JPH1038493A - アルミニウム製熱交換器及びその製造方法 - Google Patents

アルミニウム製熱交換器及びその製造方法

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JPH1038493A
JPH1038493A JP19802596A JP19802596A JPH1038493A JP H1038493 A JPH1038493 A JP H1038493A JP 19802596 A JP19802596 A JP 19802596A JP 19802596 A JP19802596 A JP 19802596A JP H1038493 A JPH1038493 A JP H1038493A
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tube
brazing
tank body
insertion hole
heat exchanger
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Application number
JP19802596A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Chikuma
浩 竹間
Tadakiyo Kawashima
忠聖 川嶋
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Marelli Corp
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Calsonic Corp
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28FDETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
    • F28F9/00Casings; Header boxes; Auxiliary supports for elements; Auxiliary members within casings
    • F28F9/02Header boxes; End plates
    • F28F9/04Arrangements for sealing elements into header boxes or end plates
    • F28F9/16Arrangements for sealing elements into header boxes or end plates by permanent joints, e.g. by rolling
    • F28F9/18Arrangements for sealing elements into header boxes or end plates by permanent joints, e.g. by rolling by welding
    • F28F9/182Arrangements for sealing elements into header boxes or end plates by permanent joints, e.g. by rolling by welding the heat-exchange conduits having ends with a particular shape, e.g. deformed; the heat-exchange conduits or end plates having supplementary joining means, e.g. abutments

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、アルミニウム製熱交換器及びその
製造方法に関し、タンクのチューブ挿通孔とチューブを
ろう付け接合する際、タンクのチューブ挿通孔とチュー
ブの間に均一にろう材を回し、適正なろう材量を確保す
ることにより、ろう付接合の品質の確保することを目的
とする。 【解決手段】 タンク本体2のチューブ挿通孔5のろう
付け時の上側部分に、チューブ6側が開いて前記棒状ろ
う材8を挿入するためのろう添加用溝7,11が形成さ
れ、ろう添加用溝7,11に挿入されてチューブ6の外
周面6Aに接触する前記棒状ろう材8の溶融により、チ
ューブ挿通孔5の内周縁5Aとチューブ6の外周面6A
がろう付接合されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルミニウム製熱
交換器及びその製造方法に関し、詳しくは、タンク本体
とチューブがろう付接合された構造のアルミニウム製熱
交換器及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、アルミニウム製熱交換器におい
ては、タンク本体とコア部をろう付けする方法が例えば
特開平4−28438号公報に示すように知られてい
る。かかるろう付け接合の1手段として、図17に示す
ように、置きろう方式が知られている。
【0003】図において、符号101はアルミニウム製
熱交換器で、第1タンク本体102と、コア部103
と、第2タンク本体104とを有している。コア部10
3は、複数のチューブ105と、各チューブ105の間
に配置されたフィン(図示せず)とを有し、チューブ1
05は第1タンク本体102,第2タンク本体104の
各チューブ挿通孔102A,104Aに挿入されてい
る。
【0004】第1タンク本体102,第2タンク本体1
04はアルミニウム製で押し出し成形される。かかるア
ルミニウム製熱交換器101は、炉に横置きされ、第1
タンク本体102,第2タンク本体104の外周面上に
棒状ろう材107,107がそれぞれセットされ、棒状
ろう材107,107の溶融により第1タンク本体10
2,第2タンク本体104の各チューブ挿通孔102
A,104A内にチューブ105がろう付け接合され
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、棒状ろ
う材107をチューブ挿通孔102A,104Aの周り
の適正な位置にセットして適正なろう材量だけ塗布する
のが困難で、棒状ろう材107が溶融しても、チューブ
挿通孔102A,104Aの内周縁とチューブ105の
外周面に均一に回らず、また、ろう材量が不足したりし
て、ろう付接合の品質の確保が困難であった。
【0006】本発明は、上述の問題点を解決するために
なされたもので、その目的は、タンク本体のチューブ挿
通孔とチューブをろう付け接合する際、タンク本体のチ
ューブ挿通孔とチューブの間に均一にろう材を回し、適
正なろう材量を確保することにより、ろう付接合の品質
の確保することができるアルミニウム製熱交換器及びそ
の製造方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
押し出し成形されるアルミニウム製のタンク本体と、タ
ンク本体のチューブ挿通孔に挿入されるチューブとを有
し、炉に横置きされたタンク本体とチューブを棒状ろう
材によりろう付け接合してなるアルミニウム製熱交換器
において、タンク本体のチューブ挿通孔のろう付け時の
上側部分に、チューブ側が開いて前記棒状ろう材を挿入
するためのろう添加用溝が形成され、ろう添加用溝に挿
入されてチューブの外周面に接触する前記棒状ろう材の
溶融により、チューブ挿通孔の内周縁とチューブの外周
面がろう付接合されていることを特徴とする。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載のア
ルミニウム製熱交換器において、ろう添加用溝はタンク
本体の外周面上に形成されていることを特徴とする。請
求項3記載の発明は、請求項1記載のアルミニウム製熱
交換器において、ろう添加用溝はタンク本体の内周面上
に形成されていることを特徴とする。請求項4記載の発
明は、押し出し成形されるアルミニウム製のタンク本体
を炉に横置きし、タンク本体とチューブをろう付接合で
一体化するアルミニウム製熱交換器の製造方法におい
て、チューブ挿通孔のろう付け時の上側部分に形成され
てチューブ側が開いているろう添加用溝に、棒状ろう材
をチューブの外周面に接触させた状態で挿入し、タンク
本体のチューブ挿通孔にチューブを挿入し、棒状ろう材
を加熱して溶融し、溶融した棒状ろう材をチューブ挿通
孔の内周縁とチューブの外周面の間に回すことにより、
チューブ挿通孔の内周縁とチューブの外周面をろう付接
合することを特徴とする。
【0009】請求項5記載の発明は、押し出し成形され
たアルミニウム製のタンク本体と、タンク本体のチュー
ブ挿通孔に挿入されたチューブとを有し、炉に横置きさ
れたタンク本体とチューブをろう付け接合してなるアル
ミニウム製熱交換器において、タンク本体のチューブ挿
通孔のろう付け時の上側部分にタンク本体の外方を向く
フラックス塗布用溝とともに形成されたろう材用舌片
を、フラックス塗布用溝内に塗布されたシリコン入りフ
ラックスにより溶融・ろう材化させて、チューブ挿通孔
の内周縁とチューブの外周面はろう付接合されているこ
とを特徴とする。
【0010】請求項6記載の発明は、押し出し成形され
るアルミニウム製のタンク本体を炉に横置きし、タンク
本体とチューブをろう付接合で一体化するアルミニウム
製熱交換器の製造方法において、タンク本体のチューブ
挿通孔のろう付け時の上側部分にろう材用舌片とともに
タンク本体の外方に向いて形成されたフラックス塗布用
溝内に、シリコン入りフラックスを塗布し、タンク本体
のチューブ挿通孔にチューブを挿入し、フラックス塗布
用溝内のシリコン入りフラックスによりろう材用舌片を
溶融・ろう材化し、この溶融したろう材をチューブ挿通
孔の内周縁とチューブの外周面の間に回すことにより、
チューブ挿通孔の内周縁とチューブの外周面をろう付接
合することを特徴とする。
【0011】請求項7記載の発明は、押し出し成形され
たアルミニウム製のタンク本体と、タンク本体のチュー
ブ挿通孔に挿入されたチューブとを有し、炉に横置きさ
れたタンク本体とチューブをろう付け接合してなるアル
ミニウム製熱交換器において、タンク本体のチューブ挿
通孔のろう付け時の上側部分にタンク本体の外方を向く
フラックス塗布用溝とともに形成されたろう材用舌片
を、フラックス塗布用溝内に塗布されたろう材入りフラ
ックスにより溶融・ろう材化させて、チューブ挿通孔の
内周縁とチューブの外周面はろう付接合されていること
を特徴とする。
【0012】請求項8記載の発明は、押し出し成形され
るアルミニウム製のタンク本体を炉に横置きし、タンク
本体とチューブをろう付接合で一体化するアルミニウム
製熱交換器の製造方法において、タンク本体のチューブ
挿通孔のろう付け時の上側部分にろう材用舌片とともに
タンク本体の外方に向いて形成されたフラックス塗布用
溝内に、ろう材入りフラックスを塗布し、タンク本体の
チューブ挿通孔にチューブを挿入し、フラックス塗布用
溝内のろう材入りフラックスによりろう材用舌片を溶融
・ろう材化し、この溶融したろう材をチューブ挿通孔の
内周縁とチューブの外周面の間に回すことにより、チュ
ーブ挿通孔の内周縁とチューブの外周面をろう付接合す
ることを特徴とする。
【0013】(作用)請求項1記載の発明においては、
ろう添加用溝に挿入されチューブの外周面に接触する棒
状ろう材の溶融によりチューブ挿通孔の内周縁とチュー
ブの外周面がろう付接合されているので、ろう付接合の
面積も充分に確保され、タンク本体とチューブの接合力
が強固になる。
【0014】請求項2記載の発明においては、ろう添加
用溝はタンク本体の外周面に形成されているので、炉か
らの輻射熱の伝搬が速くなる。請求項3記載の発明にお
いては、ろう添加用溝はタンク本体の内周面に形成され
ているので、タンク本体の外周面に突起が無い状態にな
っている。請求項4記載の発明においては、チューブ挿
通孔のろう付け時の上側部分に形成されてチューブ側が
開いているろう添加用溝に、棒状ろう材がチューブの外
周面に接触させた状態で挿入され、タンク本体のチュー
ブ挿通孔にチューブが挿入される。
【0015】続いて、アルミニウム製熱交換器が炉の中
にセットされ、加熱され、棒状ろう材が溶融すると、毛
細管現象,重力により、溶融した棒状ろう材はタンク本
体のチューブ挿通孔の内周縁とチューブの外周面の間に
回る。タンク本体のチューブ挿通孔のろう付け時の上側
部分に、ろう添加用溝が位置しているので、溶融した棒
状ろう材は重力によりタンク本体のチューブ挿通孔の内
周縁とチューブの外周面の間を上から下に向かって流れ
易い状態になっている。
【0016】また、その溶融した棒状ろう材が回る際、
棒状ろう材はろう添加用溝に挿入されているので、加熱
中に棒状ろう材は置かれた部位からずれることがない。
このようにして、タンク本体のチューブ挿通孔内にチュ
ーブがろう付接合される。請求項5記載の発明において
は、請求項1記載の発明と同様の作用が生じる。
【0017】請求項6記載の発明においては、タンク本
体のチューブ挿通孔のろう付け時の上側部分に一体に突
状に形成されたろう材用舌片を介してタンク本体の外方
に向いて形成されたフラックス塗布用溝内に、シリコン
入りフラックスが塗布される。タンク本体のチューブ挿
通孔にチューブが挿入される。続いて、フラックス塗布
用溝内にシリコン入りフラックスが塗布される。
【0018】そして、当該アルミニウム製熱交換器が炉
の中にセットされ、加熱されると、シリコン入りフラッ
クスが塗られたタンク本体のろう材用舌片は、溶融して
アルミニウム共晶合金化し、ろう材化される。このろう
材は、溶融状態となって、重力,毛細管現象により、タ
ンク本体のチューブ挿通孔の内周縁とチューブの外周面
の間に回る。タンク本体のチューブ挿通孔内にチューブ
がろう付接合される。
【0019】また、シリコン入りフラックスはフラック
ス塗布用溝内に塗布されているので、重力で垂れ落ちる
ことがなく、加熱中にセッティングされた部位からずれ
ることが防止されている。さらに、シリコン入りフラッ
クスはフラックス塗布用溝内に塗布すれば良いので、垂
れ落ちがなく、塗布の作業性が良い。
【0020】請求項7記載の発明においては、請求項5
記載の発明と同様な作用が生じる。請求項8記載の発明
においては、請求項6記載の発明と同様の作用が生じ
る。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面により本発明の実施の
形態について説明する。
【0022】図1ないし図7により請求項1,請求項2
記載の発明の実施の形態に係わるアルミニウム製熱交換
器を説明する。なお、アルミニウム製熱交換器として、
コンデンサ用熱交換器を例に挙げて説明する。図1,図
3において、符号1はコンデンサ用熱交換器を示す。コ
ンデンサ用熱交換器1が炉の中にセットされた状態が示
され、コンデンサ用熱交換器1を時計方向に例えば図面
上で90度回転すると、自動車のエンジンルームにレイ
アウトした状態になる。このコンデンサ用熱交換器1
は、第1タンク本体2と、第1タンク本体2に一側が設
けられたコア部3と、コア部3の他側に設けられた第2
タンク本体4とで構成されている。コア部3は、複数の
チューブ6と、各チューブ6の間に配置されたフィン3
Aとで構成されている。
【0023】本実施の形態においては、第1タンク本体
2とチューブ6のろう付けによる接合を説明し、第2タ
ンク本体4とチューブ6のろう付け接合の説明は省略す
る。図2,図4ないし図6において、第1タンク本体2
は断面円形のヘッダパイプで、アルミニウムを材料とし
ており、いわゆる押し出し成形で加工されている。第1
タンク本体2にはチューブ挿通孔5が所定のピッチでバ
ーリング加工により穿設され、チューブ挿通孔5の内周
縁5Aには立上げ壁5Cが形成されている。
【0024】第1タンク本体2のチューブ挿通孔5のろ
う付け時の上側部分(図2,図4の上側)に、ろう添加
用溝7が形成されている。図6に示すように、ろう添加
用溝7は、第1タンク本体2の長手方向に沿って各チュ
ーブ挿通孔5に亘って形成されている。ろう添加用溝7
は、第1タンク本体2の外周面2A上に断面略台形のろ
う材保持部7A内として形成され、その溝口7Bは第1
タンク本体2の中心側に向いている。従って、ろう添加
用溝7のチューブ6の側が開いている。
【0025】ろう添加用溝7に棒状ろう材8が挿入され
ている。棒状ろう材8はチューブ6に接触している。棒
状ろう材8の太さを選定することにより、適正なろう材
量に調整される。
【0026】そして、ろう添加用溝7に挿入されチュー
ブ6の外周面6Aに接触する棒状ろう材8の溶融によ
り、チューブ挿通孔5の内周縁5Aとチューブ6の外周
面6Aがろう付接合される。以上の如き構成によれば、
次の効果を奏する。第1に、ろう添加用溝7に挿入され
チューブ6の外周面6Aに接触する棒状ろう材8の溶融
により、チューブ挿通孔5の内周縁5Aとチューブ6の
外周面6Aがろう付接合されるので、チューブ挿通孔5
の内周縁5Aの立上げ壁5Cをもろう付け用の面とし利
用でき、ろう付接合の面積も充分に確保され、第1タン
ク本体2とチューブ6の接合力を強固にできる。
【0027】第2に、棒状ろう材8をチューブ6に接触
してろう添加用溝7に挿入すれば良いので、棒状ろう材
8のセッティング作業を容易にできる。第3に、棒状ろ
う材8がチューブ6に接触してろう添加用溝7に挿入さ
れるので、棒状ろう材8をセットすべき場所に確実にセ
ットでき、しかも、加熱中に棒状ろう材8はセッティン
グされた部位からずれることがない。従って、ろう付接
合の面積が広くても、適正なろう材量を確保でき、棒状
ろう材8が均等に溶融し、適正なろう材量でチューブ挿
通孔5の内周縁5Aとチューブ6の外周面6Aをろう付
接合でき、ろう付け接合の品質を確保できる。
【0028】なお、本発明の実施の形態においては、ア
ルミニウム製熱交換器として、コンデンサ用熱交換器を
例に挙げて説明したが、これに限定されることなく、例
えばインタクーラ,ラジエータ等に適用することもでき
る。例えばラジエータに適用した場合には、図10に示
すように、図1の断面円形の第1タンク本体2に代え
て、断面4角形状のタンク本体9にすることもできる。
【0029】図11は請求項1,請求項3記載の発明の
実施の形態に係わるアルミニウム製熱交換器の要部断面
図を示す。本発明の実施の形態は、請求項1,請求項2
記載の発明の実施の形態に係わるアルミニウム製熱交換
器と同様の構造であり、相違する部分についてのみ説明
し、同一構成部品については同一の符号を付してその説
明を省略する。
【0030】図に示すように、第1タンク本体2のチュ
ーブ挿通孔5のろう付け時の上側部分に、チューブ6の
側が開いているろう添加用溝11が形成されている。ろ
う添加用溝11は、第1タンク本体2の長手方向に沿っ
て各チューブ挿通孔5に亘って形成され、且つ、第1タ
ンク本体2の内周面2B上に断面略台形のろう材保持部
11A内として形成され、その溝口11Bは第1タンク
本体2の中心側を向いている。
【0031】ろう添加用溝11に棒状ろう材8が挿入さ
れている。棒状ろう材8はチューブ6に接触している。
請求項1,請求項2記載の発明の実施の形態に係わるア
ルミニウム製熱交換器と同様に、棒状ろう材8の溶融に
より、第1タンク本体2のチューブ挿通孔5の内周縁5
Aとチューブ6の外周面6Aがろう付接合される。
【0032】本実施の形態によれば、請求項1,請求項
2記載の発明の実施の形態に係わるアルミニウム製熱交
換器と同様の効果を奏し、加えて、第1タンク本体2の
外周面2Aに突起が無く、運搬の際に持ち易くできる。
次に、図1ないし図9により請求項4記載の発明の実施
の形態に係わるアルミニウム製熱交換器の製造方法を説
明する。なお、本発明の実施の形態における構成部品
は、請求項1,請求項2記載の発明の実施の形態に係わ
るアルミニウム製熱交換器と同様であり、同一構成部品
については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
また、アルミニウム製熱交換器として、コンデンサ用熱
交換器を例に挙げて説明する。
【0033】最初に、第1タンク本体2のチューブ挿通
孔5のろう付け時の上側部分に形成されているろう添加
用溝7に、棒状ろう材8がチューブ6の外周面6Aに接
触された状態で挿入される。ここで、ろう添加用溝7は
チューブ6側が開いており、アルミニウム製の第1タン
ク本体2が押し出し成形される時、同時に成形される。
【0034】続いて、ろう添加用溝7に棒状ろう材8が
挿入される。棒状ろう材8はチューブ6の外周面6Aに
接触する。さらに、第1タンク本体2のチューブ挿通孔
5にチューブ6が挿入される。ろう添加用溝7の棒状ろ
う材8への挿入方法は、図8に示されている。図に示す
ように、先ず、(イ)の工程で第1タンク本体2の各チ
ューブ挿通孔5が第1タンク本体2の押し出し成形の際
に加工される。続いて、チューブ挿通孔5が穿設され
る。(ロ)の工程でろう添加用溝7に棒状ろう材8(第
1タンク本体2の押し出し方向における全長程度の長さ
となっている。)が挿入され、この棒状ろう材8は第1
タンク本体2の長手方向に沿って各チューブ挿通孔5に
亘っている。(ハ)の工程で各チューブ挿通孔5にチュ
ーブ6が挿入される。
【0035】このようにして、図1に示すように、第1
タンク本体2の各チューブ挿通孔5にコア部3のチュー
ブ6がそれぞれ挿入される。チューブ6の間にフィン3
Aがセットされる。そして、第1タンク本体2が炉に横
置きされた状態で、コンデンサ用熱交換器1が炉の中に
セットされる。
【0036】炉の中で、コンデンサ用熱交換器1が加熱
され、同時に、棒状ろう材8が加熱されて溶融される。
この時、第1タンク本体2のチューブ挿通孔5のろう付
け時の上側部分に、ろう添加用溝7が位置しているの
で、溶融した棒状ろう材8は重力により第1タンク本体
2のチューブ挿通孔5の内周縁5Aとチューブ6の外周
面6Aの間の隙間Sを上から下に向かって流れ易い状態
になっている。
【0037】また、その溶融した棒状ろう材8が隙間S
に回る際、棒状ろう材8はろう添加用溝7に挿入されて
いるので、加熱中に棒状ろう材8はセッティングされた
部位からずれることがない。
【0038】溶融された棒状ろう材8は、重力,毛細管
現象により、第1タンク本体2のチューブ挿通孔5の内
周縁5Aとチューブ6の外周面6Aの間の隙間Sに回
る。溶融された棒状ろう材8により、第1タンク本体2
のチューブ挿通孔5の内周縁5Aにおける立上げ壁Cと
チューブ6の外周面6Aがろう付接合され、第1タンク
本体2とチューブ6が一体化される。
【0039】このようにして、第1タンク本体2,コア
部3,第2タンク本体4が一体に組み立てられ、コンデ
ンサ用熱交換器1が造られる。以上の如き構成によれ
ば、次の効果を奏する。第1に、棒状ろう材8をチュー
ブ6に接触してろう添加用溝7に挿入すれば良いので、
棒状ろう材8のセッティング作業を容易にできる。
【0040】第2に、棒状ろう材8がチューブ6に接触
してろう添加用溝7に挿入されるので、棒状ろう材8を
セットすべき場所に確実にセットでき、しかも、加熱中
に棒状ろう材8はセッティングされた部位からずれるこ
とがない。従って、適正なろう材量を確保でき、棒状ろ
う材8が均等に溶融し、適正なろう材量でチューブ挿通
孔5の内周縁5Aとチューブ6の外周面6Aをろう付接
合でき、ろう付け接合の品質を確保できる。
【0041】なお、本実施の形態においては、棒状ろう
材8は第1タンク本体2の長手方向に沿って各チューブ
挿通孔5に亘っているが、挿入された棒状ろう材8を適
当な長さに分断し第1タンク本体2の各チューブ挿通孔
5の付近の部位にのみセットすることもできる。また、
本実施の形態においては、棒状ろう材8は第1タンク本
体2のチューブ挿通孔5のろう付け時の上側部分に置か
れているが、棒状ろう材8を第1タンク本体2のチュー
ブ挿通孔5のろう付け時の上側部分及び下側部分に置く
こともできる。これにより、第1タンク本体2のチュー
ブ挿通孔5のろう付け時の下側部分に置かれた棒状ろう
材は毛細管現象により上昇して隙間Sに回り、ろう付け
接合の品質をより向上させることもできる。また、第1
タンク本体2を炉の中の治具にセットする際、ろう添加
用溝7の側を下側にセットする誤組付を防止できる。
【0042】さらに、本実施の形態においては、ろう添
加用溝7の棒状ろう材8への挿入は、図8に示すよう
に、第1タンク本体2の各チューブ挿通孔5が穿設され
た後、ろう添加用溝7に棒状ろう材8が挿入されている
が、図9に示すように、(ニ)の工程で各チューブ挿通
孔5が穿設されていない第1タンク本体2のろう添加用
溝7に棒状ろう材8を挿入し、(ホ)の工程でその状態
で第1タンク本体2に各チューブ挿通孔5を穿設し、
(ニ)の工程((ハ)の工程と同じ)で各チューブ挿通
孔5にチューブ6を挿入することもできる。かかる順序
で、棒状ろう材8をセッティングすることにより、棒状
ろう材8とチューブ6との接触を確実にできる。また、
この際、棒状ろう材8は第1タンク本体2の長手方向に
沿って各チューブ挿通孔5に亘っているが、棒状ろう材
8を適当な長さに分断して第1タンク本体2の各チュー
ブ挿通孔5の付近の部位にのみセットすることもでき
る。
【0043】そして、本実施の形態においては、ろう添
加用溝7に棒状ろう材8が挿入された後、タンク本体2
のチューブ挿通孔5にチューブ6が挿入されているが、
タンク本体2のチューブ挿通孔5にチューブ6を挿入し
た後、ろう添加用溝7に棒状ろう材8を挿入することも
できる。図12ないし図14により請求項5記載の発明
の実施の形態に係わるアルミニウム製熱交換器及び請求
項6記載の発明の実施の形態に係わるアルミニウム製熱
交換器の製造方法を説明する。
【0044】請求項5記載の発明の実施の形態に係わる
アルミニウム製熱交換器は、請求項1,2記載の発明の
実施の形態に係わるアルミニウム製熱交換器と同様の構
造であり、相違する部分についてのみ説明し、同一構成
部品については同一の符号を付してその説明を省略す
る。なお、アルミニウム製熱交換器として、コンデンサ
用熱交換器を例に挙げて説明する。
【0045】図において、第1タンク本体2のチューブ
挿通孔5のろう付け時の上側部分に、ろう材用舌片21
が形成されている。ろう材用舌片21のタンク側表面2
1Aと第1タンク本体2の外周面2AとでV字溝からな
るフラックス塗布用溝22が形成されている。フラック
ス塗布用溝22の溝口22Aは第1タンク本体2の中心
側の反対側(図12,図14で上側)を向いている。
【0046】フラックス塗布用溝22内に、シリコン入
りフラックス23が塗布される。当該コンデンサ用熱交
換器1が炉の中にセットされ、加熱されると、シリコン
入りフラックス23が塗られた第1タンク本体2のろう
材用舌片21は、溶融してアルミニウム共晶合金化し、
ろう材化される。この造られたろう材は、溶融状態で、
重力,毛細管現象により、第1タンク本体2のチューブ
挿通孔5の内周縁5Aとチューブ6の外周面6Aの間の
隙間Sに回る。そして、第1タンク本体2のチューブ挿
通孔5とチューブ6の外周面6Aはろう付接合される。
【0047】請求項5記載の発明の実施の形態に係わる
アルミニウム製熱交換器によれば、請求項1,2記載の
発明の実施の形態と同様の効果が生じる。また、請求項
6記載の発明の実施の形態に係わるアルミニウム製熱交
換器の製造方法によれば、シリコン入りフラックス23
はフラックス塗布用溝22に塗布されているので、炉か
らの輻射熱を直接受けることができる。従って、ろう付
け時のろう材用舌片21の温度上昇を顕著にでき、ろう
材用舌片21のろう材化を速くできる。
【0048】また、シリコン入りフラックス23をフラ
ックス塗布用溝22内に塗布すれば良いので、垂れ落ち
がなく、塗布の作業性を良くできる。さらに、シリコン
入りフラックス23はフラックス塗布用溝22に塗布さ
れているので、重力で垂れ落ちることがない。従って、
加熱中にシリコン入りフラックス23がセッティングさ
れた部位からずれることを防止でき、適正なろう材量を
確保でき、溶融されたろうが均等に回り、適正なろう材
量でチューブ挿通孔5の内周縁5Aとチューブ6の外周
面6Aをろう付接合し、ろう付け接合の品質を確保でき
る。
【0049】なお、本発明の実施の形態においては、フ
ラックス塗布用溝22の例としてV字溝が例に挙げられ
ているが、これに限定されることなく、例えば、U字溝
にすることもできる。また、本実施の形態においては、
ろう材用舌片21の表側は平坦になっているが、図15
に示すように、ろう材用舌片21のフラックス塗布用溝
22側の内壁面22Bを凹凸面にし、炉による受熱面積
/単位長さを広くし、ろう付け時のろう材用舌片21の
温度上昇を顕著にでき、ろう材用舌片21のろう材化を
速くできる。
【0050】さらに、図16に示すように、本実施の形
態にけるろう材用舌片21の裏側に凹凸面21Bを形成
し、炉による受熱面積/単位長さが広くし、ろう付け時
のろう材用舌片21の温度上昇を顕著にでき、ろう材用
舌片21のろう材化を速くできる。そして、本実施の形
態においては、シリコン入りフラックス23がフラック
ス塗布用溝22に塗布された後、タンク本体2のチュー
ブ挿通孔5にチューブ6が挿入されているが、タンク本
体2のチューブ挿通孔5にチューブ6を挿入した後、シ
リコン入りフラックス23をフラックス塗布用溝22に
塗布することもできる。
【0051】そして、また、本実施の形態においては、
ろう材用舌片21にシリコン入りフラックス23が塗布
されているが、シリコン入りフラックス23に代えてろ
う材入りフラックス24を用いて、ろう材入りフラック
ス24が塗られた第1タンク本体2のろう材用舌片21
を溶融させてアルミニウム共晶合金化し、ろう材化する
こともできる。これにより、請求項7記載の発明の実施
の形態に係わるアルミニウム製熱交換器を構成するとと
もに、請求項8記載の発明の実施の形態に係わるアルミ
ニウム製熱交換器の製造方法を構成することもできる。
【0052】この場合、フラックス塗布用溝22の例と
してV字溝が例に挙げられているが、これに限定される
ことなく、例えば、U字溝にすることもできる。また、
ろう材用舌片21の表側は平坦になっているが、図15
に示すように、ろう材用舌片21のフラックス塗布用溝
22側の内壁面22Bを凹凸面にし、炉による受熱面積
/単位長さを広くし、ろう付け時のろう材用舌片21の
温度上昇を顕著にでき、ろう材用舌片21のろう材化を
速くできる。さらに、図16に示すように、ろう材用舌
片21の裏側に凹凸面21Bを形成し、炉による受熱面
積/単位長さが広くし、ろう付け時のろう材用舌片21
の温度上昇を顕著にでき、ろう材用舌片21のろう材化
を速くできる。そして、タンク本体2のチューブ挿通孔
5にチューブ6を挿入した後、ろう材入りフラックス2
4をフラックス塗布用溝22に塗布することもできる。
【0053】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、チューブ
の外周面に接触してろう添加用溝に挿入された棒状ろう
材の溶融によりチューブ挿通孔の内周縁とチューブの外
周面がろう付接合されているので、ろう付接合の面積も
充分に確保され、タンク本体とチューブの接合力を強固
にできる。
【0054】また、組立時においては、第1に、棒状ろ
う材をチューブに接触してろう添加用溝に挿入すれば良
いので、棒状ろう材のセッティング作業を容易にでき
る。また、棒状ろう材がチューブに接触してろう添加用
溝に挿入されるので、棒状ろう材をセットすべき場所に
確実にセットできる。従って、適正なろう材量を確保で
き、棒状ろう材が均等に溶融し、適正なろう材量でチュ
ーブ挿通孔の内周縁とチューブの外周面をろう付接合
で、ろう付け接合の品質を確保できる。
【0055】請求項2記載の発明によれば、ろう添加用
溝はタンク本体の外周面に形成されているので、炉から
の輻射熱の伝搬を速くできる。請求項3記載の発明によ
れば、ろう添加用溝はタンク本体の内周面に形成されて
いるので、タンク本体の外周面に突起が無く、運搬の際
に持ち易くでき、単純な形状なので搬送の自動化を容易
にできる。
【0056】請求項4記載の発明によれば、第1に、棒
状ろう材をチューブに接触してろう添加用溝に挿入すれ
ば良いので、棒状ろう材のセッティング作業を容易にで
きる。第2に、棒状ろう材がチューブに接触してろう添
加用溝に挿入されるので、棒状ろう材をセットすべき場
所に確実にセットできる。従って、適正なろう材量を確
保でき、棒状ろう材が均等に溶融し、適正なろう材量で
チューブ挿通孔の内周縁とチューブの外周面をろう付接
合でき、ろう付け接合の品質を確保できる。
【0057】請求項5記載の発明によれば、請求項1記
載の発明と同様の効果を奏する。請求項6記載の発明に
よれば、シリコン入りフラックスがフラックス塗布用溝
内に塗布されているので、炉からの輻射熱を直接受ける
ことができる。従って、ろう付け時のろう材用舌片の温
度上昇を顕著にでき、ろう材用舌片のろう材化を速くで
きる。
【0058】また、シリコン入りフラックスをフラック
ス塗布用溝内に塗布すれば良いので、垂れ落ちがなく、
塗布の作業性を良くできる。ろう材用舌片を目安にシリ
コン入りフラックスをろう材用舌片のタンク側表面に塗
布すれば良いので、作業性を向上できる。さらに、加熱
中にシリコン入りフラックスがセッティングされた部位
からずれることを防止でき、適正なろう材量を確保で
き、溶融したろう材は均等に溶融し、適正なろう材量で
チューブ挿通孔の内周縁とチューブの外周面をろう付接
合し、ろう付け接合の品質を確保できる。
【0059】請求項7記載の発明によれば、請求項5記
載の発明と同様な効果を奏する。請求項8記載の発明に
よれば、請求項6記載の発明と同様な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1,2記載の発明の実施の形態に係わる
アルミニウム製熱交換器を示す要部断面図である。
【図2】図1のX部拡大図である。
【図3】同アルミニウム製熱交換器を示す一部断面図で
ある。
【図4】同アルミニウム製熱交換器のタンク本体を示す
断面図である。
【図5】同アルミニウム製熱交換器のチューブ挿通孔を
示す要部断面図である。
【図6】図4の一点鎖線YーYで切断した矢視図であ
る。
【図7】同アルミニウム製熱交換器のコア部を示す正面
図である。
【図8】同アルミニウム製熱交換器の棒状ろう材のセッ
ティング方法の断面説明図である。
【図9】同アルミニウム製熱交換器の棒状ろう材のセッ
ティング方法の断面説明図である。
【図10】同アルミニウム製熱交換器の変形例を示す要
部断面図である。
【図11】請求項1,3記載の発明の実施の形態に係わ
るアルミニウム製熱交換器の要部断面図である。
【図12】請求項4及び請求項5記載の発明の実施の形
態に係わるアルミニウム製熱交換器の要部断面図であ
る。
【図13】図4の一点鎖線ZーZで切断した矢視図であ
る。
【図14】図11のW部拡大図である。
【図15】アルミニウム製熱交換器のフラックス塗布用
溝の変形例を示す拡大図である。
【図16】アルミニウム製熱交換器のフラックス塗布用
溝の変形例を示す拡大図である。
【図17】従来におけるアルミニウム製熱交換器のろう
付けによるタンク本体とコア部の接合方法を示す一部断
面説明図である。
【符号の説明】
1 コンデンサ用熱交換器(アルミニウム製熱交換器) 2 第1タンク本体(タンク本体) 2A 外周面 2B 内周面 5 チューブ挿通孔 5A 内周縁 6 チューブ 6A 外周面 7 ろう添加用溝 8 棒状ろう材 11 ろう添加用溝 21 ろう材用舌片 22 フラックス塗布用溝 23 シリコン入りフラックス 24 ろう材入りフラックス

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 押し出し成形されるアルミニウム製のタ
    ンク本体(2)と、タンク本体(2)のチューブ挿通孔
    (5)に挿入されるチューブ(6)とを有し、 炉に横置きされたタンク本体(2)とチューブ(6)を
    棒状ろう材(8)によりろう付け接合してなるアルミニ
    ウム製熱交換器(1)において、 タンク本体(2)のチューブ挿通孔(5)のろう付け時
    の上側部分に、チューブ(6)側が開いて前記棒状ろう
    材(8)を挿入するためのろう添加用溝(7,11)が
    形成され、 ろう添加用溝(7,11)に挿入されてチューブ(6)
    の外周面(6A)に接触する前記棒状ろう材(8)の溶
    融により、チューブ挿通孔(5)の内周縁(5A)とチ
    ューブ(6)の外周面(6A)がろう付接合されている
    ことを特徴とするアルミニウム製熱交換器。
  2. 【請求項2】 ろう添加用溝(7)はタンク本体(2)
    の外周面(2A)上に形成されていることを特徴とする
    請求項1記載のアルミニウム製熱交換器。
  3. 【請求項3】 ろう添加用溝(11)はタンク本体
    (2)の内周面(2B)上に形成されていることを特徴
    とする請求項1記載のアルミニウム製熱交換器。
  4. 【請求項4】 押し出し成形されるアルミニウム製のタ
    ンク本体(2)を炉に横置きし、 タンク本体(2)とチューブ(6)をろう付接合で一体
    化するアルミニウム製熱交換器の製造方法において、 チューブ挿通孔(5)のろう付け時の上側部分に形成さ
    れてチューブ(6)側が開いているろう添加用溝(7)
    に、棒状ろう材(8)をチューブ(6)の外周面(6
    A)に接触させた状態で挿入し、 タンク本体(2)のチューブ挿通孔(5)にチューブ
    (6)を挿入し、 棒状ろう材(8)を加熱して溶融し、 溶融した棒状ろう材(8)をチューブ挿通孔(5)の内
    周縁(5A)とチューブ(6)の外周面(6A)の間に
    回すことにより、チューブ挿通孔(5)の内周縁(5
    A)とチューブ(6)の外周面(6A)をろう付接合す
    ることを特徴とするアルミニウム製熱交換器の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 押し出し成形されたアルミニウム製のタ
    ンク本体(2)と、タンク本体(2)のチューブ挿通孔
    (5)に挿入されたチューブ(6)とを有し、 炉に横置きされたタンク本体(2)とチューブ(6)を
    ろう付け接合してなるアルミニウム製熱交換器(1)に
    おいて、 タンク本体(2)のチューブ挿通孔(5)のろう付け時
    の上側部分にタンク本体(2)の外方を向くフラックス
    塗布用溝(22)とともに形成されたろう材用舌片(2
    1)を、フラックス塗布用溝(22)内に塗布されたシ
    リコン入りフラックス(23)により溶融・ろう材化さ
    せて、チューブ挿通孔(5)の内周縁(5A)とチュー
    ブ(6)の外周面(6A)はろう付接合されていること
    を特徴とするアルミニウム製熱交換器。
  6. 【請求項6】 押し出し成形されるアルミニウム製のタ
    ンク本体(2)を炉に横置きし、 タンク本体(2)とチューブ(6)をろう付接合で一体
    化するアルミニウム製熱交換器の製造方法において、 タンク本体(2)のチューブ挿通孔(5)のろう付け時
    の上側部分にろう材用舌片(21)とともにタンク本体
    (2)の外方に向いて形成されたフラックス塗布用溝
    (22)内に、シリコン入りフラックス(23)を塗布
    し、 タンク本体(2)のチューブ挿通孔(5)にチューブ
    (6)を挿入し、 フラックス塗布用溝(22)内のシリコン入りフラック
    ス(23)によりろう材用舌片(21)を溶融・ろう材
    化し、 この溶融したろう材をチューブ挿通孔(5)の内周縁
    (5A)とチューブ(6)の外周面(6A)の間に回す
    ことにより、チューブ挿通孔(5)の内周縁(5A)と
    チューブ(6)の外周面(6A)をろう付接合すること
    を特徴とするアルミニウム製熱交換器の製造方法。
  7. 【請求項7】 押し出し成形されたアルミニウム製のタ
    ンク本体(2)と、 タンク本体(2)のチューブ挿通孔(5)に挿入された
    チューブ(6)とを有し、 炉に横置きされたタンク本体(2)とチューブ(6)を
    ろう付け接合してなるアルミニウム製熱交換器(1)に
    おいて、 タンク本体(2)のチューブ挿通孔(5)のろう付け時
    の上側部分にタンク本体(2)の外方を向くフラックス
    塗布用溝(22)とともに形成されたろう材用舌片(2
    1)を、フラックス塗布用溝(22)内に塗布されたろ
    う材入りフラックス(24)により溶融・ろう材化させ
    て、チューブ挿通孔(5)の内周縁(5A)とチューブ
    (6)の外周面(6A)はろう付接合されていることを
    特徴とするアルミニウム製熱交換器。
  8. 【請求項8】 押し出し成形されるアルミニウム製のタ
    ンク本体(2)を炉に横置きし、 タンク本体(2)とチューブ(6)をろう付接合で一体
    化するアルミニウム製熱交換器の製造方法において、 タンク本体(2)のチューブ挿通孔(5)のろう付け時
    の上側部分にろう材用舌片(21)とともにタンク本体
    (2)の外方に向いて形成されたフラックス塗布用溝
    (22)内に、ろう材入りフラックス(23)を塗布
    し、 タンク本体(2)のチューブ挿通孔(5)にチューブ
    (6)を挿入し、 フラックス塗布用溝(22)内のろう材入りフラックス
    (24)によりろう材用舌片(21)を溶融・ろう材化
    し、 この溶融したろう材をチューブ挿通孔(5)の内周縁
    (5A)とチューブ(6)の外周面(6A)の間に回す
    ことにより、チューブ挿通孔(5)の内周縁(5A)と
    チューブ(6)の外周面(6A)をろう付接合すること
    を特徴とするアルミニウム製熱交換器の製造方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2002035170A1 (en) * 2000-10-25 2002-05-02 Showa Denko K.K. Heat exchanger
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CN104736958A (zh) * 2012-10-17 2015-06-24 利乐拉瓦尔集团及财务有限公司 管支撑元件

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