JPH1045515A - 有害小動物用食毒剤 - Google Patents

有害小動物用食毒剤

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JPH1045515A
JPH1045515A JP8229199A JP22919996A JPH1045515A JP H1045515 A JPH1045515 A JP H1045515A JP 8229199 A JP8229199 A JP 8229199A JP 22919996 A JP22919996 A JP 22919996A JP H1045515 A JPH1045515 A JP H1045515A
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JP
Japan
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egg
insecticide
poison
attracting
eggs
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Application number
JP8229199A
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English (en)
Inventor
Takako Matsushika
貴子 松鹿
Mitsuo Umeda
光夫 梅田
Tsutomu Kanzaki
務 神崎
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Dainihon Jochugiku Co Ltd
Original Assignee
Dainihon Jochugiku Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】誘引効果、更には防除効力等のすべての点です
ぐれ、実用性の高い有害小動物用食毒剤の提供。 【解決手段】誘引成分としてタマゴを含有する有害小動
物用食毒剤。特にタマゴを1〜40重量部、及び殺虫剤
を0.01〜10重量部含有する有害小動物用食毒剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、有害小動物用食毒剤に
関する。
【0002】
【従来の技術】家屋周辺を徘徊する有害小動物が家屋内
に侵入し、人に不快感を与えたり、剌咬したりして問題
となっている。これらの有害小動物を駆除するために、
直接殺虫剤を噴霧する方法、棲息場所に薬剤を処理する
方法、餌に殺虫剤を配合し、有害小動物を誘引して食べ
させる方法等が従来より行われてきた。
【0003】しかしながら、直接殺虫剤を噴霧する方法
や生息場所に薬剤を処理する方法では、直接処理された
個体は高い確率で駆除できるが、巣穴の形状や群生して
いる場所等によっては、他の個体に対しては十分な効果
が得られなかった。又、食毒剤についても、これまで知
られている誘引物質では、誘引効果が弱かったり、効果
の持続性に乏しく実用的に十分といえないものであっ
た。そのため有害小動物が、忌避性を示し十分に摂食し
なかったり、運搬中に中毒症状を起こしたり、危険を察
知して運搬が断たれることもあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の有害
小動物用食毒剤が有している問題点を解消し、誘引効
果、更には防除効力等のすべての点で満足のいく有害小
動物用食毒剤を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段ならびに作用】上記目的を
達成するため、本発明者らは、鋭意研究を重ねた結果、
誘引物質としてタマゴを含有する食毒剤が極めて有用で
あることを見いだしたのである。すなわち、本発明は、
誘引成分として、タマゴを含有し、有害小動物特にアリ
類の誘引性に優れた有害小動物用食毒剤を提供するもの
である。
【0006】本発明の有害小動物用食毒剤には、好まし
くはタマゴを1〜40重量%、及び殺虫剤を0.01〜
10重量%含有させることにより、有害小動物特にアリ
類に対し高い誘引効果と防除効果を兼備する有害小動物
用食毒剤が得られる。タマゴが1重量%未満だと誘引力
が不足し、一方、殺虫剤が10重量%を越えると誘引力
に影響を及ぼし、好ましくない。本発明で用いられる誘
引物質のタマゴとしては、鶏卵をはじめ鶴卵、家鴨卵な
ど鳥類のタマゴや魚類、爬虫類、両生類、節足動物など
のタマゴがあげられが、本発明はこれのみに限定される
ものではない。また誘引物質のタマゴはそのまま用いて
も良いが乾燥させ用いた方が好ましい。
【0007】本発明における好適な、該食毒剤は誘引剤
と殺虫剤を含有し他に必要に応じて適宜補助剤が配合さ
れる。本発明有害小動物用食毒剤の剤型としては、防除
剤の性状、使用目的等により、粒剤、粉剤、錠剤、シー
ト等種々可能であり、いずれの製剤も常法に従って調製
することができる。本発明において用いられる殺虫剤と
しては、従来公知の薬剤が挙げられ、例示すれば、アレ
スリン、プラレトリン、フラメトリン、フェノトリン、
ペルメトリン、エトフェンプロックス等のピレスロイド
系殺虫剤、シラフルオフェン等のシラネオファン系殺虫
剤、フェニトロチオン、ダイアジノン等の有機リン系殺
虫剤、プロポクサー等のカーバメート系殺虫剤、ヒドラ
メチルノン等のアミジノヒドラゾン系殺虫剤、ピリプロ
キシフェン等の昆虫成長制御物質がある。特にシラフル
オフェンが殺虫効力、安全性に優れ、忌避性が少ないこ
とから好適である。いずれの殺虫剤もそのまま単独で使
用するのみならず、上記各種殺虫剤同士を組み合わせて
用いることができる。本発明有害小動物用食毒剤の剤
型、タマゴと殺虫剤の配合量等は、適用方法及び適用場
所等に応じて適宜決定すればよいが、タマゴと殺虫剤の
配合比は2:1〜4000:1が好ましい。また、殺ダ
ニ剤、殺菌剤、除草剤、他の誘引剤、香料、苦味剤、着
色料等との組み合わせ等、適宜配合して有用な多目的組
成物を得ることもできる。
【0008】補助剤としては、固体担体や有機質原料等
をあげることができる。固体担体としては粘土類(カオ
リン、ベントナイト類等)、タルク類等の微粉末ないし
粉状物があげられ、その他適宜、カゼイン、ゼラチン、
でんぷん粉、カルボキシメチルセルロース、ポリビニル
アルコール、ポリエチレングリコール、ポリアクリル酸
ナトリウム、アラビアゴム、キサンタンガム等の固着
剤、結合剤、増粘剤や分散剤等が使用される。又、タマ
ゴの誘引性を損なわない限りにおいて、サナギ粉、魚粉
やチョウ、ガ、ハエ、カ、イナゴ、牛、鳥等から得られ
る動物性食餌成分、あるいは、砂糖、三温糖、グラニュ
ー糖、糖蜜、蜂蜜、大豆、小麦、トウモロコシ、雑穀類
等のような植物性食餌成分を適宜配合してもよいことは
もちろんである。
【0009】更に、本発明の有害小動物用食毒剤には、
必要ならばピペロニルブトキサイド、サイネピリン50
0、S−421等の共力剤や、BHT、DBH、ヨシノ
ックス425等の安定剤あるいは、ソルビン酸や、カプ
リン酸、オレイン酸等の防黴剤を適宜添加して、防除効
力や化学的安定性の向上を図ることもできる。
【0010】而して、本発明有害小動物用食毒剤は、ク
ロヤマアリやトビイロシワアリ、イエヒメアリ等のアリ
類はもちろん、ヤスデ、ゲジゲジ、ダンゴムシ等の不快
害虫類に対しても高い誘引効果を有し、更に殺虫剤との
混合物はすぐれた防除効力をも示す。
【0011】本発明によって提供される有害小動物用食
毒剤がすぐれたものであることをより明らかにするため
次に実施例及び効果の試験成績を示すが、本発明はこれ
らのみに限定されるものではない。
【0012】
【実施例1】乾燥鶏卵5または20重量%に各種殺虫剤
0.5重量%を加え、これに、防腐剤、賦形剤、水等を
加えて全体を100重量%とし、これらをよくかく拌混
合した後、成型して食毒剤を得た。本剤の適量を載置し
て用いる。
【0013】
【実施例2】乾燥鱈の卵5または20重量%に各種殺虫
剤0.5重量%を加え、これに、防腐剤、賦形剤、水等
を加えて全体を100重量%とし、これらをよくかく拌
混合した後、成型して食毒剤を得た。本剤の適量を載置
して用いる。
【0014】
【試験例1】タマゴ類の誘引性を確認するため、タマゴ
類およびその他食餌成分を単独で用い、屋外においてア
リ類に対する誘引性を評価した。試験は屋外のアリの多
くいる任意の場所で行った。タマゴ類及びその他食餌成
分を直径5cmのろ紙の上に3gずつ置き、それら供試
物を運搬したアリの数と摂取したアリの数を一定時間毎
に計数した。結果を表1に示す。
【0015】
【表1】
【0016】試験の結果、鶏卵、鱈の卵、蚊の卵ともに
他の食餌成分よりも摂取数、運搬数共に高く、これらタ
マゴの誘引性が優れていることが認められた。
【試験例2】上記実施例に準じて調製した各種食毒剤の
屋外での実地試験を、以下の方法で行った。各種殺虫剤
は、0.5重量%、乾燥鶏卵は、5.0と20.0重量
%にて調製した。供試害虫としてアリ(トビイロシワア
リ、クロヤマアリ、トビイロケアリ、キイロシリアゲア
リ)を用い、その野外の各巣穴より約40cm離れた適
当な箇所に供試食毒剤2.5gを載置し、経日的に1分
間あたりの巣穴に出入りするアリの虫体数を調べ、食毒
剤の殺虫効力を評価した。結果を表2に示す。
【0017】
【表2】
【0018】試験の結果、鶏卵を配合した本発明有害小
動物用食毒剤は、アリが餌を巣に持ち帰りそこで殺虫効
果を発揮するため、アリの生息密度を抑えるのに有効で
あった。一方、乾燥鶏卵を含まない食毒剤では、食毒剤
の忌避作用によって、アリが食毒剤を運搬することはな
く、巣への影響は殆ど無かった。
【0019】
【試験例3】タマゴの誘引性を確認するために屋外での
誘引試験を以下の方法で行った。供試害虫としてアリ
(トビイロシワアリ、キイロシリアゲアリ、トビイロケ
アリ、クロヤマアリ)を用い、その野外の各巣穴より約
40cm離れた適当な箇所に実施例に準じて調製した供
試食毒剤2.5gを載置した。供試食毒剤を摂取、運搬
した有害小動物の数を計数し誘引性を評価したところ表
3の如くであった。なお対照の供試食毒剤では、乾燥卵
を他の食餌成分で置き換えて試験を行った。
【0020】
【表3】
【0021】試験の結果、タマゴを含有する本発明の食
毒剤は、鶏卵、鱈の卵、蚊の卵共にアリの種類によらず
高い誘引性を示した。一方、魚粉、サナギ粉、カツオ節
等では、誘引性が劣り、供試食餌成分のなかでは、鶏
卵、鱈の卵及び蚊の卵が特徴的にすぐれていることが認
められた。
【0022】
【試験例4】実施例に準じて調製した各種食毒剤の屋外
での実地試験を以下の方法で行った。各種殺虫剤は、
0.5重量%、誘引剤としての各種タマゴは20.0重
量%にて調製した。供試害虫としては、オカダンゴムシ
を用いた。試験方法は樹脂容器(底面25×37an)
に砂壌土を厚さ1cmに敷き、そこに各種食毒剤及び対
照の食餌成分を用いた食毒剤を併設し、供試虫50匹を
放った。その後、一定時間ごとに摂食している供試虫の
虫数を計数し食毒剤の誘引性を評価した。なお試験の結
果は、表4、5の如くであった。
【0023】
【表4】
【0024】
【表5】
【0025】試験の結果、鶏卵、タラの卵ともに対照の
食餌成分より摂食している供試虫数が多く、鶏卵、タラ
の卵を使用した食毒剤の誘引性が優れていることが認め
られた。
【0026】
【発明の効果】本発明は、誘引効果、更には防除効果等
のすべての点で満足のいく有害小動物用食毒剤を提供す
るものである。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】誘引物質としてタマゴを含有することを特
    徴とする有害小動物用食毒剤。
  2. 【請求項2】誘引物質としてタマゴを含有することを特
    徴とする請求項1記載のアリ用食毒剤。
  3. 【請求項3】誘引物質としてタマゴを1〜40重量%、
    及び殺虫剤を0.01〜10重量%含有することを特徴
    とする請求項1記載の有害小動物用食毒剤
  4. 【請求項4】誘引物質としてタマゴを1〜40重量%、
    及び殺虫剤を0.01〜10重量%含有することを特徴
    とする請求項2記載のアリ用食毒剤。
  5. 【請求項5】乾燥したタマゴであることを特徴とする請
    求項1又は3記載の有害小動物用食毒剤。
  6. 【請求項6】乾燥したタマゴであることを特徴とする請
    求項2又は4記載のアリ用食毒剤。
  7. 【請求項7】殺虫剤がシラフルオフェンであることを特
    徴とする請求項3又は5に記載の有害小動物用食毒剤。
  8. 【請求項8】殺虫剤がシラフルオフェンであることを特
    徴とする請求項4又は6に記載のアリ用食毒剤。
JP8229199A 1996-07-25 1996-07-25 有害小動物用食毒剤 Pending JPH1045515A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016159214A1 (ja) * 2015-04-01 2016-10-06 協友アグリ株式会社 有害節足動物誘引化合物と忌避化合物の組み合わせ物

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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