JPH1047230A - ラジアルピストンポンプ・モ−タ - Google Patents

ラジアルピストンポンプ・モ−タ

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Publication number
JPH1047230A
JPH1047230A JP8224560A JP22456096A JPH1047230A JP H1047230 A JPH1047230 A JP H1047230A JP 8224560 A JP8224560 A JP 8224560A JP 22456096 A JP22456096 A JP 22456096A JP H1047230 A JPH1047230 A JP H1047230A
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JP
Japan
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piston
passage
cylinder
discharge
port
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JP8224560A
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Inventor
Hisao Takami
久夫 高見
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KYB Corp
Original Assignee
Kayaba Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ピストン室に連通する吸込通路と吐出通路とに
吸込チェック弁と吐出チェック弁を介装することなく、
しかも、ピストンの吸込行程、吐出行程に同期して吸
込、吐出通路を確保して、高速回転に対応可能にすると
ともに部品点数を減じ、簡素化し、コストダウンを図
る。 【解決手段】ポンプボディ内に回転自在に設けられる回
転軸に結合する偏心カムに駆動されるピストンと、ピス
トンを摺動自在に嵌挿するポンプボディ内に回転軸を中
心に放射状に成形したシリンダ内をピストンにより区画
されるシリンダ室と、シリンダ室に吸込、吐出ポ−トを
設けたラジアルピストンポンプ・モ−タにおいて、回転
軸を中心にピストンに対し90゜位相遅れ位置に設けら
れる孔に偏心カムに開閉駆動されるスプ−ルを嵌挿して
なる切換弁をシリンダ室の吸込、吐出ポ−トとに連通す
る吸込、吐出通路とに介装し、回転軸の1回転毎に、シ
リンダ室が拡大している間は吸込ポ−トと吸込通路を連
通し、シリンダ室が縮小している間は吐出ポ−トと吐出
通路を連通する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ラジアルピスト
ンポンプ・モ−タに関し、特に、構成が簡単で低コスト
化し、高速回転での使用に適する吸込、吐出弁を備えた
構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、従来、ラジアルピストンポンプ
・モ−タは、図6に示すように、回転軸2に結合した偏
心カム3に駆動されるピストン4をポンプボデイ1内に
回転軸2を中心にして放射状に成形したピストン室6に
それぞれ摺動自在に嵌挿し、そのピストン室6に吸込ポ
−ト8と吐出ポ−ト9とを設け、この吸込ポ−ト8と吐
出ポ−ト9とに連通する吸込通路11と吐出通路12に
吸込チェック弁13と吐出チェック弁14とを介装し
て、偏心カム3に連動するピストン4の運動に伴ってシ
リンダ室6に作動油が吸い込まれる吸込行程では、吸込
チェック弁13が、作動油が吐出される吐出行程では、
吐出チェック弁14がばね15に抗して作動するように
なっており、ピストン4が図中上方向に移動してシリン
ダ室6に吸い込まれた作動油は、ピストン4が図中下方
向に移動することによりシリンダ室6より押し出され、
吸込チェック弁13では閉塞され、吐出チェック弁14
が開口して、吐出されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
ラジアルピストンポンプ・モ−タでは、ピストン室に連
通する吸込通路と吐出通路とに吸込チェック弁と吐出チ
ェック弁とを介装した構成となっているため、偏心カム
に連動しピストンの運動に伴うピストン室に作動油が吸
い込まれ、吐出される毎に、それぞれのチェック弁をば
ねに抗して開閉するため、チェック弁の時間当たりの開
閉作動回数に制約を受けるために、弁の形状を小形にす
る必要があって、非常に小さい高精度の部品を使用する
ことから、部品の製作及び組立の工数がかかり、高価に
成ってしまう。更に、ピストンの運動とチェック弁の作
動は、直接的には関連がなく、チェック弁は前後の差圧
によって作動するようになっていて、常時開口を閉塞す
る方向にばねが付勢されているため、高速回転でのピス
トンの吸込行程における追従性にも限界があり、また、
その吐出行程においても、圧力損失が多くなる等という
問題があった。
【0004】そこで、この発明は、ピストン室に連通す
る吸込通路と吐出通路とに吸込チェック弁と吐出チェッ
ク弁を介装することなく、しかも、ピストンの吸込行
程、吐出行程に同期して吸込、吐出通路を確保して、高
速回転に対応可能にするとともに部品点数を減じ、簡素
化し、コストダウンを図る。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の発明では、ポンプ
ボディと、ポンプボディ内に回転自在に設けられる回転
軸と、回転軸に結合する偏心カムと、偏心カムに駆動さ
れるピストンと、ピストンを摺動自在に嵌挿するポンプ
ボディ内に回転軸を中心に放射状に成形したシリンダ
と、シリンダ内をピストンにより区画されるシリンダ室
と、シリンダ室に作動油の吸込ポ−トと吐出ポ−トを設
けたラジアルピストンポンプ・モ−タにおいて、前記回
転軸を中心に前記ピストンに対して90゜位相遅れ位置
に設けられる孔と、当該孔に前記偏心カムに開閉駆動さ
れるスプ−ルを嵌挿してなる切換弁と、当該切換弁を前
記シリンダ室の吸込ポ−トと吐出ポ−トとに連通する吸
込通路と吐出通路とに介装し、前記回転軸の1回転毎
に、前記ピストンにより前記シリンダ室が拡大している
間は吸込ポ−トと吸込通路を連通し、前記シリンダ室が
縮小している間は吐出ポ−トと、吐出通路を連通する。
【0006】第2の発明では、切換弁のスプ−ルとピス
トンとを同一形状にする。
【0007】第3の発明では、シリンダの径とピストン
の嵌挿する孔とを同一径にする。
【0008】第4の発明では、シリンダ室と切換弁とを
1つの通路で連通する。
【0009】第5の発明では、切換弁は4ポ−ト3位置
切換弁あるいは3ポ−ト3位置切換弁とする。
【0010】第6の発明では、ポンプボディと、ポンプ
ボディ内に回転自在に設けられる回転軸と、回転軸に結
合する偏心カムと、偏心カムに駆動されるピストンと、
ピストンを摺動自在に嵌挿するポンプボディ内に回転軸
を中心に放射状に90゜位相遅れ位置に成形される吸込
ポ−トと吐出ポ−トとを有するシリンダを設けたラジア
ルピストンポンプ・モ−タにおいて、前記シリンダの他
端側に成形する拡径部と、拡径部にシ−ル部材で密閉さ
れ嵌挿される段径部を有するブロックと、このブロック
により拡径部を区画される拡径室と、この拡径室より回
転軸を中心にして放射状に90゜の位相遅れの差をもっ
たシリンダに連通する通路と、この通路と90゜の位相
遅れの差をもったシリンダに設けた吸込ポ−トと吐出ポ
−トとを連通遮断するよう嵌挿する環状溝を有したピス
トンと、当該ピストンの一端部を偏心カムの外周に摺接
するよう付勢する前記ブロックの段径部に装着されるば
ねとからなり、前記回転軸の1回転毎に偏心カムに駆動
されるピストンにより、前記拡径室が拡大している間
は、通路を90゜の位相遅れの差をもったシリンダの吸
込ポ−トと連通し、前記拡径室が縮小している間は、通
路を90゜の位相遅れの差をもったシリンダの吐出ポ−
トと連通する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態について説明する。この実施の形態に関わるラ
ジアルピストンポンプ・モ−タは、図1に示すように、
1はポンプボディ、2は回転軸、3は回転軸2に結合し
た偏心カムである。
【0012】偏心カム3は、ポンプボデイ1に成形した
カム室7内に収装され、カム室7の外側のポンプボディ
1に回転軸2を中心にして放射状に成形した複数のシリ
ンダ5内にピストン4が一端部4aをカム室7に突出し
た状態で摺動自在に嵌挿される。
【0013】ピストン4は、ピストン4の他端部4bと
シリンダ5の端部5aとの間に介装したばね10により
偏心カム3に向けて付勢され、ピストン4の一端部4a
を偏心カム3の外周に摺接する。
【0014】シリンダ5内のピストン4により区画され
るシリンダ室6には、吸込ポ−ト8と吐出ポ−ト9とが
設けられ、吸込ポ−ト8は通路11aを介して吸込通路
11に、吐出ポ−ト9は通路12aを介して吐出通路1
2に連通し、これ等の通路12a、11aと吐出通路1
2、吸込通路11間には、4ポ−ト3位置切換弁16が
介装されている。
【0015】切換弁16は、外周に第1、第2の環状溝
18、19を成形したスプ−ル17を回転軸2を中心に
シリンダ室6より90゜の位相差をもって放射状に成形
した孔20に摺動自在に嵌挿し、孔20には通路12a
と吐出通路12、通路11aと吸込通路11とを連通す
る第1、2、3、4のポ−トP1 、P2 、P3 、P4と
が成形された4ポ−ト3位置切換弁で、スプ−ル17の
他端部17bと孔20の端部20aとの間に介装したば
ね21により偏心カム3に向けて付勢し、スプ−ル17
の一端部17aを偏心カム3の外周に摺接する。
【0016】次に、その作用について説明する。回転軸
2が回転すると、偏心カム3が一体に回転し、ピストン
4とスプ−ル17は、図4に示すように、偏心カム3に
摺接してX軸方向に90゜の位相差をもって駆動され、
回転軸2が一回転する毎に1往復する。
【0017】ピストン4とスプ−ル17との位相差によ
り、ピストン4が上死点に位置している時は、図2の
(2a)に示すように、スプ−ル17は中立位置にあっ
て、第1、3のポ−トP1 、P3 と第1の環状溝18、
第2、4のポ−トP2 、P4 と第2の環状溝19とは連
通せずに通路11a、12aと吸込、吐出通路11、1
2を閉塞している。
【0018】ピストン4が上死点から下死点へと変位す
る間は、図2の(2b)に示すように、スプ−ル17は
中立位置から移動して、第1、3のポ−トP1 、P3 と
第1の環状溝18が連通し、ピストン室6の作動油は、
通路12aから吐出通路12に吐出され、第2、4のポ
−トP2 、P4 と第2の環状溝19は連通せず、通路1
1aと吸込通路11とは閉塞される。
【0019】ピストン4が下死点に位置している時は、
図2の(2c)に示すように、スプ−ル17は中立位置
にあって、第1、3のポ−トP1 、P3 と第1の環状溝
18、第2、4のポ−トP2 、P4 と第2の環状溝19
とは連通せず、通路12a、11aと吸込、吐出通路1
1、12を閉塞される。
【0020】ピストン4が下死点から上死点へと変位す
る間は、図2の(2d)に示すようにスプ−ル17は中
立位置から移動して、第2、4のポ−トP2 、P4 と第
2の環状溝19が連通し、ピストン室6は、吸込通路1
1から通路11aを介して連通され、図示しないリザ−
バタンクより作動油を吸込み、第1、3のポ−トP1、
P3 と第1の環状溝18は連通せず、吐出通路12と通
路12aとは閉塞される。
【0021】切換弁16は、ピストン4によりピストン
室6が拡大している間は通路11aと吸込通路11とを
リザ−バタンクに連通し、通路12aと吐出通路12を
遮断し、ピストン室6が縮小している間は通路11aと
吸込通路11を遮断し、通路12aと吐出通路12を連
通する。
【0022】このように、前記回転軸2を中心に前記ピ
ストン4に対して90゜の位相遅れ位置に設けられた孔
20に前記偏心カム3に開閉駆動されるスプ−ル17を
嵌挿してなる切換弁16を前記シリンダ室6の吸込ポ−
ト8と吐出ポ−ト9とに連通する通路11a、12aと
吸込通路11、吐出通路12とに介装し、ピストン4に
よりシリンダ室6が拡大している間は吸込ポ−ト8に連
通する通路11aと吸込通路11を連通し、吐出ポ−ト
9に連通する通路12aと吐出通路通12とを閉塞し、
シリンダ室6が縮小している間は吸込ポ−ト8に連通す
る通路11aと吸込通路11を閉塞し、吐出ポ−ト9に
連通する通路12aと吐出通路12を連通するようにし
たので、ピストン室6に連通する吸込通路11と吐出通
路12とに吸込チェック弁13と吐出チェック弁14と
を介装した従来に比して、切換弁16の時間当たりの開
閉作動回数に制約を受けないので、弁の形状を小形にす
る必要もなく、また、非常に小さい高精度の部品を使用
することもなく、部品の製作及び組立の工数を低減で
き、コウストダウンが図れる。
【0023】更に、ピストン4の運動と切換弁16の作
動は、ピストン4と切換弁16のスプ−ル17が偏心カ
ム3に摺接して90゜の位相差をもって直接駆動される
ため、回転軸2の高速回転でのピストンスピ−ドに追従
したスプ−ル17の開度が得られる。また、その吐出行
程においても、圧力損失が少なく、ポンプの容積効率を
向上することができる。
【0024】前記シリンダ5の径D1 と切換弁15の孔
20の径D2 を同一にして、同一径にすることにより加
工工具、治具等とを共通に使用でき、加工工数を低減で
きる。
【0025】また、 前記ピストン4の形状寸法を切換
弁のスプ−ル17と同じにして、スプ−ル17をピスト
ン4として兼用することもでき、同一形状寸法にするこ
とにより部品の共通化が図られ、部品の数を減らし、部
品の加工単価を下げることができる。
【0026】さらに、ピストン室6に設けた吸込ポ−ト
8と吐出ポ−ト9とを共通にした場合の切換弁の他の実
施の形態例として、図3に示すように、シリンダ室6に
共通のポ−ト22を設け、この共通ポ−ト22に連通す
る通路23と前記吐出通路12と吸込通路11とを連通
する通路間に切換弁25を介装し、切換弁25は、外周
に環状溝27を成形したスプ−ル26を回転軸2を中心
にシリンダ室6より90゜の位相差をもって放射状に成
形した孔20に摺動自在に嵌挿し、孔20には吐出通路
12、吸込通路11と通路23とを連通する第1、2、
3、のポ−トP1 、P2 、P3 、とが成形された3ポ−
ト3位置切換弁で、スプ−ル26の他端部26bと孔2
0の端部20aとの間に介装したばね28により偏心カ
ム3に向けて付勢し、スプ−ル26の一端部26aを偏
心カム3の外周に摺接する。
【0027】切換弁25とシリンダ室6とを連通する通
路23を1つとして、ピストン室6が拡大している間は
切換弁25の第2、第3のポ−トP2 、P3 と環状溝2
7とが連通し、共通ポ−ト22に連通する通路23と吸
込通路11を連通し、ピストン室6が縮小している間
は、切換弁25の第1、第3のポ−トP1 、P3 と環状
溝27とが連通し、共通ポ−ト22に連通する通路23
と吐出通路12を連通するようにしたから、ポ−トや通
路の加工工数が軽減できる。
【0028】前記切換弁16、25は4ポ−ト3位置切
換弁あるいは3ポ−ト3位置切換弁とすることで、簡単
な形状で成形でき安価になる。
【0029】次に、ラジアルピストンポンプ・モ−タの
他の実施の形態例として、図5に示すように、前記実施
の形態例と同じ部品には同一の符号を付してあり、1は
ポンプボディ、2は回転軸、3は回転軸に結合した偏心
カムである。
【0030】偏心カム3は、ポンプボデイ1に成形した
カム室7内に収装され、カム室7の外側のポンプボディ
1に回転軸2を中心にして放射状に90゜の位相差をも
った第1〜4のシリンダ5a、5b、5c、5dが成形
される。
【0031】これ等のシリンダ5a、5b、5c、5d
にはカム室7に臨んで設けた吸込ポ−ト8a、8b、8
c、8dと吐出ポ−ト9a、9b、9c、9dとが設け
られ、シリンダ5a、5b、5c、5dの他端側には段
径部31a、31b、31c、31dが成形される。
【0032】この段径部31a、31b、31c、31
dにシ−ル部材32で密閉されたブロック33a、33
b、33c、33dが嵌挿され、このブロック33a、
33b、33c、33dにより段径部31a、31b、
31c、31dに拡径室34a、34b、34c、34
dが区画される。
【0033】この拡径室34a、34b、34c、34
dは、回転軸2を中心にして放射状に90゜の位相遅れ
の差をもったシリンダ5a、5b、5c、5dのポ−ト
35a、35b、35c、35dに通路36a、36
b、36c、36dを介して連通する。
【0035】シリンダ5a、5b、5c、5dには外周
に環状溝37a、37b、37c、37dを成形したピ
ストン兼バルブ38a、38b、38c、38dが一端
をカム室7に、他端を拡径室34a、34b、34c、
34dに突出して嵌挿され、ブロック33a、33b、
33c、33dの段径部39a、39b、39c、39
dとの間に介装したばね40により偏心カム3に向けて
付勢され、ピストン38a、38b、38c、38dの
一端を偏心カム7の外周に摺接する。
【0036】次に、その作用について説明する。回転軸
2が回転すると、偏心カム3が一体に回転し、ピストン
兼スプ−ル38a、38b、38c、38dは、偏心カ
ム3に摺接して90゜の位相差をもって駆動され、回転
軸2が一回転する毎に1往復する。
【0037】第1のピストン兼スプ−ル38aが下死点
に位置している時は、第1のピストン38aは第1の吸
込ポ−ト8aを閉塞し、第1の吐出ポ−ト9aを開き、
第2の拡径室34bから第2の通路36bを介して第1
の吐出ポ−ト9aに連通し、拡径室34bの作動油は、
第1の吐出ポ−ト9aに流出する。
【0038】第2のピストン兼スプ−ル38bは中立位
置にあって、第2の吸込ポ−ト8bと第2の吐出ポ−ト
9bを閉塞して、第3の拡径室34cと連通する第3の
通路36cを遮断する。
【0039】第3のピストン38cは上死点に位置し
て、第3の吸込ポ−ト8cを開口し、第3の吐出ポ−ト
9cを閉塞し、第4の拡径室34dから通路36dを介
して第3の吸込ポ−ト8cに連通し、作動油は第3の吸
込ポ−トから第4の通路36dを介して第4の拡径室3
4dへ吸い込まれる。
【0040】第4のピストン38dは中立位置にあっ
て、第4の吐出ポ−ト9dと第4の吸込ポ−ト8dを閉
塞して、第1の拡径室34aと連通する第1の通路36
aを遮断する。
【0041】このように、偏心カム3に連動する第1の
ピストン38aの運動に伴って、第1の拡径室34aに
吸い込まれ、吐出される作動油を第1のピストン38a
と90゜の位相遅れのある第4のピストン38dで第1
の拡径室34aと連通する第1の通路36aを第4の吐
出ポ−ト9dあるいは吸込ポ−ト8dに連通させるよう
に、90゜の位相遅れのある次々のピストンで吸込ポ−
ト、吐出ポ−トを切り換える切換弁の作用を兼ねるよう
にしたので、ピストンの運動に伴って吸込、吐出する作
動油を吸込ポ−トと吐出ポ−トに切り換える切換弁を一
切必要とせず、構成が簡単で低コスト化が図れ、ピスト
ン兼バルブが偏心カムに摺接して90゜の位相差をもっ
て直接駆動されるため、回転軸の高速回転でのピストン
スピ−ドに追従したスプ−ルの開度が得られる。また、
その吐出行程においても、圧力損失が少なく、ポンプの
容積効率を向上することができる。
【0042】以上の実施の形態例は、ラジアルピストン
ポンプの説明になっているが、本発明は、ラジアルピス
トンモ−タにも同様にして適用できるものである。
【0043】
【発明の効果】第1の発明によれば、回転軸を中心に前
記ピストンに対して90゜位相遅れ位置に設けられた孔
に前記偏心カムに開閉駆動されるスプ−ルを嵌挿してな
る切換弁を前記シリンダ室の吸込ポ−トと吐出ポ−トと
に連通する吸込通路と吐出通路とに介装し、シリンダ室
が拡大している間は吸込ポ−トと吸込通路を連通し、吐
出ポ−トと吐出通路通を遮断し、シリンダ室が縮小して
いる間は吸込通路を遮断し、吐出通路を開口するように
したので、シリンダ室に連通する吸込通路と吐出通路と
に吸込チェック弁と吐出チェック弁とを介装した従来に
比して、切換弁の時間当たりの開閉作動回数に制約を受
けないので、弁の形状を小形にする必要もなく、また、
非常に小さい高精度の部品を使用することもなく、部品
の製作及び組立の工数を低減でき、コウストダウンが図
れる。更に、ピストンの運動と切換弁の作動は、ピスト
ンと切換弁のスプ−ルが偏心カムに摺接して各軸方向に
90゜の位相差をもって直接駆動されるため、回転軸の
高速回転でのピストンスピ−ドに追従したスプ−ルの開
度が得られる。また、その吐出行程においても、圧力損
失が少なく、ポンプの容積効率を向上することができ
る。ことができる。
【0044】第2の発明によれば、切換弁のスプ−ルと
ピストンとを同一形状にしたので、スプ−ルをピストン
として使用することもでき、同一形状寸法にすることに
より部品の共通化が図られ、部品の数を減らし、部品の
加工単価を下げることができる。
【0045】第3の発明によれば、シリンダの径とピス
トンの嵌挿する孔径とを同一径にしたので、同一径にす
ることにより孔を加工する加工工具、治具等とを共通に
使用でき、加工工数を低減でき、安価になる。
【0046】第4の発明によれば、シリンダ室と切換弁
とを1つの通路で連通したので、通路が減り、簡素化さ
れ、通路を加工する工数を低減できる。
【0047】第5の発明によれば、切換弁は4ポ−ト3
位置切換弁あるいは3ポ−ト3位置切換弁としたので、
簡単な形状で成形できるので安価になる。
【0048】第6の発明によれば、偏心カムに連動する
ピストンの運動に伴って、拡径室に吸い込まれ、吐出さ
れる作動油をピストンと90゜の位相遅れのあるピスト
ンで拡径室と連通する通路を吐出ポ−トあるいは吸込ポ
−トに連通させるように、90゜の位相遅れのある各々
のピストンで吸込ポ−ト、吐出ポ−トを切り換える切換
弁の作用を兼ねるように構成したので、ピストンの運動
に伴って吸込、吐出する作動油を吸込ポ−トと吐出ポ−
トに切り換える切換弁を必要とせず、構成が簡単で低コ
スト化が図れ、ピストン兼バルブが偏心カムに摺接して
各軸方向に90゜の位相差をもって直接駆動されるた
め、回転軸の高速回転でのピストンスピ−ドに追従した
スプ−ルの開度が得られる。また、その吐出行程におい
ても、圧力損失が少なく、ポンプの容積効率を向上する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態例を示すラジアルピスト
ンポンプの要部縦断面図である。
【図2】同じくラジアルピストンポンプの作動を説明す
る説明図である。
【図3】同じく切換弁の他の実施の形態例を示す要部縦
断面図である。
【図4】同じくピストンとスプ−ルとの作動を説明する
説明図である。
【図5】他の実施形態を示すラジアルピストンポンプの
要部縦断面図である。
【図6】従来例を示すラジアルピストンポンプの要部縦
断面図である。
【符号の説明】
1 ポンプボディ 2 回転軸 3 偏心カム 4 ピストン 5、5a、5b、5c、5d シリンダ 6 シリンダ室 7 カム室 8、8a、8b、8c、8d 吸込ポ−ト 9、9a、9b、9c、9d 吐出ポ−ト 10 ばね 11 吸込通路 11a 通路 12 吐出通路 12a 通路 13 吸込チェック弁 14 吐出チェック弁 15 ばね 16 切換弁 17 スプ−ル 18 第1の環状溝 19 第2の環状溝 20 孔 22 共通ポ−ト 23 通路 25 切換弁 26 スプ−ル 27 環状溝 28 ばね 31a、31b、31c、31d 拡径部 32 シ−ル部材 33a、33b、33c、33d ブロック 34a、34b、34c、34d 拡径室 35a、35b、35c、35d ポ−ト 36a、36b、36c、36d 通路 37a、37b、37c、37d 環状溝 38a、38b、38c、38d ピストン 39a、39b、39c、39d 段径部 40 ばね D1 シリンダ径 D2 孔径 P1 第1のポ−ト P2 第2のポ−ト P3 第3のポ−ト P4 第4のポ−ト

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポンプボディと、ポンプボディ内に回転自
    在に設けられる回転軸と、回転軸に結合する偏心カム
    と、偏心カムに駆動されるピストンと、ピストンを摺動
    自在に嵌挿するポンプボディ内に回転軸を中心に放射状
    に成形したシリンダと、シリンダ内をピストンにより区
    画されるシリンダ室と、シリンダ室に作動油の吸込ポ−
    トと吐出ポ−トを設けたラジアルピストンポンプ・モ−
    タにおいて、前記回転軸を中心に前記ピストンに対して
    90゜位相遅れ位置に設けられる孔と、当該孔に前記偏
    心カムに開閉駆動されるスプ−ルを嵌挿してなる切換弁
    と、当該切換弁を前記シリンダ室の吸込ポ−トと吐出ポ
    −トとに連通する吸込通路と吐出通路とに介装し、前記
    回転軸の1回転毎に、前記ピストンにより前記シリンダ
    室が拡大している間は吸込ポ−トと吸込通路を連通し、
    前記シリンダ室が縮小している間は、吐出ポ−トと吐出
    通路を連通することを特徴とするラジアルピストンポン
    プ・モ−タ。
  2. 【請求項2】前記切換弁のスプ−ルとピストンとを同一
    形状にすることを特徴とする請求項1に記載のラジアル
    ピストンポンプ・モ−タ。
  3. 【請求項3】前記シリンダの径とスプ−ルの嵌挿する孔
    径とを同一径にすることを特徴とする請求項1に記載の
    ラジアルピストンポンプ・モ−タ。
  4. 【請求項4】前記シリンダ室と切換弁とを1つの通路で
    連通したことを特徴とする請求項1に記載のラジアルピ
    ストンポンプ・モ−タ。
  5. 【請求項5】前記切換弁は4ポ−ト3位置切換弁あるい
    は3ポ−ト3位置切換弁であることを特徴とする請求項
    1に記載のラジアルピストンポンプ・モ−タ。
  6. 【請求項6】ポンプボディと、ポンプボディ内に回転自
    在に設けられる回転軸と、回転軸に結合する偏心カム
    と、偏心カムに駆動されるピストンと、ピストンを摺動
    自在に嵌挿するポンプボディ内に回転軸を中心に放射状
    に90゜位相遅れ位置に成形される吸込ポ−トと吐出ポ
    −トとを有するシリンダを設けたラジアルピストンポン
    プ・モ−タにおいて、前記シリンダの他端側に成形する
    拡径部と、当該拡径部にシ−ル部材で密閉され嵌挿され
    る段径部を有するブロックと、このブロックにより拡径
    部を区画される拡径室と、この拡径室より回転軸を中心
    にして放射状に90゜の位相遅れの差をもったシリンダ
    に連通する通路と、この通路と90゜の位相遅れの差を
    もったシリンダに設けた吸込ポ−トと吐出ポ−トとを連
    通遮断するよう嵌挿する環状溝を有したピストンと、当
    該ピストンの一端部を偏心カムの外周に摺接するよう付
    勢する前記ブロックの段径部に装着されるばねとからな
    り、前記回転軸の1回転毎に偏心カムに駆動されるピス
    トンにより前記拡径室が拡大している間は、通路を90
    ゜の位相遅れの差をもったシリンダの吸込ポ−トと連通
    し、前記拡径室が縮小している間は、通路を90゜の位
    相遅れの差をもったシリンダの吐出ポ−トと連通するよ
    うにしたことを特徴とするラジアルピストンポンプ・モ
    −タ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100338409B1 (ko) * 2000-07-11 2002-05-27 황해웅 레이디얼 볼 피스톤 펌프

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