JPH1042545A - リニアモータ用固定子鉄心のクランパ - Google Patents

リニアモータ用固定子鉄心のクランパ

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JPH1042545A
JPH1042545A JP19450596A JP19450596A JPH1042545A JP H1042545 A JPH1042545 A JP H1042545A JP 19450596 A JP19450596 A JP 19450596A JP 19450596 A JP19450596 A JP 19450596A JP H1042545 A JPH1042545 A JP H1042545A
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comb
clamper
clamp
surface portion
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Kunio Fukaya
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加工数、部品数、組立工数が少なく、しかも
積幅が異なる多種類の固定子鉄心にも対応できる汎用性
に優れたリニアモータ用固定子鉄心のクランパを提供す
ること。 【解決手段】 一対のクランプ半体1を有し、クランプ
半体1には、抜き差し方向にスライド可能に噛み合う櫛
歯状をなして鋼板積層体(固定子鉄心)を載置される櫛
歯状面部2と、櫛歯状面部2の基部側に起立して設けら
れ鋼板積層体の側面に対接するクランプ面部3とを設
け、一対のクランプ半体1のクランプ面部3間において
櫛歯状面部2上に載置された鋼板積層体と一対のクラン
プ半体1のクランプ面部3とを串差し貫通する締付ボル
トの締め付けによって鋼板積層体を両側から挟み込んで
締結する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、リニアモータ用
固定子鉄心のクランパに関し、特に複数枚の鋼板を積層
してなるリニアモータ用固定子鉄心の鋼板積層体を両側
から挟み込んで締結する型式のリニアモータ用固定子鉄
心のクランパに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図13〜図15は、従来におけるリニア
モータ用固定子鉄心のクランパを示している。
【0003】リニアモータの固定子鉄心51は、固定子
溝52aを所要数、等間隔で打ち抜かれた帯状の鋼板5
2(図15参照)を複数枚積層してなる積層型の鉄心で
あり、取付台53上に載置され、取付台53に取り付け
られた一対のクランプ片54間に挟まれ、固定子鉄心
(鋼板積層体)51と一対のクランプ片54とを串差し
貫通する両ねじ締付ボルト55とナット56による締め
付けによって両側から挟み込まれることにより一対のク
ランプ片54と共に取付台53上に固定される。
【0004】一対のクランプ片54の取付台53に対す
る取り付けは、取付台53の裏面に設けられた深ざくり
付きボルト通し孔57より一対のクランプ片54の下面
に形成されたねじ孔58にねじ込まれたボルト59によ
り組立式に行われている。
【0005】なお、固定子鉄心51、一対のクランプ片
54にはそれぞれ両ねじ締付ボルト55の通し孔60、
61が貫通形成され、また取付台53の両側にはそれぞ
れ据え付け用のボルト通し孔62が設けられている。
【0006】固定子鉄心51の組み付けは、取付台53
上に固定子鉄心51を載置し、未固定状態の一対のクラ
ンプ片54を固定子鉄心51の両側面に当て、固定子鉄
心51と一対のクランプ片54とを串差し貫通する両ね
じ締付ボルト55と2つのナット56による締め付けに
よって固定子鉄心51を挟み込み式に締結し、この締め
付け完了後に、一対のクランプ片54をボルト59によ
って取付台53に固定することが行われる。この場合、
深ざくり付きボルト通し孔57の直径がボルト59のね
じ径より少し大きいことにより、固定子鉄心51の積層
幅寸法のばらつきによって一対のクランプ片54間の寸
法に多少のばらつきがあっても対応することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】固定子鉄心51を構成
する鋼板52の板厚誤差により固定子鉄心51の積層幅
寸法(一対のクランプ片54による挟み込み方向)に、
ばらつきが生じることは避けられないため、上述のよう
な従来のクランパでは、一対のクランプ片54を取付台
53と一体成形することができない。なぜならば、一対
のクランプ片54が取付台53と一体であると、一対の
クランプ片54間の寸法が画一的に決まり、固定子鉄心
51の積層幅寸法のばらつきに対応できないからであ
る。
【0008】このため、ボルト通し孔、ねじ孔などの加
工数、部品数、組立工数が増え、また取付台53は固定
子鉄心51の積幅に応じて作られるから、固定子鉄心5
1の長さが同じても、積幅が異なる毎に、換言すれば、
固定子鉄心51の鋼板52の積層枚数が異なる毎に、寸
法が異なる専用の取付台53が必要になる。
【0009】この発明は、上述の如き問題点に着目して
なされたものであり、従来のものに比して加工数、部品
数、組立工数が少なく、しかも積幅が異なる多種類の固
定子鉄心にも対応できる汎用性に優れたリニアモータ用
固定子鉄心のクランパを得ることを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、この発明によるリニアモータ用固定子鉄心のクラ
ンパは、複数枚の鋼板を積層してなるリニアモータ用固
定子鉄心の鋼板積層体を両側から挟み込んで締結するリ
ニアモータ用固定子鉄心のクランパにおいて、一対のク
ランプ半体により構成され、クランプ半体はそれぞれ、
抜き差し方向にスライド可能に噛み合う櫛歯状をなして
前記鋼板積層体を載置される櫛歯状面部と、前記櫛歯状
面部の基部側に起立して設けられ前記鋼板積層体の側面
に対接するクランプ面部とを有し、前記一対のクランプ
半体の前記クランプ面部間において前記櫛歯状面部上に
載置された前記鋼板積層体と前記一対のクランプ半体の
前記クランプ面部とを串差し貫通する締付ボルトの締め
付けによって前記鋼板積層体を両側から挟み込んで締結
するものである。
【0011】この発明によるリニアモータ用固定子鉄心
のクランパでは、対をなすクランプ半体のそれぞれに設
けられているクランプ面部間の寸法は、櫛歯状面部どう
しの噛み合わせ深さ(噛み合わせ長さ)により調整、変
更可能に設定される。これにより固定子鉄心(鋼板積層
体)の積層幅寸法のばらつきに対応でき、クランプ面部
をクランプ半体に一体構造をもって設けることができ
る。また積幅が異なる多種類の固定子鉄心に対応でき
る。
【0012】つぎの発明によるリニアモータ用固定子鉄
心のクランパは、上述のリニアモータ用固定子鉄心のク
ランパにおいて、前記クランプ面部が前記クランプ半体
に一体成形されているものである。
【0013】この発明によるリニアモータ用固定子鉄心
のクランパでは、クランプ面部がクランプ半体に一体成
形され、クランプ面部をクランプ半体に取り付ける作業
を省略できる。
【0014】つぎの発明によるリニアモータ用固定子鉄
心のクランパは、上述のリニアモータ用固定子鉄心のク
ランパにおいて、前記櫛歯状面部のスライド側面が、当
該櫛歯状面部が噛合部において当該櫛歯状面部を直角に
貫通する方向に変位することを禁止する面形状に設定さ
れているものである。
【0015】この発明によるリニアモータ用固定子鉄心
のクランパでは、櫛歯状面部のスライド側面の面形状の
設定による櫛歯状面部の噛合部において当該櫛歯状面部
を直角に貫通する方向に櫛歯状面部が変位することが禁
止され、櫛歯状面部が鋼板積層体のフラットな載置台と
して有効に機能する。
【0016】つぎの発明によるリニアモータ用固定子鉄
心のクランパは、上述のリニアモータ用固定子鉄心のク
ランパにおいて、前記櫛歯状面部の抜き差し方向の所定
位置に噛合位置マークが付けられているものである。
【0017】この発明によるリニアモータ用固定子鉄心
のクランパでは、噛合位置マークを目安にして櫛歯状面
部どうしの噛み合わせ深さを設定できる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に添付の図を参照してこの発
明に係るリニアモータ用固定子鉄心のクランパの実施の
形態を詳細に説明する。
【0019】(実施の形態1)図1〜図6はこの発明に
よるリニアモータ用固定子鉄心のクランパの実施の形態
1を示している。
【0020】このクランパは一対のクランプ半体1によ
り構成されている。一対のクランプ半体1はそれぞれ、
矩形の櫛歯状に形成されて水平方向に延在する櫛歯状面
部2と、櫛歯状面部2の基部側に垂直に起立して設けら
れ鋼板積層体31の側面に対接する帯状のクランプ面部
3とを有し、対をなすクランプ半体1の櫛歯状面部2が
相互に抜き差し方向(図1にて左右方向)にスライド可
能に凹凸式に噛み合うことにより、相対向するクランプ
面部3間において鋼板積層体31が載置される載置台部
4を構成する。クランプ面部3はクランプ半体1と一体
成形されている。
【0021】櫛歯状面部2の各櫛歯は矩形を成して互い
違いにタイトに噛み合っているから、この噛み合いによ
って一対のクランプ半体1は、図1にて左右方向にスラ
イド可能であるが、図1にて上下方向には相対変位不能
に係合した状態になる。櫛歯状面部2のスライド側面2
aは、図5に示されているように、傾斜面になってお
り、この傾斜面どうしの嵌合により、一対のクランプ半
体1が平面上に置かれた状態では、櫛歯状面部2がそれ
ぞれ噛合部において櫛歯状面部2を直角に貫通する方向
(図5にて上下方向)に変位することを禁止される。
【0022】クランプ面部3には後述の両ねじ締付ボル
ト21の通し孔5が貫通形成され、クランプ面部3を隔
てて櫛歯状面部2とは反対側にあるクランプ半体1の据
付片部6には据え付け用のボルト通し孔7が設けられて
いる。
【0023】なお、対のクランプ半体1は、配置方向を
逆にした同一部品により構成される。
【0024】鋼板積層体31は、従来のものと同様に、
固定子溝33を所要数、等間隔で打ち抜かれた帯状の鋼
板32を複数枚の積層したものであり、後述の両ねじ締
付ボルト21の通し孔34が貫通形成されている(図6
参照)。
【0025】上述の構成のクランパによるリニアモータ
用固定子鉄心の組み付けにおいては、図1に示されてい
るように、一対のクランプ半体1の櫛歯状面部2を所定
の噛み合わせ深さにまで互い違いに噛み合わせ、この噛
み合わせによりクランプ面部3間に構成される載置台部
4上に複数枚の鋼板32を並べ重ね、各鋼板32の通し
孔34が互いに一致するように、また通し孔34がクラ
ンプ面部3の通し孔5とも一致するように、長さ方向
(図6にて左右方向)の位置を載置台部4上で揃え、鋼
板積層体31を作り上げる。
【0026】このように、載置台部4上で鋼板33を揃
えることにより、一対のクランプ半体1は、鉄心組立治
具としても機能し、鉄心幅に対応する治具を特別に設け
る必要がなくなる。
【0027】つぎに、一方のクランプ面部3の通し孔
5、鋼板積層体31(複数枚の鋼板32)の通し孔3
4、他方のクランプ面部3の通し孔5に両ねじ締付ボル
ト21を串差し状に通し、両ねじ締付ボルト21の両端
にナット22をねじ込み、これの締め付けによって鋼板
積層体31をクランプ面部3で両側から挟み込んで締結
する。
【0028】これにより鋼板積層体31は、対をなすク
ランプ半体1と一体化され、固定子溝33に固定子コイ
ル(図示省略)を巻かれることによりリニアモータ用固
定子をなし、一対のクランプ半体1が据付片部6によっ
て図示されていないリニアモータの構造体に固定される
ことで、固定配置のリニアモータ用固定子として作用す
る。
【0029】このクランパでは、対をなすクランプ半体
1のそれぞれに設けられているクランプ面部3間の寸法
は、櫛歯状面部2どうしの変更可能な噛み合わせ深さに
より、調整、変更可能に設定されるから、鋼板積層体3
1の積層幅寸法のばらつきに対応することができる。こ
のことにより、クランプ面部3をクランプ半体1に一体
構造をもって設けることが可能になり、従来のものに比
して加工数、部品数、組立工数を削減できる。また積幅
が異なる多種類の固定子鉄心にも対応できるようにな
り、各種類の固定子鉄心毎にクランパを準備する必要が
なくなる。
【0030】この発明によるリニアモータ用固定子鉄心
のクランパでは、クランプ面部3がクランプ半体1に一
体成形され、クランプ面部3をクランプ半体1に取り付
ける作業を省略することができる。
【0031】また、櫛歯状面部2のスライド側面2aの
面形状が傾斜設定されていることにより、櫛歯状面部2
の噛合部において櫛歯状面部2を直角に貫通する方向に
櫛歯状面部2が変位することを禁止するから、櫛歯状面
部2が鋼板積層体31のフラットな載置台として有効に
機能する。
【0032】なお、載置台部4上に鋼板積層体31を載
置し、クランプ面部3の双方からねじ締めをしても、櫛
歯状面部2、クランプ面部3は十分耐え得る剛性を備え
る強度をもって構成されていることは言うでもない。
【0033】また、鋼板積層体31の一対のクランプ半
体1によるクランプ後の寸法は、鋼板積層体31、両ね
じ締付ボルト21、クランプ半体1のそれぞれの単体で
の精度によって許容精度範囲内に入るようになってお
り、クランプ後の追加工は行わない。
【0034】(実施の形態2)図7はこの発明によるリ
ニアモータ用固定子鉄心のクランパの実施の形態2を示
している。この実施の形態では、櫛歯状面部2のスライ
ド側面2aが、<形状になっており、この<形状面どう
しの嵌合により、櫛歯状面部2が噛合部において櫛歯状
面部2を直角に貫通する方向(図7にて上下方向)に変
位することを確実に禁止することができる。
【0035】これにより櫛歯状面部2が、図7にて上下
にふらつくことがなく、鋼板積層体31のフラットな載
置台として有効に機能する。
【0036】(実施の形態3)図8はこの発明によるリ
ニアモータ用固定子鉄心のクランパの実施の形態3を示
している。この実施の形態では、櫛歯状面部2のスライ
ド側面2aが、階段形状になっており、この階段形状面
どうしの嵌合により、櫛歯状面部2が噛合部において櫛
歯状面部2を直角に貫通する方向(図8にて上下方向)
に変位することを確実に禁止することができる。
【0037】これにより櫛歯状面部2が、図8にて上下
にふらつくことがなく、鋼板積層体31のフラットな載
置台として有効に機能する。
【0038】スライド側面2aの階段形状は、互いに直
交する平面の組み合わせにより構成することができるか
ら、加工が容易で、精度を確保し易く、高精度なクラン
パを得ることができる。
【0039】なお、スライド側面2aの面形状はあり溝
状(コックテール形状)に設定することも可能である。
【0040】(実施の形態4)図9はこの発明によるリ
ニアモータ用固定子鉄心のクランパの実施の形態4を示
している。この実施の形態では、櫛歯状面部2のスライ
ド側面2aが、両側に直線部を含む半円形状になってお
り、この半円形状による形状面どうしの嵌合により、櫛
歯状面部2が噛合部において櫛歯状面部2を直角に貫通
する方向(図9にて上下方向)に変位することを確実に
禁止することができる。
【0041】これにより櫛歯状面部2が、図9にて上下
にふらつくことがなく、鋼板積層体31のフラットな載
置台として有効に機能する。
【0042】また、スライド側面2aの面形状が直線部
と半円部との組み合わせによる形状であることにより、
載置台のねじれ方向についても高精度なクランプ半体噛
み合わせクランパを得ることができる。
【0043】(実施の形態5)図10はこの発明による
リニアモータ用固定子鉄心のクランパの実施の形態5を
示している。この実施の形態では、櫛歯状面部2の抜き
差し方向の所定位置に噛合位置マーク(線)8が付けら
れている。
【0044】噛合位置マーク8は、鋼板積層体31(図
2参照)の鉄心幅寸法に対応する位置に設けられてお
り、図示されているように、対向する他方のクランプ半
体1の櫛歯状面部2の先端縁2bを噛合位置マーク8に
一致させることにより、クランプ半体1のクランプ面部
3間の寸法を鋼板積層体の鉄心幅寸法に即座に対応させ
ることができる。
【0045】換言すれば、噛合位置マーク8を目安にし
て櫛歯状面部2どうしの噛み合わせ深さを設定すること
により、鋼板積層体の鉄心幅寸法に対応したクランプ間
隔のスペースをクランプ面部3間に容易に設定できるよ
うになる。
【0046】なお、この実施の形態では、噛合位置マー
ク8は一方のクランプ半体1に櫛歯状面部2にのみ設
け、この噛合位置マーク8と他方のクランプ半体1の櫛
歯状面部2の先端縁2bとの位置合わせにより所要のク
ランプ間隔が得られるようになっているが、クランプ半
体1の櫛歯状面部2の双方に噛合位置マークを設け、こ
の噛合位置マークどうしの位置合わせにより所要のクラ
ンプ間隔が得られるようにすることもできる。
【0047】(実施の形態6)図11はこの発明による
リニアモータ用固定子鉄心のクランパの実施の形態6を
示している。この実施の形態では、クランプ面部3に設
けられる締め付けボルト21(図2参照)の通し孔5が
横方向に長い長孔になっている。
【0048】通し孔5が長孔であることにより、締め付
けボルトを通し孔5と鋼板積層体31の通し孔34とに
通す作業が容易になり、組立作業の時間を短縮すること
ができる。
【0049】(実施の形態7)図12はこの発明による
リニアモータ用固定子鉄心のクランパの実施の形態7を
示している。この実施の形態では、クランプ半体1の両
側端部にのみ櫛歯状面部2の櫛歯が形成され、中間部の
櫛歯が省略されている。この場合には、櫛歯状面部2
は、それら4個の櫛歯だけで鋼板積層体31(図2参
照)を受け持つに十分な剛性を備えるべく設計される。
【0050】この実施の形態でも、対をなすクランプ半
体1のそれぞれに設けられているクランプ面部3間の寸
法は、櫛歯状面部2どうしの変更可能な噛み合わせ深さ
により、調整、変更可能に設定されるから、鋼板積層体
31(図2参照)の積層幅寸法のばらつきに対応でき
る。このことにより、クランプ面部3をクランプ半体1
に一体構造をもって設けることが可能になり、従来のも
のに比して加工数、部品数、組立工数を削減でき、また
積幅が異なる多種類の固定子鉄心にも対応できるように
なって、各種類の固定子鉄心毎にクランパを準備する必
要がなくなる。
【0051】
【発明の効果】以上の説明から理解される如く、この発
明によるリニアモータ用固定子鉄心のクランパによれ
ば、対をなすクランプ半体のそれぞれに設けられている
クランプ面部間の寸法は、櫛歯状面部どうしの噛み合わ
せ深さにより調整、変更可能に設定されるから、固定子
鉄心の積層幅寸法のばらつきに対応でき、クランプ面部
をクランプ半体に一体構造をもって設けることができ
る。これにより従来のものに比して加工数、部品数、組
立工数を削減できる。
【0052】また積幅が異なる多種類の固定子鉄心にも
対応できるようになり、各種類の固定子鉄心毎にクラン
パを準備する必要がなくなる。
【0053】つぎの発明によるリニアモータ用固定子鉄
心のクランパによれば、クランプ面部がクランプ半体に
一体成形されているから、クランプ面部をクランプ半体
に取り付ける作業を省略でき、加工数、部品数、組立工
数を従来のものに比べて削減することができる。
【0054】つぎの発明によるリニアモータ用固定子鉄
心のクランパによれば、櫛歯状面部のスライド側面の面
形状の設定によって櫛歯状面部の噛合部において当該櫛
歯状面部を直角に貫通する方向に櫛歯状面部が変位する
ことが禁止されるから、櫛歯状面部が鋼板積層体のフラ
ットな載置台として有効に機能する。
【0055】つぎの発明によるリニアモータ用固定子鉄
心のクランパによれば、噛合位置マークを目安にして櫛
歯状面部どうしの噛み合わせ深さを設定できるから、鋼
板積層体の鉄心幅寸法に対応したクランプ間隔のスペー
スをクランプ面部に容易に設定することができるように
なり、組立作業性が改善される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明によるリニアモータ用固定子鉄心の
クランパの実施の形態1を示す平面図である。
【図2】 実施の形態1のクランパによる固定子鉄心組
み付け状態を示す正面図である。
【図3】 実施の形態1のクランパで使用されるクラン
プ半体を示す平面図である。
【図4】 実施の形態1のクランパで使用されるクラン
プ半体を示す正面図である。
【図5】 図1の線V−Vによる断面図である。
【図6】 積層型の固定子鉄心を構成する鋼板の正面図
である。
【図7】 この発明によるリニアモータ用固定子鉄心の
クランパの実施の形態2の要部の断面図であって、図1
の線V−Vによる断面図と同等の断面図である。
【図8】 この発明によるリニアモータ用固定子鉄心の
クランパの実施の形態3の要部の断面図であって、図1
の線V−Vによる断面図と同等の断面図である。
【図9】 この発明によるリニアモータ用固定子鉄心の
クランパの実施の形態4の要部の断面図であって、図1
の線V−Vによる断面図と同等の断面図である。
【図10】 この発明によるリニアモータ用固定子鉄心
のクランパの実施の形態5を示す平面図である。
【図11】 この発明によるリニアモータ用固定子鉄心
のクランパの実施の形態6の要部を拡大して示す側面図
である。
【図12】 この発明によるリニアモータ用固定子鉄心
のクランパの実施の形態7を示す平面図である。
【図13】 従来におけるリニアモータ用固定子鉄心の
クランパを示す平面図である。
【図14】 従来におけるクランパによる固定子鉄心組
み付け状態を示す正面図である。
【図15】 積層型の固定子鉄心を構成する鋼板の正面
図である。
【符号の説明】
1 クランプ半体,2 櫛歯状面部,3 クランプ面
部,4 載置台部,5通し孔,7 ボルト通し孔,8
噛合位置マーク,21 両ねじ締付ボルト,22 ナッ
ト,31 鋼板積層体,32 鋼板,33 固定子溝,
34 通し孔

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数枚の鋼板を積層してなるリニアモー
    タ用固定子鉄心の鋼板積層体を両側から挟み込んで締結
    するリニアモータ用固定子鉄心のクランパにおいて、 一対のクランプ半体により構成され、クランプ半体はそ
    れぞれ、抜き差し方向にスライド可能に噛み合う櫛歯状
    をなして前記鋼板積層体を載置される櫛歯状面部と、前
    記櫛歯状面部の基部側に起立して設けられ前記鋼板積層
    体の側面に対接するクランプ面部とを有し、前記一対の
    クランプ半体の前記クランプ面部間において前記櫛歯状
    面部上に載置された前記鋼板積層体と前記一対のクラン
    プ半体の前記クランプ面部とを串差し貫通する締付ボル
    トの締め付けによって前記鋼板積層体を両側から挟み込
    んで締結することを特徴とするリニアモータ用固定子鉄
    心のクランパ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のリニアモータ用固定子
    鉄心のクランパにおいて、 前記クランプ面部は前記クランプ半体に一体成形されて
    いることを特徴とするリニアモータ用固定子鉄心のクラ
    ンパ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のリニアモータ
    用固定子鉄心のクランパにおいて、 前記櫛歯状面部のスライド側面が、当該櫛歯状面部が噛
    合部において当該櫛歯状面部を直角に貫通する方向に変
    位することを禁止する面形状に設定されていることを特
    徴とするリニアモータ用固定子鉄心のクランパ。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の何れか一つに記載のリニ
    アモータ用固定子鉄心のクランパにおいて、 前記櫛歯状面部の抜き差し方向の所定位置に噛合位置マ
    ークが付けられていることを特徴とするリニアモータ用
    固定子鉄心のクランパ。
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JP2009213253A (ja) * 2008-03-04 2009-09-17 Tamagawa Seiki Co Ltd 円筒型リニアモータのコア付ステータ構造

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