JPH1040925A - 電池の捲回機 - Google Patents

電池の捲回機

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JPH1040925A
JPH1040925A JP8209089A JP20908996A JPH1040925A JP H1040925 A JPH1040925 A JP H1040925A JP 8209089 A JP8209089 A JP 8209089A JP 20908996 A JP20908996 A JP 20908996A JP H1040925 A JPH1040925 A JP H1040925A
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JP
Japan
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center pin
center
separator
slit
winding
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Application number
JP8209089A
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English (en)
Inventor
Toru Kashioka
亨 柏岡
Kenji Kawamura
賢治 川村
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Mitsubishi Cable Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Cable Industries Ltd
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Publication date
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Abstract

(57)【要約】 【課題】 他方のセンタピン3を引き抜く際に、このセ
ンタピン3の先端のカッタ部3cが発電要素9の中心部
の孔10にあるセパレータ6,6の巻端6aを切断する
ことにより、この孔10に溶接棒13を円滑に挿入する
ことができる電池の捲回機を提供する。 【解決手段】 一方のセンタピン2のスリット面2b
に、軸方向に沿って溝2cが形成されると共に、他方の
センタピン3の先端のスリット面3bに、一方のセンタ
ピン2の溝2c内に嵌入する突起であり基部側に刃3d
が設けられたカッタ部3cが形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リチウム二次電池
等の捲回型の電池において、セパレータと正負極を捲回
して発電要素を作製するための電池の捲回機に関する。
【0002】
【従来の技術】リチウム二次電池は、図7に示すよう
に、円筒形の電池缶12の内部に発電要素9を収納する
と共に電解液を充填し、この電池缶12の上端開口部に
絶縁体を介して電池蓋15を取り付けた構造が一般的で
ある。発電要素9は、セパレータと正極と負極を互い違
いに重ねて捲回させたものである。また、セパレータ
は、シート状の絶縁体であり、正極と負極は、それぞれ
正極活物質と負極活物質を塗布したシート状の電極材で
ある。そして、負極から導出される負極リード部11を
電池缶12の内側の底面に接続すると共に、正極から導
出される正極リード部14を電池蓋15の裏面に接続す
ることにより、電池を構成する。
【0003】上記セパレータと正極と負極を捲回して発
電要素9を作製するための従来の捲回機1を図8に示
す。この捲回機1は、同軸上の左右にそれぞれ図示しな
いモータにより同期して回転駆動されるスピンドル4,
5を配置したものであり、図示右側のスピンドル4には
一方のセンタピン2が先端側を左方向に突出させて装着
され、図示左側のスピンドル5には他方のセンタピン3
が先端側を右方向に突出させて装着される。また、これ
らのスピンドル4,5は、装着したセンタピン2,3を
先端側が突出するように押し出したり、奥に引き込ませ
たりすることができるようになっている。
【0004】一方のセンタピン2は、図示右側の基部
に、スピンドル4に挿入して装着される大径の装着部2
aが設けられ、他方のセンタピン3は、図示左側の基部
に、スピンドル5に挿入して装着される大径の装着部3
aが設けられている。また、これらのセンタピン2,3
の装着部2a,3aの先側は、図9に示すように、それ
ぞれ小径の丸棒を軸方向に2分割し切断面をスリット面
2b,3bとした断面半円形の長尺な棒状をなしてい
る。そして、これらのセンタピン2,3がスピンドル
4,5に装着されて押し出されると、互いのスリット面
2b,3b同士がわずかな隙間を開けて対向し、これら
が重なり合って1本の軸状となる。
【0005】上記捲回機1は、図10に示すように、ま
ず双方のセンタピン2,3を引き込んだ状態で、これら
の間にシート状の2枚のセパレータ6,6を重ねて配置
する。次に、双方のセンタピン2,3をそれぞれ押し出
すことにより、図11に示すように、スリット面2b,
3b同士を対向して重ね合わせると共に、これらスリッ
ト面2b,3bの隙間にセパレータ6,6を挟み込む。
そして、この状態でセンタピン2,3を回転させると、
図12に示すように、セパレータ6,6がスリット面2
b,3bのエッジで係止されて順次捲き込まれることに
より捲回される。また、セパレータ6,6が数ターン捲
回されると、これらのセパレータ6,6の間にシート状
の正極7と負極8を挿入してセパレータ6,6と共に捲
回する。このようにして、図13に示すように、正極7
と負極8の捲回が完了すると、セパレータ6,6を切断
すると共に、双方のセンタピン2,3を引き戻すことに
より発電要素9を取り出す。
【0006】上記のようにして作製した発電要素9は、
図14に示すように、まず負極リード部11を折り曲
げ、この負極リード部11を下にして電池缶12に収納
する。次に、発電要素9の中心部に開口されるセンタピ
ン2,3を引き抜いた後の孔10に溶接棒13を挿入す
ることにより、この負極リード部11を電池缶12の底
面にスポット溶接する。そして、超音波によって正極リ
ード部14を電池蓋15の裏面に接続した後に、この電
池蓋15を絶縁体を介して電池缶12の上端開口部に取
り付けることにより、図7に示した電池が完成する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
捲回機1で作成した発電要素9は、図15に示すよう
に、センタピン2,3を引き抜いた後の孔10内にセパ
レータ6,6の捲き始めの捲端6aが直径方向に残る。
このため、図14に示したように、発電要素9の孔10
に溶接棒13を挿入すると、この溶接棒13の先端が捲
端6aに引っ掛かった場合に、セパレータ6,6が内側
にめくれて、負極リード部11の溶接が不良になったり
正負極7,8が短絡する等の不都合が発生するという問
題があった。
【0008】また、上記問題を解消するために、発電要
素9の孔10に溶接棒13を挿入する前に、先端が偏心
するテーパ状となった成形棒を挿入し、セパレータ6,
6の捲端6aをこの孔10の内周面に寄せておくように
する工夫も従来から提案されていた。しかし、成形棒
は、偏心した先端を捲端6aの両脇のいずれかに挿入し
なければ、この捲端6aがうまく孔10の内周面に寄ら
ないので、挿入の前に位置合わせの工程が必要となる。
従って、この成形棒を挿入する工夫は、電池の製造工程
に面倒な作業工程を追加することになり、生産性が低下
するという新たな問題が生じる。
【0009】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、センタピンの先端に溝とカッタ部を形成する
ことにより、これらのセンタピンを引き抜く際に発電要
素の孔に残ったセパレータの捲端を切断することができ
る電池の捲回機を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、上記課
題を解決するために、センタピンにおける互いに近接
して対向する軸方向に沿ったスリット面の間に複数枚重
ねたセパレータの捲端を係止させて回転させ、この回転
によって捲回されるセパレータの間に正極と負極を供給
することにより捲回型の発電要素を作成する電池の捲回
機において、センタピンの一方のスリット面に、軸方向
に沿って溝が形成されると共に、センタピンの他方のス
リット面の先端に、一方のスリット面の溝内に嵌入する
突起であり基部側に刃が設けられたカッタ部が形成され
たことを特徴とする。
【0011】の手段によれば、セパレータと正負極を
捲回した発電要素の中心部の孔からセンタピンを引き抜
くと、他方のスリット面の先端のカッタ部が一方のスリ
ット面の溝内に嵌入したままで引き戻されるので、この
カッタ部の刃でセパレータの捲端を切断することができ
る。従って、発電要素の孔に溶接棒を挿入した場合に、
この溶接棒の先端が切断されたセパレータの捲端を押し
分けて孔内に円滑に侵入することができる。
【0012】なお、対向する双方のスリット面は、1本
のセンタピンに軸方向に形成されたすり割り部の両内面
に形成されたものでもよいし、2本のセンタピンにそれ
ぞれ形成されたものであってもよい。スリット面が2本
のセンタピンに分離して形成される場合には、少なくと
もスリット面にカッタ部が形成されたセンタピンを先に
引き抜く必要があり、これと同時にスリット面に溝を形
成したセンタピンも同じ方向又は反対方向に引き抜くこ
とができる。センタピンが1本の場合や2本のセンタピ
ンが同時に同じ方向に引き抜かれる場合以外では、溝を
スリット面の先端まで設ける必要がある。
【0013】また、軸方向に沿ったスリット面同士が
近接して対向する2本のセンタピンのうちの一方を一端
側の基部で支持し、他方を他端側の基部で支持するセン
タピン支持機構と、センタピン支持機構に支持された2
本のセンタピンを回転させるセンタピン回転機構と、セ
ンタピン支持機構に支持された2本のセンタピンを同時
に又は異なるタイミングで軸方向に沿って離反方向に引
き戻させるセンタピン伸縮機構とが設けられた電池の捲
回機において、一方のセンタピンのスリット面に、軸方
向に沿って先端まで達する溝が形成されると共に、他方
のセンタピンの先端のスリット面に、一方のセンタピン
の溝内に嵌入する突起であり基部側に刃が設けられたカ
ッタ部が形成されたことを特徴とする。
【0014】の手段によれば、センタピン支持機構に
よって支持された2本のセンタピンが対向するスリット
面の隙間にセパレータの巻端を係止させた状態で、セン
タピン回転機構により回転することにより、セパレータ
と正負極を捲回し発電要素を作製する。また、発電要素
が完成すると、これらの2本のセンタピンがセンタピン
伸縮機構により離反方向に引き戻されて、発電要素の中
心部の孔から引き抜かれる。そして、この際に、少なく
とも他方のセンタピンを先に引き戻せば、この他方のセ
ンタピンの先端のカッタ部が一方のセンタピンの溝内に
嵌入したままで引き戻されるので、このカッタ部の刃で
セパレータの捲端を切断することができる。従って、発
電要素の孔に溶接棒を挿入した場合に、この溶接棒の先
端が切断されたセパレータの捲端を押し分けて孔内に円
滑に侵入することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。
【0016】図1〜図6は本発明の一実施形態を示すも
のであって、図1はセンタピンの構成を示す要部拡大斜
視図、図2は捲回機による最初の工程を示す要部拡大斜
視図、図3は捲回機によるセパレータの挟み込み工程を
示す要部拡大縦断面図、図4は捲回機による捲回完了の
工程を示す要部拡大縦断面図、図5は捲回機によるセパ
レータの捲端の切断工程を示す要部拡大縦断面図、図6
は電池の負極リード部の溶接工程を示す縦断面図であ
る。なお、図7〜図15に示した従来例と同様の機能を
有する構成部材には同じ番号を付記する。
【0017】本実施形態の捲回機1は、図8に示した従
来例のものとは、センタピン2,3の構成のみが異なる
だけで、他の構成は共通する。従って、2本のセンタピ
ン2,3は、図示しないモータにより同期して回転駆動
するスピンドル4,5(センタピン回転機構)に向かい
合わせに装着される。また、これらのスピンドル4,5
は、図示しないセンタピン伸縮機構によって、装着した
センタピン2,3を先端側が突出するように押し出した
り(センタピン2,3同士が接近する方向への移動)、
奥に引き込ませたり(センタピン2,3同士が離反する
方向への移動)することができる。なお、この捲回機1
は、リチウム二次電池の発電要素9に限らず、捲回型の
電池一般の発電要素9を作成する際に用いることができ
る。
【0018】本実施形態の捲回機1で使用するセンタピ
ン2,3も、基部にはスピンドル4,5に挿入して装着
するための大径の装着部2a,3aが設けられている。
また、これらのセンタピン2,3の装着部2a,3aの
先側は、図1に示すように、それぞれ小径の丸棒を軸方
向に2分割し切断面をスリット面2b,3bとした断面
半円形の長尺な棒状をなしている。
【0019】ただし、一方のセンタピン2のスリット面
2bには、軸方向に沿って先端に至るまで溝2cが形成
されている。また、他方のセンタピン3の先端のスリッ
ト面3bには、カッタ部3cが形成されている。カッタ
部3cは、スリット面3bから突設された突起であり、
基部側にはスリット面3bにほぼ垂直な刃3dが設けら
れると共に、先端側の背はスリット面3bからなだらか
に突出している。これらのセンタピン2,3は、スピン
ドル4,5に装着されて、先端同士が向かい合うように
同軸上に配置される。しかも、これらのセンタピン2,
3は、互いのスリット面2b,3bが反対方向を向くよ
うな回転位置で装着される。従って、スピンドル4,5
のセンタピン伸縮機構によって、これらのセンタピン
2,3が互いに近づく方向に左右から押し出されると、
双方のスリット面2b,3b同士が対向してわずかな隙
間を開けて近接するので、これらが重なり合って1本の
軸状となる。また、他方のセンタピン3のカッタ部3c
は、一方のセンタピン2とスリット面2b,3b同士を
重ねた際に、この一方のセンタピン2の溝2c内に刃3
dの突端が嵌入する程度に突出させて形成される。
【0020】上記捲回機1は、図2に示すように、まず
双方のセンタピン2,3を引き込んだ状態で、これらの
間にシート状の2枚のセパレータ6,6を重ねて配置す
る。次に、双方のセンタピン2,3をそれぞれ左右から
押し出すことにより、図11に示したように、スリット
面2b,3b同士を対向させて重ね合わせると共に、こ
れらスリット面2b,3bの隙間にセパレータ6,6を
挟み込む。この際、他方のセンタピン3のカッタ部3c
は、突端が一方のセンタピン2の溝2c内に嵌入した状
態で、この溝2cに沿って一方のセンタピン2の基部側
に移動することになる。しかし、図3に示すように、セ
パレータ6,6は、カッタ部3cのなだらかな背に押さ
れて溝2c内に撓み込むので、このカッタ部3cによっ
て切断されるようなことはない。ところで、図2では帯
状のセパレータ6,6の端がセンタピン2,3の間に配
置される場合を示すが、前回使用したセパレータ6,6
の終端から連続する部分をそのまま配置するようにして
もよい。この場合、図11に示したように、セパレータ
6,6をセンタピン2,3で挟み込んだ後に、このセパ
レータ6,6の前回の終端側を切断する。
【0021】なお、捲回機1は、センタピン伸縮機構に
より双方のセンタピン2,3を押し出す動作に代えて、
予め押し出された2本のセンタピン2,3を上下から接
近させることによりセパレータ6,6を挟み込むように
することもできる。そして、この場合には、カッタ部3
cの背がセパレータ6,6を溝2c内に押し込まなくて
よいので、この背をなだらかに形成する必要もなくな
る。
【0022】図11に示したように、センタピン2,3
がセパレータ6,6を挟み込むと、これらのセンタピン
2,3を回転させる。すると、図12に示したように、
センタピン2,3にセパレータ6,6が捲回される。ま
た、セパレータ6,6が数ターン捲回されると、これら
のセパレータ6,6の間にシート状の正極7と負極8を
挿入してセパレータ6,6と共に捲回する。そして、図
13に示したように、正極7と負極8の捲回が完了する
と、セパレータ6,6を切断することにより発電要素9
が完成する。ただし、図4に示すように、この発電要素
9の中心部には、センタピン2,3の間にセパレータ
6,6の捲端6aが残っている。
【0023】このようにして発電要素9の捲回が完了す
ると、図5に示すように、まず他方のセンタピン3を引
き戻す。すると、この他方のセンタピン3のカッタ部3
cの突端が一方のセンタピン2の溝2c内に嵌入したま
ま基部側に引き戻されるので、刃3dがセパレータ6,
6の捲端6aを切断する。そして、他方のセンタピン3
の引き戻しが完了し捲端6aが完全に切断された後に、
一方のセンタピン2を引き戻して発電要素9を取り出
す。なお、他方のセンタピン3を引き戻す際に、一方の
センタピン2も同時に引き戻すようにしてもよいが、こ
の場合には、カッタ部3cが捲端6aを半分程度切断す
ると、この捲端6aが一方のセンタピン2のスリット面
2bによる支えを失うので、最後まで確実に切断できな
いおそれが生じる。ただし、カッタ部3cが捲端6aを
確実に切断できない場合であっても、このカッタ部3c
の突端が捲端6aを発電要素9の中心部の孔10の内周
面に押しやることはできる。
【0024】上記のようにして作製した発電要素9は、
図6に示すように、まず負極リード部11を折り曲げ、
この負極リード部11を下にして電池缶12に収納す
る。次に、発電要素9の中心部の孔10に溶接棒13を
挿入することにより、負極リード部11を電池缶12の
底面にスポット溶接する。この際、発電要素9の孔10
内の捲端6aは既に切断されているので、溶接棒13の
先端は、切断された捲端6aを押し分けて孔10内に円
滑に侵入することができる。また、捲端6aが完全に切
断されていない場合にも、この捲端6aはカッタ部3c
の突端によって孔10の内周面に押しやられているの
で、溶接棒13の先端は、この捲端6aを内周面に寄せ
ながら円滑に侵入することができる。そして、この負極
リード部11の溶接が完了すると、従来と同様に正極リ
ード部14を電池蓋15の裏面に接続し、この電池蓋1
5を絶縁体を介して電池缶12の上端開口部に取り付け
ることにより、図7に示した電池が完成する。
【0025】以上説明したように、本実施形態の捲回機
1によれば、捲回が完了してセンタピン2,3を引き抜
く際にセパレータ6,6の捲端6aを切断するので、発
電要素9の中心部の孔10に溶接棒13を挿入する場合
に、この溶接棒13の先端が捲端6aに引っ掛かるよう
なことがなくなり、溶接の不良や正負極7,8の短絡等
の発生を防止することができるようになる。
【0026】なお、上記実施形態では、断面が半円形の
2本のセンタピン2,3を用いた場合を示したが、発電
要素9の中心部の孔10が円形にならなくてもよけれ
ば、任意の断面形状の棒状とすることができる。また、
センタピン2,3を装着するスピンドル4,5等の構成
も、上記実施形態に限定されるものではない。
【0027】さらに、上記実施形態では、2本のセンタ
ピン2,3を互いに離反する方向に引き抜いたが、セン
タピン2をセンタピン3と同じスピンドル5に装着して
同一方向に引き抜くこともできる。また、これら2本の
センタピン2,3を同時に同じ方向に引き抜く場合に
は、双方のセンタピン2,3を一体化し、1本のセンタ
ピンに設けられたすり割り部の内面を双方のスリット面
とすることもできる。
【0028】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の電池の捲回機によれば、セパレータと正負極を捲回し
た発電要素の中心部の孔からセンタピンを引き抜く際
に、このセンタピンの先端のカッタ部の刃がセパレータ
の捲端を切断するので、この発電要素の孔に溶接棒を挿
入しても、先端が捲端に引っ掛かってセパレータを内側
にめくったり乱れを生じさせるようなおそれがなくな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すものであって、セン
タピンの構成を示す要部拡大斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態を示すものであって、捲回
機による最初の工程を示す要部拡大斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態を示すものであって、捲回
機によるセパレータの挟み込み工程を示す要部拡大縦断
面図である。
【図4】本発明の一実施形態を示すものであって、捲回
機による捲回完了の工程を示す要部拡大縦断面図であ
る。
【図5】本発明の一実施形態を示すものであって、捲回
機によるセパレータの捲端の切断工程を示す要部拡大縦
断面図である。
【図6】本発明の一実施形態を示すものであって、電池
の負極リード部の溶接工程を示す縦断面図である。
【図7】リチウム二次電池の構造を示す縦断面図であ
る。
【図8】捲回機の構成を示す縦断面図である。
【図9】従来例を示すものであって、センタピンの構成
を示す要部拡大斜視図である。
【図10】従来例を示すものであって、捲回機による最
初の工程を示す要部拡大斜視図である。
【図11】捲回機によるセパレータの挟み込み工程を示
す要部拡大斜視図である。
【図12】捲回機による捲回の開始時の工程を示す要部
拡大斜視図である。
【図13】捲回機による捲回の終了時の工程を示す要部
拡大斜視図である。
【図14】従来例を示すものであって、電池の負極リー
ド部の溶接工程を示す縦断面図である。
【図15】従来例を示すものであって、発電要素の中心
部の孔に生じるセパレータの捲端を示す要部拡大斜視図
である。
【符号の説明】
1 捲回機 2 センタピン 2b スリット面 2c 溝 3 センタピン 3b スリット面 3c カッタ部 3d 刃 6a 捲端 9 発電要素 13 溶接棒

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 センタピンにおける互いに近接して対向
    する軸方向に沿ったスリット面の間に複数枚重ねたセパ
    レータの巻端を係止させて回転させ、この回転によって
    巻回されるセパレータの間に正極と負極を供給すること
    により巻回型の発電要素を作成する電池の捲回機におい
    て、 センタピンの一方のスリット面に、軸方向に沿って溝が
    形成されると共に、 センタピンの他方のスリット面の先端に、一方のスリッ
    ト面の溝内に嵌入する突起であり基部側に刃が設けられ
    たカッタ部が形成されたことを特徴とする電池の捲回
    機。
  2. 【請求項2】 軸方向に沿ったスリット面同士が近接し
    て対向する2本のセンタピンのうちの一方を一端側の基
    部で支持し、他方を他端側の基部で支持するセンタピン
    支持機構と、センタピン支持機構に支持された2本のセ
    ンタピンを回転させるセンタピン回転機構と、センタピ
    ン支持機構に支持された2本のセンタピンを同時に又は
    異なるタイミングで軸方向に沿って離反方向に引き戻さ
    せるセンタピン伸縮機構とが設けられた電池の捲回機に
    おいて、 一方のセンタピンのスリット面に、軸方向に沿って先端
    まで達する溝が形成されると共に、 他方のセンタピンの先端のスリット面に、一方のセンタ
    ピンの溝内に嵌入する突起であり基部側に刃が設けられ
    たカッタ部が形成されたことを特徴とする電池の捲回
    機。
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JP (1) JPH1040925A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100709883B1 (ko) 2005-10-04 2007-04-20 삼성에스디아이 주식회사 리튬 이차전지용 센터핀과 이를 이용한 리튬 이차전지 및그 제조 방법
KR101059883B1 (ko) * 2008-05-30 2011-08-29 조선재 와인딩기에 개재되는 코어의 척킹장치
CN104842084A (zh) * 2015-05-29 2015-08-19 芜湖天盛伟业新能源有限公司 一种用于圆柱电池极耳焊接的装置
KR20160083687A (ko) * 2015-01-02 2016-07-12 주식회사 엘지화학 이중 절곡 구조를 갖는 리폼 핀
CN106986236A (zh) * 2016-01-20 2017-07-28 东莞市雅康精密机械有限公司 卷针及卷绕装置
WO2023236062A1 (zh) * 2022-06-07 2023-12-14 宁德时代新能源科技股份有限公司 卷轴、卷绕装置及极片废料剔除设备

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