JPH1034098A - 除塵プレ−ト及び除塵シ−ト並びに除塵装置 - Google Patents

除塵プレ−ト及び除塵シ−ト並びに除塵装置

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JPH1034098A
JPH1034098A JP21054096A JP21054096A JPH1034098A JP H1034098 A JPH1034098 A JP H1034098A JP 21054096 A JP21054096 A JP 21054096A JP 21054096 A JP21054096 A JP 21054096A JP H1034098 A JPH1034098 A JP H1034098A
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彰 水野
Masanori Sano
正典 佐野
Takaaki Moriyama
高明 守山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】コンパクトで簡易な構成の静電的除塵手段を提
供する。 【解決手段】フレ−ム1に、フレ−ム前方または後方或
いは双方に隣接する空間に電気力線を作用させるように
対電極11,12を具備させ、該フレ−ム1の前面また
は後面或いは両面に、粘着式除塵シ−ト2を張設した。
粘着式除塵シ−トとして、通気性絶縁基材にその通気性
を持させて粘着性物質を塗布したものを使用し、空気通
路内にスクリ−ンとして取付けることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、帯電されたちりや
病原菌を除去するために使用される除塵プレ−ト及び除
塵シ−ト並びに除塵装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ちり等の微粒子を静電的に除去する方法
として、ちり等を帯電させ、除塵器で静電界を発生さ
せ、前記の帯電微粒子をこの静電界作用空間で電気力線
に沿い走行させて電極で集塵することが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この方
法を使用した従来の除塵装置は、大型であり、構造的に
複雑であり、また、一旦捕集した塵の再飛散が避けられ
ない。本発明の目的は、塵の再飛散を抑制でき、コンパ
クトで簡易な構成の静電的除塵手段を提供することにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に係る除塵プレ−
トは、フレ−ムに、フレ−ム前方または後方或いは双方
に隣接する空間に電気力線を作用させるように対電極を
具備させ、該フレ−ムの前面または後面或いは両面に、
粘着式除塵シ−トを張設したことを特徴とする構成であ
り、粘着式除塵シ−トとして、通気性絶縁基材にその通
気性を持させて粘着性物質を塗布したものを使用し、空
気通路内にスクリ−ンとして取付けることができる。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
実施の形態について説明する。図1の(イ)は本発明に
係る除塵プレ−トの一例を示す説明図、図1の(ロ)図
1の(イ)におけるロ−ロ断面図である。図1の(イ)
及び図1の(ロ)において、1は対電極11,12を有
するフレ−ムであり、格子13,13,…を有する絶縁
フレ−ム本体10の片面に、一対の箔状電極11,12
を電極間ギャップ14,…を交互に互い違いに配するよ
うにして固着してある。2はフレ−ム1の片面に接着剤
により張設した粘着式除塵シ−トであり、シ−ト状絶縁
基材21の表面に粘着性物質22を塗布した構成であ
る。
【0006】上記除塵プレ−トを用いて除塵を行うに
は、上記対電極の一方の電極、例えば11を正または負
に課電し、他方の電極、例えば12を接地して対電極1
1,12間に電位差を作用させる。而して、対電極間に
電気力線が作用し、ガウスの定理に基づく電気力線の拡
がりのために、フレ−ム前方に隣接する空間にも電気力
線が作用する。この電気力線の分布パタ−ンは、図1の
(イ)におけるセンタ−ラインn−nでの図2に示すパ
タ−ン(格子間隔の2倍を1ピッチとする繰返しパタ−
ン)から理解できるように、フレ−ムの格子間隔を狭く
することによって一様分布に近づけ得、また、ギャップ
14の交互の互い違い配置のために、分布の不均一化を
充分に防止できる。而して、紫外線照射等で帯電された
ちり等の帯電微粒子が、粘着式除塵シ−ト前面の空間に
近接すると、電気力線により静電力を受け当該シ−トの
粘着物質に接触されて捕捉される。
【0007】この場合、微粒子の帯電電荷が正である
と、その微粒子は電気力線の方向の静電力を受けて粘着
物質に捕捉され、微粒子の帯電電荷が負であると、その
微粒子は電気力線の方向とは逆方向の静電力を受けて粘
着物質に捕捉されるから、微粒子の帯電電荷の極性に関
係無く、微粒子を除塵できる。
【0008】本発明に係る除塵プレ−トは、空気の浄化
や床面等の清掃に使用できる。空気の浄化の場合は、例
えば、空気循環器内の空気通路に当該除塵プレ−トを配
設し、空気が粘着式除塵シ−トの粘着面に接して流動す
る間、その流動空気中の帯電微粒子を電気力線の作用で
粘着面に集塵させることができ、床面等の清掃の場合
は、例えば、取っ手の先端に当該除塵プレ−トを取付
け、除塵シ−トの粘着面に床面との粘着防止のために目
の粗いスペ−サを被せ、このスペ−サを摺動面として当
該除塵プレ−トを床面に沿って移動させることができ
る。
【0009】上記において、対電極を有するフレ−ム1
には、図3に示すように一対の櫛型電極体11,12を
絶縁スペ−サ140,…で一体化したものを使用するこ
ともできる。上記フレ−ムの両面に粘着式除塵シ−トを
張設することもできる。この場合、上記電気力線のガウ
スの定理に基づく膨らみのため、電気力線が何れの除塵
シ−トの粘着面に隣接する空間にも作用し、両面での除
塵が可能となる。本発明において使用する、対電極を有
するフレ−ムには、フレ−ム前方または後方或いは双方
に隣接する空間に電気力線を充分に一様に作用させるよ
うに対電極を具備させ得るものであれば、適宜の構成の
ものを用いることができ、図1や図3に示したもののみ
に限定されない。
【0010】上記フレ−ムの電極材には、導電性金属、
例えば、銅、アルミニウム、鉄等を使用でき、フレ−ム
の絶縁材には、高分子材料、例えば、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリエチレンテレフタレ−ト、ポリ塩化
ビニル、ポリカ−ボネ−ト、ゴム、アクリル樹脂、フェ
ノ−ル樹脂、更にはエンジニアリングプラスチック等を
使用できる。上記粘着性物質には、粘着剤の外、ワック
ス、グリス、オイル、ペトラタム等の粘稠性物質も使用
できる。
【0011】本発明に係る除塵プレ−トの粘着式除塵シ
−トには、通気性の絶縁シ−トに、通気性を充分に保持
し得るように粘着性物質を塗布したものを使用すること
もでき、この場合、除塵プレ−トをスクリ−ンとして空
気を通過させると、空気中の帯電微粒子がスクリ−ン通
過直前及び通過直後に電気力線の作用を受けて粘着性物
質で捕捉できる。このように、本発明に係る除塵プレ−
トをスクリ−ンとして使用する場合、空気流通抵抗を低
くするために、粘着除塵シ−トの通気性を高くすること
が要請される。しかしながら、除塵シ−トの通気性を高
くするには、通気性基材シ−トのメッシュを粗くする必
要があり、微粒子の粘着捕捉効率の低下が避けられな
い。従って、図4に示すように、空気流路3に本発明に
係る通気性除塵プレ−トAを数枚、多重スクリ−ンとし
て設け、除塵プレ−トAの除塵シ−トに高通気性のもの
を使用し、低流通抵抗を保証しつつ多段除塵で微粒子を
高除去率で除塵することが好ましい。図4において、4
はダクトを、5は送風ファンをそれぞれ示している。
【0012】上記の通気性基材シ−トには、例えば、不
織布、織布、フエルト、プラスチックネット、紙等を使
用でき、通気性基材シ−トの粘着性物質の塗布は基材シ
−トの目を閉ざさないように繊維の全周面または上半面
を粘着性物質で覆うようにして行われる。
【0013】本発明に係る除塵プレ−トの加電圧は通常
±5kv〜±50kvに設定され、電圧加電時での充電
電流は、感電を防止するために10μA以下に設定する
ことが望ましい。この加電装置としては、電源として電
池または100ボルト電源を用いた高電圧装置が使用さ
れ、電源内部インピ-ダンスまたは外部抵抗の接続によ
り短絡時の電流を10μA以下とした感電時の衝撃の小
さいタイプの電源を使用することが望ましい。また、省
エネルギ−のため断続的に印加するものの選択使用も可
能である。
【0014】本発明に係る除塵シ−トによれば、1μm
以下の微粒子や病原菌の捕捉が可能であり、特に、半導
体製造のクリ−ンル−ムや病院での使用に好適である。
勿論、一般家庭、工場でも使用でき、煙の除去、靴底の
ゴミ取りマット等としても使用可能である。
【0015】
【発明の効果】本発明に係る静電式除塵プレ−トにおい
ては、帯電微粒子に静電力を作用させるための電極をフ
レ−ムに設け、このフレ−ムに粘着式除塵シ−トを張設
しており、フレ−ムを除塵シ−トの支持枠と電極とに併
用しているから、コンパクト化を図ることができる。更
に、静電的吸引と粘着とにより集塵しているから、課電
を断って除塵プレ−トを取り替える際でも、ちり等の再
飛散を防止して捕捉を保持でき、除塵プレ−トの交換や
使用済み除塵プレ−トの廃棄処理が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1の(イ)は本発明に係る除塵プレ−トの一
例を示す説明図、図1の(ロ)は図1の(イ)における
ロ−ロ断面図である。
【図2】図1の(イ)のセンタ−ラインでの電気力線の
分布状態を示す説明図である。
【図3】本発明に係る除塵プレ−トにおけるフレ−ムの
別例を示す説明図である。
【図4】本発明に係る除塵装置の一例を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 フレ−ム 10 フレ−ム本体 11 電極 12 電極 2 粘着式除塵シ−ト A 除塵プレ−ト 3 空気通路 4 ダクト 5 送風ファン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 守山 高明 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フレ−ムに、フレ−ム前方または後方或い
    は双方に隣接する空間に電気力線を作用させるように対
    電極を具備させ、該フレ−ムの前面または後面或いは両
    面に、粘着式除塵シ−トを張設したことを特徴とする除
    塵プレ−ト。
  2. 【請求項2】請求項2記載の除塵プレ−トに使用する粘
    着式除塵シ−トであり、通気性絶縁基材にその通気性を
    保持させて粘着性物質を塗布してなる除塵シ−ト。
  3. 【請求項3】粘着性物質が粘着剤、ワックス、グリス、
    オイル、ペトラタムの何れかである請求項2記載の除塵
    シ−ト。
  4. 【請求項4】請求項2記載の除塵プレ−トを空気通路内
    にスクリ−ンとして取付けたことを特徴とする除塵装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006125426A1 (de) * 2005-05-27 2006-11-30 Fraunhofer-Gesellschaft zur Förderung der angewandten Forschung e.V. Vorrichtung zur reinigung von innenräumen in vakuumkammern
CN104550131A (zh) * 2014-12-31 2015-04-29 天津市欣跃今朝科技发展有限公司 一种静电除尘喷头固定装置
WO2017188612A1 (ko) * 2016-04-27 2017-11-02 주식회사 엘지화학 전기장 흡착 방식을 이용한 이물질 제거 시스템 및 제거 방법

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