JPH10364A - 触媒装置用メタル担体 - Google Patents

触媒装置用メタル担体

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Publication number
JPH10364A
JPH10364A JP8154109A JP15410996A JPH10364A JP H10364 A JPH10364 A JP H10364A JP 8154109 A JP8154109 A JP 8154109A JP 15410996 A JP15410996 A JP 15410996A JP H10364 A JPH10364 A JP H10364A
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JP
Japan
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honeycomb body
flat
honeycomb
catalyst
shaped
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Pending
Application number
JP8154109A
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English (en)
Inventor
Mitsuhiro Yasuda
光裕 安田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Showa Aircraft Industry Co Ltd
Original Assignee
Showa Aircraft Industry Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH10364A publication Critical patent/JPH10364A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、平板二重構造のロール状のハニカ
ム体をなす触媒装置用メタル担体のテレスコーピング現
象を防止する。 【解決手段】 波板材1と、互いに接合されない2枚の
平板材2、21 とを重ねてロール状に巻いて形成した、
触媒を担持する第1のハニカム体11の軸方向下流に、
互いに接合された波板材1と平板材2とを重ねてロール
状に巻いて形成した触媒を担持しない第2のハニカム体
12を直列に配設して外筒15内に収容する。第1のハ
ニカム体11に生じるテレスコーピングは下流の第2の
ハニカム体12の端面で押さえられる。第2のハニカム
体12のハニカムの密度は第1のハニカム体11の密度
より小にとる。第2のハニカム体12は触媒を担持しな
いから触媒反応による発熱が無く熱応力によるろう付け
部の亀裂は防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の排気ガ
ス浄化装置に用いられるハニカム体をなす触媒装置用メ
タル担体に関し、特にロール状ハニカム体のテレスコー
ピング現象の防止を考慮した触媒装置用メタル担体に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の排気ガス浄化装置に用いられる触
媒装置用メタル担体は、図3(A)に示すように、薄い
金属の平板材32と波板材31の間にろう材33を介在
させて、平板材32と波板材31を重ねて、図3(B)
に示すように、中心からロール状に巻き込んでハニカム
体34を形成し、高真空炉を使用してろう材33を溶融
させ、板材の接触部分において接合を行っていた。ろう
材にはNi基ろう材を用い、かつ平板材と波板材にはフ
ェライト系ステンレス材料が使用されていた。そのよう
にして形成されたハニカム体34を金属製外筒35内に
収容したものが触媒装置用メタル担体30として知られ
ている(例えば特開昭56−4373号公報)。
【0003】ハニカム体のハニカム通路表面にはアルミ
ナ等からなる触媒担持層が形成され、その触媒担持層に
貴金属触媒が担持されて排気ガス浄化触媒の役目をな
す。そして内燃機関の排気通路に配設されて排気ガス中
のHC,CO,NOχ等を浄化する。なお限られた容積
中にできるだけ多くのハニカム通路面積を確保する必要
から、平板材及び波板材の厚さは強度を維持できる範囲
内でできるだけ薄くなっている。
【0004】上述した従来の触媒装置用メタル担体にお
いては、ハニカム体を通過する排気ガスの流速がハニカ
ム体の外層部より内層部に至るほど大きく、したがって
ハニカム体では高温の排気ガスとの接触、触媒反応によ
る発熱及び外筒からの熱放散により、内層部ほど高温で
外層部ほど低温となる温度分布を生じる。この温度分布
により、温度の高いハニカム体の内層部の膨張・収縮量
が、温度の低い外層部の膨張・収縮量より大となるた
め、内層部と、外層部との間に熱応力が発生する。この
熱応力は、ハニカム体の膨張・収縮の度に繰り返される
が、図3に示すように、全ての平板材32と波板材31
とがろう材33を介して一体のろう付け構造となってい
るため熱応力を逃すことができず、長期間の使用により
平板材32と波板材31との接合箇所が破断するという
欠点がある。
【0005】この欠点を除くために、図4に示すよう
に、外側から2層以上の範囲において平板材32を2枚
重ねとし、その2枚の間は接合せず単に重ねられてい
る、いわゆる部分的平板二重構造のハニカム体34aを
含むメタル担体40が開示されており、さらに、ハニカ
ム体の巻き始めから巻き終りまでの平板材を2重にした
いわゆる全層平板二重構造のハニカム体を含むメタル担
体も開示されている。これら2種の平板二重構造のハニ
カム体においては、いずれも平板材と平板材の間はろう
材による接合は行われず、加熱冷却により発生する熱応
力を2枚の平板材の間のスベリによって吸収緩和して、
ろう付け部の亀裂を防止している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の平板二
重構造をなすハニカム体においては、二重構造の平板材
の間がろう材による接合が行われていないために、波板
材と平板材との間のろう付け部分の亀裂の発生は防止で
きるが、激しい振動を伴うような厳しい運転条件の場合
には、接合されていない2枚の平板材が軸方向にずれ
る、図5に示すようないわゆるテレスコーピング現象を
生じるという欠点があり、特にハニカム体の軸方向長さ
が短い(例えば30mm以下)場合や、ハニカム体の外
径が大きい場合にはテレスコーピング現象を生じやすい
という欠点がある。
【0007】本発明の目的は、ハニカム体に生じる熱応
力を緩和するための平板二重構造を有するメタル担体に
おいて、テレスコーピング現象を防止する触媒装置用メ
タル担体を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の触媒装置用メタ
ル担体は、帯状の薄い金属板を折曲げて連続的な波形の
凹凸を形成した1枚の波板材と、平坦な帯状の薄い金属
板からなる1枚の平板材とが相互に当接して重なり合
い、重なり合った板材を長手方向の一方の端部から軸の
周りにロール状に巻いて形成した多数の網目状通気路を
備えたハニカム体をなし、かつ少なくとも外側から2層
以上の範囲において平板材が2枚重ねられ、2枚の平板
材は互いに接合されていない第1のハニカム体と、帯状
の薄い金属板を折曲げて連続的な波形の凹凸を形成した
した1枚の波板材と、平坦な帯状の薄い金属板からなる
1枚の平板材とが相互に当接して重なり合い、当接した
部分が互いに接合され、ロール状に巻かれて形成されて
多数の網目状通気路を備えたハニカム体をなし、ガス流
に対し、第1のハニカム体の下流に直列に配設され、か
つ触媒を担持しない第2のハニカム体と、および第1と
第2のハニカム体を覆って両ハニカム体を保持する外筒
とを有している。
【0009】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態について
図面を参照して説明する。図1は、本発明の触媒装置用
メタル担体の一つの実施の形態の図であって、図1
(A)は軸を含む縦断面略図、図1(B)は図1(A)
の分解斜視図である。
【0010】図1(A)において、メタル担体10は、
第1のハニカム体11、第2のハニカム体12および外
筒15とで形成される。第1のハニカム体11は、帯状
の金属板を折曲げて連続的な波形の凹凸を形成した波板
材1と、平坦な帯状の薄い金属板より形成した平板材2
とが互いに当接して重なり合い、重なり合ったこれらの
板材を長手方向の一方の端部から軸の周りにロール状に
巻いてハニカム体を形成し、さらにハニカム体の外側か
ら2層の範囲にわたって平板材21 が重ねられて形成さ
れている。平板材2と平板材21 との間は接合されてい
ないが、波板材1と2枚の平板材2、21 との間はろう
材によって接合されている。
【0011】第2のハニカム体12は、波板材1と平板
材2とを重ね、重なり合ったこれらの板材を長手方向の
一方の端部から軸の周りにロール状に巻いて形成され、
波板材1と平板材2との当接する部分はろう材によって
互いに接合されている。
【0012】第1のハニカム体11と第2のハニカム体
12は、その外径寸法が等しく、外径に嵌合する内径を
有する外筒15内に収容されて外筒15の内面に接合さ
れ、かつ両ハニカム体の対抗する端面が接して直列に配
列されている。
【0013】第1のハニカム体11は触媒を担持してい
るが、第2のハニカム体12は触媒を担持しないのが通
常である。
【0014】このようにして形成されたメタル担体10
は、第1のハニカム体11がガス流に対して上流となる
ようにガス流中に配設されたとき、触媒を担持する第1
のハニカム体11は排気ガスを浄化する役目を果たす
が、平板二重構造のために2枚の平板材2、21 の間に
スベリが生じ易く、第1のハニカム体11の各層が中心
軸と平行に、下流の第2のハニカム体12の方向に移動
する、いわゆるテレスコーピング現象が生じるが、第2
のハニカム体12を形成する波板材1と平板材2とが、
ろう材によって互いに接合されているために、第1のハ
ニカム体11のテレスコーピング現象の発生を第2のハ
ニカム体12の端面によって押えることができ、したが
って第1のハニカム体11にテレスコーピングが起きな
い。
【0015】第2のハニカム体12は、触媒が担持され
ていないため、触媒反応による発熱が無く、第1のハニ
カム体11に較べその温度は低く、したがってろう付け
部に熱応力による亀裂が発生するおそれは少ない。また
第2のハニカム体12は、上述のように第1のハニカム
体11のテレスコーピングを防止する目的で設けられる
から、圧力損失を出来るだけ少なくする為に、その網目
状通気路の密度を第1のハニカム体11の密度より小に
形成する。
【0016】
【実施例】上述の発明の実施の形態においては、図1に
示すように、第1のハニカム体11を形成する平板材2
1 が、第1のハニカム体11の外側から2層の範囲に配
設されるいわゆる部分的平板二重構造について述べた
が、平板材21 を平板材2の全長にわたって重ねて形成
した全層平板二重構造をなす第1のハニカム体11を形
成することもできる。この場合には部分的平板二重構造
の場合よりもテレスコーピングの傾向が強まるが、第2
のハニカム体12によってその発生は容易に押さえられ
る。
【0017】図1(A)に示す実施例においては、第1
のハニカム体11と第2のハニカム体12の対抗する端
面は互いに接しているが、図2(A)に示すように、対
向する端面の間に間隔を設けることもできる。但しその
場合に間隔の大きさは、第1のハニカム体11に生じる
許容しうるテレスコーピングの寸法、例えば10mm以
内にとることが好ましい。
【0018】外筒15は、図1(A)に示すように、そ
の中に第1と第2のハニカム体11、12を保持し、さ
らに高温のハニカム体の冷却を媒介するものであるが、
設計上または工程上の便宜のために種々の形式をとるこ
とができる。その一実施例をあげれば、図2(B)に示
すように、外筒15を第1のハニカム体11を保持する
外筒15aと、第2のハニカム体12を保持する外筒1
5bとに2分割し、組立後二つの外筒15a、15bを
溶接によって一体に接合する。このようにすることによ
り触媒担持工程を容易とすることができる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、触媒を担
持するロール状のハニカム体の少なくとも外側から2層
以上を形成する2枚の平板材が、接合されずに重ねられ
て形成された第1のハニカム体に発生し易い、テレスコ
ーピング現象を防止するために、第1のハニカム体に接
してガス流の下流に直列に、板材間をろう材で接合して
形成しかつ触媒を担持しない第2のメタル担体を配設す
ることによって、第1のハニカム体のテレスコーピング
の発生が押さえられるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による触媒装置用メタル担体の図であっ
て、図1(A)は軸を含む縦断面略図、図1(B)は分
解斜視略図である。
【図2】本発明による触媒装置用メタル担体の別の実施
例の、軸を含む縦断面略図である。
【図3】従来の技術による触媒装置用メタル担体の図で
あって、図3(A)は板材の構成を示す模式的断面図、
図3(B)は斜視図である。
【図4】従来の技術による触媒装置用メタル担体の別の
実施例の、図3と同様の図である。
【図5】テレスコーピング現象を示す斜視図である。
【符号の説明】
1、31 波板材 2、21、32 平板材 10、30、40 メタル担体 11 第1のハニカム体 12 第2のハニカム体 15、15a、15b、35 外筒 33 ろう材 34、34a ハニカム体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯状の薄い金属板を折曲げて連続的な波
    形の凹凸を形成した1枚の波板材と、平坦な帯状の薄い
    金属板からなる1枚の平板材とが相互に当接して重なり
    合い、該重なり合った板材を長手方向の一方の端部から
    軸の周りにロール状に巻いて形成した多数の網目状通気
    路を備えたハニカム体であって、該ハニカム体の少なく
    とも外側から2層以上の範囲において前記平板材が2枚
    重ねられ、該2枚の平板材は互いに接合されていない第
    1のハニカム体と、 帯状の薄い金属板を折曲げて連続的な波形の凹凸を形成
    した1枚の波板材と、平坦な帯状の薄い金属板からなる
    1枚の平板材とが相互に当接して重なり合い、該当接し
    た部分が互いに接合され、ロール状に巻かれて形成され
    て多数の網目状通気路を備えたハニカム体であって、ガ
    ス流に対し、前記第1のハニカム体の下流に直列に配設
    された第2のハニカム体と、 前記第1と第2のハニカム体を覆って両ハニカム体を保
    持する外筒とを有する、触媒装置用メタル担体。
  2. 【請求項2】 前記第2のハニカム体が触媒を担持しな
    い、請求項1に記載の触媒装置用メタル担体。
JP8154109A 1996-06-14 1996-06-14 触媒装置用メタル担体 Pending JPH10364A (ja)

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