JPH1041978A - ディジタルデータ伝送方法、ディジタルデータ送信装置および受信装置 - Google Patents

ディジタルデータ伝送方法、ディジタルデータ送信装置および受信装置

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JPH1041978A
JPH1041978A JP19668196A JP19668196A JPH1041978A JP H1041978 A JPH1041978 A JP H1041978A JP 19668196 A JP19668196 A JP 19668196A JP 19668196 A JP19668196 A JP 19668196A JP H1041978 A JPH1041978 A JP H1041978A
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JP
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transmission
payload
section
digital
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JP19668196A
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Tatsuya Kubota
達也 窪田
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Original Assignee
Sony Corp
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  • Time-Division Multiplex Systems (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】SDDIフォーマットの特徴を活かしたDVB
システムの構築を可能にする。 【解決手段】データ処理部101-1〜101-nでは、夫
々データDV,DAを処理してMPEG2−TSのトラ
ンスポート・パケットのデータDTS1〜DTSnを
得、それをSDDIフォーマットよる伝送データのペイ
ロード部PADに挿入し、さらにその伝送データを27
0Mbpsのシリアル信号TS1〜TSnに変換する。
このシリアル信号TS1〜TSnを多重化部110に供
給し、ペイロード部PADにデータDTS1〜DTSn
が重なることなく配置挿入されたSDDIフォーマット
による伝送データを得る。この場合、データDTS1〜
DTSnの有効部分である1〜188バイトの挿入位置
で28ビットを“0”に設定する。ペイロード部PAD
にデータDTS1〜DTSnが挿入された上述の伝送デ
ータに対して変調処理等を施した後に送信部113を介
して伝送路に送出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばMPEG
2−TSのトランスポート・パケットのデータ等を伝送
するのに適用して好適なディジタルデータ伝送方法、デ
ィジタルデータ送信装置および受信装置に関する。詳し
くは、補助データ部とペイロード部とを有するフォーマ
ット構成でディジタルデータを伝送するものであって、
そのペイロード部の伝送レートより小さな伝送レートの
データをペイロード部に間欠的に挿入して伝送すること
によって、例えばSDDIフォーマットの特徴を活かし
たDVBシステムの構築を可能にしようとしたディジタ
ルデータ伝送方法等に係るものである。
【0002】
【従来の技術】MPEG2(Moving Picture Experts G
roup Phase 2)においては、ビデオ、オーディオ、デ
ータを多重化して、蓄積および伝送する方法が規格化さ
れている。そして、多重化のデータ形式としては、TS
(Trannsport Stream)と、PS(Program Stream)が
規定されており、伝送にはTSが用いられる。TSは、
188バイトのパケット(トランスポート・パケット)
から構成されており、188バイトという小さな塊に分
割することで、送信等の誤りに対処し易くなっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、MP
EG2では、伝送のためのデータフォーマットとしてT
Sを規定しているが、その伝送のための具体的な物理層
仕様については規定していない。MPEG技術を応用し
たDVB(Digital Video Broadcasting)では、その物
理層フォーマットとしてのシリアルインタフェースとし
て、DVB Serialを規定している。このDVB S
erialは、Fibre Channelを用いたもので
ある。Fibre Channelは、コンピュータ用
のインタフェースとして用いられているが、放送局内ネ
ットワークでの実績はない。そのため、DVB Seri
alの採用には、局内ネットワーク設備を新規に構築する
必要が生じ、導入時のコストアップの要因となってい
る。
【0004】そこで、この発明では、例えばSDDIフ
ォーマットの特徴を活かしたDVBシステムの構築を可
能にすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明に係るディジタ
ルデータ伝送方法は、補助データ部とペイロード部とを
有するフォーマット構成でディジタルデータを伝送する
ディジタルデータ伝送方法であって、ペイロード部の伝
送レートより小さな伝送レートの第1のデータをペイロ
ード部に間欠的に挿入して伝送するものである。さら
に、ペイロード部に、第1のデータの他に、その第1の
データの挿入位置を示す第2のデータを挿入して伝送す
るものである。
【0006】また、この発明に係るディジタルデータ送
信装置は、補助データ部とペイロード部とを有するフォ
ーマット構成の伝送データを形成する伝送データ形成手
段と、ディジタルデータを処理してペイロード部の伝送
レートより小さな伝送レートの第1のデータを形成する
データ処理手段と、伝送データ形成手段で形成される伝
送データのペイロード部にデータ処理手段で形成される
第1のデータを間欠的に挿入する第1のデータ挿入手段
と、この第1のデータ挿入手段でペイロード部に第1の
データが挿入された伝送データに所定の処理を施して伝
送路に送出するデータ送信手段とを備えるものである。
また、伝送データ形成手段で形成される伝送データのペ
イロード部に、第1のデータの他に、その第1のデータ
の挿入位置を示す第2のデータを挿入する第2のデータ
挿入手段をさらに備えるものである。
【0007】また、この発明に係るディジタルデータ受
信装置は、補助データ部とペイロード部とを有するフォ
ーマット構成とされると共に、ペイロード部にこのペイ
ロード部の伝送レートより小さな伝送レートで、かつデ
ィジタルデータを処理して得られた第1のデータが間欠
的に挿入されてなる伝送データを伝送路より受け取るデ
ータ受信手段と、こデータ受信手段で受け取った伝送デ
ータのペイロード部より第1のデータを抽出する第1の
データ抽出手段と、この第1のデータ抽出手段で抽出さ
れた第1のデータを処理してディジタルデータを得るデ
ータ処理手段とを備えるものである。また、伝送データ
のペイロード部には、第1のデータの他に第1のデータ
の挿入位置を示す第2のデータも挿入され、伝送データ
より第2のデータを抽出する第2のデータ抽出手段をさ
らに備え、第1のデータ抽出手段では、第2のデータ抽
出手段で抽出される第2のデータに基づいて第1のデー
タの抽出が行われるものである。
【0008】補助データ部とペイロード部とを有するフ
ォーマット構成の伝送データが形成される。例えば、各
ライン毎に補助データ部およびペイロード部を有すると
共に、各ライン毎にペイロード部の開始および終了を識
別するための開始符号部および終了符号部を有し、補助
データ部は開始符号部および終了符号部の間に位置する
SDDIフォーマットの伝送データが形成される。
【0009】また、ディジタルデータが処理されてペイ
ロード部の伝送レートより小さな伝送レートの第1のデ
ータが形成される。例えば、ビデオデータやオーディオ
データが処理されてMPEG2−TSのトランスポート
・パケットのデータが形成される。
【0010】そして、伝送データのペイロード部に第1
のデータが間欠的に挿入される。このようにペイロード
部には第1のデータが間欠的に挿入されることから、こ
のペイロード部にはさらに第1のデータの挿入位置を示
す第2のデータも挿入される。例えば、第2のデータは
第1のデータと一体化されてペイロード部に挿入され
る。例えば、伝送データがSDDIフォーマットの伝送
データであり、第1のデータがMPEG2−TSのトラ
ンスポート・パケットのデータであるとき、各トランス
ポート・パケットのデータは、それぞれ2ラインのペイ
ロード部に分断されることなく、同一ラインのペイロー
ド部に連続して挿入される。
【0011】このように、ペイロード部に第1のデータ
が挿入された伝送データは、伝送路符号化や変調等の所
定の処理が施された後に、伝送路、例えば衛星通信回線
やケーブル等に送出されて送信される。そして、受信側
では、伝送データのペイロード部より、例えば挿入位置
を示す第2のデータに基づいて第1のデータが抽出さ
れ、その第1のデータに対して送信側とは逆の処理が施
されてディジタルデータが得られる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、この
発明の実施の形態について説明する。本実施の形態にお
いては、SDDI(Serial Digital Data Inteface)フ
ォーマットによる伝送データのペイロード部にMPEG
2−TSのトランスポート・パケットのデータを間欠的
に挿入して伝送するものである。
【0013】まず、SDDIフォーマットのもととなる
SDI(Serial Digital Inteface)フォーマットにつ
いて説明する。このSDIフォーマットは、ディジタル
のオーディオ信号やビデオ信号の規格として、テレビジ
ョンや映像工学に関する規格を発行するSMPTE(So
ciety of Motion Picture and Television Engineers)
のSMPTE−295Mで標準化されている。この規格
は、基本的には、ディジタル信号規格であるD−1フォ
ーマットもしくはD−2フォーマットを対象とした信号
の規格である。
【0014】図4AはSDIフォーマットのビデオ信号
のフレームの全体構成、図4BはSDIフォーマットの
伝送用パケットの構成を示している。
【0015】NTSC525方式のビデオ信号の場合、
SDIフォーマットのディジタルビデオ信号は、水平方
向に1ライン当たり、(4+268+4+1440)=
1716ワード、垂直方向に525ラインで構成されて
いる。また、PAL625方式のビデオ信号の場合、S
DIフォーマットのディジタルビデオ信号は、水平方向
に1ライン当たり、(4+280+4+1440)=1
728ワード、垂直方向に625ラインで構成されてい
る。ただし、10ビット/ワードである。なお、図4
A,Bにおいて、括弧内の数字は、PAL625方式の
ビデオ信号の数値を示しており、括弧がない数字はNT
SC525方式のビデオ信号の数値を示している。以
下、NTSC方式についてのみ説明する。
【0016】各ラインについて、第1ワードから第4ワ
ードまでの4ワードは、アクティブビデオ部ACVの終
了を示し、アクティブビデオ部ACVと後述するアンシ
ラリデータ部HANCとを分離するアクティブビデオ部
終了符号EAV(End of Active Video)を格納する領
域として用いられる。4ワードの符号EAVは、16進
表示で、3FF,000,000,XYZ(任意のデー
タ)である。
【0017】また、各ラインについて、第5ワードから
第272ワードまでの268ワードは、アンシラリデー
タ部HANCとして用いられ、ヘッダ、補助データ、オ
ーディオデータ等が格納される。
【0018】また、各ラインについて、第273ワード
から第276ワードまでの4ワードは、アクティブビデ
オ部ACVの開始を示し、アクティブビデオ部ACVと
アンシラリデータ部HANCとを分離するアクティブビ
デオ部開始符号SAV(Start of Active Video)を格
納する領域として用いられる。4ワードの符号SAV
は、16進表示で、3FF,000,000,XYZ
(任意のデータ)であり、最初の3ワードは上述した符
号EAVと同じデータである。
【0019】また、各ラインについて、第277ワード
から第1716ワードの1440ワードは、アクティブ
ビデオ部ACVとして用いられ、ビデオデータが格納さ
れる。そして、525ラインは、2つに大きく領域が分
割されている。つまり、第20ラインから第263ライ
ンまでの244ラインが第1フィールドのアクティブビ
デオ部ACV1として用いられ、第283ラインから第
525ラインまでの243ラインが第2フィールドのア
クティブビデオ部ACV2として用いられる。
【0020】なお、アクティブビデオ部ACV1,AC
V2の前には、それぞれ9ライン分の垂直ブランキング
部VBK1,VBK2と、10ライン分のオプショナル
ブランキング部OBK1,OBK2とが設けられてい
る。
【0021】SDIフォーマットによる伝送データを送
信するときは、図4Cに示すように、P/S(parallel
-to-serial)変換および伝送路符号化が行われて、伝送
速度が270Mbpsのシリアルデータとして伝送され
る。
【0022】上述したSDIフォーマットでは、限定さ
れたメディアのデータのみを対象とした伝送しかできな
い。具体的には、伝送可能なメディアとして、ビデオデ
ータは1チャネル、ベースバンドのオーディオデータは
8チャネル程度である。そのため、SDIフォーマット
は、マルチメディア化またはマルチチャネル化等に不向
きである。
【0023】そこで、本出願人は、SDIフォーマット
の利点を活かしつつ、SDIフォーマットと部分的に共
通性を保ちながら、マルチメディア化またはマルチチャ
ネル化等に好適なSDDIフォーマットを提案した。
【0024】次に、このSDDIフォーマットついて説
明する。図5AはSDDIフォーマットの全体構成、図
5BはSDDIフォーマットの伝送用パケットの構成を
示している。
【0025】NTSC525方式のビデオ信号の場合、
SDDIフォーマットのディジタルビデオ信号は、水平
方向に1ライン当たり、(4+268+4+1440)
=1716ワード、垂直方向に525ラインで構成され
ている。また、PAL625方式のビデオ信号の場合、
SDDIフォーマットのディジタルビデオ信号は、水平
方向に1ライン当たり、(4+280+4+1440)
=1728ワード、垂直方向に625ラインで構成され
ている。ただし、10ビット/ワードである。なお、図
5A,Bにおいて、括弧内の数字は、PAL625方式
のビデオ信号の数値を示しており、括弧がない数字はN
TSC525方式のビデオ信号の数値を示している。以
下、NTSC525方式についてのみ説明する。
【0026】各ラインについて、第1ワードから第4ワ
ードまでの4ワードは、後述するペイロード部PAD
(SDIフォーマットにおけるアクティブビデオ部AC
Vに相当する部分)の終了を示し、ペイロード部PAD
と後述するアンシラリデータ部ANCとを分離する符号
EAVを格納する領域として用いられる。4ワードの符
号EAVは、16進表示で、3FF,000,000,
XYZ(任意のデータ)である。
【0027】また、各ラインについて、第5ワードから
第272ワードまでの268ワードは、SDDIフォー
マット特有のアンシラリデータ部ANCとして用いら
れ、後述するヘッダや補助データ等が格納される。
【0028】また、各ラインについて、第273ワード
から第276ワードまでの4ワードは、ペイロード部P
ADの開始を示し、ペイロード部PADとアンシラリデ
ータ部ANCとを分離する符号SAVを格納する領域と
して用いられる。4ワードの符号SAVは、16進表示
で、3FF,000,000,XYZ(任意のデータ)
であり、最初の3ワードは上述した符号EAVと同じデ
ータである。
【0029】また、各ラインについて、第277ワード
から第1716ワードの1440ワードは、ペイロード
部PADとして用いられ、ビデオデータやオーディオデ
ータが格納される。この場合、上述したSDIフォーマ
ットにおける垂直ブランキング部やオプショナルブラン
キング部は含まれていない。
【0030】このSDDIフォーマットによる伝送デー
タを送信するときも、図5Cに示すように、P/S変換
および伝送路符号化が行われて、伝送速度が270Mb
psのシリアルデータとして伝送される。
【0031】図6Aは、図5Bに示すSDDIフォーマ
ットの伝送用パケットのアンシラリデータ部ANCに含
まれるデータ、特にヘッダの構成を示している。図6B
は、アンシラリデータ部ANCにおけるヘッダ位置とそ
の前後関係を示している。
【0032】SDDIヘッダデータパケットの先頭に
は、SDDIヘッダデータパケットを認識するために、
16進表示で、000,3FF,3FFの固定パターン
が配されている。この固定パターンに続いて、SDDI
であることを示すData ID-0,Data ID-
1が配されている。ここで、SDDIでは、DataI
D-0,Data ID-1として、16進表示で、それ
ぞれ40,01を設定することが規定されている。
【0033】また、Data ID-0,Data I
D-1に続いて、Data Countが配されてい
る。このData Countは、SDDIヘッダデー
タパケットに含まれるユーザデータのバイト数を示すも
のであり、「46」とされている。このData Co
untに続いて、テレビライン番号を示すLine N
umber-0,Line Number-1が配されて
いる。このLine Number-0,Line N
umber-1は、NTSC525方式では1から52
5、PAL方式625方式では1から625の値をと
る。
【0034】また、Line Number-0,Li
ne Number-1に続いて、CRCC-0,CRC
C-1が配されている。このCRCC-0,CRCC-1
は、Data IDからLine Number-1ま
での5ワードに対するCRCC(cyclic redundancy ch
eck codes)の値であり、伝送エラーのチェックに用い
られる。このCRCC-0,CRCC-1に続いて、Da
ta ID codeが配されている。このData
ID codeは、SDIとSDDIとを区別するため
のものである。ここで、Data ID codeは、
16進表示で、SDIでは00、SDDIでは01であ
る。
【0035】また、Data ID codeに続い
て、Destination Addressが配され
ている。このDestination Address
は、データ送出側の識別用アドレスである。このDes
tination Addressに続いて、Sour
ce Addressが配されている。このSourc
e Addressは、データ受取側の識別用アドレス
である。
【0036】また、Source Addressに続
いて、Block Typeが配されている。このBl
ock Typeは、ユーザデータがペイロード部PA
Dにどのような形式で載せられているかを示すものであ
る。本実施の形態において、Block Typeは、
「1438固定枠」を示すために、16進表示で、01
とされる。このBlock Typeに続いて、CRC
Flagが配されている。このCRC Flagは、
ペイロード部PADの最後の2ワードにCRCCが置か
れているか否かを示すものである。
【0037】また、CRC Flagに続いて、Dat
a Start Positionが配されている。こ
のData Start Positionは、ペイロ
ード部PADの先頭位置を示すデータであり、NTSC
525方式では227、PAL625方式では239が
指定される。このData Start Positi
onに続いて、CRCC-0,CRCC-1が配されてい
る。このCRCC-0,CRCC-1は、Data ID
codeからData Start Positio
nまでに対するCRCCの値であり、伝送エラーのチェ
ックに用いられる。このCRCC-0,CRCC-1に続
いて、Check Sumが配されている。このChe
ck Sumは、SDDIヘッダデータパケットの全デ
ータに対するCheck Sumコードであり、伝送エ
ラーのチェックに用いられる。
【0038】なお、ペイロード部PADの先頭には、1
ワードのSDDI Data Typeが配されてい
る。このSDDI Data Typeは、SDDIフ
ォーマットで伝送するデータの種類を示すものである。
例えば、SDDI DataTypeが、16進表示
で、10であるときはJPEG(Joint Photographic E
xperts Group)のデータ、11であるときはMPEG−
1のデータ、12であるときはMPEG−2のデータで
あることを示すこととなる。本実施の形態において、S
DDI Data Typeは、MPEG−2のデータ
であることを示すために、16進表示で、12とされ
る。
【0039】本実施の形態においては、図6Cに示すよ
うに、SDDIフォーマットよる伝送データのペイロー
ド部にMPEG2−TSのトランスポート・パケットの
データDTSを間欠的に挿入して伝送するものである。
【0040】上述したように、SDDIフォーマットに
よる伝送データは10ビット/ワードである。この伝送
データでは、禁止コード(16進表示で、000〜00
3,3FC〜3FF)の発生を避けるため、通常MSB
(most significant bit)である29ビットは28ビット
の反転とされる。そのため、ユーザデータとして9ビッ
ト/ワードを伝送できる。ここでは、20〜27ビットに
はパケットデータDTSのバイトデータが配置され、そ
の28ビットにパケットデータDTS(有効部分)の挿
入位置を示すデータが配置される。
【0041】ただし、28ビットはアンシラリデータ部
ANC等で使用されており、28ビットのデータのみか
らはパケットデータDTS(有効部分)の挿入位置を検
出できない。そこで、受信側では、ペイロード部PAD
でローレベル「L」となる水平同期信号SYSHと28
ビットのデータとを組み合わせることで、パケットデー
タDTS(有効部分)の挿入位置を検出することが可能
となる。ここで、28ビットのデータは、パケットデー
タDTS(有効部分)の挿入位置では“0”に設定さ
れ、それ以外の位置では“1”に設定される。
【0042】また、MPEG2−TSのトランスポート
・パケットのサイズは188バイトと規定されている
が、本実施の形態において、SDDIフォーマットよる
伝送データのペイロード部に挿入されるパケットデータ
DTSのサイズは204バイトとして扱われる。これ
は、以下の理由による。すなわち、DVB(Digital Vi
deo Broadcasting)システムにおいては、MPEG2−
TSのトランスポート・パケットに対して、DVBモジ
ュレータによって16バイトの誤り訂正用パリティが順
次付加される。そして、このDVBモジュレータには、
16バイトの誤り訂正用パリティが付加された後のパケ
ットサイズである204バイトのサイズを要求するもの
があるからである。
【0043】上述したように本実施の形態においては、
パケットデータDTSのサイズが204バイトとされる
が、188バイトのパケットサイズを扱う機器では、1
6バイトの誤り訂正用パリティは無視されることとな
る。さらに、パケットデータDTSのサイズを188バ
イトとして出力する場合には、16バイトの誤り訂正用
パリティに対応する上述の28ビットのデータを“1”
に設定しておけばよいことになる。
【0044】また、SDDIフォーマットでは、ペイロ
ード部PADが水平ブランキング区間によって分断され
ている。このため、MPEG2−TSのトランスポート
・パケットのデータDTSをDVB(Digital Video Br
oadcasting)と同様に自由位置に配置すると、1つのパ
ケットデータDTSが水平ブランキング期間により分断
される場合が生じる。
【0045】この場合、バッファしてつなぎ合わせる操
作が受信側で発生するため、このバッファによって受信
時間がずれる。MPEG2では、パケットの伝送時間精
度により、受信側の基準時計を制御するため、この時間
のずれが問題となる。これを避けるため、1つのデータ
がラインで分割されることがないように配置される。す
なわち、パケットデータDTSは、ペイロード部PAD
の任意の位置におくことができるが、この条件を満たす
ために、パケットデータDTSの先頭位置は、ペイロー
ド部PADのアドレス1からアドレス1234の範囲
(ペイロード部PADの最初のアドレスを0、最後のア
ドレスを1439としている)に入っている必要があ
る。
【0046】また、図7は、SDIフォーマット(NT
SC525方式)を示している。このSDIフォーマッ
トの場合、第1フィールドの9〜11ラインと、第2フ
ィールドの272〜274ラインが信号の切り換えが可
能なスイッチングライン区間とされている。本実施の形
態においては、このような垂直ブランキング区間、スイ
ッチングライン区間も含めて、全てのラインでMPEG
2−TSのトランスポート・パケットのデータDTSの
伝送が可能とされる。これを、例えば垂直ブランキング
区間でパケットデータDTSの伝送を禁止すると、垂直
ブランキング区間の直前で受信されたパケットデータD
TSをバッファリングする必要が生じる。
【0047】また、各ラインのペイロード部PADは1
440ワードで構成されており、1ラインのペイロード
部PADには204バイトのパケットデータDTSを最
大で7個配置挿入することか可能である。しかし、高々
15MbpsのMPEG2−TSを1本伝送する場合に
は、各ラインのペイロード部PADにパケットデータD
TSがまばらにしか現れない。例えば、5Mbpsの場
合には、4ラインから5ラインの期間に1個のパケット
データDTSが現れる程度の発生頻度である。マルチプ
レクサによって30Mbps位に多重すると、約1ライ
ンに1個のパケットデータDTSが現れる頻度となる。
【0048】また、SDDIヘッダは、SDDIフォー
マットのアンシラリデータ部ANCに置かれるもので、
SDIフォーマットの補助データ・パケットの形式を採
っている。上述したように、SDDIヘッダには、デー
タ送出側の識別用アドレスであるDestinatio
n Address(16ワード)と、データ受取側の
識別用アドレスであるSource Address
(16ワード)が配されている。各々のSDDI受信機
には、My Addressが設定されており、このM
y Addressと一致するDestination
Addressを持つデータのみが受信される。さら
に、受信側の各受信チャネルには、各々の受信対象とす
るData Typeが設定されている。そのため、M
y AddressとDestination Add
ressが一致し、さらにDataTypeが一致する
チャネルにおいて受信動作が行われる。
【0049】この機構をそのまま使うと、DVB機器に
おいても、これらのアドレス管理が必要となる。これを
避けるには、送信側においてDestination
AddressとしてBroad Address(1
6表示で、16バイトの全てが00)を指定すればよ
い。これにより、Source Address,My
Addressを任意とすることができ、アドレス管理
をする必要がなくなる。
【0050】図1は、実施の形態としての、ディジタル
データ送信装置100を示している。
【0051】この送信装置100は、ビデオデータやオ
ーディオデータを処理してMPEG2−TSのトランス
ポート・パケットのデータを得ると共に、このMPEG
2−TSのトランスポート・パケットのデータをSDD
Iフォーマットによる伝送データのペイロード部PAD
に挿入し、さらにその伝送データを伝送速度が270M
bpsのシリアル信号として出力する複数個のデータ処
理部101-1〜101 -nを有している。
【0052】データ処理部101-1は、ビデオデータD
VやオーディオデータDAを処理してMPEG2−TS
のトランスポート・パケットのデータDTS1を得るた
めのMPEG符号化回路102と、このMPEG符号化
回路102より出力されるパケットデータDTS1のタ
イミングを調整するためのFIFO(first-in first-o
ut)メモリ103と、このFIFOメモリ103の書き
込み、読み出し等を制御するための制御回路104とを
有している。
【0053】この場合、パケットデータDTS1のサイ
ズは204バイトとされ、1〜188バイトが有効部分
であり、189〜204バイトには無効データが挿入さ
れている。また、FIFOメモリ103からのパケット
データDTS1の読み出しは、そのパケットデータDT
S1をSDDIフォーマットによる伝送データのペイロ
ード部PADに挿入するため、そのペイロード部PAD
への挿入タイミングで行われる。
【0054】また、データ処理部101-1は、制御回路
104の制御によって、SDDIフォーマットによる伝
送データを形成すると共に、そのペイロード部PADに
FIFOメモリ103より読み出されたパケットデータ
DTS1を挿入するSDDIフォーマットエンコーダ1
05を有している。
【0055】この場合、制御回路104よりSDDIフ
ォーマットエンコーダ105には、ペイロード部PAD
(SDDI Data TypeやCRCC-0,CR
CC-1の部分を除く)の28ビットのデータが供給さ
れ、パケットデータDTS1の有効部分である1〜18
8バイトの挿入位置で28ビットが“0”とされる。
【0056】さらに、SDDIフォーマットエンコーダ
105には、29ビットのデータとして、上述した28
ットのデータがインバータ106で反転されて供給され
る。これにより、16進表示で、000〜003,3F
C〜3FFの禁止コードの発生が回避されている。
【0057】上述せずも、パケットデータDTS1はペ
イロード部PAD(SDDI Data TypeやC
RCC-0,CRCC-1の部分を除く)の自由位置に挿
入されるので、データDTS1が挿入されない部分は空
き領域になる。このような空き領域には任意のデータを
配置することが可能である。ただし、28ビットは
“1”とされ、29ビットは“0”とされることにな
る。
【0058】また、データ処理部101-1は、SDDI
フォーマットエンコーダ105より出力されるペイロー
ド部PADにパケットデータDTS1が挿入されたSD
DIフォーマットによる伝送データ(パラレル信号)
を、伝送速度が270Mbpsのシリアル信号TS1に
変換するためのP/S変換器107を有している。
【0059】このように構成されるデータ処理部101
-1の動作の概要を説明する。
【0060】ビデオデータDVやオーディオデータDA
はMPEG符号化回路102に供給されてMPEG符号
化処理が施される。そして、このMPEG符号化回路1
02より出力されるMPEG2−TSのトランスポート
・パケットのデータDTS1はFIFOメモリ103に
供給されて順次書き込まれる。
【0061】また、SDDIフォーマットエンコーダ1
05では、SDDIフォーマットによる伝送データが形
成されると共に、そのペイロード部PADにはFIFO
メモリ103より読み出された上述のトランスポート・
パケットのデータDTS1が挿入される。この場合、パ
ケットデータDTS1の有効部分である1〜188バイ
トの挿入位置で28ビットが“0”とされ、これにより
パケットデータDTS1(有効部分)の挿入位置を受信
側で検出できるようなる。
【0062】また、SDDIフォーマットエンコーダ1
05より出力されるペイロード部PADにデータDTS
1が挿入されたSDDIフォーマットによる伝送データ
(パラレル信号)はP/S変換器107に供給される。
このP/S変換器107では、その伝送データ(パラレ
ル信号)が伝送速度が270Mbpsのシリアル信号T
S1に変換される。そして、このシリアル信号TS1が
データ処理部101-1の出力信号となる。
【0063】上述はデータ処理部101-1の説明である
が、詳細説明は省略するが、データ処理部101-2〜1
01-nも同様に構成されている。そして、これらデータ
処理部101-2〜101-nからも、データ処理部101
-1と同様に、伝送速度が270Mbpsのシリアル信号
TS1〜TSnが出力される。
【0064】また、図1に示す送信装置100は、デー
タ処理部101-1〜101-nより出力されるシリアル信
号TS1〜TSnを多重化して単一のSDDIフォーマ
ットによる伝送データとする多重化部110と、この多
重化部110の動作を制御する送信制御部111とを有
している。
【0065】この場合、多重化部110では、送信制御
部111の制御に基づいて、各シリアル信号TS1〜T
Snのペイロード部PADに挿入されているMPEG2
−TSのトランスポート・パケットのデータDTS1〜
DTSnが、単一のSDDIフォーマットによる伝送デ
ータのペイロード部PADに重なることなく配置挿入さ
れると共に、そのパケットデータDTS1〜DTSnの
有効部分である1〜188バイトの挿入位置で28ビッ
トが“0”とされる。そして、多重化部110では、パ
ケットデータDTS1〜DTSnが挿入された後のペイ
ロード部PADのデータ内容によってCRCC-0,C
RCC-1の演算も行われる。
【0066】また、送信装置100は、多重化部110
より出力されるペイロード部PADにパケットデータD
TS1〜DTSnが挿入されたSDDIフォーマットに
よる伝送データ(シリアル信号)に対して伝送路符号化
処理および変調処理を行う変調部112と、この変調部
112より出力される送信信号を伝送路に送出するため
の送信部113とを有している。
【0067】上述した送信装置100の動作を説明す
る。
【0068】複数個のデータ処理部101-1〜101-n
では、それぞれビデオデータDVやオーディオデータD
Aが処理されてMPEG2−TSのトランスポート・パ
ケットのデータDTS1〜DTSnが得られると共に、
このパケットデータDTS1〜DTSnがSDDIフォ
ーマットよる伝送データのペイロード部PADに挿入さ
れ、さらにその伝送データ(パラレル信号)がP/S変
換されて伝送速度が270Mbpsのシリアル信号TS
1〜TSnが形成される。
【0069】そして、データ処理部101-1〜101-n
より出力されるシリアル信号TS1〜TSnが多重化部
110に供給され、各シリアル信号TS1〜TSnのペ
イロード部PADに挿入されているMPEG2−TSの
トランスポート・パケットのデータDTS1〜DTSn
が、単一のSDDIフォーマットによる伝送データのペ
イロード部PADに重なることなく配置挿入される。
【0070】この場合、パケットデータDTS1〜DT
Snの有効部分である1〜188バイトの挿入位置で2
8ビットが“0”とされる。また、パケットデータDT
S1〜DTSnが挿入された後のペイロード部PADの
データ内容によってCRCC-0,CRCC-1の演算も
行われる。
【0071】図2は、多重化部110におけるパケット
データDTS1〜DTSnが配置挿入の一例を示してい
る。この例は、パケットデータDTS1,DTS2,D
TS3のみが存在する例である。このように、パケット
データDTS1,DTS2,DTS3が、単一のSDD
Iフォーマットによる伝送データのペイロード部PAD
に重なることなく配置挿入される。そして、パケットデ
ータDTS1,DTS2,DTS3の有効部分である1
〜188バイトの挿入位置で28ビットが“0”とされ
ている。また、パケットデータDTS1,DTS2,D
TS3は、それぞれ2ラインのペイロード部PADに分
断されることなく、同一ラインのペイロード部に連続し
て挿入されることから、図2に破線NGで示すような配
置挿入は行われない。なお、SYSHは、ペイロード部
PADに対応してローレベル「L」となる水平同期信号
である。
【0072】また、上述したようにペイロード部PAD
にパケットデータDTS1〜DTSnが挿入されたSD
DIフォーマットによる伝送データ(シリアル信号)が
多重化部110より出力され、この伝送データに対して
変調部112で伝送路符号化処理および変調処理が行わ
れて送信信号が形成され、この送信信号が送信部113
を介して伝送路に送出される。
【0073】なお、図1に示す送信装置100では、複
数個のデータ処理部101-1〜101-nを備え、これら
データ処理部101-1〜101-nより出力されるSDD
Iフォーマットによる伝送データ(シリアル信号)TS
1〜TSnを多重化部110で多重化処理することで、
ペイロード部PADにパケットデータDTS1〜DTS
nが配置挿入された単一のSDDIフォーマットによる
伝送データ(シリアル信号)を得るものであるが、単一
のデータ処理部のみを備え、この単一のデータ処理部で
SDDIフォーマットによる伝送データのペイロード部
PADに複数個のパケットデータDTS1〜DTSnを
配置挿入するようにしてもよい。
【0074】次に、図3は、実施の形態としての、ディ
ジタルデータ受信装置200を示している。
【0075】この受信装置200は、送信装置100よ
り上述したように伝送路に送出された送信信号を受け取
るための受信部201と、この受信部201で受け取っ
た送信信号に対して復調処理および復号化処理をして、
ペイロード部PADにパケットデータDTS1〜DTS
nが挿入されたSDDIフォーマットによる伝送データ
(シリアル信号)を得るための復調部202とを有して
いる。
【0076】また、受信装置200は、復調部202よ
り出力される伝送データ(シリアル信号)を処理して、
ペイロード部PADにそれぞれパケットデータDTS1
〜DTSnが挿入されたSDDIフォーマットによる伝
送データ(シリアル信号)TS1〜TSn(図1のデー
タ処理部101-1〜101-nより出力されるシリアル信
号TS1〜TSnと同じ)を得るための分離部203
と、この分離部203の動作を制御するための受信制御
部204とを有している。
【0077】また、受信装置200は、ペイロード部P
ADにパケットデータDTS1〜DTSnが挿入された
SDDIフォーマットによる伝送データ(シリアル信
号)TS1〜TSnをそれぞれ処理してビデオデータD
VやオーディオデータDAを得る複数個のデータ処理部
205-1〜205-nを有している。
【0078】データ処理部205-1は、伝送速度が27
0Mbpsの伝送データ(シリアル信号)TS1をパラ
レル信号に変換するS/P(Serial-to-parallel)変換
器206と、このS/P変換器206より出力されるペ
イロード部PADにパケットデータDTS1が挿入され
たSDDIフォーマットによる伝送データ(パラレル信
号)より20〜27ビットのデータ、28ビットのデータ
を分離して出力すると共に、ペイロード部PADに対応
してローレベル「L」となる水平同期信号SYSHを出
力するSDDIフォーマットデコーダ207とを有して
いる。
【0079】この場合、ペイロード部PADにおいて、
パケットデータDTS1(有効部分)で、28ビットの
データは“0”となっており(図2参照)、これにより
8ビットのデータと水平同期信号SYSHによって、
パケットデータDTS1(有効部分)の挿入位置を検出
することが可能となる。
【0080】また、受信装置200は、SDDIフォー
マットデコーダ207より出力される28ビットのデー
タと水平同期信号SYSHによって、パケットデータD
TS1(有効部分)の挿入位置に対応したデータイネー
ブル信号DENを生成するデータイネーブル信号生成回
路208と、この生成回路208より出力されるデータ
イネーブル信号DENに基づいて、デコーダ207より
出力される20〜27ビットのデータよりパケットデータ
DTS1(図1のMPEG符号化回路102より出力さ
れるパケットデータDTS1と同じ)の有効部分を抽出
し、そして順次抽出されるパケットデータDTS1(有
効部分)に対して、図1のMPEG符号化回路102と
は逆の処理をしてビデオデータDVやオーディオデータ
DAを得るMPEG復号回路209とを有している。
【0081】このように構成されるデータ処理部205
-1の動作の概要を説明する。
【0082】ペイロード部PADにパケットデータDT
S1が挿入されたSDDIフォーマットによる伝送デー
タ(シリアル信号)がS/P変換器206に供給されて
10ビット/ワードのパラレル信号に変換される。この
S/P変換器206より出力される伝送データ(パラレ
ル信号)は、SDDIフォーマットデコーダ207に供
給される。
【0083】また、伝送データ(パラレル信号)よりデ
コーダ207で抽出される20〜27ビットのデータはM
PEG復号回路209に供給される。また、伝送データ
(パラレル信号)よりデコーダ207で抽出される28
ビットのデータと、デコーダ207より出力されるペイ
ロード部PADでローレベル「L」となる水平同期信号
SYSHがデータイネーブル信号生成回路208に供給
され、この生成回路208でパケットデータDTS1
(有効部分)の挿入位置を示すデータイネーブル信号D
ENが生成される。このデータイネーブル信号DEN
は、MPEG復号回路209に供給される。
【0084】そして、MPEG復号回路209では、デ
ータイネーブル信号DENに基づいて、デコーダ207
より出力される20〜27ビットのデータよりパケットデ
ータDTS1が抽出され、そして順次抽出されるパケッ
トデータDTS1に対して復号処理が施されてビデオデ
ータDVやオーディオデータDAが得られる。
【0085】上述はデータ処理部205-1を説明したも
のであるが、詳細説明は省略するも、データ処理部20
-2〜205-nも同様に構成されている。そして、これ
らデータ処理部205-2〜205-nでも、データ処理部
205-1と同様に、伝送データ(シリアル信号)TS2
〜TSnが処理され、ビデオデータDVやオーディオデ
ータDAが得られる。
【0086】上述した受信装置200の動作を説明す
る。
【0087】伝送路より受信部201で取り出された送
信信号は、復調部202に供給されて復調処理および復
号化処理が行われる。そして、復調部202からは、ペ
イロード部PADにパケットデータDTS1〜DTSn
が挿入されたSDDIフォーマットによる単一の伝送デ
ータ(シリアル信号)が得られる。
【0088】また、復調部202より出力される単一の
伝送データは分離部203に供給される。この分離部2
03からは、それぞれペイロード部PADにパケットデ
ータDTS1〜DTSnが挿入されたSDDIフォーマ
ットによる伝送データ(シリアル信号)TS1〜TSn
が得られる。
【0089】また、分離部203より出力される伝送デ
ータ(シリアル信号)TS1〜TSnは、それぞれデー
タ処理部205-1〜205-nに供給される。これらのデ
ータ処理部205-1〜205-nでは、それぞれ伝送デー
タ(シリアル信号)TS1〜TSnがパラレル信号に変
換されると共に、パケットデータDTS1(有効部分)
〜DTSn(有効部分)が抽出され、そしてそのパケッ
トデータDTS1(有効部分)〜DTSn(有効部分)
が処理されてビデオデータDVやオーディオデータDA
が得られる。
【0090】なお、図3の受信装置200では、分離部
203より出力される伝送データTS1〜TSnをそれ
ぞれ処理してデータDV,DAを得るための複数個のデ
ータ処理部205-1〜205-nを備えるものであるが、
分離部203より伝送データTS1〜TSnのいずれか
を選択的に出力するようにし、その選択された伝送デー
タを処理するためのデータ処理部のみを備えるようにし
てもよい。
【0091】なお、上述実施の形態は、MPEG2−T
Sのトランスポート・パケットのデータをSDDIフォ
ーマットによる伝送データのペイロード部PADに挿入
して伝送するものであるが、この発明は補助データ部と
ペイロード部とを有するフォーマット構成でディジタル
データを伝送するものに同様に適用できることは勿論で
ある。
【0092】
【発明の効果】この発明によれば、補助データ部とペイ
ロード部とを有するフォーマット構成でディジタルデー
タを伝送するものであって、そのペイロード部の伝送レ
ートより小さな伝送レートのデータをペイロード部に間
欠的に挿入して伝送するものである。したがって、例え
ばMPEG2−TSのトランスポート・パケットのデー
タをSDDIフォーマットにおる伝送データのペイロー
ド部PADに挿入して伝送でき、SDDIフォーマット
の特徴を活かしたDVBシステムの構築が可能となる等
の利益がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態としてのディジタルデータ送信装置
の構成を示すブロック図である。
【図2】MPEG2−TSのトランスポート・パケット
のデータの伝送例を示す図である。
【図3】実施の形態としてのディジタルデータ受信装置
の構成を示すブロック図である。
【図4】シリアルディジタルインタフェース(SDI)
フォーマットを説明するための図である。
【図5】シリアルディジタルデータインタフェース(S
DDI)フォーマットを説明するための図である。
【図6】SDDIフォーマットのアンシラリデータ部の
詳細構成を示す図である。
【図7】SDIフォーマット(NTSC525方式)を
説明するための図である。
【符号の説明】
100・・・ディジタルデータ送信装置、101-1〜1
01-n・・・データ処理部、102・・・MPEG符号
化回路、103・・・FIFOメモリ、104・・・制
御回路、105・・・SDDIフォーマットエンコー
ダ、106・・・インバータ、107・・・P/S変換
器、110・・・多重化部、111・・・送信制御部、
112・・・変調部、113・・・送信部、200・・
・ディジタルデータ受信装置、201・・・受信部、2
02・・・復調部、203・・・分離部、204・・・
受信制御部、205-1〜205-n・・・データ処理部、
206・・・S/P変換器、207・・・SDDIフォ
ーマットデコーダ、208・・・データイネーブル信号
生成回路、209・・・MPEG復号回路

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 補助データ部とペイロード部とを有する
    フォーマット構成でディジタルデータを伝送するディジ
    タルデータ伝送方法であって、 上記ペイロード部の伝送レートより小さな伝送レートの
    第1のデータを上記ペイロード部に間欠的に挿入して伝
    送することを特徴とするディジタルデータ伝送方法。
  2. 【請求項2】 上記ペイロード部に、上記第1のデータ
    の他に、上記第1のデータの挿入位置を示す第2のデー
    タを挿入して伝送することを特徴とする請求項1に記載
    のディジタルデータ伝送方法。
  3. 【請求項3】 上記第2のデータは、上記第1のデータ
    と一体化されて上記ペイロード部に挿入されることを特
    徴とする請求項2に記載のディジタルデータ伝送方法。
  4. 【請求項4】 上記第1のデータは、MPEG2−TS
    のトランスポート・パケットのデータであることを特徴
    とする請求項1に記載のディジタルデータ伝送方法。
  5. 【請求項5】 上記フォーマット構成は、 各ライン毎に上記補助データ部およびペイロード部を有
    すると共に、 上記各ライン毎に上記ペイロード部の開始および終了を
    識別するための開始符号部および終了符号部を有し、 上記補助データ部は上記開始符号部および終了符号部の
    間に位置することを特徴とする請求項1に記載のディジ
    タルデータ伝送方法。
  6. 【請求項6】 上記第1のデータは、MPEG2−TS
    のトランスポート・パケットのデータであり、 各トランスポート・パケットのデータは、それぞれ同一
    ラインの上記ペイロード部に連続して挿入されることを
    特徴とする請求項5に記載のディジタルデータ伝送方
    法。
  7. 【請求項7】 補助データ部とペイロード部とを有する
    フォーマット構成の伝送データを形成する伝送データ形
    成手段と、 ディジタルデータを処理して上記ペイロード部の伝送レ
    ートより小さな伝送レートの第1のデータを形成するデ
    ータ処理手段と、 上記伝送データ形成手段で形成される上記伝送データの
    上記ペイロード部に上記データ処理手段で形成される上
    記第1のデータを間欠的に挿入する第1のデータ挿入手
    段と、 上記第1のデータ挿入手段で上記ペイロード部に上記第
    1のデータが挿入された伝送データに所定の処理を施し
    て伝送路に送出するデータ送信手段とを備えることを特
    徴とするディジタルデータ送信装置。
  8. 【請求項8】 上記伝送データ形成手段で形成される上
    記伝送データの上記ペイロード部に、上記第1のデータ
    の他に、上記第1のデータの挿入位置を示す第2のデー
    タを挿入する第2のデータ挿入手段をさらに備えること
    を特徴とする請求項7に記載のディジタルデータ送信装
    置。
  9. 【請求項9】 上記第2のデータは、上記第1のデータ
    と一体化されて上記ペイロード部に挿入されることを特
    徴とする請求項8に記載のディジタルデータ送信装置。
  10. 【請求項10】 上記データ処理手段で形成される上記
    第1のデータは、MPEG2−TSのトランスポート・
    パケットのデータであることを特徴とする請求項7に記
    載のディジタルデータ送信装置。
  11. 【請求項11】 上記フォーマット構成は、 各ライン毎に上記補助データ部およびペイロード部を有
    すると共に、 上記各ライン毎に上記ペイロード部の開始および終了を
    識別するための開始符号部および終了符号部を有し、 上記補助データ部は上記開始符号部および終了符号部の
    間に位置することを特徴とする請求項7に記載のディジ
    タルデータ送信装置。
  12. 【請求項12】 上記データ処理手段で形成される上記
    第1のデータは、MPEG2−TSのトランスポート・
    パケットのデータであり、 上記第1のデータ挿入手段では、各トランスポート・パ
    ケットのデータがそれぞれ同一ラインの上記ペイロード
    部に連続して挿入されることを特徴とする請求項11に
    記載のディジタルデータ送信装置。
  13. 【請求項13】 補助データ部とペイロード部とを有す
    るフォーマット構成の伝送データを形成する複数の伝送
    データ形成手段と、 ディジタルデータを処理して上記ペイロード部の伝送レ
    ートより小さな伝送レートの第1のデータを形成する複
    数のデータ処理手段と、 上記複数の伝送データ形成手段で形成される上記伝送デ
    ータの上記ペイロード部にそれぞれ上記複数のデータ処
    理手段で形成される上記第1のデータを間欠的に挿入す
    る複数の第1のデータ挿入手段と、 上記複数の第1のデータ挿入手段で上記ペイロード部に
    上記第1のデータが挿入された伝送データを多重化して
    単一の伝送データを得るデータ多重化手段と、 上記データ多重化手段で得られる上記単一の伝送データ
    に所定の処理を施して伝送路に送出するデータ送信手段
    とを備えることを特徴とするディジタルデータ送信装
    置。
  14. 【請求項14】 補助データ部とペイロード部とを有す
    るフォーマット構成の伝送データを形成する伝送データ
    形成手段と、 ディジタルデータを処理して上記ペイロード部の伝送レ
    ートより小さな伝送レートの第1のデータを形成する複
    数のデータ処理手段と、 上記伝送データ形成手段で形成される上記伝送データの
    上記ペイロード部に上記複数のデータ処理手段で形成さ
    れる上記第1のデータを間欠的に挿入する第1のデータ
    挿入手段と、 上記第1のデータ挿入手段で上記ペイロード部に上記第
    1のデータが挿入された伝送データに所定の処理を施し
    て伝送路に送出するデータ送信手段とを備えることを特
    徴とするディジタルデータ送信装置。
  15. 【請求項15】 補助データ部とペイロード部とを有す
    るフォーマット構成とされると共に、上記ペイロード部
    にこのペイロード部の伝送レートより小さな伝送レート
    で、かつディジタルデータを処理して得られた第1のデ
    ータが間欠的に挿入されてなる伝送データを伝送路より
    受け取るデータ受信手段と、 上記データ受信手段で受け取った上記伝送データの上記
    ペイロード部より上記第1のデータを抽出する第1のデ
    ータ抽出手段と、 上記第1のデータ抽出手段で抽出された上記第1のデー
    タを処理して上記ディジタルデータを得るデータ処理手
    段とを備えることを特徴とするディジタルデータ受信装
    置。
  16. 【請求項16】 上記伝送データのペイロード部には、
    上記第1のデータの他に、上記第1のデータの挿入位置
    を示す第2のデータも挿入され、 上記伝送データより上記第2のデータを抽出する第2の
    データ抽出手段をさらに備え、 上記第1のデータ抽出手段では、上記第2のデータ抽出
    手段で抽出される上記第2のデータに基づいて上記第1
    のデータの抽出が行われることを特徴とする請求項15
    に記載のディジタルデータ受信装置。
  17. 【請求項17】 上記第1のデータは、MPEG2−T
    Sのトランスポート・パケットのデータであることを特
    徴とする請求項15に記載のディジタルデータ受信装
    置。
  18. 【請求項18】 上記フォーマット構成は、 各ライン毎に上記補助データ部およびペイロード部を有
    すると共に、 上記各ライン毎に上記ペイロード部の開始および終了を
    識別するための開始符号部および終了符号部を有し、 上記補助データ部は上記開始符号部および終了符号部の
    間に位置することを特徴とする請求項15に記載のディ
    ジタルデータ受信装置。
  19. 【請求項19】 補助データ部とペイロード部とを有す
    るフォーマット構成とされると共に、上記ペイロード部
    にこのペイロード部の伝送レートより小さな伝送レート
    で、かつ複数種類のディジタルデータを処理して得られ
    た複数種類の第1のデータが間欠的に挿入されてなる伝
    送データを伝送路より受け取るデータ受信手段と、 上記データ受信手段で受け取った上記伝送データの上記
    ペイロード部より上記複数種類の第1のデータをそれぞ
    れ抽出する第1のデータ抽出手段と、 上記第1のデータ抽出手段で抽出された上記複数種類の
    第1のデータをそれぞれ処理して上記複数種類のディジ
    タルデータを得る複数個のデータ処理手段とを備えるこ
    とを特徴とするディジタルデータ受信装置。
  20. 【請求項20】 補助データ部とペイロード部とを有す
    るフォーマット構成とされると共に、上記ペイロード部
    にこのペイロード部の伝送レートより小さな伝送レート
    で、かつ複数種類のディジタルデータを処理して得られ
    た複数種類の第1のデータが間欠的に挿入されてなる伝
    送データを伝送路より受け取るデータ受信手段と、 上記データ受信手段で受け取った上記伝送データの上記
    ペイロード部より上記複数種類の第1のデータのいずれ
    かを選択的に抽出する第1のデータ抽出手段と、 上記第1のデータ抽出手段で抽出された上記第1のデー
    タを処理して上記ディジタルデータを得るデータ処理手
    段とを備えることを特徴とするディジタルデータ受信装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006332768A (ja) * 2005-05-23 2006-12-07 Kitanihon Broadcasting Co Ltd デジタル放送のcmデータ重畳編集装置、ならびにcmデータ記憶媒体

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