JPH1038059A - トランスミッションの潤滑構造 - Google Patents
トランスミッションの潤滑構造Info
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- JPH1038059A JPH1038059A JP19930996A JP19930996A JPH1038059A JP H1038059 A JPH1038059 A JP H1038059A JP 19930996 A JP19930996 A JP 19930996A JP 19930996 A JP19930996 A JP 19930996A JP H1038059 A JPH1038059 A JP H1038059A
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- lubricating oil
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- gears
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H57/00—General details of gearing
- F16H57/04—Features relating to lubrication or cooling or heating
- F16H57/042—Guidance of lubricant
- F16H57/0432—Lubricant guiding means on or inside shift rods or shift forks
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H57/00—General details of gearing
- F16H57/04—Features relating to lubrication or cooling or heating
- F16H57/0467—Elements of gearings to be lubricated, cooled or heated
- F16H57/0468—Shift rods or shift forks
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H63/00—Control outputs from the control unit to change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion or to other devices than the final output mechanism
- F16H63/02—Final output mechanisms therefor; Actuating means for the final output mechanisms
- F16H63/30—Constructional features of the final output mechanisms
- F16H63/32—Gear shift yokes, e.g. shift forks
Landscapes
- General Details Of Gearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】簡単な構造で各部の潤滑を充分に行えるトラン
スミッションの潤滑構造を提供するにある。 【解決手段】入・出力軸17,18上にギヤ19B,2
0Aを軸方向にスライド自在に設け、ギヤ19B,20
Aのほぼ中央部に設けられたシフト溝22に係合するシ
フトフォーク26によってギヤ19B,20Aがスライ
ドされると共に、軸17,18内に潤滑オイル導入路3
4が形成され、この潤滑オイル導入路34からシフト溝
22に向かって潤滑オイル吐出孔35が形成されたトラ
ンスミッション16において、シフトフォーク26の側
面に、ギヤ19B,20Aの歯部38に近接し、かつギ
ヤ19B,20Aの側面形状に沿った円弧状の潤滑オイ
ルガイド用鍔部37を突設したものである。
スミッションの潤滑構造を提供するにある。 【解決手段】入・出力軸17,18上にギヤ19B,2
0Aを軸方向にスライド自在に設け、ギヤ19B,20
Aのほぼ中央部に設けられたシフト溝22に係合するシ
フトフォーク26によってギヤ19B,20Aがスライ
ドされると共に、軸17,18内に潤滑オイル導入路3
4が形成され、この潤滑オイル導入路34からシフト溝
22に向かって潤滑オイル吐出孔35が形成されたトラ
ンスミッション16において、シフトフォーク26の側
面に、ギヤ19B,20Aの歯部38に近接し、かつギ
ヤ19B,20Aの側面形状に沿った円弧状の潤滑オイ
ルガイド用鍔部37を突設したものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はトランスミッション
の潤滑構造に関する。
の潤滑構造に関する。
【0002】
【従来の技術】車両の走行状態に応じてエンジンの回転
を適切に減速すると共に、トルクを増大させたり、高速
回転に切り替える装置を一般にトランスミッション(変
速機)と称している。トランスミッションは、入力軸と
出力軸とに複数のギヤを設け、これらのギヤの噛合いの
組み合わせを変化させて変速を行うようになっている。
を適切に減速すると共に、トルクを増大させたり、高速
回転に切り替える装置を一般にトランスミッション(変
速機)と称している。トランスミッションは、入力軸と
出力軸とに複数のギヤを設け、これらのギヤの噛合いの
組み合わせを変化させて変速を行うようになっている。
【0003】ギヤの噛合いの組み合わせを変化させる具
体的な構造としては、例えば図5および図6に示すよう
に、ほぼ中央部にシフト溝1が形成されたギヤ2が入・
出力軸3上に回転一体、かつ軸方向にスライド自在に設
けられている。また、この入・出力軸3に平行してフォ
ークシャフト4が配置され、このフォークシャフト4に
シフトフォーク5が軸方向にスライド自在に設けられて
いる。そして、シフトフォーク5の開放端側に形成され
たフォーク部分6が、ギヤ2のシフト溝1に係合して回
転自在に把持すると共に、シフトフォーク5の基端部側
に突設されたガイドピン7が図示しないギヤシフトカム
のリード溝内に摺動自在に嵌合されている。
体的な構造としては、例えば図5および図6に示すよう
に、ほぼ中央部にシフト溝1が形成されたギヤ2が入・
出力軸3上に回転一体、かつ軸方向にスライド自在に設
けられている。また、この入・出力軸3に平行してフォ
ークシャフト4が配置され、このフォークシャフト4に
シフトフォーク5が軸方向にスライド自在に設けられて
いる。そして、シフトフォーク5の開放端側に形成され
たフォーク部分6が、ギヤ2のシフト溝1に係合して回
転自在に把持すると共に、シフトフォーク5の基端部側
に突設されたガイドピン7が図示しないギヤシフトカム
のリード溝内に摺動自在に嵌合されている。
【0004】図示しないシフトペダル等によって図示し
ないギヤシフトカムが回転すると、シフトフォーク5が
ギヤシフトカムのリード溝に合わせてフォークシャフト
4沿いにスライドし、これによってギヤ2が入・出力軸
3の軸方向に沿ってスライドする。これにより、ギヤ2
の側部に設けられたドッグクラッチ8が図示しない隣接
された他のギヤに結合あるいは切り放される。
ないギヤシフトカムが回転すると、シフトフォーク5が
ギヤシフトカムのリード溝に合わせてフォークシャフト
4沿いにスライドし、これによってギヤ2が入・出力軸
3の軸方向に沿ってスライドする。これにより、ギヤ2
の側部に設けられたドッグクラッチ8が図示しない隣接
された他のギヤに結合あるいは切り放される。
【0005】ところで、トランスミッションは常時高速
で回転し、また、多くのギヤが噛み合っているため、常
に潤滑を必要とする。トランスミッションの潤滑方法と
しては、例えば実開昭61−32662号公報に示すよ
うに、フォークシャフトを中空にしてその内部に潤滑オ
イルを導き、このフォークシャフトの外周面に潤滑オイ
ル吐出孔を設けてギヤやシフトフォークに向かって潤滑
オイルを噴射させるようにしたものや、特開昭62−2
05823号公報や図5および図6に示すように、入・
出力軸3を中空にして潤滑オイル導入路9を形成し、そ
の内部に潤滑オイルを導き、これらの入・出力軸3の外
周面に潤滑オイル吐出孔10を設けてギヤ2やシフトフ
ォーク5に向かって潤滑オイルを導くようにしたものが
ある。
で回転し、また、多くのギヤが噛み合っているため、常
に潤滑を必要とする。トランスミッションの潤滑方法と
しては、例えば実開昭61−32662号公報に示すよ
うに、フォークシャフトを中空にしてその内部に潤滑オ
イルを導き、このフォークシャフトの外周面に潤滑オイ
ル吐出孔を設けてギヤやシフトフォークに向かって潤滑
オイルを噴射させるようにしたものや、特開昭62−2
05823号公報や図5および図6に示すように、入・
出力軸3を中空にして潤滑オイル導入路9を形成し、そ
の内部に潤滑オイルを導き、これらの入・出力軸3の外
周面に潤滑オイル吐出孔10を設けてギヤ2やシフトフ
ォーク5に向かって潤滑オイルを導くようにしたものが
ある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、フォー
クシャフトからギヤやシフトフォークに向かって潤滑オ
イルを噴射させるようにしても、ギヤの噛合い部(歯
面)は積極的に潤滑されない。また、入力軸や出力軸か
らギヤやシフトフォークに向かって潤滑オイルを導くよ
うにすると、図5および図6の矢印が示すように、遠心
力によって潤滑オイルが飛散し、トランスミッションの
各部に潤滑オイルが充分に行き渡らない。
クシャフトからギヤやシフトフォークに向かって潤滑オ
イルを噴射させるようにしても、ギヤの噛合い部(歯
面)は積極的に潤滑されない。また、入力軸や出力軸か
らギヤやシフトフォークに向かって潤滑オイルを導くよ
うにすると、図5および図6の矢印が示すように、遠心
力によって潤滑オイルが飛散し、トランスミッションの
各部に潤滑オイルが充分に行き渡らない。
【0007】本発明は上述した事情を考慮してなされた
もので、簡単な構造で各部の潤滑を充分に行えるトラン
スミッションの潤滑構造を提供することを目的とする。
もので、簡単な構造で各部の潤滑を充分に行えるトラン
スミッションの潤滑構造を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係るトランスミ
ッションの潤滑構造は、上述した課題を解決するため
に、請求項1に記載したように、入・出力軸上にギヤを
軸方向にスライド自在に設け、上記ギヤのほぼ中央部に
設けられたシフト溝に係合するシフトフォークによって
上記ギヤがスライドされると共に、上記軸内に潤滑オイ
ル導入路が形成され、この潤滑オイル導入路から上記シ
フト溝に向かって潤滑オイル吐出孔が形成されたトラン
スミッションにおいて、上記シフトフォークの側面に、
上記ギヤの歯部に近接し、かつ上記ギヤの側面形状に沿
った円弧状の潤滑オイルガイド用鍔部を突設したもので
ある。
ッションの潤滑構造は、上述した課題を解決するため
に、請求項1に記載したように、入・出力軸上にギヤを
軸方向にスライド自在に設け、上記ギヤのほぼ中央部に
設けられたシフト溝に係合するシフトフォークによって
上記ギヤがスライドされると共に、上記軸内に潤滑オイ
ル導入路が形成され、この潤滑オイル導入路から上記シ
フト溝に向かって潤滑オイル吐出孔が形成されたトラン
スミッションにおいて、上記シフトフォークの側面に、
上記ギヤの歯部に近接し、かつ上記ギヤの側面形状に沿
った円弧状の潤滑オイルガイド用鍔部を突設したもので
ある。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
基づいて説明する。
【0010】図1は、この発明を適用した4サイクルエ
ンジンの縦断面図である。図1に示すように、このエン
ジン11は主にシリンダヘッド12、シリンダブロック
13、そしてクランクケース14から外形が構成され
る。
ンジンの縦断面図である。図1に示すように、このエン
ジン11は主にシリンダヘッド12、シリンダブロック
13、そしてクランクケース14から外形が構成され
る。
【0011】クランクケース14内にはクランクシャフ
ト15が配置される。クランクシャフト15の回転運
動、すなわちエンジン11の動力はクランクシャフト1
5上に設けられた図示しないプライマリードライブギヤ
から図示しないクラッチ機構を介してトランスミッショ
ン16に伝達される。
ト15が配置される。クランクシャフト15の回転運
動、すなわちエンジン11の動力はクランクシャフト1
5上に設けられた図示しないプライマリードライブギヤ
から図示しないクラッチ機構を介してトランスミッショ
ン16に伝達される。
【0012】図2は図1のII−II線に沿う断面図で
ある。図1および図2に示すように、トランスミッショ
ン16は、主に入力軸17、出力軸18、複数個のドラ
イブギヤ19A〜19Cおよびドリブンギヤ20A,2
0B、そしてギヤシフト装置21から構成される。
ある。図1および図2に示すように、トランスミッショ
ン16は、主に入力軸17、出力軸18、複数個のドラ
イブギヤ19A〜19Cおよびドリブンギヤ20A,2
0B、そしてギヤシフト装置21から構成される。
【0013】一部のドライブギヤ19Aは入力軸17上
に回転一体に固定され、また、一部のドライブギヤ19
Bは入力軸17上に回転一体、かつ軸方向にスライド自
在に設けられ、そして残りのドライブギヤ19Cは入力
軸17上に回転自在に設けられる。
に回転一体に固定され、また、一部のドライブギヤ19
Bは入力軸17上に回転一体、かつ軸方向にスライド自
在に設けられ、そして残りのドライブギヤ19Cは入力
軸17上に回転自在に設けられる。
【0014】また、一部のドリブンギヤ20Aは出力軸
18上に回転一体、かつ軸方向にスライド自在に設けら
れ、残りのドリブンギヤ20Bは出力軸18上に回転自
在に設けられる。そして、これらのギヤは常時噛合って
おり、その組み合わせを変化させることによりクランク
シャフト15の回転運動が変速される。なお、図2はト
ランスミッション16の展開平面図となっているため、
上記各ドライブギヤ19A〜19Cおよびドリブンギヤ
20A,20Bがそれぞれ噛合っていない状態で示され
る。
18上に回転一体、かつ軸方向にスライド自在に設けら
れ、残りのドリブンギヤ20Bは出力軸18上に回転自
在に設けられる。そして、これらのギヤは常時噛合って
おり、その組み合わせを変化させることによりクランク
シャフト15の回転運動が変速される。なお、図2はト
ランスミッション16の展開平面図となっているため、
上記各ドライブギヤ19A〜19Cおよびドリブンギヤ
20A,20Bがそれぞれ噛合っていない状態で示され
る。
【0015】入力軸17上に回転一体、かつ軸方向にス
ライド自在に設けられたドライブギヤ19Bのほぼ中央
部にはシフト溝22が形成され、このドライブギヤ19
Bの両側部には、隣接するドライブギヤ19Cに選択的
に噛み合うドッグクラッチ23が形成される。
ライド自在に設けられたドライブギヤ19Bのほぼ中央
部にはシフト溝22が形成され、このドライブギヤ19
Bの両側部には、隣接するドライブギヤ19Cに選択的
に噛み合うドッグクラッチ23が形成される。
【0016】一方、出力軸18上に回転一体、かつ軸方
向にスライド自在に設けられたドリブンギヤ20Aにも
そのほぼ中央部にそれぞれシフト溝22が形成され、こ
れらのドリブンギヤ20の両側部にも、隣接するドリブ
ンギヤ20Bに選択的に噛み合うドッグクラッチ23が
それぞれ形成される。
向にスライド自在に設けられたドリブンギヤ20Aにも
そのほぼ中央部にそれぞれシフト溝22が形成され、こ
れらのドリブンギヤ20の両側部にも、隣接するドリブ
ンギヤ20Bに選択的に噛み合うドッグクラッチ23が
それぞれ形成される。
【0017】ギヤシフト装置21は、主にギヤシフトカ
ム24、フォークシャフト25、およびシフトフォーク
26で構成される。
ム24、フォークシャフト25、およびシフトフォーク
26で構成される。
【0018】入力軸17と出力軸18との間には、これ
らの軸17,18に平行するギヤシフトカム24が回転
自在に軸支される。このギヤシフトカム24は、例えば
中空状に鋳造された円筒カムであり、その外周面に三本
のリード溝27が刻設される。なお、このギヤシフトカ
ム24はギヤシフト装置21を構成する図示しないチェ
ンジペダル等の駆動装置により回動操作される。
らの軸17,18に平行するギヤシフトカム24が回転
自在に軸支される。このギヤシフトカム24は、例えば
中空状に鋳造された円筒カムであり、その外周面に三本
のリード溝27が刻設される。なお、このギヤシフトカ
ム24はギヤシフト装置21を構成する図示しないチェ
ンジペダル等の駆動装置により回動操作される。
【0019】ギヤシフトカム24と、入力軸17および
出力軸18との間には、これらの軸に平行してフォーク
シャフト25が軸支される。これらのフォークシャフト
25にはシフトフォーク26が軸方向にスライド自在に
軸装され、これらシフトフォーク26に突設されたガイ
ドピン26aがそれぞれギヤシフトカム24のリード溝
27内に摺動自在に嵌合される。
出力軸18との間には、これらの軸に平行してフォーク
シャフト25が軸支される。これらのフォークシャフト
25にはシフトフォーク26が軸方向にスライド自在に
軸装され、これらシフトフォーク26に突設されたガイ
ドピン26aがそれぞれギヤシフトカム24のリード溝
27内に摺動自在に嵌合される。
【0020】そして、シフトフォーク26にそれぞれ形
成されたフォーク部分26bが、それぞれ前記シフト溝
22に係合し、回転自在に把持する。
成されたフォーク部分26bが、それぞれ前記シフト溝
22に係合し、回転自在に把持する。
【0021】ギヤシフトカム24が回転すると、シフト
フォーク26がギヤシフトカム24のリード溝27に合
わせてフォークシャフト25沿いに摺動し、これによっ
てドライブギヤ19Bとドリブンギヤ20Aとが入力軸
17と出力軸18の軸方向に沿って摺動する。このた
め、ドッグクラッチ23が結合あるいは切り放される。
フォーク26がギヤシフトカム24のリード溝27に合
わせてフォークシャフト25沿いに摺動し、これによっ
てドライブギヤ19Bとドリブンギヤ20Aとが入力軸
17と出力軸18の軸方向に沿って摺動する。このた
め、ドッグクラッチ23が結合あるいは切り放される。
【0022】ドッグクラッチ23が隣接するギヤ19
C,20Bに結合すると、結合されたギヤが入力軸17
または出力軸18に回転一体となるため、そのギヤのギ
ヤ比を介してエンジン11の動力が入力軸17から出力
軸18に伝達される。結合するドッグクラッチ23は、
常に一つとされ、結合していないドッグクラッチ23に
隣接するギヤは、相手のギヤと噛み合いながらも、その
内の一方が入力軸17または出力軸18に対して回転自
在の状態に保たれ、空回りするようになっている。ま
た、ドッグクラッチ23がいずれも結合していない状態
では、トランスミッション16がニュートラル状態とな
り、エンジン11の動力は出力軸18に伝達されない。
C,20Bに結合すると、結合されたギヤが入力軸17
または出力軸18に回転一体となるため、そのギヤのギ
ヤ比を介してエンジン11の動力が入力軸17から出力
軸18に伝達される。結合するドッグクラッチ23は、
常に一つとされ、結合していないドッグクラッチ23に
隣接するギヤは、相手のギヤと噛み合いながらも、その
内の一方が入力軸17または出力軸18に対して回転自
在の状態に保たれ、空回りするようになっている。ま
た、ドッグクラッチ23がいずれも結合していない状態
では、トランスミッション16がニュートラル状態とな
り、エンジン11の動力は出力軸18に伝達されない。
【0023】ところで、このエンジン11は潤滑装置2
8を備える。潤滑装置28は、エンジン11のクランク
ケース14下部に設けられたオイルパン29内に貯留さ
れる潤滑オイルをオイルストレーナ30を経てオイルポ
ンプ31で汲上げ、オイルフィルタ32からオイル通路
33を経由してクランクシャフト15やトランスミッシ
ョン16等のエンジン11内各部に圧送するものであ
る。
8を備える。潤滑装置28は、エンジン11のクランク
ケース14下部に設けられたオイルパン29内に貯留さ
れる潤滑オイルをオイルストレーナ30を経てオイルポ
ンプ31で汲上げ、オイルフィルタ32からオイル通路
33を経由してクランクシャフト15やトランスミッシ
ョン16等のエンジン11内各部に圧送するものであ
る。
【0024】トランスミッション16の入力軸17およ
び出力軸18はいずれも中空に形成され、その内部は潤
滑オイル導入路34となって、詳細には図示しないが上
記オイル通路33に接続される。各潤滑オイル導入路3
4から各軸17,18の外周面に向かって複数の潤滑オ
イル吐出孔35が形成される。これらの潤滑オイル吐出
孔35は、ドライブギヤ19Bおよびドリブンギヤ20
Aのシフト溝22に向かっても設けられ、各ギヤ19
B,20Aのシフト溝22には潤滑オイル吐出孔35に
連通する連通路36が形成される。
び出力軸18はいずれも中空に形成され、その内部は潤
滑オイル導入路34となって、詳細には図示しないが上
記オイル通路33に接続される。各潤滑オイル導入路3
4から各軸17,18の外周面に向かって複数の潤滑オ
イル吐出孔35が形成される。これらの潤滑オイル吐出
孔35は、ドライブギヤ19Bおよびドリブンギヤ20
Aのシフト溝22に向かっても設けられ、各ギヤ19
B,20Aのシフト溝22には潤滑オイル吐出孔35に
連通する連通路36が形成される。
【0025】図3は、図2に円で囲った要部IIIの拡
大図であり、図4は図3のIV−IV線に沿う断面図で
ある。図2〜図4に示すように、各シフトフォーク26
には潤滑オイルガイド用の鍔部37が形成される。この
鍔部37は、図3で詳細に示すように、シフトフォーク
26の側面に設けられ、ギヤ19Bの歯部38の側面に
近接するように突設される。また、この鍔部37は、図
4で詳細に示すように、ギヤ19Bの側面形状に沿って
円弧状に形成される。
大図であり、図4は図3のIV−IV線に沿う断面図で
ある。図2〜図4に示すように、各シフトフォーク26
には潤滑オイルガイド用の鍔部37が形成される。この
鍔部37は、図3で詳細に示すように、シフトフォーク
26の側面に設けられ、ギヤ19Bの歯部38の側面に
近接するように突設される。また、この鍔部37は、図
4で詳細に示すように、ギヤ19Bの側面形状に沿って
円弧状に形成される。
【0026】次に、本実施形態の作用について説明す
る。
る。
【0027】シフトフォーク26の側面に、ギヤ19B
の歯部38に近接し、かつギヤ19Bの側面形状に沿っ
た円弧状の潤滑オイルガイド用鍔部37を突設すること
により、入力軸17や出力軸18の潤滑オイル導入路3
4から潤滑オイル吐出孔35を経て各軸17,18の外
周面に向かって吐出する潤滑オイルは、各軸17,18
の遠心力によって飛散されることがなく、鍔部37とシ
フト溝22との間に潤滑オイルが溜まり、その結果、シ
フトフォーク26のフォーク部分26bとギヤ19Bの
シフト溝22との間が充分に潤滑され、シフトフォーク
26およびギヤ19Bのシフト溝22の磨耗を低減させ
る。
の歯部38に近接し、かつギヤ19Bの側面形状に沿っ
た円弧状の潤滑オイルガイド用鍔部37を突設すること
により、入力軸17や出力軸18の潤滑オイル導入路3
4から潤滑オイル吐出孔35を経て各軸17,18の外
周面に向かって吐出する潤滑オイルは、各軸17,18
の遠心力によって飛散されることがなく、鍔部37とシ
フト溝22との間に潤滑オイルが溜まり、その結果、シ
フトフォーク26のフォーク部分26bとギヤ19Bの
シフト溝22との間が充分に潤滑され、シフトフォーク
26およびギヤ19Bのシフト溝22の磨耗を低減させ
る。
【0028】また、潤滑オイルは飛散されることなく鍔
部37によってギヤ19Bの歯部38に案内されるの
で、歯面のピッチングも低減される。
部37によってギヤ19Bの歯部38に案内されるの
で、歯面のピッチングも低減される。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るトラ
ンスミッションの潤滑構造によれば、入・出力軸上にギ
ヤを軸方向にスライド自在に設け、上記ギヤのほぼ中央
部に設けられたシフト溝に係合するシフトフォークによ
って上記ギヤがスライドされると共に、上記軸内に潤滑
オイル導入路が形成され、この潤滑オイル導入路から上
記シフト溝に向かって潤滑オイル吐出孔が形成されたト
ランスミッションにおいて、上記シフトフォークの側面
に、上記ギヤの歯部に近接し、かつ上記ギヤの側面形状
に沿った円弧状の潤滑オイルガイド用鍔部を突設したた
め、遠心力によって潤滑オイルが飛散することなく、簡
単な構造でトランスミッション各部の潤滑が充分に行え
る。
ンスミッションの潤滑構造によれば、入・出力軸上にギ
ヤを軸方向にスライド自在に設け、上記ギヤのほぼ中央
部に設けられたシフト溝に係合するシフトフォークによ
って上記ギヤがスライドされると共に、上記軸内に潤滑
オイル導入路が形成され、この潤滑オイル導入路から上
記シフト溝に向かって潤滑オイル吐出孔が形成されたト
ランスミッションにおいて、上記シフトフォークの側面
に、上記ギヤの歯部に近接し、かつ上記ギヤの側面形状
に沿った円弧状の潤滑オイルガイド用鍔部を突設したた
め、遠心力によって潤滑オイルが飛散することなく、簡
単な構造でトランスミッション各部の潤滑が充分に行え
る。
【図1】本発明に係るトランスミッションの潤滑構造の
一実施形態を示す4サイクルエンジンの縦断面図。
一実施形態を示す4サイクルエンジンの縦断面図。
【図2】図1のII−II線に沿う断面図。
【図3】図2に円で囲った要部IIIの拡大図。
【図4】図3のIV−IV線に沿う断面図。
【図5】従来のシフト溝とシフトフォークとの係合部の
縦断面図。
縦断面図。
【図6】図5のVI−VI線に沿う断面図。
11 エンジン 16 トランスミッション 17 入力軸 18 出力軸 19A〜19C ドライブギヤ 20A,20B ドリブンギヤ 21 ギヤシフト装置 22 シフト溝 24 ギヤシフトカム 25 フォークシャフト 26 シフトフォーク 28 潤滑装置 34 潤滑オイル導入路 35 潤滑オイル吐出孔 37 潤滑オイルガイド用鍔部 38 ギヤの歯部
Claims (1)
- 【請求項1】 入・出力軸上にギヤを軸方向にスライド
自在に設け、上記ギヤのほぼ中央部に設けられたシフト
溝に係合するシフトフォークによって上記ギヤがスライ
ドされると共に、上記軸内に潤滑オイル導入路が形成さ
れ、この潤滑オイル導入路から上記シフト溝に向かって
潤滑オイル吐出孔が形成されたトランスミッションにお
いて、上記シフトフォーク26の側面に、上記ギヤ19
B,20Aの歯部38に近接し、かつ上記ギヤ19B,
20Aの側面形状に沿った円弧状の潤滑オイルガイド用
鍔部37を突設したことを特徴とするトランスミッショ
ンの潤滑構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19930996A JPH1038059A (ja) | 1996-07-29 | 1996-07-29 | トランスミッションの潤滑構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19930996A JPH1038059A (ja) | 1996-07-29 | 1996-07-29 | トランスミッションの潤滑構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1038059A true JPH1038059A (ja) | 1998-02-13 |
Family
ID=16405667
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19930996A Pending JPH1038059A (ja) | 1996-07-29 | 1996-07-29 | トランスミッションの潤滑構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1038059A (ja) |
-
1996
- 1996-07-29 JP JP19930996A patent/JPH1038059A/ja active Pending
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