JPH1039074A - 原子炉圧力容器の底部ヘッド・ドーム・アセンブリ - Google Patents

原子炉圧力容器の底部ヘッド・ドーム・アセンブリ

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JPH1039074A
JPH1039074A JP9107982A JP10798297A JPH1039074A JP H1039074 A JPH1039074 A JP H1039074A JP 9107982 A JP9107982 A JP 9107982A JP 10798297 A JP10798297 A JP 10798297A JP H1039074 A JPH1039074 A JP H1039074A
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JP
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bottom head
liner
head dome
dome
opening
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JP9107982A
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Alex Blair Fife
アレックス・ブレイアー・ファイフ
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General Electric Co
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General Electric Co
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    • GPHYSICS
    • G21NUCLEAR PHYSICS; NUCLEAR ENGINEERING
    • G21CNUCLEAR REACTORS
    • G21C13/00Pressure vessels; Containment vessels; Containment in general
    • G21C13/02Details
    • G21C13/032Joints between tubes and vessel walls, e.g. taking into account thermal stresses
    • G21C13/036Joints between tubes and vessel walls, e.g. taking into account thermal stresses the tube passing through the vessel wall, i.e. continuing on both sides of the wall
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 容易に且つ短い期間で製造でき、また貫入部
を一層容易に取り外して取り替えできるような底部ヘッ
ド・アセンブリを提供する。 【解決手段】 底部ヘッド・ドーム・アセンブリ(10
0)は、それを貫通する少なくとも1つの開口(10
6)を有する底部ヘッド・ドーム(102)、並びに底
部ヘッド・ドームの内面に接近して配置され且つ底部ヘ
ッド・ドームに取外し可能に固定されたライナー(10
4)を有する。ライナーはそれを貫通する開口(11
2)を有し、該ライナー開口が底部ヘッド・ドーム開口
と整列している。ライナーと底部ヘッド・ドームとの間
への水の浸入を防止するためにライナーの縁部(11
8)にシール(120)が設けられる。ライナーを支持
するために複数の支持シム(128)が設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は一般に沸騰水型原子
炉に関するものであり、更に詳しくは原子炉圧力容器の
底部ヘッドに使用するための底部ヘッド貫入アセンブリ
に関するものである。
【0002】
【発明の背景】沸騰水型原子炉は原子炉圧力容器(RP
V)内に配置された炉心を含む。既知のRPVはほぼ円
筒形の胴体を含む。胴体は、例えば直径が約20フィー
トで、胴体の壁の厚さが数インチである。円筒形の胴体
はその上端が取外し可能な頂部ヘッドによって閉鎖され
ている。頂部ヘッドは、燃料バンドルのようなRPV内
部構成要素に接近できるように取外し可能である。RP
V円筒形胴体の下端は、該胴体に溶接されたドーム形の
底部ヘッド・アセンブリによって閉鎖されている。
【0003】底部ヘッド・アセンブリには、制御棒駆動
アセンブリのような構成要素がRPV内へ伸びることが
できるように複数の開口が形成されている。典型的に
は、貫通する中孔を持つほぼ円筒形のスタッブ管が底部
ヘッド・ドームに溶接されていて、スタッブ管中孔が底
部ヘッド・ドーム開口と整列している。円筒形のスタッ
ブ管は典型的にはステンレス鋼またはNi−Cr−Fe
の様な耐腐食性材料で作られている。
【0004】制御棒駆動アセンブリの場合、制御棒駆動
装置(CRD)ハウジング(例えば管)が底部ヘッド・
ドーム開口およびスタッブ管中孔を通るように挿入さ
れ、該ハウジングはRPVの中まで伸びる。CRDハウ
ジングはスタッブ管に溶接されて、該ハウジングは所望
の位置に維持される。スタッブ管は、底部ヘッド・ドー
ム(これは典型的には低合金鋼で作られる)とCRDハ
ウジング(これは典型的にはステンレス鋼で作られる)
との間の移行部材として作用する。
【0005】既知の原子炉では、RPV底部ヘッド・ド
ームに例えば272個の開口が設けられている。その内
の205個の開口は制御棒駆動アセンブリ用であり、6
2個の開口は炉心内計装用であり、4個の開口は圧力計
装ノズル用であり、1個の開口は排水ノズル用である。
これらの構成要素(例えば制御棒駆動装置ハウジング)
はRPVの中まで貫入するので、該構成要素はしばしば
当該分野では貫入管(ペネトレーション・チューブ)と
呼ばれている。
【0006】既知の底部ヘッド・アセンブリの製造プロ
セスは時間のかかる高価なプロセスである。例えば、底
部ヘッド・アセンブリは典型的には低合金鋼(LAS)
をフォーミング(forming)し、機械加工し、溶
接し、熱処理することによって作られる。次いで、シュ
ラウド支持アセンブリがLAS底部ヘッド・ナックル・
アセンブリに溶接される。これらのプロセスの後に、原
子炉運転中は濡らされる底部ヘッド・アセンブリの部分
上にステンレス鋼またはNi−Cr−Fe合金材料が溶
着堆積される。次いで、追加の熱処理および機械加工が
行われて、スタッブ管に対するヘッドが作成される。最
後に、スタッブ管がLAS底部ヘッド上の前に適用され
たステンレス鋼または合金材料に溶接される。底部ヘッ
ド・アセンブリの製造に関する時間の長さおよびコスト
のため、底部ヘッド・アセンブリの製造は典型的にはR
PV製造の全体のスケジュールを支配する。
【0007】時間のかかるコストの高い製造プロセスに
加えて、原子炉の寿命中に例えば制御棒駆動装置ハウジ
ングを取り替えなければならない場合、この取替えプロ
セスは非常に時間のかかるプロセスである。特に、制御
棒駆動装置ハウジングおよび関連するスタッブ管が一部
分切断され、そして底部ヘッド・アセンブリに残ってい
る材料が底部ヘッドを損傷すること無く溶接できるか確
かめるために該材料が検査される。次いでこの残ってい
る材料の上に溶着肉盛り部が形成され、該溶着肉盛り部
はそれに新品のスタッブ管を溶接できるように機械加工
される。取替えプロセスはただ1つの貫入管の取替えに
数週間を必要とすることがある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従って、既知の底部ヘ
ッド・アセンブリよりもより一層容易に且つ短い期間で
製造できる底部ヘッド・アセンブリを提供することが望
ましい。また、既知の底部ヘッド・アセンブリと比べ
て、貫入部をより一層容易に取り外して取り替えできる
ような底部ヘッド・アセンブリを提供することが望まし
い。
【0009】
【課題を解決するための手段】これらの課題を解決する
ために、本発明では、底部ヘッド・ドームに接近してラ
イナー(liner)を配置した底部ヘッド・ドーム・
アセンブリが提供される。底部ヘッド・ドームはそれを
貫通する複数の開口を有する。ライナーもまた、それを
貫通する複数の開口を有する。各ライナー開口はそれぞ
れの底部ヘッド・ドーム開口と整列している。ライナー
の縁部と底部ヘッド・ドームとの間に溶接等によってシ
ールが形成されて、ライナーと底部ヘッド・ドームとの
間での原子炉水の損失を防止する。
【0010】一実施態様では、複数のスタッブ管がライ
ナーに固定される。各スタッブ管はそれを貫通する中孔
を有し、この各スタッブ管中孔はそれぞれのライナー開
口を同軸に整列している。それぞれのスタッブ管の一部
分を受けるために座部が各ライナー開口によって形成さ
れる。底部ヘッド・ドーム・アセンブリはまた、底部ヘ
ッド・ドームとライナーとの間に配置された複数の支持
シムを含んでいる。一実施態様では、各支持シムは、貫
通する中孔を有する支持スタッブを含んでおり、この各
支持スタッブ中孔はそれぞれの底部ヘッド・ドーム開口
と整列している。それぞれの底部ヘッド・ドーム開口は
それぞれの支持スタッブの一部分を受けるための座部を
含んでおり、また各ライナー開口はそれぞれの支持スタ
ッブの一部分を受けるための座部を含んでいる。
【0011】上記の底部ヘッド・ドーム・アセンブリに
例えば制御棒駆動装置(CRD)ハウジングのような貫
入管を固定するために、貫入管が底部ヘッド・ドーム開
口に挿通され、それに整列した支持スタッブ中孔、ライ
ナー開口およびスタッブ管中孔に順次挿通される。貫入
管が所望通りに位置決めされた後、スタッブ管が貫入管
に溶接され、これにより貫入管が選ばれた位置に保持さ
れる。
【0012】既存の貫入管を取り除きたい場合、ライナ
ーが底部ヘッド・ドームにその縁部の所の溶接部だけで
固定されているので、該溶接部を切断して、貫入管と一
緒にライナーを底部ヘッド・ドームから取り外すことが
できる。このプロセスは、既知の底部ヘッド・アセンブ
リにおいて貫入管を取り除くのに必要なプロセスよりも
はるかに速く且つ容易であると信じられる。その上、ラ
イナーを新品のライナーと取り替える場合、新品のライ
ナーは原子炉の運転停止より前に製造しておくことがで
き、既存のライナーの取外し後に直ちに装着できるよう
に用意しておくことができる。このように新品のライナ
ーは原子炉運転停止の前に製造でき且つ装着のために必
要な現場での作業が比較的少ないので、既存の貫入管を
取り替えるときに原子炉運転停止時間を短くすることが
できる。原子炉運転停止時間が短いと、勿論、コストが
低減する。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は原子炉圧力容器(RPV)
10の概略図である。原子炉圧力容器10は頂部ヘッド
12、4つの胴体層14、16、18、20および底部
ヘッド・アセンブリ22を含む。頂部ヘッド12はヘッ
ド・フランジ24を含んでいる。第1の胴体層14は容
器フランジ25を含んでいる。頂部ヘッド12は、ヘッ
ド・フランジ24を通って伸びるボルト26によって第
1の胴体層14に固定されている。頂部ヘッド12はま
た、ヘッド・スプレイ及び逃がしノズル28、並びに頂
部ヘッド12を第1の胴体層14から持ち上げるための
持上げ用フランジ30も含んでいる。
【0014】第1の胴体層14は、原子炉圧力容器10
から蒸気を流出させるための主蒸気ノズル32を含んで
いる。第1の胴体層14上にはまた安定化ブラケット3
4が形成されている。第2の胴体層16は多数のノズル
36、38、40を含んでいる。第4の胴体層20には
支持スカート42が溶接されており、支持スカート42
は原子炉ハウジング(図示していない)内に原子炉圧力
容器10を支持するために利用される。
【0015】底部ヘッド・アセンブリ22は底部ヘッド
・ドーム44を含み、底部ヘッド・ドーム44には複数
のスタッブ管46(図1には1つしか示されていない)
が溶接されている。スタッブ管46はほぼ円筒形であっ
て、それを貫通する中孔(図示していない)を有する。
各スタッブ管46の中孔は底部ヘッド・ドーム44の開
口(図示していない)と整列している。底部ヘッド・ド
ーム44は底部ヘッド・ナックル(すなわち、接合)ア
センブリ50の環状鍛造部材48に溶接されている。制
御棒駆動装置、炉心内計装、圧力計装ノズル、排水ノズ
ルのような構成要素が底部ヘッド・ドーム開口およびス
タッブ管中孔を通って伸びて、RPV10の中まで貫入
する。
【0016】図1は主に例示の目的のために典型的な底
部ヘッド・アセンブリ22示したものである。本発明
は、以下に述べるように、RPV10以外の他の多くの
RPVにも用いることができる。図2は、本発明の一実
施態様による底部ヘッド・ドーム・アセンブリ100の
断面図である。底部ヘッド・ドーム・アセンブリ100
は、底部ヘッド・ドーム102(これは当該技術分野で
は単に「底部ヘッド」とも呼ばれている)、および底部
ヘッド・ドーム102に接近して配置されたライナー1
04を含んでいる。複数の底部ヘッド・ドーム開口10
6(図2には1つしか示していない)が底部ヘッド・ド
ーム102を貫通している。底部ヘッド・ドーム開口1
06は、以下に詳しく述べるように組み立てを容易にす
るためにオーバーサイズすなわち大きめの寸法に形成さ
れている。底部ヘッド・ドーム102はまた、球面状の
底部ヘッド・ドーム外面108および底部ヘッド・ドー
ム内面110を有する。底部ヘッド・ドーム外面108
および底部ヘッド・ドーム内面110は同じ軸(図示し
ていない)の周りにほぼ球面になっている。
【0017】複数のライナー開口112(図2には1つ
しか示していない)がライナー104を貫通しており、
各ライナー開口112はそれぞれの底部ヘッド・ドーム
開口106と整列している。ライナー104は第1およ
び第2の球面状表面114および116を有する。ライ
ナー104の第1および第2の球面状表面114および
116は、底部ヘッド・ドーム102の底部ヘッド・ド
ーム外面108および底部ヘッド・ドーム内面110と
同じ軸の周りにほぼ球面になっている。底部ヘッド・ド
ーム102の縁部118において、ライナー104を底
部ヘッド・ドーム102に溶接すること等によってシー
ル120が形成されている。縁部118におけるシール
120は、ライナー104と底部ヘッド・ドーム102
との間での原子炉圧力容器からの水の損失を防止する。
【0018】複数のスタッブ管122(図2には1つし
か示していない)がライナー104に例えば溶接などに
よって固定される。各スタッブ管122はほぼ円筒形で
あって、それを貫通するスタッブ管中孔124を有す
る。各スタッブ管中孔124はそれぞれのライナー開口
112と同軸に整列している。各ライナー開口112に
よって、それぞれのスタッブ管122の一部分を受ける
ための座部126が形成されている。
【0019】底部ヘッド・ドーム・アセンブリ100は
また、底部ヘッド・ドーム102とライナー104との
間に配置された複数の支持シム128(図2には1つし
か示していない)含んでいる。各支持シム128はそれ
を貫通する中孔(図に示していない)を有する。一実施
態様では、各支持シム128は、貫通する中孔(図に示
していない)を有する支持スタッブ130およびシム片
132を含んでいる。各支持シム中孔すなわち各支持ス
タッブ中孔および各シム片中孔はそれぞれの底部ヘッド
・ドーム開口106と整列する。各底部ヘッド・ドーム
開口106はそれぞれの支持シム128の一部分を受け
るための座部134を含んでおり、各ライナー開口11
2はそれぞれの支持スタッブ130の一部分を受けるた
めの座部136を含んでいる。
【0020】底部ヘッド・ドーム・アセンブリ100に
例えば制御棒駆動装置(CRD)ハウジングのような貫
入管138を固定するために、貫入管138が大きめの
底部ヘッド・ドーム開口106に挿通され、そして整列
した支持スタッブ130の中孔、ライナー開口112お
よびスタッブ管中孔124に挿通される。貫入管138
が所望通りに位置決めされた後、スタッブ管122の上
側部分140が貫入管138に溶接されて、貫入管13
8を選ばれた位置に保持する。
【0021】底部ヘッド・ドーム102およびライナー
104の製造について説明すると、底部ヘッド・ドーム
102は低合金鋼から周知のようにして製造されるが、
しかし、底部ヘッド・ドーム102は被覆されず、底部
ヘッド・ドーム開口106の許容公差は大きく選ばれ、
スタッブ管および貫入管は底部ヘッド・ドーム102に
溶接されない。更に、シール120のための溶接準備領
域が底部ヘッド・ドーム102の底部ヘッド・ドーム内
面110上に形成され、座部134が底部ヘッド・ドー
ム開口106内に形成される。
【0022】ヘッドの歪みを引き起こすことのある全て
の製造工程、例えば溶接、熱処理、機械加工などの工程
が完了し、圧力容器がその支持スカート上に直立姿勢に
載置された後、支持シム128の寸法を選択するため
に、座部134について製造したままの状態の寸法が採
られる。ライナー104は底部ヘッド・ドーム102と
並行して製造してよく、ライナー104は強度のために
鋼から製造し、耐腐食性材料で被覆することができる。
この代わりに、ライナー104はNi−Cr−Feまた
はステンレス鋼の様な耐腐食性固体材料から製造するこ
ともできる。座部126および136はライナー開口1
12内に形成され、スタッブ管122は各スタッブ管中
孔124がそれぞれのライナー開口112と整列するよ
うに座部126内でライナー104に溶接される。歪み
を引き起こすような全ての作業が完了した後で、支持シ
ム128の寸法を選択するために、ライナー104上の
座部136の製造したままの状態の寸法が採られる。
【0023】この製造したままの状態の寸法を使用し
て、例えば鋼のようなシート材料から支持シム128が
作られる。次いで、ライナー104が底部ヘッド・ドー
ム102の上に装着される。装着中に支持シム128が
座部134および136内に配置される。ライナー10
4を所定位置に位置決めした後、溶接部すなわちシール
120が形成される。
【0024】作用について説明すると、ライナー104
は主に重力および容器流体圧力によって所定位置に保持
される。ライナー104は貫入部に起因する漏れを防止
する封止機能を行い、底部ヘッド・ドーム102は荷重
に耐える構造的機能を行う。ライナー104は流体圧力
荷重および貫入部支持荷重を底部ヘッド・ドーム102
に伝達する。原子炉水がライナー104の下の底部ヘッ
ド・ドーム102の部分に接触しないので、冷水過渡状
態が底部ヘッド・ドーム102のこの部分から隔てられ
る。底部ヘッド・ドーム102のこの部分に冷水過渡状
態が無いので、このドーム部分はより高いRTNDT を有
することができる。
【0025】ライナー104が縁部118の溶接部(1
20)によってのみ底部ヘッド・ドーム102に固定さ
れているので、ライナー104は容易に且つ素早く取り
外して取り替えることができる。詳しく述べると、ライ
ナー104を新品のライナー(図示していない)に取り
替える場合、新品のライナーは原子炉運転停止の前に製
造して、ライナー104を取り外した後に直ちに装着で
きるように準備しておくことが出来る。ライナー104
を取り外すためには、炉心および炉心内部部品を取り外
して、原子炉圧力容器の底部領域に接近できるようにす
る。圧力容器を排水し、圧力容器の下側の貫入部に対す
る取付け部品を取り外す。次いで、シール120の溶接
部を切断し、底部ヘッド・ドーム102上の溶接領域を
きれいにし、座部の寸法を検査し、支持シム128の大
きさを選択し、新品のライナーを装着する。
【0026】上述の取替えプロセスは既知の底部ヘッド
・アセンブリにおける貫入管を取り除くのに必要なプロ
セスよりもはるかに速く且つ容易であると信じられる。
また、新品のライナーは原子炉運転停止の前に製造でき
且つ装着のために必要な現場での作業が比較的少なくて
済むので、既存の貫入管を取り替えるときに原子炉運転
停止時間を短くすることができる。原子炉運転停止時間
が短いと、勿論、コストが低減する。その上、底部ヘッ
ド・ドーム・アセンブリ100は改変して、多くの異な
るライナー及びドーム形式で使用することが出来る。ま
た、ライナー104は既存の原子炉圧力容器に使用する
ことができ、したがって底部ヘッド・ドーム・アセンブ
リ100によって得られる利点をそのような既存の原子
炉でも得ることが出来ると信じられる。
【0027】底部ヘッド・ドーム・アセンブリ100の
種々の変更が可能である。詳しく述べると、支持シム1
28は底部ヘッド・ドーム102中の開口106間のス
ペース内に配置することができる。この場合の支持シム
128は当然に底部ヘッド・ドーム開口106と同軸に
整列しないが、荷重をライナー104から底部ヘッド・
ドーム102へ伝達する荷重伝達機能を行う。この代わ
りに、ライナー104を薄く形成して、ライナー104
を膜のように作用させて、底部ヘッド・ドーム102に
接触させ得るようにすることができる。このような薄膜
形のライナー104の場合、支持シム128は必要で無
くなる。
【0028】更に、シール120として、ライナー10
4の取替えを更に簡単化するためにガスケット型シール
を使用することが出来る。シール120の別の代替例と
しては、ライナー104の縁部118と底部ヘッド・ド
ーム102との間に有為な圧力および熱膨張の差の影響
がない場合に、すみ肉溶接またはグルーブすみ肉溶接を
使用することができる。シール120の更に別の代替例
は、ライナー104の縁部118と底部ヘッド・ドーム
102との間の構造的連続性を維持するためにライナー
104の全厚を延長する溶接部である。シール120の
更に別の代替例は、ライナー104の縁部118と底部
ヘッド・ドーム102との間の膨張の差の影響を吸収す
る可撓性遷移片である。
【0029】更に、スタッブ管122を使用するよりは
むしろ、貫入管138をライナー104に直接溶接して
もよい。この代わりに、貫入管138をライナー104
の一体部分として機械加工された遷移片に溶接してもよ
い。これまで本発明の種々の実施態様を説明したことか
ら、本発明の課題が解決されることは明らかである。本
発明を図示し説明したが、説明した実施態様が例として
示したものに過ぎず、本発明を限定するものでないこと
を理解されたい。従って、本発明の趣旨および範囲は特
許請求の範囲の記載によって定められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】原子炉圧力容器の概略図である。
【図2】本発明の一実施態様による底部ヘッド・ドーム
・アセンブリの断面図である。
【符号の説明】
10 原子炉圧力容器 12 頂部ヘッド 14、16、18、20 胴体層 22 底部ヘッド・アセンブリ 44 底部ヘッド・ドーム 100 底部ヘッド・ドーム・アセンブリ 102 底部ヘッド・ドーム 104 ライナー 106 底部ヘッド・ドーム開口 108 底部ヘッド・ドーム外面 110 底部ヘッド・ドーム内面 112 ライナー開口 114 球面状表面 116 球面状表面 118 縁部 120 シール 122 スタッブ管 124 スタッブ管中孔 126 座部 128 支持シム 130 支持スタッブ 132 シム片 134 座部 136 座部 138 貫入管

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原子炉圧力容器の底部ヘッド・ドーム・
    アセンブリ(100)において、 底部ヘッド・ドーム外面(108)および底部ヘッド・
    ドーム内面(110)を有する底部ヘッド・ドーム(1
    02)であって、それを貫通する少なくとも1つの底部
    ヘッド・ドーム開口(106)を有する底部ヘッド・ド
    ーム(102)、並びに前記底部ヘッド・ドーム内面に
    接近して配置され且つ前記底部ヘッド・ドームに取外し
    可能に固定されたライナー(104)であって、それを
    貫通するライナー開口(112)を有し、該ライナー開
    口が底部ヘッド・ドーム開口と整列しており、当該ライ
    ナーと前記底部ヘッド・ドームとが当該ライナーと前記
    底部ヘッド・ドームとの間への水の浸入を防止するよう
    に形成されているライナー(104)、を含んでいるこ
    とを特徴とする底部ヘッド・ドーム・アセンブリ。
  2. 【請求項2】 前記底部ヘッド・ドーム外面および底部
    ヘッド・ドーム内面が第1の軸の周りにほぼ球面をなし
    ており、前記ライナーが第1および第2の表面(11
    4,116)を有し、前記第1および第2の表面が前記
    第1の軸の周りにほぼ球面をなしている請求項1記載の
    底部ヘッド・ドーム・アセンブリ。
  3. 【請求項3】 前記底部ヘッド・ドームが複数の底部ヘ
    ッド・ドーム開口(106)を有し、前記ライナーが複
    数のライナー開口(112)を有し、前記底部ヘッド・
    ドーム開口の各々がそれぞれの前記ライナー開口と整列
    している請求項1記載の底部ヘッド・ドーム・アセンブ
    リ。
  4. 【請求項4】 更に、前記ライナーと前記底部ヘッド・
    ドームとの間への水の浸入を防止するために前記ライナ
    ーと前記底部ヘッド・ドームとの間にシール(120)
    を含んでいる請求項1記載の底部ヘッド・ドーム・アセ
    ンブリ。
  5. 【請求項5】 前記シールが前記ライナーの縁部(11
    8)に配置されており、前記シールが前記ライナーと前
    記底部ヘッド・ドームとの間のガスケットによって形成
    されている請求項4記載の底部ヘッド・ドーム・アセン
    ブリ。
  6. 【請求項6】 前記シールが前記ライナーの縁部(11
    8)に配置されており、前記シールが前記ライナーと前
    記底部ヘッド・ドームとの間の溶接部によって形成され
    ている請求項4記載の底部ヘッド・ドーム・アセンブ
    リ。
  7. 【請求項7】 前記シールが前記ライナーの縁部(11
    8)に配置されており、前記シールが前記ライナーと前
    記底部ヘッド・ドームとを接続する可撓性遷移部材によ
    って形成されている請求項4記載の底部ヘッド・ドーム
    ・アセンブリ。
  8. 【請求項8】 前記ライナーが前記底部ヘッド・ドーム
    によって支持されている請求項1記載の底部ヘッド・ド
    ーム・アセンブリ。
  9. 【請求項9】 前記ライナーが前記底部ヘッド・ドーム
    に直接接触している請求項8記載の底部ヘッド・ドーム
    ・アセンブリ。
  10. 【請求項10】 前記ライナーが、前記ライナーと前記
    底部ヘッド・ドームとの間に配置された複数の支持シム
    (128)上に支持されている請求項8記載の底部ヘッ
    ド・ドーム・アセンブリ。
  11. 【請求項11】 前記支持シムの各々がシート材料から
    製造されて、前記ライナーの外面(116)と前記底部
    ヘッド・ドームの前記底部ヘッド・ドーム内面(11
    0)との間に配置されており、該各支持シムはそれを貫
    通する中孔を有し、該支持シムの中孔はそれぞれの前記
    底部ヘッド・ドーム開口と整列している請求項10記載
    の底部ヘッド・ドーム・アセンブリ。
  12. 【請求項12】 前記支持シムの各々がシート材料から
    製造されて、前記ライナーの外面(116)と前記底部
    ヘッド・ドームの前記底部ヘッド・ドーム内面(11
    0)との間に配置されており、該各支持シムはそれを貫
    通する中孔を有し、該支持シムの中孔は前記底部ヘッド
    ・ドーム中のそれぞれの底部ヘッド・ドーム開口相互の
    間に配置されている請求項10記載の底部ヘッド・ドー
    ム・アセンブリ。
  13. 【請求項13】 前記支持シムの各々が支持スタッブ
    (130)およびシム片(132)を有し、前記支持ス
    タッブおよびシム片は円筒形であって、それぞれを貫通
    する中孔を有し、これらの各々の中孔が前記ライナー開
    口と整列している請求項10記載の底部ヘッド・ドーム
    ・アセンブリ。
  14. 【請求項14】 前記ライナー開口が、前記支持シムの
    一部分を受けるための座部(126)を有している請求
    項13記載の底部ヘッド・ドーム・アセンブリ。
  15. 【請求項15】 前記底部ヘッド・ドーム開口が、前記
    支持シムの一部分を受けるための座部(134)を有し
    ている請求項13記載の底部ヘッド・ドーム・アセンブ
    リ。
  16. 【請求項16】 前記ライナーが可撓性であって、前記
    底部ヘッド・ドーム102の面(110)に対して押し
    付けられるような形状を有している請求項8記載の底部
    ヘッド・ドーム・アセンブリ。
  17. 【請求項17】 1つ以上の貫入管(138)が整列し
    た前記の底部ヘッド・ドーム開口およびライナー開口を
    通って伸びており、前記貫入管は前記ライナーに取り付
    けられている請求項1記載の底部ヘッド・ドーム・アセ
    ンブリ。
  18. 【請求項18】 1つ以上の貫入管(138)が整列し
    た前記の底部ヘッド・ドーム開口およびライナー開口を
    通って伸びており、前記貫入管は前記ライナーに直接溶
    接されている請求項17記載の底部ヘッド・ドーム・ア
    センブリ。
  19. 【請求項19】 貫入管(138)が整列した前記の底
    部ヘッド・ドーム開口およびライナー開口を通って伸び
    ており、当該底部ヘッド・ドーム・アセンブリが更に前
    記ライナーと一体に形成された遷移片を有し、該遷移片
    に前記貫入管が直接溶接されている請求項17記載の底
    部ヘッド・ドーム・アセンブリ。
JP9107982A 1996-04-29 1997-04-25 原子炉圧力容器の底部ヘッド・ドーム・アセンブリ Withdrawn JPH1039074A (ja)

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