JPH1035158A - データキャリアのパターン認識システム - Google Patents

データキャリアのパターン認識システム

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JPH1035158A
JPH1035158A JP8286637A JP28663796A JPH1035158A JP H1035158 A JPH1035158 A JP H1035158A JP 8286637 A JP8286637 A JP 8286637A JP 28663796 A JP28663796 A JP 28663796A JP H1035158 A JPH1035158 A JP H1035158A
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JP
Japan
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metal
information
recognized
data carrier
alloy
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Application number
JP8286637A
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English (en)
Inventor
Tokuaki Sekiguchi
徳朗 関口
Hideaki Tanaka
英明 田中
Yoshihiro Yoshida
良広 吉田
Masahiro Tsunosaki
雅博 角崎
Bunkichi Sugimoto
文吉 杉本
Sadaaki Sakurai
定明 桜井
Masanori Suzuki
正則 鈴木
Tadahiro Okura
忠博 大倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JIAMU HANBAI KK
SUGIMOTO CHIYAKUSHIYOKUSHIYO K
SUGIMOTO CHIYAKUSHIYOKUSHIYO KK
TOYAMA PREF GOV
Toyama Prefecture
Sony Corp
Otax Co Ltd
Original Assignee
JIAMU HANBAI KK
SUGIMOTO CHIYAKUSHIYOKUSHIYO K
SUGIMOTO CHIYAKUSHIYOKUSHIYO KK
TOYAMA PREF GOV
Toyama Prefecture
Sony Corp
Otax Co Ltd
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Publication date
Application filed by JIAMU HANBAI KK, SUGIMOTO CHIYAKUSHIYOKUSHIYO K, SUGIMOTO CHIYAKUSHIYOKUSHIYO KK, TOYAMA PREF GOV, Toyama Prefecture, Sony Corp, Otax Co Ltd filed Critical JIAMU HANBAI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】磁気カード、ICカード、メモリカード、光カ
ード、パスポート、および有価証券などの偽造、複製を
防止する。 【解決手段】使用者固有の認識情報としての認識情報部
1が付与された被認識情報体2と、被認識情報体2を読
み取り該被認識情報体2が真正であるか否かを光学的処
理により確認する確認手段100とを有し、被認識情報
体2の認識情報部1は研磨処理された金属または合金か
ら成る基体の表面にエッチングされた処理層が形成され
て成る。認識情報部1は、多くの単結晶の結晶粒が大理
石の斑紋のような模様になっている金属多結晶模様を認
識情報としているので、まったく同一に、結晶の大き
さ、形状、配置を再現することは不可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はデータキャリアの
パターン認識システムに係り、特に磁気カード、ICカ
ード、メモリカード、光カード、パスポートおよび有価
証券などの偽造、複製を防止するために用いられるデー
タキャリアのパターン認識システムに関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従来
より、被認識情報体であるカードキーなどには、模様、
形状などの認識情報部が付与されている。この被認識情
報体の認識情報部は、光を検知手段とする認識システム
によって、その被認識情報体が真正であるか否かを確認
している。しかし、被認識情報体の認識情報部は人為的
に付与されるものなので、複製が可能である。また、被
認識情報体の認識情報部自体が美観を兼ね備える目的で
作製されるものは皆無である。
【0003】また、自然発生的な模様を認識情報とする
認識システムとしては、認識情報として指紋や網膜血管
の模様等の身体的特徴を用いたものがある。しかし、認
識システムによる本人であるか否かを確認するための操
作は、本人がその場で行なうことが前提となり、他の人
物に操作を委託できない不便さを持っているので、その
用途は限定されてくる。また、身体的特徴を認識情報と
して検証する認識システムによる照合操作や確認部での
登録は、使用者に心理的抵抗感を生じさせる虞があっ
た。
【0004】本発明は、このような従来の難点を解決す
るためになされたもので、金属の凝固過程又は再結晶の
過程で生成される結晶模様を被認識情報体の認識情報部
とすることにより、偽造、複製を不可能にするデータキ
ャリアのパターン認識システムを提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
る本発明のデータキャリアのパターン認識システムは、
使用者固有の認識情報としての認識情報部が付与された
被認識情報体と、被認識情報体を読み取り該被認識情報
体が真正であるか否かを光学的処理により確認する確認
手段とを有し、被認識情報体の認識情報部は研磨処理さ
れた金属または合金から成る基体の表面にエッチングさ
れた処理層が形成されて成るものである。
【0006】また、本発明のデータキャリアのパターン
認識システムにおいて、確認手段は基体の表面に処理層
が形成されている認識情報部に光を照射する発光部と、
認識情報部で反射される光を撮像し該認識情報部に表出
される金属多結晶模様の画像データを出力する画像入力
処理部と、画像データを予め登録された金属多結晶模様
の登録画像データと比較して同一ならば画像一致の判定
信号を出力する画像判定部とを備えたものである。
【0007】また、本発明のデータキャリアのパターン
認識システムにおいて、確認手段は基体の表面に処理層
が形成されている認識情報部に光を照射する発光部と、
認識情報部で反射される光を受光し該認識情報部に表出
される金属多結晶模様による光の反射の強度に応じた強
度データを出力する受光部と、強度データを予め登録さ
れた金属多結晶模様の登録強度データと比較して同一な
らば強度一致の判定信号を出力する強度判定部とを備え
たものである。
【0008】また、本発明のデータキャリアのパターン
認識システムにおいて、被認識情報体はデータキャリア
である。また、本発明のデータキャリアのパターン認識
システムにおいて、被認識情報体の認識情報部に使用さ
れる基体は金、白金、銀、パラジウム、ロジウム、ルテ
ニウム、オスミウム、イリジウム、アルミニウムのよう
な貴金属、銅、またはカラット金、ホワイト・ゴール
ド、コインシルバー、コンタクトシルバー、アルミニウ
ム合金、真鍮(Cu-Zn合金)、青銅(Cu-Sn合金)、洋白
(Ni-Cu-Zn合金)のようなそれらの合金である。
【0009】また、本発明のデータキャリアのパターン
認識システムにおいて、被認識情報体の認識情報部に使
用される基体はステンレス、形状記憶合金、ジュラルミ
ンのような2種類以上の金属元素から成る合金である。
また、本発明のデータキャリアのパターン認識システム
において、被認識情報体の認識情報部に使用される基体
はチタン−アルミニウム金属間化合物系(Ti3Al、TiA
l)、ニッケル−アルミニウム金属間化合物系(Ni3Al、
NiAl)、ニッケル−鉄−アルミニウム金属間化合物系
(Ni2AlTi)のような2種類以上の金属元素から成る金
属間化合物である。
【0010】また、本発明のデータキャリアのパターン
認識システムにおいて、被認識情報体の認識情報部に使
用される基体は鋳鉄(Fe-C合金)、浸炭・窒化金属、無
電解メッキ析出膜のような金属元素と非金属元素との合
金である。また、本発明のデータキャリアのパターン認
識システムにおいて、被認識情報体の認識情報部に使用
される基体はフェライト(Fe2O3)、窒化珪素(Si
3N4)、アルミナ(Al2O3)のような金属元素と非金属元
素との化合物である。
【0011】また、本発明のデータキャリアのパターン
認識システムにおいて、被認識情報体の認識情報部に使
用される基体はシルミン(Al-Si合金)のような金属元
素と半導体元素との合金である。また、本発明のデータ
キャリアのパターン認識システムにおいて、被認識情報
体の認識情報部に使用される基体はフェロシリコン(Fe
Si)のような金属元素と半導体元素との化合物である。
【0012】また、本発明のデータキャリアのパターン
認識システムにおいて、被認識情報体の認識情報部に使
用される基体は繊維強化金属系複合材料(FRM:Fiber Re
inforced Metals)、セラミックス分散強化金属のよう
な金属元素と無機化合物との複合体である。また、本発
明のデータキャリアのパターン認識システムにおいて、
被認識情報体には認識情報部の予め定められた検出位置
を画像入力処理部または受光部で検出させるためのマー
キングポイントが設けられている。このようなマーキン
グポイントは、具体的には穴、凹部、または凸部であ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明のデータキャリアの
パターン認識システムについて説明する。本発明のパタ
ーン認識システムは図1に示すように、使用者固有の認
識情報が付与された被認識情報体2と、この被認識情報
体2を読み取り該被認識情報体2が真正であるか否かを
光学的処理により確認する確認手段100、200とを
有している。その詳細は後述する。
【0014】ここで、被認識情報体2としては、銀行カ
ード、テレフォンカード、クレジットカード、セキュリ
ティ用ロックカード(カードキー)、マイクロ・コンピ
ュータ用プログラムカード、プリペイドカード、ICカ
ード、定期券、認識票、証明書、パスポートなどのデー
タキャリアが該当する。被認識情報体2には図2に示す
ように、研磨処理された金属または合金から成る基体5
1の表面にエッチングされた処理層52が形成されて成
る認識情報部1が付与されている。基体51は多くの単
結晶の結晶粒より構成されている金属または合金からな
り、鉄、アルミニウム、銅、ニッケル、金、銀、白金な
どの純金属や、それらの合金(例えばアルミニウム合金
など)が使用される。なお、美観や色調あるいは商品と
しての付加価値からは、純銅や貴金属、または、それら
の合金がより好ましい。
【0015】銅を含有する合金としては、例えば真鍮
(Cu-Zn合金)、青銅(Cu-Sn合金)、洋白(Ni-Cu-Zn合
金)等を挙げることができる。また、貴金属としては、
金、白金、銀、パラジウム、ロジウム、ルテニウム、オ
スミウム、イリジウム、アルミニウムの純金属を挙げる
ことができる。また、貴金属を含有する合金としては、
例えば、18金、14金と呼ばれるカラット金、ホワイ
ト・ゴールド、コインシルバー、コンタクトシルバー等
を挙げることができる。
【0016】この他、2種類以上の金属元素から成る合
金としては、ステンレス、形状記憶合金、ジュラルミン
等、2種類以上の金属元素から成る金属間化合物として
は、チタン−アルミニウム金属間化合物系(Ti3Al、TiA
l)、ニッケル−アルミニウム金属間化合物系(Ni3Al、
NiAl)、ニッケル−鉄−アルミニウム金属間化合物系
(Ni2AlTi)等、金属元素と非金属元素(炭素、窒素、
酸素、リン等)との合金としては、鋳鉄(Fe-C合金)、
浸炭・窒化金属、無電解メッキ析出膜(例えばNi-P合
金)等、金属元素と非金属元素との化合物としては、フ
ェライト(Fe2O3)、窒化珪素(Si3N4)、アルミナ(Al
2O3)等、金属元素と半導体元素(ケイ素、ゲルマニウ
ム等)との合金としては、シルミン(Al-Si合金)、金
属元素と半導体元素との化合物としては、フェロシリコ
ン(FeSi)等、金属元素と無機化合物との複合体として
は、繊維強化金属系複合材料(FRM:Fiber Reinforced M
etals)、セラミックス分散強化金属およびガラス等を
それぞれ挙げることができる。
【0017】このような金属または合金から成る基体5
1は、多くの単結晶の結晶粒が表出される金属結晶体か
ら切り出される。この結晶粒が表出される金属結晶体の
製造方法として、溶融金属を凝固させて結晶粒を表出さ
せる方法がある。この方法は図3に示すように、溶融し
た原料21を冷却型22に流し込み凝固結晶を得る方
法、即ち、鋳造(図3(a))、基板23上で原料24
をヒータ25によって溶融させ凝固結晶を得る方法(図
3(b))、溶融した原料26から基板27を引き上げ
ることで基板26の表面に凝固結晶を得る方法(図3
(c))等がある。
【0018】また、粉体あるいは粒子状の金属体を圧粉
・焼結させて結晶粒を表出させる方法がある。この方法
は図4に示すように、金属素粉末28を用いる方法(図
4(a))、金属に機械的合金化を施したものを用いる
方法、例えば、粉砕媒体と呼ばれる硬質の球29と異種
粉末混合物30を密閉容器に装填し、転動あるいは機械
的な攪拌によりミリングを行なったときに起こる構成成
分の超微細混合、その限界としての合金化させるメカニ
カルアロイング法(図4(b))等がある。
【0019】また、メッキ液31などに基板32を浸漬
して、メッキなどの金属(結晶体)33を析出させる方
法(図5)、真空蒸着(PVD:Physical Vapor Depositio
n)などによって蒸着材料34を気体から析出させる方
法(図6)、渡金などの水銀アマルガムより水銀を除去
し結晶を得る方法がある。さらに、これら結晶粒を調整
することにより新たな結晶粒を表出させる方法がある。
この方法は、上述のような方法で得られた金属結晶体3
5に圧延ローラ36、37等によって塑性変形を施し金
属結晶体35を変化させて新たな金属結晶体38を得る
方法(図7)、この方法により得られた金属結晶体(フ
ープ)38にさらにヒータ39などによる熱処理を施し
て新たな金属結晶体40を得る方法(図8)、これら方
法を組み合わせた方法がある。
【0020】このような方法による金属結晶体の作製時
に、結晶の平均的特徴例えば粒径や結晶配向等は、鋳造
操作や熱処理等の従来の冶金的手法で人為的に操作でき
るが、まったく同一に、結晶の大きさ、形状、配置を再
現することは不可能である。これは、金属の凝固状態が
機械的、化学的、物理的性質によって異なるからであ
る。したがって、多くの単結晶の結晶粒より構成されて
いる被認識情報体の作製は容易ではあるが、偽造、複製
は不可能である。
【0021】そして、金属結晶体を所定の大きさに切断
するために、図9(a)に示すような切断カッタ41で
金属結晶体42を切断したり、図9(b)に示すような
打抜きポンチ43で金属結晶体44を打抜き、この切断
や打抜きにより得られた基体51を研磨処理する。図2
に示す処理層52は、上述した基体51を研磨処理後、
エッチングすることにより得られるもので、多くの単結
晶の結晶粒が大理石の斑紋のような模様、即ち、金属多
結晶模様になって表出される。この金属多結晶模様は光
の入射方向により様々にそのコントラストを変化させる
特徴を有している。
【0022】このような金属多結晶模様を得るために行
なうエッチングとしては、電気化学的処理、物理的処理
の何れか一方、または両方を用いることができる。電気
化学的処理は還元(陰極反応)−酸化(陽極反応)過程
を通るもので、外部から電流を加えることなく腐食材を
基体51の研磨面に作用させて金属多結晶模様を表出さ
せる化学腐食、直流電流により研磨面を陽極とし、それ
に選択的に溶解を起こさせることにより金属多結晶模様
を表出させる陽極腐食、一定の電位で陽極処理を行ない
金属多結晶模様を表出させる定電位腐食などが挙げられ
る。このような電気化学的処理で用いられる腐食材とし
て、酸、アルカリ、中性溶液、混合溶液、溶融塩、気体
などが使用される。
【0023】物理的処理は基体51の表面から原子を取
り出したり、ひずみを少なくすることで、基体51を真
空または不活性気流中で加熱することにより金属多結晶
模様を表出させる加熱腐食、真空中で1〜10kVの電
圧でイオンを基体51の研磨面に衝突させ、それにより
基体51をスパッタさせて金属多結晶模様を表出させる
イオン腐食、干渉色を与える光の屈折率の高いジンクセ
レン(ZnSe)、あるいは酸化チタン(TiO2)などによっ
て形成される層が基体51の研磨面に真空蒸着される干
渉層の蒸着などが挙げられる。
【0024】このようにエッチングされた認識情報部1
は図10に示すように、被認識情報体2の所定位置の表
面に金属多結晶模様が表れるように埋め込まれる。な
お、エッチングによって得られた金属多結晶模様は、金
属光沢を伴う処理が可能なことから、非常に美観が優れ
たものとなるので、認識情報として使用する以外にも装
飾的付加価値を有するものである。
【0025】また、認識情報部1の金属多結晶模様が鋳
造組織のままであり、溶体化処理等の熱処理が施されな
かった場合には、単一の結晶粒であってもその中に凝固
時の組成むらによりデンドライト組織が表れることがあ
る。このデンドライト組織はエッチングによって光反射
の濃淡として認識情報部1の表面に表れるので、認識情
報部1の金属多結晶模様に多様性を付与する意味で、有
用に用いることができる。
【0026】また、鋳造過程において結晶粒を1〜10
mm程度の肉眼で確認できる大きさまで成長させること
により、その金属多結晶模様の検出に用いる光学的機構
を簡単にすることができるのでパターン認識システムの
コストダウンを図ることができ、また、肉眼で結晶粒を
確認できるので被認識情報体自体の装飾性を増す効果が
期待できる。
【0027】確認手段は例えば図1に示すように、被施
錠物であるドア6の施錠装置5を操作するもので、被認
識情報体であるカードキー2′に埋め込まれた認識情報
部1に光を照射する発光部4a、4bと、認識情報部1
で反射される光を撮像し該認識情報部1に表出される金
属多結晶模様の画像データd1を出力する画像入力処理
部Mと、画像データd1を予め登録された金属多結晶模
様の登録画像データd4′、d4″と比較して同一ならば
画像一致の判定信号d2を出力する画像判定部10と、
施錠装置5、発光部4a、4b、画像入力処理部Mおよ
び画像判定部10などを制御する制御部9とを備えてい
る。また、確認手段100には、カードキー2′が所定
位置に挿入されたことにより確認信号d3を制御部9に
出力するトリガスイッチ3が設けられている。
【0028】発光部4a、4bはカードキー2′に埋め
込まれた認識情報部1の金属多結晶模様のコントラスト
を増大させるために、レーザ光線、LED、一般的ラン
プ(ハロゲンランプ、白熱灯など)、冷陰極管、熱陰極
管などが使用される。画像入力処理部Mは、発光部4
a、4bから照射された光が認識情報部1によって反射
され、この反射した光を撮像するためにテレビカメラ、
CCDラインセンサ(CCDリニアセンサ)などが使用
される。画像入力処理部Mは撮像した反射光の画像デー
タd1を、制御部9を介して画像判定部10に出力す
る。なお、画像入力処理部Mはカードキー2′が所定位
置に挿入された状態で、認識情報部1を撮像することが
できるように位置が設定されている。
【0029】画像判定部10は入力画像メモリXa、X
bと、登録画像メモリYa、Ybとを内蔵している。入
力画像メモリXaには発光部4aによる反射光を画像入
力処理部Mで撮像することにより出力される画像データ
1′が転送され、入力画像メモリXbには発光部4b
による反射光を画像入力処理部Mで撮像することにより
出力される画像データd1″が転送される。また、登録
画像メモリYaには発光部4aによる反射光を画像入力
処理部Mで撮像することにより出力される正しい画像デ
ータd4′が登録され、登録画像メモリYbには、発光
部4bによる反射光を画像入力処理部Mで撮像すること
により出力される正しい画像データd4″が登録されて
いる。
【0030】この入力画像メモリXaに転送された画像
データd1′と登録画像メモリYaに登録された登録画
像データd4′とを比較し、また、入力画像メモリXb
に転送された画像データd1″と登録画像メモリYbに
登録された登録画像データd4″とを比較して、何れの
比較においてもある一定の一致を確認した場合には、画
像判定部10は制御部9に対して画像一致の判定信号d
2を出力する。また、何れか1つでも比較において一致
を確認できなかった場合には、画像判定部10は制御部
9に対して画像不一致の判定信号d5を出力する。
【0031】制御部9は、画像判定部10からの画像一
致の判定信号d2が出力された場合には施錠装置5を解
錠し、また、画像判定部10から画像不一致の判定信号
5が出力された場合には、再度、画像送信を行ない画
像判定部10の判定結果が出力されるまで待機する。こ
の際、再確認動作が一定回数を超えた場合には、解錠操
作を停止する。
【0032】なお、パターン認識システムのこれら一連
の動作を行なう制御部9と画像判定部10とは、1つの
CPUによって制御してもよい。このような確認手段1
00を有するパターン認識システムによるカードキー
2′が真正であるか否かの確認動作について、以下説明
する。解錠操作に際して、カードキー2′が所定位置に
挿入されたことを、トリガスイッチ3が検知し、その検
知信号d3を制御部9へ出力する。制御部9では、この
検知信号d3を入力した段階で発光部4aを点灯する。
その100ms後、発光部4aが安定したとみなし、制
御部9は画像入力処理部Mより出力される画像データd
1′を画像判定部10の入力画像メモリXaに転送す
る。
【0033】画像データd1′の転送が終了すると、発
光部4aを消灯し、発光部4bを点灯する。その100
ms後、発光部4bが安定したとみなし、制御部9は画
像入力処理部Mの画像データd1″を画像判定部10の
入力画像メモリXbに転送する。画像データd1″の転
送が終了すると発光部4bを消灯する。制御部9は、画
像データd1″の転送が完了した段階で画像判定部10
に判定待ち信号d6を出力して判定結果の出力を待つ。
【0034】画像判定部10では、制御部9からの判定
待ち信号d6を入力した後、入力画像メモリXaに転送
された画像データd1′と登録画像メモリYaに予め登
録された登録画像データd4′とを比較し、また、入力
画像メモリXbに転送された画像データd1″と登録画
像メモリYbに予め登録された登録画像データd4″と
を比較して、いずれの比較においてもある一定の一致を
確認した場合には、制御部9に対し画像一致の判定信号
2を出力する。また、画像判定部10において、何れ
か一つでも画像一致を確認できなかった場合には、制御
部9に対して画像不一致の判定信号d5を出力する。
【0035】制御部9は画像判定部10から画像一致の
判定信号d2が入力されると施錠装置5を解錠し、画像
不一致の判定信号d5が入力されると、再度、画像送信
を行ない画像判定部10の判定結果が出力されるまで待
機する。この際、再確認動作が一定回数を超えた場合に
は、解錠操作を停止する。なお、光の入射方向によって
個々の結晶粒のコントラストが変化する認識情報部1の
特徴を活かし、反射光の検出時に発光部4a、4bの位
置を変え、各々の発光部4a、4bの位置で金属多結晶
模様のコントラストの変化を検出することにより、認識
情報部1の独自性を増すことができる。また、発光部4
a、4bの位置を固定した状態で、反射光の検出位置を
変更することによっても同様の効果を得ることができ
る。
【0036】以上の実施の一形態においては、金属多結
晶模様が表出された認識情報部で反射される光をテレビ
カメラなどの画像入力処理部で撮像していたが、これに
限らず、受光素子で反射光の強度を検出してもよい。こ
のような確認手段は図11に示すように、上述した確認
手段100と同様に被施錠物であるドア6の施錠装置5
を操作するもので、被認識情報体であるカードキー2′
に埋め込まれた認識情報部1に光を照射する発光部4
a、4bと、認識情報部1で反射される光を受光し該認
識情報部1に表出される金属多結晶模様による光の反射
の強度に応じた強度データd11を出力する受光部Nと、
強度データd11を予め登録された金属多結晶模様の登録
強度データd14′、d14″と比較して同一ならば強度一
致の判定信号d12を出力する強度判定部12と、施錠装
置5、発光部4a、4b、受光部Nおよび強度判定部1
2などを制御する制御部11とを備えている。また、確
認手段200には上述の確認手段100と同じトリガス
イッチ3が設けられている。なお、発光部4a、4bは
上述の確認手段100と同じものを使用しているので説
明を省略する。
【0037】受光部Nは、発光部4a、4bから照射さ
れた光が認識情報部1によって反射された光を受けるた
めにフォトダイオード、フォトトランジスタ、光電子増
倍管などの受光素子が複数使用される。受光部Nは受け
た反射光の強度データd11を、制御部11を介して強度
判定部12に出力する。なお、受光部Nは、カードキー
2′が所定位置に挿入された状態で、認識情報部1によ
る反射光をとらえることができる位置に設けられてい
る。
【0038】強度判定部12は入力強度メモリEa、E
bと、登録強度メモリFa、Fbとを内蔵している。入
力強度メモリEaには発光部4aによる反射光を受光部
Nで受光することにより出力される強度データd11′が
転送され、入力強度メモリEbには発光部4bによる反
射光を受光部Nで受光することにより出力される強度デ
ータd11″が転送される。また、登録強度メモリFaに
は、発光部4aによる反射光を受光部Nで受光すること
により出力される正しい強度データd14′が登録され、
登録画像メモリFbには、発光部4bによる反射光を受
光部Nで受光することにより出力される正しい強度デー
タd14″が登録されている。
【0039】この入力強度メモリEaに転送された強度
データd11′と登録強度メモリFaに登録された登録強
度データd14′とを比較し、また、入力強度メモリEb
に転送された強度データd11″と登録強度メモリFbに
登録された登録強度データd 14″とを比較して、何れの
比較においてもある一定の一致を確認した場合には、強
度判定部12は制御部11に対して強度一致の判定信号
12を出力する。また、何れか1つでも比較において一
致を確認できなかった場合には、強度判定部12は制御
部11に対して強度不一致の判定信号d15を出力する。
【0040】制御部11は、強度判定部12から強度一
致の判定信号d12が出力された場合には施錠装置5を解
錠し、また、強度判定部12から強度不一致の判定信号
15が出力された場合には、再度、強度送信を行ない強
度判定部12の判定結果が出力されるまで待機する。こ
の際、再確認動作が一定回数を超えた場合には、解錠操
作を停止する。
【0041】このような確認手段200を有するパター
ン認識システムによるカードキー2′が真正であるか否
かの確認動作について、以下説明する。解錠操作に際し
て、カードキー2′が所定位置に挿入されたことを、ト
リガスイッチ3が検知し、その検知信号d13を制御部1
1へ出力する。制御部11では、この検知信号d13を入
力した段階で発光部4aを点灯する。その100ms
後、発光部4aが安定したとみなし、制御部11は受光
部Nより出力される強度データd11′を強度判定部12
の入力強度メモリEaに転送する。
【0042】強度データd11′の転送が終了すると、発
光部4aを消灯し、発光部4bを点灯する。その100
ms後、発光部4bが安定したとみなし、制御部11は
受光部Nの強度データd11″を強度判定部12の入力強
度メモリEbに転送する。強度データd11″の転送が終
了すると発光部4bを消灯する。制御部11は、強度デ
ータd11″の転送が完了した段階で強度判定部12に判
定待ち信号d16を出力して判定結果の出力を待つ。
【0043】強度判定部12では、制御部11からの判
定待ち信号d16を入力した後、入力強度メモリEaに転
送された強度データd11′と登録強度メモリFaに予め
登録された登録画像データd14′とを比較し、また、入
力強度メモリEbに転送された強度データd11″と登録
画像メモリFbに予め登録された登録画像データd14
とを比較して、いずれの比較においてもある一定の一致
を確認した場合には、制御部11に対して強度一致の判
定信号d12を出力する。また、強度判定部12におい
て、何れか一つでも強度一致を確認できなかった場合に
は、制御部11に対して強度不一致の判定信号d15を出
力する。
【0044】制御部11は、強度判定部12から強度一
致の判定信号d12が入力されると施錠装置5を解錠し、
強度不一致の判定信号d15が入力されると、再度、強度
送信を行ない強度判定部12の判定結果が出力されるま
で待機する。この際、再確認動作が一定回数を超えた場
合には、解錠操作を停止する。なお、被認識情報体2の
認識情報部1の予め定められた検出位置を、確認手段1
00の画像入力処理部Mまたは確認手段200の受光部
Nで検出させるために、被認識情報体2にマーキングポ
イント13を設けてもよい(図1、図11)。このマー
キングポイント13としては、穴、凹部または凸部を挙
げることができる。この穴、凹部、凸部はプレス等の機
械加工で設けたり、また、凹部、凸部をエッチング処理
で設けてもよい。
【0045】このように設けられたマーキングポイント
13が画像入力処理部Mまたは受光部Nで検出される
と、各確認手段の制御部9、11は予め登録された隠れ
コードにより、マーキングポイント13の位置を基準に
して画像入力処理部Mまたは受光部Nで認識情報部1の
所定検出位置を検出させる。これにより、認識情報部1
の金属多結晶模様を正確に検出することができる。
【0046】
【実施例】以下、実施例として、本発明のデータキャリ
アのパターン認識システムに使用される被認識情報体の
製造方法について、工程図を用いて具体的に説明する。 実施例1 金属としては鋳造により平均結晶粒径を5mm程度に調
整した銅合金(黄銅)の金属結晶体であるインゴットを
用いた。
【0047】図12に示すように、この黄銅のインゴッ
トから縦20mm、横20mm、厚さ2mmの基体であ
る黄銅片を切り出し(ステップ101)、片面を600
0〜7000メッシュ程度の鏡面状まで研磨処理を行な
った後(ステップ102)、アセトン中に浸漬して5分
間超音波洗浄を行ない、脱脂処理を行なった(ステップ
103)。
【0048】脱脂処理後、この黄銅片に対して化学腐食
法によるエッチングを行なった(ステップ104)。こ
のエッチングには、腐食溶液として濃度25%の過硫酸
アンモニウム溶液を用い、この過硫酸アンモニウム溶液
に脱脂処理した黄銅片を10分間浸漬して、金属多結晶
模様を表出させた。これにより、エッチングを施した表
面が金属地金の色調から成り、且つ光学的反射に特徴を
持つ凹凸を有する処理層が形成される。
【0049】次に、水洗・湯洗を行なって腐食溶液を除
去し、濃度2〜10%の無水クロム酸水溶液に数秒浸漬
してクロメート処理を行なった(ステップ105)。こ
れにより、黄銅片にはクロム皮膜が形成されるので、該
黄銅片の光沢の改善、耐候性の向上、および鋳物ピンホ
ールの顕在化の防止を図ることができる。なお、これら
の処理を施したままでは黄銅片に摩耗キズがつきやす
く、また、酸化により光学的特徴が失われて金属多結晶
模様に変化が生じるので、透明なアクリル樹脂塗料をス
プレーで吹き付けて合成樹脂の保護皮膜を形成した(ス
テップ106)。これにより、表面の平滑化、耐摩耗性
の向上、および酸化防止を図ることができる。この保護
皮膜は、粗面に付着するので実用上充分な被着強度を有
し、耐久性にも優れ、また光沢も増す。この際、保護皮
膜に着色を施し、且つ金属地金の色調に他の色調を加味
することで金属表面の質感に変化を持たせることがで
き、多様な色調を有する被認識情報体を得ることができ
る。
【0050】このように表面処理された黄銅片を、縦5
4mm、横85mm、厚さ3mmのポリカーボネート製
基板の所定位置の表面に、金属多結晶面が表れるように
埋め込んで、被認識情報体であるカードキーを作製した
(ステップ107)。 実施例2 金属としては鋳造により平均結晶粒径を5mm程度に調
整した純銀の金属結晶体であるインゴットを用いた。
【0051】図13に示すように、この純銀のインゴッ
トから縦54mm、横85mm、厚さ3mmの純銀片を
切り出し(ステップ201)、片面を180〜200メ
ッシュで研磨し、次いで6000〜7000メッシュ程
度まで研磨処理を行なった後(ステップ202)、アセ
トン中に浸漬して5分間超音波洗浄を行ない、脱脂処理
を行なった(ステップ203)。
【0052】脱脂処理後、純銀片の一部に装飾を施すた
めに、研磨面の一部にマスキング処理を行なった(ステ
ップ204)。この際、マスキングされる部分を、認識
情報部の読み取りに支障のない部分に施した。このマス
キング処理に用いられるマスキング材としては、例えば
市販の耐酸塗料あるいはマスキングテープを使用して、
「KEY」の文字を型取って被着した。
【0053】その後、この純銀片に対して化学腐食法に
よるエッチングを行なった(ステップ205)。このエ
ッチングには、腐食溶液としてメチルアルコール90m
l、硝酸10mlの混合溶液を用い、この混合溶液にマ
スキング処理を施した純銀片を3分間浸漬して、金属多
結晶模様を表出させた。これにより、図14に示すよう
に、エッチングを施した表面が金属地金の色調からな
り、且つ光学的反射に特徴を持つ凹凸を有する処理層6
2が純銀片61の表面に形成される。そして、水洗・湯
洗を行なって腐食溶液を除去した。このようなエッチン
グを終えた純銀片61からマスキング材を除去すると、
「KEY」の文字部分は銀光沢の鏡面部8と、この鏡面
部8以外は全て銀光沢で大理石の斑紋のような模様部7
とから成る被認識情報体であるカードキー60を得るこ
とができた(ステップ206)。なお、このカードキー
60全体が認識情報として機能する。
【0054】また、実施例1と同様に、透明なアクリル
樹脂塗料をスプレーで吹き付けて合成樹脂の保護皮膜を
形成した(ステップ207)。このように表面処理され
た純銀片は、この状態で被認識情報体であるカードキー
として使用される。なお、本実施例は被認識情報体の一
実施例であり、これ以外の製造方法によって作製された
被認識情報体においても、上述した確認手段100、2
00で照合することができるのは言うまでもない。
【0055】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明のデータ
キャリアのパターン認識システムによれば、金属の凝固
過程又は再結晶の過程で生成される結晶粒の集合体であ
る金属多結晶模様が認識情報になるので、人間の指紋や
網膜血管などと同様に同一の模様を得ることができない
独自の認識情報とすることができる。また、反射光の入
射方向や反射光の検出方向を変化させることにより金属
多結晶模様のコントラストを変化させることができるの
で、認識情報の独自性を高めることができる。これらの
ことから、偽造、複製が不可能となり、また、認識情報
部の金属多結晶模様の持つ美観を活かし装飾性に富む認
識情報を得ることができ、さらに、確認手段のみで被認
識情報体の照合を行なうことができるので、パターン認
識システムの使用者は煩わしい登録や照合操作を行なわ
ずに済む。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のデータキャリアのパターン認識システ
ムの実施の一形態を示す構成図。
【図2】本発明のパターン認識システムに使用される被
認識情報体の認識情報部を示す斜視図。
【図3】本発明のパターン認識システムに使用される被
認識情報体の認識情報部の製造方法の図で、(a)は溶
融した原料を凝固させて凝固結晶を得る状態を示す説明
図、(b)は基板上で原料を溶融させて凝固結晶を得る
状態を示す説明図、(c)は溶融した原料から基板を引
き上げることで基板の表面に凝固結晶を得る状態を示す
説明図。
【図4】本発明のパターン認識システムに使用される被
認識情報体の認識情報部の製造方法の図で、(a)は金
属粉末を用いて凝固結晶を得る状態を示す説明図、
(b)はメカニカルアロイング法で凝固結晶を得る状態
を示す説明図。
【図5】本発明のパターン認識システムに使用される被
認識情報体の認識情報部の製造方法の図で、メッキなど
の金属を析出して凝固結晶を得る状態を示す説明図。
【図6】本発明のパターン認識システムに使用される被
認識情報体の認識情報部の製造方法の図で、蒸着材料を
気体から析出して凝固結晶を得る状態を示す説明図。
【図7】図3〜図6に記載された認識情報部の結晶粒の
調整方法の図で、塑性変形を施して新たな凝固結晶を得
る状態を示す説明図。
【図8】図3〜図6に記載された認識情報部の結晶粒の
調整方法の図で、熱処理を施して新たな凝固結晶を得る
状態を示す説明図。
【図9】金属結晶体の切断方法の図で、(a)は切断カ
ッタによる切断状態を示す説明図、(b)は打抜きポン
チによる打抜き状態を示す説明図。
【図10】本発明のパターン認識システムに使用される
被認識情報体を示す斜視図。
【図11】本発明のデータキャリアのパターン認識シス
テムの実施の他の形態を示す構成図。
【図12】本発明のパターン認識システムに使用される
被認識情報体の認識情報部の製造工程を示す工程図。
【図13】図12の認識情報部の製造工程と異なる製造
工程を示す工程図。
【図14】本発明のパターン認識システムに使用される
被認識情報体の他の実施の一形態を示す斜視図。
【符号の説明】
1、60…認識情報部 2、60…被認識情報体 2′、40…カードキー(被認識情報体) 4a、4b…発光部 10…画像判定部 12…強度判定部 51、61…基体 52、62…処理層 100、200…確認手段 M…画像入力処理部 N…受光部 d1(d1′、d1″)…画像データ d2…画像一致の判定信号 d4′、d4″…登録画像データ d11(d11′、d11″)…強度データ d12…強度一致の判定信号 d14′、d14″…登録強度データ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 000103493 オータックス株式会社 神奈川県横浜市港北区新羽町1215番地 (72)発明者 関口 徳朗 富山県高岡市二上町150番地 富山県工業 技術センター内 (72)発明者 田中 英明 富山県高岡市二上町150番地 富山県工業 技術センター内 (72)発明者 吉田 良広 富山県高岡市二上町150番地 富山県工業 技術センター内 (72)発明者 角崎 雅博 富山県高岡市二上町150番地 富山県工業 技術センター内 (72)発明者 杉本 文吉 富山県高岡市戸出栄町39−6 有限会社杉 本着色所内 (72)発明者 桜井 定明 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 鈴木 正則 東京都港区芝浦3丁目16番20号 ジァム販 売株式会社内 (72)発明者 大倉 忠博 神奈川県横浜市港北区新羽町1215番地 オ ータックス株式会社内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】使用者固有の認識情報としての認識情報部
    が付与された被認識情報体と、前記被認識情報体を読み
    取り該被認識情報体が真正であるか否かを光学的処理に
    より確認する確認手段とを有し、前記被認識情報体の前
    記認識情報部は研磨処理された金属または合金から成る
    基体の表面にエッチングされた処理層が形成されて成る
    ことを特徴とするデータキャリアのパターン認識システ
    ム。
  2. 【請求項2】前記確認手段は前記基体の表面に前記処理
    層が形成されている前記認識情報部に光を照射する発光
    部と、前記認識情報部で反射される光を撮像し該認識情
    報部に表出される金属多結晶模様の画像データを出力す
    る画像入力処理部と、前記画像データを予め登録された
    金属多結晶模様の登録画像データと比較して同一ならば
    画像一致の判定信号を出力する画像判定部とを備えたこ
    とを特徴とする請求項1記載のデータキャリアのパター
    ン認識システム。
  3. 【請求項3】前記確認手段は前記基体の表面に前記処理
    層が形成されている前記認識情報部に光を照射する発光
    部と、前記認識情報部で反射される光を受光し該認識情
    報部に表出される金属多結晶模様による前記光の反射の
    強度に応じた強度データを出力する受光部と、前記強度
    データを予め登録された金属多結晶模様の登録強度デー
    タと比較して同一ならば強度一致の判定信号を出力する
    強度判定部とを備えたことを特徴とする請求項1記載の
    データキャリアのパターン認識システム。
  4. 【請求項4】前記被認識情報体はデータキャリアである
    ことを特徴とする請求項1記載のデータキャリアのパタ
    ーン認識システム。
  5. 【請求項5】前記被認識情報体の前記認識情報部に使用
    される前記基体は金、白金、銀、パラジウム、ロジウ
    ム、ルテニウム、オスミウム、イリジウム、アルミニウ
    ムのような貴金属、銅、またはカラット金、ホワイト・
    ゴールド、コインシルバー、コンタクトシルバー、アル
    ミニウム合金、真鍮(Cu-Zn合金)、青銅(Cu-Sn合
    金)、洋白(Ni-Cu-Zn合金)のようなそれらの合金であ
    ることを特徴とする請求項1記載のデータキャリアのパ
    ターン認識システム。
  6. 【請求項6】前記被認識情報体の前記認識情報部に使用
    される前記基体はステンレス、形状記憶合金、ジュラル
    ミンのような2種類以上の金属元素から成る合金である
    ことを特徴とする請求項1記載のデータキャリアのパタ
    ーン認識システム。
  7. 【請求項7】前記被認識情報体の前記認識情報部に使用
    される前記基体はチタン−アルミニウム金属間化合物系
    (Ti3Al、TiAl)、ニッケル−アルミニウム金属間化合
    物系(Ni3Al、NiAl)、ニッケル−鉄−アルミニウム金
    属間化合物系(Ni2AlTi)のような2種類以上の金属元
    素から成る金属間化合物であることを特徴とする請求項
    1記載のデータキャリアのパターン認識システム。
  8. 【請求項8】前記被認識情報体の前記認識情報部に使用
    される前記基体は鋳鉄(Fe-C合金)、浸炭・窒化金属、
    無電解メッキ析出膜のような金属元素と非金属元素との
    合金であることを特徴とする請求項1記載のデータキャ
    リアのパターン認識システム。
  9. 【請求項9】前記被認識情報体の前記認識情報部に使用
    される前記基体はフェライト(Fe2O 3)、窒化珪素(Si3
    N4)、アルミナ(Al2O3)のような金属元素と非金属元
    素との化合物であることを特徴とする請求項1記載のデ
    ータキャリアのパターン認識システム。
  10. 【請求項10】前記被認識情報体の前記認識情報部に使
    用される前記基体はシルミン(Al-Si合金)のような金
    属元素と半導体元素との合金であることを特徴とする請
    求項1記載のデータキャリアのパターン認識システム。
  11. 【請求項11】前記被認識情報体の前記認識情報部に使
    用される前記基体はフェロシリコン(FeSi)のような金
    属元素と半導体元素との化合物であることを特徴とする
    請求項1記載のデータキャリアのパターン認識システ
    ム。
  12. 【請求項12】前記被認識情報体の前記認識情報部に使
    用される前記基体は繊維強化金属系複合材料(FRM:Fibe
    r Reinforced Metals)、セラミックス分散強化金属の
    ような金属元素と無機化合物との複合体であることを特
    徴とする請求項1記載のデータキャリアのパターン認識
    システム。
  13. 【請求項13】前記被認識情報体には前記認識情報部の
    予め定められた検出位置を前記画像入力処理部または前
    記受光部で検出させるためのマーキングポイントが設け
    られたことを特徴とする請求項1記載のデータキャリア
    のパターン認識システム。
  14. 【請求項14】前記マーキングポイントは穴、凹部また
    は凸部であることを特徴とする請求項13記載のデータ
    キャリアのパターン認識システム。
JP8286637A 1995-12-22 1996-10-29 データキャリアのパターン認識システム Pending JPH1035158A (ja)

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JP35035095 1995-12-22
JP12741596 1996-05-22
JP7-350350 1996-05-22
JP8-127415 1996-05-22
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008023449A1 (fr) * 2006-08-22 2008-02-28 Rynne Group, Llc Carte d'identification et système de transaction de carte d'identification utilisant la carte d'identification
JP2008545169A (ja) * 2005-06-29 2008-12-11 イジュノシッヒ テクニッヒ ホッフシューラ チューリッヒ 識別システムまたはセキュリティシステムのための独特なラベル
JP7286029B1 (ja) * 2022-03-30 2023-06-02 三菱電機株式会社 半導体デバイス、半導体デバイスの製造方法及び半導体デバイスの識別方法

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