JPH10340334A - デジタルカラ−静止画像の中の切り出す対象の輪郭を含めて太い線で明示的に指定した領域に基づいて対象の画像を切り出す方法 - Google Patents

デジタルカラ−静止画像の中の切り出す対象の輪郭を含めて太い線で明示的に指定した領域に基づいて対象の画像を切り出す方法

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JPH10340334A
JPH10340334A JP9188975A JP18897597A JPH10340334A JP H10340334 A JPH10340334 A JP H10340334A JP 9188975 A JP9188975 A JP 9188975A JP 18897597 A JP18897597 A JP 18897597A JP H10340334 A JPH10340334 A JP H10340334A
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Takuji Sogo
卓司 十河
Miharu Yamashita
美治 山下
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 デジタルカラ−静止画像、特に輪郭の判断が
難しい写真画像から不定形の目的物を切り出す。 【解決手段】切出す輪郭を内包する範囲を太い線で包囲
し、この範囲内で切出す境界を画素の色で比較計算し、
画素を切り分けて対象画像を切り出す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はコンピュ−タ−デ
ジタルカラ−静止画像処理技術に関します。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】コンピュ−タ−でデジ
タル静止画像デ−タ−を加工するコンピュ−タソフトウ
ェアは大別してコンピュ−タ画面上に直接絵を描くペイ
ントソフトと呼ばれているものと、写真や手書き絵や印
刷物をスキャナ−等でコンピュ−タにデジタルデ−タ−
として読み込んだものを加工するフォトレタッチソフト
があります。唯、両者は互いに重複する処理があり、明
確な区別ではありません。これらを総称してグラフィッ
ク処理ソフトと呼ぶこともあります。グラフィックソフ
トの基本的な処理の一つである、画像より任意部分を切
り出す処理は「切り抜き」と呼ばれています。例えば写
真の中の人物のみを切り抜く処理。この「切り抜き」処
理は、数多くのグラフィック処理ソフトにも用意されて
おり、様々な特徴を持った手法を採用しています。しか
し「切り抜き」は一般的な処理でありながら、意外と色
が一様でない写真画像に対しては処理が不確実で、不定
形な部分の正確な切り抜きは容易ではありません。さら
に切り出す部分とそれ以外の部分に同じ様な色(色相・
彩度・明暗)が存在する画像に対しては、処理方法事態
が無効であったり、デジタル画像デ−タ−の詳しい知識
を要する色範囲の設定を必要としたりします。既存のグ
ラフィック処理ソフトで写真画像から不定形部分を正確
に切り抜くには、先ずやや大きめに切り取り、個々の画
素を識別できるように拡大し不要な画素を一つずつ丹念
に消して行くという、手間と時間を厭わない方法を取ら
ざるを得ません。この方法では比較的簡単なものでも処
理に十数分を要し、複雑なものでは一日を要することも
あります。まして動物の毛先まで正確に切り抜く作業は
非常に微細なものであり、さらに拡大すれば毛先とそう
でない画素の見分けが分からなくなるなど、困難を極め
る作業です。このように、幼児でも絵を描いたり加工す
ることができるグラフィック処理ソフトで簡単に思われ
がちな「切り抜き」は実際には難しい処理なのです。既
存ソフトが採用している「切り抜き」手法の写真画像に
対する処理の不確実性を、この発明の確実性と比較する
ために、以下にその技術例を記します。
【0003】
【従来の技術の1】 「投げ縄」と呼ばれている方法
(N) 切り抜く対象の周囲に文字通り投げ輪を描きますと、コ
ンピュ−タはその輪を内側に向かって締めて行き、異な
った色の箇所で輪の縮小は止まり対象を切り抜きます。
背景が青空のようなごく単純なものには有効ですが、通
常写真画像は画素ごとに微妙に色が異なるため、異なる
色を境界とする方法は一般的な写真画像に対しては役に
立ちません。この技術の思考は目的物の輪郭線を求める
方法に属します。
【0004】
【従来の技術の2】 「マジックワイヤ−」と呼ばれて
いる方法(P) この方法の内部処理は「投げ縄」と似ていますので、そ
の欠点は同様です。手順は切り抜く対象の近傍をカ−ソ
ルでポイントして行きますが、対象が不定形の場合、そ
の曲線に沿って幾十・幾百のポイントを指定して囲む輪
を作りますので「投げ縄」と結果は同じなのにより手間
が掛かります。また、ポイントは小さいですが丸とか四
角で表示されますので、対象物の輪郭近くをポイントし
ますと輪郭が隠れてしまい次のポイントが定め難くなり
ます。このことは到底微細なものを区分け出来ないこと
を意味します。この技術も対象の輪郭線を求める方法で
す。
【0005】
【従来の技術の3】 「マジックワンド」と呼ばれてい
る方法(Q) この方法は画像全体の中の除外したい色を指定し、その
色と似た色の画素を画像から消します。この処理は残し
たい絵に同じ色が存在しても消してしまいます。従って
事実上複雑な画像には使用出来ません。この欠点を防ぐ
ため切り出す対象を先ずマスキングと呼ばれる方法で保
護処理を施し防ぐ方法を採用しているソフトもあります
が、マスキングを正確に行うこと自体が困難な作業で
す。この技術の思考の基は同色を求める方法に拠ってい
ます。
【0006】
【従来の技術の4】 「自由曲線描画」この方法は円形
や方形を描いて切り取り領域を作る方法と同様であり最
もスタンダ−ドな手段です。マウスカ−ソルを切り抜く
目的物の境界線を辿って線を描いていくだけですが切り
過ぎたら修復は出来ません。特に写真では元通りの修復
は困難です。また写真画像は輪郭が不明瞭なものが多く
輪郭そのものを見極めることは大変目を疲れさします。
唯、大きめに切り取り後で修正していくなら、上記の3
方法より確実です。この方法は単に使用者の目で対象の
輪郭を判断していく手作業です。
【0007】
【従来の技術の5】 上記以外の方法もこれらを応用し
たものであり、極めて微細なもの(例えば毛の長いネコ
の毛先(H)まで)を判別し簡単に切り出せるこの発明
に類似するものは有りません。
【0008】
【課題を解決するための手段】以上の例のような、コン
ピュタ−写真画像処理の「切り抜き」の欠点を解消し幼
年者でも切り抜きが簡単に出来、またグラフィックデザ
イナ−にも十分使用出来、その生産性の飛躍的な向上と
微細な箇所まで忠実に切り抜く処理方法を特許請求の範
囲に記しました、おおまかな境界領域(ニ)の指定に基
ずき、切り出す対象(ホ)と除外する部分(へ)に全て
の画素を分別する方法で課題を解決しています。その詳
細は「実施例」に詳しく記しています。
【0009】
【発明の実施の形態】この発明を実行するのに必要なハ
−ドウェア条件は画像表示装置と中央演算ユニットをも
つ機器であればよく特定のオペレ−ティングシステム等
は必要としません。即ち、コンピュ−タ−機能を持った
機器であれば実行出来ますが、通常はパソコンで実施出
来ます。
【0010】
【実施例】パソコンでのこの発明の実行手順を述べま
す。この発明のファイルを開き、画像表示装置に切り抜
きを目的とするカラ−画像(画像色数制限なし)又は、
グレイスケ−ル画像を呼び出し表示します。次に、使用
者は表示された画像の中の切り出したい領域[以下、前
景領域と呼ぶ(ホ)]の輪郭上を任意の太さのマウスカ
−ソルペン(以後ペンと称する)でおおまかに線描きし
境界領域(ニ)を決定します。この際、輪郭はペンの中
心にある必要は有りません。切り出し処理の使用者手作
業はここ迄あり、操作の負担も極めて小さいのです。
【0011】境界領域明示ペンの太さは切り出す画像の
大小によって適当な太さを選ぶが、一般的には9ドット
から11ドットの太さが標準(ロ)です。非常に小さい
対象の場合はより細いペン(F)を用い、逆に広い範囲
指定を必要とする場合はその範囲を覆う太いペン(イ)
を用います。ぺンの太さは境界領域の広さであり計算さ
れる画素数が多くなり計算にそれだけ時間を要するが、
マウスのように精確な動きが不得手な道具を使用する場
合などでは、計算時間を気にするよりも太めのペンで輪
郭に気を使わずおおまかに指定する方が気疲れせず、か
えって能率が上がります。他の方法での切り抜きの困難
さは切り出す輪郭をおおまかに指定出来ないことに一つ
の原因があります。
【0012】指定が終われば自動的に切り出したい領域
[前景領域(ホ)]と他の領域[背景領域(ヘ)]の仕
分け計算処理に入ります。仕分け処理とは他の方法と異
なるこの発明の核で、他の方法の計算方法が思考の基に
している切り抜き対象の輪郭を求めるのではなく、切り
抜く対象と除外されるものとに総ての画素に領域属性を
付け分別する処理のことです。そして境界領域(ニ)の
設定は分別に必要な計算する領域を限定し冗長な計算を
排し分別を最も効率よく処理するための発明の重要な要
素です。この仕分け処理により使用者は切り抜く対象の
輪郭を気にせず、おおまかな境界領域(ニ)指定で精確
な切り抜き(H)が出来るのです。しかも、既存技術で
は望めなかった微細な切り分けが出来るのです。
【0013】その仕分け計算処理方法を具体的に記述し
ます。境界領域(ニ)内の総ての画素一つ一つについ
て、境界領域(ニ)と接している既知の前景領域(ホ)
[または背景領域(ヘ)]の画素と比較し、その色の差
が一定の閾値以下であれば、その画素を前景領域(ホ)
[または背景領域(ヘ)]の画素とします。この閾値を
漸増しながら境界領域(ニ)内の画素総てを仕分けし終
われば切り出しは終りです。計算手法 1.画素間の色の差の閾値の初期値として小さな値を設
定する、例えば1とする。 2.処理する画素の位置に初期値として例えば画像の左
上の位置を設定する。但し、これは全ての画素について
逐次以下の処理を行うためのものでありますので、かな
らずしも左上である必要はありません。 3.処理される位置の画素の属性が境界領域で、且つそ
の周囲の8画素のいずれかの属性が前景領域または背景
領域であるときは、4から5の処理を行います。そうで
ないときは次の画素の処理を行うために、6の処理に移
ります。 4.処理される位置の画素と、その周囲の前景領域また
は背景領域に属する個々の画素間の色の差を求めます。
色の差は数値で示されれば何でもよい。例えば、RGB
空間における距離。 5.求めた色の差のうち、その最小値が現在の閾値より
小さい場合は、その最小値を与える画素の属性を処理さ
れる位置の画素として設定します。即ち、最小値を与え
る画素が前景領域に属するとき求める位置の画素の属性
を前景領域とします。背景領域に属するなら背景領域に
なります。何れでもないときはそのまま境界領域として
置きます。 6.次に処理すべき画素の位置を移し、上記の計算を繰
り返し、全ての画素の計算を終われば、そのまま境界領
域として残っている画素を処理するため、画素間の色の
さの閾値を増やし、未処理の境界領域がなくなるまで繰
り返します。
【0014】仕分け処理終了直後の画面は(C)状態で
す。又、(D)の状態にも変更出来、これによって切り
抜いた状態を使用者は、より明確に確認出来ます。以上
が、この発明の実施処理手順の全てです。(E)は逆の
処理です。
【0015】
【発明の効果】この発明を使えば、仕分け処理の計算に
要する時間は、境界領域の広さと電算機の能力によって
異なりますが、手札程度のポ−トレ−ト写真画像より人
物のみを切り取るのに一般の32ビットパソコンで約二
三十秒あれば出来ます。境界領域指定の手作業時間を加
えても一分間前後で出来ます。切り出す目的物の輪郭の
複雑さは計算時間に殆ど影響しません。また、年齢も問
わず、画像デ−タの専門知識も必要とせず、背景が多色
多彩であっても、前景の輪郭が複雑な写真画像も線画と
変わりなく、簡単に精細な写真画像の切り抜き(図4)
が一回の処理で出来ます。
【図面の簡単な説明】
【図1】はこの発明の処理を順序別に分けて示したもの
です。
【符号の説明】
A は原画です。 B は境界領域を明示的に指定した状態を示す。 C は計算が終わり、除外画素に半透明マスクが掛かっ
た状態。 D はマスクを不透明にし結果を確認し易くした状態。 E はDの反対の処理の結果を示したものです。
【図2】は境界領域の明示用ペンの使用状況を示す。
【符号の説明】
イ は標準のペンの太さを示す。 ロ は太いペンを必要とする箇所を示す。 ハ は標準ペンを上下左右に振って太くした状態を示
す。 ニ は境界領域を示す。 ホ は前景領域を示す。 ヘ は背景領域を示す。
【図3】は極めて小さい目的物を切り出す例。
【符号の説明】
F は細いペンで境界領域を描いた状態を示す。 G は小さい目的物を切り出した状態を示す。
【図4】はこの発明の切り抜き精度を示す。
【符号の説明】
H はネコの毛先まで認識した状態を示す。 I は衣服の境界領域下端の皺まで認識した状態を示
す。 J は衣服のしわの認識を避けるため1dotのペン
で境界領域を指定した結果を示す。
【図5】は背景と前景が同じような色でも分別出来るこ
とを示す。
【符号の説明】
K は門と扉の原画 ト は輪郭の見分けが極めて難しい箇所を示す。 L はおおまかな境界領域を指定した状態を示す。 M は見分けが困難な箇所も切り分けた状態を示す。
【図6】は既存の切り抜き処理の限界を示す。
【符号の説明】
N は 「投げ縄」方法の限界を示す。 P は 「マジックワイヤ−」でポイントした状態を示
す。 Q は 「マジックワンド」の難しさを示す。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年10月7日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の処理上の基本である切り分けるため
の境界領域を明示的指定をあらわしたものです。他の図
面はこの図1の参考補助図としての図2から図5と、こ
の発明と既存技術の比較の図6です。
【図2】図1の切り抜き処理を別の分かり易い画像で処
理順序別に表示した補助図です。
【図3】極めて小さい切り出したい目的物も切り抜ける
ことを示した参考図です。
【図4】切り抜き完了時の精度を図4の符号HとIとJ
の画像を使って示した参考図です。
【図5】原画の背景と前景の境界付近が同じような色で
あるため既存の技術では自動的に切り抜けない個所も切
り抜けることを分かり易い画像を使って示した参考図で
す。
【図6】この発明の対して既存の切り抜き技術の限界を
示し、この発明との相違を比較補助説明図です。
【符号の説明】 イ 標準の太さのペンで指定した個所 ロ 太いペンを必要とする個所 ハ ペンを上下左右に振って太く明示した個所 ニ 境界領域 ホ 前景領域 ヘ 背景領域 ト 輪郭の見分けが難しい個所 A 切り抜き前の原画 B 切り抜くための境界領域を明示的に指定した状態 C 切り抜きの自動計算処理が終わり、除外する画素が
半透明色になった状態 D 符号Cの半透明部分を不透明にして切り抜き完成状
態 E 完成状態が逆の処理結果 F 原画の中の小さい対象に細いペンで境界領域を指定
した状態 G 符号Fの切り抜き完成状態 H 凹凸の細かい個所まで認識し切り抜いた状態 I 衣服の境界領域下端の皺まで切り分けた状態 J 符号Iの皺の認識を避ける1ドットの太さで境界領
域を指定した結果 K 切り抜く境界線が不確かな画像。例、門の上部と門
扉の境界が不明瞭 L 大まかに境界領域を指定した状態 M 見分けが困難な個所も切り分けた状態 N 処理方法「投げ縄」方法の限界 P 処理方法「マジックワイヤー」でポイントした状態 Q 処理方法「マジックワンド」方法の結果 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年11月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の処理上の基本である切り分けるため
の境界領域の明示的指定をあらわしたものです。他の図
面はこの図1の参考補助図としての図2から図5と、こ
の発明と既存技術の比較の図6です。
【図2】図1の切り抜き処理を別の分かり易い画像で処
理順序別に表示した補助図です。
【図3】極めて小さい切り出したい目的物も切り抜ける
ことを示した参考図です。
【図4】切り抜き完了時の精度を図4の符号HとIとJ
の画像を使って示した参考図です。
【図5】原画の背景と前景の境界付近が同じような色で
あるため既存の技術では自動的に切り抜けない個所も切
り抜けることを分かり易い画像を使って示した参考図で
す。
【図6】この発明の対して既存の切り抜き技術の限界を
示し、この発明との相違を比較補助説明図です。
【符号の説明】 イ ペンを上下左右に振って太く明示した個所標準の太さのペンで指定した個所太いペンを必要とする個所 ニ 境界領域 ホ 前景領域 ヘ 背景領域 ト 輪郭の見分けが難しい個所 A 切り抜き前の原画 B 切り抜くための境界領域を明示的に指定した状態 C 切り抜きの自動計算処理が終わり、除外する画素が
半透明色になった状態 D 符号Cの半透明部分を不透明にして切り抜き完成状
態 E 完成状態が逆の処理結果 F 原画の中の小さい対象に細いペンで境界領域を指定
した状態 G 符号Fの切り抜き完成状態 H 凹凸の細かい個所まで認識し切り抜いた状態 I 衣服の境界領域下端の皺まで切り分けた状態 J 符号Iの皺の認識を避ける1ドットの太さで境界領
域を指定した結果 K 切り抜く境界線が不確かな画像。例、門の上部と門
扉の境界が不明瞭 L 大まかに境界領域を指定した状態 M 見分けが困難な個所も切り分けた状態 N 処理方法「投げ縄」方法の限界 P 処理方法「マジックワイヤー」でポイントした状態 Q 処理方法「マジックワンド」方法の結果 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年12月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】その仕分け計算処理方法を具体的に記述し
ます。境界領域(ニ)内の総ての画素一つ一つについ
て、境界領域(ニ)と接している既知の前景領域(ホ)
[または背景領域(ヘ)]の画素と比較し、その色の差
が一定の閾値以下であれば、その画素を前景領域(ホ)
[または背景領域(ヘ)]の画素とします。この閾値を
漸増しながら境界領域(ニ)内の画素総てを仕分けし終
われば切り出しは終りです。計算手法は次の1から6に
拠ります。 1.画素間の色の差の閾値の初期値として小さな値を設
定する、例えば
【数1】 2.処理する画素の位置に初期値として例えば画像の左
上の位置を設定する。但し、これは全ての画素について
逐次以下の処理を行うためのものでありますので、かな
らずしも左上である必要はありません。処理すべき画素
の位置
【数2】 3.処理される位置の画素の属性が境界領域で、且つそ
の周囲の8画素のいずれかの属性が前景領域または背景
領域であるときは、4から5の処理を行います。そうで
ないときは次の画素の処理を行うために、6の処理に移
ります。 4.処理される位置の画素と、その周囲の前景領域また
は背景領域に属する個々の画素間の色の差を画素間の色
の差
【数3】 で求めます。色の差は数値で示されれば何でもよい。例
えば、RGB空間における距離
【数4】 但し、
【数5】 は平方根
【数6】 はそれぞれ比較する画素間のRGBの値。これはHVS
の値でもよい。 5.求めた色の差のうち、その最小値が現在の閾値より
小さい場合は、その最小値を与える画素の属性を処理さ
れる位置の画素の属性として設定します。求めた色の差
の結果
【数7】 なら
【数2】の画素の属性に設定する。 即ち、最小値を与え
る画素が前景領域に属するとき求める位置の画素の属性
を前景領域とします。背景領域に属するなら背景領域に
なります。何れでもないときはそのまま境界領域として
置きます。 6.次に処理すべき画素の位置を移し、上記の計算を繰
り返し、全ての画素の計算を終われば、そのまま境界領
域として残っている画素を処理するため、画素間の色の
差の閾値を増やし、未処理の境界領域がなくなるまで繰
り返します。画素間の色の差の閾値の漸増は
【数8】 のようにする。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンピュタ−機能を持つ機器の画面にデ
    ジタルカラ−静止画像を表示し、切り出す対象の輪郭を
    含むように明示的に任意の太い線で大まかに指定(ニ)
    し、この指定範囲を境界領域(ニ)として、その色と線
    に接する切り出し対象(ホ)および除外する部分(ヘ)
    の画素の色とを比較計算し、切り出す画素と除外する画
    素に仕分け、対象の画像を切り出す方法。
JP9188975A 1997-06-09 1997-06-09 デジタルカラ−静止画像の中の切り出す対象の輪郭を含めて太い線で明示的に指定した領域に基づいて対象の画像を切り出す方法 Pending JPH10340334A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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