JPH1041953A - 輻輳制御システム - Google Patents

輻輳制御システム

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Publication number
JPH1041953A
JPH1041953A JP8193432A JP19343296A JPH1041953A JP H1041953 A JPH1041953 A JP H1041953A JP 8193432 A JP8193432 A JP 8193432A JP 19343296 A JP19343296 A JP 19343296A JP H1041953 A JPH1041953 A JP H1041953A
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JP
Japan
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data
transmission
communication terminal
reception buffer
lan switch
Prior art date
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Application number
JP8193432A
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English (en)
Inventor
Akishige Fujita
晃茂 藤田
Toru Miyagawa
亨 宮川
Hiroyuki Wada
宏行 和田
Shinichi Mizoguchi
真一 溝口
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Hitachi Ltd
Hitachi Information Systems Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Information Network Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ネットワークでの輻輳の発生を防止すること
が可能な技術を提供する。 【解決手段】 LANスイッチに複数の通信用端末装置
を接続したネットワークに発生する輻輳を制御する輻輳
制御システムにおいて、複数の通信用端末装置から送信
されたデータを格納する受信バッファと、前記受信バッ
ファの空き受信バッファ数を監視する受信バッファ監視
部と、前記受信バッファの空き受信バッファ数が特定の
しきい値よりも小さくなったときに前記複数の通信用端
末装置に速度変更指示を送信する速度変更指示送信部と
をLANスイッチに備え、前記速度変更指示送信部から
送信された速度変更指示を受信する速度変更指示受信部
と、前記速度変更指示受信部に速度変更指示を受信した
ときに当該通信用端末装置からLANスイッチへデータ
を送信する際の伝送速度を低い値に変更する速度変更部
を前記複数の通信用端末装置に備えるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ネットワークの輻
輳を制御する輻輳制御システムに関し、特に、ワークス
テーションやパーソナルコンピュータ等のコンピュータ
機器をLAN(Local Area Networ
k)スイッチに接続して構成したネットワークでの輻輳
の発生を防止する輻輳制御システムに適用して有効な技
術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ワークステーションやパーソナル
コンピュータ等の複数のコンピュータ機器をネットワー
クに接続し、前記複数のコンピュータ機器の間でのデー
タの送受信が行われている。
【0003】近年、前記の様なネットワークを構成する
際には、LANスイッチと呼ばれる装置が広く用いられ
る様になってきている。
【0004】前記LANスイッチを使用したネットワー
クでは、前記LANスイッチに備えられた複数のポート
に、通信用端末装置やリピータ等のコンピュータ機器を
接続してネットワークを構成している。
【0005】前記LANスイッチに接続されたコンピュ
ータ機器の間でデータの送受信を行う場合には、まず、
特定のコンピュータ機器が前記LANスイッチに対し
て、100MbpsCSMA/CD(Carrier
Sense Multiple Access wit
h Collision Detection)のLA
Nスイッチに接続して構成する100MbpsのLAN
システムにおいては、100MbpsのCSMA/CD
のLANスイッチに接続した通信用端末が送信するデー
タは一旦LANスイッチに保持される為、データ量が多
くなるにつれバッファあふれによるデータ廃棄が発生し
やすく、CSMA/CDのLANシステム全体の機能停
止に至ることが懸念されている。
【0006】ワークステーションやパーソナルコンピュ
ータ等のコンピュータ機器を100MbpsCSMA/
CDのLANスイッチに接続して構成する100Mbp
sのLANシステムにおいては、100MbpsのCS
MA/CDのLANスイッチに接続した通信用端末が送
信するデータは一旦LANスイッチに保持される為、デ
ータ量が多くなるにつれバッファあふれによるデータ廃
棄が発生しやすく、CSMA/CDのLANシステム全
体の機能停止に至ることが懸念されている。
【0007】図4は、従来のLANスイッチと通信用端
末装置の概略構成を示す図である。図4において、40
0はLANスイッチ、401はCPU、402はメイン
メモリ、403は受信バッファ、404は送信バッフ
ァ、405はCSMA/CDコントローラ、406は送
受信回路、407はデータ衝突検出/通知回路、411
〜413はポート、421〜423は伝送路、424は
データ伝送部、425は制御データ伝送部、426はコ
リジョン信号、431〜433は通信用端末装置、43
5はCSMA/CDコントローラ、436は送受信回
路、437はデータ衝突検出/通知回路、438は上位
通信プロトコル処理部である。
【0008】図4に示す様に、従来のLANスイッチと
通信用端末装置は、LANスイッチ400と、CPU4
01と、メインメモリ402と、受信バッファ403
と、送信バッファ404と、CSMA/CDコントロー
ラ405と、送受信回路406と、データ衝突検出/通
知回路407と、ポート411〜413と、伝送路42
1〜423と、データ伝送部424と、制御データ伝送
部425と、コリジョン信号426と、通信用端末装置
431〜433と、CSMA/CDコントローラ435
と、送受信回路436と、データ衝突検出/通知回路4
37と、上位通信プロトコル処理部438とを有してい
る。
【0009】また、図4に示す様に、従来のLANスイ
ッチと通信用端末装置では、データ伝送部424と制御
データ伝送部425から構成される伝送路421〜42
3を介して、クライアントコンピュータやサーバコンピ
ュータに相当するワークステーションやパーソナルコン
ピュータ等の通信用端末装置431〜433を「100
Mbps」のCSMA/CDのLANスイッチ400に
接続している。
【0010】従来のCSMA/CDのLANスイッチ4
00は、スイッチング動作を制御するCPU401と、
スイッチング動作を実行する制御プログラムをロードす
るメインメモリ402と、伝送路421〜423から受
信したデータを一時保持する受信バッファ403と、伝
送路421〜423に対し送信するデータを一時保持す
る送信バッファ404と、通信用端末装置431〜43
3を接続するポート411〜413とを備えている。
【0011】従来のLANスイッチ400のポート41
1〜413の各ポートは、通信用端末装置431〜43
3とのデータの送受信を行う送受信回路406と、デー
タの衝突を検出して通知するデータ衝突検出/通知回路
407と、送受信回路406及びデータ衝突検出/通知
回路407を制御して送受信制御及びデータ衝突制御を
行なうCSMA/CDコントローラ405とを備えてい
る。
【0012】LANスイッチ400のポート411〜4
13の送受信回路406は、伝送路421〜423のデ
ータ伝送部424を介して、通信用端末装置431〜4
33とのデータの送受信を行う回路である。
【0013】LANスイッチ400のポート411〜4
13のデータ衝突検出/通知回路407は、伝送路42
1〜423のデータ伝送部424上で発生するデータの
衝突を検出すると共に、伝送路421〜423のデータ
伝送部424を介して、通信用端末装置431〜433
にデータの衝突が発生したことを通知するコリジョン信
号426を送信する回路である。
【0014】一方、従来の通信用端末装置431〜43
3は、LANスイッチ400とのデータの送受信を行う
送受信回路436と、データの衝突を検出するデータ衝
突検出/通知回路437と、送受信回路436及びデー
タ衝突検出/通知回路437を制御して送受信制御及び
データ衝突制御を行なうCSMA/CDコントローラ4
35と、ネットワーク層以上の上位の通信プロトコルの
処理を行う上位通信プロトコル処理部438とを備えて
いる。
【0015】通信用端末装置431〜433の送受信回
路436は、伝送路421〜423のデータ伝送部42
4を介して、LANスイッチ400とのデータの送受信
を行う回路である。
【0016】通信用端末装置431〜433のデータ衝
突検出/通知回路437は、伝送路421〜423のデ
ータ伝送部424上で発生するデータの衝突を検出する
と共に、伝送路421〜423のデータ伝送部424を
介して、LANスイッチ400から送信されるコリジョ
ン信号426を受信する回路である。
【0017】従来のLANスイッチ400では、例え
ば、通信用端末装置431から通信用端末装置432宛
に送信されたデータは、LANスイッチ400上の受信
バッファ403に一旦保持された後、伝送路422の空
き具合をみて通信用端末装置432に送信される。
【0018】しかし、LANスイッチ400上を流れる
データ量が膨大に増加した場合、受信バッファ403に
は空きバッファ領域がなくなる為、受信バッファ403
のバッファあふれを引き起こし、LANスイッチ400
は、受信した送信データを廃棄することがある。
【0019】通常、通信用端末装置431〜433の上
位通信プロトコル処理部438は、LANスイッチ40
0上でのデータ廃棄に対応したプロトコルを有してお
り、データ廃棄時には通信用端末装置431〜433上
の上位通信プロトコル処理部438がデータの不達を検
知し、データの再送を行なうことにより通信用端末装置
431〜433間のデータ通信を保証している。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、前記従来
技術を検討した結果、以下の問題点を見い出した。
【0021】すなわち、前記従来のLANスイッチを使
用したネットワークでは、LANスイッチ上でデータ送
信量が過度に集中すると、LANスイッチの受信バッフ
ァでバッファあふれが発生して輻輳が生じる為、当該L
ANスイッチを介したデータの送受信が困難になるとい
う問題があった。
【0022】すなわち、前記従来のLANスイッチを使
用したネットワークでは、LANスイッチ上でデータ送
信量が過度に集中した場合、LANスイッチの受信バッ
ファではバッファあふれが発生し、受信したデータが廃
棄される。
【0023】前記の様にLANスイッチにおいて受信し
たデータが廃棄されると、LANスイッチに接続された
通信用端末装置内の上位通信プロトコル処理部では、デ
ータの不達を検知してデータの再送信を始めるが、送信
データ量が膨大である場合にはいくら再送信してもLA
Nスイッチにて受信されたデータが廃棄される為、前記
通信用端末装置の上位通信プロトコル処理部は再送信の
再送信を繰り返す。
【0024】この結果、前記従来のLANスイッチを使
用したネットワーク内のデータ量が急激に増大し、ネッ
トワーク全体の運用が不可能になってしまうという問題
があった。
【0025】本発明の目的は、ネットワークでの輻輳の
発生を防止することが可能な技術を提供することにあ
る。
【0026】本発明の他の目的は、受信バッファが空き
状態になる同時に高速の伝送速度でのデータの送受を再
開することが可能な技術を提供することにある。
【0027】本発明の他の目的は、LANスイッチから
通信用端末装置へのデータの伝送速度を変更することな
く、通信用端末装置からLANスイッチへのデータの伝
送速度を変更することが可能な技術を提供することにあ
る。
【0028】本発明の前記並びにその他の目的と新規な
特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明かにな
るであろう。
【0029】
【課題を解決するための手段】本願によって開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
下記のとおりである。
【0030】(1)LANスイッチに複数の通信用端末
装置を接続したネットワークに発生する輻輳を制御する
輻輳制御システムにおいて、複数の通信用端末装置から
送信されたデータを格納する受信バッファと、前記受信
バッファの空き受信バッファ数を監視する受信バッファ
監視部と、前記受信バッファの空き受信バッファ数が特
定のしきい値よりも小さくなったときに前記複数の通信
用端末装置に速度変更指示を送信する速度変更指示送信
部とをLANスイッチに備え、前記速度変更指示送信部
から送信された速度変更指示を受信する速度変更指示受
信部と、前記速度変更指示受信部に速度変更指示を受信
したときに当該通信用端末装置からLANスイッチへデ
ータを送信する際の伝送速度を低い値に変更する速度変
更部を前記複数の通信用端末装置に備えるものである。
【0031】前記輻輳制御システムでは、まず、複数の
通信用端末装置がLANスイッチにデータを送信する
と、LANスイッチはポートを介して通信用端末装置か
らのデータを受信する。
【0032】次に、LANスイッチの受信バッファ監視
部は、前記受信したデータを受信バッファにデータを保
持したか、または、前記受信したデータを受信バッファ
からリリースし、送信バッファに格納したかを判別す
る。
【0033】受信バッファの保持またはリリースを判別
した結果、前記受信したデータを受信バッファ中に入力
し、前記受信したデータを受信バッファ中に保持した場
合には、LANスイッチの受信バッファ監視部は、空き
受信バッファカウンタのカウンタ値をカウントダウンす
る。
【0034】また、受信バッファの保持またはリリース
を判別した結果、前記受信したデータを受信バッファか
ら出力し、前記受信したデータを受信バッファからリリ
ースした場合には、LANスイッチの受信バッファ監視
部は、空き受信バッファカウンタのカウンタ値をカウン
トアップする。
【0035】次に、LANスイッチの受信バッファ監視
部は、空き受信バッファカウンタのカウンタ値と予め設
定されたしきい値とを比較する。
【0036】空き受信バッファカウンタのカウンタ値と
予め設定されたしきい値とを比較した結果、空き受信バ
ッファカウンタのカウンタ値が前記しきい値以上である
場合には、LANスイッチの受信バッファ監視部は、受
信バッファの監視を続行する。
【0037】また、空き受信バッファカウンタのカウン
タ値と予め設定されたしきい値とを比較した結果、空き
受信バッファカウンタのカウンタ値が前記しきい値より
も小さい場合には、LANスイッチの受信バッファ監視
部は、LANスイッチの受信バッファが飽和状態である
と判断する。
【0038】LANスイッチの受信バッファ監視部は、
受信バッファが飽和状態であると判断すると、複数の通
信用端末装置に接続された複数のポートに対して、通信
用端末装置からLANスイッチへの送信の際の伝送速度
を低い値に変更する速度変更指示を通信用端末装置に送
信する様に通知する。
【0039】LANスイッチの各ポートは、受信バッフ
ァ監視部からの前記速度変更指示送信の通知を受ける
と、速度変更指示送信部により、LANスイッチに接続
されている全ての通信用端末装置に対して、通信用端末
装置からLANスイッチへデータを送信する際の伝送速
度を現在の伝送速度よりも低い伝送速度に変更する速度
変更指示を送信する。
【0040】前記輻輳制御システムにおいて、通信用端
末装置の速度変更指示受信部が、ポートの速度変更指示
送信部から送信された速度変更指示を受信すると、速度
変更部に速度変更指示を受信したことを通知する。
【0041】次に、通信用端末装置の速度変更部は、通
信用端末装置からLANスイッチへデータを送信する際
の伝送速度を、例えば「100Mbps」から「10M
bps」の様に変更する。
【0042】また、このとき、LANスイッチのポート
は、LANスイッチから通信用端末装置へ送信するフレ
ームの間隔は変更しないので、LANスイッチから通信
用端末装置へデータを送信する際の伝送速度は変更され
ない。
【0043】この為、前記輻輳制御システムにおいて、
通信用端末装置からLANスイッチへデータを送る際の
伝送速度が低い値となることにより、結局、LANスイ
ッチでは、受信を行う伝送速度よりも送信を行う伝送速
度が相対的に高くなって、受信バッファの空き受信バッ
ファ数が増加する。
【0044】この結果、LANスイッチの受信バッファ
上のデータ量は減少し、LANスイッチ上の受信バッフ
ァの枯渇によるシステム全体のダウンが防止される。
【0045】以上の様に、前記輻輳制御システムによれ
ば、空き受信バッファ数が特定のしきい値よりも小さく
なったときに通信用端末装置からLANスイッチへのデ
ータの伝送速度を低い値に変更するので、ネットワーク
での輻輳の発生を防止することが可能である。
【0046】(2)前記(1)に記載された輻輳制御シ
ステムにおいて、前記速度変更指示送信部は、前記受信
バッファの空き受信バッファ数が特定のしきい値よりも
小さくなった後に前記空き受信バッファ数が特定のしき
い値よりも大きくなったときに前記複数の通信用端末装
置に速度変更指示を送信し、前記速度変更部は、前記受
信バッファの空き受信バッファ数が特定のしきい値より
も大きくなったときには、当該通信用端末装置からLA
Nスイッチへデータを送信する際の伝送速度を変更前の
値に戻すものである。
【0047】前記輻輳制御システムでは、通信用端末装
置からLANスイッチへデータを送る際の伝送速度を変
更した後、更に、前記同様データ受信時毎に、前記受信
したデータを受信バッファにデータを保持したか、また
は、前記受信したデータを受信バッファからリリース
し、送信バッファに格納したかを判別する。
【0048】受信バッファの保持またはリリースを判別
した結果、前記受信したデータを受信バッファ中に入力
し、前記受信したデータを受信バッファ中に保持した場
合には、LANスイッチの受信バッファ監視部は、空き
受信バッファカウンタのカウンタ値をカウントダウンす
る。
【0049】また、受信バッファの保持またはリリース
を判別した結果、前記受信したデータを受信バッファか
ら出力し、前記受信したデータを受信バッファからリリ
ースした場合には、LANスイッチの受信バッファ監視
部は、空き受信バッファカウンタのカウンタ値をカウン
トアップする。
【0050】次に、LANスイッチの受信バッファ監視
部は、空き受信バッファカウンタのカウンタ値と予め設
定されたしきい値とを比較する。
【0051】空き受信バッファカウンタのカウンタ値と
予め設定されたしきい値とを比較した結果、空き受信バ
ッファカウンタのカウンタ値が前記しきい値以下である
場合には、LANスイッチの受信バッファ監視部は、受
信バッファの監視を続行する。
【0052】また、空き受信バッファカウンタのカウン
タ値と予め設定されたしきい値とを比較した結果、空き
受信バッファカウンタのカウンタ値が前記しきい値より
大きい場合には、LANスイッチの受信バッファ監視部
は、LANスイッチの受信バッファが空き状態であると
判断する。
【0053】LANスイッチの受信バッファ監視部は、
受信バッファが空き状態であると判断すると、LANス
イッチのポートの送受信状態を確認する。
【0054】すなわち、LANスイッチのポートが送受
信中の状態である場合には、LANスイッチの受信バッ
ファの監視を再開し、また、LANスイッチのポートが
送受信中の状態ではない場合には、各ポートに対して、
通信用端末装置からLANスイッチへの送信の際の伝送
速度を変更前の値に戻す速度変更指示を通信用端末装置
に送信する様に通知する。
【0055】LANスイッチの各ポートは、受信バッフ
ァ監視部からの前記速度変更指示送信の通知を受ける
と、速度変更指示送信部により、LANスイッチに接続
されている全ての通信用端末装置に対して、通信用端末
装置からLANスイッチへデータを送信する際の伝送速
度を変更前の伝送速度に戻す速度変更指示を送信する。
【0056】前記輻輳制御システムにおいて、通信用端
末装置の速度変更指示受信部が、ポートの速度変更指示
送信部から送信された速度変更指示を受信すると、速度
変更部に速度変更指示を受信したことを通知する。
【0057】次に、通信用端末装置の速度変更部は、通
信用端末装置からLANスイッチへデータを送信する際
の伝送速度を、例えば「10Mbps」から「100M
bps」の様に変更前の値に戻す。
【0058】以上の様に、前記輻輳制御システムによれ
ば、空き受信バッファ数が特定のしきい値よりも大きく
なったときに通信用端末装置からLANスイッチへのデ
ータの伝送速度を変更前の値に戻すので、受信バッファ
が空き状態になる同時に高速の伝送速度でのデータの送
受を再開することが可能である。
【0059】(3)前記(1)または(2)に記載され
た輻輳制御システムにおいて、前記速度変更部は、送信
するデータの送信間隔を調整することにより当該通信用
端末装置からLANスイッチへデータを送信する際の伝
送速度を変更するものである。
【0060】前記輻輳制御システムにおいて、通信用端
末装置からLANスイッチへのデータの伝送速度を低い
値に変更する場合には、通信用端末装置からLANスイ
ッチへ送信するフレームの間隔を調整することによって
行う。
【0061】すなわち、通信用端末装置からLANスイ
ッチへデータを送信する際に、複数のフレームの各フレ
ーム間の送出タイミングを遅らせることにより、通信用
端末装置からLANスイッチへデータを送る際の実質的
な伝送速度を、現在の伝送速度よりも低い伝送速度に変
更する。
【0062】また、通信用端末装置からLANスイッチ
へのデータの伝送速度を変更前の値に戻す場合には、通
信用端末装置からLANスイッチへ送信するフレームの
間隔を変更前の間隔に戻すことによって行う。
【0063】すなわち、通信用端末装置からLANスイ
ッチへデータを送信する際に、複数のフレームの各フレ
ーム間の送出タイミングを変更前のタイミングに戻すこ
とにより、通信用端末装置からLANスイッチへデータ
を送る際の実質的な伝送速度を元の伝送速度に戻す。
【0064】以上の様に、前記輻輳制御システムによれ
ば、通信用端末装置からLANスイッチへ送信するフレ
ームの間隔を調整することによって通信用端末装置から
LANスイッチへのデータの伝送速度を変更するので、
LANスイッチから通信用端末装置へのデータの伝送速
度を変更することなく、通信用端末装置からLANスイ
ッチへのデータの伝送速度を変更することが可能であ
る。
【0065】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の輻輳制御システ
ムにおいて、受信バッファの空き受信バッファ数により
通信用端末装置からLANスイッチへのデータの伝送速
度を変更する一実施形態の輻輳制御システムについて説
明する。
【0066】図1は、本実施形態の輻輳制御システムの
ネットワーク構成の一例を示す図である。図1におい
て、100はLANスイッチ、111〜112はHU
B、121〜123は伝送路、131〜138はクライ
アント、140はサーバ、151は公衆回線、152は
光ファイバネットワーク(以下FDDIと記載する)で
ある。
【0067】図1に示す様に、本実施形態の輻輳制御シ
ステムのネットワーク構成は、LANスイッチ100
と、HUB111〜112と、伝送路121〜123
と、クライアント131〜138と、サーバ140と、
公衆回線151と、FDDI152とを有している。
【0068】また、図1に示す様に、本実施形態の輻輳
制御システムのネットワーク構成では、伝送路121〜
123を介して、クライアント131及び132を接続
したHUB111と、クライアント133及び134を
接続したHUB112、サーバ140とをLANスイッ
チ100に接続している。
【0069】また、本実施形態の輻輳制御システムのL
ANスイッチ100には、公衆回線151やFDDI1
52を介して、クライアント135〜138を接続した
他のLANスイッチ100が接続されている。
【0070】図2は、本実施形態の輻輳制御システムの
LANスイッチと通信用端末装置の概略構成を示す図で
ある。図2において、201はCPU、202はメイン
メモリ、203は受信バッファ、204は送信バッフ
ァ、205はCSMA/CDコントローラ、206は送
受信回路、207はデータ衝突検出/通知回路、211
〜213はポート、221〜223は伝送路、224は
データ伝送部、225は制御データ伝送部、226はコ
リジョン信号、231〜233は通信用端末装置、23
5はCSMA/CDコントローラ、236は送受信回
路、237はデータ衝突検出/通知回路、238は上位
通信プロトコル処理部、240は受信バッファ監視部、
241は空き受信バッファカウンタ、242はしきい値
比較回路、243は速度変更指示送信部、244は速度
変更指示受信部、245は速度変更部である。
【0071】図2に示す様に、本実施形態の輻輳制御シ
ステムのLANスイッチと通信用端末装置は、CPU2
01と、メインメモリ202と、受信バッファ203
と、送信バッファ204と、CSMA/CDコントロー
ラ205と、送受信回路206と、データ衝突検出/通
知回路207と、ポート211〜213と、伝送路22
1〜223と、データ伝送部224と、制御データ伝送
部225と、コリジョン信号226と、通信用端末装置
231〜233と、CSMA/CDコントローラ235
と、送受信回路236と、データ衝突検出/通知回路2
37と、上位通信プロトコル処理部238と、受信バッ
ファ監視部240と、空き受信バッファカウンタ241
と、しきい値比較回路242と、速度変更指示送信部2
43と、速度変更指示受信部244と、速度変更部24
5とを有している。
【0072】また、図2に示す様に、本実施形態の輻輳
制御システムのLANスイッチと通信用端末装置では、
データ伝送部224と制御データ伝送部225から構成
される伝送路221〜223を介して、クライアント1
31〜138やサーバ140に相当するワークステーシ
ョンやパーソナルコンピュータ等の通信用端末装置23
1〜233を「100Mbps」のCSMA/CDのL
ANスイッチ100に接続している。
【0073】本実施形態の輻輳制御システムのCSMA
/CDのLANスイッチ100は、スイッチング動作を
制御するCPU201と、スイッチング動作を実行する
制御プログラムをロードするメインメモリ202と、伝
送路221〜223から受信したデータを一時保持する
受信バッファ203と、伝送路221〜223に対し送
信するデータを一時保持する送信バッファ204と、通
信用端末装置231〜233を接続するポート211〜
213と、受信バッファ203の空き受信バッファ数を
監視する受信バッファ監視部240とを備えている。
【0074】本実施形態の輻輳制御システムのLANス
イッチ100のポート211〜213の各ポートは、通
信用端末装置231〜233とのデータの送受信を行う
送受信回路206と、データの衝突を検出して通知する
データ衝突検出/通知回路207と、送受信回路206
及びデータ衝突検出/通知回路207を制御して送受信
制御及びデータ衝突制御を行なうCSMA/CDコント
ローラ205とを備えている。
【0075】LANスイッチ100のポート211〜2
13の送受信回路206は、伝送路221〜223のデ
ータ伝送部224を介して、通信用端末装置231〜2
33とのデータの送受信を行う回路である。
【0076】LANスイッチ100のポート211〜2
13のデータ衝突検出/通知回路207は、伝送路22
1〜223のデータ伝送部224上で発生するデータの
衝突を検出すると共に、伝送路221〜223のデータ
伝送部224を介して、通信用端末装置231〜233
にデータの衝突が発生したことを通知するコリジョン信
号226を送信する回路である。
【0077】また、本実施形態の輻輳制御システムのポ
ート211〜213のデータ衝突検出/通知回路207
は、受信バッファ203の空き受信バッファ数が特定の
値となったときに、通信用端末装置231〜233にデ
ータを送信する際の伝送速度の変更を指示する速度変更
指示を送信する速度変更指示送信部243を備えてい
る。
【0078】一方、本実施形態の輻輳制御システムの通
信用端末装置231〜233は、LANスイッチ100
とのデータの送受信を行う送受信回路236と、データ
の衝突を検出するデータ衝突検出/通知回路237と、
送受信回路236及びデータ衝突検出/通知回路237
を制御して送受信制御及びデータ衝突制御を行なうCS
MA/CDコントローラ235と、ネットワーク層以上
の上位の通信プロトコルの処理を行う上位通信プロトコ
ル処理部238とを備えている。
【0079】通信用端末装置231〜233の送受信回
路236は、伝送路221〜223のデータ伝送部22
4を介して、LANスイッチ100とのデータの送受信
を行う回路である。
【0080】通信用端末装置231〜233のデータ衝
突検出/通知回路237は、伝送路221〜223のデ
ータ伝送部224上で発生するデータの衝突を検出する
と共に、伝送路221〜223のデータ伝送部224を
介して、LANスイッチ100から送信されるコリジョ
ン信号226を受信する回路である。
【0081】また、本実施形態の輻輳制御システムの通
信用端末装置231〜233のデータ衝突検出/通知回
路237は、LANスイッチ100からの速度変更指示
を受信する速度変更指示受信部244を備えている。
【0082】更に、本実施形態の輻輳制御システムの通
信用端末装置231〜233のCSMA/CDコントロ
ーラ235は、データ衝突検出/通知回路237の速度
変更指示受信部244からの通知により、通信用端末装
置231〜233からLANスイッチ100へデータを
送信する際の伝送速度を特定の値に変更する速度変更部
245を備えている。
【0083】本実施形態の輻輳制御システムのLANス
イッチ100は、受信バッファ203の空き受信バッフ
ァ数を監視する受信バッファ監視部240を備えてお
り、受信バッファ監視部240は、受信バッファ203
の空き受信バッファ数をカウントする空き受信バッファ
カウンタ241と、空き受信バッファカウンタ241の
カウンタ値が特定のしきい値に達しているかどうかを調
べるしきい値比較回路242とを有している。
【0084】受信バッファ監視部240の空き受信バッ
ファカウンタ241は、ポート211〜213によって
データが受信され、受信バッファ203に前記受信され
たデータが保持されたときと、前記保持されたデータが
受信バッファ203からリリースされたときに、受信バ
ッファ203の空き受信バッファ数をカウントするカウ
ンタである。
【0085】受信バッファ監視部240のしきい値比較
回路242は、受信バッファ203のデータ保持件数が
変化する毎に、予め設定されたしきい値と空き受信バッ
ファカウンタ241のカウンタ値とを比較する回路であ
る。
【0086】受信バッファ監視部240は、しきい値比
較回路242が前記しきい値と空き受信バッファカウン
タ241のカウンタ値とを比較した結果、空き受信バッ
ファカウンタ241のカウンタ値が前記しきい値よりも
小さい場合には、LANスイッチ100の受信バッファ
203が飽和状態であると判断する。
【0087】受信バッファ監視部240は、受信バッフ
ァ203が飽和状態であると判断すると、ポート211
〜213のデータ衝突検出/通知回路207に対して、
速度変更指示を通信用端末装置231〜233に送信す
る様に通知する。
【0088】ポート211〜213のデータ衝突検出/
通知回路207は、受信バッファ監視部240からの通
知を受けると、データ衝突検出/通知回路207の速度
変更指示送信部243により、LANスイッチ100に
接続されている全ての通信用端末装置231〜233に
対し、通信用端末装置231〜233からLANスイッ
チ100へデータを送信する際の伝送速度を現在の伝送
速度よりも低い伝送速度に変更する速度変更指示を送信
する。
【0089】前記の速度変更指示の送信は、例えば、デ
ータの衝突を検出した時に出力されるコリジョン信号2
26を特定の時間連続して送信することにより行う。
【0090】通信用端末装置231〜233のデータ衝
突検出/通知回路237の速度変更指示受信部244
は、ポート211〜213のデータ衝突検出/通知回路
207の速度変更指示送信部243から送信された速度
変更指示を受信すると、CSMA/CDコントローラ2
35の速度変更部245に、速度変更指示を受信したこ
とを通知する。
【0091】次に、CSMA/CDコントローラ235
の速度変更部245は、通信用端末装置231〜233
からLANスイッチ100へデータを送信する際の伝送
速度を、例えば「100Mbps」から「10Mbp
s」の様に変更する。
【0092】前記伝送速度の変更は、通信用端末装置2
31〜233からLANスイッチ100へ送信するフレ
ームの間隔を調整することによって行う。
【0093】すなわち、通信用端末装置231〜233
からLANスイッチ100へデータを送信する際に、複
数のフレームの各フレーム間の送出タイミングを遅らせ
ることにより、通信用端末装置231〜233からLA
Nスイッチ100へデータを送る際の実質的な伝送速度
を、現在の伝送速度よりも低い伝送速度に変更する。
【0094】一方、LANスイッチ100から通信用端
末装置231〜233へデータを送る際の伝送速度は変
更していないので、結局、LANスイッチ100では、
受信を行う伝送速度よりも送信を行う伝送速度が相対的
に高くなって、受信バッファ203の空き受信バッファ
数が増加する。
【0095】また、通信用端末装置231〜233から
LANスイッチ100へデータを送る際の実質的な伝送
速度を、例えば「100Mbps」から「10Mbp
s」に切り替えた後も、空き受信バッファカウンタ24
1は、受信バッファ203の空き受信バッファ数をカウ
ントし、しきい値比較回路242により、予め設定され
たしきい値と空き受信バッファカウンタ241のカウン
タ値とを比較する。
【0096】しきい値比較回路242により、予め設定
されたしきい値と空き受信バッファカウンタ241のカ
ウンタ値とを比較した結果、空き受信バッファカウンタ
241のカウンタ値が前記しきい値よりも大きい場合に
は、LANスイッチ100の受信バッファ203が空き
状態であると判断する。
【0097】しきい値比較回路242により、受信バッ
ファ203が空き状態であると判断されると、ポート2
11〜213のデータ衝突検出/通知回路207の速度
変更指示送信部243は、LANスイッチ100に接続
されている全ての通信用端末装置231〜233に対
し、通信用端末装置231〜233からLANスイッチ
100へデータを送信する際の伝送速度を元の速度に戻
す速度変更指示を送信する。
【0098】前記の速度変更指示の送信は、通信用端末
装置231〜233からLANスイッチ100へデータ
を送信する際の伝送速度を低下させる場合と同様にし
て、衝突を検出した時に出力されるコリジョン信号22
6を特定の時間連続して送信することにより行う。
【0099】通信用端末装置231〜233のデータ衝
突検出/通知回路237の速度変更指示受信部244
は、ポート211〜213のデータ衝突検出/通知回路
207の速度変更指示送信部243から送信された速度
変更指示を受信すると、CSMA/CDコントローラ2
35の速度変更部245に、速度変更指示を受信したこ
とを通知する。
【0100】次に、CSMA/CDコントローラ235
の速度変更部245は、通信用端末装置231〜233
からLANスイッチ100へデータを送信する際の伝送
速度を、例えば「10Mbps」から「100Mbp
s」の様に変更する。
【0101】前記伝送速度の変更は、通信用端末装置2
31〜233からLANスイッチ100へ送信するフレ
ームの間隔を元の値に戻すことによって行う。
【0102】すなわち、通信用端末装置231〜233
からLANスイッチ100へデータを送信する際に、複
数のフレームの各フレーム間の送出タイミングを伝送速
度変更前の送出タイミングに戻すことにより、通信用端
末装置231〜233からLANスイッチ100へデー
タを送る際の実質的な伝送速度を変更前の値に戻す。
【0103】図3は、本実施形態の輻輳制御システムの
処理手順を示すフローチャートである。
【0104】図3に示す様に、本実施形態の輻輳制御シ
ステムでは、まず、通信用端末装置231〜233がL
ANスイッチ100にデータを送信すると、LANスイ
ッチ100は、LANスイッチ100のポート211〜
213で通信用端末装置231〜233からのデータを
受信する。
【0105】次に、LANスイッチ100の受信バッフ
ァ監視部240は、ステップ310の処理で、前記受信
したデータを受信バッファ203にデータを保持した
か、または、前記受信したデータを受信バッファ203
からリリースし、送信バッファ204に格納したかを判
別する。
【0106】ステップ310の処理で受信バッファ20
3の保持またはリリースを判別した結果、前記受信した
データを受信バッファ203中に入力し、前記受信した
データを受信バッファ203中に保持した場合には、L
ANスイッチ100の受信バッファ監視部240は、ス
テップ311の処理に進み、空き受信バッファカウンタ
241のカウンタ値をカウントダウンする。
【0107】また、ステップ310の処理で受信バッフ
ァ203の保持またはリリースを判別した結果、前記受
信したデータを受信バッファ203から出力し、前記受
信したデータを受信バッファ203からリリースした場
合には、LANスイッチ100の受信バッファ監視部2
40は、ステップ312の処理に進み、空き受信バッフ
ァカウンタ241のカウンタ値をカウントアップする。
【0108】次に、LANスイッチ100の受信バッフ
ァ監視部240は、ステップ313の処理で、受信バッ
ファ監視部240のしきい値比較回路242により、空
き受信バッファカウンタ241のカウンタ値と予め設定
されたしきい値とを比較する。
【0109】ステップ313の処理で空き受信バッファ
カウンタ241のカウンタ値と予め設定されたしきい値
とを比較した結果、空き受信バッファカウンタ241の
カウンタ値が前記しきい値以上である場合には、ステッ
プ310の処理に戻り、LANスイッチ100の受信バ
ッファ監視部240は、受信バッファ203の監視を続
行する。
【0110】また、ステップ313の処理で空き受信バ
ッファカウンタ241のカウンタ値と予め設定されたし
きい値とを比較した結果、空き受信バッファカウンタ2
41のカウンタ値が前記しきい値よりも小さい場合に
は、LANスイッチ100の受信バッファ監視部240
は、LANスイッチ100の受信バッファ203が飽和
状態であると判断し、ステップ314の処理に進む。
【0111】LANスイッチ100の受信バッファ監視
部240は、受信バッファ203が飽和状態であると判
断すると、ステップ314の処理で、ポート211〜2
13の各ポートのデータ衝突検出/通知回路207に対
して、通信用端末装置231〜233からLANスイッ
チ100への送信の際の伝送速度を低い値に変更する速
度変更指示を通信用端末装置231〜233に送信する
様に通知する。
【0112】LANスイッチ100のポート211〜2
13のデータ衝突検出/通知回路207は、受信バッフ
ァ監視部240からの前記速度変更指示送信の通知を受
けると、データ衝突検出/通知回路207の速度変更指
示送信部243により、LANスイッチ100に接続さ
れている全ての通信用端末装置231〜233に対して
コリジョン信号226を特定の時間連続して送信し、通
信用端末装置231〜233からLANスイッチ100
へデータを送信する際の伝送速度を現在の伝送速度より
も低い伝送速度に変更する速度変更指示を送信する。
【0113】本実施形態の輻輳制御システムにおいて、
通信用端末装置231〜233のデータ衝突検出/通知
回路237の速度変更指示受信部244が、ステップ3
15の処理で、ポート211〜213のデータ衝突検出
/通知回路207の速度変更指示送信部243から送信
された速度変更指示を受信すると、CSMA/CDコン
トローラ235の速度変更部245に、速度変更指示を
受信したことを通知する。
【0114】次に、通信用端末装置231〜233のC
SMA/CDコントローラ235の速度変更部245
は、通信用端末装置231〜233からLANスイッチ
100へデータを送信する際の伝送速度を、例えば「1
00Mbps」から「10Mbps」の様に変更する。
【0115】前記伝送速度の変更は、通信用端末装置2
31〜233からLANスイッチ100へ送信するフレ
ームの間隔を調整することによって行い、通信用端末装
置231〜233からLANスイッチ100へデータを
送信する際に、複数のフレームの各フレーム間の送出タ
イミングを遅らせることにより、通信用端末装置231
〜233からLANスイッチ100へデータを送る際の
実質的な伝送速度を、現在の伝送速度よりも低い伝送速
度に変更する。
【0116】また、このとき、LANスイッチ100の
ポート211〜213のCSMA/CDコントローラ2
05は、LANスイッチ100から通信用端末装置23
1〜233へ送信するフレームの間隔は変更しないの
で、LANスイッチ100から通信用端末装置231〜
233へデータを送信する際の伝送速度は変更されな
い。
【0117】この為、本実施形態の輻輳制御システムに
おいて、通信用端末装置231〜233からLANスイ
ッチ100へデータを送る際の伝送速度が低い値となる
ことにより、結局、LANスイッチ100では、受信を
行う伝送速度よりも送信を行う伝送速度が相対的に高く
なって、受信バッファ203の空き受信バッファ数が増
加する。
【0118】この結果、LANスイッチ100の受信バ
ッファ203上のデータ量は減少し、LANスイッチ1
00上の受信バッファ203の枯渇によるシステム全体
のダウンが防止される。
【0119】前記の様に、本実施形態の輻輳制御システ
ムにおいて、通信用端末装置231〜233からLAN
スイッチ100へデータを送る際の伝送速度を変更した
後、前記同様データ受信時毎に、ステップ316の処理
で、前記受信したデータを受信バッファ203にデータ
を保持したか、または、前記受信したデータを受信バッ
ファ203からリリースし、送信バッファ204に格納
したかを判別する。
【0120】ステップ316の処理で受信バッファ20
3の保持またはリリースを判別した結果、前記受信した
データを受信バッファ203中に入力し、前記受信した
データを受信バッファ203中に保持した場合には、L
ANスイッチ100の受信バッファ監視部240は、ス
テップ317の処理に進み、空き受信バッファカウンタ
241のカウンタ値をカウントダウンする。
【0121】また、ステップ316の処理で受信バッフ
ァ203の保持またはリリースを判別した結果、前記受
信したデータを受信バッファ203から出力し、前記受
信したデータを受信バッファ203からリリースした場
合には、LANスイッチ100の受信バッファ監視部2
40は、ステップ318の処理に進み、空き受信バッフ
ァカウンタ241のカウンタ値をカウントアップする。
【0122】次に、LANスイッチ100の受信バッフ
ァ監視部240は、ステップ319の処理で、受信バッ
ファ監視部240のしきい値比較回路242により、空
き受信バッファカウンタ241のカウンタ値と予め設定
されたしきい値とを比較する。
【0123】ステップ319の処理で空き受信バッファ
カウンタ241のカウンタ値と予め設定されたしきい値
とを比較した結果、空き受信バッファカウンタ241の
カウンタ値が前記しきい値以下である場合には、LAN
スイッチ100の受信バッファ監視部240は、ステッ
プ316の処理に戻り、受信バッファ203の監視を続
行する。
【0124】また、ステップ319の処理で空き受信バ
ッファカウンタ241のカウンタ値と予め設定されたし
きい値とを比較した結果、空き受信バッファカウンタ2
41のカウンタ値が前記しきい値より大きい場合には、
LANスイッチ100の受信バッファ監視部240は、
LANスイッチ100の受信バッファ203が空き状態
であると判断し、ステップ320の処理に進む。
【0125】LANスイッチ100の受信バッファ監視
部240は、受信バッファ203が空き状態であると判
断すると、ステップ320の処理で、LANスイッチ1
00のポート211〜213の送受信状態を確認する。
【0126】ステップ321の処理では、ステップ32
0の処理で確認したLANスイッチ100のポート21
1〜213の送受信状態に応じて、ステップ316の処
理またはステップ322の処理に進む。
【0127】すなわち、LANスイッチ100のポート
211〜213が送受信中の状態である場合には、ステ
ップ316の処理に戻り、LANスイッチ100の受信
バッファ203の監視を再開し、また、LANスイッチ
100のポート211〜213が送受信中の状態ではな
い場合には、ステップ322の処理に進む。
【0128】ステップ322の処理では、ポート211
〜213の各ポートのデータ衝突検出/通知回路207
に対して、通信用端末装置231〜233からLANス
イッチ100への送信の際の伝送速度を変更前の値に戻
す速度変更指示を通信用端末装置231〜233に送信
する様に通知する。
【0129】LANスイッチ100のポート211〜2
13のデータ衝突検出/通知回路207は、受信バッフ
ァ監視部240からの前記速度変更指示送信の通知を受
けると、データ衝突検出/通知回路207の速度変更指
示送信部243により、LANスイッチ100に接続さ
れている全ての通信用端末装置231〜233に対して
コリジョン信号226を特定の時間連続して送信し、通
信用端末装置231〜233からLANスイッチ100
へデータを送信する際の伝送速度を変更前の伝送速度に
戻す速度変更指示を送信する。
【0130】本実施形態の輻輳制御システムにおいて、
通信用端末装置231〜233のデータ衝突検出/通知
回路237の速度変更指示受信部244が、ステップ3
23の処理で、ポート211〜213のデータ衝突検出
/通知回路207の速度変更指示送信部243から送信
された速度変更指示を受信すると、CSMA/CDコン
トローラ235の速度変更部245に速度変更指示を受
信したことを通知する。
【0131】次に、通信用端末装置231〜233のC
SMA/CDコントローラ235の速度変更部245
は、通信用端末装置231〜233からLANスイッチ
100へデータを送信する際の伝送速度を、例えば「1
0Mbps」から「100Mbps」の様に変更前の値
に戻す。
【0132】前記伝送速度の変更は、通信用端末装置2
31〜233からLANスイッチ100へ送信するフレ
ームの間隔を変更前の間隔に戻すことによって行い、通
信用端末装置231〜233からLANスイッチ100
へデータを送信する際に、複数のフレームの各フレーム
間の送出タイミングを変更前のタイミングに戻すことに
より、通信用端末装置231〜233からLANスイッ
チ100へデータを送る際の実質的な伝送速度を元の伝
送速度に戻す。
【0133】以上説明した様に、本実施形態の輻輳制御
システムによれば、空き受信バッファ数が特定のしきい
値よりも小さくなったときに通信用端末装置からLAN
スイッチへのデータの伝送速度を低い値に変更するの
で、ネットワークでの輻輳の発生を防止することが可能
である。
【0134】また、本実施形態の輻輳制御システムによ
れば、空き受信バッファ数が特定のしきい値よりも大き
くなったときに通信用端末装置からLANスイッチへの
データの伝送速度を変更前の値に戻すので、受信バッフ
ァが空き状態になる同時に高速の伝送速度でのデータの
送受を再開することが可能である。
【0135】また、本実施形態の輻輳制御システムによ
れば、通信用端末装置からLANスイッチへ送信するフ
レームの間隔を調整することによって通信用端末装置か
らLANスイッチへのデータの伝送速度を変更するの
で、LANスイッチから通信用端末装置へのデータの伝
送速度を変更することなく、通信用端末装置からLAN
スイッチへのデータの伝送速度を変更することが可能で
ある。
【0136】以上、本発明を前記実施形態に基づき具体
的に説明したが、本発明は、前記実施形態に限定される
ものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々
変更可能であることは勿論である。
【0137】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記のとおりである。
【0138】(1)空き受信バッファ数が特定のしきい
値よりも小さくなったときに通信用端末装置からLAN
スイッチへのデータの伝送速度を低い値に変更するの
で、ネットワークでの輻輳の発生を防止することが可能
である。
【0139】(2)空き受信バッファ数が特定のしきい
値よりも大きくなったときに通信用端末装置からLAN
スイッチへのデータの伝送速度を変更前の値に戻すの
で、受信バッファが空き状態になる同時に高速の伝送速
度でのデータの送受を再開することが可能である。
【0140】(3)通信用端末装置からLANスイッチ
へ送信するフレームの間隔を調整することによって通信
用端末装置からLANスイッチへのデータの伝送速度を
変更するので、LANスイッチから通信用端末装置への
データの伝送速度を変更することなく、通信用端末装置
からLANスイッチへのデータの伝送速度を変更するこ
とが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の輻輳制御システムのネットワーク
構成の一例を示す図である。
【図2】本実施形態の輻輳制御システムのLANスイッ
チと通信用端末装置の概略構成を示す図である。
【図3】本実施形態の輻輳制御システムの処理手順を示
すフローチャートである。
【図4】従来のLANスイッチと通信用端末装置の概略
構成を示す図である。
【符号の説明】
100…LANスイッチ、111〜112…HUB、1
21〜123…伝送路、131〜138…クライアン
ト、140…サーバ、151…公衆回線、152…FD
DI、201…CPU、202…メインメモリ、203
…受信バッファ、204…送信バッファ、205…CS
MA/CDコントローラ、206…送受信回路、207
…データ衝突検出/通知回路、211〜213…ポー
ト、221〜223…伝送路、224…データ伝送部、
225…制御データ伝送部、226…コリジョン信号、
231〜233…通信用端末装置、235…CSMA/
CDコントローラ、236…送受信回路、237…デー
タ衝突検出/通知回路、238…上位通信プロトコル処
理部、240…受信バッファ監視部、241…空き受信
バッファカウンタ、242…しきい値比較回路、243
…速度変更指示送信部、244…速度変更指示受信部、
245…速度変更部、400…LANスイッチ、401
…CPU、402…メインメモリ、403…受信バッフ
ァ、404…送信バッファ、405…CSMA/CDコ
ントローラ、406…送受信回路、407…データ衝突
検出/通知回路、411〜413…ポート、421〜4
23…伝送路、424…データ伝送部、425…制御デ
ータ伝送部、426…コリジョン信号、431〜433
…通信用端末装置、435…CSMA/CDコントロー
ラ、436…送受信回路、437…データ衝突検出/通
知回路、438…上位通信プロトコル処理部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 和田 宏行 神奈川県海老名市下今泉810番地 株式会 社日立製作所オフィスシステム事業部内 (72)発明者 溝口 真一 東京都千代田区大手町二丁目6番2号 株 式会社日立情報ネットワーク内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 LANスイッチに複数の通信用端末装置
    を接続したネットワークに発生する輻輳を制御する輻輳
    制御システムにおいて、 複数の通信用端末装置から送信されたデータを格納する
    受信バッファと、前記受信バッファの空き受信バッファ
    数を監視する受信バッファ監視部と、前記受信バッファ
    の空き受信バッファ数が特定のしきい値よりも小さくな
    ったときに前記複数の通信用端末装置に速度変更指示を
    送信する速度変更指示送信部とをLANスイッチに備
    え、 前記速度変更指示送信部から送信された速度変更指示を
    受信する速度変更指示受信部と、前記速度変更指示受信
    部に速度変更指示を受信したときに当該通信用端末装置
    からLANスイッチへデータを送信する際の伝送速度を
    低い値に変更する速度変更部を前記複数の通信用端末装
    置に備えることを特徴とする輻輳制御システム。
  2. 【請求項2】 前記速度変更指示送信部は、前記受信バ
    ッファの空き受信バッファ数が特定のしきい値よりも小
    さくなった後に前記空き受信バッファ数が特定のしきい
    値よりも大きくなったときに前記複数の通信用端末装置
    に速度変更指示を送信し、前記速度変更部は、前記受信
    バッファの空き受信バッファ数が特定のしきい値よりも
    大きくなったときには、当該通信用端末装置からLAN
    スイッチへデータを送信する際の伝送速度を変更前の値
    に戻すことを特徴とする請求項1に記載された輻輳制御
    システム。
  3. 【請求項3】 前記速度変更部は、送信するデータの送
    信間隔を調整することにより当該通信用端末装置からL
    ANスイッチへデータを送信する際の伝送速度を変更す
    ることを特徴とする請求項1または請求項2のいずれか
    に記載された輻輳制御システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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Cited By (2)

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JP4596693B2 (ja) * 2000-07-06 2010-12-08 パナソニック株式会社 ストリーミング方法およびそれを実行するシステム

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