JPH1041238A - 基板の熱処理方法 - Google Patents

基板の熱処理方法

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JPH1041238A
JPH1041238A JP21298396A JP21298396A JPH1041238A JP H1041238 A JPH1041238 A JP H1041238A JP 21298396 A JP21298396 A JP 21298396A JP 21298396 A JP21298396 A JP 21298396A JP H1041238 A JPH1041238 A JP H1041238A
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heat treatment
furnace
gas
treatment furnace
port
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JP21298396A
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Inventor
Toshiyuki Kobayashi
俊幸 小林
Yutaka Tamura
裕 田村
Hideo Nishihara
英夫 西原
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱処理炉内へ外気が流入したかどうかを熱処
理炉内のガスの酸素濃度の測定により敏感に検知でき、
基板の誤処理を防止できる熱処理方法を提供する。 【解決手段】 ガスサンプリング管54の吸入口を、熱
処理炉10内に収容された基板Wの炉口側先端位置と同
等もしくはその位置より炉口寄りに配置し、ガスサンプ
リング管内へ熱処理炉の炉口12を通して外気が吸入さ
れないように、熱処理炉内から炉口を通して流出するパ
ージガスの流速とガスサンプリング管内へ吸入口を通し
て流入するガスの流量とを調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばランプア
ニール装置などを使用して光照射などの加熱手段により
半導体ウエハ等の各種基板を1枚ずつ熱処理する基板の
熱処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】基板、例えば半導体ウエハを光照射など
の加熱手段によって加熱する熱処理装置は、図5に概略
側断面図を示したような構成を有している。図5に示し
た熱処理装置はランプアニール装置であり、半導体ウエ
ハWの搬入およぴ搬出を行うための炉口12が形成され
た炉口ブロック14を前部側に有する熱処理炉10を備
え、熱処理炉10の上下方向にはそれぞれ、熱処理炉1
0の上壁面および下壁面に対向してハロゲンランプ、キ
セノンランプなどのランプ群からなる光照射用光源16
が配設されている。
【0003】熱処理炉10の炉壁は、赤外線透過性を有
する、例えば、石英ガラスによって形成されている。熱
処理炉10の炉口12は、可動フランジ18によって開
閉自在に閉塞される。可動フランジ18の内面側には、
ウエハWを水平姿勢に支持するサセプタ20が一体的に
固着されている。そして、可動フランジ18が水平方向
へ往復移動することにより、サセプタ20に支持された
ウエハWが熱処理炉10内へ搬入されまた熱処理炉10
内から搬出される。また、可動フランジ18が熱処理炉
10側へ移動して炉口ブロック14の前面に当接するこ
とにより、炉口12が塞がれるとともに、サセプタ20
に支持されたウエハWが熱処理炉10内の所定位置に配
置されるようになっている。炉口ブロック14には、熱
処理炉10の炉口12を可動フランジ18で閉塞したと
きに熱処理炉10の内部の気密性を高く保つためのO−
リング22がそれぞれ取り付けられている。
【0004】上下の光照射式光源16の背後ならびに熱
処理炉10の両側部および後部には、熱処理炉10を取
り囲むようにリフレクタ(反射体)24がそれぞれ配設
されている。それぞれのリフレクタ24の内面側は、鏡
面研磨などが施されていて光を効率良く反射することが
できるようにされている。なお、光照射用光源16は、
熱処理10の上方側だけあるいは下方側だけに配設する
ようにしてもよい。
【0005】このランプアニール装置では、熱処理炉1
0の内部が常圧に置かれた状態でウエハWの熱処理が行
われるが、ランプアニール装置は、主としてメタルシリ
サイド形成や窒化チタン形成などの処理に用いられる。
このため、熱処理炉10内部のガスの残留酸素濃度を、
前記各処理において要求される仕様である数ppm以下
に低減させて保持する必要がある。そこで、熱処理炉1
0には、後部側にガス導入路26が形設され、そのガス
導入路26が処理ガス、例えば窒素ガスの供給源に流路
接続されており、熱処理炉10の後部側から前部側の炉
口12の方へ向かって窒素ガスを流すようにしている。
一方、熱処理炉10の前部側の炉口ブロック14にはガ
ス排気路28が形成され、ガス排気路28にガス排気用
配管30が接続されている。
【0006】上記したような構成のランプアニール装置
によりウエハWの熱処理を行うときは、熱処理炉10の
炉口12側を開放させた状態で、ガス導入路26を通し
て熱処理炉10内へ窒素ガスを導入し、その窒素ガスを
熱処理炉10の炉口12から流出させながら、サセプタ
20に支持されたウエハWを熱処理炉10内へ挿入す
る。炉口12が可動フランジ18によって閉塞される
と、ガス導入路26を通して熱処理炉10内へ窒素ガス
が導入され、熱処理炉10内がパージされて、炉口ブロ
ック14のガス排気路30を通して排気される。そし
て、図示しないウエハ温度検知装置および温度コントロ
ーラにより、予めプログラムされた所望の温度にウエハ
Wが加熱されるように、上下の光照射用光源16に電力
が供給され、ウエハWが光照射加熱される。熱処理が終
了すると、ウエハWは、熱処理炉10内において所望の
温度にまで冷却され、その後に、可動フランジ18が移
動して、炉口12が開放されるとともに、サセプタ20
に支持されたウエハWが熱処理炉10内から搬出され
る。
【0007】このようなランプアニール装置では、上記
したように熱処理炉10の内部のガスの残留酸素濃度を
低く保ち、熱処理炉10内へ外気が巻き込まれるなどし
てガスの残留酸素濃度が許容値を上回ることがあれば、
ただちにウエハWの加熱を停止して、ウエハWの表面に
蒸着された金属材料の酸化を防止したりしなければなら
ない。このため、ランプアニール装置では、熱処理炉1
0内部のガスの酸素濃度を測定して、酸素濃度が所定値
以下になっているかどうかを監視するようにしている。
【0008】熱処理炉10の内部のガスの酸素濃度を測
定するには、例えば図5に示しているように、熱処理炉
10の内部へガスサンプリング管32を挿入する。そし
て、ガスサンプリング管32に配管34を通して流路接
続された酸素濃度測定装置36を使用して、熱処理炉1
0内部のガスの酸素濃度を測定する。酸素濃度測定装置
36は、吸引ポンプ38、ニードルバルブ40、流量計
42および酸素濃度計44を備えて構成され、吸引ポン
プ38の吐出側には、バイパス排気管路46が分岐して
設けられている。
【0009】ところで、近年、8インチから12インチ
へというように半導体ウエハの大口径化がますます進む
傾向にあり、このようなウエハの大口径化により、半導
体デバイスを製造するために必要なウエハ枚葉が減少す
ることになる。このため、1枚のウエハの誤処理が生産
計画や収益などに大きな影響を及ぼすことになるので、
熱処理炉10の内部のガスの残留酸素濃度が許容値を上
回ることがないかどうかを正確に監視することが非常に
重要となる。この場合、熱処理炉10の内部へ外気が巻
き込まれる可能性の最も高いのは、熱処理炉10内への
ウエハWの搬入および熱処理炉10内からのウエハWの
搬出に際して炉口12を開放した時である。そのほか、
熱処理炉10の炉口12と可動フランジ18との間のシ
ール部のリークによっても、熱処理炉10内へ外気が流
入する可能性がある。したがって、熱処理炉10内へ外
気が流入したかどうかを、酸素濃度計44によるガスの
酸素濃度の測定によって敏感に検知するためには、ガス
の酸素濃度の測定点すなわちガスサンプリング管32の
吸入口を炉口12に近付ける必要がある。また、ガスサ
ンプリング管32の吸入口を炉口12に近付け、ガス導
入路26を通して熱処理炉10内へ導入され熱処理炉1
0内をパージする窒素ガスの流れの出来るだけ下流側で
ガスをサンプリングして、その残留酸素濃度を測定する
ようにすると、何らかの原因で熱処理炉10内のガスの
酸素濃度が上昇したような場合において、その後に窒素
ガスにより熱処理炉10内をパージした際に、熱処理炉
10の内部全体でガスの残留酸素濃度が低下したかどう
かを正確に確認することができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のラン
プアニール装置では、図5に示したように、吸引ポンプ
38により、ガスサンプリング管32を通して熱処理炉
10内のガスを一定流量、例えば2 l/minで吸引
し、ニードルバルブ40を調節して全吸引量の一部のガ
ス、例えば200ml /minの流量のガスを酸素濃
度計44へ導入し、残りの1,800ml /minの
流量のガスは、バイパス排気管路46を通してそのまま
排出されるようになっていた。このように、従来のラン
プアニール装置は、吸引ポンプ38の吸引量が固定され
ており、吸引ポンプ38によって吸引されたガスのうち
測定に必要な量のガスだけを酸素濃度計44へ流すよう
にしているので、ガスサンプリング管32の吸引口へ吸
入されるガスの量が必要以上に多くなる。このため、熱
処理炉10の炉口12を開放した状態で、ガスサンプリ
ング管32の吸引口を熱処理炉10の炉口12に近付け
ていくと、炉口12を通って外気がガスサンプリング管
32内へ吸い込まれ、酸素濃度計44によって測定され
たガスの酸素濃度が急に上昇することになる。したがっ
て、従来のランプアニール装置では、ガスサンプリング
管32内へ外気が吸い込まれないようにして、熱処理炉
10内の雰囲気ガスだけがガスサンプリング管32内へ
吸入されるように、ガスサンプリング管32の吸入口の
位置を熱処理炉10の炉口12から比較的離すようにし
ていた。このため、従来のランプアニール装置では、酸
素濃度計44によるガスの酸素濃度の測定により、熱処
理炉10内へ外気が巻き込まれたかどうかを敏感に検知
することができなかった。また、何らかの原因で熱処理
炉10内のガスの酸素濃度が上昇したような場合におい
て、その後に窒素ガスにより熱処理炉10内をパージし
た際に、熱処理炉10の内部全体でガスの残留酸素濃度
が低下したかどうかの確認を正確に行えなかった。
【0011】この発明は、以上のような事情に鑑みてな
されたものであり、熱処理炉内のガスの酸素濃度の測定
により、熱処理炉内へ炉口を通し或いはシール部のリー
クによって外気が流入したかどうかを敏感に検知するこ
とができるとともに、熱処理炉の後部側から熱処理炉内
へパージガスを導入して熱処理炉内をパージしたとき
に、熱処理炉の内部全体でガスの残留酸素濃度が低下し
たかどうかの確認を正確に行うことができ、もって、基
板の誤処理を無くすることができる基板の熱処理方法を
提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
基板の搬入および搬出を行うための炉口を有し基板を枚
葉で収容する熱処理炉内へパージガスを導入して、その
パージガスを熱処理炉内から前記炉口を通して流出させ
るとともに、前記熱処理炉の内部に開口した吸入口を有
するガスサンプリング管内へ熱処理炉内のガスを吸入し
て、そのガスの酸素濃度を測定しながら、前記熱処理炉
内へ前記炉口を通って基板を搬入し、その後に熱処理炉
の炉口を気密に閉塞して、基板を熱処理する基板の熱処
理方法において、前記ガスサンプリング管の吸入口を、
前記熱処理炉内に収容された基板の炉口側先端位置と同
等もしくはその位置より炉口寄りに配置し、前記ガスサ
ンプリング管内へ前記熱処理炉の前記炉口を通して外気
が吸入されないように、熱処理炉内から炉口を通して流
出するパージガスの流速とガスサンプリング管内へ吸入
口を通して流入するガスの流量とを調整することを特徴
とする。
【0013】請求項2に係る発明は、請求項1記載の熱
処理方法において、ガスサンプリング管の吸入口の位置
を調節するようにすることを特徴とする。
【0014】請求項1に係る発明の基板の熱処理方法で
は、ガスサンプリング管の吸入口が熱処理炉内の基板の
炉口側先端位置と同等もしくはその位置より炉口寄りに
配置されるので、熱処理炉内のガスの酸素濃度の測定に
より、熱処理炉内へ外気が流入したかどうかを敏感に検
知することが可能になる。また、何らかの原因で熱処理
炉内のガスの酸素濃度が上昇したような場合において、
その後にパージガスで熱処理炉内をパージした際に、熱
処理炉の内部全体でガスの残留酸素濃度が低下したかど
うかを正確に確認することが可能になる。そして、熱処
理炉内から炉口を通して流出するパージガスの流速とガ
スサンプリング管内へ吸入口を通して流入するガスの流
量とを調整して、ガスサンプリング管内へ熱処理炉の炉
口を通して外気が吸入されないようにされるので、測定
されたガスの酸素濃度がガスサンプリング管内への外気
の吸込みによって上昇するようなことは起こらない。
【0015】請求項2に係る発明の熱処理方法では、ガ
スサンプリング管の吸入口の位置を、基板の大きさや熱
処理炉内部の圧力分布などの条件に応じて任意の位置に
変更することが可能になる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の最良の実施形態
について図1ないし図4を参照しながら説明する。
【0017】図1は、この発明に係る基板の熱処理方法
を実施するのに使用される熱処理装置(図示例のものは
ランプアニール装置)の構成の1例を示す概略側断面図
である。このランプアニール装置の主要部の構成自体
は、図5に示した装置と何ら異ならないので、その説明
を省略する。なお、図1中の48は、熱処理炉10の後
部側に形設されたガス導入路26とパージガス、例えば
窒素ガスの供給源とを流路接続するパージガス供給配管
であり、このパージガス供給配管48にはニードルバル
ブ50および流量計52が介設されている。窒素ガス供
給源からパージガス供給配管48を通して熱処理炉10
内へ導入されるパージガス流量は、例えば5〜60 l
/min程度である。
【0018】このランプアニール装置では、熱処理炉1
0の内部へ挿入されたガスサンプリング管54の先端の
吸入口が、図2に平面横断面図を示すように、熱処理炉
10内に収容された半導体ウエハWの炉口12側先端位
置と同等もしくはその位置より炉口12寄りに配置され
る。そして、ガスサンプリング管54の吸入口の位置
は、ウエハWのサイズや熱処理炉10内部の圧力分布な
どの条件に応じ、熱処理炉10内に収容されたウエハW
の炉口12側先端位置と炉口12との間の範囲r内にお
いて調節可能になっている。また、ガスサンプリング管
54に配管56を通して流路接続された酸素濃度測定装
置58は、酸素濃度計60、ニードルバルブ62、流量
計64および吸引ポンプ66を直列的に流路接続して構
成されており、この酸素濃度測定装置58では、吸引ポ
ンプ66とガスサンプリング管54との間に酸素濃度計
60が介設されている。そして、酸素濃度計60には、
例えば200〜1,000ml/minの流量のサンプ
ルガスが流されるようになっている。
【0019】図1に示したような構成のランプアニール
装置を使用して半導体ウエハWの熱処理を行う場合に
は、ガスサンプリング管54の吸入口を、図2に示した
ようにウエハWの炉口12側先端位置と炉口12との間
の範囲r内に配置し、パージガス供給配管48に設けら
れたニードルバルブ50、および、酸素濃度測定装置5
8に設けられたニードルバルブ62をそれぞれ調節し
て、熱処理炉10の炉口12が開放された状態において
ガスサンプリング管54内へ炉口12を通して外気が吸
入されないように、ガス導入路26を通して熱処理炉1
0内へ導入する窒素ガスの流量、したがって熱処理炉1
0内から炉口12を通して流出する窒素ガスの流速と、
ガスサンプリング管54内へ吸入口を通して流入し酸素
濃度計60に流されるサンプルガスの流量とを調整する
ようにする。このため、ガスサンプリング管54の吸入
口の各位置ごとに、ガスサンプリング管54内へ炉口1
2を通して外気が吸入されないパージガス流量とサンプ
ルガス流量とを、予め実験により求めておくようにす
る。
【0020】そして、酸素濃度計60により熱処理炉1
0内部のガスの酸素濃度を測定して、酸素濃度が所定値
以下になっているかどうかを監視しながら、可動フラン
ジ18を熱処理炉10の炉口ブロック14に近付けるよ
うに移動させて、サセプタ20に支持されたウエハWを
熱処理炉10内へ挿入し、炉口12を可動フランジ18
によって閉塞する。以後、従来のランプアニール装置と
同様にしてウエハWの熱処理が行われるが、熱処理炉1
0内へのウエハWの搬入時に熱処理炉10内へ外気が巻
き込まれたり熱処理炉10の炉口12を閉塞した後に炉
口12と可動フランジ18との間のシール部のリークに
よって熱処理炉10内へ外気が流入したりして、酸素濃
度計60により測定されたガスの酸素濃度が許容値を上
回ることがあると、ただちにウエハWの加熱を中止し、
ウエハWの表面に蒸着された金属材料が酸化されたりす
ることがないようにする。また、酸素濃度計60によっ
て測定された酸素濃度が許容値以下であっても、酸素濃
度の上昇が検知されたときは、熱処理炉10内へ導入さ
れるパージガスの流量を増加させることにより、熱処理
炉10内部のガスの酸素濃度を低下させて、酸素濃度が
常に所定値以下に保持されるようにしてもよい。
【0021】なお、上記した実施形態では、熱処理炉1
0内へガスサンプリング管54を挿入し、そのガスサン
プリング管54の吸入口の位置を調節することができる
ようにしたが、図3に平面横断面図を示すように、熱処
理炉70の側壁にガスサンプリング管72を固設するよ
うにしてもよい。この場合にも、ガスサンプリング管7
2の、熱処理炉70の内部に開口した吸入口74は、熱
処理炉10内に収容されたウエハWの炉口側先端位置と
同等もしくはその位置より炉口寄りに設けるようにす
る。
【0022】
【実施例】図1に示した構成のランプアニール装置を使
用し、熱処理炉10の炉口12を開放した状態におい
て、ガス導入路26を通して熱処理炉10内へ導入され
熱処理炉10内をパージして炉口12から流出するパー
ジガス(窒素ガス)の流速、および、ガスサンプリング
管54内へ吸入されて酸素濃度計60に流されるサンプ
ルガスの吸引量をそれぞれ種々に変更して、酸素濃度計
60によりサンプルガスの酸素濃度を測定したときの実
験結果を図4に示す。この実験においては、ガスサンプ
リング管54の吸入口を炉口12から25mmだけ熱処
理炉10内部へ入った位置に配置した。また、熱処理炉
10の炉口12の開口面積は65cm2(2.6cm×
25cm)、熱処理炉10の内容積は約2.2 l(6
5cm2×33.4cm)であり、ガスサンプリング管
54の吸入口の内径寸法は4mmである。
【0023】図4に示した結果より、ガスサンプリング
管54の吸入口を炉口12から25mmだけ内側に入っ
た位置に配置したときは、サンプルガス吸引量を1,0
00cc/min以下にし、熱処理炉10の炉口12で
のパージガス流速を約7.7cm/sec以上(熱処理
炉10内へ導入されるパージガスの流量を約30 l/
min以上)にすれば、ガスサンプリング管54内へ炉
口12を通して外気が吸入されることによる酸素濃度の
上昇を防止できることが分かる。
【0024】
【発明の効果】請求項1に係る発明の基板の熱処理方法
によれば、熱処理炉内への基板の搬入時に炉口を通して
熱処理炉内へ外気が巻き込まれたり熱処理炉の炉口の閉
塞時にシール部のリークによって熱処理炉内へ外気が流
入したりしたかどうかを、熱処理炉内のガスの酸素濃度
を測定することにより敏感に検知することができ、ま
た、熱処理炉の後部側から熱処理炉内へパージガスを導
入して熱処理炉内をパージしたときに、熱処理炉の内部
全体でガスの残留酸素濃度が低下したかどうかを正確に
確認することができるため、熱処理炉内部のガスの残留
酸素濃度が許容値を上回った状態で基板を誤処理する、
といった心配が無くなる。
【0025】請求項2に係る発明の熱処理方法では、基
板の大きさや熱処理炉内部の圧力分布などの条件に応じ
てガスサンプリング管の吸入口の位置が任意に変えられ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る基板の熱処理方法を実施するの
に使用される熱処理装置の構成の1例を示す概略側断面
図である。
【図2】図1に示した装置の概略平面横断面図である。
【図3】図1および図2に示した装置と異なる構成例を
示し、熱処理炉の概略平面横断面図である。
【図4】図1および図2に示した装置において、熱処理
炉内へ導入され熱処理炉内をパージして炉口から流出す
るパージガスの流速とガスサンプリング管内へ吸入され
るサンプルガスの吸引量とをそれぞれ種々に変えたとき
の、熱処理炉内部のガスの酸素濃度の変化を示す図であ
る。
【図5】従来の基板の熱処理方法を実施するのに使用さ
れる熱処理装置の構成の1例を示す概略側断面図であ
る。
【符号の説明】
10、70 熱処理炉 12 熱処理炉の炉口 14 炉口ブロック 16 光照射用光源 18 可動フランジ 20 サセプタ 26 ガス導入路 28 ガス排気路 48 パージガス供給配管 50、62 ニードルバルブ 52、64 流量計 54、72 ガスサンプリング管 58 酸素濃度測定装置 60 酸素濃度計 66 吸引ポンプ W 半導体ウエハ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の搬入および搬出を行うための炉口
    を有し基板を枚葉で収容する熱処理炉内へパージガスを
    導入して、そのパージガスを熱処理炉内から前記炉口を
    通して流出させるとともに、前記熱処理炉の内部に開口
    した吸入口を有するガスサンプリング管内へ熱処理炉内
    のガスを吸入して、そのガスの酸素濃度を測定しなが
    ら、前記熱処理炉内へ前記炉口を通って基板を搬入し、
    その後に熱処理炉の炉口を気密に閉塞して、基板を熱処
    理する基板の熱処理方法において、 前記ガスサンプリング管の吸入口を、前記熱処理炉内に
    収容された基板の炉口側先端位置と同等もしくはその位
    置より炉口寄りに配置し、前記ガスサンプリング管内へ
    前記熱処理炉の前記炉口を通して外気が吸入されないよ
    うに、熱処理炉内から炉口を通して流出するパージガス
    の流速とガスサンプリング管内へ吸入口を通して流入す
    るガスの流量とを調整することを特徴とする基板の熱処
    理方法。
  2. 【請求項2】 ガスサンプリング管の吸入口の位置を調
    節する請求項1記載の基板の熱処理方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010027757A (ja) * 2008-07-17 2010-02-04 Sumco Corp 半導体熱処理炉
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