JPH1034316A - 溶融アルミニュウム移送装置及びポンプ - Google Patents

溶融アルミニュウム移送装置及びポンプ

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JPH1034316A
JPH1034316A JP19077696A JP19077696A JPH1034316A JP H1034316 A JPH1034316 A JP H1034316A JP 19077696 A JP19077696 A JP 19077696A JP 19077696 A JP19077696 A JP 19077696A JP H1034316 A JPH1034316 A JP H1034316A
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JP
Japan
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pump
molten aluminum
discharge groove
rotary blade
hole
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JP19077696A
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Kyoji Aigami
京二 相上
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、溶融アルミニュウムを送る際に
用いるポンプが、その不使用時にポンプ内にアルミ湯が
残留固化しないようにすることを目的としたものであ
る。 【解決手段】 耐熱材製のポンプ匣体の回転羽根孔に、
相似形の回転羽根を昇降可能に嵌合し、前記回転羽根孔
の内壁に螺旋状の吐出溝を設けて吐出パイプと連結し、
前記回転羽根にはアルミ湯の吸入孔と、遠心吐出溝を設
けると共に、回転羽根の回転軸に回転手段と、昇降手段
を連結したことを特徴とした溶融アルミニュウム移送装
置。耐熱材製の盤体に、截頭円錐状の嵌合孔を有し、該
嵌合孔の周壁に、外側程断面積を大きくした螺旋状の吐
出溝を設けたポンプ匣体に、前記嵌合孔と相似形の截頭
円錐状に形成し、内側孔壁に遠心吐出溝を設けた回転羽
根を昇降自在に嵌合し、前記ポンプ匣体の螺旋状の吐出
溝端に吐出パイプの一端を連結し、前記回転羽根の回転
軸に、回転手段と、昇降手段とを連結したことを特徴と
する溶融アルミニュウム移送装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ポンプ不使用時
に、ポンプ内で残留アルミ湯が固化しないようにするこ
とを目的とした溶融アルミニュウム移送装置及びポンプ
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来溶融アルミニュウムの移送に関して
は、流体圧を用いる方法が知られている(特開平5−8
4564号)。またポンプを使用する方法については幾
多の提案はあるが、連続使用に耐え得る装置としては満
足すべきものがない。
【0003】
【発明により解決すべき課題】前記従来の技術中流体圧
を用いる方法については、幾多の研究があり、実用に供
されるものもあるが、アルミニュウムの移送圧はアルミ
湯のヘッド圧力に関連するので、任意の高い圧力でアル
ミ湯を移送することができない問題点があった。
【0004】また、前記従来の技術中ポンプを使用する
場合には、その構造上移送中止により内部が冷却(又は
温度低下)した場合に、残留アルミ湯が固化してポンプ
の再使用がむつかしく、従って常時ポンプを溶解炉中に
浸漬しておくか、加熱装置を設置して内容アルミニュウ
ムの固化を防止しなければならない問題点があった。例
えば食品又は化学液の移送に用いる各種ポンプは、作業
終了と同時に洗滌して、残留物を皆無にし、再使用に対
応できるが、アルミ湯のポンプを洗滌することはできな
いし、作業終了毎に分解清掃することもできない。また
不使用時も、溶解炉中に浸漬しておくことも、各部の損
耗を早めたり、その他の原因によって採用できない問題
点があった。
【0005】
【課題を解決する為の手段】然るにこの発明は、遠心ポ
ンプを利用すると共に、回転羽根を昇降可能にする共
に、ポンプ匣体内のアルミ湯が自動的に流出できるよう
にして、前記従来の問題点を解決したのである。
【0006】即ちこの発明は、耐熱材製のポンプ匣体の
回転羽根孔に、相似形の回転羽根を昇降可能に嵌合し、
前記回転羽根孔の内壁に螺旋状の吐出溝を設けて吐出パ
イプと連結し、前記回転羽根にはアルミ湯の吸入孔と、
遠心吐出溝を設けると共に、回転羽根の回転軸に回転手
段と、昇降手段を連結したことを特徴とした溶融アルミ
ニュウム移送装置である。また他の発明は、耐熱材製の
盤体に、截頭円錐状の嵌合孔を有し、該嵌合孔の周壁
に、外側程断面積を大きくした螺旋状の吐出溝を設けた
ポンプ匣体に、前記嵌合孔と相似形の截頭円錐状に形成
し、内側孔壁に遠心吐出溝を設けた回転羽根を昇降自在
に嵌合し、前記ポンプ匣体の螺旋状の吐出溝端に吐出パ
イプの一端を連結し、前記回転羽根の回転軸に、回転手
段と、昇降手段とを連結したことを特徴とする溶融アル
ミニュウム移送装置である。次に螺旋状の吐出溝及び遠
心吐出溝は、アルミ湯が自動流出できるように、夫々孔
壁下側を中央に向って低く傾斜させたことを特徴とする
ものであり、回転軸の昇降手段は、挺子利用の手動装
置、ラックピニオンによる電動装置又は流体圧シリンダ
を利用する流体圧装置としたことを特徴とするものであ
る。
【0007】前記回転羽根は、通常のポンプのように、
回転軸へ螺旋羽根を突設するのでなく、截頭円錐状の螺
旋羽根状の底面から上方へ円錐孔を設けると共に、テー
パー孔壁へ螺旋状の遠心吐出溝を設けたので、螺旋羽根
を、例えば毎分1000回転〜1400回転させること
により、アルミ湯は円錐壁側へ押しつけられ、遠心吐出
溝を経てポンプ匣体の螺旋状の吐出溝に導かれ、外界へ
送られる。この場合の流出圧力は遠心力に比例するの
で、回転軸の回転数と、回転羽根の外径により、実用上
任意の圧力を出すことができる。
【0008】またポンプの発明は、耐熱材製のポンプ匣
体に、下面より上方に截頭円錐状の嵌合孔を設け、該嵌
合孔の内周壁に螺旋状の吐出溝を設けて吐出口と連結す
ると共に、前記嵌合孔に相似形の截頭円錐状の回転羽根
を昇降自在に嵌挿し、前記回転羽根の下面中央に吸入口
を設け、吸入口の内壁と、回転羽の外壁との間に遠心吐
出溝を設けたことを特徴とする溶融アルミニュウムポン
プである。次に回転軸の昇降については、例えば挺子利
用による手動手段、電動、流体圧利用その他従来知られ
ている移動手段を適宜採用することができる。要する
に、不使用時にポンプを持ち上げた際、アルミ湯が自動
流出できて、ポンプ内のアルミ湯の固化が皆無になれ
ば、再使用時に直ちに使用できる。即ち付着アルミニュ
ウムを再溶解させる必要がない。
【0009】この発明におけるポンプの匣体などの材質
は、アルミニュウムと反応又は合金を作らない材質、例
えば黒鉛、セラミックスなどが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】この発明は、匣体の截頭円錐孔
に、相似形の回転羽根を昇降自在に嵌挿し、前記匣体及
び回転羽根に設けた吐出溝又は遠心吐出溝は、何れもア
ルミ湯が自動流出できるように、下り傾斜としてあり、
前記回転軸に昇降手段及び回転手段を連結したものであ
る。
【0011】
【実施例1】黒鉛製の下円盤1aと、中円盤1bと、上
円盤1cとを止ボルト2で締付け固定してポンプ匣体1
を構成する。前記ポンプ匣体1には、若干偏心して、截
頭円錐状の嵌合孔3が穿設され、中円盤1bの上面に
は、前記嵌合孔3の内壁に接するように、螺旋状の吐出
溝4が、内側を小さく、外側を大きくして設けられ、そ
の終端部4aは、上円盤1cの透孔5を介して吐出パイ
プ6に連結している。
【0012】前記嵌合孔3内には相似形の截頭円錐状の
回転羽根7が昇降自在に嵌挿され、回転羽根7は下面よ
り所定深さに円錐状の内側孔8が穿設され、該内側孔8
の内壁より外壁にわたって遠心吐出溝9を設ける。前
記、回転羽根7に回転軸10を連結し、回転軸10の上
端と、モータ11の出力軸12とをスプライン継手41
で結合させると共に、前記回転軸10に上下方向のみ拘
束する環体13を取付け、環体13にラック30を縦に
固定し、ラック30にピンオン29を咬み合せ、ピンオ
ン29の軸42と、減速モータ28の軸31とを連結す
る。前記減速モータ28を始動し、ピンオン29を矢示
32の方向へ回転すれば、ラック30が矢示33の方向
へ下降し、これにつれて環体13を介して回転軸10も
同方向へ下降するので、回転羽根7はポンプ匣体1から
外れて下降する。従ってポンプ匣体1内に溜っていたア
ルミ湯は矢示34のように流下するので、ポンプ匣体が
冷却しても、アルミ湯が固化するおそれはない(図
4)。ピンオン29の軸42を前記と逆に回転すれば、
ラック30を介して回転軸10を矢示43のように持ち
上げ、回転羽根7を旧位置に復帰させることができる。
また不使用時にはポンプ全体をアルミ湯面より上に持ち
上げておけば、アルミ湯の状態如何に拘らずポンプは容
易に再使用できる。
【0013】
【実施例2】図7について、回転軸昇降手段を説明す
る。回転軸10に取付けた環体13と支杆14、15の
一端とをピン16で回転自在に取付け、支杆14の他端
は支板17とリンク杆18で連結し、支杆15の他端に
はハンドル19を連結して、直立設置した止杆20へ止
ナット43で上下調節自在に固定する。
【0014】前記実施例において、モータ11を始動す
ると、回転軸10を介して回転羽根7が回転するので、
アルミ湯21は矢示22、23、24、25のように、
内側孔8から遠心吐出溝9を介して吐出溝4に入り、外
界へ移送される。
【0015】次にポンプの使用を中止した場合には、ハ
ンドル19を矢示26のように持ち上げると、ピン16
が矢示27のように下降するのでぴん16に固定した環
体13を介し、回転軸10も下降し、回転羽根7は、図
7中鎖線図示7aの位置まで下降し、これにつれて匣体
内のアルミ湯も流下する。従ってポンプ内にアルミ湯が
残留し、固化するおそれはない。
【0016】
【実施例3】図8について、回転軸10の昇降の実施例
を説明する。回転軸10の環体13に、昇降板35を取
付け、昇降板35へ油圧シリンダ36のロッド37端を
固定する。図中38は案内杆である。前記実施例におい
て、ロッド37を矢示39のように下降させると、環体
13も同方向へ下降するので、回転軸10も同方向へ下
降し、これに伴って回転羽根7も下降する。図40はモ
ータ11の出力軸12と、回転軸10とのスプライン継
手である。従って回転軸10の昇降に拘らずモータ11
の出力軸12と、回転軸10とは回転方向に結合されて
いる。
【0017】
【発明の効果】この発明によれば、ポンプを使用するの
で、吐出アルミ湯の圧力を自由に調節できる。また回転
羽根を昇降自在にしたので、回転羽根を下降させること
により、ポンプ匣内のアルミ湯を自重流下させることが
できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例の正面図。
【図2】同じく側面図。
【図3】同じく平面図。
【図4】(a)同じくポンプ匣体と回転羽根の嵌合状態
の拡大正面図。 (b)同じく回転羽根の拡大断面図。
【図5】(a)同じく一部横断面拡大平面図。 (b)同じく一部横断面拡大平面図。
【図6】(a)同じく回転軸のラックとピンオンによる
昇降機構を示す一部正面図。 (b)同じく一部側面図。
【図7】同じくハンドル利用の実施例の正面図。
【図8】同じく油圧シリンダを使用した実施例の一部正
面図。
【符号の説明】
1 ポンプ匣体 2 止ボルト 3 嵌合孔 4 吐出溝 5 透孔 6 吐出パイプ 7 回転羽根 8 内側孔 9 遠心吐出溝 10 回転軸 11 モータ 12 出力軸 13 環体 14、15 支杆 16 ピン 17 支板 18 リング杆 19 ハンドル 20 止杆 21 モータ 28 減速モータ 29 ピンオン 30 ラック 31 軸 35 昇降板 36 油圧シリンダ 37 ロッド 38 案内杆 40、41 スプライン継手 42 軸

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 耐熱材製のポンプ匣体の回転羽根孔に、
    相似形の回転羽根を昇降可能に嵌合し、前記回転羽根孔
    の内壁に螺旋状の吐出溝を設けて吐出パイプと連結し、
    前記回転羽根にはアルミ湯の吸入孔と、遠心吐出溝を設
    けると共に、回転羽根の回転軸に回転手段と、昇降手段
    を連結したことを特徴とした溶融アルミニュウム移送装
    置。
  2. 【請求項2】 耐熱材製の盤体に、截頭円錐状の嵌合孔
    を有し、該嵌合孔の周壁に、外側程断面積を大きくした
    螺旋状の吐出溝を設けたポンプ匣体に、前記嵌合孔と相
    似形の截頭円錐状に形成し、内側孔壁に遠心吐出溝を設
    けた回転羽根を昇降自在に嵌合し、前記ポンプ匣体の螺
    旋状の吐出溝端に吐出パイプの一端を連結し、前記回転
    羽根の回転軸に、回転手段と、昇降手段とを連結したこ
    とを特徴とする溶融アルミニュウム移送装置。
  3. 【請求項3】 螺旋状の吐出溝及び遠心吐出溝は、アル
    ミ湯が自動流出できるように、夫々孔壁下側を中央に向
    って低く傾斜させたことを特徴とする請求項1又は2記
    載の溶融アルミニュウム移送装置。
  4. 【請求項4】 回転軸の昇降手段は、挺子利用の手動装
    置、ラックピニオンによる電動装置又は流体圧シリンダ
    を利用する流体圧装置としたことを特徴とする請求項1
    又は2記載の溶融アルミニュウム移送装置。
  5. 【請求項5】 耐熱材製のポンプ匣体に、下面より上方
    に截頭円錐状の嵌合孔を設け、該嵌合孔の内周壁に螺旋
    状の吐出溝を設けて吐出口と連結すると共に、前記嵌合
    孔に相似形の截頭円錐状の回転羽根を昇降自在に嵌挿
    し、前記回転羽根の下面中央に吸入口を設け、吸入口の
    内壁と、回転羽の外壁との間に遠心吐出溝を設けたこと
    を特徴とする溶融アルミニュウムポンプ。
JP19077696A 1996-07-19 1996-07-19 溶融アルミニュウム移送装置及びポンプ Pending JPH1034316A (ja)

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JP19077696A Pending JPH1034316A (ja) 1996-07-19 1996-07-19 溶融アルミニュウム移送装置及びポンプ

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106180664A (zh) * 2016-08-18 2016-12-07 温州市海龙五金制品有限公司 一种五金制作用紧固件快速成形装置

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