JPH1037554A - 錠の施解錠機構及びこの機構を備えた施解錠ユニット - Google Patents

錠の施解錠機構及びこの機構を備えた施解錠ユニット

Info

Publication number
JPH1037554A
JPH1037554A JP19356296A JP19356296A JPH1037554A JP H1037554 A JPH1037554 A JP H1037554A JP 19356296 A JP19356296 A JP 19356296A JP 19356296 A JP19356296 A JP 19356296A JP H1037554 A JPH1037554 A JP H1037554A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
locking
unlocking
driven
key
operating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP19356296A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshisada Okayasu
好貞 岡安
Hiroaki Yamamoto
浩明 山本
Taikichi Kaneda
泰吉 金田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP19356296A priority Critical patent/JPH1037554A/ja
Publication of JPH1037554A publication Critical patent/JPH1037554A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lock And Its Accessories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】キーの操作による施解錠動作及び電動による施
解錠動作をそれぞれ独立して行う機構を、錠の施解錠機
構に組み込んで小型化及び構造の簡略化を図る。 【解決手段】錠の施解錠機構は、施解錠信号によって駆
動する駆動部側に所定間隔を持った2箇所の作用部を設
け、この作用部間に位置し、且つこの作用部によって駆
動させられる被作用部を設け、この被作用部は、施解錠
を行う従動部側に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、錠の施解錠機構及
びこの機構を備えた施解錠ユニットに関するものであ
る。詳しくは、キーを錠前に差し込んで行なう施解錠動
作又は電動による施解錠動作をそれぞれ独立して行なう
機構及びこの機構を備えた施解錠ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術におけるドア等に設置されてい
る施解錠機構は、電動による施解錠動作及び錠前にキー
を差し込んで回動操作して施解錠動作できるものがあ
る。電動により施解錠する時は、例えばキーの遠隔操作
によって施解錠できる機構となっている。即ち、キーに
備えてある釦を押すとキーから施解錠信号が発生する。
この施解錠信号を受信し、その適合性を判別した後に駆
動部のモータを駆動させて従動部側において錠を施錠又
は解錠位置に動かす。
【0003】錠前にキーを差し込んで施解錠する時は、
電動で必要とした駆動部側を切り離して施解錠動作を行
なう。
【0004】駆動部側と従動部側とを切り離す、いわゆ
る、ロストモーション機構は、キーを錠前に差し込んで
回動操作して発生する施解錠の回転力を、駆動部側のモ
ータに伝えないようにするものである。
【0005】このロストモーション機構は、例えば図1
0に示すように、キーの操作の時に発生するシリンダの
回動動作を、多数の歯車を組み合わせて、駆動部側に伝
達しないようにしている。
【0006】このロストモーション機構の構造は、先ず
遠隔操作又は暗唱番号等の入力により駆動する電動用モ
ータ14Bと、このモータ14Bの回転軸に取り付けた
傘歯歯車Gと、傘歯歯車Gと噛合した傘歯歯車Aと、傘
歯歯車Aと同一軸に設けた太陽歯車A’と、傘歯歯車A
の軸に一方の端部と係合しているキャリヤLと、キャリ
ヤLにバネ性を持たせるバネSと、キャリヤLの他方の
端部に係合され太陽歯車A’と噛合している遊星歯車B
と、遊星歯車Bと所定距離を持って対称な位置に設けた
歯車C、C’と、歯車C、C’に噛合している歯車D、
D’と、歯車D、D’に噛合している歯車Eと、歯車E
に噛合している歯車Fを有しキー差込み穴10bを備え
た従動部11Aとから構成されている。
【0007】このような構造からロストモーション機構
の動作は、例えば遠隔操作によりモータ14Bが回転し
て歯車Aが左方向(矢印P1方向)に回転したとする。
そうすると傘歯歯車Aの軸を支点にしてキャリヤLがバ
ネSのバネ圧に抗して下方向(矢印P2方向)に動き、
太陽歯車A’により左方向(矢印P3方向)に回転して
いる遊星歯車Bが歯車Cと噛合して歯車Cを右方向(矢
印P4方向)に回転させる。そして歯車Cに噛合してい
る歯車Dが左方向(矢印P5方向)に回転し、歯車Dに
噛合している歯車Eが右方向(矢印P6方向)に回転す
る。この歯車Eの回転に従って歯車Fが左方向(矢印P
7方向)に回転して従動部11Aが左方向(矢印P7方
向)に回転する。
【0008】一方、キーを錠前に差し込んで施解錠する
ためには、キーをキー差込み穴10bに差し込んで、例
えば左方向(矢印P7方向)に従動部11Aを回転させ
る。すると歯車Eが右方向(矢印P6方向)に回転し、
歯車Dが左方向(矢印P5方向)に回転し、歯車Cが右
方向(矢印P4方向)に回転する。この歯車Cの回転力
は遊星歯車Bに伝わる。しかし、モータ14B側の傘歯
歯車A、太陽歯車A’は、キャリアLがバネSのバネ圧
により上方向に押され、遊星歯車Bと歯車Cとの噛み合
いが外れた状態となっている。このようにして、キーを
錠前に差し込んで施解錠する場合には遠隔操作で必要と
する駆動部から外した状態で施解錠することができるの
である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術で示したロストモーション機構は歯車を噛み合わせて
回転力を伝達して施解錠動作をするようになっており、
歯車の数は一定の数だけ必要であり、歯車の数を減らす
にも限界がある。そのため、部品点数が削減できず、且
つ装置の小型化が図れないため、キーによる施解錠動作
と電動による施解錠動作をそれぞれ独立して行う機構の
一体化ができないと云う問題点がある。
【0010】従って、部品点数の増加、装置の大型化等
を伴わずに、簡易な機構によってキーによる施解錠と、
電動による施解錠とをそれぞれ独立して行なう施解錠機
構及びこの簡略化された施解錠機構を備えた施解錠ユニ
ットに解決しなければならない課題を有している。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係る錠の施解錠機構は、施解錠信号によっ
て駆動する駆動部側に所定間隔を持った2箇所の作用部
を設け、この作用部間に位置し、且つこの作用部によっ
て駆動させられる被作用部を設け、この被作用部は、施
解錠を行う従動部側に設けられていることである。
【0012】又、施解錠ユニットは、キーの操作により
施解錠する錠前と、所定間隔を持って角状に突出させた
突起からなる作用部材を有し、モータと係合したラック
ピニオン機構からなる駆動部と、突起間に位置して駆動
される被作用部材を備え、且つキーの操作によって自由
に回動する従動円板と、キーからの施解錠信号を受信し
てキーの適合性を判別すると共に、受信した施解錠信号
に基づいてモータを駆動させる制御部と、電源部とから
なり、これらの部材をケースに組み込んで一体にしたこ
とである。
【0013】このような構成にしたことにより、従来の
ような多数の歯車で構成した、いわゆるロストモーショ
ン機構を備えなくとも、1つの錠前に対して、キーを錠
前に差し込んで行なう施解錠動作と電動による施解錠動
作をそれぞれ独立して行なう機構を小型化及び簡略化す
ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明に係る錠の施解錠機構及び
この機構を備えた施解錠ユニットの実施の形態について
図面を参照にして説明する。
【0015】本発明に係る錠の施解錠機構は、図1に示
すように、施解錠ユニット3に組み込まれている。この
施解錠ユニット3は、例えば家1のドア2の側面から取
り付ける構造となっている。
【0016】施解錠ユニット3は、内部に一次電池から
なる電源部を備え、基本的には外部から電源を供給しな
い構造となっており、キー4の操作による錠前5を含め
てケースに組み込んで一体となっている。又、この施解
錠ユニット3は持ち運び自在なキー4の操作による施解
錠動作と、いわゆる電動による施解錠動作の双方の機能
を備えている。
【0017】この施解錠ユニット3の構造は、図2
(A)、(B)に示すように、キーの操作で施解錠する
錠前5と、キーの操作又は電動でカム8を施錠又は解錠
位置に動かしてストライク25を出没可能にする従動部
9と、電動により駆動する駆動部23と、遠隔操作する
時の施解錠信号7(図1参照)の受信及び信号の適合性
の判別、駆動部23のモータ14の回転方向の制御、及
びキー4の暗唱番号等を指定、削除、変更等をする制御
部24と、電源部27とから構成されている。これらの
部材は、ケース3aに組み込んで一体にされ、ドア2に
嵌め込まれて使用される。
【0018】従動部9は、電動による施解錠動作と、キ
ーを錠前に差し込んで行なう施解錠動作とがそれぞれ自
由に動いて施解錠を行う。
【0019】この従動部9の構成は、図2(B)及び図
3に示すように、錠前5の下部側に設置され、ほぼ円形
の板状部材からなる従動円板11と、従動円板11の中
心位置から所定の距離の円周上に植設した円柱状のピン
12と、スイッチSW2、SW3とから構成されてい
る。このうちピン12が被作用部材であり、従動円板1
1とピン12とで被作用部を形成する。
【0020】従動円板11は、円板形状に形成され、そ
の中央位置にキーを差し込むキー差し込み穴10aを設
け、外周面の一部に突起状の突出部13と、ストライク
25(図2(B)参照)を出没自在に駆動させるカム8
を備えた構造となっている。
【0021】被作用部材であるピン12は、従動円板1
1の回動に伴って施錠又は解錠位置まで動くものであ
り、電動により直線運動する作用部材16の突起20、
21の間に配置され、施解錠する方向に駆動させられ
る。このピン12については、後述する作用部材16と
共に説明する。
【0022】スイッチSW2、SW3は、回動する従動
円板11の施錠位置及び解錠位置を検出するものであ
る。スイッチSW2は、駆動部23側のスイッチSW1
を90度右回りに回転させた位置に設け、従動円板11
の解錠位置を検出するものである。スイッチSW3は、
更にスイッチSW2を右回りに90度回転させた位置に
設け、従動円板11の施錠位置を検出するものである。
【0023】駆動部23は、電動で駆動する駆動側であ
り、モータ14と、モータ14の回動軸の先端に取り付
けたピニオン19と、ピニオン19と噛み合うラック1
8とから構成されたラックピニオン機構17と、ラック
17に連設した直線運動をする作用部である作用部材1
6とから構成されている。
【0024】モータ14は、制御部24から制御信号を
受けて錠を施錠(O方向)及び解錠(C方向)する方向
に回転する。
【0025】ラック18とピニオン19とで形成された
ラックピニオン機構17は、モータ14の回転による動
力を直線運動に変換して作用部材16を移動させる。
【0026】作用部材16は、いわゆる作用部であり、
ラックピニオン機構を形成するラック18に連設されて
おり、所定間隔をもって角状に突出させた2箇所の突起
20、21の間に被作用部材であるピン12を位置させ
た構造となっている。2箇所の突起20、21の基部側
には、突起20、21の反対側に突設した接触部22を
設けた構造になっている。接触部22がスイッチSW1
のスイッチ片15を押す位置が作用部材16が待機する
基準位置となる。
【0027】2箇所の突起20、21の間隔は、いわゆ
る施解錠できる幅に形成され、ピン12を図3の実線で
示した位置に移動させた時が解錠する位置であり、ピン
12を図3の破線で示した位置に移動したときが施錠し
た位置となる。このようにして作用部材16は、ピン1
2を移動させて施解錠を行い、そのどちらの位置に移動
させても最終的には図3に示す設定された基準位置に戻
って待機する。これは、作用部材16が遠隔操作で施解
錠する場合に使用され、この設定された基準位置に停止
していれば、キーによる施解錠の時に従動円板11を回
動させた場合にピン12は突起20、21間を移動する
のみで作用部材16とは切り離され、独立して動ける状
態になる。
【0028】尚、上記説明したスイッチSW1、SW
2、SW3は、プリント配線等によって制御部24と接
続され、オン/オフ状態を随時読み出せるようになって
いる。又、これらのスイッチSW1、SW2、SW3
は、例えばマイクロスイッチに限定されることはなく、
作用部材16の基準位置及び従動円板11の回転した位
置を認識できるものであればよく、例えば、フォトセン
サ等であってもよい。更に、スイッチSW3は必ずしも
スイッチSW2を90度回転させた位置にある必要はな
い。例えば、スイッチSW2、SW3の取付位置は、図
2(B)に示すように、ストライク25に連動する位置
であってもよい。
【0029】制御部24は、図2に示すように、遠隔操
作で駆動する駆動側を制御するものであり、具体的に
は、キー4から送出される施解錠信号7(図1参照)を
受信することによってキー4の暗証番号と錠に設定され
ている暗証番号とを照合したり、錠の施解錠の適否を判
断したり、モータ14に電源を供給して施解錠方向に回
転させる。
【0030】電源部27は、一次電池を交換可能に収納
した構成となっており、電池の交換は施解錠ユニット
3、又は制御部24、電源部27のみを,ドア2から適
宜取り出して交換できる構造となっている。
【0031】このような構成からなる錠を施解錠する場
合の駆動部23及び従動部9の動作について、両者の位
置関係を平面的に示した図4、図5、図6、図7、及
び、モータ14とスイッチSW1、SW2、SW3の状
態遷移を表した図8に基づいて説明する。
【0032】解錠されている状態では、駆動部23及び
従動部9は、図4に示すような位置関係にある。即ち、
作用部材16の突起21の内側にピン12の外周面が接
触しており、接触部22がスイッチSW1のスイッチ片
15に接触し(スイッチSW1がオン)、従動円板11
の突出部13がスイッチSW2のスイッチ片15を押下
している(スイッチSW2がオン)。また、モータ14
は回転せず、ピニオン19とラック18とは静止した状
態で噛み合っている。この状態を解錠状態という。
【0033】解錠状態において、制御部24が、キー4
からの施解錠信号を受信すると、制御部24は、実際の
施錠操作を行うために、駆動部23に対してモータ14
をC方向(CはCloseを意味する)に回転させるた
めの信号(施錠信号)を送出する。
【0034】この信号を受けたモータ14は、C方向へ
の回転を開始する(図8(B):フェーズPH1)。こ
こで、図4において、モータ14がC方向に回転する
と、ピニオン19もC方向に回転し、ラック18はC’
方向に直線的に移動する。従って、ラック18の直線移
動に伴って作用部材16もC’方向に移動する。
【0035】作用部材16がC’方向に移動すると、ピ
ン12は、作用部材16の突起21の内側側面に押され
て結果的に従動円板11がC”方向に回転することにな
る。このようにして従動円板11がC”方向に回転し始
めると、接触部22がスイッチSW1のスイッチ片15
を離れると共に、従動円板11の突出部13もスイッチ
SW2のスイッチ片15を離れ、スイッチSW1、スイ
ッチSW2は共にオフの状態となる(図8(A):フェ
ーズPH2)。
【0036】スイッチSW1、スイッチSW2が共にオ
フとなった後も、モータ14は制御部24(図2参照)
からの施錠信号を受けてC方向への回転を続け、従動円
板11もC”方向に回転し続ける。従動円板11が回転
すると鍵をかけるカム8が回動し、これに伴い出没可能
なストライク25が突き出て実際の施錠を行う(図2
(B)参照)。
【0037】このようにして従動円板11がC”方向へ
の回転を続けると、図5に示すように、突出部13がス
イッチSW3のスイッチ片15を押下するようになり、
スイッチSW3がオンとなる。そしてこのとき、解錠状
態と比較すると、従動円板11はちょうど90度回転し
たことになり、ピン12もC”方向にちょうど90度回
転したことになる。
【0038】スイッチSW3がオンとなると、制御部2
4がこれを検知し、図6に示すように、今度はモータ1
4の回転方向を反転させてO方向(OはOpenを意味
する)への回転を開始する(図8(B):フェーズPH
4)。モータ14がO方向に回転すると、ピニオン19
もO方向に回転し、これに伴いラック18及び作用部材
16はO’方向に移動する。
【0039】しかし、ラック18がC’方向に移動する
ときには突起21の内側側面がピン12から離れる方向
に移動するため、ピン12は動かない。従って、従動円
板11も回転せず、スイッチSW2がオフ、スイッチS
W3がオンの状態を維持する。
【0040】このようにして従動円板11が回転しない
まま作用部材16がO’方向へ移動を続けるうちに、作
用部材16の接触部22がスイッチSW1のスイッチ片
15を押下してスイッチSW1がオンとなる(図8
(A):フェーズPH5)。即ち、作用部材16は、図
4のときと同様に、解錠状態に戻ったことになる。この
ようにしてスイッチSW1がオンとなると、制御部24
がこれを検知し、モータ14の回転を停止させ、ラック
18及び作用部材16の移動も停止して図6に示すよう
に設定された基準位置に待機する(図8(B):フェー
ズPH6)。この状態を施錠状態という。
【0041】図6に示す施錠状態において、キー4の操
作で解錠操作を行う場合は、キー4をキー差し込み穴1
0aに差し込んでO”方向に回転させる。このときピン
12は作用部材16の突起20の内側側面に接触してい
るため、従動円板11がO”方向に回転しても作用部材
16に影響を及ぼすことはなく、従動円板11のみが作
用部材16とは独立して回転することになる。つまり、
作用部材16とピン12との間には、いわゆる遊びがあ
るわけである。従って、キー4の操作による解錠操作を
行ったときは、駆動部23とは全く無関係に解錠操作を
行うことができるわけである。
【0042】一方、図6の状態で、制御部24からの指
令によって電動による解錠を行うときは、制御部24
は、モータ14をO方向に回転させるための信号(解錠
信号)をモータ14に対して送出する(図8(b):フ
ェーズPH7)。
【0043】この解錠信号を受けたモータ14がO方向
に回転を始めると、図8に示すように、作用部材16が
O’方向に移動してスイッチSW1のスイッチ片15と
接触部22との接触状態が解除されてスイッチSW1が
オフになる(図8(A):フェーズPH8)。この作用
部材16のO’方向への移動によってピン12も突起2
0の内側側面によってO”方向にガイドされて従動円板
11がO”方向に回転する。
【0044】また、従動円板11がO”方向に回転する
と、スイッチSW3のスイッチ片15と従動円板11の
突出部13との接触状態も解除されて、スイッチSW3
はオフとなる(図8(A):フェーズPH8)。そして
更に、モータ14がO方向に回転を続けると突出部13
がスイッチSW2のスイッチ片15と接触してスイッチ
SW2がオンとなる(図8(A)フェーズPH9)。こ
のときの状態を示したのが図7である。
【0045】スイッチSW2がオンとなると、これを検
知した制御部24は、今度はモータ14をC方向に逆転
させる(図8(B):フェーズPH10)。モータ14
がC方向に逆転すると、図4に示すように、ラック18
及び作用部材16はC’方向に移動するが、このときピ
ン12は、作用部材16によって駆動されることがない
ため、従動円板11は回転しない。従って、ラック18
及び作用部材16が、従動円板11とは無関係にC’方
向に移動し続け、やがて作用部材16の接触部22がス
イッチSW1のスイッチ片15と接触してスイッチSW
1がオンとなる(図8(A):フェーズPH11)。
【0046】このようにしてスイッチSW1がオンとな
ると、制御部24はモータ14のC方向への回転を停止
させ、設定された基準位置で待機した状態となる(図8
(B):フェーズPH12)。ラック18、作用部材1
6、従動円板11は、図4に示す解錠状態に戻る。
【0047】図4に示す解錠状態において、手動で施錠
する場合は、キー差し込み穴10aにキー4を差し込ん
でC”方向に回転させればよい。従って、この場合も解
錠時と同様に作用部材16とピン12との間には遊びが
存在するので、駆動部23とは無関係に施錠操作ができ
るわけである。
【0048】次に、上記説明したラックピニオン機構を
使用しないで、キーを差し込んで施解錠する動作と、電
動による施解錠動作のそれぞれを独立させた機構の変形
例について説明する。
【0049】図8は、その変形例であり、従動部側の円
形状をした従動円板11と、スイッチSW1、SW2、
SW3と、駆動部側の円形状をした作用部材16Aと、
作用部材16Aの中心位置に連結したモータ14Aとか
らなる。
【0050】従動円板11は、いわゆる被作用部に相当
し、図3で示したものと同様であり、中心位置に設けた
キー差込み穴10aと、円周端部に設けた突部13と、
円周端部の一部に植設した被作用部材であるピン12
と、ストライク25(図2参照)を出没自在にするカム
8とを設けた構造となっている。
【0051】駆動部側の作用部材16aは、図3に示す
ラックピニオン機構により直線運動をする作用部材16
に替わるものであり、中心位置を中心にして回転運動を
する円形状に形成され、中心位置方向に平行に切り欠い
た切欠部26を設けた構造となっている。そして図示し
ないがこの作用部材16Aは、モータ14Aの回転運動
(OーC方向)に追随して回動(O’ーC’方向)する
構造となっている。従って、ラックピニオン機構等を不
要にして構成を簡略化できる構造となっている。
【0052】このような構造をした機構の動作は、図4
から図7及び図8で示した動作と同様であるのでその説
明は省略する。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、キーを錠前に差し
込んだ施解錠動作と、電動による施解錠動作とをそれぞ
れ独立に動作できるようにしたことにより、従来のよう
なロストモーション機構が不要となり、部品点数の減
少、装置の小型化、ひいてはコストの削減を図ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る施解錠ユニットを装着したドアの
略示的な斜視図である。
【図2】同施解錠ユニットの略示的な全体説明図であ
る。
【図3】同施解錠ユニットのキーによる施解錠と電動に
よる施解錠とを独立して動かす機構を示した略示的な説
明図である。
【図4】同施解錠ユニットの施錠操作を示す説明図であ
る。
【図5】同施解錠ユニットの施錠状態を示す説明図であ
る。
【図6】同施解錠ユニットの解錠操作を示す説明図であ
る。
【図7】同施解錠ユニットの解錠状態を示す説明図であ
る。
【図8】同施解錠ユニットの施解錠を示すタイミングチ
ャート図である。
【図9】同施解錠ユニットのキーによる施解錠と電動に
よる施解錠とを独立して動かす機構の変形例を示した略
示的な説明図である。
【図10】従来技術における錠のロストモーション機構
を示す略示的な説明図である。
【符号の説明】
1 家、2 ドア、3 施解錠ユニット、3a ケー
ス、4 キー、5 錠前、6 釦、7 施解錠信号、8
鍵をかけるカム、9 従動部、10、10a キー差
込み穴、11 従動円板、12 ピン、13 突出部、
14、14A モータ、15 スイッチ片、16、16
A 作用部材、17 ラックピニオン機構、18 ラッ
ク、19 ピニオン、20 突起、21 突起、22
接触部、23 駆動部、24 制御部、25 ストライ
ク、26 切欠部、27 電源部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】施解錠信号によって駆動する駆動部側に所
    定間隔を持った2箇所の作用部を設け、該作用部間に位
    置し、且つ該作用部によって駆動させられる被作用部を
    設け、該被作用部は、施解錠を行う従動部側に設けられ
    ていることを特徴とする錠の施解錠機構。
  2. 【請求項2】前記作用部は、前記被作用部を施解錠位置
    に移動後、設定された基準位置に移動して待機すること
    を特徴とする請求項1に記載の錠の施解錠機構。
  3. 【請求項3】前記2箇所の作用部の所定間隔は、従動部
    側において自由に施解錠動作ができる間隔であることを
    特徴とする請求項1に記載の錠の施解錠機構。
  4. 【請求項4】前記駆動部側は、所定間隔を持って角状に
    突出させた突起からなる作用部材と、該作用部材に連設
    したラックピニオン機構と、該ラックピニオン機構を駆
    動するモータとからなり、前記従動部側は、前記作用部
    材によって駆動される被作用部材と、該被作用部材が取
    り付けられ且つキーの操作によって自由に回動する従動
    円板であることを特徴とする請求項1に記載の錠の施解
    錠機構。
  5. 【請求項5】キーの操作により施解錠する錠前と、所定
    間隔を持って角状に突出させた突起からなる作用部材を
    有し、モータと係合したラックピニオン機構からなる駆
    動部と、前記突起間に位置して駆動される被作用部材を
    備え、且つキーの操作によって自由に回動する従動円板
    と、前記キーからの施解錠信号を受信してキーの適合性
    を判別すると共に、受信した施解錠信号に基づいてモー
    タを駆動させる制御部と、電源部とからなり、これらの
    部材をケースに組み込んで一体にしたことを特徴とする
    施解錠ユニット。
JP19356296A 1996-07-23 1996-07-23 錠の施解錠機構及びこの機構を備えた施解錠ユニット Pending JPH1037554A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19356296A JPH1037554A (ja) 1996-07-23 1996-07-23 錠の施解錠機構及びこの機構を備えた施解錠ユニット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19356296A JPH1037554A (ja) 1996-07-23 1996-07-23 錠の施解錠機構及びこの機構を備えた施解錠ユニット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1037554A true JPH1037554A (ja) 1998-02-10

Family

ID=16310104

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19356296A Pending JPH1037554A (ja) 1996-07-23 1996-07-23 錠の施解錠機構及びこの機構を備えた施解錠ユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1037554A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009221690A (ja) * 2008-03-14 2009-10-01 Miwa Lock Co Ltd 電気錠の駆動軸駆動機構の制御装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009221690A (ja) * 2008-03-14 2009-10-01 Miwa Lock Co Ltd 電気錠の駆動軸駆動機構の制御装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7827837B2 (en) Electro-mechanical lock assembly
US11643843B2 (en) Redundant actuation lock decoupling system and methods of use
US7770423B2 (en) Electro-mechanical lock structure
US6807834B2 (en) Electric door lock with a coupling mechanism for selective engagement between a deadbolt operating spindle and a door handle
EP1778936B1 (en) Latch arrangement
EP0995635B1 (en) Rotatably closing antitheft covering for car apparatus.
US20030071471A1 (en) Electric door lock
JPH0586761A (ja) ドアロツク装置用アクチユエータ
KR20030038657A (ko) 전기작동식 래칫 폴 래치
JP2784950B2 (ja) 自動車用ドアロック装置
JP2019090255A (ja) ドアラッチ装置
CN211473702U (zh) 基于槽轮传动的智能门锁
JPH1037554A (ja) 錠の施解錠機構及びこの機構を備えた施解錠ユニット
JPH04336187A (ja) モータ式アクチュエータ
JP2002256750A (ja) 車両用ドアロックアクチュエータ
US20040245785A1 (en) Electric door lock with a coupling mechanism for selective engagement between a deadbolt operating spindle and an electric driving motor unit
TWM378957U (en) Transmission mechanism of electrically-controlled lock
CN111677376A (zh) 一种通配门锁离合装置及智能门锁
JPH11217962A (ja) 電気錠
JP2002201842A (ja) 車両ドアロック装置
JPH1141858A (ja) ドアロック用アクチュエータ
JP3363417B2 (ja) アクチュエータユニットの出力軸の連結構造
JPH0384181A (ja) ドアロック駆動装置
KR200327476Y1 (ko) 도어록킹장치
KR100527860B1 (ko) 도어록킹장치

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Effective date: 20050526

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20050601

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Effective date: 20051005

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02