JPH1035969A - 巻取機の巻取制御装置 - Google Patents
巻取機の巻取制御装置Info
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- JPH1035969A JPH1035969A JP18756696A JP18756696A JPH1035969A JP H1035969 A JPH1035969 A JP H1035969A JP 18756696 A JP18756696 A JP 18756696A JP 18756696 A JP18756696 A JP 18756696A JP H1035969 A JPH1035969 A JP H1035969A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】本発明は巻取軸の駆動モータが大容量化された
場合でも高精度な低張力制御ができ、張力制御精度の向
上を図ることができる巻取機の巻取制御装置を提供する
ことを目的とする。 【解決手段】巻取機の巻取動作時には巻取ボビンの第1
の変速モータ19と接圧ロールの第2の変速モータ41
とを駆動させ、設定張力演算器45による設定張力に必
要な巻取ボビンの巻取トルクの一部分を接圧ロール側の
第2の変速モータ41に分担させ、張力検出信号と設定
張力との補正を接圧ロールの第2の変速モータ41側で
行わせるようにしたものである。
場合でも高精度な低張力制御ができ、張力制御精度の向
上を図ることができる巻取機の巻取制御装置を提供する
ことを目的とする。 【解決手段】巻取機の巻取動作時には巻取ボビンの第1
の変速モータ19と接圧ロールの第2の変速モータ41
とを駆動させ、設定張力演算器45による設定張力に必
要な巻取ボビンの巻取トルクの一部分を接圧ロール側の
第2の変速モータ41に分担させ、張力検出信号と設定
張力との補正を接圧ロールの第2の変速モータ41側で
行わせるようにしたものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は接圧ロールを備え、
例えばプラスチックフィルム等の薄物シート(帯状物)
を巻取る高速広幅の巻取機の巻取制御装置に関する。
例えばプラスチックフィルム等の薄物シート(帯状物)
を巻取る高速広幅の巻取機の巻取制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、薄物シートの巻取機では巻取速度
の高速化、及び巻取対象となるフィルムの広幅化、大径
化が進んでいる。それに伴ない巻取機の運転中に、フィ
ルムの巻じわが発生しない様に巻取条件としては巻取ボ
ビンに巻取られるフィルム(ミルロール)に接する接圧
ロールの高接圧化、低張力化が進んでいる。
の高速化、及び巻取対象となるフィルムの広幅化、大径
化が進んでいる。それに伴ない巻取機の運転中に、フィ
ルムの巻じわが発生しない様に巻取条件としては巻取ボ
ビンに巻取られるフィルム(ミルロール)に接する接圧
ロールの高接圧化、低張力化が進んでいる。
【0003】また、従来の巻取機では接圧ロールは巻取
対象となるフィルムを搬送する他のガイドロール等と一
緒に一台の駆動モータで駆動されている。そして、巻取
時にはフィルムの張力にできるだけ影響を与えないよう
にテンデンシー駆動されている。
対象となるフィルムを搬送する他のガイドロール等と一
緒に一台の駆動モータで駆動されている。そして、巻取
時にはフィルムの張力にできるだけ影響を与えないよう
にテンデンシー駆動されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来構成の
巻取機では巻取速度の高速化、及び巻取対象となるフィ
ルムの広幅化、大径化に伴ないフィルムの巻取軸の駆動
モータの容量は大きくなる。このようにフィルム巻取軸
の駆動モータが大容量化された場合にはこの駆動モータ
のトルク制御精度が下がり、巻取対象となるフィルムの
低張力制御が難しくなる問題がある。
巻取機では巻取速度の高速化、及び巻取対象となるフィ
ルムの広幅化、大径化に伴ないフィルムの巻取軸の駆動
モータの容量は大きくなる。このようにフィルム巻取軸
の駆動モータが大容量化された場合にはこの駆動モータ
のトルク制御精度が下がり、巻取対象となるフィルムの
低張力制御が難しくなる問題がある。
【0005】本発明は上記事情に着目してなされたもの
で、その目的は、巻取機の巻取速度の高速化、及び巻取
対象となる帯状物の広幅化、大径化に伴って巻取軸の駆
動モータが大容量化された場合でも高精度な低張力制御
ができ、張力制御精度の向上を図ることができる巻取機
の巻取制御装置を提供することにある。
で、その目的は、巻取機の巻取速度の高速化、及び巻取
対象となる帯状物の広幅化、大径化に伴って巻取軸の駆
動モータが大容量化された場合でも高精度な低張力制御
ができ、張力制御精度の向上を図ることができる巻取機
の巻取制御装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は帯状物
を巻取る巻取ボビンと、この巻取ボビンの駆動モータ
と、前記巻取ボビンに巻取られる帯状物に接する接圧ロ
ールと、この接圧ロールを回転駆動する独立の駆動モー
タと、前記巻取ボビンに巻取られる前記帯状物の張力を
検出する張力検出手段と、前記巻取ボビンに巻取られる
帯状物巻取体の巻取径を検出する巻取径検出手段と、前
記帯状物巻取体の巻取径に対する適正な設定張力を演算
する設定張力演算手段と、前記設定張力演算手段による
設定張力に必要な前記巻取ボビンの巻取トルクの一部分
を前記接圧ロールの駆動モータに分担させ、かつ前記張
力検出手段からの検出信号と前記設定張力演算手段によ
る設定張力との補正を前記接圧ロールの駆動モータ側で
行う駆動モータ制御手段とを具備したことを特徴とする
巻取機の巻取制御装置である。
を巻取る巻取ボビンと、この巻取ボビンの駆動モータ
と、前記巻取ボビンに巻取られる帯状物に接する接圧ロ
ールと、この接圧ロールを回転駆動する独立の駆動モー
タと、前記巻取ボビンに巻取られる前記帯状物の張力を
検出する張力検出手段と、前記巻取ボビンに巻取られる
帯状物巻取体の巻取径を検出する巻取径検出手段と、前
記帯状物巻取体の巻取径に対する適正な設定張力を演算
する設定張力演算手段と、前記設定張力演算手段による
設定張力に必要な前記巻取ボビンの巻取トルクの一部分
を前記接圧ロールの駆動モータに分担させ、かつ前記張
力検出手段からの検出信号と前記設定張力演算手段によ
る設定張力との補正を前記接圧ロールの駆動モータ側で
行う駆動モータ制御手段とを具備したことを特徴とする
巻取機の巻取制御装置である。
【0007】そして、本請求項1の発明では巻取機の巻
取動作時には巻取ボビンの駆動モータと接圧ロールの駆
動モータとが駆動される。このとき、巻取ボビンに巻取
られる帯状物巻取体の巻取径を巻取径検出手段によって
検出させ、帯状物巻取体の巻取径に対する適正な設定張
力を設定張力演算手段によって演算させる。さらに、駆
動モータ制御手段によって設定張力演算手段による設定
張力に必要な巻取ボビンの巻取トルクの一部分を接圧ロ
ールの駆動モータに分担させ、張力検出手段からの検出
信号と設定張力演算手段による設定張力との補正を接圧
ロールの駆動モータ側で行わせる。これにより、張力検
出手段からの検出信号と設定張力との補正を大容量の巻
取ボビン駆動モータ側でなく、小型な高精度な接圧ロー
ル駆動モータ側で行うことによって高精度な低張力制御
ができるようにしたものである。
取動作時には巻取ボビンの駆動モータと接圧ロールの駆
動モータとが駆動される。このとき、巻取ボビンに巻取
られる帯状物巻取体の巻取径を巻取径検出手段によって
検出させ、帯状物巻取体の巻取径に対する適正な設定張
力を設定張力演算手段によって演算させる。さらに、駆
動モータ制御手段によって設定張力演算手段による設定
張力に必要な巻取ボビンの巻取トルクの一部分を接圧ロ
ールの駆動モータに分担させ、張力検出手段からの検出
信号と設定張力演算手段による設定張力との補正を接圧
ロールの駆動モータ側で行わせる。これにより、張力検
出手段からの検出信号と設定張力との補正を大容量の巻
取ボビン駆動モータ側でなく、小型な高精度な接圧ロー
ル駆動モータ側で行うことによって高精度な低張力制御
ができるようにしたものである。
【0008】請求項2の発明は、前記駆動モータ制御手
段は前記巻取ボビンおよび前記接圧ロールの各駆動モー
タをそれぞれ個別に駆動制御する巻取ボビン側および接
圧ロール側の各制御手段と、前記設定張力演算手段によ
る設定張力を前記巻取ボビン駆動モータ側の張力成分と
前記接圧ロール駆動モータ側の張力成分とに分配演算す
る張力分配演算手段と、この張力分配演算手段から出力
される前記巻取ボビン駆動モータ側の張力成分のデータ
と前記巻取径検出手段の検出データとに基づいてトルク
変換演算を行い、前記巻取ボビン駆動モータに対するト
ルク指令を前記巻取ボビン側制御手段に出力する第1の
トルク変換手段と、前記設定張力演算手段の設定張力と
前記張力検出器からの張力検出信号との偏差にもとづい
てPi演算を行うPi演算手段と、このPi演算手段か
ら出力されるPi補正値を前記張力分配演算手段から出
力される前記接圧ロール駆動モータ側の張力成分のデー
タから引いた補正データに基づいてトルク変換演算を行
い、前記接圧ロール駆動モータに対するトルク指令を前
記接圧ロール側制御手段に出力する第2のトルク変換手
段とを具備することを特徴とする請求項1に記載の巻取
機の巻取制御装置である。
段は前記巻取ボビンおよび前記接圧ロールの各駆動モー
タをそれぞれ個別に駆動制御する巻取ボビン側および接
圧ロール側の各制御手段と、前記設定張力演算手段によ
る設定張力を前記巻取ボビン駆動モータ側の張力成分と
前記接圧ロール駆動モータ側の張力成分とに分配演算す
る張力分配演算手段と、この張力分配演算手段から出力
される前記巻取ボビン駆動モータ側の張力成分のデータ
と前記巻取径検出手段の検出データとに基づいてトルク
変換演算を行い、前記巻取ボビン駆動モータに対するト
ルク指令を前記巻取ボビン側制御手段に出力する第1の
トルク変換手段と、前記設定張力演算手段の設定張力と
前記張力検出器からの張力検出信号との偏差にもとづい
てPi演算を行うPi演算手段と、このPi演算手段か
ら出力されるPi補正値を前記張力分配演算手段から出
力される前記接圧ロール駆動モータ側の張力成分のデー
タから引いた補正データに基づいてトルク変換演算を行
い、前記接圧ロール駆動モータに対するトルク指令を前
記接圧ロール側制御手段に出力する第2のトルク変換手
段とを具備することを特徴とする請求項1に記載の巻取
機の巻取制御装置である。
【0009】そして、本請求項2の発明では巻取機の巻
取動作時には設定張力演算手段による設定張力を張力分
配演算手段によって巻取ボビン駆動モータ側の張力成分
と接圧ロール駆動モータ側の張力成分とに分配演算し、
この張力分配演算手段から出力される巻取ボビン駆動モ
ータ側の張力成分のデータと巻取径検出手段の検出デー
タとに基づいて第1のトルク変換手段によってトルク変
換演算を行い、巻取ボビン駆動モータに対するトルク指
令を巻取ボビン側制御手段に出力する。さらに、Pi演
算手段によって設定張力演算手段の設定張力と張力検出
器からの張力検出信号との偏差にもとづいてPi演算を
行い、このPi演算手段から出力されるPi補正値を張
力分配演算手段から出力される接圧ロール駆動モータ側
の張力成分のデータから引いた補正データに基づいて第
2のトルク変換手段によってトルク変換演算を行い、接
圧ロール駆動モータに対するトルク指令を接圧ロール側
制御手段に出力するようにしたものである。
取動作時には設定張力演算手段による設定張力を張力分
配演算手段によって巻取ボビン駆動モータ側の張力成分
と接圧ロール駆動モータ側の張力成分とに分配演算し、
この張力分配演算手段から出力される巻取ボビン駆動モ
ータ側の張力成分のデータと巻取径検出手段の検出デー
タとに基づいて第1のトルク変換手段によってトルク変
換演算を行い、巻取ボビン駆動モータに対するトルク指
令を巻取ボビン側制御手段に出力する。さらに、Pi演
算手段によって設定張力演算手段の設定張力と張力検出
器からの張力検出信号との偏差にもとづいてPi演算を
行い、このPi演算手段から出力されるPi補正値を張
力分配演算手段から出力される接圧ロール駆動モータ側
の張力成分のデータから引いた補正データに基づいて第
2のトルク変換手段によってトルク変換演算を行い、接
圧ロール駆動モータに対するトルク指令を接圧ロール側
制御手段に出力するようにしたものである。
【0010】請求項3の発明は、前記設定張力演算手段
は予め前記帯状物巻取体の初期巻径から最大巻径までの
巻径に対する設定張力が記憶され、前記帯状物巻取体の
巻取径に対する適正な設定張力を演算するものであるこ
とを特徴とする請求項1に記載の巻取機の巻取制御装置
である。
は予め前記帯状物巻取体の初期巻径から最大巻径までの
巻径に対する設定張力が記憶され、前記帯状物巻取体の
巻取径に対する適正な設定張力を演算するものであるこ
とを特徴とする請求項1に記載の巻取機の巻取制御装置
である。
【0011】そして、本請求項3の発明では帯状物巻取
体の初期巻径から最大巻径までの巻径に対する設定張力
が設定張力演算手段に予め記憶され、この記憶情報に基
づいて巻取径検出手段の検出データに応じて帯状物巻取
体の巻取径に対する適正な設定張力を演算するようにし
たものである。
体の初期巻径から最大巻径までの巻径に対する設定張力
が設定張力演算手段に予め記憶され、この記憶情報に基
づいて巻取径検出手段の検出データに応じて帯状物巻取
体の巻取径に対する適正な設定張力を演算するようにし
たものである。
【0012】請求項4の発明は、前記巻取機の本体は上
端部が揺動支軸に揺動可能に支持された支持アームの下
端部に略水平に配置された軸心線を中心に前記接圧ロー
ルを回転自在に支持する接圧ロール支持機構と、前記接
圧ロールを前記巻取ボビンに巻取られる帯状物巻取体の
方向に押圧する押圧手段と、前記帯状物の巻取径の増加
に応じて前記接圧ロールを前記巻取ボビンから離れる方
向に移動して前記接圧ロールの支持アームを鉛直方向に
向けた定位置で保持する状態に制御する前記接圧ロール
の移動操作手段とを備え、前記巻取ボビンに巻取られる
帯状物を前記接圧ロールで押圧しながら前記帯状物を前
記巻取ボビンに巻取るものであることを特徴とする請求
項1に記載の巻取機の巻取制御装置である。
端部が揺動支軸に揺動可能に支持された支持アームの下
端部に略水平に配置された軸心線を中心に前記接圧ロー
ルを回転自在に支持する接圧ロール支持機構と、前記接
圧ロールを前記巻取ボビンに巻取られる帯状物巻取体の
方向に押圧する押圧手段と、前記帯状物の巻取径の増加
に応じて前記接圧ロールを前記巻取ボビンから離れる方
向に移動して前記接圧ロールの支持アームを鉛直方向に
向けた定位置で保持する状態に制御する前記接圧ロール
の移動操作手段とを備え、前記巻取ボビンに巻取られる
帯状物を前記接圧ロールで押圧しながら前記帯状物を前
記巻取ボビンに巻取るものであることを特徴とする請求
項1に記載の巻取機の巻取制御装置である。
【0013】そして、本請求項4の発明では巻取機の巻
取動作時には押圧手段によって接圧ロールを巻取ボビン
に巻取られる帯状物巻取体の方向に押圧している状態
で、帯状物の巻取径の増加に応じて接圧ロールの移動操
作手段によって接圧ロールを巻取ボビンから離れる方向
に移動して接圧ロールの支持アームを鉛直方向に向けた
定位置で保持する状態に制御するようにしたものであ
る。
取動作時には押圧手段によって接圧ロールを巻取ボビン
に巻取られる帯状物巻取体の方向に押圧している状態
で、帯状物の巻取径の増加に応じて接圧ロールの移動操
作手段によって接圧ロールを巻取ボビンから離れる方向
に移動して接圧ロールの支持アームを鉛直方向に向けた
定位置で保持する状態に制御するようにしたものであ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
を図面を参照して説明する。図1は本実施の形態におけ
る例えばプラスチックフィルム等の薄物シート(帯状
物)を巻取る高速広幅の巻取機11の概略構成を示すも
のである。この巻取機11にはシート、或いはフィルム
等の帯状物12の巻取用の2つの巻取ボビン13a,1
3bが設けられている。
を図面を参照して説明する。図1は本実施の形態におけ
る例えばプラスチックフィルム等の薄物シート(帯状
物)を巻取る高速広幅の巻取機11の概略構成を示すも
のである。この巻取機11にはシート、或いはフィルム
等の帯状物12の巻取用の2つの巻取ボビン13a,1
3bが設けられている。
【0015】また、本実施の形態の巻取機11には2つ
の巻取ボビン13a,13bの位置を帯状物12の巻取
位置と待機位置とに切換えるターレット機構部14が設
けられている。このターレット機構部14には図2に示
すように左右一対の支持脚部15a,15bと、離間対
向配置された2つの支持アーム16a,16bとが設け
られている。そして、一方の支持脚部15aの上端部に
一方の支持アーム16aがセンター軸17aを介して回
動可能に連結され、他方の支持脚部15bの上端部に他
方の支持アーム16bがセンター軸17bを介して回動
可能に連結されている。
の巻取ボビン13a,13bの位置を帯状物12の巻取
位置と待機位置とに切換えるターレット機構部14が設
けられている。このターレット機構部14には図2に示
すように左右一対の支持脚部15a,15bと、離間対
向配置された2つの支持アーム16a,16bとが設け
られている。そして、一方の支持脚部15aの上端部に
一方の支持アーム16aがセンター軸17aを介して回
動可能に連結され、他方の支持脚部15bの上端部に他
方の支持アーム16bがセンター軸17bを介して回動
可能に連結されている。
【0016】さらに、2つの支持アーム16a,16b
の一端部間には一方の巻取ボビン13a、2つの支持ア
ーム16a,16bの他端部間には他方の巻取ボビン1
3bがそれぞれ回転可能に軸支されている。
の一端部間には一方の巻取ボビン13a、2つの支持ア
ーム16a,16bの他端部間には他方の巻取ボビン1
3bがそれぞれ回転可能に軸支されている。
【0017】また、ターレット機構部14には2つの巻
取ボビン13a,13bの位置を切換えるターレットモ
ータ18が設けられている。さらに、各巻取ボビン13
a,13bにはそれぞれ第1の変速モータ(巻取ボビン
駆動モータ)19が連結されている。これらの変速モー
タ19には第1の回転数検出器21がそれぞれ設けられ
ている。そして、ターレットモータ18の駆動によって
2つの支持アーム16a,16bが各センター軸17
a,17bを中心に180°回動駆動されて2つの巻取
ボビン13a,13bが帯状物12の巻取位置と待機位
置とに切換えられるようになっている。
取ボビン13a,13bの位置を切換えるターレットモ
ータ18が設けられている。さらに、各巻取ボビン13
a,13bにはそれぞれ第1の変速モータ(巻取ボビン
駆動モータ)19が連結されている。これらの変速モー
タ19には第1の回転数検出器21がそれぞれ設けられ
ている。そして、ターレットモータ18の駆動によって
2つの支持アーム16a,16bが各センター軸17
a,17bを中心に180°回動駆動されて2つの巻取
ボビン13a,13bが帯状物12の巻取位置と待機位
置とに切換えられるようになっている。
【0018】また、帯状物12の巻取位置に切換えられ
ている巻取ボビン、例えば一方の巻取ボビン13aには
接圧ロール22が接圧されている。この接圧ロール22
は巻取ボビン13aと略平行に配置されている。
ている巻取ボビン、例えば一方の巻取ボビン13aには
接圧ロール22が接圧されている。この接圧ロール22
は巻取ボビン13aと略平行に配置されている。
【0019】そして、帯状物12の巻取時には帯状物1
2が巻取ボビン13aに巻取られて形成されるミルロー
ル(帯状物巻取体)23を接圧ロール22で押圧しなが
ら帯状物12を巻取ボビン13aに巻取るようになって
いる。
2が巻取ボビン13aに巻取られて形成されるミルロー
ル(帯状物巻取体)23を接圧ロール22で押圧しなが
ら帯状物12を巻取ボビン13aに巻取るようになって
いる。
【0020】さらに、本実施の形態の巻取機11には接
圧ロール22を巻取機11の固定部に対して水平面に沿
ってX軸方向(左右水平方向)に移動するX軸方向移動
機構(移動手段)24が設けられている。なお、X軸方
向は接圧ロール22が巻取ボビン13aに対して接離す
る水平面方向に設定されている。
圧ロール22を巻取機11の固定部に対して水平面に沿
ってX軸方向(左右水平方向)に移動するX軸方向移動
機構(移動手段)24が設けられている。なお、X軸方
向は接圧ロール22が巻取ボビン13aに対して接離す
る水平面方向に設定されている。
【0021】また、X軸方向移動機構24には巻取機1
1の固定部に対して水平面に沿ってX軸方向に移動可能
に支持された接圧ユニット25が設けられている。この
接圧ユニット25の下端部にはナット状のガイド部材2
8が固定されている。このガイド部材28にはねじ穴部
がX軸方向に延設されている。さらに、このガイド部材
28のねじ穴部にはX軸方向駆動用のボールねじ29が
螺挿されている。このボールねじ29の基端部は接圧ユ
ニット移動モータ30に連結されている。そして、接圧
ユニット移動モータ30の駆動時にはボールねじ29の
回転にともないガイド部材28を介して接圧ユニット2
5がX軸方向に移動されるようになっている。
1の固定部に対して水平面に沿ってX軸方向に移動可能
に支持された接圧ユニット25が設けられている。この
接圧ユニット25の下端部にはナット状のガイド部材2
8が固定されている。このガイド部材28にはねじ穴部
がX軸方向に延設されている。さらに、このガイド部材
28のねじ穴部にはX軸方向駆動用のボールねじ29が
螺挿されている。このボールねじ29の基端部は接圧ユ
ニット移動モータ30に連結されている。そして、接圧
ユニット移動モータ30の駆動時にはボールねじ29の
回転にともないガイド部材28を介して接圧ユニット2
5がX軸方向に移動されるようになっている。
【0022】また、接圧ユニット25には接圧ロール支
持機構31が設けられている。この接圧ロール支持機構
31には接圧ロール22を揺動自在に支持するスイング
式の接圧ロール支持アーム27が設けられている。この
接圧ロール支持アーム27には左右一対のアーム本体2
7aが設けられている。さらに、左右のアーム本体27
aの上端部は支軸34を介して接圧ユニット25に回動
可能に取付けられている。そして、接圧ロール22は左
右のアーム本体27aの各下端部間に回転自在に軸支さ
れている。
持機構31が設けられている。この接圧ロール支持機構
31には接圧ロール22を揺動自在に支持するスイング
式の接圧ロール支持アーム27が設けられている。この
接圧ロール支持アーム27には左右一対のアーム本体2
7aが設けられている。さらに、左右のアーム本体27
aの上端部は支軸34を介して接圧ユニット25に回動
可能に取付けられている。そして、接圧ロール22は左
右のアーム本体27aの各下端部間に回転自在に軸支さ
れている。
【0023】さらに、接圧ユニット25には接圧ロール
22によるミルロール23の押圧力調整装置である例え
ばエアシリンダによって形成されるアクチュエータ(押
圧手段)35が固定されている。このアクチュエータ3
5のエアシリンダのピストンロッドの先端部は接圧ロー
ル支持アーム27に適宜の連結部材36を介して回動可
能に連結されている。
22によるミルロール23の押圧力調整装置である例え
ばエアシリンダによって形成されるアクチュエータ(押
圧手段)35が固定されている。このアクチュエータ3
5のエアシリンダのピストンロッドの先端部は接圧ロー
ル支持アーム27に適宜の連結部材36を介して回動可
能に連結されている。
【0024】また、接圧ユニット25には帯状物12の
搬送路Rを形成するガイドロール37,38が固定され
ている。さらに、この搬送路Rの上流側にはフィルム速
度検出用ロール39が設けられている。このフィルム速
度検出用ロール39には搬送路R上を走行する帯状物1
2の走行速度(フィルムの巻取速度)を検出するフィル
ム速度検出器40が設けられている。
搬送路Rを形成するガイドロール37,38が固定され
ている。さらに、この搬送路Rの上流側にはフィルム速
度検出用ロール39が設けられている。このフィルム速
度検出用ロール39には搬送路R上を走行する帯状物1
2の走行速度(フィルムの巻取速度)を検出するフィル
ム速度検出器40が設けられている。
【0025】また、本実施の形態の巻取機11には接圧
ロール22を回転駆動する独立の駆動モータである図3
に示す第2の変速モータ(接圧ロール駆動モータ)41
が設けられている。この変速モータ41には第2の回転
数検出器42が設けられている。
ロール22を回転駆動する独立の駆動モータである図3
に示す第2の変速モータ(接圧ロール駆動モータ)41
が設けられている。この変速モータ41には第2の回転
数検出器42が設けられている。
【0026】さらに、本実施の形態の巻取機11には図
3に示すように巻取ボビン13aに巻取られる帯状物1
2の張力を検出する接圧ユニット25のガイドロール3
7に設けられた張力検出器(張力検出手段)43と、巻
取ボビン13aに巻取られるミルロール23の巻取径D
1 を検出する巻径演算器(巻取径検出手段)44と、ミ
ルロール23の巻取径D1 に対する適正な設定張力Te
を演算する設定張力演算器(設定張力演算手段)45
と、後述する張力コントローラ(駆動モータ制御手段)
46と、図4に示す接圧ユニット位置コントローラ47
とが設けられている。
3に示すように巻取ボビン13aに巻取られる帯状物1
2の張力を検出する接圧ユニット25のガイドロール3
7に設けられた張力検出器(張力検出手段)43と、巻
取ボビン13aに巻取られるミルロール23の巻取径D
1 を検出する巻径演算器(巻取径検出手段)44と、ミ
ルロール23の巻取径D1 に対する適正な設定張力Te
を演算する設定張力演算器(設定張力演算手段)45
と、後述する張力コントローラ(駆動モータ制御手段)
46と、図4に示す接圧ユニット位置コントローラ47
とが設けられている。
【0027】また、巻径演算器44の入力端側には第1
の回転数検出器21およびフィルム速度検出器40がそ
れぞれ接続されている。そして、この巻径演算器44に
は第1の回転数検出器21からの検出信号(検出回転数
N)およびフィルム速度検出器40からの検出信号(検
出速度V)が入力され、これらの入力信号に基づき現在
のミルロール23の巻取径D1 を次の公知の式(1)の
通り演算するようになっている。なお、K1 は一定の係
数である。 D1 =K1 ・V/N … (1) さらに、巻径演算器44の出力端側には設定張力演算器
45および後述する第1のトルク変換演算器(第1のト
ルク変換手段)48がそれぞれ接続されている。この設
定張力演算器45には予め図5に示すようにミルロール
23の初期巻径D1aから最大巻径D1bまでの巻径D1 に
対する設定張力が記憶されている。そして、この設定張
力演算器45では巻径演算器44の出力信号(ミルロー
ル23の巻取径D1 のデータ)に応じてその巻取径D1
に対する適正な設定張力Te を記憶されたデータに基づ
いて演算するようになっている。
の回転数検出器21およびフィルム速度検出器40がそ
れぞれ接続されている。そして、この巻径演算器44に
は第1の回転数検出器21からの検出信号(検出回転数
N)およびフィルム速度検出器40からの検出信号(検
出速度V)が入力され、これらの入力信号に基づき現在
のミルロール23の巻取径D1 を次の公知の式(1)の
通り演算するようになっている。なお、K1 は一定の係
数である。 D1 =K1 ・V/N … (1) さらに、巻径演算器44の出力端側には設定張力演算器
45および後述する第1のトルク変換演算器(第1のト
ルク変換手段)48がそれぞれ接続されている。この設
定張力演算器45には予め図5に示すようにミルロール
23の初期巻径D1aから最大巻径D1bまでの巻径D1 に
対する設定張力が記憶されている。そして、この設定張
力演算器45では巻径演算器44の出力信号(ミルロー
ル23の巻取径D1 のデータ)に応じてその巻取径D1
に対する適正な設定張力Te を記憶されたデータに基づ
いて演算するようになっている。
【0028】また、張力コントローラ46には図3に示
すように第1のモータコントローラ(巻取ボビン側制御
手段)49と、第2のモータコントローラ(接圧ロール
側制御手段)50と、張力分配演算器(張力分配演算手
段)51と、第1のトルク変換演算器48と、Pi演算
器(Pi演算手段)52と、第2のトルク変換演算器
(第2のトルク変換手段)53とがそれぞれ設けられて
いる。
すように第1のモータコントローラ(巻取ボビン側制御
手段)49と、第2のモータコントローラ(接圧ロール
側制御手段)50と、張力分配演算器(張力分配演算手
段)51と、第1のトルク変換演算器48と、Pi演算
器(Pi演算手段)52と、第2のトルク変換演算器
(第2のトルク変換手段)53とがそれぞれ設けられて
いる。
【0029】ここで、第1のモータコントローラ49は
巻取ボビン13aの駆動モータである第1の変速モータ
19を駆動制御するものである。そして、第1の変速モ
ータ19は第1のモータコントローラ49によってトル
ク制御と、速度制御とに切換制御できる様になってい
る。例えば、巻取ボビン13aの巻替え時等で、新ボビ
ン13bのプリドライブ時には第1のモータコントロー
ラ49によって速度制御に切換る様になっている。
巻取ボビン13aの駆動モータである第1の変速モータ
19を駆動制御するものである。そして、第1の変速モ
ータ19は第1のモータコントローラ49によってトル
ク制御と、速度制御とに切換制御できる様になってい
る。例えば、巻取ボビン13aの巻替え時等で、新ボビ
ン13bのプリドライブ時には第1のモータコントロー
ラ49によって速度制御に切換る様になっている。
【0030】さらに、第2のモータコントローラ50は
接圧ロール22の駆動モータである第2の変速モータ4
1を個別に駆動制御するものである。そして、第2の変
速モータ41は第2のモータコントローラ50によって
トルク制御と、速度制御とに切換制御できる様になって
いる。例えば、巻取ボビン13aの巻替え時等で接圧ロ
ール22がミルロール23と離れていて、フィルム速度
まで早く立ち上がる時に速度制御に切換できる様になっ
ている。
接圧ロール22の駆動モータである第2の変速モータ4
1を個別に駆動制御するものである。そして、第2の変
速モータ41は第2のモータコントローラ50によって
トルク制御と、速度制御とに切換制御できる様になって
いる。例えば、巻取ボビン13aの巻替え時等で接圧ロ
ール22がミルロール23と離れていて、フィルム速度
まで早く立ち上がる時に速度制御に切換できる様になっ
ている。
【0031】また、張力分配演算器51には1つの入力
ポートと2つの出力ポートとが設けられている。さら
に、張力分配演算器51の入力ポートには設定張力演算
器45が接続されるとともに、一方の出力ポートには第
1のトルク変換演算器48、他方の出力ポートには第2
のトルク変換演算器53がそれぞれ接続されている。そ
して、この張力分配演算器51では設定張力演算器45
による設定張力Te をあらかじめ設定された分配比率で
巻取ボビン13a側の張力成分Te3と接圧ロール22側
の張力成分Te1とに分配演算するものである。ここで、
巻取ボビン13a側の張力成分Te3と接圧ロール22側
の張力成分Te1との分配演算は次の式(2)、(3)の
通りである。 Te1=Te ×0.2 … (2) Te3=Te ×0.8 … (3) また、第1のトルク変換演算器48には2つの入力ポー
トと1つの出力ポートとが設けられている。さらに、第
1のトルク変換演算器48の一方の入力ポートには巻径
演算器44、他方の入力ポートには張力分配演算器51
がそれぞれ接続されているとともに、出力ポートには第
1のモータコントローラ49が接続されている。そし
て、第1のトルク変換演算器48では張力分配演算器5
1から出力される巻取ボビン13a側の張力成分Te3の
データと巻径演算器44の検出データD1 とが入力さ
れ、これらの入力データに基づいて公知の次の式(4)
に示すトルク変換演算を行い、巻取ボビン13a側の第
1の変速モータ19に対するトルク指令TQ2 を第1の
モータコントローラ49に出力するようになっている。
なお、K3 は一定の係数である。 TQ2 =Te3×D1 /2×K3 … (4) また、Pi演算器52には設定張力演算器45の設定張
力Te の出力値と張力検出器43からの張力検出信号と
の偏差値が入力されるようになっている。そして、Pi
演算器52ではこの入力データとにもとづいてPi演算
を行い、Pi補正値を出力するようになっている。
ポートと2つの出力ポートとが設けられている。さら
に、張力分配演算器51の入力ポートには設定張力演算
器45が接続されるとともに、一方の出力ポートには第
1のトルク変換演算器48、他方の出力ポートには第2
のトルク変換演算器53がそれぞれ接続されている。そ
して、この張力分配演算器51では設定張力演算器45
による設定張力Te をあらかじめ設定された分配比率で
巻取ボビン13a側の張力成分Te3と接圧ロール22側
の張力成分Te1とに分配演算するものである。ここで、
巻取ボビン13a側の張力成分Te3と接圧ロール22側
の張力成分Te1との分配演算は次の式(2)、(3)の
通りである。 Te1=Te ×0.2 … (2) Te3=Te ×0.8 … (3) また、第1のトルク変換演算器48には2つの入力ポー
トと1つの出力ポートとが設けられている。さらに、第
1のトルク変換演算器48の一方の入力ポートには巻径
演算器44、他方の入力ポートには張力分配演算器51
がそれぞれ接続されているとともに、出力ポートには第
1のモータコントローラ49が接続されている。そし
て、第1のトルク変換演算器48では張力分配演算器5
1から出力される巻取ボビン13a側の張力成分Te3の
データと巻径演算器44の検出データD1 とが入力さ
れ、これらの入力データに基づいて公知の次の式(4)
に示すトルク変換演算を行い、巻取ボビン13a側の第
1の変速モータ19に対するトルク指令TQ2 を第1の
モータコントローラ49に出力するようになっている。
なお、K3 は一定の係数である。 TQ2 =Te3×D1 /2×K3 … (4) また、Pi演算器52には設定張力演算器45の設定張
力Te の出力値と張力検出器43からの張力検出信号と
の偏差値が入力されるようになっている。そして、Pi
演算器52ではこの入力データとにもとづいてPi演算
を行い、Pi補正値を出力するようになっている。
【0032】さらに、Pi演算器52から出力されるP
i補正値を張力分配演算器51から出力される接圧ロー
ル22側の張力成分Te1のデータから引いた補正データ
Te2が第2のトルク変換演算器53に入力されるように
なっている。この第2のトルク変換演算器53では入力
された補正データTe2に基づいて公知の次の式(5)に
示すトルク変換演算を行い、接圧ロール22側の第2の
変速モータ41に対するトルク指令TQ1 を接圧ロール
22側の第2のモータコントローラ50に出力するよう
になっている。 TQ1 =Te2×D2 /2×K2 … (5) なお、D2 は接圧ロール22の直径で、K2 は一定の係
数である。
i補正値を張力分配演算器51から出力される接圧ロー
ル22側の張力成分Te1のデータから引いた補正データ
Te2が第2のトルク変換演算器53に入力されるように
なっている。この第2のトルク変換演算器53では入力
された補正データTe2に基づいて公知の次の式(5)に
示すトルク変換演算を行い、接圧ロール22側の第2の
変速モータ41に対するトルク指令TQ1 を接圧ロール
22側の第2のモータコントローラ50に出力するよう
になっている。 TQ1 =Te2×D2 /2×K2 … (5) なお、D2 は接圧ロール22の直径で、K2 は一定の係
数である。
【0033】また、接圧ユニット位置コントローラ47
は接圧ユニット25のX軸方向の移動位置を制御する制
御装置である。この接圧ユニット位置コントローラ47
には図4に示すように接圧ユニット移動モータ30が接
続されているとともに、アーム角度検出器54と、接圧
ユニット位置検出器55とが接続されている。
は接圧ユニット25のX軸方向の移動位置を制御する制
御装置である。この接圧ユニット位置コントローラ47
には図4に示すように接圧ユニット移動モータ30が接
続されているとともに、アーム角度検出器54と、接圧
ユニット位置検出器55とが接続されている。
【0034】ここで、アーム角度検出器54は接圧ロー
ル支持アーム27の回動角度を検出するものである。ま
た、接圧ユニット位置検出器55は接圧ユニット25の
X軸方向の移動位置を検出するものである。そして、帯
状物12の巻取時には接圧ユニット位置検出器55から
の検出データおよびアーム角度検出器54からの検出デ
ータがそれぞれ接圧ユニット位置コントローラ47に入
力され、これらの入力データに基づいて接圧ユニット位
置コントローラ47によって接圧ユニット移動モータ3
0の駆動が次のように制御されるようになっている。す
なわち、接圧ユニット位置検出器55によってミルロー
ル23が巻き太り始めた状態が検出されるとその巻き太
り量だけ接圧ユニット25を図1中で左行させ、接圧ロ
ール支持アーム27が鉛直状態で保持されるようになっ
ている。
ル支持アーム27の回動角度を検出するものである。ま
た、接圧ユニット位置検出器55は接圧ユニット25の
X軸方向の移動位置を検出するものである。そして、帯
状物12の巻取時には接圧ユニット位置検出器55から
の検出データおよびアーム角度検出器54からの検出デ
ータがそれぞれ接圧ユニット位置コントローラ47に入
力され、これらの入力データに基づいて接圧ユニット位
置コントローラ47によって接圧ユニット移動モータ3
0の駆動が次のように制御されるようになっている。す
なわち、接圧ユニット位置検出器55によってミルロー
ル23が巻き太り始めた状態が検出されるとその巻き太
り量だけ接圧ユニット25を図1中で左行させ、接圧ロ
ール支持アーム27が鉛直状態で保持されるようになっ
ている。
【0035】次に、本実施の形態の巻取機11の作用に
ついて説明する。まず、巻取機11の運転時には帯状物
12の巻取位置に配置された一方の巻取ボビン13aの
駆動モータである第1の変速モータ19および接圧ロー
ル22の駆動モータである第2の変速モータ41が駆動
される。そして、図示しない前工程より導かれたフィル
ム等の帯状物12は搬送路R上を走行し、フィルム速度
検出用ロール39からガイドロール38、37を経て巻
取ボビン13aに巻き取られる。この帯状物12の巻取
時には帯状物12が巻取ボビン13aに巻取られて形成
されるミルロール23を接圧ロール22で押圧しながら
帯状物12を巻取ボビン13aに巻取る動作が行なわれ
る。
ついて説明する。まず、巻取機11の運転時には帯状物
12の巻取位置に配置された一方の巻取ボビン13aの
駆動モータである第1の変速モータ19および接圧ロー
ル22の駆動モータである第2の変速モータ41が駆動
される。そして、図示しない前工程より導かれたフィル
ム等の帯状物12は搬送路R上を走行し、フィルム速度
検出用ロール39からガイドロール38、37を経て巻
取ボビン13aに巻き取られる。この帯状物12の巻取
時には帯状物12が巻取ボビン13aに巻取られて形成
されるミルロール23を接圧ロール22で押圧しながら
帯状物12を巻取ボビン13aに巻取る動作が行なわれ
る。
【0036】また、帯状物12の巻取中、巻取機11の
運転状態は張力コントローラ46および接圧ユニット位
置コントローラ47によって次のように制御される。す
なわち、巻取機11の運転中、接圧ユニット位置コント
ローラ47によって接圧ユニット25のX軸方向の移動
制御(接圧ユニット移動モータ30の制御)が行われる
とともに、張力コントローラ46によって帯状物12の
張力制御(第1の変速モータ19および第2の変速モー
タ40の制御)が行われる。
運転状態は張力コントローラ46および接圧ユニット位
置コントローラ47によって次のように制御される。す
なわち、巻取機11の運転中、接圧ユニット位置コント
ローラ47によって接圧ユニット25のX軸方向の移動
制御(接圧ユニット移動モータ30の制御)が行われる
とともに、張力コントローラ46によって帯状物12の
張力制御(第1の変速モータ19および第2の変速モー
タ40の制御)が行われる。
【0037】ここで、接圧ユニット位置コントローラ4
7による接圧ユニット25のX軸方向の移動制御は次の
ように行われる。帯状物12の巻取時には接圧ユニット
位置検出器55からの検出データおよびアーム角度検出
器54からの検出データがそれぞれ接圧ユニット位置コ
ントローラ47に入力される。そして、接圧ユニット位
置コントローラ47ではアーム角度検出器54からの検
出データに基づいて接圧ロール支持アーム27が鉛直状
態(接圧ロール支持アーム27の回動角度が0°の状
態)で保持されるように接圧ユニット移動モータ30の
駆動が制御される。このとき、接圧ユニット位置検出器
55によってミルロール23が巻き太り始めた状態が検
出されると巻取ボビン13aに巻取られたミルロール2
3の巻取径D1 の増加に応じて接圧ユニット25が接圧
ロール22によるミルロール23の押圧方向と反対方
向、本実施の形態では図1中でX軸に沿って左向き方向
に移動される。
7による接圧ユニット25のX軸方向の移動制御は次の
ように行われる。帯状物12の巻取時には接圧ユニット
位置検出器55からの検出データおよびアーム角度検出
器54からの検出データがそれぞれ接圧ユニット位置コ
ントローラ47に入力される。そして、接圧ユニット位
置コントローラ47ではアーム角度検出器54からの検
出データに基づいて接圧ロール支持アーム27が鉛直状
態(接圧ロール支持アーム27の回動角度が0°の状
態)で保持されるように接圧ユニット移動モータ30の
駆動が制御される。このとき、接圧ユニット位置検出器
55によってミルロール23が巻き太り始めた状態が検
出されると巻取ボビン13aに巻取られたミルロール2
3の巻取径D1 の増加に応じて接圧ユニット25が接圧
ロール22によるミルロール23の押圧方向と反対方
向、本実施の形態では図1中でX軸に沿って左向き方向
に移動される。
【0038】ここで、巻取ボビン13aに巻取られたミ
ルロール23の巻取径D1 が小さい場合、例えばミルロ
ール23の初期巻径D1aの場合には接圧ロール22は最
も巻取ボビン13a側に近づいたX軸方向の初期位置
(図1中で右側の移動限界位置)で保持される。そし
て、帯状物12が巻取ボビン13aに巻取られて形成さ
れるミルロール23が巻き太り始めると、その巻き太り
量だけ接圧ユニット25が図1中で、左方向に移動さ
れ、かつ接圧ロール支持アーム27が鉛直方向に向けた
状態で保持される。なお、接圧ロール22はアクチュエ
ータ35によって常にミルロール23に高接圧で押し付
けられている。
ルロール23の巻取径D1 が小さい場合、例えばミルロ
ール23の初期巻径D1aの場合には接圧ロール22は最
も巻取ボビン13a側に近づいたX軸方向の初期位置
(図1中で右側の移動限界位置)で保持される。そし
て、帯状物12が巻取ボビン13aに巻取られて形成さ
れるミルロール23が巻き太り始めると、その巻き太り
量だけ接圧ユニット25が図1中で、左方向に移動さ
れ、かつ接圧ロール支持アーム27が鉛直方向に向けた
状態で保持される。なお、接圧ロール22はアクチュエ
ータ35によって常にミルロール23に高接圧で押し付
けられている。
【0039】そして、例えば、巻取ボビン13aに巻取
られるミルロール23の巻取径D1が初期巻径D1aより
も増大した場合には接圧ロール22の位置がミルロール
23の巻取径D1 の増大量に相当する移動量だけ左方向
に移動される。
られるミルロール23の巻取径D1が初期巻径D1aより
も増大した場合には接圧ロール22の位置がミルロール
23の巻取径D1 の増大量に相当する移動量だけ左方向
に移動される。
【0040】また、張力コントローラ46による帯状物
12の張力制御は次のように行われる。まず、帯状物1
2の巻取時には巻径演算器44に第1の回転数検出器2
1からの検出信号(検出回転数N)およびフィルム速度
検出器40からの検出信号(検出速度V)が入力され
る。そして、巻径演算器44ではこれらの入力信号に基
づき現在のミルロール23の巻取径D1 が上述した式
(1)の通り演算される。
12の張力制御は次のように行われる。まず、帯状物1
2の巻取時には巻径演算器44に第1の回転数検出器2
1からの検出信号(検出回転数N)およびフィルム速度
検出器40からの検出信号(検出速度V)が入力され
る。そして、巻径演算器44ではこれらの入力信号に基
づき現在のミルロール23の巻取径D1 が上述した式
(1)の通り演算される。
【0041】さらに、巻径演算器44の出力信号(ミル
ロール23の巻取径D1 のデータ)は設定張力演算器4
5および第1のトルク変換演算器48にそれぞれ入力さ
れる。そして、設定張力演算器45では予め記憶されて
いる図5に示すミルロール23の初期巻径D1aから最大
巻径D1bまでの巻径D1 に対する設定張力データに基づ
いてミルロール23の巻取径D1 のデータに対する適正
な設定張力Te が演算される。
ロール23の巻取径D1 のデータ)は設定張力演算器4
5および第1のトルク変換演算器48にそれぞれ入力さ
れる。そして、設定張力演算器45では予め記憶されて
いる図5に示すミルロール23の初期巻径D1aから最大
巻径D1bまでの巻径D1 に対する設定張力データに基づ
いてミルロール23の巻取径D1 のデータに対する適正
な設定張力Te が演算される。
【0042】また、設定張力演算器45からの出力信号
(設定張力Te のデータ)は張力分配演算器51に入力
される。そして、この張力分配演算器51では設定張力
演算器45による設定張力Te が上述した式(2)、
(3)の通り、あらかじめ設定された分配比率で巻取ボ
ビン13a側の張力成分Te3と接圧ロール22側の張力
成分Te1とに分配演算される。
(設定張力Te のデータ)は張力分配演算器51に入力
される。そして、この張力分配演算器51では設定張力
演算器45による設定張力Te が上述した式(2)、
(3)の通り、あらかじめ設定された分配比率で巻取ボ
ビン13a側の張力成分Te3と接圧ロール22側の張力
成分Te1とに分配演算される。
【0043】そして、張力分配演算器51で分配演算さ
れた巻取ボビン13a側の張力成分Te3のデータは第1
のトルク変換演算器48に入力される。この第1のトル
ク変換演算器48では張力分配演算器51から出力され
る巻取ボビン13a側の張力成分Te3のデータと巻径演
算器44の検出データD1 とに基づいて上述した式
(4)に示すトルク変換演算が行われる。そして、この
第1のトルク変換演算器48からは巻取ボビン13a側
の第1の変速モータ19に対するトルク指令TQ2が出
力される。
れた巻取ボビン13a側の張力成分Te3のデータは第1
のトルク変換演算器48に入力される。この第1のトル
ク変換演算器48では張力分配演算器51から出力され
る巻取ボビン13a側の張力成分Te3のデータと巻径演
算器44の検出データD1 とに基づいて上述した式
(4)に示すトルク変換演算が行われる。そして、この
第1のトルク変換演算器48からは巻取ボビン13a側
の第1の変速モータ19に対するトルク指令TQ2が出
力される。
【0044】さらに、このトルク指令TQ2 の出力信号
は第1のモータコントローラ49に入力される。そし
て、第1のモータコントローラ49によって第1のトル
ク変換演算器48からのトルク指令TQ2 に基づいて巻
取ボビン13aの駆動モータである第1の変速モータ1
9がトルク制御で駆動制御される。
は第1のモータコントローラ49に入力される。そし
て、第1のモータコントローラ49によって第1のトル
ク変換演算器48からのトルク指令TQ2 に基づいて巻
取ボビン13aの駆動モータである第1の変速モータ1
9がトルク制御で駆動制御される。
【0045】また、設定張力演算器45の設定張力Te
の出力値と、張力検出器43からの張力検出信号との偏
差値はPi演算器52に入力される。このPi演算器5
2では設定張力演算器45の設定張力Te の出力値と張
力検出器43からの張力検出信号との偏差値の入力デー
タとにもとづいてPi演算を行い、Pi補正値が出力さ
れる。
の出力値と、張力検出器43からの張力検出信号との偏
差値はPi演算器52に入力される。このPi演算器5
2では設定張力演算器45の設定張力Te の出力値と張
力検出器43からの張力検出信号との偏差値の入力デー
タとにもとづいてPi演算を行い、Pi補正値が出力さ
れる。
【0046】さらに、Pi演算器52から出力されるP
i補正値を張力分配演算器51から出力される接圧ロー
ル22側の張力成分Te1のデータから引いた補正データ
Te2は第2のトルク変換演算器53に入力される。この
第2のトルク変換演算器53では入力された補正データ
Te2に基づいて上述した式(5)に示すトルク変換演算
が行われる。そして、この第2のトルク変換演算器53
からは接圧ロール22側の第2の変速モータ41に対す
るトルク指令TQ1 が出力される。
i補正値を張力分配演算器51から出力される接圧ロー
ル22側の張力成分Te1のデータから引いた補正データ
Te2は第2のトルク変換演算器53に入力される。この
第2のトルク変換演算器53では入力された補正データ
Te2に基づいて上述した式(5)に示すトルク変換演算
が行われる。そして、この第2のトルク変換演算器53
からは接圧ロール22側の第2の変速モータ41に対す
るトルク指令TQ1 が出力される。
【0047】さらに、このトルク指令TQ1 の出力信号
は第2のモータコントローラ50に入力される。そし
て、第2のモータコントローラ50によって第2のトル
ク変換演算器53からのトルク指令TQ1 に基づいて接
圧ロール22の駆動モータである第2の変速モータ41
がトルク制御で駆動制御される。
は第2のモータコントローラ50に入力される。そし
て、第2のモータコントローラ50によって第2のトル
ク変換演算器53からのトルク指令TQ1 に基づいて接
圧ロール22の駆動モータである第2の変速モータ41
がトルク制御で駆動制御される。
【0048】そこで、上記構成のものにあっては次の効
果を奏する。すなわち、本実施の形態では接圧ロール2
2の駆動用の独立の第2の変速モータ41を設け、巻取
機11の運転時には巻取ボビン13aの駆動用の第1の
変速モータ19と接圧ロール22の駆動用の第2の変速
モータ41とをそれぞれ駆動する。このとき、巻取ボビ
ン13aに巻取られるミルロール23の巻取径D1 を巻
径演算器44によって検出させ、ミルロール23の巻取
径D1 に対する適正な設定張力Te を設定張力演算器4
5によって演算させる。さらに、張力コントローラ46
によって第1の変速モータ19および第2の変速モータ
41の動作を制御し、設定張力演算器45による設定張
力Te に必要な巻取ボビン13aの巻取トルクの一部分
を接圧ロール22の駆動用の第2の変速モータ41に分
担させ、かつ張力検出器43からの検出信号と設定張力
演算器45による設定張力Te との補正を接圧ロール2
2の駆動用の第2の変速モータ41側で行わせる。
果を奏する。すなわち、本実施の形態では接圧ロール2
2の駆動用の独立の第2の変速モータ41を設け、巻取
機11の運転時には巻取ボビン13aの駆動用の第1の
変速モータ19と接圧ロール22の駆動用の第2の変速
モータ41とをそれぞれ駆動する。このとき、巻取ボビ
ン13aに巻取られるミルロール23の巻取径D1 を巻
径演算器44によって検出させ、ミルロール23の巻取
径D1 に対する適正な設定張力Te を設定張力演算器4
5によって演算させる。さらに、張力コントローラ46
によって第1の変速モータ19および第2の変速モータ
41の動作を制御し、設定張力演算器45による設定張
力Te に必要な巻取ボビン13aの巻取トルクの一部分
を接圧ロール22の駆動用の第2の変速モータ41に分
担させ、かつ張力検出器43からの検出信号と設定張力
演算器45による設定張力Te との補正を接圧ロール2
2の駆動用の第2の変速モータ41側で行わせる。
【0049】これにより、張力検出器43からの検出信
号と設定張力Te との補正を大容量の巻取ボビン13a
の駆動用の第1の変速モータ19側でなく、接圧ロール
22の駆動用の小型で高精度な第2の変速モータ41側
で行うようにしたものである。この場合、接圧ロール2
2の駆動用の第2の変速モータ41は巻取ボビン13a
の駆動モータである第1の変速モータ19に比べて小型
なため、トルク制御精度が高く、高精度の張力制御がで
きる。そのため、本実施の形態では巻取機11の巻取速
度の高速化、及び巻取対象となる帯状物12の広幅化、
大径化に伴って巻取ボビン13aの駆動モータである第
1の変速モータ19が大容量化された場合でも高精度な
低張力制御ができ、張力制御精度の向上を図ることがで
きる。
号と設定張力Te との補正を大容量の巻取ボビン13a
の駆動用の第1の変速モータ19側でなく、接圧ロール
22の駆動用の小型で高精度な第2の変速モータ41側
で行うようにしたものである。この場合、接圧ロール2
2の駆動用の第2の変速モータ41は巻取ボビン13a
の駆動モータである第1の変速モータ19に比べて小型
なため、トルク制御精度が高く、高精度の張力制御がで
きる。そのため、本実施の形態では巻取機11の巻取速
度の高速化、及び巻取対象となる帯状物12の広幅化、
大径化に伴って巻取ボビン13aの駆動モータである第
1の変速モータ19が大容量化された場合でも高精度な
低張力制御ができ、張力制御精度の向上を図ることがで
きる。
【0050】なお、接圧ロール22はミルロール23に
常に高接圧で押し付けられているため、フィルム等の帯
状物12の張力は常に第1の変速モータ19と第2の変
速モータ41との合成トルクとなる。そのため、本実施
の形態のように接圧ロール22側にフィードバックを掛
け、張力検出器43からの検出信号と設定張力演算器4
5による設定張力Te との補正を接圧ロール22の駆動
用の第2の変速モータ41側で行わせても問題はない。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではな
く、さらに、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で
種々変形実施できることは勿論である。
常に高接圧で押し付けられているため、フィルム等の帯
状物12の張力は常に第1の変速モータ19と第2の変
速モータ41との合成トルクとなる。そのため、本実施
の形態のように接圧ロール22側にフィードバックを掛
け、張力検出器43からの検出信号と設定張力演算器4
5による設定張力Te との補正を接圧ロール22の駆動
用の第2の変速モータ41側で行わせても問題はない。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではな
く、さらに、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で
種々変形実施できることは勿論である。
【0051】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、巻取ボビンに
巻取られる帯状物に接する接圧ロールを回転駆動する独
立の駆動モータを設けて設定張力演算手段による設定張
力に必要な巻取ボビンの巻取トルクの一部分を接圧ロー
ルの駆動モータに分担させ、張力検出手段からの検出信
号と設定張力演算手段による設定張力との補正を接圧ロ
ールの駆動モータ側で行う駆動モータ制御手段を設け、
張力検出手段からの検出信号と設定張力との補正を大容
量の巻取ボビン駆動モータ側でなく、小型な高精度な接
圧ロール駆動モータ側で行うようにしたので、巻取機の
巻取速度の高速化、及び巻取対象となる帯状物の広幅
化、大径化に伴って巻取ボビンの駆動モータが大容量化
された場合でも高精度な低張力制御ができ、張力制御精
度の向上を図ることができる。
巻取られる帯状物に接する接圧ロールを回転駆動する独
立の駆動モータを設けて設定張力演算手段による設定張
力に必要な巻取ボビンの巻取トルクの一部分を接圧ロー
ルの駆動モータに分担させ、張力検出手段からの検出信
号と設定張力演算手段による設定張力との補正を接圧ロ
ールの駆動モータ側で行う駆動モータ制御手段を設け、
張力検出手段からの検出信号と設定張力との補正を大容
量の巻取ボビン駆動モータ側でなく、小型な高精度な接
圧ロール駆動モータ側で行うようにしたので、巻取機の
巻取速度の高速化、及び巻取対象となる帯状物の広幅
化、大径化に伴って巻取ボビンの駆動モータが大容量化
された場合でも高精度な低張力制御ができ、張力制御精
度の向上を図ることができる。
【0052】請求項2の発明によれば巻取機の巻取動作
時には設定張力演算手段による設定張力を張力分配演算
手段によって巻取ボビン駆動モータ側の張力成分と接圧
ロール駆動モータ側の張力成分とに分配演算し、この張
力分配演算手段から出力される巻取ボビン駆動モータ側
の張力成分のデータと巻取径検出手段の検出データとに
基づいて第1のトルク変換手段によってトルク変換演算
を行い、巻取ボビン駆動モータに対するトルク指令を巻
取ボビン側制御手段に出力するとともに、Pi演算手段
によって設定張力演算手段の設定張力と張力検出器から
の張力検出信号との偏差にもとづいてPi演算を行い、
このPi演算手段から出力されるPi補正値を張力分配
演算手段から出力される接圧ロール駆動モータ側の張力
成分のデータから引いた補正データに基づいて第2のト
ルク変換手段によってトルク変換演算を行い、接圧ロー
ル駆動モータに対するトルク指令を接圧ロール側制御手
段に出力するようにしたので、請求項1の発明と同様に
巻取機の巻取速度の高速化、及び巻取対象となる帯状物
の広幅化、大径化に伴って巻取ボビンの駆動モータが大
容量化された場合でも高精度な低張力制御ができ、張力
制御精度の向上を図ることができる効果がある。
時には設定張力演算手段による設定張力を張力分配演算
手段によって巻取ボビン駆動モータ側の張力成分と接圧
ロール駆動モータ側の張力成分とに分配演算し、この張
力分配演算手段から出力される巻取ボビン駆動モータ側
の張力成分のデータと巻取径検出手段の検出データとに
基づいて第1のトルク変換手段によってトルク変換演算
を行い、巻取ボビン駆動モータに対するトルク指令を巻
取ボビン側制御手段に出力するとともに、Pi演算手段
によって設定張力演算手段の設定張力と張力検出器から
の張力検出信号との偏差にもとづいてPi演算を行い、
このPi演算手段から出力されるPi補正値を張力分配
演算手段から出力される接圧ロール駆動モータ側の張力
成分のデータから引いた補正データに基づいて第2のト
ルク変換手段によってトルク変換演算を行い、接圧ロー
ル駆動モータに対するトルク指令を接圧ロール側制御手
段に出力するようにしたので、請求項1の発明と同様に
巻取機の巻取速度の高速化、及び巻取対象となる帯状物
の広幅化、大径化に伴って巻取ボビンの駆動モータが大
容量化された場合でも高精度な低張力制御ができ、張力
制御精度の向上を図ることができる効果がある。
【0053】請求項3の発明によれば、帯状物巻取体の
初期巻径から最大巻径までの巻径に対する設定張力が予
め記憶され、この記憶情報に基づいて巻取径検出手段の
検出データに応じて帯状物巻取体の巻取径に対する適正
な設定張力を演算する設定張力演算手段を設けたので、
駆動モータ制御手段の動作を確実に行うことができる。
初期巻径から最大巻径までの巻径に対する設定張力が予
め記憶され、この記憶情報に基づいて巻取径検出手段の
検出データに応じて帯状物巻取体の巻取径に対する適正
な設定張力を演算する設定張力演算手段を設けたので、
駆動モータ制御手段の動作を確実に行うことができる。
【0054】請求項4の発明によれば、巻取機の巻取動
作時には押圧手段によって接圧ロールを巻取ボビンに巻
取られる帯状物巻取体の方向に押圧している状態で、帯
状物の巻取径の増加に応じて接圧ロールの移動操作手段
によって接圧ロールを巻取ボビンから離れる方向に移動
して接圧ロールの支持アームを鉛直方向に向けた定位置
で保持する状態に制御するようにしたので、高精度な低
張力制御ができ、張力制御精度の向上を図ることができ
る効果がある。
作時には押圧手段によって接圧ロールを巻取ボビンに巻
取られる帯状物巻取体の方向に押圧している状態で、帯
状物の巻取径の増加に応じて接圧ロールの移動操作手段
によって接圧ロールを巻取ボビンから離れる方向に移動
して接圧ロールの支持アームを鉛直方向に向けた定位置
で保持する状態に制御するようにしたので、高精度な低
張力制御ができ、張力制御精度の向上を図ることができ
る効果がある。
【図1】本発明の第1の実施の形態における巻取機の概
略構成図。
略構成図。
【図2】第1の実施の形態の巻取機のターレット機構部
の斜視図。
の斜視図。
【図3】第1の実施の形態の巻取機の張力コントローラ
全体の概略構成を示すブロック図。
全体の概略構成を示すブロック図。
【図4】第1の実施の形態の接圧ユニットコントローラ
の概略構成を示すブロック図。
の概略構成を示すブロック図。
【図5】第1の実施の形態の設定張力演算器に設定され
たミルロールの巻径に対する張力の設定値との関係を示
す関係図。
たミルロールの巻径に対する張力の設定値との関係を示
す関係図。
12 帯状物 13a,13b 巻取ボビン 19 第1の変速モータ(巻取ボビン駆動モータ) 22 接圧ロール 23 ミルロール(帯状物巻取体) 24 X軸方向移動機構(移動手段) 35 アクチュエータ(押圧手段) 39 フィルム速度検出用ロール(速度検出器) 41 第2の変速モータ(接圧ロール駆動モータ) 43 張力検出器(張力検出手段) 44 巻径演算器(巻取径検出手段) 45 設定張力演算器(設定張力演算手段) 46 張力コントローラ(駆動モータ制御手段) 49 第1のモータコントローラ(巻取ボビン側制御
手段) 50 第2のモータコントローラ(接圧ロール側制御
手段) 51 張力分配演算器(張力分配演算手段) 52 Pi演算器(Pi演算手段) 53 第2のトルク変換演算器(第2のトルク変換手
段)
手段) 50 第2のモータコントローラ(接圧ロール側制御
手段) 51 張力分配演算器(張力分配演算手段) 52 Pi演算器(Pi演算手段) 53 第2のトルク変換演算器(第2のトルク変換手
段)
Claims (4)
- 【請求項1】 帯状物を巻取る巻取ボビンと、 この巻取ボビンの駆動モータと、 前記巻取ボビンに巻取られる帯状物に接する接圧ロール
と、 この接圧ロールを回転駆動する独立の駆動モータと、 前記巻取ボビンに巻取られる前記帯状物の張力を検出す
る張力検出手段と、 前記巻取ボビンに巻取られる帯状物巻取体の巻取径を検
出する巻取径検出手段と、 前記帯状物巻取体の巻取径に対する適正な設定張力を演
算する設定張力演算手段と、 前記設定張力演算手段による設定張力に必要な前記巻取
ボビンの巻取トルクの一部分を前記接圧ロールの駆動モ
ータに分担させ、かつ前記張力検出手段からの検出信号
と前記設定張力演算手段による設定張力との補正を前記
接圧ロールの駆動モータ側で行う駆動モータ制御手段と
を具備したことを特徴とする巻取機の巻取制御装置。 - 【請求項2】 前記駆動モータ制御手段は前記巻取ボビ
ンおよび前記接圧ロールの各駆動モータをそれぞれ個別
に駆動制御する巻取ボビン側および接圧ロール側の各制
御手段と、 前記設定張力演算手段による設定張力を前記巻取ボビン
駆動モータ側の張力成分と前記接圧ロール駆動モータ側
の張力成分とに分配演算する張力分配演算手段と、 この張力分配演算手段から出力される前記巻取ボビン駆
動モータ側の張力成分のデータと前記巻取径検出手段の
検出データとに基づいてトルク変換演算を行い、前記巻
取ボビン駆動モータに対するトルク指令を前記巻取ボビ
ン側制御手段に出力する第1のトルク変換手段と、 前記設定張力演算手段の設定張力と前記張力検出器から
の張力検出信号との偏差にもとづいてPi演算を行うP
i演算手段と、 このPi演算手段から出力されるPi補正値を前記張力
分配演算手段から出力される前記接圧ロール駆動モータ
側の張力成分のデータから引いた補正データに基づいて
トルク変換演算を行い、前記接圧ロール駆動モータに対
するトルク指令を前記接圧ロール側制御手段に出力する
第2のトルク変換手段とを具備することを特徴とする請
求項1に記載の巻取機の巻取制御装置。 - 【請求項3】 前記設定張力演算手段は予め前記帯状物
巻取体の初期巻径から最大巻径までの巻径に対する設定
張力が記憶され、前記帯状物巻取体の巻取径に対する適
正な設定張力を演算するものであることを特徴とする請
求項1に記載の巻取機の巻取制御装置。 - 【請求項4】 前記巻取機の本体は上端部が揺動支軸に
揺動可能に支持された支持アームの下端部に略水平に配
置された軸心線を中心に前記接圧ロールを回転自在に支
持する接圧ロール支持機構と、 前記接圧ロールを前記巻取ボビンに巻取られる帯状物巻
取体の方向に押圧する押圧手段と、 前記帯状物の巻取径の増加に応じて前記接圧ロールを前
記巻取ボビンから離れる方向に移動して前記接圧ロール
の支持アームを鉛直方向に向けた定位置で保持する状態
に制御する前記接圧ロールの移動操作手段とを備え、 前記巻取ボビンに巻取られる帯状物を前記接圧ロールで
押圧しながら前記帯状物を前記巻取ボビンに巻取るもの
であることを特徴とする請求項1に記載の巻取機の巻取
制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18756696A JPH1035969A (ja) | 1996-07-17 | 1996-07-17 | 巻取機の巻取制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18756696A JPH1035969A (ja) | 1996-07-17 | 1996-07-17 | 巻取機の巻取制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1035969A true JPH1035969A (ja) | 1998-02-10 |
Family
ID=16208341
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18756696A Pending JPH1035969A (ja) | 1996-07-17 | 1996-07-17 | 巻取機の巻取制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1035969A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1331296A1 (en) * | 2002-01-24 | 2003-07-30 | Tsudakoma Kogyo Kabushiki Kaisha | Loom take-up motion |
JP2009084127A (ja) * | 2007-10-02 | 2009-04-23 | Bridgestone Corp | 合わせガラス中間膜用エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂フィルムロールの製造方法、及びこれにより得られる合わせガラス中間膜用エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂フィルムロール |
JP2019119029A (ja) * | 2018-01-11 | 2019-07-22 | 株式会社荏原製作所 | 基板処理装置及び制御方法 |
CN110606395A (zh) * | 2019-09-04 | 2019-12-24 | 宣城万里纸业有限公司 | 一种连续工作的复卷机 |
WO2021251060A1 (ja) * | 2020-06-12 | 2021-12-16 | 日東電工株式会社 | 巻取装置、フィルムロールの製造システム、および、フィルムロールの製造方法 |
CN114353674A (zh) * | 2021-11-25 | 2022-04-15 | 安徽飞达电气科技有限公司 | 一种可防止电容器薄膜受拉损坏的测厚装置 |
CN114929604A (zh) * | 2020-01-14 | 2022-08-19 | 日东电工株式会社 | 接触辊、卷取机、薄膜卷的制造系统和薄膜卷的制造方法 |
WO2024189922A1 (ja) * | 2023-03-16 | 2024-09-19 | 東芝三菱電機産業システム株式会社 | 紙巻取装置及び紙巻取方法 |
-
1996
- 1996-07-17 JP JP18756696A patent/JPH1035969A/ja active Pending
Cited By (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1331296A1 (en) * | 2002-01-24 | 2003-07-30 | Tsudakoma Kogyo Kabushiki Kaisha | Loom take-up motion |
JP2009084127A (ja) * | 2007-10-02 | 2009-04-23 | Bridgestone Corp | 合わせガラス中間膜用エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂フィルムロールの製造方法、及びこれにより得られる合わせガラス中間膜用エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂フィルムロール |
US11260493B2 (en) | 2018-01-11 | 2022-03-01 | Ebara Corporation | Substrate processing apparatus and control method |
JP2019119029A (ja) * | 2018-01-11 | 2019-07-22 | 株式会社荏原製作所 | 基板処理装置及び制御方法 |
TWI820076B (zh) * | 2018-01-11 | 2023-11-01 | 日商荏原製作所股份有限公司 | 基板處理裝置以及控制方法 |
CN110606395A (zh) * | 2019-09-04 | 2019-12-24 | 宣城万里纸业有限公司 | 一种连续工作的复卷机 |
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KR20220106822A (ko) * | 2020-06-12 | 2022-07-29 | 닛토덴코 가부시키가이샤 | 권취 장치, 필름 롤의 제조 시스템, 및 필름 롤의 제조 방법 |
CN114901573A (zh) * | 2020-06-12 | 2022-08-12 | 日东电工株式会社 | 卷取装置、薄膜卷的制造系统和薄膜卷的制造方法 |
WO2021251060A1 (ja) * | 2020-06-12 | 2021-12-16 | 日東電工株式会社 | 巻取装置、フィルムロールの製造システム、および、フィルムロールの製造方法 |
CN114353674A (zh) * | 2021-11-25 | 2022-04-15 | 安徽飞达电气科技有限公司 | 一种可防止电容器薄膜受拉损坏的测厚装置 |
CN114353674B (zh) * | 2021-11-25 | 2023-08-29 | 安徽飞达电气科技有限公司 | 一种可防止电容器薄膜受拉损坏的测厚装置 |
WO2024189922A1 (ja) * | 2023-03-16 | 2024-09-19 | 東芝三菱電機産業システム株式会社 | 紙巻取装置及び紙巻取方法 |
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