JPH104618A - 呼び線入り管、および、その製造方法 - Google Patents

呼び線入り管、および、その製造方法

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JPH104618A
JPH104618A JP15215496A JP15215496A JPH104618A JP H104618 A JPH104618 A JP H104618A JP 15215496 A JP15215496 A JP 15215496A JP 15215496 A JP15215496 A JP 15215496A JP H104618 A JPH104618 A JP H104618A
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wire
tube
nominal
bent
conduit
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JP15215496A
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Inventor
Mitsuo Aihara
相原光雄
Akira Watanabe
渡辺明
Mitsuo Yoshino
吉野充男
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Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】呼び線が管内で屈曲して余長が十分に取れる呼
び線入り管を、現実に製造することができるものにする
こと。 【解決手段】管1内に、呼び線20が屈曲された状態で
挿入された呼び線入り管であって、前記呼び線20が、
表面に凹凸加工が施された帯状のプラスチック製線材か
らなるものであることを特徴とする呼び線入り管。また
は、呼び線20が、外力を加えてほぼ直線状に伸ばすこ
とができると共に非拘束状態に置くと屈曲形状に戻る弾
性を有する線材からなるものであることを特徴とする呼
び線入り管。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電線を保護するために
用いられる電線管等に好適な呼び線入り管に関する。
【0002】
【従来の技術】図11は、従来の呼び線入り電線管であ
る。電線管1には、主に合成樹脂製の波付け管が用いら
れている。この電線管1は、電線を保護することなどを
目的として用いられるもので、管1内には電線等を引き
込む際に用いる呼び線2が、予め挿入されている。電線
管1は、敷設する距離に応じて現場で切断して用いられ
るので、これにより呼び線2が不足しないように、呼び
線2は電線管1より長く入れられている(以下、長く入
れられた分を余長という)。この呼び線2には、従来、
一般に金属製のワイヤが用いられている。
【0003】次ぎに、この呼び線入り電線管の従来の製
造方法を、図12を参照しながら説明する。まず電線管
1は、押出成形装置10のダイ11からパイプ状に押出
されたものを、図示しない賦形装置で波付け加工するこ
とにより生産される。前記ダイ11には線材挿入管12
が貫通して設けられている。線材挿入管12は押出方向
の後方からダイ11を貫通しており、その先端は押出成
形された電線管1が冷えて、挿入された呼び線2によっ
て受傷しない位置まで延びている。呼び線2となる線材
2Aはリール13に巻かれており、ここから引き出され
て、送りローラ14により線材挿入管12内に送られ
る。そして線材挿入管12を介して、押出成形された電
線管1内に挿入され、呼び線2として用いられる。
【0004】前述のごとく電線管1を製造する際、呼び
線2を長く入れるため、電線管1の押出成形する速度よ
り線材2Aを送る速度を速く設定している。しかし、こ
のようにして挿入できる余長は満足できる長さではない
ため、従来は、前述のように製造された呼び線入り電線
管を、一旦、巻取りリール15に巻取って所定長さで切
断したあと、図11に示すように、コイル状に巻かれた
余長用線材2Bを、先に挿入した線材2Aに接続してい
た。そしてこの呼び線入り電線管を、余長用線材2Bの
位置する側が後端となるように巻き直して出荷してい
た。
【0005】この呼び線入り電線管を使用するときに
は、その先端側から電線管1を所望長さずつ切断して用
いる。呼び線2は、切断された電線管1から所望長さ出
る程度の長さに切断しておく。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の呼び線入り
電線管は、電線管1内に呼び線2を長く入れるために、
余長用線材2Bを取り付ける作業等が必要であり、生産
性が悪いという解決すべき課題があった。
【0007】このため、電線管1内の呼び線2を更に屈
曲した形状とすることが提案されている(特開昭56-860
12号公報参照)。
【0008】しかし、従来提案されているものは、呼び
線2としてポリエチレン、ポリプロピレン等の紐や金属
線を提案しているだけである。このように単にポリエチ
レン等の紐や金属線からなる呼び線2を線材挿入管12
を通して押出成形する管に入れても、提案されているよ
うな屈曲形状にはならなず、充分な余長は確保できなか
った。
【0009】本発明は、より余長を長く確保できる呼び
線入り管の構造およびその製造方法を提供することを目
的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の呼び線入り管
は、表面に凹凸加工が施された帯状のプラスチック製線
材を呼び線としたことを特徴とする。
【0011】ここで用いる線材は、表面に凹凸加工が施
されており、帯状であり、かつプラスチック製なので、
屈曲し易い。よって管内でより細かく屈曲させることが
でき、より長い余長を確保できる。
【0012】また凹凸加工された面が管内面に当接して
滑りを抑制するので、屈曲した状態で押し縮められて挿
入された呼び線がその弾性により管から出てくるのを防
止できる。この結果、呼び線の余長を、管の長さ方向に
分散して設けることができると共に、全体としてより長
い余長を確保できる。
【0013】請求項2の呼び線入り管は、前記線材とし
て、その表面に少なくとも、長さ方向と交わる方向に連
続する又は断続する凹部が長さ方向の複数箇所に形成さ
れたものを用たことを特徴とする。
【0014】このような凹部を形成しておくとこの部分
で線材を屈曲させ易い。また前述した呼び線が管から出
てくるのを抑制する効果も期待できる。
【0015】請求項3の呼び線入り管は、外力を加えて
ほぼ直線状に伸ばすことができると共に非拘束状態に置
くと屈曲形状に戻る弾性を有する線材を呼び線として用
いたことを特徴する。
【0016】ここで「屈曲形状に戻る」とは、元の屈曲
形状に完全に戻る場合だけではなく、不完全に戻る場合
も含む意味で用いている。
【0017】また「非拘束状態」とは、線材に外力を加
えない状態でという意味で用いている。例えば、線材に
引っ張り力や、これを扁平にする力を加えない状態であ
る、具体例としては、線材を加重を加えずに自然に垂れ
下げた状態や、線材を机の上に自然においた状態を挙げ
ることができる。
【0018】この呼び線入り管によれば、屈曲形状に加
工された線材は、前述のごとき弾性を有するものなの
で、ほぼ直線状に伸ばした状態で管内に挿入できる。そ
して、管内で非拘束状態になると、自ら、元の非直線状
の加工形状に戻る。この結果、管の単位長さ当り、線材
がより長く収容される。
【0019】また前述のごとき弾性を有する線材は腰が
あるので、線材挿入管を通して電線管内に挿入し易い。
【0020】呼び線として用いる線材は、合成樹脂製の
ものが良い。線材の断面形状としては、所定の方向に屈
曲させ易い点で長方形状が好ましいが、円形等他の形状
でも良い。特に前述した、表面に凹凸加工が施された帯
状のプラスチック製線材、中でも、少なくとも、長さ方
向と交わる方向に延びる凹溝が表面に形成されたものが
好適である。
【0021】そのような線材としては、梱包用に広く利
用されているJIS-Z 1527に定められているようなポリプ
ロピレン(PP)製結束バンド、ポリエチレンテレフタ
レート(PET)などのポリエステル製結束バンドを例
示できる。呼び線にはこの他に金属製のものも利用でき
る。なお、強く延伸加工された合成樹脂製テープのよう
に非常に薄い線材は、上述のような弾性を示さないの
で、請求項3の呼び線入り管には不適当である。
【0022】前記屈曲形状としては、波型、螺旋状など
を例示できる。挿入し易さの点では螺旋状よりは波形の
方が望ましい、この波型の振幅方向の幅や螺旋の径方向
の幅は、線材が収められる管の最小内径よりも大である
ことが望ましい。振幅を大にしておくと、管内に挿入さ
れた線材が屈曲形状に戻ったとき管内面に接するので、
呼び線が管から出て来るのを抑制できる。
【0023】前記管が内面に波付け加工されたものであ
り、かつ線材が管の最小内径より大きな振幅の波形に加
工されたものであった場合、前記線材の山部が管の内径
の小さい部分に当接して、線材が管から出てくるのを抑
制できる効果も期待できる。
【0024】前記波型や螺旋状のピッチは、一定であっ
ても変化していても良い。また屈曲形状に加工された部
分は線材の一部のみでもよい。
【0025】請求項3の呼び線入り管を製造するには、
請求項4の製造方法が好適である。請求項4の製造方法
は、弾性を有する線材に屈曲加工を施し、非拘束状態の
ときに屈曲形状を呈するように賦形する工程と、当該屈
曲された線材を直線状に近づくように伸ばしながら管内
に挿入する工程と、その後この伸ばす力を解除して線材
が屈曲形状に戻るのを許す工程とからなる。
【0026】ここで屈曲加工としては、例えば、プレス
加工や、線材の表面と裏面を交互に加熱する加工、線材
の一方の面のみを加熱する加工を挙げることができる。
【0027】この製造方法では、予め屈曲線材を製造し
ておくので、管内の呼び線の屈曲形状のピッチをより短
くでき、余長をより長くとれる。
【0028】また伸ばしながら管内に挿入するので、線
材の挿入が容易である。
【0029】管を押出成形する際に呼び線となる線材を
管内に挿入するには、管の押出方向の後方から線材挿入
管を通し行うと良い。
【0030】なお、未加工状態の線材をリールに巻いて
おき、ここから引き出した線材に屈曲加工を施した後、
この屈曲線材を伸ばして前記線材挿入管に送り込み前記
管内に挿入することにより呼び線入り管を製造すること
ができる。
【0031】この製造方法によれば、リールに巻かれた
市販の梱包用線材をそのまま呼び線入り電線管の製造ラ
インに投入できるので、生産管理が容易である。
【0032】また予め屈曲加工した屈曲線材を伸ばした
た状態でリールに巻いて保管しておき、必要に応じてこ
のリールから線材を引き出して、線材挿入管に導き、こ
の線材挿入管を通して前記線材を管内に挿入しても良
い。
【0033】この製造方法によれば、線材供給速度を速
くできるので、電線入り電線管の生産性を向上できる効
果がある。
【0034】
【実施例】
(実施例1)図1は請求項1の発明の一実施例を示すも
のである。図中符号1は電線管であり、符号20は呼び
線である。電線管1は、長さ方向の断面が波形になるよ
うに形成された可撓管である。この電線管1内には、呼
び線20が屈曲された状態、この例では波状に屈曲した
状態で挿入されている。呼び線20は、図2に示した厚
さ0.3〜0.7mm程度の帯状の線材からなるもので
ある。この呼び線20は、ポリエステル製のもので、そ
の表面には菱形の凹部31が長さ方向と交わる方向に断
続的にかつ長さ方向の複数箇所に規則的に配置されてお
り、この結果、表面全体に凹凸による格子模様が付され
ている。
【0035】この呼び線入り電線管は、従来技術の欄で
説明したように電線管を押出成形する際に、押出成形さ
れる管の一端を閉じた状態で、電線管を押出成形する速
度よりも高速に呼び線20を線材挿入管を介して挿入す
ることにより製造できる。
【0036】この呼び線入り電線管は、他端側から所定
長さづつ切断して使用される。呼び線20は屈曲された
状態で挿入されているので電線管1より長めになる。
【0037】この呼び線入り管では、呼び線20とし
て、表面に凹凸加工が施された帯状のポリエステル製線
材を用いたので、管内で屈曲させ易い。しかも、表面の
凹凸模様が管内面の細径部に当接して滑りを防止するの
で、屈曲した状態で押し縮められて挿入された呼び線2
0が管から出てくるのを抑制する。この結果、呼び線2
0の余長を、管の長さ方向に分散して設けることができ
る(即ち、管の端部に余長が集中するのを防止できる)
とともに、全体としてより長い余長を確保できる。この
呼び線入り電線管によれば、従来行われていた余長用線
材2Bを取り付ける作業等が不要となり、呼び線入り電
線管の生産性を向上できる。
【0038】(実施例2)この実施例2の呼び線入り管
と前記実施例1のものとは、挿入された呼び線20のみ
が異なっており、他は同一である。
【0039】この例では呼び線20として、図3に示す
ように、長さ方向と直交する凹溝30が、表面側と裏面
側とに長さ方向に交互に形成されたものを用いた。
【0040】このような凹溝30を形成しておくと呼び
線20をより容易に波形に屈曲させ易く、余長を取り易
い。
【0041】(実施例3)この例の呼び線入り管は請求
項3に対応するもので、図4に示すように、電線管1内
に呼び線20が収容されている。
【0042】電線管1は、合成樹脂製のもので、可撓性
を付与するために長さ方向の断面が波形に形成されてい
る。
【0043】呼び線20には、延伸加工を行うことなく
製造されたポリプロピレン製の帯状線材(厚さ0.3〜
0.7mm)が用いられている。この呼び線20は可撓
性を有しており、その表面は平滑である。この呼び線2
0は、厚さ方向に屈曲する三角波状に屈曲加工されてい
る。この呼び線20には、外力を加えて直線状に伸ばす
ことができると共に、その一端をもって自然に垂下した
非拘束状態にすると、再び前記屈曲加工されたときに近
い状態まで戻る性質がある。
【0044】この呼び線20は電線管1に挿入された状
態で、波型の振幅方向の幅Dが、電線管1の最小内径よ
りも大となるように、前記屈曲加工が施されている。こ
の結果、電線管1内の呼び線20は、屈曲加工形状に復
帰しようとして、図4に示すように、管1内面に当接し
ている。また、その角部21が管の内径の大きい部分
(谷部A)に入り込むように係合している。
【0045】前記呼び線20の波付けピッチPは、図5
に示すように、一端側で短く、他端側で長い。この結
果、電線管1の長手方向に沿う単位区間ごとに存在する
呼び線20の余長を比較すると、管1の一端側で長く、
他端側で短くなっている。
【0046】この呼び線入り電線管は、他端側から所定
長さづつ切断して使用される。呼び線20は屈曲状態で
挿入されているので電線管1より長めに切断される。ま
たこのようにして何本かを使用すると、呼び線20が長
く使用されるため、他端側に入れられている呼び線20
の余長だけでは不足してくる場合があるが、この実施例
の呼び線入り管では、このようなときは前述のように一
端側に長目に入れられている呼び線20の余長分で補う
ことができる。
【0047】この実施例の呼び線入り管によれば、前述
のような弾性を有する呼び線20を用いるので、ほぼ直
線状に伸ばした状態で電線管1内に容易に挿入できる。
そして、管1内に挿入された呼び線20は非拘束状態と
なり、自ら、元の非直線状の屈曲加工形状に戻ろうとす
る。そして管1の内面に当接するまで形状復帰する。こ
のため管1の単位長さ当りに、より長く呼び線20を収
容できる。従ってこの呼び線入り電線管によれば、従来
行われていた余長用線材2Bを取り付ける作業等が不要
となり、呼び線入り電線管の生産性を向上できる。
【0048】(実施例4)この実施例の呼び線入り管
は、実施例3のものと、呼び線20のみがことなる。こ
の実施例では、呼び線20として、細いポリエステル製
線材を多数集合しゴム系接着剤を用いて帯状に接着一体
化したものである。その表面には図6に示すように格子
模様に溝30を熱転写することにより、滑り止め用の凹
凸が設けられている。
【0049】このように滑り止め用の凹凸を設けて置く
と、線材を屈曲させ易い。また、電線管1の内面と呼び
線20との間の摩擦が大きくなるので、押し縮められた
状態で挿入されている呼び線20が伸びて管1内から出
てくるのを抑えることができ、管1の長さ方向に余長を
分散できる。
【0050】(実施例5)呼び線20の屈曲形状として
は、前記図5に示した形状のほかに、図7イ〜ホに示す
形状であってもよい。図7イに示す呼び線20は一端側
が波形に附形され、他端が直線状のままの形状となって
いる。図7ロに示す呼び線20は長い部分と短い部分と
が交互に形成された波形となっている。図7ハに示す呼
び線20は、矩形波形状となっている。図7ニに示す呼
び線20は、表面側裏面側に交互に所定間隔で三角形状
の突出部を設けた形状となっている。図7ホに示す呼び
線20は、長さ方向の後端側に戻る部分を一部に有する
形状が繰り返された形状と成っている。
【0051】これらの形状への屈曲加工は、例えば、線
材を熱プレスして癖を付けることによって簡単に行え
る。
【0052】(実施例6)実施例3の呼び線入り電線管
の製造方法の一例を、図8を参照して説明する。
【0053】この例では、呼び線20となる線材をリー
ル32に巻いて、電線管1の押出成形装置の後方にセッ
トしておく。線材は屈曲加工が施されていない直線状の
未加工ものである。このリール32から引き出した線材
には、ライン内で非拘束状態に置かれると非直線状とな
るように屈曲加工を施す。この例では、三角波状のプレ
ス面を有する板状熱プレス装置33と断面歯車状の熱ロ
ーラ34で線材を挟むことで、屈曲形状に加工してい
る。これらのうち歯車状の熱ローラ34は常時用いられ
ており、板状熱プレス装置33は、線材により細かい屈
曲加工を施すときにのみ併用される。
【0054】屈曲加工された線材は、引き取りローラ3
5とテンションローラ36とからなる緩衝機構37を介
して線材挿入管12に送られる。この線材挿入管12
は、図9に示すように、横断面長方形状の通線孔38を
有するものである。通線孔38の断面は、この中で線材
が折り重なることがない大きさに設定されている。この
線材挿入管12の後端部近傍の上部には開口39が設け
られており、ここに送りローラ40が配置されている。
この送りローラ40は、線材の表面に接しており、線材
挿入管12内の線材を、管1内に送り込んでいる。前記
テンションローラ36の周速は、この送りローラ40よ
りやや遅く設定されている。この結果、テンションロー
ラ36を通過した線材は送りローラ40に引っ張られて
直線状になり、線材挿入管12に入る。線材挿入管12
に入った線材は、通線孔38が前述のように形成されて
いるので、この中で折れ曲がることなく、管1内に送ら
れる。送りローラ40による線材挿入速度は、電線管1
の成形速度より高速である。
【0055】線材挿入管12から出た線材は、管1内に
入り非拘束状態になるので、自己の弾性により自ずと元
の波形に戻る。
【0056】この製造方法では、予め屈曲加工した線材
を呼び線20とするので、管1内の呼び線20の屈曲形
状のピッチをより短くでき、余長をより長くとれる。
【0057】またこの製造方法では、予め屈曲加工した
線材を伸ばしながら線材挿入管12を介して管1内に挿
入するので、呼び線20となる線材を容易に管1に挿入
できる。
【0058】この製造方法によれば、市販の線材をその
まま呼び線入り電線管の製造ラインに投入できるので、
生産管理が容易である。
【0059】またこの製造方法では、線材挿入管12の
途中に開口を設けここに送りローラ40を設けたので、
屈曲加工された線材を引っ張って直線状にしながら電線
管1内に円滑に挿入することができる。
【0060】(実施例7)この実施例の製造方法では、
前記実施例4で用いた線材挿入管12の先端に、図10
に示すように、線材が元の波形に戻るのを助けるための
補助機構41を設けて、管を製造した。
【0061】この補助機構41は、断面ほぼS字状の屈
曲腕42、43を有するものである。これら屈曲腕4
2、43は、線材挿入管12の先端部に回動可能に設け
られており、図示しないバネにより線材挿入管12の通
線孔38の前方を遮る方向に付勢されている。そして、
操作ワイヤ44、45より図中矢印a,bで示すように
回動動作される。操作ワイヤ44、45は線材挿入管1
2の後端側から操作できる。
【0062】線材挿入管12を通過した線材は屈曲腕4
2または43に当たり前進が阻止されるためここで屈曲
される。線材の前進圧力が大となると、バネの力に抗し
て屈曲腕42、43が開かれ、ここに溜まった線材が管
1内に吐き出される。屈曲腕42、43の開閉は操作ワ
イヤ44、45で操作してもよい。
【0063】この製造方法では、呼び線20をより細か
く屈曲した状態で管1内に挿入できる。
【0064】(実施例8)次ぎに前記実施例3の呼び線
入り電線管の製造方法の他の例を説明する。
【0065】この製造方法では、呼び線20となる線材
に予め屈曲加工を施したあと、これを伸ばした状態でリ
ールに巻いておく。そしてこのリールから線材を引き出
し、前記実施例4(図8参照)に示した線材挿入管12
を通して、押出成形された電線管1内に挿入する。
【0066】この製造方法によれば、線材を高速で供給
できるので、電線入り電線管の生産性を向上できる利点
がある。
【0067】
【発明の効果】本発明の呼び線入り管とその製造方法に
よれば、従来提案に留まっていた呼び線入り管、すなわ
ち、長い余長を確保するために呼び線が管内に充分屈曲
した状態で挿入された呼び線入り管を、現実に製造する
ことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の呼び線入り電線管を示す一部破断視
した側面図。
【図2】実施例1で呼び線に用いた線材を示す平面図。
【図3】実施例2で呼び線に用いた線材を示すもので、
(イ)は平面図、(ロ)は長さ方向に沿う断面図。
【図4】実施例3の呼び線入り電線管を示す一部破断視
した側面図。
【図5】実施例3の呼び線入り電線管で用いた呼び線を
示す側面図。
【図6】実施例4で呼び線に用いた線材を示す平面図。
【図7】呼び線の屈曲形状の他の例を示す側面図。
【図8】実施例6の呼び線入り電線管の製造方法で用い
る装置を示す概略図。
【図9】実施例6の製造装置の、線材挿入管の後部を示
すもので、(イ)は断面図、(ロ)は平面図。
【図10】実施例7の製造方法を実施するための装置
(線材挿入管の先端部)の要部を示す側面図。
【図11】従来の呼び線入り電線管を示す一部破断視し
た側面図。
【図12】従来の呼び線入り電線管の製造装置を示す概
略図。
【符号の説明】 1 電線管 12 線材挿入管 20 呼び線 30 凹溝 31 凹部 32 リール 33 板状熱プレス装置 34 熱ローラ 35 引き取りローラ 36 テンションローラ 37 緩衝機構 38 通線孔 39 開口 40 送りローラ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】管内に、呼び線が屈曲された状態で挿入さ
    れた呼び線入り管であって、 前記呼び線が、表面に凹凸加工が施された帯状のプラス
    チック製線材からなるものであることを特徴とする呼び
    線入り管。
  2. 【請求項2】前記線材の表面に、少なくとも、長さ方向
    と交わる方向に連続する又は断続する凹部が長さ方向の
    複数箇所に形成されていることを特徴とする請求項1の
    呼び線入り管。
  3. 【請求項3】管内に、呼び線が屈曲された状態で挿入さ
    れた呼び線入り管であって、 前記呼び線が、外力を加えてほぼ直線状に伸ばすことが
    できると共に非拘束状態に置くと屈曲形状に戻る弾性を
    有する線材からなるものであることを特徴とする呼び線
    入り管。
  4. 【請求項4】前記請求項3の呼び線入り管を製造するに
    際して、 弾性を有する線材に屈曲加工を施し、非拘束状態のとき
    に屈曲形状を呈するように賦形する工程と、 当該屈曲された線材を直線状に近づくように伸ばしなが
    ら管内に挿入する工程と、 その後この伸ばす力を解除して線材が屈曲形状に戻るの
    を許す工程とからなる請求項3の呼び線入り管の製造方
    法。
JP15215496A 1996-06-13 1996-06-13 呼び線入り管、および、その製造方法 Pending JPH104618A (ja)

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JP15215496A JPH104618A (ja) 1996-06-13 1996-06-13 呼び線入り管、および、その製造方法

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JP15215496A JPH104618A (ja) 1996-06-13 1996-06-13 呼び線入り管、および、その製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015204155A (ja) * 2014-04-11 2015-11-16 古河電気工業株式会社 ワイヤハーネスおよびその製造方法

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JP2015204155A (ja) * 2014-04-11 2015-11-16 古河電気工業株式会社 ワイヤハーネスおよびその製造方法

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