JPH1035853A

JPH1035853A - ハンガーコンベヤ用の搬送ポケット

Info

Publication number: JPH1035853A
Application number: JP9097588A
Authority: JP
Inventors: Ralf Schneuing; ラルフ・シユノイイング
Original assignee: Duerkopp Adler AG
Current assignee: Duerkopp Adler AG
Priority date: 1996-04-16
Filing date: 1997-04-15
Publication date: 1998-02-10
Also published as: EP0802132B1; EP0802132A1; DE19614905C2; DE59707465D1; US5878867A; DE19614905A1

Abstract

(57)【要約】【課題】自動的なアンローデングも簡単にできるよう
に、特に担持体に吊り下がっている搬送製品を輸送する
ためのハンガーコンベヤ設備用の搬送ポケットを提供す
る。【解決手段】この搬送ポケットは、それぞれそのフッ
ク状の頭部領域（フック20) で一つの担持体のみを担持
するために設けられている、基体(2) に揺動可能に配置
されたラッチ(3) を有し、このラッチはラッチ(3) を揺
動させかつそれにより搬送ポケット(1) を開くために基
体(2) から突出する突起(4) を有する。ラッチ(3) の揺
動軸線(7) は輸送方向(T) に見てラッチ(3) 上のフック
(20)の載置点(15)の後方に存在する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、それぞれそのフッ
ク状の頭部領域でただ一つの担持体だけを担持するため
に設けられている、基体に揺動可能に配置されたラッチ
を備え、このラッチはラッチを揺動させてそれにより搬
送ポケットを開けるために基体から突出している突起を
有する、特に担持体に吊り下がっている搬送品を輸送す
るためのハンガーコンベヤ設備用の搬送ポケットに関す
る。

【０００２】

【従来の技術】冒頭に述べた種類の搬送ポケットをヨー
ロッパ特許公開 0 307 045が公開している。この搬送ポ
ケットは、特に洋服ハンガー上に吊り下がっている衣類
を搬送するために案出されている。輸送中、ハンガーフ
ックがラッチ上に静止している。ハンガーが搬送ポケッ
トから落下できないようにするために、このハンガーは
舌状片により閉じることができる。前記舌状片は輸送方
向と反対方向に揺動可能に形成されているので、ハンガ
ーフックが、遠ざかるように離れる閉鎖ラッチの揺動に
より前方から搬送ポケットの収容領域の中へ送りこみ可
能である。輸送方向にラッチがロックされることによ
り、ハンガーまたはハンガーフックが輸送中搬送ポケッ
トから落下することがない。ハンガーを搬送ポケットか
ら放出するために、ハンガーフックをその上に載せて輸
送中静止しているラッチが輸送方向と反対方向に遠ざか
るように揺動され、その際ハンガーフックが搬送ポケッ
トの基体の脚部により払い落とされ、そしてそれから搬
送ポケットから、搬送ストランドと並んで配置された側
方の滑り出しロッド上へ滑り落ちる。ラッチが輸送中ラ
ッチ上に静止しているフックの荷重により開かないよう
にするために、基体にラッチをその閉じた位置に保つ閉
鎖ばねが設けられている。

【０００３】問題は、ハンガーが搬送ポケットで払い落
とされるときに負の加速度を受けることにある。ハンガ
ーが放出領域から確実に到達するために、次に調整ロッ
ドが相応する大きさの勾配をもたなければならないが、
これは空間的な理由から必ずしも簡単に実現できない。
さらに、閉鎖ばねを輸送すべき最大荷重に向けて方向づ
けなければならない。相応して高い開放力が必要であ
る。ばね力が運転時間の経過中弛めば、そのとき今や重
い衣類を確実に搬送することができない。さらに、多数
の構成部品により、周知の搬送ポケットはかなり複雑に
しなければ製造できない。搬送ポケットの自動的なアン
ローデングは可能でないかまたは非常に複雑化された経
過でしか可能でない。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】これらの問題設定から
出発して、特に改良により自動的なローデングも簡単に
可能になるように冒頭に述べた種類の搬送ポケットを改
良しなければならない。

【０００５】

【課題を解決するための手段】問題の解決のために、本
発明による搬送ポケットは、ラッチの回動軸線が輸送方
向に見てラッチ上のフックの載置点の後方に存在するこ
とを特徴とする。この構成により、搬送ポケットは走行
方向において開放する、すなわちラッチの開口が走行方
向に見て後方に向かって指向している。それにより、吊
り下がっているハンガーフック上の搬送ポケットが開い
たときに、放出の際に全く負の加速度が生じない。次
に、放出された部品を再び走行させることももはや必要
でなく、それにより滑り出しロッドの滑り落ちる勾配を
相応して小さく実施することができる。

【０００６】さらに、ラッチの閉鎖力は上に載っている
ハンガーフックにより高められるので、搬送ポケットを
閉じるために付加的な搬送力は全く必要でない。搬送ポ
ケットを開けるために搬送力に打ち勝つ必要がないの
で、ハンガーフックを簡単に下から搬送ポケットの収容
領域の中へ入れることができ、その際ラッチを揺動させ
るために、ラッチに下から垂直に作用しなければならな
いわずかな力しか必要でない。このために、ラッチの回
動軸線が搬送ポケットの収容領域の外側に水平方向に存
在する。それとともに、常に下からラッチへの力の作用
により開放モーメントが加えられる。

【０００７】ラッチがその自重によってのみ常に閉鎖位
置へ再び落ち込むように、回動軸線が輸送方向に見てラ
ッチの重心の後方に存在するのが好都合である。基体が
フックの収容領域においてＵ形に形成されかつその両方
の脚部が垂直に下方に突出するのが特に有利である。輸
送方向に見て後方の脚部を前方の脚部より長く形成すれ
ば、それに押出し領域を設けることができ、かつハンガ
ーフックに搬送設備自体からの相応する加速度が配分さ
れるように、ハンガーフックを押出し領域から受け入れ
て放出するために摺動させることができる。

【０００８】ラッチがその閉じた位置で、搬送方向に見
て基体の後方の脚部に設けられた凹部に係合する場合
に、特に有利である。それにより、搬送ポケットの確実
な閉鎖が確保され、そのとき収容領域がぐるりと閉じら
れる。さらに、ラッチが配置できるように基体の脚部に
スリットをつければ、有利である。搬送ポケットの開放
運動を導入するための突起が基体から上方に向かって突
出するのが好都合である。そのときに、搬送ポケットを
放出領域で開けるために磁気でまたは空気圧で制御され
るピンを設け、このピンは必要の場合に輸送路の中へ入
りそしてこのピンに前記ラッチの突起が衝突することに
より、搬送ポケットがさらに引続き輸送されるときにラ
ッチが引き上げられる。

【０００９】限定されたラッチの閉鎖位置を確保するた
めに、搬送ポケットの有利な実施の形態において、ラッ
チはその閉鎖位置で、輸送方向に見て前方の脚部に設け
られたスリットを閉じるストッパーに隣接する。基体が
合成樹脂でかつラッチが金属で形成される場合に、特に
簡単な製造が可能である。合成樹脂の使用により、搬送
ポケットがそれに応じて軽いので、搬送設備のために必
要な駆動力を減少させることができると共に、金属製の
ラッチは磨耗を受ける部品として相応する抵抗をもって
形成される。

【００１０】ハンガーコンベヤのための吊りさげ領域で
基体の上方に、搬送ポケットを既存の設備に一体化する
ことができるように形成し、それにより例えばドイツ連
邦共和国特許 39 09 002に記載された搬送ポケットと交
換することができる。搬送ポケットを自動的にローデン
グするために、フック状の頭部領域が設けられた担持
体、特にハンガーフックを、無端にぐるりと回っている
ハンガーコンベヤの内側で搬送ポケットの中へ送り込む
ための方法は、次のことを特徴とする。すなわち、 - 引渡しレール上に静止した担持体が搬送ポケットによ
り頭部領域で捕らえられて輸送方向に摺動され、 - 搬送ポケットが担持体を、輸送方向で上り坂になる引
渡しレールの領域まで摺動させ、その際 - 勾配の経過中、担持体のフック状の頭部領域が下方か
ら垂直に搬送ポケットの収容領域の中へ達し、その際収
容領域が担持体の頭部領域により開けられ、 - 頭部領域が完全に収容領域に存在すれば、この収容領
域が重力の影響の下に再び閉じられ、そして - 引渡しレールが輸送方向において下り坂になる領域に
移行した後、担持体が搬送ポケットに落下し、それから
吊り下がった状態でさらに輸送されることを特徴とす
る。

【００１１】

【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施の
形態により詳細に説明する。搬送ポケット１は、実質的
に二つの部品、すなわち合成樹脂で製造された基体２お
よび金属製のラッチ３からなる。基体２の上方には、こ
れに一体に送り領域１０が設けられており、この送り領
域１０でもって個々の搬送ポケット１が対応する数のハ
ンガーコンベヤの搬送チェンと連結することができる。

【００１２】基体２はＵ形に形成されかつその両方の脚
部２ａ、２ｂが鉛直に下方に向かって指向しているの
で、それらの間に収容領域５が形成される。輸送方向Ｔ
に見て基体２の後方の脚部２ｂが前方の脚部２ａよりい
っそう長く形成されているので、ラッチ３をその中に格
納することができる。ラッチ３は実質的にブーツ状の形
を有しかつその足３′はハンガーフック２０を格納する
のに役立つ。ラッチ３の閉じられた位置では、収容領域
５に向けられた足３′の側が輸送方向と反対に容易に上
昇する。この形成により、ハンガーフック２０が常に前
方位置へ摺動するように確保される。ピン中心に、収容
領域５の外側に存在する揺動軸線７が形成されるよう
に、ピンを介して、ラッチ３が基体２の対応する孔に基
体と揺動可能に連結されている。この実施の形態では、
ピンが輸送方向で見て収容領域５の後端で垂直平面に存
在している。

【００１３】基体２の後方の脚部２ｂに凹部８が設けら
れており、この凹部にはラッチ３の足３′が搬送ポケッ
ト１の閉じた状態で係合する。輸送方向に見て足３′の
前に設けられたラッチ３の凹部３″が、閉じた状態でス
トッパー６に隣接し、このストッパーは基体２の脚部２
ａのスリット２ａ′を下方に向かって閉じる。上方の領
域に、ラッチ３には、基体２から上方へ向かって突出す
る突起４が設けられている。搬送ポケット１に収容され
たハンガーフック２０を放出しなければならない場合に
は、放出ステーションにおいて搬送ポケットの直前で、
同様に磁気で作用される釈放レバー１２をポケット領域
へ揺動させる。そのとき、ラッチ３が輸送方向Ｔに開
き、すなわち開口が下方に向かって指向し、そしてハン
ガーフック２０が放出ステーション１３に取りつけられ
たウエブ１１上におろされる。ウエブ１１の上縁はハン
ガーフック２０の内側半径の最高点の高さに存在してい
る。これにより、問題のある部品、例えば重心が非常に
高い所に存在し、そのため浮遊運動が生ずる袋の輸送の
際にも静止した状態でおろすことが確保される。その場
合、脚部２ｂは、それに押出し領域９が形成されるほど
充分に下方に向かって延ばされており、その押出し領域
はハンガーフック２０をコンベヤの搬送速度で放出ステ
ーション１３の勾配曲線へ搬送する。それにより、非常
にわずかな滑り落ちる勾配をさらに続く経過中実現する
ことができる。なぜなら、ハンガーフック２０の新たな
加速度が全く必要でないからである。

【００１４】次に、図３ａ〜３ｆにより、ハンガーフッ
ク２０の自動的な送りを説明しなければならない。搬送
ポケット１の下方に、放出ステーションには、輸送方向
Ｔにおいて上り坂になる領域１７およびこれに引き続い
て再び下り坂になる領域１８を有する引渡しレール１６
が延びている。ハンガーフック２０が引渡しレール１６
上に静止している。搬送ポケット１の脚部２ｂが引渡し
レール１６に沿って側方で下方へ突出している。引渡し
レール１６に沿って搬送される搬送ポケット１が脚部２
ｂの押出し領域９でハンガーフック２０を捕らえてこれ
を輸送方向Ｔに前方へ押しやる（図３ｂ）。上り坂にな
る領域１７に達すると、ハンガーフック２０が持ち上げ
られて、ラッチ３の足３′に向かって下から垂直に進
み、それによってラッチが輸送方向に開き、それにより
ハンガーフック２０が搬送ポケット１の収容領域５の中
へ達する。上り勾配になる領域１７をさらに引き続いて
経過すると、ハンガーフック２０がラッチ３の足３′か
ら完全に離脱するので、このハンガーフックは重力のた
め再びその閉鎖位置へ戻る。引渡しレール１６の下り坂
になる領域１８に到達すると、ハンガーフック２０がラ
ッチ３の足３′上をすべり、そのときハンガーフックが
その足の上を勾配に沿って前方の輸送位置へすべる（図
３ｆ）。

【００１５】

【発明の効果】本発明による搬送ポケットでは、ラッチ
の揺動軸線が輸送方向に見てラッチ上のフックの載置点
の後方に存在することにより、搬送ポケットが走行方向
において開放する、すなわちラッチの開口が走行方向に
見て後方に向かって指向する。それにより、吊り下がっ
ているハンガーフック上の搬送ポケットが開いたとき
に、放出の際に全く負の加速度が生じない。次に、放出
された部品を再び走行させることももはや必要でなく、
それにより滑り出しロッドの滑り落ちる勾配を相応して
小さく設計することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】ラッチが開放されている本発明による搬送ポケ
ットの部分断面図である。

【図２】ラッチが閉じられている図１による搬送ポケッ
トの部分断面図である。

【図３】図３の(a) から(f) までは、ハンガーフックを
搬送ポケットの中へ自動的に送る経過を示す図である。

【図４】放出ステーションに存在する搬送ポケットの概
略図である。

【符号の説明】

１搬送ポケット２基体２ａ，２ｂ両方の脚部２ａ′ スリット３フック４突起５収容領域６ストッパー７回動軸線８凹部９押出し領域１５フック２０の載置点１６引渡しレール１７上り坂の領域２０頭部領域（フック）Ｔ搬送方向

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】それぞれそのフック状の頭部領域( フッ
ク20) でただ一つの担持体だけを担持するために設けら
れている、基体(2) に揺動可能に配置されたラッチ(3)
を備え、このラッチはラッチ(3) を揺動させてそれによ
り搬送ポケット(1) を開けるために基体(2) から突出し
ている突起(4) を有する、特に担持体に吊り下がってい
る搬送品を輸送するためのハンガーコンベヤ設備用の搬
送ポケットにおいて、ラッチ(3) の回動軸線(7) が輸送
方向(T) に見てラッチ(3) 上のフック(20)の載置点(15)
の後方に存在することを特徴とする搬送ポケット。
【請求項２】揺動軸線(7) が輸送方向(T) に見てラッ
チ(3) の重心の後方に存在していることを特徴とする請
求項１の搬送ポケット。
【請求項３】基体(2) がフック(20)のための収容領域
(5) にＵ形に形成されかつその両方の脚部(2a,2b) が下
方に向かって鉛直に突出していることを特徴とする請求
項１の搬送ポケット。
【請求項４】搬送方向(T) に見て後方の脚部(2b)に、
さらに下方に向かって継続された押出し領域(9) が、搬
送ポケットに存在しないフック(20)に作用するために設
けられていることを特徴とする請求項３の搬送ポケッ
ト。
【請求項５】ラッチ(3) がその閉じられた位置で、輸
送方向(T) で見て基体(2) の後方の脚部(2b)に設けられ
た凹部(8) に係合することを特徴とする請求項１から４
までのうちのいずれか一つによる搬送ポケット。
【請求項６】基体(2) の脚部(2a,2b) にラッチ(3) が
配置できるように、前記脚部にスリットがつけられてい
ることを特徴とする請求項３の搬送ポケット。
【請求項７】突起(4) が基体(2) から上方に向かって
突出していることを特徴とする請求項１の搬送ポケッ
ト。
【請求項８】ラッチ(3) がその閉じられた位置で、輸
送方向(T) に見て前方の脚部(2a)に設けられたスリット
(2a ′) を閉じるストッパー(6) に隣接することを特徴
とする請求項１から７までのうちのいずれか一つによる
搬送ポケット。
【請求項９】基体(2) が合成樹脂で形成されかつラッ
チ(3) が金属で形成されていることを特徴とする請求項
１から８までのうちのいずれか一つによる搬送ポケッ
ト。
【請求項１０】フック状の頭部領域(20)が設けられた
担持体、特にハンガーを、無端のぐるりと回っているハ
ンガーコンベヤの内側で搬送ポケット(1) に送りこむた
めの方法において、 - 引渡しレール(16)上に静止した担持体が搬送ポケット
(1) により頭部領域(20)で捕らえられて輸送方向(T) に
摺動され、 - 搬送ポケット(1) が担持体を、輸送方向(T) で上り坂
になる引渡しレール(16)の領域(17)まで摺動させ、その
際 - 勾配(17)の経過中、担持体のフック状の頭部領域(20)
が下方から垂直に搬送ポケット(1) の収容領域(5) の中
へ達し、その際収容領域(5) が担持体の頭部領域により
開けられ、 - 頭部領域(20)が完全に収容領域(5) に存在すれば、こ
の収容領域が重力の影響の下に再び閉じられ、そして - 引渡しレールが輸送方向(T) において下り坂になる領
域に移行した後、担持体が搬送ポケット(1) に落下し、
それから吊り下がった状態でさらに輸送されることを特
徴とする方法。