JPH1035484A - プラットホームスクリーンドアの下レール - Google Patents

プラットホームスクリーンドアの下レール

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JPH1035484A
JPH1035484A JP19019996A JP19019996A JPH1035484A JP H1035484 A JPH1035484 A JP H1035484A JP 19019996 A JP19019996 A JP 19019996A JP 19019996 A JP19019996 A JP 19019996A JP H1035484 A JPH1035484 A JP H1035484A
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Junichi Yanaida
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成によってレール本体の絶縁を確保
でき、部品点数が少なく製造や据え付けを容易に行うこ
とができるプラットホームスクリーンドアの下レールを
提供する。 【解決手段】 プラットホームに配置されるスクリーン
ドアの下部を案内する下レールである。導電性のあるレ
ール本体11が絶縁ブロック14の上面に対して固定さ
れるとともに、プラットホーム上の所定の位置および高
さにレール本体11が配置されるように、絶縁ブロック
14がプラットホームの床構造物に対して固定されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、プラットホーム
スクリーンドアの下部を案内する下レールに関するもの
である。なお、プラットホームスクリーンドアとは、鉄
道等の駅のプラットホームに旅客の安全を確保する等の
目的で設けられる、ドア(スクリーンドア)付きのスク
リーンをいう。
【0002】
【従来の技術】プラットホームスクリーンドアは、仕切
り壁であるスクリーンやそれを立設する柱とともにドア
(スクリーンドア)を含むもので、プラットホームのう
ち車両寄りの縁部付近にその縁部と平行に配置されるの
が一般的である。プラットホームの内側と車両寄りの縁
部とを適切に仕切ることによって旅客の安全を確保する
ことなどが、その目的である。
【0003】多くの場合、ドアは引き戸の形式で構成さ
れ、戸袋などに設けられた駆動手段によってその開閉が
行われる。ドアの上部と下部とはそれぞれレール(上レ
ールと下レール)によって案内されている。また、上レ
ールか下レールかの一方がドアの重量を支えてもいる。
そのようなレールのうち、ドアの下部を案内する下レー
ルは、プラットホームの床構造物(つまりプラットホー
ムの床面下にある基礎部)に接続し、動かぬように床面
上に設置される。また、ドアからの荷重を受けたり旅客
に踏まれたりしても変形せず、またドアの開閉が繰り返
されても容易には摩耗しないように、下レールとしては
金属製(多くは鉄製)のもの(したがって導電性のある
もの)が使用される。
【0004】しかし、この下レールには、接地(アー
ス)された状態に設けられてはならない事情がある。車
両に乗車している間に旅客は帯電することがあるが、帯
電した旅客が車両からプラットホームに降り立ったとた
んにその接地されている下レールを踏んでしまうと、そ
の人からプラットホーム(の床構造物)へかけてやや強
い電流が流れ、その旅客が電気的なショックを受けてし
まう場合があるからである。逆に、プラットホームに対
して下レールが電気的に絶縁されておれば、降車したば
かりの旅客が接地物に触れることはまず避けられ、また
人の帯電電圧は歩行中に徐々に低下するので、旅客に電
気的ショックを及ぼすことはかなりの確率で回避でき
る。
【0005】下レールを電気的な絶縁状態にしてプラッ
トホーム上に配置するため、従来は図10のような取付
け構造が採用されている。すなわち、レール本体51
を、座板58やアルミライナー57などを介して鉄製フ
レーム55の上に固定し、そのフレーム55を、プラッ
トホームの床構造物上に立設された複数のアンカーボル
ト64およびそれに支持された鉄製プレート63に対し
絶縁材をはさんで固定するのである。図示の場合、絶縁
材としては、フレーム55とプレート63との間にポリ
エチレンライナー62を使用し、フレーム55とアンカ
ーボルト64との間にポリエチレンブッシュ64Aを使
用している。
【0006】図10に示す従来の下レール50の構造
は、詳しく説明するとつぎのとおりである。まず、プラ
ットホームの車両レール寄りの縁部付近のコンクリート
スラブ70に下ナット65Bと共にアンカーボルト64
がアンカーされ、それらアンカーボルト64が孔から上
へ突き出るように鉄製プレート63が下ナット65Bと
スラブ溝70A上に設置され、ポリエチレンライナー6
2がその上に重ねられ、そのポリエチレンライナー62
上に下レールユニットR1の左右一対の取り付けフラン
ジ61(フレーム55と一体のもの)が設置され、ポリ
エチレンブッシュ64Aをアンカーボルト64に被せて
介在させた後に上ナット65Aの締め付けによってそれ
らフランジ61が固定されている。また下レールユニッ
トR1では、そのフランジ61の立ち上がり部の間に、
内部にウレタンフォーム54を包囲したフレーム55が
挟持状態で固定されており、そのフレーム55からフラ
ンジ61の立ち上がり部にかけて外側面がゴム等の絶縁
テープ59で被われている。レール本体51は、下から
皿小ネジ53によって搭載板52に先に取り付けられた
状態で、フレーム55の上端面上に重ねられた座板5
8、アルミライナー57の上に皿小ネジ56によって取
り付けられている。この下レール50におけるレール本
体51とスラブ70との間の絶縁性は、相互に連続して
絶縁仕切り壁を構成するポリエチレンライナー62とポ
リエチレンブッシュ64Aによって確保されている。こ
の絶縁下レール装置50は、その据え付け後はフロアー
レベルL1までモルタル等で埋められる。そのモルタル
等には絶縁性の高いものを使用するので、レール本体5
1からアンカーボルト64等へ接地電流が流れることは
ないのである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図10に示した従来の
下レール50の場合、使用する部品の数が多い点に改善
の余地がある。使用部品の数を本質的に多くしているの
は、フレーム55とプレート63との間、およびフレー
ム55とアンカーボルト64との間を絶縁する必要上、
ポリエチレンライナー62とポリエチレンブッシュ64
Aとの二種類の絶縁材を使用している点である。とくに
ポリエチレンブッシュ64Aは、アンカーボルト64と
同じ数だけ必要であるため、部品の総数をかなり多くす
る。部品数が多いと、それだけ製造コストが高くなるほ
か、組立て作業や据え付け作業にも手間がかかって、や
はりコストを引き上げる結果になる。
【0008】本発明は、このような課題の解決を図るた
めに提案されたもので、簡単な構成によってレール本体
の絶縁を確保でき、したがって部品点数が少なく、製造
や据え付けを容易に行うことができるプラットホームス
クリーンドアの下レールを提供することを目的としてい
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載した下レ
ールは、プラットホームに配置されるスクリーンドアの
下部を案内する下レールであって、導電性のあるレール
本体が絶縁ブロック(絶縁材料の塊)の上面に対して固
定されるとともに、プラットホーム上の所定の位置およ
び高さにレール本体が配置されるように、その絶縁ブロ
ックがプラットホームの床構造物に対して固定されてい
る−ことを特徴とする。なお絶縁ブロックは、有機・
無機の種々の絶縁材料をレール本体に沿う棒状に形成す
ればよいが、塩化ビニルやポリエチレンなど比較的硬質
の樹脂を材料とするのが、取り扱いの面でもコストの面
でも好ましい。
【0010】この下レールでは、レール本体が絶縁ブロ
ックに対して固定されるとともに、その絶縁ブロックが
プラットホームの床構造物に対して固定されており、レ
ール本体が直接もしくは他の導電性部材を介して床構造
物に固定もしくは接続されているわけではない。そのた
め、モルタル等の床面がそのレール本体に接するとして
も、従来どおりそのモルタル等に絶縁性のあるものを使
用すれば、レール本体と床構造物とが電気的に接続され
ることはない。したがってレール本体は、導電性を有す
るとはいえ床構造物に対して電気的に絶縁されており、
接地されてはいないことになるので、降車したばかりの
旅客に踏まれた場合にもその旅客に電気的ショックを及
ぼすことがない。
【0011】請求項1のこの下レールには、構造が簡単
で部品点数が少ないという特徴がある。レール本体を絶
縁ブロックに対して固定し、その絶縁ブロックにてレー
ル本体と床構造物との間を電気的に絶縁しているため、
それ以外の部分に絶縁材を配置する必要がないからであ
る。つまり、レール本体から床構造物へ至るまでのいわ
ば最上流の部分で電気的接続を断っているので、たとえ
ば、絶縁ブロックの下方の部分と床構造物中のアンカー
ボルトやそれに支持されたプレート類との間などに、ブ
ッシュやライナーの形で絶縁材を配置する必要は全くな
い。部品点数が少ないと、製造が容易であるうえ、据え
付けや調整作業も簡単になる。
【0012】請求項2の下レールは、レール本体が、絶
縁ブロックを貫通しない長さのネジ(ボルトなど。雄ネ
ジを有するもの)によってその絶縁ブロックに固定され
ていることをも特徴とする。
【0013】絶縁ブロックに対するレール本体の固定
は、接着剤を使用したり焼きばめしたりすることによっ
ても可能であるが、ネジを用いて行うのも一般的であ
る。しかしネジを用いる場合には、この請求項2のよう
に、絶縁ブロックを貫通しない長さのネジによってレー
ル本体を絶縁ブロックに固定するのが好ましい。そのよ
うなネジを用いれば、そのネジと床構造物との間も絶縁
ブロックによって電気的に絶縁されるため、レール本体
がネジを介して接地される恐れがない。そのため、金属
製のごく普通の(したがって低コストの)ネジを使用で
き、しかもネジのそれぞれにブッシュやキャップの形の
絶縁材を装着する必要性もなくなる。
【0014】請求項3の下レールはさらに、内側に雌ネ
ジが形成されていて絶縁ブロックを貫通しない長さをも
つ筒状の金属製インサートが絶縁ブロックに挿入固定さ
れ、そのインサートに対して上記のネジ(雄ネジ)が螺
合(つまりねじ込み)されていることをも特徴とする。
このようなインサートを使用すれば、ネジによるレール
本体の固定を、絶縁ブロックの材質を問わず容易に行う
ことができる。ネジによってレール本体を絶縁ブロック
に固定すると、絶縁ブロックにおいてもそのネジ(雌ネ
ジ)の部分に荷重が集中しやすいが、そこにインサート
を使用するなら絶縁ブロックの一部が当該集中荷重によ
って損傷を受けることが避けられる。また、絶縁ブロッ
クに対して雌ネジを加工しようとし、またはその雌ネジ
に雄ネジを結合しようとする際にも、ネジ山を破損した
り摩耗させたりする恐れがない。インサートの長さが絶
縁ブロックを貫通しないものであるため、そのインサー
トと床構造物との間が電気的に絶縁されることは請求項
2の場合と同様である。
【0015】請求項4の下レールは、絶縁ブロックの底
面と最上部を除く両側面とが、全長にわたって金属製の
溝形フレームで囲まれたものである。金属製の、したが
って機械的強度にすぐれた溝形フレームによってこのよ
うに絶縁ブロックが囲まれていると、絶縁ブロックが周
囲から拘束され補強されることになるので、比較的低強
度の絶縁材であっても、十分な耐久性をもつ絶縁ブロッ
クとして使用できるようになる。したがって、下レール
の製造コストを低下させることも可能である。また、金
属製の溝形フレームは絶縁ブロックの底面と両側面(の
大部分)を囲むものだが、両側面の最上部にまで達する
ものではないのでプラットホームの床面上に表れること
がない。つまり、この溝形フレームは床構造物に接続さ
れて接地された状態にあるものの、旅客がこれを踏む恐
れはないのである。
【0016】請求項5の下レールは、プラットホームの
床構造物上に複数のアンカーボルトが立設され、そのア
ンカーボルトとそれに螺合されたナットとによってレベ
ル調整可能なようにプレートが支持され、そのプレート
の上面に、ライナーを介して上記(請求項4)の溝形フ
レームが固定されている点にも特徴がある。このように
構成された下レールでは、レール本体が、上述のように
溝形フレームによって補強された絶縁ブロック上に固定
され、その絶縁ブロックが、当該溝形フレームと上記の
ライナー、プレートおよびナットを介してアンカーボル
トにより、床構造物に対して強固に固定される。
【0017】アンカーボルトのネジ部からレール本体を
設置すべきレベルまでの高低差はプラットホームによっ
て異なるのが普通だが、請求項5のこの下レールは、そ
のような事情にもかかわらず、たとえば規格化された同
一寸法の絶縁ブロックや溝形フレームを使用して、設置
のためのコストを低減することができる。アンカーボル
トのネジ部からレール本体の設置レベルまでの高低差に
合わせた適切な厚みのライナーを介して溝形フレームを
上記プレート上に固定するうえ、アンカーボルトに螺合
されたナットの位置を変えることによってプレートの高
さ、したがってレール本体の設置レベルを微調整するこ
とも可能だからである。
【0018】なお、アンカーボルト等に支持される上記
のプレート上には、溝形フレームだけではなく、プラッ
トホームスクリーンドアの柱やスクリーンを立設するの
もよい。そのようにプレートをいわば共通架台として利
用するためには、プレートにやや大きめの幅をもたせ、
それなりの強度を付与する必要はあるが、プラットホー
ムスクリーンドアを据え付ける作業はきわめて簡単にな
る。そのプレート(共通架台)を、プラットホームにお
ける所定の位置においてレベル調整等をして適正に固定
すれば、その後は上記の柱やスクリーン、ドア等のそれ
ぞれについて個々にレベル調整等を行う必要がなくなる
からである。
【0019】請求項6の下レールのように、レール本体
が、絶縁ブロックの上面に形成された嵌合溝に嵌め込ま
れて固定されていると、その嵌合にともなう拘束力によ
ってレール本体はより安定的に絶縁ブロック上に固定さ
れる。
【0020】一方、請求項7のように、レール本体が、
それよりも幅の広い金属板を介して絶縁ブロックに固定
されていると、レール本体の一部に大きな荷重が集中す
るときにもそれが広く分散して絶縁ブロックに作用する
ため、比較的柔らかい材料からなる絶縁ブロックにも十
分な耐変形性をもたせることができる。
【0021】また、さらに請求項8のように、その金属
板が、絶縁ブロックの上面に形成された嵌合溝に嵌め込
まれて固定されていると、請求項6の場合と同様、嵌合
にともなう拘束力によって金属板およびレール本体が安
定的に絶縁ブロック上に固定される。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の下レールを鉄道駅のプラ
ットホームにおけるプラットホームスクリーンドアに採
用した場合について、以下に詳細に説明する。
【0023】図1は、本発明に係る代表的な実施形態で
ある下レールの平面図、図2はその下レールの正面図、
図3(a)は図1におけるIII−III線に沿った断面図、
図3(b)は図1におけるIII'−III'線に沿った断面
図、図4(a)は図1におけるIV−IV線に沿った断面
図、図4(b)は図1におけるIV'−IV'線に沿った断面
図である。
【0024】図1〜図4の下レール1は、鉄道駅のプラ
ットホームの車両レール寄りの縁部付近においてほぼ列
車全長にわたって設けられたプラットホームスクリーン
ドア装置に組み込まれ、ドアの開閉を案内するものであ
る。乗車中に帯電した旅客が下車時に金属製のレール本
体11に万が一触れても静電気ショックを受けないよう
にする絶縁構造となっている。この下レール1は、概
略、絶縁構造の下レールユニット10と据え付けユニッ
ト20とから構成されている。
【0025】下レールユニット10では、一方の端部
(図1参照)で2列(図3参照)に、また他の部分で1
列(図4参照)の金属製レール本体11が金属製搭載板
(金属板)12を介して電気絶縁性に優れた塩化ビニル
の絶縁ブロック14の上面に皿子ネジ13によって固定
されている。レール本体11には、その長手方向に所定
間隔で皿子ネジ用の孔が開けられており、皿子ネジ13
による固定完了時には皿子ネジ13の頭とレール本体1
1の上面とが同一面をなすようになっている。搭載板1
2にも、2列や1列のレール本体11に対応して、レー
ル本体11の皿子ネジ用の孔と同じ間隔で長手方向に孔
が開けられている。搭載板12は、その厚さに相当した
深さで絶縁ブロック14の上面に形成された嵌合溝14
A内に嵌め込まれ、上から皿子ネジ13によってレール
本体11を介して嵌合溝14Aの上面に押さえられて固
定されている。
【0026】絶縁ブロック14では、レール本体11の
固定用の皿子ネジ13のネジ孔は、皿子ネジ13が螺合
される位置の孔に、内側に雌ネジを有し且つ外側に雄ネ
ジを有したネジインサート16(『ヘリサート』の商品
名で市販されている)をネジ込んで形成されている。ま
た絶縁ブロック14は、補強のために、その側面(最上
部を除く)と底面とが金属製の溝形フレーム15で囲ま
れ、フレーム15の底においてネジ17によって連結固
定されている。ネジ17に対しては前記と同様のネジイ
ンサート16が設けられている。
【0027】据え付けユニット20は、下レールユニッ
ト10の搭載板12の上面がフロアーレベルL1に位置
するように高さを調節する機能と、下レールユニット1
0をコンクリートスラブ70に安定的に据え付ける機能
とを有しており、下レールユニット10のフレーム15
の底に取り付けられた高さ設定用のライナー29と、該
ライナー29に取り付けられたプレート、すなわちアン
カー用ブラケット21とから構成されている。
【0028】具体的には、据え付けユニット20では、
プラットホームの車両レール寄りの縁部付近のコンクリ
ートスラブ(床構造物)70に対し、下レール敷設方向
に所定間隔で一対ずつアンカーボルト24がアンカーさ
れ、そのネジ部に下ナット23Bが螺合されており、そ
れら下ナット23Bと上ナット23Aの締め付けによっ
てアンカー用ブラケット21が固定される。アンカー用
ブラケット21の固定締め付けされる部分は、U字状の
切り欠きとなっている(図1参照)ために、ナット23
A、23Bとの間に座金22が介在されている。水平出
し等の高さ微調整は、アンカーボルト24に対する下ナ
ット23Bと上ナット23Aの移動によって行われる。
【0029】つづいて、図5は別の実施形態である下レ
ールの平面図、図6はその下レールの正面図、図7
(a)は図5におけるVII−VII線に沿った断面図、図7
(b)は図5におけるVII'−VII'線に沿った断面図であ
る。
【0030】図5から図7に示す下レール1’は、使用
ドアの枚数が多い場所に設置されるもので、図5のよう
に中央部分に3列のレール本体11が敷設されている。
従って、中央部分では、幅広の絶縁構造の下レールユニ
ット10と据え付けユニット20とが使用されている。
この中央部分で、下レールユニット10は幅広に構成さ
れ、3列のレール本体11が敷設され、溝形フレーム1
5を底において絶縁ブロック14に取り付けるネジ17
が2本使用されているが、これらの点以外を除いて下レ
ール1’は基本的に前記実施形態の下レール1と同じ構
成である。そのため、図に同じ符号を付すだけに留め、
個々の構成部材の説明は省略する。
【0031】また、図8は別の下レールを示す図であっ
て図4(a)に相当するもの、図9はさらに別の下レー
ルを示す図で図4(a)に相当するものである。
【0032】図8に示すように、レール本体11は、搭
載板を省いて直接絶縁ブロック14の上面の嵌合溝14
Bに嵌め込んで取り付けられている。このものは、ドア
等から受ける荷重が小さく、人によってもあまり踏みつ
けられない箇所に採用され得る構造である。図4と同様
の構成を有するため、図4(A)と共通する使用構成部
材には同じ符号を付して説明を省略する。
【0033】また図9の下レールでは、レール本体11
が、搭載板と嵌合溝とを省いて直接絶縁ブロック14の
上面に取り付けられいる。このものも荷重の小さい箇所
に適した構造である。図9は図4(a)に相当するもの
で、共通の構成部材には、図4(a)のものと同じ符号
を付してある。
【0034】以上に示した下レールでは、絶縁ブロック
14に塩化ビニルが使用されているが、ポリエチレンそ
の他の比較的硬質で機械的強度の優れた絶縁材も同様に
使用されることは言うまでもない。
【0035】
【発明の効果】
(1)請求項1に記載したプラットホームスクリーンド
アの下レールでは、レール本体を絶縁ブロックに対して
固定することによりレール本体と床構造物との間を電気
的に絶縁しているため、それ以外に絶縁材を配置する必
要がない。つまり、この下レールには、構造が簡単で部
品点数が少ないという利点がある。部品点数が少ない
と、製造が容易で据え付けや調整作業も簡単である。
【0036】(2)請求項2に記載した下レールでは、
接着剤を使用したり焼きばめしたりすることなく、金属
製の普通のネジを用いた一般的な方法でレール本体を固
定することができ、またネジに絶縁性のブッシュやキャ
ップを装着する等の必要もない。ネジが絶縁ブロックを
貫通しないので、そのネジと床構造物との間も電気的に
絶縁されるからである。
【0037】(3)請求項3の下レールはさらに、絶縁
ブロックの雌ネジとしてインサートを使用するので、ネ
ジによるレール本体の固定を、絶縁ブロックの材質を問
わず容易に行うことができ、絶縁ブロックが損傷しがた
い。
【0038】(4)請求項4の下レールは、金属製の溝
形フレームによって絶縁ブロックが補強されることにな
るので、比較的低強度の材料であっても十分な耐久性を
もつ絶縁ブロックとして使用でき、下レールの製造コス
トを低下させることも可能である。
【0039】(5)請求項5の下レールは、アンカーボ
ルト等によって床構造物上に強固に固定されるほか、規
格化された同一寸法の絶縁ブロックや溝形フレームを使
用してコストダウンを図ることができる。
【0040】(6)請求項6の下レールでは、レール本
体が絶縁ブロックの嵌合溝内に嵌め込まれているので、
安定的に固定される。
【0041】(7)請求項7の下レールでは、レール本
体の荷重が金属板の作用で分散して絶縁ブロックに作用
するため、比較的柔らかい材料からなる絶縁ブロックに
も十分な耐久性をもたせることができる。
【0042】(8)請求項8の下レールでは、請求項7
にいう金属板が絶縁ブロックの嵌合溝に嵌め込まれてい
るので、レール本体が安定的に固定される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係る代表的な実施形態である
下レールの平面図である。
【図2】図1の下レールについての正面図である。
【図3】図3(a)は図1におけるIII−III線に沿った
断面図、図3(b)は図1におけるIII'−III'線に沿っ
た断面図である。
【図4】図4(a)は図1におけるIV−IV線に沿った断
面図、図4(b)は図1におけるIV'−IV'線に沿った断
面図である。
【図5】図1とは別の実施形態である下レールの平面図
である。
【図6】図5の下レールについての正面図である。
【図7】図7(a)は図5におけるVII−VII線に沿った
断面図、図7(b)は図5におけるVII'−VII'線に沿っ
た断面図である。
【図8】以上とは別の下レールを示す図であって図4
(a)に相当する断面を示すものである。
【図9】さらに別の下レールを示す図であって、やはり
図4(a)に相当する断面を示すものである。
【図10】従来技術に係る下レールを示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1・1’ 下レール 11 レール本体 12 搭載板(金属板) 13 ネジ 14 絶縁ブロック 14A・14B 嵌合溝 15 溝形フレーム 16 インサート 29 ライナー

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラットホームに配置されるスクリーン
    ドアの下部を案内する下レールであって、 導電性のあるレール本体が絶縁ブロックの上面に対して
    固定されるとともに、プラットホーム上の所定の位置お
    よび高さにレール本体が配置されるように、その絶縁ブ
    ロックがプラットホームの床構造物に対して固定されて
    いることを特徴とするプラットホームスクリーンドアの
    下レール。
  2. 【請求項2】 レール本体が、絶縁ブロックを貫通しな
    い長さのネジによってその絶縁ブロックに固定されてい
    る請求項1に記載のプラットホームスクリーンドアの下
    レール。
  3. 【請求項3】 内側に雌ネジが形成されていて絶縁ブロ
    ックを貫通しない長さをもつ筒状の金属製インサートが
    絶縁ブロックに挿入固定され、そのインサートに対して
    上記のネジが螺合されている請求項2に記載のプラット
    ホームスクリーンドアの下レール。
  4. 【請求項4】 絶縁ブロックの底面と最上部を除く両側
    面とが、全長にわたって金属製の溝形フレームで囲まれ
    ている請求項1〜3のいずれかに記載のプラットホーム
    スクリーンドアの下レール。
  5. 【請求項5】 プラットホームの床構造物上に複数のア
    ンカーボルトが立設され、そのアンカーボルトとそれに
    螺合されたナットとによってレベル調整可能なようにプ
    レートが支持され、そのプレートの上面に、ライナーを
    介して上記の溝形フレームが固定されている請求項4に
    記載のプラットホームスクリーンドアの下レール。
  6. 【請求項6】 レール本体が、絶縁ブロックの上面に形
    成された嵌合溝に嵌め込まれて固定されている請求項1
    〜5のいずれかに記載のプラットホームスクリーンドア
    の下レール。
  7. 【請求項7】 レール本体が、それよりも幅の広い金属
    板を介して絶縁ブロックに固定されている請求項1〜5
    のいずれかに記載のプラットホームスクリーンドアの下
    レール。
  8. 【請求項8】 上記の金属板が、絶縁ブロックの上面に
    形成された嵌合溝に嵌め込まれて固定されている請求項
    7に記載のプラットホームスクリーンドアの下レール。
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