JPH1041979A - 伝送データ生成方法および伝送データ生成装置 - Google Patents

伝送データ生成方法および伝送データ生成装置

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JPH1041979A
JPH1041979A JP19668296A JP19668296A JPH1041979A JP H1041979 A JPH1041979 A JP H1041979A JP 19668296 A JP19668296 A JP 19668296A JP 19668296 A JP19668296 A JP 19668296A JP H1041979 A JPH1041979 A JP H1041979A
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JP19668296A
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Tatsuya Kubota
達也 窪田
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】MPEG over SDDI方式の伝送データD(SDDI)及びD
VB ASI方式の伝送データD(DVB)の双方を生成する装置の
回路規模を小さくする。 【解決手段】MPEG符号化回路101でデータDV,
DAを処理してMPEG2−TSのトランスポート・パ
ケットのデータDTSを得、このデータDTSをエンコ
ーダ104でSDDIフォーマットによる伝送データの
ペイロード部にほぼ一定の間隔で順次挿入する。エンコ
ーダ104の出力データをシリアル信号に変換して伝送
データD(SDDI)を得る。また、エンコーダ104の出力
データの下位8ビットを8−10変換回路107で10
ビットに変換し、スイッチ回路108よりパケットデー
タTSIの間に無効データDIVを挿入したデータを得
る。データTSIは、パケットデータDTS(有効部
分)に対応した10ビットデータである。スイッチ回路
108の出力データをシリアル信号に変換して伝送デー
タD(DVB)を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばペイロー
ド部にMPEG2−TSのトランスポート・パケットの
データを挿入してなるSDDIフォーマットによる伝送
データおよびDVB ASI方式の伝送データの双方を
生成するのに適用して好適な伝送データ生成方法および
伝送データ生成装置に関する。詳しくは、補助データ部
とペイロード部とを有するフォーマット構成とされ、そ
のペイロード部に第1のデータが間欠的に挿入された第
1の伝送データを生成すると共に、この第1の伝送デー
タより第1のデータを抽出処理して第2の伝送データを
生成することによって、第1および第2の伝送データの
双方を生成する装置の回路規模を小さくしようとした伝
送データ生成方法および伝送データ生成装置に係るもの
である。
【0002】
【従来の技術】MPEG2(Moving Picture Experts G
roup Phase 2)においては、ビデオ、オーディオ、デ
ータを多重化して、蓄積および伝送する方法が規格化さ
れている。そして、多重化のデータ形式としては、TS
(Trannsport Stream)と、PS(Program Stream)が
規定されており、伝送にはTSが用いられる。TSは、
188バイトのパケット(トランスポート・パケット)
から構成されており、188バイトという小さな塊に分
割することで、送信等の誤りに対処し易くなっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、MP
EG2では、伝送のためのデータフォーマットとしてT
Sを規定しているが、その伝送のための具体的な物理層
仕様については規定していない。MPEG技術を応用し
たDVB(Digital Video Broadcasting)では、その物
理層フォーマットとしてのシリアルインタフェースとし
て、DVB ASI(Asynchronous Serial Interfac
e)を規定している。
【0004】図3は、DVB ASI方式の伝送データ
を生成する伝送データ生成装置400を示している。
【0005】この伝送データ生成装置400は、ビデオ
データDVやオーディオデータDAを処理してMPEG
2−TSのトランスポート・パケットのデータDTSを
得るためのMPEG符号化回路401と、このMPEG
符号化回路401より順次出力されるパケットデータD
TSの出力タイミングを調整するためのFIFO(firs
t-in first-out)メモリ402と、このFIFOメモリ
402の書き込み、読み出し等を制御するための制御回
路403とを有している。
【0006】ここで、MPEG符号化回路401から
は、図4Aに示すように、パケットデータDTSが波状
的に出力される。このようなパケットデータDTSをF
IFOメモリ402に一旦書き込み、そして所定のタイ
ミングで読み出すことで、図4Bに示すように、パケッ
トデータDTSの時間間隔が一定とされる。このように
パケットデータDTSの時間間隔を一定とすることで、
受信機側の受信バッファメモリの必要容量を少なくでき
ることとなる。
【0007】また、伝送データ生成装置400は、FI
FOメモリ402より順次出力されるパケットデータD
TS(8ビット/バイトのパラレル信号)を10ビット
/バイトのパラレル信号に変換するための8−10変換
回路404と、この8−10変換回路404より出力さ
れるパケットデータTSIおよび無効データを示す10
ビットのコードDIVを選択的に取り出すためのスイッ
チ回路405とを有している。
【0008】この場合、スイッチ回路405のa側の固
定端子には8−10変換回路404より出力されるパケ
ットデータTSIが供給され、そのb側の固定端子には
コードDIVが供給される。そして、スイッチ回路40
5は、制御回路403による制御によって、8−10変
換回路404よりパケットデータTSIが出力される期
間はa側に接続され、その他の期間はb側に接続され
る。
【0009】また、伝送データ生成装置400は、スイ
ッチ回路の405の出力データ(パラレル信号)を、伝
送速度が270Mbpsのシリアル信号に変換してDV
BASI方式の伝送データD(DVB)を得るP/S
(parallel-to-serial)変換器406とを有している。
【0010】以上の構成において、ビデオデータDVや
オーディオデータDAはMPEG符号化回路401に供
給されてMPEG符号化処理が施される。そして、MP
EG符号化回路401より波状的に出力されるMPEG
2−TSのトランスポート・パケットのデータDTS
(図4A参照)は、FIFOメモリ402に順次書き込
まれ、そして読み出されることで、パケットデータDT
Sの時間間隔が一定とされる(図4B参照)。
【0011】また、FIFOメモリ402で時間間隔が
一定とされたパケットデータDTS(8ビット/バイト
のパラレル信号)は、8−10変換回路404に供給さ
れてパケットデータTSI(10ビット/バイトのパラ
レル信号)に変換される。スイッチ回路405は、上述
したように、8−10変換回路404よりパケットデー
タTSIが出力される期間ではa側に接続され、その他
の期間ではb側に接続される。そのため、スイッチ回路
405の出力データは、図4Cに示すように、時間間隔
が一定のパケットデータTSIの間に無効データを示す
コードDIVが挿入されたものとなる。
【0012】また、スイッチ回路405の出力データ、
すなわちパケットデータTSIの間にコードDIVが挿
入されたデータがP/S変換器406に供給される。そ
して、このP/S変換器406では、そのデータ(パラ
レル信号)が伝送速度270Mbpsのシリアル信号に
変換され、DVB ASI方式の伝送データD(DV
B)が得られる。
【0013】ところで、本出願人は、先に、SDI(Se
rial Digital Interface)フォーマットをもととしたS
DDI(Serial Digital Data Interface)フォーマッ
トを提案した。
【0014】まず、SDIフォーマットについて説明す
る。このSDIフォーマットは、ディジタルのオーディ
オ信号やビデオ信号の規格として、テレビジョンや映像
工学に関する規格を発行するSMPTE(Society of M
otion Picture and Television Engineers)のSMPT
E−295Mで標準化されている。この規格は、基本的
には、ディジタル信号規格であるD−1フォーマットも
しくはD−2フォーマットを対象とした信号の規格であ
る。
【0015】図5AはSDIフォーマットのビデオ信号
のフレームの全体構成、図5BはSDIフォーマットの
伝送用パケットの構成を示している。
【0016】NTSC525方式のビデオ信号の場合、
SDIフォーマットのディジタルビデオ信号は、水平方
向に1ライン当たり、(4+268+4+1440)=
1716ワード、垂直方向に525ラインで構成されて
いる。また、PAL625方式のビデオ信号の場合、S
DIフォーマットのディジタルビデオ信号は、水平方向
に1ライン当たり、(4+280+4+1440)=1
728ワード、垂直方向に625ラインで構成されてい
る。ただし、10ビット/ワードである。なお、図5
A,Bにおいて、括弧内の数字は、PAL625方式の
ビデオ信号の数値を示しており、括弧がない数字はNT
SC525方式のビデオ信号の数値を示している。以
下、NTSC方式についてのみ説明する。
【0017】各ラインについて、第1ワードから第4ワ
ードまでの4ワードは、アクティブビデオ部ACVの終
了を示し、アクティブビデオ部ACVと後述するアンシ
ラリデータ部HANCとを分離するアクティブビデオ部
終了符号EAV(End of Active Video)を格納する領
域として用いられる。4ワードの符号EAVは、16進
表示で、3FF,000,000,XYZ(任意のデー
タ)である。
【0018】また、各ラインについて、第5ワードから
第272ワードまでの268ワードは、アンシラリデー
タ部HANCとして用いられ、ヘッダ、補助データ、オ
ーディオデータ等が格納される。
【0019】また、各ラインについて、第273ワード
から第276ワードまでの4ワードは、アクティブビデ
オ部ACVの開始を示し、アクティブビデオ部ACVと
アンシラリデータ部HANCとを分離するアクティブビ
デオ部開始符号SAV(Start of Active Video)を格
納する領域として用いられる。4ワードの符号SAV
は、16進表示で、3FF,000,000,XYZ
(任意のデータ)であり、最初の3ワードは上述した符
号EAVと同じデータである。
【0020】また、各ラインについて、第277ワード
から第1716ワードの1440ワードは、アクティブ
ビデオ部ACVとして用いられ、ビデオデータが格納さ
れる。そして、525ラインは、2つに大きく領域が分
割されている。つまり、第20ラインから第263ライ
ンまでの244ラインが第1フィールドのアクティブビ
デオ部ACV1として用いられ、第283ラインから第
525ラインまでの243ラインが第2フィールドのア
クティブビデオ部ACV2として用いられる。
【0021】なお、アクティブビデオ部ACV1,AC
V2の前には、それぞれ9ライン分の垂直ブランキング
部VBK1,VBK2と、10ライン分のオプショナル
ブランキング部OBK1,OBK2とが設けられてい
る。
【0022】SDIフォーマットによる伝送データを送
信するときは、図5Cに示すように、P/S(parallel
-to-serial)変換および伝送路符号化が行われて、伝送
速度が270Mbpsのシリアルデータとして伝送され
る。
【0023】上述したSDIフォーマットでは、限定さ
れたメディアのデータのみを対象とした伝送しかできな
い。具体的には、伝送可能なメディアとして、ビデオデ
ータは1チャネル、ベースバンドのオーディオデータは
8チャネル程度である。そのため、SDIフォーマット
は、マルチメディア化またはマルチチャネル化等に不向
きである。
【0024】そこで、本出願人は、SDIフォーマット
の利点を活かしつつ、SDIフォーマットと部分的に共
通性を保ちながら、マルチメディア化またはマルチチャ
ネル化等に好適なSDDIフォーマットを提案した。
【0025】次に、このSDDIフォーマットついて説
明する。図6AはSDDIフォーマットの全体構成、図
6BはSDDIフォーマットの伝送用パケットの構成を
示している。
【0026】NTSC525方式のビデオ信号の場合、
SDDIフォーマットのディジタルビデオ信号は、水平
方向に1ライン当たり、(4+268+4+1440)
=1716ワード、垂直方向に525ラインで構成され
ている。また、PAL625方式のビデオ信号の場合、
SDDIフォーマットのディジタルビデオ信号は、水平
方向に1ライン当たり、(4+280+4+1440)
=1728ワード、垂直方向に625ラインで構成され
ている。ただし、10ビット/ワードである。なお、図
6A,Bにおいて、括弧内の数字は、PAL625方式
のビデオ信号の数値を示しており、括弧がない数字はN
TSC525方式のビデオ信号の数値を示している。以
下、NTSC525方式についてのみ説明する。
【0027】各ラインについて、第1ワードから第4ワ
ードまでの4ワードは、後述するペイロード部PAD
(SDIフォーマットにおけるアクティブビデオ部AC
Vに相当する部分)の終了を示し、ペイロード部PAD
と後述するアンシラリデータ部ANCとを分離する符号
EAVを格納する領域として用いられる。4ワードの符
号EAVは、16進表示で、3FF,000,000,
XYZ(任意のデータ)である。
【0028】また、各ラインについて、第5ワードから
第272ワードまでの268ワードは、SDDIフォー
マット特有のアンシラリデータ部ANCとして用いら
れ、後述するヘッダや補助データ等が格納される。
【0029】また、各ラインについて、第273ワード
から第276ワードまでの4ワードは、ペイロード部P
ADの開始を示し、ペイロード部PADとアンシラリデ
ータ部ANCとを分離する符号SAVを格納する領域と
して用いられる。4ワードの符号SAVは、16進表示
で、3FF,000,000,XYZ(任意のデータ)
であり、最初の3ワードは上述した符号EAVと同じデ
ータである。
【0030】また、各ラインについて、第277ワード
から第1716ワードの1440ワードは、ペイロード
部PADとして用いられ、ビデオデータやオーディオデ
ータが格納される。この場合、上述したSDIフォーマ
ットにおける垂直ブランキング部やオプショナルブラン
キング部は含まれていない。
【0031】このSDDIフォーマットによる伝送デー
タを送信するときも、図6Cに示すように、P/S変換
および伝送路符号化が行われて、伝送速度が270Mb
psのシリアルデータとして伝送される。
【0032】図7Aは、図6Bに示すSDDIフォーマ
ットの伝送用パケットのアンシラリデータ部ANCに含
まれるデータ、特にヘッダの構成を示している。図7B
は、アンシラリデータ部ANCにおけるヘッダ位置とそ
の前後関係を示している。
【0033】SDDIヘッダデータパケットの先頭に
は、SDDIヘッダデータパケットを認識するために、
16進表示で、000,3FF,3FFの固定パターン
が配されている。この固定パターンに続いて、SDDI
であることを示すData ID-0,Data ID-
1が配されている。ここで、SDDIでは、DataI
D-0,Data ID-1として、16進表示で、それ
ぞれ40,01を設定することが規定されている。
【0034】また、Data ID-0,Data I
D-1に続いて、Data Countが配されてい
る。このData Countは、SDDIヘッダデー
タパケットに含まれるユーザデータのバイト数を示すも
のであり、「46」とされている。このData Co
untに続いて、テレビライン番号を示すLine N
umber-0,Line Number-1が配されて
いる。このLine Number-0,Line N
umber-1は、NTSC525方式では1から52
5、PAL方式625方式では1から625の値をと
る。
【0035】また、Line Number-0,Li
ne Number-1に続いて、CRCC-0,CRC
C-1が配されている。このCRCC-0,CRCC-1
は、Data IDからLine Number-1ま
での5ワードに対するCRCC(cyclic redundancy ch
eck codes)の値であり、伝送エラーのチェックに用い
られる。このCRCC-0,CRCC-1に続いて、Da
ta ID codeが配されている。このData
ID codeは、SDIとSDDIとを区別するため
のものである。ここで、Data ID codeは、
16進表示で、SDIでは00、SDDIでは01であ
る。
【0036】また、Data ID codeに続い
て、Destination Addressが配され
ている。このDestination Address
は、データ送出側の識別用アドレスである。このDes
tination Addressに続いて、Sour
ce Addressが配されている。このSourc
e Addressは、データ受取側の識別用アドレス
である。
【0037】また、Source Addressに続
いて、Block Typeが配されている。このBl
ock Typeは、ユーザデータがペイロード部PA
Dにどのような形式で載せられているかを示すものであ
る。本実施の形態において、Block Typeは、
「1438固定枠」を示すために、16進表示で、01
とされる。このBlock Typeに続いて、CRC
Flagが配されている。このCRC Flagは、
ペイロード部PADの最後の2ワードにCRCCが置か
れているか否かを示すものである。
【0038】また、CRC Flagに続いて、Dat
a Start Positionが配されている。こ
のData Start Positionは、ペイロ
ード部PADの先頭位置を示すデータであり、NTSC
525方式では227、PAL625方式では239が
指定される。このData Start Positi
onに続いて、CRCC-0,CRCC-1が配されてい
る。このCRCC-0,CRCC-1は、Data ID
codeからData Start Positio
nまでに対するCRCCの値であり、伝送エラーのチェ
ックに用いられる。このCRCC-0,CRCC-1に続
いて、Check Sumが配されている。このChe
ck Sumは、SDDIヘッダデータパケットの全デ
ータに対するCheck Sumコードであり、伝送エ
ラーのチェックに用いられる。
【0039】なお、ペイロード部PADの先頭には、1
ワードのSDDI Data Typeが配されてい
る。このSDDI Data Typeは、SDDIフ
ォーマットで伝送するデータの種類を示すものである。
例えば、SDDI DataTypeが、16進表示
で、10であるときはJPEG(Joint Photographic E
xperts Group)のデータ、11であるときはMPEG−
1のデータ、12であるときはMPEG−2のデータで
あることを示すこととなる。本実施の形態において、S
DDI Data Typeは、MPEG−2のデータ
であることを示すために、16進表示で、12とされ
る。
【0040】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うに、MPEG技術を応用したDVBでは、その物理層
フォーマットとしてDVB ASIを規定している。し
かし、図7Cに示すように、上述したSDDIフォーマ
ットによるによる伝送データのペイロード部にMPEG
2−TSのトランスポート・パケットのデータDTSを
間欠的に挿入して伝送することも考えられる。
【0041】ここで、ペイロード部にMPEG2−TS
のトランスポート・パケットのデータを挿入してなるS
DDIフォーマットによる伝送データ(以下、「MPE
Gover SDDI方式の伝送データ」という)と、
上述したDVB ASI方式の伝送データの双方を生成
する伝送データ生成装置を考える。この場合、MPEG
over SDDI方式の伝送データとDVB AS
I方式の伝送データとをそれぞれ生成する伝送データ生
成部を並列的に備えるものとすれば、回路規模が大きく
なる。
【0042】そこで、この発明では、例えば、MPEG
over SDDI方式の伝送データおよびDVB
ASI方式の伝送データの双方を生成する装置の回路規
模を小さくすることを目的とする。
【0043】
【課題を解決するための手段】この発明に係る伝送デー
タ生成方法は、補助データ部とペイロード部とを有する
フォーマット構成とされると共に、ペイロード部にこの
ペイロード部の伝送レートより小さな伝送レートの第1
のデータが間欠的に挿入された第1の伝送データを生成
する第1の工程と、この第1の工程で生成された第1の
伝送データより第1のデータを抽出し、この第1のデー
タを処理して第2の伝送データを生成する第2の工程と
を備えるものである。
【0044】また、この発明に係る伝送データ生成装置
は、補助データ部とペイロード部とを有するフォーマッ
ト構成とされると共に、ペイロード部にこのペイロード
部の伝送レートより小さな伝送レートの第1のデータが
間欠的に挿入された第1の伝送データを生成する第1の
データ生成手段と、第1のデータ生成手段で生成される
第1の伝送データより第1のデータを抽出するデータ抽
出手段と、データ抽出手段で抽出される第1のデータを
処理して第2の伝送データを生成する第2のデータ生成
手段とを備えるものである。
【0045】補助データ部とペイロード部とを有するフ
ォーマット構成とされると共に、ペイロード部にこのペ
イロード部の伝送レートより小さな伝送レートの第1の
データが間欠的に挿入された第1の伝送データが生成さ
れる。ペイロード部には、さらに第1のデータの挿入位
置を示す第2のデータも挿入される。例えば、第2のデ
ータは第1のデータと一体化されてペイロード部に挿入
される。
【0046】例えば、各ライン毎に補助データ部および
ペイロード部を有すると共に、各ライン毎にペイロード
部の開始および終了を識別するための開始符号部および
終了符号部を有し、補助データ部は開始符号部および終
了符号部の間に位置するSDDIフォーマットとされ、
そのペイロード部にMPEG2−TSのトランスポート
・パケットのデータが間欠的に挿入されて第1の伝送デ
ータが形成される。
【0047】MPEG2−TSのトランスポート・パケ
ットのデータはMPEG符号化回路で形成され、このM
PEG符号化回路よりMPEG2−TSのトランスポー
トパケットのデータが波状的に出力される。しかし、F
IFOメモリ等でタイミングを調整することで、上述の
ペイロード部にはほぼ一定の時間間隔でMPEG2−T
Sのトランスポート・パケットのデータが挿入される。
【0048】また、第1の伝送データのペイロード部よ
り、そのペイロード部に間欠的に挿入されている第1の
データが抽出される。このパケットデータの抽出は、そ
のパケットデータの挿入位置を示す情報に基づいて行わ
れる。そして、抽出された第1のデータが処理されて第
2の伝送データが生成される。例えば、第1のデータが
MPEG2−TSのトランスポート・パケットのデータ
であるとき、第2の伝送データとしてDVB ASI方
式の伝送データが生成される。第1の伝送データのペイ
ロード部にほぼ一定の時間間隔でMPEG2−TSのト
ランスポート・パケットのデータが挿入されていると
き、DVB ASI方式の伝送データにおけるパケット
データも同様にほぼ一定の時間間隔で存在するようにな
る。
【0049】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、この
発明の実施の形態について説明する。本実施の形態は、
MPEG over SDDI方式の伝送データと、D
VB ASI方式の伝送データの双方を生成するもので
ある。
【0050】まず、MPEG over SDDI方式
の伝送データについて説明する(図7C参照)。上述し
たように、SDDIフォーマットによる伝送データは1
0ビット/ワードである。このSDDIフォーマットに
よる伝送データでは、禁止コード(16進表示で、00
0〜003,3FC〜3FF)の発生を避けるため、通
常MSB(most significant bit)である29ビットは
8ビットの反転とされる。そのため、ユーザデータと
して9ビット/ワードを伝送できる。ここでは、20
7ビットにはパケットデータDTSのバイトデータが
配置され、その28ビットにパケットデータDTS(有
効部分)の挿入位置を示すデータが配置される。
【0051】ただし、28ビットはアンシラリデータ部
ANC等で使用されており、28ビットのデータのみか
らはパケットデータDTS(有効部分)の挿入位置を検
出できない。そこで、受信側では、ペイロード部PAD
でローレベル「L」となる水平同期信号SYSHと28
ビットのデータとを組み合わせることで、パケットデー
タDTS(有効部分)の挿入位置を検出することが可能
となる。ここで、28ビットのデータは、パケットデー
タDTS(有効部分)の挿入位置では“0”に設定さ
れ、それ以外の位置では“1”に設定される。
【0052】また、MPEG2−TSのトランスポート
・パケットのサイズは188バイトと規定されている
が、SDDIフォーマットよる伝送データのペイロード
部に挿入されるパケットデータDTSのサイズは204
バイトとして扱われる。これは、以下の理由による。す
なわち、DVB(Digital Video Broadcasting)システ
ムにおいては、MPEG2−TSのトランスポート・パ
ケットに対して、DVBモジュレータによって16バイ
トの誤り訂正用パリティが順次付加される。そして、こ
のDVBモジュレータには、16バイトの誤り訂正用パ
リティが付加された後のパケットサイズである204バ
イトのサイズを要求するものがあるからである。
【0053】上述したようにパケットデータDTSのサ
イズが204バイトとされるが、188バイトのパケッ
トサイズを扱う機器では、16バイトの誤り訂正用パリ
ティは無視されることとなる。さらに、パケットデータ
DTSのサイズを188バイトとして出力する場合に
は、16バイトの誤り訂正用パリティに対応する上述の
8ビットのデータを“1”に設定しておけばよいこと
になる。
【0054】また、SDDIフォーマットでは、ペイロ
ード部PADが水平ブランキング区間によって分断され
ている。このため、MPEG2−TSのトランスポート
・パケットのデータDTSをDVB(Digital Video Br
oadcasting)と同様に自由位置に配置すると、1つのパ
ケットデータDTSが水平ブランキング期間により分断
される場合が生じる。
【0055】この場合、バッファしてつなぎ合わせる操
作が受信側で発生するため、このバッファによって受信
時間がずれる。MPEG2では、パケットの伝送時間精
度により、受信側の基準時計を制御するため、この時間
のずれが問題となる。これを避けるため、1つのデータ
がラインで分割されることがないように配置される。す
なわち、パケットデータDTSは、ペイロード部PAD
の任意の位置におくことができるが、この条件を満たす
ために、パケットデータDTSの先頭位置は、ペイロー
ド部PADのアドレス1からアドレス1234の範囲
(ペイロード部PADの最初のアドレスを0、最後のア
ドレスを1439としている)に入っている必要があ
る。
【0056】また、図8は、SDIフォーマット(NT
SC525方式)を示している。このSDIフォーマッ
トの場合、第1フィールドの9〜11ラインと、第2フ
ィールドの272〜274ラインが信号の切り換えが可
能なスイッチングライン区間とされている。上述した伝
送データD(SDDI)においては、このような垂直ブ
ランキング区間、スイッチングライン区間も含めて、全
てのラインでMPEG2−TSのトランスポート・パケ
ットのデータDTSの伝送が可能とされる。これを、例
えば垂直ブランキング区間でパケットデータDTSの伝
送を禁止すると、垂直ブランキング区間の直前で受信さ
れたパケットデータDTSをバッファリングする必要が
生じる。
【0057】また、SDDIヘッダは、SDDIフォー
マットのアンシラリデータ部ANCに置かれるもので、
SDIフォーマットの補助データ・パケットの形式を採
っている。上述したように、SDDIヘッダには、デー
タ送出側の識別用アドレスであるDestinatio
n Address(16ワード)と、データ受取側の
識別用アドレスであるSource Address
(16ワード)が配されている。各々のSDDI受信機
には、My Addressが設定されており、このM
y Addressと一致するDestination
Addressを持つデータのみが受信される。さら
に、受信側の各受信チャネルには、各々の受信対象とす
るData Typeが設定されている。そのため、M
y AddressとDestination Add
ressが一致し、さらにDataTypeが一致する
チャネルにおいて受信動作が行われる。
【0058】この機構をそのまま使うと、DVB機器に
おいても、これらのアドレス管理が必要となる。これを
避けるには、送信側においてDestination
AddressとしてBroad Address(1
6表示で、16バイトの全てが00)を指定すればよ
い。これにより、Source Address,My
Addressを任意とすることができ、アドレス管理
をする必要がなくなる。
【0059】次に、図9を参照しながら、MPEG o
ver SDDI方式の伝送データを生成する伝送デー
タ生成装置300を示している。
【0060】この伝送データ生成装置300は、ビデオ
データDVやオーディオデータDAを処理してMPEG
2−TSのトランスポート・パケットのデータDTSを
得るためのMPEG符号化回路301と、このMPEG
符号化回路301より順次出力されるパケットデータD
TSの出力タイミングを調整するためのFIFOメモリ
302と、このFIFOメモリ302の書き込み、読み
出し等を制御するための制御回路303とを有してい
る。
【0061】ここで、MPEG符号化回路301より出
力されるパケットデータDTSのサイズは204バイト
とされ、1〜188バイトが有効部分であり、189〜
204バイトには無効データが挿入されている。また、
MPEG符号化回路301からは、図10Aに示すよう
に、パケットデータDTSが波状的に出力されて、FI
FOメモリ302に順次書き込まれる。このFIFOメ
モリ302からのパケットデータDTSの読み出しは、
そのパケットデータDTSをSDDIフォーマットによ
る伝送データのペイロード部PADに挿入するため、そ
のペイロード部PADへの挿入タイミングに合わせて行
われる。この場合、FIFOメモリ302より出力され
るパケットデータDTSの時間間隔がほぼ一定とされ
る。
【0062】また、伝送データ生成装置300は、制御
回路303の制御によって、SDDIフォーマットによ
る伝送データを形成すると共に、そのペイロード部PA
DにFIFOメモリ302より読み出されたパケットデ
ータDTSを挿入するSDDIフォーマットエンコーダ
304を有している。
【0063】この場合、制御回路303よりSDDIフ
ォーマットエンコーダ304には、ペイロード部PAD
(SDDI Data TypeやCRCC-0,CR
CC-1の部分を除く)の28ビットのデータが供給さ
れ、パケットデータDTSの有効部分である1〜188
バイトの挿入位置で28ビットが“0”とされる。
【0064】さらに、SDDIフォーマットエンコーダ
304には、29ビットのデータとして、上述した28
ットのデータがインバータ305で反転されて供給され
る。これにより、16進表示で、000〜003,3F
C〜3FFの禁止コードの発生が回避されている。
【0065】上述せずも、パケットデータDTSはペイ
ロード部PAD(SDDI Data TypeやCR
CC-0,CRCC-1の部分を除く)の自由位置に挿入
されるので、データDTSが挿入されない部分は空き領
域になる。このような空き領域には任意のデータを配置
することが可能である。ただし、28ビットは“1”と
され、29ビットは“0”とされることになる。
【0066】また、伝送データ生成装置300は、SD
DIフォーマットエンコーダ304の出力データ(パラ
レル信号)を、伝送速度が270Mbpsのシリアル信
号に変換してMPEG over SDDI方式の伝送
データD(SDDI)を得るP/S変換器306とを有
している。
【0067】以上の構成において、ビデオデータDVや
オーディオデータDAはMPEG符号化回路301に供
給されてMPEG符号化処理が施される。そして、MP
EG符号化回路301より波状的に出力されるMPEG
2−TSのトランスポート・パケットのデータDTS
(図10A参照)は、FIFOメモリ302に順次書き
込まれる。
【0068】また、SDDIフォーマットエンコーダ3
04では、SDDIフォーマットによる伝送データが形
成されると共に、そのペイロード部PADにはFIFO
メモリ302より読み出された上述のトランスポート・
パケットのデータDTSが挿入される。この場合、パケ
ットデータDTSは、図10Bに示すように、ペイロー
ド部にほぼ一定の時間間隔をもって挿入される。また、
図10Cに示すように、パケットデータDTSの有効部
分である188バイトの挿入位置で28ビットが“0”
とされ、これによりパケットデータDTS(有効部分)
の挿入位置を受信側で検出できるようになる。
【0069】また、SDDIフォーマットエンコーダ3
04の出力データ、すなわちペイロード部PADにパケ
ットデータDTSが挿入されたSDDIフォーマットに
よる伝送データがP/S変換器306に供給される。そ
して、このP/S変換器306では、そのデータ(パラ
レル信号)が伝送速度270Mbpsのシリアル信号に
変換され、MPEG over SDDI方式の伝送デ
ータD(SDDI)が得られる。
【0070】図11は、上述したMPEG over
SDDI方式の伝送データとDVBASI方式の伝送デ
ータとをそれぞれ生成する伝送データ生成部を並列的に
備えた伝送データ生成装置200を示している。この図
11において、図3および図9と対応する部分には同一
符号を付し、その詳細説明は省略する。
【0071】この伝送データ生成装置200は、MPE
G over SDDI方式の伝送データD(SDD
I)を生成するための伝送データ生成部200Aと、D
VBASI方式の伝送データD(DVB)を生成するた
めの伝送データ生成部200Bとを有して構成される。
伝送データ生成部200Aは、図9に示す伝送データ生
成装置300と同様に構成され、MPEG over
SDDI方式の伝送データD(SDDI)が生成され
る。
【0072】また、伝送データ生成部200Bは、図3
に示す伝送データ生成装置400に対応している。この
場合、伝送データ生成部200Bでは、FIFOメモリ
402に、MPEG符号化回路301より出力されるM
PEG2−TSのトランスポート・パケットのデータD
TSが供給される。上述したようにMPEG符号化回路
301より出力されるパケットデータDTSのサイズは
204バイトである。そのため、FIFOメモリ402
には、パケットデータDTSの1〜188バイトの有効
部分のみが書き込まれて利用されることとなる。伝送デ
ータ生成部200Bのその他は図3に示す伝送データ生
成装置400と同様に構成され、DVBASI方式の伝
送データD(DVB)が生成される。
【0073】図 に示す伝送データ生成装置200で
は、伝送データ生成部200A,200Bで、FIFO
メモリや制御回路を別個に備えるものであり、その分だ
け回路規模が大きくなると共に、高価となる。
【0074】図1は、実施の形態としての伝送データ生
成装置100を示している。
【0075】この伝送データ生成装置100は、ビデオ
データDVやオーディオデータDAを処理してMPEG
2−TSのトランスポート・パケットのデータDTSを
得るためのMPEG符号化回路101と、このMPEG
符号化回路101より順次出力されるパケットデータD
TSの出力タイミングを調整するためのFIFOメモリ
102と、このFIFOメモリ102の書き込み、読み
出し等を制御するための制御回路103とを有してい
る。
【0076】ここで、MPEG符号化回路301より出
力されるパケットデータDTSのサイズは204バイト
とされ、1〜188バイトが有効部分であり、189〜
204バイトには無効データが挿入されている。また、
MPEG符号化回路101からは、図2Aに示すよう
に、パケットデータDTSが波状的に出力されて、FI
FOメモリ102に順次書き込まれる。このFIFOメ
モリ102からのパケットデータDTSの読み出しは、
そのパケットデータDTSをSDDIフォーマットによ
る伝送データのペイロード部PADに挿入するため、そ
のペイロード部PADへの挿入タイミングに合わせて行
われる。この場合、FIFOメモリ102より出力され
るパケットデータDTSの時間間隔がほぼ一定とされ
る。
【0077】また、伝送データ生成装置100は、制御
回路103の制御によって、SDDIフォーマットによ
る伝送データを形成すると共に、そのペイロード部PA
DにFIFOメモリ102より読み出されたパケットデ
ータDTSを挿入するSDDIフォーマットエンコーダ
104を有している。
【0078】この場合、制御回路103よりSDDIフ
ォーマットエンコーダ104には、ペイロード部PAD
(SDDI Data TypeやCRCC-0,CR
CC-1の部分を除く)の28ビットのデータが供給さ
れ、パケットデータDTSの有効部分である1〜188
バイトの挿入位置で28ビットが“0”とされる。
【0079】さらに、SDDIフォーマットエンコーダ
104には、29ビットのデータとして、上述した28
ットのデータがインバータ105で反転されて供給され
る。これにより、16進表示で、000〜003,3F
C〜3FFの禁止コードの発生が回避されている。
【0080】上述せずも、パケットデータDTSはペイ
ロード部PAD(SDDI Data TypeやCR
CC-0,CRCC-1の部分を除く)の自由位置に挿入
されるので、データDTSが挿入されない部分は空き領
域になる。このような空き領域には任意のデータを配置
することが可能である。ただし、28ビットは“1”と
され、29ビットは“0”とされることになる。
【0081】また、伝送データ生成装置100は、SD
DIフォーマットエンコーダ104の出力データ(パラ
レル信号)を、伝送速度が270Mbpsのシリアル信
号に変換してMPEG over SDDI方式の伝送
データD(SDDI)を得るP/S変換器106とを有
している。
【0082】また、伝送データ生成装置100は、SD
DIフォーマットエンコーダ104の出力データ(10
ビット/ワードのパラレル信号)の下位8ビット(20
〜27ビット)のデータを10ビット/バイトのパラレ
ル信号に変換するための8−10変換回路107と、こ
の8−10変換回路107の出力データおよび無効デー
タを示す10ビットのコードDIVを選択的に取り出す
ためのスイッチ回路108とを有している。
【0083】この場合、スイッチ回路108のa側の固
定端子には8−10変換回路107の出力データが供給
され、そのb側の固定端子にはコードDIVが供給され
る。そして、スイッチ回路108には、制御回路103
より、SDDIフォーマットエンコーダ104の出力デ
ータのパケットデータDTSの有効部分である1〜18
8バイトの挿入位置でローレベル「L」となり、その他
の部分でハイレベル「H」となるパケット位置情報信号
SPIが切り換え制御信号として供給される。これによ
り、スイッチ回路108は、8−10変換回路107よ
り8ビット/バイのパケットデータDTS(有効部分)
に対応した10ビット/ワードのパケットデータTSI
が出力される期間はa側に接続され、その他の期間はb
側に接続される。
【0084】また、伝送データ生成装置100は、スイ
ッチ回路の108の出力データ(パラレル信号)を、伝
送速度が270Mbpsのシリアル信号に変換してDV
BASI方式の伝送データD(DVB)を得るP/S変
換器109とを有している。
【0085】以上の構成において、ビデオデータDVや
オーディオデータDAはMPEG符号化回路101に供
給されてMPEG符号化処理が施される。そして、MP
EG符号化回路101より波状的に出力されるMPEG
2−TSのトランスポート・パケットのデータDTS
(図2A参照)は、FIFOメモリ102に順次書き込
まれる。
【0086】また、SDDIフォーマットエンコーダ1
04では、SDDIフォーマットによる伝送データが形
成されると共に、そのペイロード部PADにはFIFO
メモリ102より読み出された上述のトランスポート・
パケットのデータDTSが挿入される。この場合、パケ
ットデータDTSは、図2Bに示すように、ペイロード
部にほぼ一定の時間間隔をもって挿入される。このと
き、パケットデータDTSの有効部分である188バイ
トの挿入位置で28ビットが“0”とされ、これにより
パケットデータDTS(有効部分)の挿入位置を受信側
で検出できるようになる。
【0087】また、SDDIフォーマットエンコーダ1
04の出力データ、すなわちペイロード部PADにパケ
ットデータDTSが挿入されたSDDIフォーマットに
よる伝送データがP/S変換器106に供給される。そ
して、このP/S変換器106では、そのデータ(パラ
レル信号)が伝送速度270Mbpsのシリアル信号に
変換され、MPEG over SDDI方式の伝送デ
ータD(SDDI)が得られる。
【0088】また、SDDIフォーマットエンコーダ1
04の出力データの下位8ビット(20〜27ビット)の
データが8−10変換回路107で10ビット/バイト
のパラレル信号に変換されてスイッチ回路108のa側
の固定端子に供給される。スイッチ回路108は、図2
Cに示すようなパケット位置情報信号SPIに基づい
て、上述したように8−10変換回路107よりパケッ
トデータDTS(有効部分)に対応した10ビット/ワ
ードのパケットデータTSIが出力される期間はa側に
接続され、その他の期間はb側に接続される。
【0089】そのため、スイッチ回路108の出力デー
タは、図2Dに示すように、パケットデータTSIの間
に無効データを示すコードDIVが挿入されたものとな
る。この場合、上述したように、SDDIフォーマット
エンコーダ104の出力データにおいて、パケットデー
タDTSはペイロード部にほぼ一定の時間間隔をもって
挿入されている。したがって、スイッチ回路108の出
力データにおいて、パケットデータTSIの時間間隔は
ほぼ一定となり、受信機側の受信バッファメモリの必要
容量を少なくできることとなる。
【0090】また、スイッチ回路108の出力データ、
すなわちパケットデータTSIの間にコードDIVが挿
入されたデータがP/S変換器109に供給される。そ
して、このP/S変換器109では、そのデータ(パラ
レル信号)が伝送速度270Mbpsのシリアル信号に
変換され、DVB ASI方式の伝送データD(DV
B)が得られる。
【0091】このように、図1に示す伝送データ生成装
置100においては、MPEG over SDDI方
式の伝送データD(SDDI)の生成部およびDVB
ASI方式の伝送データD(DVB)の生成部として、
FIFOメモリ102や制御回路103を共通に使用す
るものであり、その分だけ回路規模を小さくでき、安価
に構成できる利益がある。
【0092】なお、上述実施の形態では、第1の伝送デ
ータがMPEG over SDDI方式の伝送データ
であると共に、第2の伝送データがDVB ASI方式
の伝送データであるものを示したが、第1および第2の
伝送データはこれに限定されるものでないことは勿論で
ある。つまり、第1の伝送データは、補助データ部とペ
イロード部とを有するフォーマット構成とされると共
に、ペイロード部にこのペイロード部の伝送レートより
小さな伝送レートの第1のデータが間欠的に挿入された
ものであればよく、また第2の伝送データは、第1の伝
送データより抽出された第1のデータを処理して得られ
るものであればよい。
【0093】
【発明の効果】この発明によれば、補助データ部とペイ
ロード部とを有するフォーマット構成とされ、そのペイ
ロード部に第1のデータが間欠的に挿入された第1の伝
送データを生成すると共に、この第1の伝送データより
第1のデータを抽出処理して第2の伝送データを生成す
るものであり、第1および第2の伝送データの双方を生
成する装置の回路規模を小さくでき、安価に構成できる
利益がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態としての伝送データ生成装置の構成
を示すブロック図である。
【図2】伝送データ生成装置の各部のデータを示す図で
ある。
【図3】伝送データ生成装置(DVB ASI方式)の
構成を示すブロック図である。
【図4】伝送データ生成装置(DVB ASI方式)の
各部のデータを示す図である。
【図5】シリアルディジタルインタフェース(SDI)
フォーマットを説明するための図である。
【図6】シリアルディジタルデータインタフェース(S
DDI)フォーマットを説明するための図である。
【図7】SDDIフォーマットのアンシラリデータ部の
詳細構成を示す図である。
【図8】SDIフォーマット(NTSC525方式)を
説明するための図である。
【図9】伝送データ生成装置(MPEG over A
DDI方式)の構成を示すブロック図である。
【図10】伝送データ生成装置(MPEG over
ADDI方式)の各部のデータを示す図である。
【図11】伝送データ生成装置(MPEG over
ADDI方式と、DVB ASI)方式)の構成を示す
ブロック図である。
【符号の説明】
100・・・伝送データ生成装置、101・・・MPE
G符号化回路、102・・・FIFOメモリ、103・
・・制御回路、104・・・SDDIフォーマットエン
コーダ、105・・・インバータ、106,109・・
・P/変換器、107・・・8−10変換回路、108
・・・スイッチ回路

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 補助データ部とペイロード部とを有する
    フォーマット構成とされると共に、上記ペイロード部に
    このペイロード部の伝送レートより小さな伝送レートの
    第1のデータが間欠的に挿入された第1の伝送データを
    生成する第1の工程と、 上記第1の工程で生成された上記第1の伝送データより
    上記第1のデータを抽出し、この第1のデータを処理し
    て第2の伝送データを生成する第2の工程とを備えるこ
    とを特徴とする伝送データ生成方法。
  2. 【請求項2】 上記第1の工程では、上記ペイロード部
    に、上記第1のデータの他に、上記第1のデータの挿入
    位置を示す第2のデータを挿入することを特徴とする請
    求項1に記載の伝送データ生成方法。
  3. 【請求項3】 上記第2のデータは、上記第1のデータ
    と一体化されて上記ペイロード部に挿入されることを特
    徴とする請求項2に記載の伝送データ生成方法。
  4. 【請求項4】 上記第1のデータは、MPEG2−TS
    のトランスポート・パケットのデータであることを特徴
    とする請求項1に記載の伝送データ生成方法。
  5. 【請求項5】 上記フォーマット構成は、 各ライン毎に上記補助データ部およびペイロード部を有
    すると共に、 上記各ライン毎に上記ペイロード部の開始および終了を
    識別するための開始符号部および終了符号部を有し、 上記補助データ部は上記開始符号部および終了符号部の
    間に位置することを特徴とする請求項1に記載の伝送デ
    ータ生成方法。
  6. 【請求項6】 上記第1の工程では、上記ペイロード部
    にほぼ一定の時間間隔で上記第1のデータを挿入するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の伝送データ生成方法。
  7. 【請求項7】 上記第1の工程では、上記ペイロード部
    にほぼ一定の時間間隔で上記第1のデータを挿入し、 上記第2の伝送データは、DVB ASI方式の伝送デ
    ータであることを特徴とする請求項4に記載の伝送デー
    タ生成方法。
  8. 【請求項8】 上記フォーマット構成は、 各ライン毎に上記補助データ部およびペイロード部を有
    すると共に、 上記各ライン毎に上記ペイロード部の開始および終了を
    識別するための開始符号部および終了符号部を有し、 上記補助データ部は上記開始符号部および終了符号部の
    間に位置することを特徴とする請求項4に記載の伝送デ
    ータ生成方法。
  9. 【請求項9】 上記第1の工程では、上記ペイロード部
    にほぼ一定の時間間隔で上記第1のデータを挿入し、 上記第2の伝送データは、DVB ASI方式の伝送デ
    ータであることを特徴とする請求項8に記載の伝送デー
    タ生成方法。
  10. 【請求項10】 補助データ部とペイロード部とを有す
    るフォーマット構成とされると共に、上記ペイロード部
    にこのペイロード部の伝送レートより小さな伝送レート
    の第1のデータが間欠的に挿入された第1の伝送データ
    を生成する第1のデータ生成手段と、 上記第1のデータ生成手段で生成される上記第1の伝送
    データより上記第1のデータを抽出するデータ抽出手段
    と、 上記データ抽出手段で抽出される上記第1のデータを処
    理して第2の伝送データを生成する第2のデータ生成手
    段とを備えることを特徴とする伝送データ生成装置。
  11. 【請求項11】 上記第1のデータ生成手段では、上記
    第1の伝送データの上記ペイロード部に、上記第1のデ
    ータの他に、上記第1のデータの挿入位置を示す第2の
    データを挿入することを特徴とする請求項10に記載の
    伝送データ生成装置。
  12. 【請求項12】 上記第2のデータは、上記第1のデー
    タと一体化されて上記ペイロード部に挿入されることを
    特徴とする請求項11に記載の伝送データ生成装置。
  13. 【請求項13】 上記第1のデータは、MPEG2−T
    Sのトランスポート・パケットのデータであり、 上記第1のデータ生成手段は、上記第1のデータを得る
    ためのMPEG符号化回路を有することを特徴とする請
    求項10に記載の伝送データ生成装置。
  14. 【請求項14】 上記フォーマット構成は、 各ライン毎に上記補助データ部およびペイロード部を有
    すると共に、 上記各ライン毎に上記ペイロード部の開始および終了を
    識別するための開始符号部および終了符号部を有し、 上記補助データ部は上記開始符号部および終了符号部の
    間に位置することを特徴とする請求項10に記載の伝送
    データ生成装置。
  15. 【請求項15】 上記第1のデータ生成手段では、上記
    ペイロード部にほぼ一定の時間間隔で上記第1のデータ
    を挿入することを特徴とする請求項10に記載の伝送デ
    ータ生成装置。
  16. 【請求項16】 上記第1のデータ生成手段では、上記
    ペイロード部にほぼ一定の時間間隔で上記第1のデータ
    を挿入し、 上記第2のデータ生成手段で生成される上記第2の伝送
    データは、DVB ASI方式の伝送データであること
    を特徴とする請求項13に記載の伝送データ生成装置。
  17. 【請求項17】 上記フォーマット構成は、 各ライン毎に上記補助データ部およびペイロード部を有
    すると共に、 上記各ライン毎に上記ペイロード部の開始および終了を
    識別するための開始符号部および終了符号部を有し、 上記補助データ部は上記開始符号部および終了符号部の
    間に位置することを特徴とする請求項13に記載の伝送
    データ生成装置。
  18. 【請求項18】 上記第1のデータ生成手段では、上記
    ペイロード部にほぼ一定の時間間隔で上記第1のデータ
    を挿入し、 上記第2のデータ生成手段で生成される上記第2の伝送
    データは、DVB ASI方式の伝送データであること
    を特徴とする請求項17に記載の伝送データ生成装置。
  19. 【請求項19】 上記第1のデータ生成手段は、上記第
    1の伝送データのペイロード部に挿入される上記第1の
    データの挿入位置を示す位置情報信号を発生する信号発
    生手段を有し、 上記データ抽出手段は、上記信号発生手段で発生される
    上記位置情報信号によって上記第1の伝送データより上
    記第1のデータを抽出することを特徴とする請求項10
    に記載の伝送データ生成装置。
  20. 【請求項20】 上記第1および第2のデータ生成手段
    で生成される上記第1および第2の伝送データはそれぞ
    れパラレル信号であり、 上記第1および第2の伝送データをそれぞれシリアル信
    号に変換する第1および第2のパラレル/シリアル変換
    器をさらに備えることを特徴とする請求項10に記載の
    伝送データ生成装置。
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