JPH1045107A - 包装容器の側壁締めつけ装置 - Google Patents

包装容器の側壁締めつけ装置

Info

Publication number
JPH1045107A
JPH1045107A JP22066796A JP22066796A JPH1045107A JP H1045107 A JPH1045107 A JP H1045107A JP 22066796 A JP22066796 A JP 22066796A JP 22066796 A JP22066796 A JP 22066796A JP H1045107 A JPH1045107 A JP H1045107A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carton
side wall
transport path
container
rotating roller
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP22066796A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuyuki Ichihashi
恭行 市橋
Kosaku Maeda
耕作 前田
Hajime Takano
一 高野
Hiroshi Sanada
博志 真多
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
FUKUISHI GIKEN KK
Toppan Inc
Original Assignee
FUKUISHI GIKEN KK
Toppan Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by FUKUISHI GIKEN KK, Toppan Printing Co Ltd filed Critical FUKUISHI GIKEN KK
Priority to JP22066796A priority Critical patent/JPH1045107A/ja
Publication of JPH1045107A publication Critical patent/JPH1045107A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Supplying Of Containers To The Packaging Station (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 カートンの種類や大きさが変更されても、連
続した包装ラインの稼働が可能で、しかも適切な押圧力
によって容器の側面下部の外周の一部とカートンの下部
に設けられた切込みとの的確な係合が得られる包装容器
の側壁締めつけ装置を提供する。 【解決手段】 カートン3の搬送経路11の両脇に、上
下方向の縦軸15周りで回転自在に保持された複数個の
回転ローラ13が配設されていると共に、これらの回転
ローラ13は弾性力によってこの搬送経路11内に一部
を臨ませた姿勢が保持され、カートン3との接当によっ
て経路11外方に向かって前記弾性力に抗して引退可能
に構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、瓶、缶、カップ、
プラスチックボトル等の容器の複数個を一つのグループ
に纏めてその周りを包み紙型の包装素材を折り畳んで包
み込んだ包装容器(カートン)の側壁の締めつけ装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、瓶、缶、カップ、プラスチッ
クボトル等の容器の包装手段として、カートンによる方
法が広く一般に採用されている。つまり紙製厚手の台紙
に切込み、折り線を設けてこれ包装容器としたものであ
る。図7は本発明にかかる包装容器の側壁締めつけ装置
に適用される包装容器の一例を示していて、例えば容器
の一例であるカップ1を1列で4個並べて一群の被包装
物2を形成するとともに予め作成されている厚手の紙か
ら成るカートン3を被包装物2上に載せ、その後、この
被包装物2の左右両側から外れる両端部を折り曲げて両
側壁4を形成してこの被包装物2の左右両側を覆い、つ
いで、被包装物2の底よりも下方に突出したカートン両
端5を内方に折り込んで被包装物2の底面を覆うように
する。さらに重なりあうカートン両端5の先端を貼り合
わせたり、当該先端部に設けてある係止部6(図10参
照)を互いに噛み合わせて互いに固定し、箱体として被
包装物2を包装する。
【0003】ところで、以上のような包装容器は、包装
後の運搬時等に内容物である容器1がこのカートン3か
ら離脱して外に飛び出さないようにするために、図7に
示されるように、前記カートン3の左右両側壁4の下部
に、底面との折り線7に連なるようにして切り込み8
(図例ではT形、その他山形等種々の形状がある)が刻
設されていて、ここに容器1の側面下部の外周の一部を
入れ込んで係合させて容器がカートン3から不用意に飛
び出さないようにしてある。
【0004】従来、この容器01の側面下部の外周の一
部をカートン03の前記切り込み07に入れ込んで係合
させるには、一つには図10に示されように、カートン
03両端05の先端部に設けてある締めつけ用の開口0
11に締めつけ爪012を入れて左右を互いに引き寄せ
て緊張させるようにし、この力でカートン03の両側壁
04を内側にやや引き寄せ、この引き寄せ力を利用して
いた。
【0005】また別の手段としては、図11に示される
ように、カートン03の搬送経路の左右両側に、内面に
スポンジ013を設けたベルト014を走らせ、このス
ポンジ013をカートン03の両側壁04に押圧させな
がら側壁に内方への押圧力を与えて、これによって係合
させていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来の手段では、以下に記すような問題点のあることが
判った。
【0007】即ち、図10に示される手段では、カート
ン03の形状、サイズ、包装容器の個数等の違いによっ
て、締めつけ爪012を入れる開口011の位置が異な
るから、カートンの変更がある度に締めつけ装置の交換
を行ったり、爪の位置を変更したりしているが、この交
換や位置変更の作業が大変難儀で時間も要し、また、交
換や位置変更の作業毎にタイミングの設定、調整を必要
とするもので、この作業にも多大の手数と時間を要し、
大変非能率的であった。
【0008】また、図11に示されるスポンジ013の
押圧力を利用する手段は、カートン03の前記のような
変更によって押圧手段を交換したり、タイミングの調整
をする必要がなく、包装ラインを連続的に稼働するには
好適な手段であるが、スポンジ013の耐久性に難点が
あって、使用する内にスポンジ013が傷み脆弱化して
きてボロボロになり、カートン03に付着したり、汚損
したりする問題点が生じている。また、締めつけ強度が
弱く、容器01の側面下部の外周の一部がカートン03
に設けた前記切込みにしっかりと係合しない問題点があ
る。
【0009】そこで本発明は、以上のような従来の包装
容器の側壁締めつけ装置の問題点を種々検討した結果、
この種包装容器の側壁締めつけ装置では、カートンの種
類や大きさが異なるとたちまちの内に包装ラインがスト
ップしてしまうことがなく、また、適切な押圧力によっ
て容器の側面下部の外周の一部と切込みとの的確な係合
作用が果たせる手段が必須の要件であることを知見し、
鋭意検討を重ねて、本発明を開発するに至ったものであ
る。従って、本発明の第一の目的は、カートンの種類や
大きさの変更にもかかわりなく連続した包装ラインの稼
働が可能で、しかも適切な押圧力によって容器の側面下
部の外周の一部と切込みとの的確な係合作用が図れる包
装容器の側壁締めつけ装置を提供する点にある。
【0010】本発明の第2の目的は、前記の目的をうま
く達成しながら簡便な構造に纏めることができる包装容
器の側壁締めつけ装置を提供する点にある。
【0011】本発明の第3の目的は、前記の第1、第2
の目的をより一層効果的に達成できる包装容器の側壁締
めつけ装置を提供する点にある。
【0012】本発明の第4の目的は、前記第1乃至第3
の目的をうまく達成しながら、容器の側面下部の外周の
一部とカートンに設けた前記切込みとのより的確な係合
が図れる包装容器の側壁締めつけ装置を提供する点にあ
る。
【0013】本発明の第5の目的は、容器の側面下部の
外周の一部と切込みとの一段と的確な係合が図れる包装
容器の側壁締めつけ装置を提供する点にある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、基本的には、カートンの搬送経路の左
右両側に、外方から内方に向かって押圧力を与えること
によって、カートンに設けられた切り込みに容器の側面
下部の外周の一部を入れ込んで係合させる手段を採用す
るものである。そして、カートンの種類や大きさの変更
にもかかわりなく連続した包装ラインの稼働が可能で、
しかも適切な押圧力によって的確な係合作用が達成でき
るように、ローラ群を採用し、かつ、これらをカートン
の外方から内方に向かって弾性的に押圧できるようにし
て、従来のスポンジを採用したもののようにカートンの
側壁の広い範囲にわたり面で押圧することなく、個々の
ローラーがそれぞれカートンの側壁を上下方向のいわば
線で押圧するようにしている。そしてこのようにカート
ンの側壁を線で押圧することで、カートンに対する押圧
力を確実に付与でき、しかも弾性によるローラの内外自
在な変位によって、カートンの大小大きさの変更をうま
く吸収できる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明は、カートンの搬送経路の
両脇に、上下方向の回転軸芯周りで回転自在に保持され
た複数個の回転ローラが配設されているとともに、これ
らの回転ローラは弾性力によってこの搬送経路内に一部
を臨ませた姿勢が保持され、カートンとの接当によって
経路外方に向かって前記弾性力に抗して引退可能に構成
されたものである。
【0016】また、第1の目的をうまく達成しながら、
簡便な構造に纏めることができる前記第2の目的を達成
するために、本発明は、前記回転ローラは、中間を縦軸
に揺動自在に枢支された揺動腕の先端に回転自在に保持
されているとともに、この揺動腕の前記枢支点を挟んで
回転ローラとは反対側に弾性体が連結されていて、前記
回転ローラが常時前記搬送経路内方側に向かって突入す
る付勢力が与えられている構成とした。
【0017】更に、第1、第2の目的をうまく達成しな
がら、これらを更に効果的に達成できるようにするため
に、本発明は、前記揺動腕は、前記枢支点を中心にし
て、回転ローラを設けた側が搬送経路下流側に向けら
れ、且つ、より搬送経路側に偏位するとともに、逆に前
記弾性体が設けられた端部側が搬送経路上流側に向けら
れ、且つ、搬送経路11からより遠ざかる側に偏位した
傾斜姿勢に保持されている構成とした。
【0018】第4の目的を達成するために、本発明は、
前記回転ローラは、カートンの左右両側壁の下部に設け
られた容器の係合用切込みと同レベルに側壁を押圧する
押圧面が備わっているとともに、この押圧面に引き続い
てカートン底部角隅にわたる押圧面が下方に一連に連な
って備わっている構成とした。
【0019】第5の目的を達成するために、本発明は、
前記搬送経路には、その上方と前記回転ローラ群存在位
置よりも上方の左右両側とにそれぞれカートン押圧用の
無端ベルトが設けられる構成とした。
【0020】以上のように構成された本発明に係る包装
容器の側壁締めつけ装置の前記搬送経路にカートンが送
られてくると、搬送経路内に一部を臨ませた姿勢で待機
している回転ローラがカートンの搬送方向側の左右両角
隅等に接当して搬送経路外方側に向かって弾性押圧力に
抗して押しやられ、引き続きカートンの更なる前進によ
ってこのカートンの左右の側壁に弾性押圧力によって押
しつけられる。そしてカートンの移動に伴ってその上下
方向の回転軸芯周りで回転しながら、順次カートン側壁
後端側へと相対的に変位するが、回転ローラのカートン
の側壁に対する接当状態は、上下方向の線となるから、
従来のスポンジを採用した面での押圧と違って、単位面
積当たりの押圧力が格段に強く、従って、容器の側面下
部の外周の一部をカートンの前記切込みにしっかりと係
合させるように働く。
【0021】また、回転ローラを経路内に一部を臨ませ
た姿勢で保持し、且つ、カートンとの接当によって経路
外方に向かって引退可能にする弾性力は、従来の締めつ
け爪を採用する手段と違って、カートンの大小寸法変更
にも、基本的には自動的にうまく対応するように働く。
また、たとえ大小寸法変更差が大きな場合であっても、
弾性力を調整するといった簡便な操作によりこれに対応
できるように働く。
【0022】また、前記回転ローラが、中間を縦軸に揺
動自在に枢支された揺動腕の先端に回転自在に保持され
ているとともに、この揺動腕の前記枢支点を挟んで回転
ローラとは反対側に弾性体が連結されていて、前記回転
ローラが常時前記搬送経路内方側に向かって突入する付
勢力が与えられている構成は、構造上の簡素化に貢献で
きるように働く。
【0023】更に、前記揺動腕の、前記枢支点を中心に
して、回転ローラを設けた側が搬送経路下流側に向けら
れ、且つ、より搬送経路側に偏位するとともに、逆に前
記弾性体が設けられた端部側が搬送経路上流側に向けら
れ、且つ、搬送経路11からより遠ざかる側に偏位した
傾斜姿勢に保持されている構成は、回転ローラの姿勢変
更、つまりカートンの移行に伴う搬送経路に対する出入
り作用を滑らかに行わせるように働く。
【0024】カートンの左右両側壁の下部に設けられた
容器の係合用の前記切込みと同レベルに側壁を押圧する
押圧面が備わっているとともに、この押圧面に引き続い
てカートン底部角隅にわたる押圧面が下方に一連に連な
って備わっている前記回転ローラの構成は、前記切り込
みに容器の側面下部の外周の一部を係合するには最も適
切なポイントに押圧力を付与でき、併せて側壁だけに押
圧力を付与することで生じる底壁の逃げ(下方或いは上
方に撓み、側壁への押圧力が吸収されてしまう現象)を
うまく阻止してカートンの左右両側壁から底壁にわたる
底部角隅に回転ローラの押圧力を的確に付与して、カー
トンに設けられた切り込みに容器の側面下部の外周の一
部を的確に入れ込むように働く。
【0025】更に、搬送経路の上方と、前記回転ローラ
群存在位置よりも高いレベルの左右両側とにそれぞれカ
ートン押圧用の無端ベルトが設けられている構成は、カ
ートンの上壁並びに左右側壁をこの無端ベルトで押圧す
ることにより、回転ローラの押圧力によってこれらの壁
が不用意に撓むのを旨く阻止し、回転ローラによる押圧
力を的確にカートンに付与させるように働く。
【0026】
【実施例】以下、本発明の好適な一実施例を図面に基づ
いて説明する。図1は本発明に係る包装容器の側壁締め
つけ装置の要部の平面図、図2はその一部切欠き拡大正
面図である。図1に示されるように、図外の前工程で図
7に示されるような集積数単位毎に纏められた容器1は
カートン3で包装された状態でベルトコンベア12上に
載せられて搬送経路11を図上右側から左側へと送られ
て来る。そして、この搬送経路11の両サイドには包装
容器、つまりはカートン3の側壁締めつけ機構である回
転ローラ群(図例では、左右それぞれ8個ずつ)が配設
されている。
【0027】図1並びに図2に示されるように、左右の
回転ローラ群を形成する各回転ローラ13は、揺動腕1
4の先端に上下方向に沿って立設された回転軸15に回
転自在に保持されている。
【0028】この回転ローラ13は、前記ベルトコンベ
ア12上に載置されたカートン3の左右両壁4の下部、
そしてこれに引き続く底壁5Aにわたる底部角隅4Aを
押圧できるように、カートン3の左右両側壁4の下部に
設けられた容器の係合用の切込み7と同レベルに側壁4
を押圧する押圧面13Aが備わっているとともに、この
押圧面13Aに引き続いてカートン4の底部角隅4Aに
わたってこれを押圧する、部分円弧状の押圧面13Bが
下方に一連に連なって形成され、側壁4からこの底部角
隅4Aにわたる一連の回転ローラの接触は、全体として
略しの字状の線接触となるように構成されている。
【0029】また、前記揺動腕14は、その中間部分が
搬送経路11の両側に配設された枠部材16から上方に
立ち上げた縦軸17に回動自在に枢支されていると共
に、この縦軸17を中心にして前記回転ローラ13を設
けたのとは反対側の端部14Aに引っ張りスプリング1
8が連結されている。そして、この揺動腕14はこの引
っ張りスプリング18と、この揺動腕14の前記端部1
4Aの搬送経路下流側に配設されたストッパーピン19
とにより、前記回転ローラ13が常には前記搬送経路1
1内に突出する姿勢が保たれるように、前記縦軸17を
中心にして、回転ローラ13を設けた側が搬送経路下流
側に向けられ、且つ、より搬送経路11側に偏位すると
ともに、逆に前記引っ張りスプリング18を設けた端部
14A側が搬送経路上流側に向けられ、且つ、搬送経路
11からより遠ざかる側に偏位した傾斜姿勢に保持され
る。この揺動腕14の傾斜姿勢は、カートン3の移行に
伴って回転ローラ13が格段に滑らかにカートン3の側
壁4に添い易い理想的な構成となっている。
【0030】以上のように構成された本発明の包装容器
の側壁締めつけ装置は、前記回転ローラ13は、基本的
には搬送経路11を送られてくるカートン3の内の最も
小さいサイズに対応させて、その経路内突出量が設定さ
れている。従って、図3に示されるように、搬送経路1
1をカートン3が送られてくると、先ず回転ローラ13
はこのカートン3の先端の角隅等に接当し、カートン3
の移行に伴って、これを搬送経路の内側から外側に向か
って押しやろうとする。この押し広げ力はこの回転ロー
ラ13から揺動腕14に伝わり、揺動腕14は前記引っ
張りスプリング18の弾性付勢力に抗して、縦軸17周
りでその回転ローラ13を設けた側を搬送経路11から
遠ざける方向に押しやるように揺動し、前記引っ張りス
プリング18の回転ローラ13を搬送経路11内方側に
押圧させようとする付勢力を高めるように働く。つまり
は、回転ローラ13のカートン側壁に対する押圧力を高
める結果となる。
【0031】このように、回転ローラ13はカートン3
の側壁に対する押圧力が高まった状態で、カートン3の
左右両側壁4の下部に設けられた容器の係合用の切込み
7と同レベルで側壁4と、この側壁4に引き続いてカー
トン4の底部角隅4A部分を両押圧面13A,13Bで
線接触状態で押圧して行く。このように、回転ローラに
よる押圧でカートン3には単位面積当たり極めて高い押
圧力が付与されることとなり、カートンに設けられた前
記切り込み7に容器1の側面下部の外周の一部を的確、
且つ、しっかりと入れ込んで係合させることができる。
【0032】また、両押圧面13A,13Bは側壁4下
部、そしてここから底壁5Aにわたる底部角隅4Aを抱
き抱えるようにして押圧するために、殊に底壁5Aが左
右からの押圧力によって容易に撓むのをうまく阻止し、
折角の押圧力が底壁の撓みによって逃がされることを的
確に阻止してくれるから、前記切り込みに容器の側面下
部の外周の一部を入れ込んで係合させる作用が、より一
層効果的に達成されることとなる。
【0033】カートン3が行き過ぎると、揺動腕14は
引っ張りスプリング18の弾性引っ張り力によって、回
転ローラ13を設けた側が搬送経路11内方側に向けて
揺動付勢され、回転ローラ13を、図1に示されるよう
な、一部をこの搬送経路11内に突入した待機姿勢に保
持する。
【0034】次に、前記のカートンよりも大きいカート
ンが搬送された場合には、図4に示されるように、揺動
腕14が前記引っ張りスプリング18の引っ張り付勢力
により大きく抗してより搬送経路11の外方側に向かっ
て押し広げられることとなるが、その後の回転ローラ1
3によるカートン3への押圧作用は前記したところと全
く同じであるので、その詳細な説明は割愛する。
【0035】次に、図5並びに図6に示される構造は、
前記回転ローラ13による押圧作用をより一層効果的に
発揮させる意図を持って講じられた別の実施例を示し、
前記搬送経路11の上方と、同経路11の左右両脇で、
且つ、前記回転ローラ13の設置位置よりも上方位置と
に、前記ベルトコンベア12上に載置されて送られるカ
ートン3の上壁4Cを下方へ、また、左右の側壁4をカ
ートン3の内側へそれぞれ押圧する無端のベルト20,
21とが設けられたものである。これらの無端ベルト2
0、21は、前記の通りカートン3の上壁4Cを下方
へ、また、左右の側壁4をカートン3の内側へそれぞれ
押圧することにより、回転ローラ13によって押圧され
ることにより、両側壁4が撓んだり、上方に逃げたりし
てこの回転ローラ13の押圧力が有効にカートン3に作
用しなくなるのをうまく阻止する働きを担うもので、前
記切り込み7に容器1の側面下部の外周の一部を入れ込
んで係合させる作用が、より一層効果的に達成されるこ
ととなる。
【0036】更に図8並びに図9に示される構造は、前
記容器の一例であるカップ1を1列で4個並べて形成し
た一群の被包装物2を覆ったカートン3の前記両端5の
先端を貼り合わせたり、当該先端部に設けてある係止部
6(図10参照)を互いに噛み合わせて互いに固定する
ために用いられる装置との組み合わせ構造を例示したも
ので、切り込み7(図7参照)に容器1の側面下部の外
周の一部を入れ込んで係合させるための工程とこのカー
トン3の前記両端5(図7参照)の先端の固定の工程を
同一のライン上で行わせ作業効率の向上を図るようにし
たもので、その機構そのものは共に従来から採用されて
いる構造を適用したものである。
【0037】そこで、図8に示される構造は、貼り合わ
せのために採用される構造で、前記カートン3の前記両
端5(図7参照)の先端を下方から上方に向かって押圧
するための押圧用のベルトコンベア22が前記カートン
3を載置して搬送経路11を搬送するベルトコンベア1
2の左右両側に設置されているものである。
【0038】また、図9に示される構造は、前記カート
ン3の前記両端(図7参照)の先端部に設けてある係止
部6(図10参照)を互いに噛み合わせて固定するため
に採用された構造で、一例として特公昭45−2463
7号公報に示される通りの、前記係止部6を下方から上
方に向かって突き上げて互いに係合させる係合突起23
を周部に備えた円盤24が前記カートン3を載置して搬
送経路11の下方に設置されているものである。
【0039】尚、前記図8並びに図9中に示される部品
で、前記実施例と同一の構成を備えたものは同じ符号を
付して、その詳細な説明を省略した。
【0040】
【発明の効果】本発明は以上説明したような形態で実施
され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0041】カートンの搬送経路の両脇に、上下方向の
回転軸芯周りで回転自在に保持された複数個の回転ロー
ラが配設されているとともに、これらの回転ローラは弾
性力によってこの搬送経路内に一部を臨ませた姿勢で保
持され、カートンとの接当によって経路内側から外側に
向かって前記弾性力に抗して引退されるようにしたこと
により、回転ローラのカートンの側壁に対する押圧は、
上下方向の線接触で行われるから、単位面積当たりの押
圧力が格段に強く、従って、容器の側面下部の外周の一
部をカートンの前記切込みにしっかりと係合させること
ができる。
【0042】従ってまた、カートンの大小サイズ等の変
更にも、図10に示される締めつけ爪を採用したものの
ように、締めつけ装置の交換を行ったり、爪の位置を変
更したり、更には変更後のタイミングの設定、調整など
の煩わしく、時間を要する作業を全く必要としないの
で、基本的には、いかなるサイズのカートンにも部品交
換をすることなく迅速に適用でき、連続した包装ライン
の稼働を可能にすると共に、ラインの全自動化にも貢献
でき、大変能率の良い締めつけ作業並びに包装作業を可
能にした。
【0043】また、図11に示されるスポンジを利用す
る手段とは違って、消耗部品がないから、耐久性の格段
の向上を図ることができ、カートンを不用意に汚損して
しまう虞も少なく、しかも前記の通り適切な押圧力が得
られるので容器の側面下部の外周の一部をカートンの前
記切込みにしっかりと係合させることができる。
【0044】そして、締めつけ装置が、前記の通りの、
回転ローラ、中間を縦軸に揺動自在に枢支された揺動
腕、この揺動腕の前記枢支点を挟んで回転ローラとは反
対側に連結された弾性体で構成することによって、構成
部品並びに構造そのものを簡素にできるので、既存のラ
インへの適用も容易で、併せて経済的に、しかも簡便に
実施できる。
【0045】更に、前記揺動腕が、前記枢支点を中心に
して、回転ローラを設けた側が搬送経路下流側に向けら
れ、且つ、より搬送経路側に偏位するとともに、逆に前
記弾性体が設けられた端部側が搬送経路上流側に向けら
れ、且つ、搬送経路11からより遠ざかる側に偏位した
傾斜姿勢に保持されている構成を採用することにより、
回転ローラの姿勢変更、つまりカートンの移行に伴う搬
送経路に対する出入り作用が格段に滑らかになるので、
カートンの搬送が一段と円滑となり、格段に能率の良い
締めつけ作業並びに包装作業を可能にした。
【0046】回転ローラに、容器の係合用の切込みと同
レベル(同じ高さ位置)に側壁を押圧する押圧面と、カ
ートン底部角隅にわたる押圧面とを一連に連ならせて設
けた構成により、前記切り込みに容器の側面下部の外周
の一部を係合するには最も適切なポイントに押圧力を付
与でき、併せて側壁だけに押圧力を付与することで生じ
る底壁の逃げ(下方或いは上方に撓み、側壁への押圧力
が吸収されてしまう現象)をうまく阻止してカートンの
左右両側壁から底壁にわたる底部角隅に回転ローラの押
圧力を的確に付与して、カートンに設けられた前記切り
込みに容器の側面下部の外周の一部を的確に入れ込むこ
とができるので、包装後の運搬時等に内容物である容器
がこのカートン3から不用意に離脱して外に飛び出して
しまう虞を効果的に解消できる。
【0047】更に、搬送経路の上方と、前記回転ローラ
群存在位置よりも高いレベルの左右両側とにそれぞれカ
ートン押圧用の無端ベルトが設けられていることによ
り、カートンの上壁並びに左右側壁をこの無端ベルトで
押圧することにより、回転ローラの押圧力によってこれ
らの壁が不用意に撓むのをうまく阻止し、回転ローラに
よる押圧力を的確にカートンに付与でき、前記したカー
トンに設けられた切り込みに容器の側面下部の外周の一
部を的確に入れ込む作用がより効果的に発揮され、包装
後の運搬時等に内容物である容器がこのカートン3から
不用意に離脱して外に飛び出してしまう虞を一層効果的
に解消できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る包装容器の側壁締めつけ装置の実
施例を示す要部の平面図である。
【図2】図1に示される包装容器の側壁締めつけ装置の
要部の正面図である。
【図3】本発明に係る包装容器の側壁締めつけ装置の作
用の説明図である。
【図4】本発明に係る包装容器の側壁締めつけ装置の作
用の説明図である。
【図5】本発明に係る包装容器の側壁締めつけ装置の別
の実施例を示す一部切欠き外観図である。
【図6】図5に示される別の実施例の正面図である。
【図7】本発明に係る包装容器の側壁締めつけ装置に適
用される容器を収容したカートンの外観図である。
【図8】本発明に係る包装容器の側壁締めつけ装置の別
の実施例を示す一部切欠き側面図である。
【図9】本発明に係る包装容器の側壁締めつけ装置の更
に別の実施例を示す一部切欠き側面図である。
【図10】従来の包装容器の側壁締めつけ装置の実施の
態様を説明する一部切欠き要部の断面図である。
【図11】従来の包装容器の側壁締めつけ装置の別の実
施の態様を説明する一部切欠き要部の平面図である。
【符号の説明】
1…容器、2…被包装物、3…カートン、4…側壁、4
A…底部角隅、5…両端部、5A…底壁、6…係合部、
7…折り線、8…切り込み、11…搬送経路、12…ベ
ルトコンベア、13…回転ローラ、13A…側壁の押圧
面、13B…底部角隅の押圧面、14…揺動腕、17…
縦軸、18…引っ張りスプリング、19…ストッパーピ
ン、20、21…無端のベルト。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高野 一 兵庫県尼崎市久々知西町二丁目7の31 福 石技研株式会社内 (72)発明者 真多 博志 兵庫県西宮市天道町3−17 真多包装技研 内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カートンの搬送経路の両脇に、上下方向
    の回転軸芯周りで回転自在に保持された複数個の回転ロ
    ーラが配設されているとともに、これらの回転ローラは
    弾性力によってこの搬送経路内に一部を臨ませた姿勢で
    保持され、カートンとの接当によって経路内側から外側
    に向かって前記弾性力に抗して引退されるように構成さ
    れていることを特徴とする包装容器の側壁締めつけ装
    置。
  2. 【請求項2】 前記回転ローラは、中間を縦軸に揺動自
    在に枢支された揺動腕の先端に回転自在に保持されてい
    るとともに、この揺動腕の前記枢支点を挟んで回転ロー
    ラとは反対側に弾性体が連結されていて、前記回転ロー
    ラが常時前記搬送経路内方側に向かって突入する付勢力
    が与えられている請求項2記載の包装容器の側壁締めつ
    け装置。
  3. 【請求項3】 前記揺動腕は、前記枢支点を中心にし
    て、回転ローラを設けた側が搬送経路下流側に向けら
    れ、且つ、より搬送経路側に偏位するとともに、逆に前
    記弾性体が設けられた端部側が搬送経路上流側に向けら
    れ、且つ、搬送経路11からより遠ざかる側に偏位した
    傾斜姿勢に保持されている請求項2又に請求項3のいず
    れかに記載の容器の側壁締めつけ装置。
  4. 【請求項4】 前記回転ローラは、カートンの左右両側
    壁の下部に設けられた容器の係合用切込みと同レベルに
    側壁を押圧する押圧面が備わっているとともに、この押
    圧面に引き続いてカートン底部角隅にわたる押圧面が下
    方に一連に連なって備わっている請求項2乃至請求項4
    のいずれかに記載の容器の側壁締めつけ装置。
  5. 【請求項5】 前記搬送経路には、その上方と前記回転
    ローラ群存在位置よりも高いレベルの左右両側とにそれ
    ぞれカートン押圧用の無端ベルトが設けられている請求
    項1又は請求項2のいずれかに記載の容器の側壁締めつ
    け装置。
JP22066796A 1996-08-03 1996-08-03 包装容器の側壁締めつけ装置 Pending JPH1045107A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22066796A JPH1045107A (ja) 1996-08-03 1996-08-03 包装容器の側壁締めつけ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22066796A JPH1045107A (ja) 1996-08-03 1996-08-03 包装容器の側壁締めつけ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1045107A true JPH1045107A (ja) 1998-02-17

Family

ID=16754573

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22066796A Pending JPH1045107A (ja) 1996-08-03 1996-08-03 包装容器の側壁締めつけ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1045107A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110000723A (zh) * 2019-03-27 2019-07-12 巨力自动化设备(浙江)有限公司 电枢高频加热除油用夹具
CN113447714A (zh) * 2021-06-23 2021-09-28 海南电网有限责任公司 一种具有谐波电能计量功能的配电终端

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110000723A (zh) * 2019-03-27 2019-07-12 巨力自动化设备(浙江)有限公司 电枢高频加热除油用夹具
CN110000723B (zh) * 2019-03-27 2024-03-26 巨力自动化设备(浙江)有限公司 电枢高频加热除油用夹具
CN113447714A (zh) * 2021-06-23 2021-09-28 海南电网有限责任公司 一种具有谐波电能计量功能的配电终端

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7543423B2 (en) Vertical carton loading process and system for clips of a stacked sheet material
US8015776B2 (en) Overhead lug system for packaging machine
JPH06527B2 (ja) キヤリヤ・スリーブに容器を送る方法および装置
CA2600153A1 (en) Device for packing items in a box, and a method for the same
US20030000182A1 (en) Packaging machine and apparatus for wraparound cartons
JPH01294406A (ja) 包装機
KR101501768B1 (ko) 다수의 병 포장물을 일괄포장하는 랩 어라운드 포장기
CA2151720C (en) Stacking apparatus and method that reorients product units along a generally helical line while being conveyed from a loading station to an unloading station
JPH1045107A (ja) 包装容器の側壁締めつけ装置
CA2226034A1 (en) Apparatus for filling cartons
JP4317534B2 (ja) ケーシング方法およびケーシングシステム
JPH01502260A (ja) スリーブ・タイプの持運び器のダスト・フラップを折り曲げる装置
US5694738A (en) Body flap folding apparatus in packaging machine
JPH0733118A (ja) 商品箱詰め機における開箱装置
JP4054274B2 (ja) 包装対象品の装填装置
EP0822142B1 (en) Flap folding apparatus in packaging machine
KR101718151B1 (ko) 미닫이 상자 포장의 자동포장 시스템에 있어서 속상자 자동 폴딩 공급장치
JP4838510B2 (ja) ケーシング方法およびケーシング装置
EP0819603B1 (en) Cartoning machine
JP7232734B2 (ja) 姿勢矯正装置および姿勢矯正方法
US5228945A (en) Label placement machine
JPH0620887B2 (ja) 包装機のプツシヤ−機構
KR102500463B1 (ko) 박스 제함 장치
JP4277237B2 (ja) 連続ストロー包装体の巻き装置
JP2644962B2 (ja) 物品箱詰装置