JPH1040554A - 光ディスク装置のアクセス制御方式 - Google Patents

光ディスク装置のアクセス制御方式

Info

Publication number
JPH1040554A
JPH1040554A JP19440696A JP19440696A JPH1040554A JP H1040554 A JPH1040554 A JP H1040554A JP 19440696 A JP19440696 A JP 19440696A JP 19440696 A JP19440696 A JP 19440696A JP H1040554 A JPH1040554 A JP H1040554A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
speed
acceleration
error
current
optical pickup
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP19440696A
Other languages
English (en)
Inventor
Minoru Yamada
稔 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP19440696A priority Critical patent/JPH1040554A/ja
Publication of JPH1040554A publication Critical patent/JPH1040554A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ピックアップの減速時に補正値で補正し得
ない状態が発生しても、安定してアクセスを成し得る光
ディスク装置のアクセス制御方式を提供する。 【解決手段】 目標位置までの残りトラック数をカウン
トする残りトラック数カウント回路9と、光ピックアッ
プ2の現在速度を所定時間ごとに算出する光ピックアッ
プ速度算出回路10とを備え、カウントされた残りトラ
ック数から基準速度を算出する基準速度算出手段11B
と、速度誤差を算出する速度誤差算出手段11Cと、現
在加速度算出手段11Dおよび速度誤差を算出する加速
度誤差算出手段11Eとを備えたコントロール回路11
を装備し、このコントロール回路11が、速度誤差か又
は補正された速度誤差を用いて、光ピックアップ2を目
標位置まで速度制御して移動させるコントロール手段1
1Fを備えていること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスク装置に
おける、アクセス制御方式に関し、特に光ピックアップ
を速度制御する際に、安定化と高速化を可能にするため
の、光ディスク装置のアクセス制御方式に関するもので
ある。
【0002】光ディスク装置においては、目標速度プロ
ファイルと現在速度との速度誤差分によって、光ヘッド
を速度制御するシーク方法がとられている。
【0003】この場合、最適な目標速度プロファイルが
設定されていても、機械部分の動作のばらつきや、経年
変化によって、光ヘッドが目標プロファイル通りに動か
なくなり、結果的に目標位置からずれて停止する現象が
生じないようにする必要がある。
【0004】
【従来の技術】従来、この種の光ディスク装置のアクセ
ス制御方法は、安定して高速な移動制御を行えるように
することを目的として用いられている。
【0005】従来の光ディスク装置のアクセス制御方法
の例としては、特開平5−12692号公報,特開平5
−135376号公報および特開平7−192278号
公報等に開示されたものがある。
【0006】図8、図9は、従来技術1の説明図であっ
て、特開平5−12692号公報に記載された従来技術
の実施例1における動作を説明するものである。
【0007】この内、図8は、従来技術1における動作
時の補正値を示す補正値算出図であって、光ピックアッ
プの現在の最大加速度と、基準速度制御信号に付加すべ
き補正値との関係を示している。また、図9は、従来技
術1の動作時の補正値を示す速度制御軌跡図である。
【0008】図9を参照すると、アクセス開始時の最大
加速中に、光ピックアップが静止状態から、所定の速度
に達するまでの時間を計測することによって、現在の加
速度が算出される。さらに、得られた現在の加速度と図
8の関係から、速度制御信号に付加すべき補正値を得
る。そしてその補正値を、基準速度軌跡の速度制御信号
に付加しながら、目標位置まで速度制御を行う。
【0009】図10、図11は、従来技術2の説明図で
あって、特開平5−12692号公報に記載された従来
技術の実施例2における動作を説明するものである。
【0010】この内、図10は、従来技術2における動
作時の補正値を示す補正値算出図であって、測定に基づ
いて演算された光ピックアップの現在の速度誤差と、基
準速度制御信号に付加すべき補正値との関係を示してい
る。また図11は、従来技術2の動作時の補正値を示す
速度制御軌跡図である。
【0011】この図11を参照すると、基準速度軌跡に
従って光ピックアップが速度制御されていて、所定の位
置に達したとき、基準速度軌跡と現在の速度との誤差と
図10の関係から、速度制御信号に付加すべき補正値を
得る。その補正値を、以降の基準速度軌跡の速度制御信
号に付加しながら、目標位置まで速度制御を行う。
【0012】図12は、従来技術3の説明図であって、
特開平5−135376号公報に記載された従来技術の
実施例における動作を説明するものである。この図12
においては、減速時の基準速度軌跡をBTK3位置で切
り換えて速度制御を行うようになっている。この場合の
切換条件は、所定の残りトラック数に達したとき、もし
くはCTK3−BTK3間の速度軌跡出力が、BTK3
−ATK3間の速度軌跡最大値より小さくなったときと
なっている。
【0013】図13は、従来技術4を説明するものであ
って、特開平7−192278号公報に記載された従来
技術の実施例における動作を説明するものである。この
図13においては、加速動作中は設計値の基準速度軌跡
を目標値とし、現在の速度(一点鎖線)がこの基準速度
軌跡に一致した時点で、基準とする速度を切り換えて減
速動作に移行し、減速時は補正基準速度軌跡を目標値と
する。または他の方法の動作として、加速動作中は、残
りトラック数を所定のトラック数だけ大きくして、制御
用残りトラック数と設定し、制御用残りトラック数に対
応する補正基準速度を用いて速度制御を行う。また、減
速動作中は、正しい残りトラック数に対応する補正基準
速度を使用する、という手法を採用している。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
各従来技術においては、補正値が一度決定されてしまう
とその値を変更できないようになっていることから、速
度制御の減速時に、予め決定されていた補正値によって
補正しきれない状態が発生した場合、その制御が有効に
実行されないという不都合が生じていた。
【0015】
【発明の目的】本発明は、かかる従来例の有する不都合
を改善し、とくに、光ピックアップに対する速度制御の
減速時に、一度決定した補正値によって補正しきれない
状態が発生した場合でも、安定した状態で且つ高速にア
クセスを行うことができる光ディスク装置のアクセス制
御方式を提供することを、その目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明では、光ピックアップの現在位
置から目標位置までの残りトラック数をカウントする残
りトラック数カウント回路と、前記光ピックアップの現
在速度を所定時間ごとに算出する光ピックアップ速度算
出回路とを備えている。
【0017】更に、残りトラック数カウント回路でカウ
ントされた残りトラック数から基準速度を算出する基準
速度算出手段と、この基準速度と前記現在速度との速度
誤差を算出する速度誤差算出手段と、現在速度の変化量
に基づいて現在加速度を算出する現在加速度算出手段
と、この算出された現在加速度と別に設定された基準加
速度との加速度誤差を算出する加速度誤差算出手段とを
備えたコントロール回路を装備している。
【0018】そして、コントロール回路が、光ピックア
ップの駆動信号に速度誤差を用いるか,又は速度誤差と
現在加速度と加速度誤差とから決定される補正値を速度
誤差に加算したものを用いることによって,光ピックア
ップを目標位置まで速度制御して移動させるコントロー
ル手段を備えている、という構成を採っている。
【0019】このため、この請求項1記載の発明では、
現在速度の変化を常に監視して、現在速度が目標速度プ
ロファイルからはずれ過ぎたり又は異常があったりした
ことを検出した場合には、通常の目標速度プロファイル
を中心として、加速度が異なる複数の速度プロファイル
から最適なプロファイルを選択して速度制御が行われ
る。具体的には、速度制御の減速時に、速度誤差に加算
する補正値を変更しながら速度制御を行うようになって
いる。
【0020】即ち、この請求項1記載の発明では、所定
時間ごとに、光ピックアップの現在速度と目標位置まで
の残りトラック数を読み込み、残りトラック数をもとに
基準速度を決定する。また、現在速度と基準速度の差か
ら速度誤差を算出し、前回の速度と現在速度の差から現
在加速度を算出し、基準加速度と現在加速度との差から
加速度誤差を算出する。光ピックアップの駆動信号更新
も所定時間ごとに行い、速度誤差のみを駆動信号として
用いるか、または速度誤差と現在加速度と加速度誤差と
から決定された補正値を速度誤差に加算したものを駆動
信号として用いることにより、光ピックアップを目標位
置まで迅速に且つ高精度に速度制御して移動させる。
【0021】従って、この請求項1記載の発明によれ
ば、所定時間ごとに補正値を変更できるので、機械部分
の動作のばらつきや、経年変化によって、光ヘッドが目
標プロファイル通りに動かなくなった場合でも、安定に
目標速度プロファイルに追従することができる。
【0022】請求項2記載の発明では、前述した請求項
1記載の光ディスク装置のアクセス制御方式において、
コントロール手段が、前述した補正値を所定時間ごとに
更新する機能を備えている、という構成を採っている。
このため、この請求項2記載の発明では、前述した請求
項1記載の発明と同等の機能を備えている。
【0023】請求項3記載の発明では、前述した請求項
1又は2記載の光ディスク装置のアクセス制御方式にお
いて、前述したコントロール手段が、前述した光ピック
アップの駆動信号に対して、現在加速度が正常範囲内で
あって且つ速度誤差が所定範囲内のときは速度誤差を用
い、現在加速度が正常範囲内でないか又は正常範囲内で
あっても速度誤差が所定範囲内でないときは速度誤差に
補正値を加算したものを用いると共に、現在加速度と所
定値との大小に応じて、補正値の符号を負又は正とす
る、という構成を採っている。
【0024】このため、この請求項3記載の発明では、
前述した請求項1記載の発明と同等に機能するほか、実
情に合わせたよりきめの細かい速度制御を迅速且つ高精
度にすることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。
【0026】〔構成〕図2は、本発明が適用される光デ
ィスク装置の一実施の形態を示すブロック図である。
【0027】この図2において、符号1は光ディスクを
示し、符号2は光ディスク1を再生する光ピックアップ
を示す。この光ピックアップ2で検出される光ディスク
上の情報は、信号検出回路3に送られる。この信号検出
回路3はRF信号および各サーボ信号等を生成し出力す
る。また、符号4は光ピックアップ2を光ディスク1の
ラジアル方向に移動させるためのスレッドモータを示
し、符号5は光ディスク1を回転させるためのスピンド
ルモータを示す。
【0028】また、符号6はサーボ制御回路を示す。こ
のサーボ制御回路6は、後述するコントロール回路等に
付勢されて作動し前述したスレッドモータ4およびスピ
ンドルモータ5を介して光ディスク1をサーボ制御する
機能を備えている。
【0029】更に、この実施形態では、前述した信号検
出回路3からのRF信号からデータ信号とアドレス信号
とスピンドルPLL用信号とを作成する信号処理回路7
と、同じく信号検出回路3からのトラッキングエラー信
号に基づいてトラックカウントパルスを生成するトラッ
クカウントパルス生成回路8と、前述したサーボ制御回
路6,信号処理回路7およびI/F(インタフェース)
回路(図示せず)等を制御して装置全体をコントロール
するコントロール回路11とを備えている。
【0030】このコントロール回路11と前述したトラ
ックカウントパルス生成回路8との間には、コントロー
ル回路11から受け取った「現在位置と目標位置間のト
ラック数」の情報に基づき、前述したトラックカウント
パルス生成回路8で生成されたトラックカウントパルス
によって目標位置までの残りトラック数をカウントする
残りトラック数カウント回路9が装備されている。同時
に、この残りトラック数カウント回路9には、同じくト
ラックカウントパルスの周波数もしくは所定時間内のパ
ルス数によって、光ピックアップの現在速度を算出する
光ピックアップ速度算出回路10が併設されている。
【0031】ここで、各部を更に詳述すると、まず、信
号検出回路3は、前述したように光ピックアップ2の出
力信号から、RF信号,フォーカスエラー信号およびト
ラッキングエラー信号を生成する。
【0032】また、サーボ制御回路4は、フォーカスエ
ラー信号とトラッキングエラー信号とによって、光ピッ
クアップ2の二軸のレンズアクチュエータとスレッドモ
ータ4を制御し、且つ信号処理回路7からのスピンドル
PLL信号を基にスピンドルモータ5を制御して、前述
した光ディスク1をサーボ制御する。また、アクセス時
のスレッド送りと、トラックジャンプとを行う。
【0033】コントロール回路11は、図1に示すよう
に、前述した残りトラック数カウント回路9でカウント
された残りトラック数から光ピックアップ2の基準速度
を算出する基準速度算出手段と、この基準速度と前述し
た光ピックアップ2の現在速度との速度誤差を算出する
速度誤差算出手段と、現在速度の変化量に基づいて現在
加速度を算出する現在加速度算出手段と、この算出され
た現在加速度と別に設定された基準加速度との加速度誤
差を算出する加速度誤差算出手段とを備え、更に、前述
した光ピックアップ2の駆動信号に速度誤差を用いる
か,又は速度誤差と前記現在加速度と加速度誤差とから
決定される補正値を速度誤差に加算したものを用いるこ
とによって、当該光ピックアップを目標位置まで速度制
御して移動させるコントロール手段を備えている。
【0034】このコントロール回路11は、具体的に
は、アクセス前に光ピックアップ2の現在位置から目標
位置までのトラック数を残りトラック数カウント回路9
に与えておき、残りトラック数カウント回路9では、光
ピックアップ2の目標位置までの残りトラック数を読み
込んで基準速度を算出する。又光ピックアップ速度算出
回路10では、光ピックアップ2の現在速度を読み込
む。そして、速度制御時は、この基準速度と現在速度と
の速度誤差を算出し、さらに補正値を加算してD/A変
換回路部11Aから出力して、光ピックアップ2を目標
位置へ移動させる。このD/A変換回路部11Aは外部
に設けてもよい。
【0035】〔動作〕次に、上記実施形態の動作につい
て、図2乃至図7に基づいて説明する。
【0036】ここで、図3は本実施形態における速度制
御の一例を示す速度制御図、図4は速度誤差と当該速度
誤差に加算する補正値との関係を示す線図、図5は光ピ
ックアップ2の現在加速度と速度誤差に加算する補正値
の正負符号の関係を示す説明図、図6および図7は、減
速時のコントロール回路の速度制御動作を示すフローチ
ャート図である。
【0037】まず、図3を参照すると、一点鎖線Aは基
準速度軌跡を示す。この基準速度軌跡(一点鎖線)A
は、現在位置から目標位置までの、残りトラック数に対
する基準速度値として、コントロール回路11内にテー
ブル化されている。実線Bは加算する補正値を基準速度
から減算した値の軌跡を示し、点線Cは光ピックアップ
の実際の速度変化の軌跡を示す。又、二点鎖線Dおよび
Eは、補正値を加算せずに速度誤差のみを使用して目標
位置への移動が終了する(通常の速度制御時の)速度誤
差範囲の軌跡を示す。
【0038】光ピックアップ2の現在速度が軌跡(二点
鎖線)Dより大きいか軌跡Eより小さいと、速度誤差に
加算される補正値が大きいもの(図4のOF2,OF
3)に切り換えられる。軌跡E以上で軌跡D以下の範囲
では、標準補正値(図4のOF1)による補正速度制
御、又は補正なし速度制御を行う。軌跡DとEの値は、
使用する装置によって最適な値にする。
【0039】図3において、t1 〜t21は所定時間Ta
ごとの区切りを示す。tn 時の各軌跡の速度値を、Atn
〜Etnとする。又、Bt1〜Bt10 ,Bt12 ,Bt13 ,B
t18〜Bt21 は、軌跡Aと同値である。ここで、符号T
aは、コントロール回路11が光ピックアップ速度算出
回路10から現在速度を読み込み、速度制御信号を出力
する単位時間である。図3では、見やすいように、速度
軌跡に対するTaの長さの割合を、実際より大きく表示
してある。
【0040】アクセスが開始されると、光ピックアップ
2は、At1(=Bt1)値であるVmaxをD/A出力し
た速度制御信号によって加速されてゆく(軌跡C)。t
2 になり、軌跡Cの速度がVmaxに達すると、定速度
制御が開始される。
【0041】図3において、t10になると減速制御動作
になり、図6,図7のフローチャート図の制御が開始さ
れる。まずステップS101で、アクセス前に残りトラ
ック数カウント回路9に与えておいた(現在位置から目
標位置までのトラック数からカウントされた)目標位置
までの残りトラック数が読み込まれ、その値をもとに基
準速度軌跡テーブルから基準速度が決定される。
【0042】次に、ステップS102で、光ピックアッ
プの現在速度を読み込み、さらに次回の加速度算出のた
めにメモリへ記録する。また、現在速度(軌跡C)と基
準速度(軌跡A)との差の絶対値(|Ctn−Atn|)で
ある速度誤差を算出する。
【0043】次に、ステップS103で、前述の速度と
現在の速度との差から、現在加速度を算出(Ctn-1−C
tn)する。また図5に示す現在加速度と基準加速度との
大小関係から、速度誤差に加算する補正値の符号を決定
する。現在速度の読み込みはタイマ管理されており、所
定時間Taごとに読み込まれる(S112)。
【0044】次に、ステップS104で、ステップS1
03で算出した現在加速度が、所定の範囲(機械部分の
特性により異なる)より大きければステップS108
を、所定の範囲以内ならステップS105を実行する。
【0045】ステップS105では、「(Atn−Etn
≦速度誤差≦(Dtn−Atn)」の範囲であれば、速度誤
差をD/A出力する(S106)。また「(Atn
tn)<速度誤差」や「(Dtn−Atn)<速度誤差」で
あれば、速度誤差に、図5によって正負符号が決定した
補正値(図4のOF2)を加えた値をD/A出力する
(S107)。
【0046】ステップS108では、速度誤差が「(A
tn−Etn)≦速度誤差≦(Dtn−Atn)」の範囲であれ
ば、速度誤差に、図5により正負符号が決定した補正値
(図4のOF1)を加えた値をD/A出力する(S10
9)。また、「(Atn−Etn )<(速度誤差)」や
「(Dtn−Atn)<(速度誤差)」であれば、速度誤差
に、図5によって正負符号が決定した補正値(図4のO
F3)を加えた値をD/A出力する(S110)。
【0047】次に、ステップS111では、残りトラッ
ク数カウント回路9から目標位置までの残りトラック数
を読み込み、ゼロであれば終了し、そうでなければ次の
タイマ割り込みを待つ(S112)。所定時間Taの割
り込みがかかると、又、ステップS101から実行す
る。
【0048】このように、本実施形態によれば、上述の
ような手法で減速速度制御を行うことによって、補正値
が毎回切り換わるので、機械部分の摩擦や経年変化があ
る場合でも、安定で且つ高速にアクセス動作を行うこと
ができる。
【0049】次に、上記実施形態の動作を更に具体的に
説明する。
【0050】減速時加速度をa[m/s2 ]、目標トラ
ック位置までの残りトラック数をn、その時の目標トラ
ック位置までの距離をx[m]、トラックピッチをtp
[m]としたときの基準速度vt[m/s]は、 vt=(2ax)1/2 ………………(F1) で表される。
【0051】サンプリング周波数がfs[Hz]の時の
通過トラックパルス数にて基準速度(Atn)を表すと、 Atn=(1/fs)/(tp/vt)………………(F2) となる。式F1とF2を基に、残りトラック数(n)に
対する基準速度(Atn)軌跡のテーブルを作成し、これ
を予めコントロール回路11を動かすプログラム中に展
開する。
【0052】現在速度Ctnは、サンプリング周波数がf
s[Hz]時の、通過トラックパルス数で表される。コ
ントロール回路11は、光ピックアップ速度算出回路1
0から、周期Taごとに現在速度Ctnを読み込む。この
周期Ta単位での基準速度変化量を、基準加速度a
0 (減速方向が正)とする。現在加速度は、前回の速度
と現在の速度との差から算出する。減速方向を正とし
て、(|Ctn-1−Ctn|)から求める。
【0053】一例として、減速時の加速度=13[m/
2 ]、トラックピッチ=1.6[μm]、現在速度検
出サンプリング周波数の逆数=現在速度読み込み周期T
a=1[ms]とすると、速度の0.3[m/s]は
(BC)hに相当し、基準加速度a0 =(8)hとな
る。従って、加速度の所定の範囲は、a0 の1/2から
2倍の範囲とすると、(4)hから(10)hの範囲と
なる。
【0054】このとき、「軌跡D=基準速度+(A)
h」、「軌跡E=基準速度−(A)h」程度が、設定の
一例として挙げられる。また、補正値は、速度誤差に比
例した値「OFx=α*(速度誤差)」が望ましく、設
定の一例として、「OF1=0.5*(速度誤差)」、
「OF2=1*(速度誤差)」、「OF3=1.5*
(速度誤差)」が挙げられる。
【0055】図3を参照すると、t11とt14とにおい
て、補正値の符号は、現在加速度が所定の範囲(例えば
基準加速度a0 の1/2より大きく2倍より小さい)を
越え(a0 の1/2以下)、また現在速度>基準速度と
なっているため、図5によって正と決定される。更に、
「(Atn−Etn)≦速度誤差≦(Dtn−Atn)」なの
で、速度誤差に補正値(図4のOF1)を加算した値を
D/A出力する(S109)。
【0056】また、図3におけるt12,t13およびt18
〜t21において、補正値の符号は、現在加速度が所定の
範囲以内で、かつ「現在速度>基準速度」となっている
ため、図5によって「正」と決定される。さらに「(A
tn−Etn)≦速度誤差≦(Dtn−Atn)」なので、補正
値は加算されず、速度誤差のみをD/A出力する(S1
06)。
【0057】また、t15において、補正値の符号は、現
在加速度が所定の範囲を越え(a0の1/2以下)、ま
た「現在速度>基準速度」となっているため、図5によ
って「正」と決定される。さらに「(Dtn−Atn)<速
度誤差」なので、速度誤差に補正値(図4のOF3)を
加算した値をD/A出力する(S110)。
【0058】また、t16において、補正値の符号は、現
在加速度は所定の範囲以内で、また「現在速度>基準速
度」となっているため、図5によって「正」と決定され
る。さらに「(Dtn−Atn)<速度誤差」なので、速度
誤差に補正値(図4のOF2)を加算した値をD/A出
力する(S107)。
【0059】また、t17において、補正値の符号は、現
在加速度が所定範囲を越え(a0 の2倍以上)、また
「現在速度>基準速度」となっているため、図5によっ
て「負」と決定される。さらに「(Atn−Etn)≦速度
誤差≦(Dtn−Atn)」なので、速度誤差に補正値(図
4のOF1)を加算した値をD/A出力する(S10
9)。
【0060】加速度が大きい場合、速度誤差から判断す
る制御では、「現在速度>基準速度」となっているた
め、さらに減速しようとして、t18では基準速度を大き
く下回る可能性があるが、加速度も判断手段に加えるこ
とによって、減速用の速度誤差を小さくすることができ
る効果がある。「OF1=速度誤差」と設定すると、速
度誤差をゼロにすることができる。
【0061】上述した各種の手法は、コントロール回路
等に前述した各種機能(演算制御手段)を付加すること
によって実効あるものとすることができる。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
光ピックアップに対する速度制御の減速時に、一度決定
した補正値によって補正しきれない状態が発生した場合
でも、コントロール回路の作用によって変動の大きさに
合わせて補正値が変更されることから、常に安定した状
態で且つ高速にアクセスを行うことができという従来に
ない優れた光ディスク装置のアクセス制御方式を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる光ディスク装置のアクセス制御
方式の一実施形態を示すブロック図である。
【図2】図1に開示した実施形態を含む光ディスク装置
の構成を示す概略ブロック図である。
【図3】図2に開示した装置における速度制御の一例を
示す線図である。
【図4】図2に開示した装置における速度制御時に使用
される速度誤差と該速度誤差に加算する補正値との関係
を示す線図である。
【図5】図2に開示した装置における速度制御時に使用
される補正値(速度誤差に加算)の正負符号の関係を示
す説明図である。
【図6】減速制御時におけるコントロール回路の速度制
御動作を示すフローチャート図(1)である。
【図7】減速制御時におけるコントロール回路の速度制
御動作を示すフローチャート図(2)である。
【図8】従来技術1における光ピックアップ移動時の最
大速度と補正量との関係を示す線図である。
【図9】従来技術1における光ピックアップ移動時の速
度制御の領域を示す説明図である。
【図10】従来技術2における光ピックアップ移動時の
最大速度と補正量との関係を示す線図である。
【図11】従来技術2における光ピックアップ移動時の
速度の補正時期を示す説明図である。
【図12】従来技術3における光ピックアップ移動時の
速度制御状況を示す線図である。
【図13】従来技術4における光ピックアップ移動時の
速度の補正時期を示す説明図である。
【符号の説明】
1 光ディスク 2 光ピックアップ 3 信号検出回路 4 スレッドモータ 7 信号処理回路 8 トラックカウントパルス生成回路 9 残りトラック数カウント回路 10 光ピックアップ速度算出回路 11 コントロール回路 11B 基準速度算出手段 11C 速度誤差算出手段 11D 現在加速度算出手段 11E 加速度誤差算出手段 11F コントロール手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ピックアップの現在位置から目標位置
    までの残りトラック数をカウントする残りトラック数カ
    ウント回路と、前記光ピックアップの現在速度を所定時
    間ごとに算出する光ピックアップ速度算出回路とを備
    え、 前記残りトラック数カウント回路でカウントされた残り
    トラック数から基準速度を算出する基準速度算出手段
    と、この基準速度と前記現在速度との速度誤差を算出す
    る速度誤差算出手段と、前記現在速度の変化量に基づい
    て現在加速度を算出する現在加速度算出手段と、この算
    出された現在加速度と別に設定された基準加速度との加
    速度誤差を算出する加速度誤差算出手段とを備えたコン
    トロール回路を装備し、 このコントロール回路が、前記光ピックアップの駆動信
    号に前記速度誤差を用いるか,又は前記速度誤差と前記
    現在加速度と加速度誤差とから決定される補正値を前記
    速度誤差に加算したものを用いることによって、前記光
    ピックアップを目標位置まで速度制御して移動させるコ
    ントロール手段を備えていることを特徴とした光ディス
    ク装置のアクセス制御方式。
  2. 【請求項2】 前記コントロール手段は、前記補正値を
    所定時間ごとに更新する機能を備えていることを特徴と
    した請求項1記載の光ディスク装置のアクセス制御方
    式。
  3. 【請求項3】 前記コントロール手段が、前記光ピック
    アップの駆動信号として、現在加速度が正常範囲内であ
    って且つ速度誤差が所定範囲内の場合は前記速度誤差を
    用い、現在加速度が正常範囲内でないか又は正常範囲内
    であっても速度誤差が所定範囲内でないときは速度誤差
    に補正値を加算したものを用いると共に、現在加速度と
    所定値との大小に応じて、前記補正値の符号を負又は正
    とすることを特徴とした請求項1又は2記載の光ディス
    ク装置のアクセス制御方式。
JP19440696A 1996-07-24 1996-07-24 光ディスク装置のアクセス制御方式 Pending JPH1040554A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19440696A JPH1040554A (ja) 1996-07-24 1996-07-24 光ディスク装置のアクセス制御方式

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19440696A JPH1040554A (ja) 1996-07-24 1996-07-24 光ディスク装置のアクセス制御方式

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1040554A true JPH1040554A (ja) 1998-02-13

Family

ID=16324081

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19440696A Pending JPH1040554A (ja) 1996-07-24 1996-07-24 光ディスク装置のアクセス制御方式

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1040554A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6794062B2 (en) 2001-01-22 2004-09-21 Fuji Photo Film Co., Ltd. Magnetic transfer master medium
US6802321B2 (en) 2001-05-18 2004-10-12 Fuji Photo Film Co., Ltd. Master medium cleaning method
US6865038B2 (en) 2000-11-28 2005-03-08 Fuji Photo Film Co., Ltd. Magnetic transferring method, and method and apparatus for cleaning magnetic transfer master medium
US6906876B2 (en) 2001-05-21 2005-06-14 Fuji Photo Film Co., Ltd. Magnetic transfer method and apparatus
US6906874B2 (en) 2001-04-16 2005-06-14 Fuji Photo Film Co., Ltd. Method and apparatus for magnetic transfer
US6954317B2 (en) 2001-02-01 2005-10-11 Fuji Photo Film Co., Ltd. Magnetic transfer method and apparatus
US7061703B2 (en) 2000-03-31 2006-06-13 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Master information carrier and method for manufacturing magnetic disc using the same
US7110196B2 (en) 2001-05-18 2006-09-19 Fuji Photo Film Co., Ltd. Magnetic transfer method and apparatus

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7061703B2 (en) 2000-03-31 2006-06-13 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Master information carrier and method for manufacturing magnetic disc using the same
US6865038B2 (en) 2000-11-28 2005-03-08 Fuji Photo Film Co., Ltd. Magnetic transferring method, and method and apparatus for cleaning magnetic transfer master medium
US6794062B2 (en) 2001-01-22 2004-09-21 Fuji Photo Film Co., Ltd. Magnetic transfer master medium
US6954317B2 (en) 2001-02-01 2005-10-11 Fuji Photo Film Co., Ltd. Magnetic transfer method and apparatus
US6906874B2 (en) 2001-04-16 2005-06-14 Fuji Photo Film Co., Ltd. Method and apparatus for magnetic transfer
US6802321B2 (en) 2001-05-18 2004-10-12 Fuji Photo Film Co., Ltd. Master medium cleaning method
US7110196B2 (en) 2001-05-18 2006-09-19 Fuji Photo Film Co., Ltd. Magnetic transfer method and apparatus
US6906876B2 (en) 2001-05-21 2005-06-14 Fuji Photo Film Co., Ltd. Magnetic transfer method and apparatus
US7079335B2 (en) 2001-05-21 2006-07-18 Fuji Photo Film Co., Ltd. Magnetic transfer method and apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH05325210A (ja) トラックジャンプ制御装置
JPH1040554A (ja) 光ディスク装置のアクセス制御方式
JPH05234099A (ja) 光ディスク駆動装置および方法
EP0605239A1 (en) Information recording and/or reproducing apparatus
US5802019A (en) Access control system for optical disk device
JPH0778890B2 (ja) ディスク記憶装置
JP2000348357A (ja) 光ピックアップのトラックジャンプの制御方法
KR900007171B1 (ko) 데이타의 고속 억세스 방법
JPH04351720A (ja) 情報記録再生装置
KR0155983B1 (ko) 광 디스크의 트랙 엑세스 시스템
JPH0536099A (ja) 情報記録再生装置
JP2751519B2 (ja) 光ディスク装置のアクセス制御回路
JPH03157822A (ja) トラッキング制御装置
JP2858698B2 (ja) 光ディスク装置のアクセス制御回路
KR100506461B1 (ko) Dvd고속시크방법
JP4130662B2 (ja) 光ディスク装置と回転制御回路及び光ディスク回転制御方法
JP3698284B2 (ja) ディスク読取装置
JPH10255279A (ja) トラバース制御装置
JPH0582667B2 (ja)
KR100530171B1 (ko) 트랙점프안정화구간에서의 스핀들모터회전에 의한 트랙편차보정방법 및 그 장치
KR100520945B1 (ko) 광픽업장치의트랙이동방법
JPH06203495A (ja) 情報記録再生装置
JPH1027420A (ja) 光ディスク装置
JP3352178B2 (ja) 情報記録再生装置
JPH1196565A (ja) 光ディスク装置

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19990406