JPH1036186A - 有機物処理装置 - Google Patents

有機物処理装置

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JPH1036186A
JPH1036186A JP8196612A JP19661296A JPH1036186A JP H1036186 A JPH1036186 A JP H1036186A JP 8196612 A JP8196612 A JP 8196612A JP 19661296 A JP19661296 A JP 19661296A JP H1036186 A JPH1036186 A JP H1036186A
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processing
mode
carrier
tank
processing tank
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JP8196612A
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Norio Shimomura
則雄 下村
Katsunori Ioku
克則 井奥
Kokichi Otani
光吉 大谷
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Sanyo Electric Co Ltd
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Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/10Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 好気的な環境下での有機物の速やかな分解処
理と、嫌気的な環境下での堆肥熟成とを一括して行わ
せ、完全に堆肥化するまで速やかに連続処理できる有機
物処理装置を、日々の使用に支障を来すことなく実現す
る。 【解決手段】 微生物を培養する担体が収納され、所定
温度に維持された処理槽の内部に有機物を投入し、該有
機物を、前記処理槽に備えられた攪拌手段の動作により
前記担体と共に所定周期毎に攪拌して、前記微生物の活
動により分解処理する構成とした有機物処理装置におい
て、前記処理槽を一対備え、少なくとも夫々の攪拌手段
の動作周期を長短に異ならせることにより、一方の処理
槽の内部を主として嫌気的な環境に保つ堆肥熟成モード
に、他方の処理槽の内部を主として好気的な環境に保つ
分解処理モードに一括して切り換える処理モード切換手
段を具備することを特徴とする有機物処理装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、厨芥等の有機物を
微生物の活動により分解処理する有機物処理装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般家庭、飲食店の厨房内に発生する厨
芥(生ごみ)等の有機物を処理するための一方法とし
て、微生物による分解を利用する方法がある。この方法
による有機物処理装置は、微生物を培養する担体(おが
屑、木質細片、活性炭等)を収納する処理槽の上部に投
入口を開設し、また、該処理槽の内部に攪拌体を配して
構成され、投入口を経て処理槽内に投入される有機物を
攪拌体の動作により担体中に混ぜ合わせた状態で放置
し、該担体中に生息する微生物の活動により分解処理す
る構成となっている。
【0003】前記処理槽の内部は、適量の水分を含み適
温に保たれた担体中に適正量の空気(酸素)を供給して
好気的な環境に保たれ、該処理槽に投入されて前記攪拌
により担体と混ぜ合わされた有機物は、好気的な環境下
での微生物の活動により、少量の残留物を残し、炭酸ガ
スを主成分とするガスと水とに分解処理される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】さて、以上の如く構成
された有機物処理装置において、分解処理後に残る残留
物は、処理槽内に投入される難分解物(ビニール袋、割
箸、貝殻等)と共に担体中に徐々に蓄積され、微生物の
生息環境が悪化し、処理能力の低下を招くという問題が
あり、数カ月程度の期間毎に処理槽中の担体を取り出
し、新たな担体に取り換えて、処理能力の低下を未然に
防ぐようにしている。
【0005】処理槽から取り出された担体は、前述した
分解処理により生成された残留物を含んでおり、堆肥と
しての利用が可能であるとされている。ところが、前記
処理槽の内部における有機物の分解は、前述した如く好
気的な環境下での微生物の活動により行われ、堆肥の生
成に不可欠な嫌気的な環境が不足しているために、処理
槽から取り出されたままの担体を肥料として用いた場
合、植物の成育に却って有害となる虞れがあった。
【0006】堆肥の生成は、一般的に、有機物に土を被
せて野積みする方法により達成し得る。ところが、前述
した構成の有機物処理装置は、市街地において使用され
ることを前提としており、該有機物処理装置から取り出
された担体に対し、前述した方法を採用することは難し
い。
【0007】また、堆肥を生成するための装置としてコ
ンポスト容器が用いられている。これは、その一部に有
機物の投入口を有する壺形の容器であり、有機物を投入
した後に前記投入口を密閉して、内部を嫌気的な環境に
保ち、該環境下での微生物の活動により、投入された有
機物を堆肥化する構成となっている。
【0008】ところが、以上の如きコンポスト容器は、
内部における分解処理の進行速度が遅く、一般家庭で日
々発生する程度の量の厨芥の処理に用いる場合であって
も大容量の容器を複数必要とし、設置場所が限られる市
街地での使用が難しいという問題がある。
【0009】また、前述の如く構成された有機物処理装
置において、処理槽からの担体の取り出しの前に、前記
投入口を閉止して新たな有機物の投入を禁じ、該処理槽
を前記コンポスト容器と同様に用いることにより、処理
槽内の残留物を完全に堆肥化させることができる。とこ
ろが、堆肥化の完了までには、一般に数か月程度の時間
を要し、この間有機物の投入ができないことから、日々
発生する厨芥の処理が滞るという問題がある。
【0010】本発明は斯かる事情に鑑みてなされたもの
であり、好気的な環境下での有機物の速やかな分解処理
と、嫌気的な環境下での堆肥熟成とを一括して行わせる
ことができ、厨芥等の有機物を、完全に堆肥化するまで
速やかに連続処理でき、日々の使用に支障を来すことの
ない有機物処理装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る有機物処理
装置は、微生物を培養する担体が収納され、所定温度に
維持された処理槽の内部に有機物を投入し、該有機物
を、前記処理槽に備えられた攪拌手段の動作により前記
担体と共に所定周期毎に攪拌して、前記微生物の活動に
より分解処理する構成とした有機物処理装置において、
前記処理槽を一対備え、少なくとも夫々の攪拌手段の動
作周期を長短に異ならせることにより、一方の処理槽の
内部を主として嫌気的な環境に保つ堆肥熟成モードに、
他方の処理槽の内部を主として好気的な環境に保つ分解
処理モードに一括して切り換える処理モード切換手段を
具備することを特徴とする。
【0012】本発明においては、攪拌手段を備える処理
槽を一対設け、一方の処理槽では、例えば、1時間毎程
度の短周期にて攪拌手段を動作させて、十分な量の空気
の取り込みにより担体中を好気的な環境に保つ分解処理
モードの運転を行わせ、担体に混ぜ合わされた有機物を
速やかに分解せしめ、他方の処理槽では、例えば、数日
毎程度の長周期にて攪拌手段を動作させて、担体中を嫌
気的な環境に保つ堆肥熟成モードの運転を行わせ、分解
処理モードでの運転の間に分解された有機物を嫌気性微
生物の活動により堆肥化させる。両処理槽に対し、前記
2種の処理モードを一括して切り換える処理モード切換
手段を設け、一方が分解処理モードにあるとき他方が堆
肥熟成モードとなるようにし、新たな有機物の投入がい
ずれか一方の処理槽に対して行え、日々発生する厨芥の
処理が滞らないようにする。
【0013】また、前記処理モード切換手段の切り換え
内容を表示する表示手段を備えることを特徴とする。
【0014】この発明においては、一対の処理槽の夫々
における現状の処理モードが表示手段に表示され、この
表示を視認することにより、新たな有機物の投入が、堆
肥熟成モードにある処理槽ではなく、分解処理モードに
ある処理槽に誤りなく行われるようにする。
【0015】更に加えて、前記切り換え後の経過時間に
基づいて、前記処理モード切換手段を動作させる切換制
御手段を備えること、また、前記分解処理モードにて運
転中の処理槽の内部状態を検出する手段と、該手段の検
出結果に基づいて、前記処理モード切換手段を動作させ
る切換制御手段を備えることを夫々特徴とする。
【0016】これらにおいては、先の切り換え後の経過
時間が、堆肥化の完了までの所要時間に相当する所定時
間に達したとき、または、分解処理モードでの運転中の
処理槽の内部が、処理能力の低下を示す状態となったと
き、処理モード切換手段を動作させて、分解処理モード
にある処理槽を堆肥熟成モードに、堆肥熟成モードにあ
る処理槽を分解処理モードに夫々切り換え、使用者によ
る切り換え操作を不要として、使い勝手を向上させる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下本発明をその実施の形態を示
す図面に基づいて詳述する。図1は、本発明に係る有機
物処理装置の正面断面図、図2は、本発明に係る有機物
処理装置の側断面図である。
【0018】図1に示す如く本発明に係る有機物処理装
置は、正面視にて幅方向に並設された一対の処理槽1,
1を備えている。これらの処理槽1,1は、共に、図2
に示す如く下半部を半円形とした側断面形状を有し、上
部に有機物投入用の開口を備える開口容器であり、図1
に示す如く、矩形箱形をなす共通の外箱2の内部に支持
されている。処理槽1,1の上部には、外箱2の上面に
開口を有して有機物の投入口20,20(図2に一方のみ図
示)が形成されている。夫々の投入口20,20の上部は、
外箱2の上面に取付けた各別の上蓋3,3により開閉自
在に覆ってあり、処理対象となる有機物は、上蓋3,3
の開放により外箱2の上面に開口する投入口20,20を経
て処理槽1,1の内部に投入されるようになしてある。
【0019】両処理槽1,1は実質的に同一の構成を有
しており、以下の説明は、一方の処理槽1に対して行
い、他方の処理槽1については、対応する構成部品に同
一の参照符号を付して説明を省略する。処理槽1の内側
下部には、両側壁間に横架された攪拌軸40に軸長方向に
所定の間隔毎に放射状に突設された攪拌棒41,41…を備
えてなる攪拌体4が配してある。図1に示す如く処理槽
1の内側上部には、周壁の補強リブにより支えて攪拌モ
ータMが取付けてあり、該攪拌モータMの出力端は、処
理槽1の外部への攪拌軸40の突出端に伝動ベルト及び平
歯車機構を組み合わせてなる減速機構を介して連結され
ている。
【0020】処理槽1の内部には、おが屑、木質細片等
を用いてなる担体Aが収納されている。該担体Aは、図
1及び図2中に破線により示す如く、攪拌軸40に突設さ
れた攪拌棒41,41…の先端が回転域の上半部にて適長突
出する深さを有して収納されている。半円形の断面をな
す処理槽1の底部形状は、図2に示す如く、前記攪拌棒
41,41…の回転軌跡の下半部に沿うように設定されてい
る。
【0021】而して、前記攪拌体4は、攪拌軸40に伝達
される攪拌モータMの回転により正逆両方向に回転駆動
され、この回転により前記担体Aは、処理槽1の幅方向
及び深さ方向の全域に亘って攪拌されることとなり、こ
の攪拌により、処理槽1の内部に投入された有機物は、
担体Aと共に攪拌され、この間に処理槽1の底面との間
に押し付けられて破砕し、細片となって担体A中に分散
して取り込まれる。
【0022】処理槽1底部の略中央には、スライド式の
シャッタ11により開閉自在に覆って担体Aの取り出し口
が開設してある。該取り出し口の下側には、外箱2を支
持する一対の支持脚2a,2a間に着脱自在に取付けた回収
容器12が臨ませてあり、処理槽1内部の担体Aは、シャ
ッタ11の開放により前記取り出し口を経て回収容器12内
に落下し、該回収容器12を前方に引き出すことにより回
収されるようになしてある。
【0023】半円形をなす処理槽1底部の外面には、取
り出し口の開口位置の両側に加熱手段としてのパネルヒ
ータH,Hが被着してあり、これらのパネルヒータH,
Hへの通電により、処理槽1の内部が下側から加熱され
るようになしてある。処理槽1の内部温度は、後述する
温度検出器7(図4参照)により検出されており、前記
パネルヒータH,Hによる加熱は、前記温度検出器7の
検出結果に基づく通電制御(オンオフ制御)により、処
理槽1の内部温度を所定温度に保つべく行われる。
【0024】また処理槽1の内側上部には、前記投入口
の後側に、図1に示す如く、幅方向に離隔した位置に夫
々の開口を有して取り込み口13と還流口14とが形成され
ており、これらは、中途に換気ファン15を備える換気風
路により連通されている。図2に示す如く、換気ファン
15の下流側の換気風路は、処理槽1の後面に沿って外箱
2の外部に連なる排気風路17に分岐させてある。換気フ
ァン15は、図示しないモータへの給電により回転駆動さ
れる電動ファンであり、処理槽1の上部空間に滞留する
空気を前記取り込み口13を経て吸い込み、その一部を還
流口14から処理槽1内に戻し、残部を排気風路17を経て
処理槽1外に排出する動作をなし、この動作により、処
理槽1内部の換気が行われるようになしてある。
【0025】以上の如く構成された処理槽1,1には、
運転操作のための各別の操作盤5,5が、外箱2の天板
上面に夫々付設してある。図3は、操作盤5の一例を示
す平面図であり、本図に示す操作盤5には、使用者によ
り操作される押釦スイッチとして、運転モードの切り換
えのための運転切換スイッチ50と、処理モードの切り換
えのためのモード切換スイッチ51とが配してあり、これ
らのスイッチ50,51の操作内容を表示するための表示部
として、運転切換スイッチ50の操作により切り換えられ
る運転モードが、後述する強運転、標準運転及び弱運転
の各運転モードにあるとき夫々点灯する3つの運転表示
LED52,53,54と、モード切換スイッチ51の操作によ
り切り換えられる処理モードが、後述する分解処理モー
ド(生ゴミ処理モード)及び堆肥熟成モードにあるとき
夫々点灯する2つの処理モード表示LED55,56とが配
してある。
【0026】図4は、本発明に係る有機物処理装置の運
転のための制御系の構成を示すブロック図である。図中
6は、マイクロプロセッサを用いてなる運転制御部であ
り、該運転制御部6の入力側には、処理槽1の内部温度
を検出する温度検出器7の出力信号が与えられている。
温度検出器7としては、例えば、サーミスタ、バイメタ
ル等を利用した公知の温度センサを、処理槽1加熱用の
パネルヒータH,Hに被着して用いることができ、運転
制御部6は、温度検出器7の出力の取り込みにより、処
理槽1の内部温度を、前記パネルヒータH,Hの表面温
度を媒介として逐次認識するようになしてある。
【0027】また運転制御部6の入力側には、前記操作
盤5に配された運転切換スイッチ50及びモード切換スイ
ッチ51が接続され、これらの操作内容が与えられてい
る。
【0028】運転制御部6の出力側には、攪拌体4の駆
動源となる攪拌モータMと、処理槽1内部の換気のため
の換気ファン15とが、図示しない各別の駆動回路を介し
て接続され、また、処理槽1の内部を加熱するためのパ
ネルヒータH,Hが、図示しない通電回路を介して接続
されており、攪拌体4の回転による担体Aの攪拌、換気
ファン15の動作による処理槽1の内部での換気、並び
に、パネルヒータH,Hへの通電による処理槽1内部の
加熱は、運転制御部6から各別に与えられる動作指令に
従って行われるようになしてある。
【0029】また、運転制御部6の出力側には、前記操
作盤5における表示部5a、具体的には、運転モード表示
LED52,53,54、及び処理モード表示LED55,56が
接続され、これらが、運転制御部6から各別に与えられ
る制御信号に応じて夫々点灯されるようになしてある。
運転制御部6の出力はまた、前記操作盤5に配されたモ
ード切換スイッチ51に与えられており、該モード切換ス
イッチ51は、運転制御部6からの動作指令信号によって
も切り換えられるようになしてある。
【0030】以上の制御系の構成は、一対の処理槽1,
1の内の一方の処理槽1について説明したが、他方の処
理槽1においても、共通の運転制御部6を備えてなる同
様の制御系が構成されており、両処理槽1,1のモード
切換スイッチ51,51へ運転制御部6から与えられる動作
指令信号は、夫々の処理槽を互いに異なる処理モードに
切り換えるべく、即ち、一方が分解処理モードにあると
き、他方が堆肥熟成モードに自動切換すべく発せられる
信号である。
【0031】モード切換スイッチ51,51により設定され
る処理モードの内、分解処理モードとは、処理槽1の内
部の担体A中を好気的な環境に保つ処理モードであり、
この処理モードが設定された場合、担体中Aに混ぜ合わ
された有機物は、好気性微生物の活動により、少量の残
留物を残し、水と炭酸ガスを主成分とするガスとに速や
かに分解処理される。一方、堆肥熟成モードとは、処理
槽1内部の担体A中を嫌気的な環境に保つ処理モードで
あり、この処理モードが設定された場合、前記担体Aの
内部に生息する嫌気性微生物の活性が促進され、前述し
た分解処理モードでの処理の結果として担体A中に残る
残留物が堆肥化される。
【0032】運転制御部6は、モード切換スイッチ51,
51からの入力により両処理槽1,1に夫々設定された処
理モードを認識し、夫々の処理モードに応じた前述した
環境を処理槽1,1の内部に実現すべく、出力側の攪拌
モータM、換気ファン15及びパネルヒータHへの動作指
令を発し、これらを、例えば、表1に示す如く制御す
る。
【0033】
【表1】
【0034】この表1に示す如く、分解処理モードと堆
肥熟成モードとにおいては、攪拌モータMの動作内容の
みが異なり、分解処理モードが設定されている場合、攪
拌体4による担体Aの攪拌を1時間の一回の短周期にて
行わせ、担体A中に十分な空気を取り込み、該担体Aの
内部を好気的な環境に保つようにしている。また堆肥熟
成モードが設定されている場合、攪拌体4による担体A
の攪拌を10日に一回の長周期にて行わせ、担体A中への
空気の取り込みを抑えて、該担体Aの内部を嫌気的な環
境に保つようにしている。堆肥熟成モードでの攪拌は、
嫌気的な環境を保つためには不要であるが、堆肥化処理
の過程で発生する水分を上部空間に放出するために必要
であり、表1に示す程度の周期にて行わせるのがよい。
【0035】なお表1においては、両処理モードにおけ
るパネルヒータH,H及び換気ファン15の制御内容を同
一としているが、これらを異ならせてもよい。例えば、
嫌気的な環境を実現する堆肥熟成モードにおいては、単
位時間当たりの換気量を分解処理モードにおけるそれよ
りも小とすることができ、また、嫌気性微生物は好気性
微生物よりもやや低い温度にて活動し得ることから、パ
ネルヒータH,Hのヒータ温度の目標値を下げ、処理槽
1の内部温度を低温に保つことができ、これらの制御を
合わせて実行した場合、堆肥熟成モード下での運転コス
トの低減を図ることができる。
【0036】運転制御部6は、両処理槽1,1に設定さ
れた処理モードに応じて、夫々の表示部5a,5aに動作指
令を発し、処理モード表示LED55,56のいずれかを点
灯せしめる動作をなす。前述した如く、モード切換スイ
ッチ51,51は、運転制御部6の動作により、互いに異な
る処理モードとなるよう自動切換されるから、処理槽
1,1の表示部5a,5aにおいては、一方が処理モード表
示LED55の点灯により分解処理モードにあることが表
示されるとき、他方が処理モード表示LED56の点灯に
より堆肥熟成モードにあることが表示されることとな
り、両処理槽1,1の内部においては、表示内容に応じ
た処理モードでの処理が行われる。
【0037】なお、処理槽1の上部を開閉する上蓋3に
は、外箱2上面の前記操作盤5,5の取付け位置と対応
する位置に、透明板により覆われた透視窓が開設してあ
り、操作盤5,5上での表示部5a,5aの表示内容は、閉
止された上蓋3の上部から前記透視窓を介して視認し得
るようになしてある。
【0038】一方、分解処理モードが設定されている処
理槽1での運転条件は、運転制御部6の入力側に接続さ
れた運転切換スイッチ50の操作内容に応じて変更され
る。運転切換スイッチ50は、処理対象となる有機物の量
に応じて使用者により切り換え操作されるものであり、
運転制御部6は、運転切換スイッチ50の操作により設定
された運転モード、即ち、強運転、標準運転及び弱運転
の夫々に対し、各別に設定された目標温度(強運転の場
合に高く、弱運転の場合に低い)を得るべくパネルヒー
タHへの通電を制御し、処理槽1の内部を前記目標温度
に維持し、また夫々の運転モードに各別に設定された目
標換気量(強運転の場合に多く、弱運転の場合に少な
い)を得るべく換気ファン15の動作を制御し、処理槽1
の内部に所定の換気を行わせると共に、前記表1に示す
周期にて攪拌モータMに動作指令を発し、攪拌体4に攪
拌動作を行わせる動作をなす。
【0039】なお、処理槽1の内部温度は、入力側に接
続された温度検出器7の出力を逐次取り込み、該温度検
出器7による検出温度が、夫々の運転モードの目標温度
を下回っている場合にパネルヒータHへの通電を行い、
上回っている場合に前記通電を遮断するオンオフ制御に
より維持される。また換気量は、換気ファン15の動作速
度又は動作頻度を増減することにより調整される。
【0040】運転制御部6は、運転切換スイッチ50の操
作内容に応じて当該処理槽1の表示部5aに動作指令を発
し、運転モード表示LED52,53,54のいずれかを点灯
せしめる動作をなし、使用者は、運転モード表示LED
52,53,54の点灯状態を視認しつつ運転切換スイッチ50
を操作することにより、所望の運転モードを誤りなく設
定し得るようになしてある。
【0041】以上の如く構成された本発明に係る有機物
処理装置は、上蓋3を開放し、外箱2の上部に開口する
投入口20を経て処理槽1の内部に、処理対象となる有機
物を投入し、上蓋3を閉止して使用される。この投入
は、分解処理モードが設定された処理槽1に対して行わ
れる。両処理槽1,1の処理モードは、処理モード表示
LED55,56の点灯により表示させてあり、使用者は、
前記表示の確認により、有機物の投入を誤りなく行うこ
とができる。なお、前記投入が誤りなく行われるよう
に、処理槽1,1の上蓋3,3にロック手段を付設し、
堆肥熟成モードが設定された側の処理槽1において前記
ロック手段を動作させ、上蓋3の開放を禁じる構成とし
てもよい。
【0042】このように処理槽1内に投入された有機物
は、前述の如く、攪拌体4の攪拌動作により担体A中に
取り込まれ、その後、運転制御部6の前述した動作によ
り好気的な環境に保たれた担体Aの内部において活性化
された好気性微生物の活動により、堆肥化された少量の
残留物を残して炭酸ガスを主成分とするガスと水とに分
解され、生成ガスはそのまま、また生成水は気化して処
理槽1の上部空間に放出されて、換気ファン15の動作に
よる換気と共に排気風路17を経て外気に放出される。
【0043】一方、以上の如き分解後に残る残留物は、
担体A中に徐々に堆積することとなり、この堆積量が過
剰となった場合、担体A中における微生物の生息環境が
悪化し、処理能力の低下を来すことから、担体Aの取り
換えが必要となる。本発明に係る有機物処理装置におい
ては、この取り換え前にモード切換スイッチ51を操作
し、処理能力の低下を来した処理槽1の処理モードを切
り換え、堆肥熟成モードでの運転を行わせることによ
り、担体A中に堆積する残留物を完全に堆肥化させるこ
とができる。
【0044】処理槽1,1の夫々に付設されたモード切
換スイッチ51,51は、運転制御部6の前述した動作によ
り、互いに異なる処理モードとなるように切り換えられ
る。従って、有機物の投入に際し使用者が処理槽1の内
部状態、より具体的には、内部の担体Aの表面レベルを
確認し、処理能力の低下が生じる虞れがあると判定した
とき、当該処理槽1のモード切換スイッチ51を堆肥熟成
モードに切り換える操作を行うことにより、他方の処理
槽1が分解処理モードに切り換えられることとなる。
【0045】堆肥熟成モードでの運転は、他方の処理槽
1における分解処理モードでの運転が行われる間、より
具体的には、数か月に亘って継続され、この間に担体A
中に残る残留物は完全に堆肥化され、前記取り換えのた
めの担体Aの取り出しは、堆肥熟成モードでの運転終了
後、処理槽1底部のシャッタ11を開放し、回収容器12内
に落下せしめて行われる。前述した如くモード切換スイ
ッチ51の切り換え操作が行われるとき、当該処理槽1で
の分解処理モードの完了、即ち、他方の処理槽1での堆
肥熟成モードが完了した時点であり、この時点で前記取
り出しを行うことにより、良質な堆肥を含む担体Aが取
り出されることとなり、取り出された担体Aは、良質な
有機肥料としてそのまま使用し得る。
【0046】なお以上の実施の形態においては、処理モ
ードの切り換えを使用者の判断により行わせる構成とし
たが、これを自動的に行わせることもできる。例えば、
分解処理モードでの運転は、一般的に数か月の期間にて
限界に達し、処理能力の低下を来すことから、運転制御
部6が、内蔵するタイマにより数か月の計時を行い、計
時の終了を待ってモード切り換えスイッチ51,51に動作
指令を発し、両処理槽1,1の処理モードを切り換える
構成とすることにより、前記自動切換が容易に実現され
る。このようにした場合、使用者によるモード切換スイ
ッチ51の操作忘れを防ぎ、確実な切り換えが達成され
る。
【0047】また、前記分解処理モードにて運転中の処
理槽1における分解処理の進行状態を検出し、この検出
結果に基づいて、処理モードの自動切換を行わせること
も可能である。図5は、この自動切換を実現するための
制御系のブロック図であり、図4との相違は、攪拌体4
を駆動する攪拌モータMに負荷検出器4aを付設し、この
負荷検出器4aの検出結果を運転制御部6に与える構成と
したことにある。
【0048】前述の如く、分解処理モードにて運転中の
処理槽1の内部においては、分解処理の進行に伴って前
記担体Aの嵩が増し、これに伴って攪拌体4を駆動する
攪拌モータMの駆動負荷が増大する。即ち、前記負荷検
出器4aの検出結果は、当該処理槽1における分解処理の
進行に伴って増大することとなり、運転制御部6は、負
荷検出器4aからの入力を逐次取り込み、これを予め設定
された基準負荷と比較することにより処理槽1の内部に
おける処理能力の低下を判定し、この判定に応じてモー
ド切り換えスイッチ51,51に動作指令を発し、両処理槽
1,1の処理モードを切り換える動作をなす。この構成
によれば、前述の如く運転期間に応じて切り換えを行う
構成と比較して、より確実な自動切換がなされることと
なる。
【0049】なお、分解処理の進行状態の検出手段とし
ては、攪拌モータMに付設した負荷検出器4aに限らず、
他の手段を用いることができ、例えば、処理槽1の内部
における担体Aの表面レベルを検出し、担体Aの嵩の増
加に伴う表面レベルの上昇を媒介として分解処理の進行
状態を知ることができる。
【0050】
【発明の効果】以上詳述した如く本発明に係る有機物処
理装置においては、攪拌手段を備える処理槽を一対設
け、一方の処理槽では、その好気的な環境に保つ分解処
理モードの運転を行わせ、他方の処理槽では、その内部
を嫌気的な環境に保つ堆肥熟成モードの運転を行わせる
から、好気的な環境下での有機物の速やかな分解処理
と、嫌気的な環境下での堆肥熟成とを一括して行わせる
ことができ、厨芥等の有機物を、完全に堆肥化するまで
速やかに連続処理でき、また両処理槽に対し、2種の処
理モードを一括して切り換える処理モード切換手段を設
けたから、新たな有機物の投入が、常にいずれか一方の
処理槽に対して行え、日々発生する厨芥の処理が滞るこ
とがない。
【0051】また、処理モード切換手段の切り換え内容
を表示する表示手段に、夫々の処理槽の現状の処理モー
ドを表示するから、この表示を視認することにより、有
機物の投入を、堆肥熟成モードにある処理槽ではなく、
分解処理モードにある処理槽に誤りなく行わせることが
でき、更には、切り換え後の経過時間、又は分解処理モ
ードでの運転中の処理槽の内部状態の検出結果に基づい
て処理モード切換手段を動作させる切換制御手段を備え
たから、使用者による切り換え操作が不要となって、使
い勝手の向上が図れる等、本発明は優れた効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る有機物処理装置の正面断面図であ
る。
【図2】本発明に係る有機物処理装置の側断面図であ
る。
【図3】操作盤の一例を示す平面図である。
【図4】本発明に係る有機物処理装置の制御系の構成を
示すブロック図である。
【図5】本発明に係る有機物処理装置の制御系の構成の
他の実施の形態を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 処理槽 2 外箱 3 上蓋 4 攪拌体 5 操作盤 6 運転制御部 51 モード切換スイッチ 55 処理モード表示LED 56 処理モード表示LED H パネルヒータ M 攪拌モータ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 微生物を培養する担体が収納され、所定
    温度に維持された処理槽の内部に有機物を投入し、該有
    機物を、前記処理槽に備えられた攪拌手段の動作により
    前記担体と共に所定周期毎に攪拌して、前記微生物の活
    動により分解処理する構成とした有機物処理装置におい
    て、前記処理槽を一対備え、少なくとも夫々の攪拌手段
    の動作周期を長短に異ならせることにより、一方の処理
    槽の内部を主として嫌気的な環境に保つ堆肥熟成モード
    に、他方の処理槽の内部を主として好気的な環境に保つ
    分解処理モードに一括して切り換える処理モード切換手
    段を具備することを特徴とする有機物処理装置。
  2. 【請求項2】 前記処理モード切換手段の切り換え内容
    を表示する表示手段を備える請求項1記載の有機物処理
    装置。
  3. 【請求項3】 前記切り換え後の経過時間に基づいて、
    前記処理モード切換手段を動作させる切換制御手段を備
    える請求項1又は請求項2記載の有機物処理装置。
  4. 【請求項4】 前記分解処理モードにて運転中の処理槽
    における分解処理の進行状態を検出する手段と、該手段
    の検出結果に基づいて、前記処理モード切換手段を動作
    させる切換制御手段を備える請求項1又は請求項2記載
    の有機物処理装置。
JP8196612A 1996-07-25 1996-07-25 有機物処理装置 Pending JPH1036186A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2348876A (en) * 1999-04-13 2000-10-18 In Seop Jin Disposal of organic waste by bacterial decomposition
JP2015520105A (ja) * 2012-04-26 2015-07-16 ザ プロクター アンド ギャンブルカンパニー コンポスト装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2348876A (en) * 1999-04-13 2000-10-18 In Seop Jin Disposal of organic waste by bacterial decomposition
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