JPH1036655A - 光拡散性ポリカーボネイト樹脂組成物 - Google Patents

光拡散性ポリカーボネイト樹脂組成物

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JPH1036655A
JPH1036655A JP18748196A JP18748196A JPH1036655A JP H1036655 A JPH1036655 A JP H1036655A JP 18748196 A JP18748196 A JP 18748196A JP 18748196 A JP18748196 A JP 18748196A JP H1036655 A JPH1036655 A JP H1036655A
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JP
Japan
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parts
weight
polycarbonate resin
light
glass fiber
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Pending
Application number
JP18748196A
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English (en)
Inventor
Naoya Mitsuara
直也 三荒
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Plastics Inc
Original Assignee
Mitsubishi Plastics Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い光拡散性と光線透過性とを有する光拡散
性ポリカーボネイト樹脂組成物を提供する。 【解決手段】 ポリカーボネイト樹脂100重量部に対
し、平均粒径1〜20μmのビーズ状架橋アクリル樹脂
を0.5〜10重量部および繊維長1〜3mm、繊維径
1〜30μmのガラス繊維を0.5〜30重量部含有す
る光拡散性ポリカーボネイト樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高い光拡散性と高
い光線透過率とを兼ね備えた光拡散性ポリカーボネイト
樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】光拡散成形体は、光源から発せられる光
を一様な明るさに拡散透過させるとともに、直線透過光
を減少させることにより後に設けられた光源の像を見え
なくするものであって、看板、照明具などの保護カバ
ー、液晶用バツクライト拡散板などに有用なものであ
る。
【0003】従来光拡散板の基材樹脂としては、アクリ
ル樹脂がその大部分を占めているが、最近では耐熱性、
機械的物性、難燃性の向上が望まれており、アクリル樹
脂では十分な特性が得られない場合がある。
【0004】また、光拡散性を付与する方法としては、
ガラス繊維、硫酸バリウム、酸化チタンなどの無機充填
剤を基材樹脂に分散させる方法、および表面にエンボス
加工を施す方法が一般的である。
【0005】また最近は、無機充填剤の代わりに、架橋
させ不溶化したアクリルビーズを使用することも提案さ
れている(特開平6−32973号公報)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、無機充填物
のみを分散させ光拡散性を付与した場合には、一般に光
線透過率を著しく低下させる。特にガラス繊維のみの場
合は、粉体状の無機充填物のものと比較して、光線透過
率については良好な値を示すが、拡散性については満足
するものではない。また成形時の繊維の配向、または表
面浮き上がりにより外観の低下がみられ、また成形機の
シリンダー、スクリユーの磨耗という問題も内包してい
る。
【0007】また架橋アクリルビーズのみを分散させ光
拡散性を付与した場合には、ガラス繊維のみのものと比
較して拡散性については良好な値を示すが、光線透過率
については満足するものではない。
【0008】表面にエンボス加工などで機械的に凹凸を
つけて光拡散性を付与した場合には、2次加工した場合
にこの凹凸が消失し光拡散性が低下するという問題があ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、光拡散性を付与するための光拡散剤として
ガラス繊維と架橋アクリル粒子とを併用し各々の長所を
引き出し各々の短所を補い合うものである。
【0010】すなわち本発明の要旨は、ポリカーボネイ
ト樹脂100重量部に対し、平均粒径1〜20μmのビ
ーズ状架橋アクリル樹脂を0.5〜10重量部および繊
維長1〜3mm、繊維径1〜30μmのガラス繊維を
0.5〜30重量部含有せしめたことを特徴とする光拡
散性ポリカーボネイト樹脂組成物にある。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳しく説明する。
本発明組成物の樹脂基材としては、耐熱性、機械的強
度、難燃性に優れ、シートやプレートへの加工性が良好
なポリカーボネイトを使用する。ポリカーボネイト樹脂
には特に制限はないが、芳香族ジヒドロキシ化合物とホ
スゲンまたは炭酸ジエステルとを溶融法または溶液法で
反応させて製造されるものであり、特に芳香族ジヒドロ
キシ化合物として2,2−ビス(4−ヒドロキシフエニ
ル)プロパン(ビスフエノ一ルA)が好ましい。
【0012】光拡散剤としてのビーズ状架橋性アクリル
樹脂(架橋アクリルビーズ)は、アクリル系モノマーを
主体とする非架橋モノマーに、少量の架橋性モノマー
(例えばアリルメタクリレート、トリアリルシアヌレー
トなど)を配合して懸濁重合したものであって、平均粒
径は、1μm未満ではその混練工程において均一に分散
させ難く、また20μmを超えると光拡散性を発現しな
いことから1〜20μmの範囲とするのが好適である。
【0013】非架橋モノマーとしては、メチルアクリレ
ート、エチルアクリレート、ブチルアクリレート、メチ
ルメタアクリレート、プロピルメタアクリレート、ブチ
ルメタアクリレートなどを単独または2種以上併用する
ことができるが、メチルメタアクリレートを主体とする
ものが特に好ましい。また架橋性モノマーは、例えば1
〜5重量部の範囲で配合することができる。
【0014】架橋アクリルビーズと併用するガラス繊維
は、一般のFRTP用チヨツプドストランドとして用い
られている繊維長1〜3mmのものを用いることができ
る。3mmを超えると表面外観を大きく損ない、1mm
未満であると混練時の折れなどで光拡散性能を有さなく
なる。また繊維径は1〜30μmの範囲が好ましく、1
μm未満では光拡散性能が小さく、30μmを超えると
成形中に破壊しやすくなるとともに、表面外観を損なう
ので好ましくない。
【0015】以上2種類の光拡散剤を、ポリカーボネイ
ト樹脂100重量部に対し、架橋アクリルビーズを0.
5〜10重量部、ガラス繊維を0.5〜30重量部の範
囲で混合含有させる。架橋アクリルビーズが10重量部
を超え、およびガラス繊維が30重量部を超えると、物
性の低下およびコスト高になり不都合を生じる。また架
橋アクリルビーズおよび/またはガラス繊維が0.5重
量部未満では、その含有意味がなくなる。
【0016】本発明組成物は、例えば押出成形法により
板状、シート状などの形状に成形して、光源が外から見
えないようにする看板や表示灯のカバー、あるいは液晶
用バツクライト拡散板などの用途に用いることができ
る。
【0017】
【実施例】以下実施例により本発明の効果を明らかにす
る。実施例における各物性値の測定は、下記の方法で行
った。 1)全光線透過率、曇値 村上色彩技術研究所製、反射透過率計により測定した。 2)光拡散性(分散度) 村上色彩技術研究所製、自動変角光度計により、直線方
向(0゜)時の透過光量を100とした場合、透過光量
が50となる時の角度をもとめた。
【0018】(実施例1) ポリカーボネイト樹脂(三菱化学(株):ノバレックス7027PUM) 100重量部 ガラス繊維(日東紡績(株):CS−3PE455、繊維長3mm、繊維径1 3μm) 10重量部 架橋アクリル粒子(綜研化学(株):MR8GSN、平均粒子径10μm) 3重量部 以上の原料をミキサーで混合後、連続混練機にて造粒し
該ペレットをべント押出機にてTダイスを通して押出
し、3本ロールにより厚さ2mmの押出し板に加工し
た。
【0019】(実施例2)実施例1において、ガラス繊
維を5重量部、架橋アクリル粒子を3重量部とした以外
は実施例1と同様にして押出し板を得た。
【0020】(実施例3)実施例1において、ガラス繊
維を10重量部、架橋アクリル粒子を5重量部とした以
外は実施例1と同様にして押出し板を得た。
【0021】(比較例1) ポリカーボネイト樹脂(三菱化学(株):ノバレックス7027PUM) 100重量部 ガラス繊維(日東紡績(株):CS−3PE455、繊維長3mm、繊維径1 3μm) 20重量部 以上の原料から実施例1と同様にして押出し板を得た。
【0022】(比較例2) ポリカーボネイト樹脂(三菱化学(株):ノバレックス7027PUM) 100重量部 架橋アクリル粒子(綜研化学(株):MR8GSN、平均粒子径10μm) 5重量部 以上の原料から実施例1と同様にして押出し板を得た。
【0023】(比較例3) ポリカーボネイト樹脂(三菱化学(株):ノバレックス7027PUM) 100重量部 ガラス繊維(日東紡績(株):CS−3PE455、繊維長3mm、繊維径1 3μm) 30重量部 以上の原料から実施例1と同様にして押出し板を得た。
【0024】(比較例4) ポリカーボネイト樹脂(三菱化学(株):ノバレックス7027PUM) 100重量部 架橋アクリル粒子(綜研化学(株):MR20G、平均粒子径20μm) 5重量部 以上の原料から実施例1と同様にして押出し板を得た。
以上の押出し板の評価結果を表1に示す。
【0025】
【表1】
【0026】表1に示す結果から、光拡散剤としてガラ
ス繊維と架橋アクリル粒子とを併用した実施例の押出し
板は、高い光線透過率と優れた光拡散性能とを併せ有し
ていることがわかる。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、従来より高い光線透過
率と均一で優れた光拡散性能を有するポリカーボネイト
組成物を得ることができる。また従来よりガラス繊維を
充填しても良好な表面状態を得ることができ、成形機の
シリンダー、スクリユーの磨耗が軽減できるという効果
もある。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリカーボネイト樹脂100重量部に対
    し、平均粒径1〜20μmのビーズ状架橋アクリル樹脂
    を0.5〜10重量部および繊維長1〜3mm、繊維径
    1〜30μmのガラス繊維を0.5〜30重量部含有せ
    しめたことを特徴とする光拡散性ポリカーボネイト樹脂
    組成物。
JP18748196A 1996-07-17 1996-07-17 光拡散性ポリカーボネイト樹脂組成物 Pending JPH1036655A (ja)

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