JPH1045256A - 貯蔵サイロ - Google Patents

貯蔵サイロ

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JPH1045256A
JPH1045256A JP20731896A JP20731896A JPH1045256A JP H1045256 A JPH1045256 A JP H1045256A JP 20731896 A JP20731896 A JP 20731896A JP 20731896 A JP20731896 A JP 20731896A JP H1045256 A JPH1045256 A JP H1045256A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
storage tank
side wall
chips
cylinder device
sliding frame
Prior art date
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Pending
Application number
JP20731896A
Other languages
English (en)
Inventor
Masanori Ogushi
昌則 尾串
Isamu Takesako
勇 竹迫
Hisakazu Sakamoto
久和 坂元
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SEKISUI PLANT SYST KK
Original Assignee
SEKISUI PLANT SYST KK
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Publication date
Application filed by SEKISUI PLANT SYST KK filed Critical SEKISUI PLANT SYST KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】貯蔵サイロに貯蔵されたチップなどを、清掃作
業を必要とすることなく、長期にわたって一定量排出で
きるようにする。 【解決手段】少なくとも貯蔵槽2のシリンダ装置4寄り
の側壁21の下部およびシリンダ装置4と対向する側壁
21の下部に、傾斜部71および底部72を有する断面
略三角形状の固着防止材7を配設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、チップなどの貯蔵
サイロに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、木片もしくは木片とセメント
などとの混合物(以下、チップなどという。)を貯蔵す
るため、図9に示すような貯蔵サイロ1が知られてい
る。この貯蔵サイロ1は、円筒状の側壁21および平板
状の底壁22を有してチップなどを貯蔵する貯蔵槽2
と、この貯蔵槽2の底壁22の上面に沿って摺動可能な
スライディングフレーム3と、このスライディングフレ
ーム3を往復移動させるシリンダ装置4と、前記スライ
ディングフレーム3の往復移動方向と略直交する方向に
凹陥する底壁22に設けられた樋状体23と、この樋状
体23内に回転自在に軸支された排出スクリュー5と、
から構成されている。
【0003】そして、スライディングフレーム3は、貯
蔵槽2の円筒状の側壁21と略同一の曲率半径を有する
とともに、ほぼその半周の長さに形成された2本の円弧
体31,31と、これらの円弧体31,31を連結する
連結材32を備えており、シリンダ装置4によってスラ
イディングフレーム3を底壁22の上面に沿って往復移
動させた際、円弧体31,31が、樋状体23を基準と
してシリンダ装置4寄りの側壁21もしくはシリンダ装
置4と対向する側壁21のいずれか一方に略接する位置
に移動するようになされている。また、スライディング
フレーム3の両端は、該スライディングフレーム3の往
復移動方向と略直交する方向の側壁21(図9におい
て、円筒状の側壁21の手前側および奥側)の近傍に位
置する底壁22上を、底壁22上に付設されたガイド2
2aの案内22bに沿ってスライドするようになされて
いる。
【0004】一方、シリンダ装置4は、側壁21の補強
フレームあるいは底壁22の架台に固着されている支持
材6に基端が連結されたシリンダ本体41と、このシリ
ンダ本体41のピストンロッド先端が連結された内筒4
2と、この内筒42を内部に収容するとともに、貯蔵槽
2の側壁21に形成された開口部21aで保持された状
態で往復摺動するようになされ、基端が内筒42の基端
に、先端が前述したスライディングフレーム3にそれぞ
れ連結された外筒43からなり、貯蔵槽2の側壁21に
形成された開口部21aの外側近傍には、外筒43の周
囲を覆うガスケット44が設けられている。
【0005】したがって、シリンダ本体41のピストン
ロッドを伸縮作動させることにより、内筒42および該
内筒42に連結された外筒43は一体となって往復移動
し、外筒43に連結されたスライディングフレーム3は
ガイド22aの案内22bに沿って往復移動する。この
結果、スライディングフレーム3のシリンダ装置4寄り
の円弧体31が貯蔵槽2のシリンダ装置4寄りの側壁2
1に略接する位置まで移動した後、他方の円弧体31が
シリンダ装置4と対向する側壁21に略接する位置まで
移動するという作動を繰り返すことになり、スライディ
ングフレーム3の円弧体31,31は平板状の底壁22
の上面に沿って繰り返し往復移動する。こうして、貯蔵
槽2の底部に堆積したチップなどは円弧体31,31に
よって貯蔵槽2の略中央部に掻き集められ、樋状体23
内に落とし込まれる。また、樋状体23内に落下したチ
ップなどは、排出スクリュー5によって貯蔵槽2から排
出され、図示しない生産設備へ搬送される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述の貯蔵サ
イロにおいては、スライディングフレームの円弧体が往
復移動することによって、チップなどがシリンダ装置寄
りの側壁下部およびシリンダ装置と対向する側壁下部に
押し付けられることになり、それらの相対向する側壁下
部にチップなどから滲み出た樹液が付着し、チップなど
とともに凝り固まる。そして、貯蔵されるチップの種
類、チップに含まれる樹液の粘着力、水分の多少、貯蔵
槽内に堆積するチップの嵩(重量)などの条件により速
度に差異はあるが、樹液やチップなどの固まりは次第に
成長して円筒状の側壁の内方に張り出し、チップなどの
落下を阻止するようになる(図9の鎖線状態参照)。ま
た、円筒状の側壁の内周面から張り出してくる樹液やチ
ップなどの固まりは、中央部へ向かうにつれて寄り集ま
ることになるので、稼働時間とともにその張り出しの高
さLは速度を早めて高くなってゆき、生産効率は急速に
悪くなる。この結果、当初設定した量のチップなどを生
産設備に供給できないことになり、製品の目標生産量を
確保できず、製品品質を維持することも不可能となる。
そこで、通常、3〜6ケ月に1度程度定期的に貯蔵サイ
ロ内を清掃する必要があるが、このように頻繁に清掃作
業を行わなければならず煩雑であり、また清掃を行って
いる間製品を生産できないという問題があった。
【0007】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたもので、長期にわたって一定量のチップを排出する
ことのできる貯蔵サイロを提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、円筒状の側壁
および平板状の底壁を有してチップなどを貯蔵する貯蔵
槽と、この貯蔵槽の底壁の上面に沿って摺動可能なスラ
イディングフレームと、このスライディングフレームを
往復移動させるシリンダ装置と、前記スライディングフ
レームの往復移動方向と略直交する方向に凹陥する底壁
に設けられた1本もしくは複数本の樋状体と、この樋状
体内に回転自在に軸支された排出スクリューとからな
り、前記シリンダ装置を伸縮作動させることにより、ス
ライディングフレームを貯蔵槽の底壁の上面に沿って往
復移動させてチップなどを樋状体に落とし込み、排出ス
クリューによって排出するように構成した貯蔵サイロに
おいて、少なくとも貯蔵槽のシリンダ装置寄りの側壁下
部および対向する側壁下部に傾斜部および底部を有する
断面略三角形状の固着防止材を配設したことを特徴とす
るものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例の形態を図
面に基づいて説明する。
【0010】なお、説明の便宜上、図9に示した従来例
の部材と同一の部材には同一の符号を用いる他、その詳
細な説明は重複するため省略する。
【0011】図1および図2には、本発明の貯蔵サイロ
1の第1実施形態が示されている。この実施形態におい
ては、貯蔵槽2のシリンダ装置4寄りの側壁21の下部
およびこのシリンダ装置4と対向する側壁21の下部に
それぞれ傾斜部71と底部72とからなる断面略三角形
状のステンレス製固着防止材7が配設されている。そし
て、この固着防止材7,7は、その傾斜部71の下端が
貯蔵槽2のシリンダ装置4寄りの側壁21の下部および
対向する側壁21の下部にそれぞれ弦を形成するように
配設されている。
【0012】したがって、シリンダ装置4を伸縮作動さ
せてスライディングフレーム3を往復移動させると、貯
蔵槽2の平板状の底壁22上に堆積したチップなどの殆
ど全てがスライディングフレーム3の円弧体31,31
によって貯蔵槽2の略中央部に掻き集められ、樋状体2
3内に落とし込まれ、排出スクリュー5によって貯蔵槽
2外に排出されるが、一部のチップなどが円弧体31,
31の外縁部によってシリンダ装置4寄りの側壁21の
下部およびシリンダ装置4と対向する側壁21の下部に
押し付けられることになり、それらの相対面する側壁2
1の下部にチップなどから滲み出た樹液やチップなどが
凝り固まってこびりつく。そして、この樹液やチップな
どの固まりは次第に成長し、側壁21に沿って上方に押
し上げられる。
【0013】ところが、押し上げられた樹液やチップな
どの固まりは固着防止材7の底部72によってそれ以上
の上昇が阻止されることになり、これ以降、樹液やチッ
プなどの固まりの成長は方向を転じて、貯蔵槽2の中央
部方向に向かう。
【0014】ここに、貯蔵槽2内に投入されたチップな
どがその重量によって貯蔵槽2の上部から底壁22に向
かって順次降下してくるので、貯蔵槽2の中央部方向に
向かって成長している樹液やチップなどの固まりは降下
してくるチップなどの重量によって下方に押し曲げら
れ、底壁22の方向に向かい、最終的にスライディング
フレーム3に取り込まれて樋状体23内に落ち込み、排
出スクリュー5によって貯蔵槽2外に排出されることに
なる。
【0015】この結果、チップなどから滲み出た樹液と
チップなどの固まりの成長は固着防止材7によって妨げ
られることになり、凝り固まった樹液やチップなどが側
壁21にこびりつき、大きく成長してチップなどの降下
に支障が生じるようになることを、人手や機械などを用
いることなく、常時防止することができる。したがっ
て、当初設定した一定量のチップなどを常にコンスタン
トに生産設備に供給することができ、長期にわたって清
掃作業が不要となる。
【0016】また、固着防止材7は、底部72を底辺、
傾斜部71を斜辺とする断面直角三角形状をしているの
で、貯蔵槽2内に投入されたチップなどがその自重によ
って降下してくるのを阻止することがないばかりか、傾
斜部71の傾斜に沿ってチップなどを円筒状の貯蔵槽2
の内方に向かわせ、スライディングフレーム3の円弧体
31,31に取り込まれ易い位置に降下させる働きをす
る。
【0017】なお、この実施形態においては、固着防止
材7にステンレス製磨き材を使用したが、プラスチック
を用いることもできる。
【0018】また、この実施形態においては、2本の樋
状体23を設け、各樋状体23にそれぞれ排出スクリュ
ー5を設けて例示したが、1本であってもよい。
【0019】さらに、前述の実施形態における固着防止
材7は、傾斜部71と、この傾斜部71の下端に連結さ
れた水平板状の底部72で構成されているが、貯蔵槽2
の中央部に向かって上り勾配の傾斜面を有する底部72
(図3参照)や、円弧面を有する底部72(図4参照)
を採用することもできる。すなわち、図5に詳細に示す
ように、固着防止材7は、傾斜部71と底部72を有し
ておればよく、前述した水平板状の底部72や、中央部
に向かう上り勾配の傾斜面を有する底部72あるいは円
弧面を有する底部72などが採用される他、傾斜部71
に垂直面71aを加えて形成したり、板材に代えて中実
材を使用したりすることもできる。また、傾斜部71の
傾斜角度は、チップなどの種類その他の条件によって任
意に設定することができる。また、底壁22から傾斜部
71の下端までの高さは、チップなどから滲み出た樹液
やチップなどが凝り固まってこびりつくのを防止する上
で特に関係はなく、かなり高い位置に設定しても同様の
効果が得られる。
【0020】また、貯蔵槽2のシリンダ装置4寄りの側
壁21の下部に配設された固着防止材7の底部72は、
シリンダ装置4の外筒43から上方に離れて設けられて
いてもよく(図2参照)、外筒43と接するように設け
られていてもよい(図3および図4参照)。
【0021】ところで、前述した実施形態においては、
貯蔵槽2のシリンダ装置4寄りの側壁21の下部および
このシリンダ装置4と対向する側壁21の下部にそれぞ
れ固着防止材7を傾斜部71の下端が弦もしくは弧を形
成するように配設した場合について例示したが、図6に
示すように、固着防止材7をほぼ全周にわたって配設し
てもよい。この際、シリンダ装置4寄りの側壁21の下
部に配設されたほぼ半周の固着防止材7の傾斜部71の
端部と、このシリンダ装置4と対向する側壁21の下部
に配設されたほぼ半周の固着防止材7の傾斜部71の端
部とを連結板73で着脱自在に連結し、ガイド22a上
にチップなどが堆積しにくいようにするとともに、ガイ
ド22aを保守点検する場合にはこれを取り外して作業
し易いようにすることもできる。
【0022】また、図7および図8に示すように、固着
防止材7を全周にわたって配設することもできる。この
ように、固着防止材7を円筒状の側壁21の全周にわた
って配設した場合、貯蔵槽2に貯蔵されたチップなど
は、その傾斜部71に沿って滑落し、貯蔵槽2のほぼ中
央部に集められることから、ガイド22aにチップなど
が詰まることを防止することができるとともに、排出ス
クリュー5の搬送側と反対側の端部における樋状体23
にチップなどが詰まることを防止することができる。
【0023】なお、図7に示す固着防止材7は、その傾
斜部71に垂直面71aを加えて形成されている。ま
た、図8に示す固着防止材7の底部72は、中央部に向
かう上り勾配の傾斜面を有している。
【0024】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、少なくと
も貯蔵槽のシリンダ装置寄りの側壁下部および対向する
側壁下部に傾斜部および底部を有する断面略三角形状の
固着防止材を配設したことにより、スライディングフレ
ームの繰り返し往復移動によってチップなどから樹液が
滲み出てチップなどとともに凝り固まり、この固まりが
成長して貯蔵槽内に投入されたチップなどの降下を妨げ
ることを防止することができ、長期にわたって清掃作業
が不要となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の貯蔵サイロの第1実施形態を一部省略
して示す平面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】本発明の貯蔵サイロの第2実施形態を一部省略
して示す縦断面図である。
【図4】本発明の貯蔵サイロの第3実施形態を一部省略
して示す斜視図である。
【図5】本発明の貯蔵サイロの固着防止材の変形例を一
部省略して示す縦断面図である。
【図6】本発明の貯蔵サイロの第4実施形態を一部省略
して示す斜視図である。
【図7】本発明の貯蔵サイロの第5実施形態を一部省略
して示す斜視図である。
【図8】本発明の貯蔵サイロの第6実施形態を一部省略
して示す斜視図である。
【図9】従来の貯蔵サイロを一部省略して示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 貯蔵サイロ 2 貯蔵槽 21 側壁 22 底壁 23 樋状体 3 スライディングフレーム 31 円弧体 32 連結材 4 シリンダ装置 41 シリンダ本体 42 内筒 43 外筒 5 排出スクリュー 6 支持材 7 固着防止材 71 傾斜部 72 底部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状の側壁および平板状の底壁を有し
    てチップなどを貯蔵する貯蔵槽と、この貯蔵槽の底壁の
    上面に沿って摺動可能なスライディングフレームと、こ
    のスライディングフレームを往復移動させるシリンダ装
    置と、前記スライディングフレームの往復移動方向と略
    直交する方向に凹陥する底壁に設けられた1本もしくは
    複数本の樋状体と、この樋状体内に回転自在に軸支され
    た排出スクリューとからなり、前記シリンダ装置を伸縮
    作動させることにより、スライディングフレームを貯蔵
    槽の底壁の上面に沿って往復移動させてチップなどを樋
    状体に落とし込み、排出スクリューによって排出するよ
    うに構成した貯蔵サイロにおいて、少なくとも貯蔵槽の
    シリンダ装置寄りの側壁下部および対向する側壁下部に
    傾斜部および底部を有する断面略三角形状の固着防止材
    を配設したことを特徴とする貯蔵サイロ。
  2. 【請求項2】 前記固着防止材は、その傾斜部の下端が
    貯蔵槽のシリンダ装置寄りの側壁下部および対向する側
    壁下部に弦もしくは弧を形成するようにそれぞれ配設さ
    れていることを特徴とする請求項1記載の貯蔵サイロ。
  3. 【請求項3】 前記固着防止材は、少なくとも傾斜部が
    貯蔵槽の側壁全周もしくはほぼ全周にわたって配設され
    ていることを特徴とする請求項1記載の貯蔵サイロ。
JP20731896A 1996-08-06 1996-08-06 貯蔵サイロ Pending JPH1045256A (ja)

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JP20731896A JPH1045256A (ja) 1996-08-06 1996-08-06 貯蔵サイロ

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