JPH10340071A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JPH10340071A
JPH10340071A JP16652897A JP16652897A JPH10340071A JP H10340071 A JPH10340071 A JP H10340071A JP 16652897 A JP16652897 A JP 16652897A JP 16652897 A JP16652897 A JP 16652897A JP H10340071 A JPH10340071 A JP H10340071A
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JP
Japan
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liquid crystal
signal
video signal
polarity
display device
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JP16652897A
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Hiroshi Takeda
広 武田
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】液晶表示装置の増幅部及びソースドライバの出
力バッファの低耐圧化と共にスルーレートの低いデバイ
スを用いる事ができ、また従来の液晶表示装置より信号
処理回路の簡略化及び低消費電力化を実現することがで
きる液晶表示装置の提供。 【解決手段】アクティブマトリクス型液晶表示装置にお
いて、表示画素電極と液晶層を挟んで対向する対向電極
を、ドレインラインと、同数・同方向に分割し、上記表
示画素電極に印加する映像信号の極性を所定周期で反転
すると共に、上記映像信号の極性を反転した信号に一定
の直流電圧を重畳した信号を各分割対向電極に印加す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置に関
し、特に、アクティブマトリクス型液晶表示装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置の構成と駆動方法につい
て、第1の従来技術を図7を用いて説明する。図7は、
第1の従来技術の液晶表示装置の構成を示すブロック図
である。
【0003】図7を参照すると、映像(Video)信
号を入力とするデータ反転部10は、第一極性反転部1
1と第二極性反転部12とから構成されている。第一極
性反転部11では、入力される映像信号を1水平走査期
間毎にその信号の極性を反転、あるいは非反転を行う。
そして、この信号を、更にフレーム周期毎に、極性が異
なるように反転、あるいは非反転を行っている。第二極
性反転部12は、第一極性反転部11で変換されたデー
タの極性反転を行っている。
【0004】増幅部20は、前段のデータ反転部10か
ら出力される映像信号を、液晶を駆動できるような信号
に変換を行う。
【0005】コントローラ部30は、入力される水平同
期信号Hsync、垂直同期信号Vsync、クロック
信号CLKを受け、データ反転部10、ソースドライバ
130、ゲートドライバ50の制御を行っている。
【0006】ソースドライバ130は、図6に示すよう
に、シフトレジスタ131、サンプルホールド回路13
2、及びシングル出力バッファ133からなり、薄型ト
ランジスタ90(以下「TFT」と略記する)のドレイ
ンライン100を駆動するソースドライバであり、所定
のサンプルクロックで映像信号をサンプリングする。
【0007】再び図7を参照して、ゲートドライバ50
は、シフトレジスタからなる、TFT90のゲートライ
ン80を駆動するゲートドライバであり、垂直スタート
パルスVSPによってデータが1ビットセットされ、垂
直クロック信号VCKにより、シフトされて所定のゲー
トラインを順次選択し、ソースドライバ130でホール
ドされた信号をTFT90に供給する。
【0008】パネル60は、TFTを用いたアクティブ
マトリクス型の液晶パネルであり、液晶70、ゲートラ
イン(G1、G2、G3、…)80、TFT90、ドレ
インライン(D1、D2、D3、D4、…)100、共
通対向電極140から構成されている。
【0009】TFT90は、ゲートドライバ50からの
選択信号により、ソースドライバ130から出力される
映像信号を順次選択し、図8に示すように、TFT90
に夫々結合した画素電極であるセグメント電極(12
0、121、122、…)に供給する。図8は、上記し
た液晶表示装置の電極配列を示したものである。
【0010】図8のパネル60は、第1基板と第2基板
との間に液晶物質を介在せしめたものであり、第1基板
には、TFT(図示せず)に夫々結合した画素電極であ
るセグメント電極(120、121、122、…)が多
数行列配置されている。
【0011】一方、これに対向する第2基板の共通対向
電極170は、全ての表示画素に共通の単一の電極で構
成されている。
【0012】図7に示した回路構成及び動作から、図8
に示すパネルのセグメント電極と共通対向電極に印加さ
れる信号波形を、図9の信号波形図に示す。図9に示す
ように、映像信号Eは、セグメント電極(120、12
1、122、…)に、1水平走査期間毎に極性が反転す
る映像信号が、フレーム毎に、対向電圧Fを中心に極性
反転して印加される。
【0013】この第1の従来技術では、液晶パネル60
を交流駆動するために、共通対向電極170に印加され
る対向電圧Fを中心に、反転・非反転を行った映像信号
が入力される。そのため、液晶パネル60を全黒表示す
るために、必要電圧の2倍の振幅の映像信号を駆動する
ことが可能な信号処理回路及びソースドライバが必要と
なる。このため、増幅部及びソースドライバに高耐圧の
デバイスを用いる必要がある。
【0014】また、動作周波数の速くなる高精細な液晶
表示装置においては、高耐圧でなおかつ高スルーレート
のデバイスを、増幅部及びソースドライバに用いる必要
があり、技術的デメリット及びコストダウンの妨げにな
っている。
【0015】増幅部及びソースドライバの低耐圧化に関
する従来技術として、例えば特開平8−248930号
公報には、複数の表示画素電極が行列配置された第1の
基板とこれに対向する対向電極を備えた第2の基板との
間に液晶物質を介在してなるアクティブマトリクス型の
液晶表示装置において、上記対向電極を上記表示画素電
極の列配置方向に延在するように櫛歯状に適数列に分割
してなり、各表示画素電極に印加する映像信号の極性を
所定周期で分割対向電極に対して反転させると共に各分
割対向電極間で独立した夫々の印加直流電圧の電圧値を
所定周期でかつ反転前の映像信号の変動範囲程度の第1
の値と第2の値との間で切り換え設定するようにした液
晶表示装置が提案されている。
【0016】この第2の従来技術の液晶表示装置につい
て図10を用いて説明する。図10は、第2の従来技術
の液晶表示装置の構成を示すブロック図である。
【0017】図10を参照すると、この液晶表示装置
は、データ反転部10、増幅部20、コントロール部3
0、ソースドライバ130、ゲートドライバ50、液晶
パネル60、及び輝度調整回路190を備えて構成され
ている。このうち、データ反転部10、増幅部20、コ
ントロール部30、ソースドライバ130、ゲートドラ
イバ50については、上記した第1の従来技術の回路構
成及び動作が全く同一であり、それらの説明は省略す
る。
【0018】パネル60は、TFTを用いたアクティブ
マトリクス型の液晶パネルであり、液晶70、ゲートラ
イン(G1、G2、G3、…)80、TFT90、ドレ
インライン(D1、D2、D3、D4、…)100、奇
数列対向電極180、偶数列対向電極181から構成さ
れている。TFT90は、ゲートドライバ50からの選
択信号により、ソースドライバ130から出力される映
像信号を順次選択し、図11に示すTFT90に夫々結
合した画素電極であるセグメント電極(120、12
1、122、…)に供給する。
【0019】第1、第2、第3、第4アナログスイッチ
S1、S2、S3、及びS4は、コントロール部30に
より、1水平走査期間毎に信号の極性を反転、あるいは
非反転し、更にフレーム周期毎に極性が異なるように反
転、あるいは非反転を行っている極性反転信号Pとその
反転信号Nによって制御されている。
【0020】輝度調整回路190は、直流電圧(+VD
D)とグランド電位間に直列に接続された第1抵抗R
1、可変抵抗VR、及び第2抵抗R2により構成され、
第1抵抗R1と可変抵抗VRとの接続点(第1接続点)
P1が前記第1アナログスイッチS1と第3アナログス
イッチS3とに、可変抵抗VRと第2抵抗R2との接点
(第2接続点)P2が前記第2アナログスイッチS2と
第4アナログスイッチS4とに接続されている。そし
て、第1、第2アナログスイッチ出力は液晶70の1列
毎に(図面の縦方向)分割された奇数列対向電極ライン
180に接続され、第3、第4アナログスイッチ出力は
偶数列対向電極ライン181に接続される。
【0021】次に、この第2の従来技術の動作について
説明する。初めに、極性反転信号Pとその反転信号N
は、1水平走査期間毎に信号の極性を反転、あるいは非
反転し、更にフレーム同期毎に極性が異なるように反
転、あるいは非反転を行っているため、例えば1フレー
ム目は、第1アナログスイッチS1、第4アナログスイ
ッチS4は第1水平走査期間時オン、第2水平走査期間
時オフする。一方、第2アナログスイッチS2、第3ア
ナログスイッチS3は第1水平走査期間時オフ、第2水
平期間時オンとなるように開閉する。
【0022】このため、第1水平走査期間時には輝度調
整回路200の第1接続点P1の高い電圧(VH)が奇
数列対向電極ライン180に印加されると共に、第2接
続点P2の低い電圧(VL)が偶数列対向電極ライン1
81に印加される。
【0023】また、第2水平走査期間時には輝度調整回
路70の第2接続点P2の低い電圧(VL)が奇数列対
向電極ライン180に印加されると共に第1接続点P1
の高い電圧(VH)が偶数列対向電極ライン181に印
加される。2フレーム目はこの逆となる。
【0024】図11に、第2の従来技術の液晶表示装置
の電極配列を示す。図11のパネル60は、第1基板と
第2基板との間に液晶物質を介在せしめたものであり、
第1基板にはTFT(図示せず)に夫々結合した画素電
極であるセグメント電極(120、121、122、
…)が多数行列配置されている。
【0025】一方、これに対向する第2基板の対向電極
は表示画素のドレインライン方向、即ち前記セグメント
電極の列方向に櫛歯状に延在するように奇数列180と
偶数列181に分割された構成となっている。
【0026】図10の回路構成及び動作から、図11に
示すパネルのセグメント電極と分割対向電極に印加され
る信号波形を、図12に信号波形図として示す。図12
に示すように、セグメント電極(120、121、12
2、…)に1水平走査期間周期で極性が反転する映像信
号が、奇数列・偶数列毎に映像信号G・Jに示すように
極性反転して印加される。
【0027】奇数列の分割対向電極180には、1水平
走査期間周期で第1の直流電圧VLと第2の直流電圧V
Hとが交互に切り替わる対向電圧Hが印加されると共
に、偶数列の分割対向電極181には、奇数列分割対向
電極180に印加される電圧と逆の位相の対向電極Iが
印加されることになる。
【0028】また、2フレーム目はこの逆となる。この
ため、液晶パネル60を交流駆動するために、対向電極
に印加される電圧を中心に、反転・非反転を行った映像
信号が入力される必要が無く、増幅20部及びソースド
ライバ130の低耐圧化を可能にしている。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】上述の第2の従来技術
では、確かに、増幅部20及びソースドライバ130の
低耐圧化が可能である。
【0030】しかしながら、映像信号の振幅に関して
は、上記第1の従来技術、第2の従来技術共に、液晶パ
ネル60を全黒から全白表示するために必要な振幅の電
圧を扱うことになる。
【0031】このため、動作周波数の速くなる高精細な
液晶表示装置では、液晶に映像信号を書き込む時間が短
くなることから、増幅部20及びソースドライバ130
には、1画素表示期間内に全黒から全白表示するために
必要な振幅の電圧を駆動する能力のある高スルーレート
のデバイスを用いなければならず、技術的デメリット及
びコストダウンの妨げになっている。
【0032】したがって、本発明は、上記問題点に鑑み
てなされたものであって、その目的は、増幅部及びソー
スドライバの所要駆動電圧を低減し、且つ、動作周波数
の速くなる高精細な液晶表示装置においても、従来と同
等のスルーレートのデバイスの増幅部及びソースドライ
バを用いて実現可能な液晶表示装置を提供することにあ
る。
【0033】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の液晶表示装置は、互いに直交配置された複
数のゲートラインとドレインラインとを有し、前記ゲー
トラインと前記ドレインラインの交点部分に表示画素電
極を選択するための薄膜トランジスタがそれぞれ配置さ
れ、該薄膜トランジスタのソース電極に表示画素電極が
接続されている第1の基板と、前記第1の基板と液晶層
を挟んで対向する対向電極を備えた第2の基板と、を含
むアクティブマトリクス型液晶表示装置において、前記
第2の基板の対向電極が、前記ドレインラインと同数・
同方向に分割されてなり、前記表示画素電極に印加する
映像信号の極性を所定周期で反転すると共に、前記映像
信号の極性を反転した信号に一定の直流電圧を重畳した
信号を、前記各分割対向電極に印加する、ことを特徴と
する。
【0034】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施の形態につ
いて以下に説明する。本発明の好ましい実施の形態は、
アクティブマトリクス型液晶表示装置において、表示画
素電極と液晶層を挟んで対向する対向電極を、ドレイン
ラインと、同数・同方向に分割し、上記表示画素電極に
印加する映像信号の極性を所定周期で反転すると共に、
上記映像信号の極性を反転した信号に一定の直流電圧を
重畳した信号を各分割対向電極に印加するようにしたも
のである。
【0035】本発明の実施の形態においては、表示画素
電極に印加する映像信号に対して、映像信号の極性を反
転した信号に一定の直流電圧を重畳した信号を各分割対
向電極に印加するようにしたことにより、液晶表示装置
の信号処理回路において、映像信号を液晶パネルに印加
するまで、その振幅を、従来の1/2倍の大きさで処理
することができる。
【0036】これにより、図7に示した上記第1の従来
技術と比較した場合、増幅部及びソースドライバの耐圧
を約1/2倍にすることができる。
【0037】また、液晶に映像信号を書き込む時間が短
くなる動作周波数の速い高精細な液晶表示装置において
も、映像振幅を従来の1/2倍の大きさに処理すればよ
いことから、従来と同等のスルーレートのデバイスの増
幅部及びソースドライバを用いても、充分液晶に映像信
号を書き込むことができる。
【0038】
【実施例】上記した実施の形態について更に詳細に説明
すべく、本発明の実施例について図面を参照して以下に
説明する。
【0039】図1は、本発明の液晶表示装置の第1の実
施例の回路構成を示すブロック図である。
【0040】図1を参照すると、本実施例は、データ反
転部10、増幅部20、コントロール部30、ソースド
ライバ40、ゲートドライバ50、及び、液晶パネル6
0を備えて構成されている。
【0041】液晶パネル60は、TFT(薄型トランジ
スタ)を用いたアクティブマトリクス型の液晶パネルで
あり、液晶70、ゲートライン(G1、G2、G3、
…)80、TFT(薄型トランジスタ)90、ドレイン
ライン(D1、D2、D3、D4、…)100、及び、
列分割対向電極(110、111、112、113、
…)から構成されている。
【0042】データ反転部10は、第一極性反転部11
と第二極性反転部12とから構成されている。第一極性
反転部11では、入力される映像信号を1水平走査期間
毎にその信号の極性を反転、あるいは非反転を行う。こ
の信号を、更にフレーム周期毎に極性が異なるように反
転、あるいは非反転を行っている。第二極性反転部12
は、第一極性反転部11で変換されたデータの極性反転
を行っている。
【0043】増幅部20は、前段のデータ反転部10か
ら出力される映像信号を、液晶を駆動できるような信号
の1/2倍の振幅に変換する増幅部である。
【0044】コントロール部30は、入力される水平同
期信号Hsync、垂直同期信号Vsync、クロック
信号CLKを受け、データ反転部10、ソースドライバ
40、ゲートドライバ50の制御を行っている。
【0045】図2は、ソースドライバ40の回路構成の
一例を示す図である。図2を参照すると、ソースドライ
バ40は、シフトレジスタ44、第一サンプルホールド
43、第二サンプルホールド42、及び、差動出力バッ
ファ41から構成されている。
【0046】ソースドライバ40は、TFT90のドレ
インライン100を駆動するソースドライバであり、コ
ントロール部30から水平クロック信号HCK、水平ス
タートパルスHSPが制御信号としてシフトレジスタ4
4に入力され、水平クロック信号HCKからシフトレジ
スタ44により生成されるサンプリングクロックによ
り、映像信号のサンプリングを行うと共に、水平スター
トパルスHSPにより1水平走査期間映像信号をホール
ドを行う。
【0047】なお、奇数列のサンプルホールドを、第一
サンプルホールド43が、偶数列のサンプルホールド
を、第二サンプルホールド42が行う。
【0048】差動出力バッファ41は、第一サンプルホ
ールド43、第二サンプルホールド42からの信号を受
け、非反転・反転の信号を出力している。非反転出力が
TFT90のドレインライン(D1、D2、D3、D
4、…)に接続され、反転出力が列分割対向電極(11
0、111、112、113、…)に接続されている。
【0049】再び図1を参照すると、ゲートドライバ5
0は、シフトレジスタからなる、TFT90のゲートラ
イン80を駆動するゲートドライバであり、垂直スター
トパルスVSPによってデータが1ビットセットされ垂
直クロック信号VCKによりシフトされて所定のゲート
ラインを順次選択し、ソースドライバ40でホールドさ
れた信号を、TFTに供給する。
【0050】図3に、本発明の一実施例の液晶表示装置
の電極配列を示す。図3のパネル60は、第1基板と第
2基板との間に液晶物質を介在せしめたものであり、第
1基板にはTFT(図示せず)に夫々結合した画素電極
であるセグメント電極(120、121、122、…)
が多数行列配置されている。
【0051】一方、これに対向する第2基板の対向電極
(110、111、112、113、…)は表示画素の
ドレインライン方向、即ち前記セグメント電極の列方向
に櫛歯状に延在するように列分割された構成とされてい
る。
【0052】図1に示した本実施例の構成において、図
3に示すパネルのセグメント電極と分割対向電極に印加
される信号波形を、図4に信号波形図として示す。
【0053】図4に示すように、セグメント電極(12
0、121、122、…)に、1水平走査期間で極性が
反転する、従来の1/2の振幅の映像信号が、列毎に映
像信号A、Cに示すように極性反転して印加される。
【0054】これに対して、列分割対向電極(110、
111、112、113、…)には、セグメント電極に
印加される映像信号と逆の位相、同振幅の対向電圧B、
Dが印加されることになる。
【0055】これにより、従来と同様の実効電圧を液晶
に供給することができると共に、映像信号の振幅を従来
の1/2倍の大きさで処理することができる。
【0056】また、上記第1の実施例で用いている差動
出力のソースドライバを使用せずに、従来のシングル出
力ソースドライバを使用しても良い。
【0057】これを、本発明の液晶表示装置における第
2の実施例として、その回路ブロック図を図5に示す。
【0058】図5を参照すると、本実施例は、データ反
転部10、増幅部20、コントロール部30、TFT駆
動用ソースドライバ130、分割対向電極駆動用ソース
ドライバ140、ゲートドライバ50、及び、液晶パネ
ル60を備えて構成されている。
【0059】液晶パネル60は、TFT(薄型トランジ
スタ)を用いたアクティブマトリクス型の液晶パネルで
あり、液晶70、ゲートライン(G1、G2、G3、
…)80、TFT(薄型トランジスタ)90、ドレイン
ライン(D1、D2、D3、D4、…)100、列分割
対向電極(110、111、112、113、…)から
構成されている。
【0060】本実施例が、前記第1の実施例と相違する
点は、差動出力ソースドライバを使用せずに、シングル
出力ソースドライバを、TFT駆動用と分割対向電極駆
動用にそれぞれ使用している点にあり、その他の回路構
成・動作は、前記第1の実施例と同一であるため、同一
部分の説明は適宜省略し、以下では相違点について説明
する。
【0061】図6に、本実施例のTFT駆動用ソースド
ライバ130の構成を示す。図6を参照すると、TFT
駆動用ソースドライバ130は、シフトレジスタ13
4、第一サンプルホールド133、第二サンプルホール
ド132、及びシングル出力バッファ131から構成さ
れている。
【0062】TFT駆動用ソースドライバ130は、T
FT90のドレインライン100を駆動するソースドラ
イバであり、コントロール部30から水平クロック信号
HCK、水平スタートパルスHSPが制御信号としてシ
フトレジスタ134に入力され、水平クロック信号HC
Kからシフトレジスタ134により生成されるサンプリ
ングクロックにより、映像信号のサンプリングを行うと
共に、水平スタートパルスHSPにより1水平走査期間
映像信号をホールドを行う。なお、奇数列のサンプルホ
ールドを第一サンプルホールド133が、偶数列のサン
プルホールドを第二サンプルホールド132が行う。
【0063】シングル出力バッファ131は、第一サン
プルホールド133、第二サンプルホールド132から
の信号をそのまま出力している。
【0064】分割対向電極駆動用ソースドライバ140
の回路構成及び動作は、TFT駆動用ソースドライバ1
30の全く同一であるが、入力される映像信号につい
て、TFT駆動用ソースドライバ130は、第一サンプ
ルホールドにVideo1が、第二サンプルホールドに
Video2が入力されるのに対して、分割対向電極駆
動用ソースドライバ140は、第一サンプルホールドに
Video2が、第二サンプルホールドにVideo1
が入力される点のみが異なる。
【0065】これにより、前記第1の実施例と同様の実
効電圧を液晶に供給することができる。但し、ソースド
ライバが、前記第1の実施例の二倍必要となるため、前
記第1の実施例と比べて、その分、コストは上がる。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
下記記載の効果を奏する。
【0067】(1)本発明の第1の効果は、液晶表示装
置の信号処理回路において、映像信号を液晶パネルに印
加するまで、その振幅を従来の1/2倍の大きさで処理
することができる、ということである。これにより、本
発明によれば、前記第1の従来技術の場合と比較した場
合、増幅部及びソースドライバの耐圧を約1/2倍にす
ることができる。
【0068】その理由は、本発明においては、アクティ
ブマトリクス型液晶表示装置において、第2の基板上の
対向電極がドレインラインと同数・同方向に分割されて
おり、表示画素電極に印加する映像信号の極性を所定周
期で反転すると共に、前記映像信号の極性を反転した信
号に一定の直流電圧を重畳した信号を各分割対向電極に
印加する、ように構成したことによる。
【0069】(2)また、本発明の第2の効果として、
従来の増幅部及びソースドライバの出力バッファを用い
ても高精細の液晶表示装置を実現することができる、と
いうことである。
【0070】その理由は、本発明においては、液晶に映
像信号を書き込む時間が短くなる動作周波数の速い高精
細な液晶表示装置において、本発明によれば、映像振幅
を従来の1/2倍の大きさで処理すればよいことから、
従来と同等のスルーレートのデバイスの増幅部及びソー
スドライバを用いても、充分液晶に映像信号を書き込む
ことができるためである。
【0071】(3)また、本発明の第3の効果として、
図10に示した上記第2の従来技術と比較した場合に、
回路の簡略化を達成すると共に、低消費電力化を実現す
ることができる、ということである。
【0072】その理由は、本発明においては、上記第2
の従来技術から、第1アナログスイッチS1、第2アナ
ログスイッチS2、第3アナログスイッチS3、第4ア
ナログスイッチS4、輝度調整回路190を削除するこ
とができる、ためである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の液晶表示装置の全体構
成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施例の液晶表示装置における
ソースドライバの構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施例の液晶表示装置における
セグメント電極と分割対向電極の配置を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施例の液晶表示装置の信号波
形図である。
【図5】本発明の第2の実施例の液晶表示装置の全体構
成を示すブロック図である。
【図6】本発明の第2の実施例の液晶表示装置における
ソースドライバの構成を示すブロック図である。
【図7】第1の従来技術の液晶表示装置の全体構成を示
すブロック図である。
【図8】第1の従来技術の液晶表示装置におけるセグメ
ント電極と共通対向電極の配置を示す図である。
【図9】第1の従来技術の液晶表示装置の信号波形図で
ある。
【図10】第2の従来技術の液晶表示装置の全体構成を
示すブロック図である。
【図11】第2の従来技術の液晶表示装置におけるセグ
メント電極と共通対向電極の配置を示す図である。
【図12】第2の従来技術の液晶表示装置の信号波形図
である。
【符号の説明】
10 データ反転部 11 第一極性反転部 12 第二極性反転部 20 増幅部 30 コントロール部 40 差動出力ソースドライバ 41 差動出力バッファ 42 第二サンプルホールド回路 43 第一サンプルホールド回路 44 シフトレジスタ 50 ゲートドライバ 60 液晶パネル 70 液晶 80 ゲートライン(G1、G2、G3、…) 90 TFT(薄型トランジスタ) 100 ドレインライン(D1、D2、D3、D4、
…) 110、111、112、113、… 列分割対向電極 120、121、122、… セグメント電極 130 TFT駆動用ソースドライバ 131 シングル出力バッファ 132 第二サンプルホールド回路 133 第一サンプルホールド回路 134 シフトレジスタ 140 分割対向電極駆動用ソースドライバ 170 共通対向電極 180 奇数列対向電極 181 偶数列対向電極 190 輝度補正回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに直交配置された複数のゲートライン
    とドレインラインとを有し、 前記ゲートラインと前記ドレインラインの交点部分に表
    示画素電極を選択するための薄膜トランジスタがそれぞ
    れ配置され、 該薄膜トランジスタのソース電極に表示画素電極が接続
    されている第1の基板と、 前記第1の基板と液晶層を挟んで対向する対向電極を備
    えた第2の基板と、 を含むアクティブマトリクス型液晶表示装置において、 前記第2の基板の対向電極が、前記ドレインラインと同
    数・同方向に分割されてなり、 前記表示画素電極に印加する映像信号の極性を所定周期
    で反転すると共に、前記映像信号の極性を反転した信号
    に一定の直流電圧を重畳した信号を、前記各分割対向電
    極に印加する、ことを特徴とする液晶表示装置。
  2. 【請求項2】複数の表示画素電極が行列配置された第1
    の基板と、これと対向する対向電極を備えた第2の基板
    との間に液晶層を挟持してなるアクティブマトリクス型
    液晶表示装置において、 前記対向電極が、ドレインラインと同数分、該ドレイン
    ライン方向すなわち列方向に分割され、 前記表示画素電極に印加する映像信号の極性を所定周期
    で反転すると共に、前記映像信号の極性を反転した信号
    に一定の直流電圧を重畳した信号を、前記列方向に分割
    された前記各対向電極に印加する、ことを特徴とする液
    晶表示装置。
  3. 【請求項3】映像信号を入力するデータ反転部及びその
    出力を増幅する増幅部からの映像信号出力、及び、タイ
    ミング制御信号を生成するコントロール回路からの出力
    信号を入力し、液晶パネルのドレインバスラインを駆動
    するドライバ回路が、非反転出力が前記ドレインライン
    に接続され、反転出力が前記列方向に分割された対向電
    極に接続されてなる差動出力ドライバを含む、ことを特
    徴とする請求項2記載の液晶表示装置。
  4. 【請求項4】映像信号を入力するデータ反転部及びその
    出力を増幅する増幅部からの映像信号出力、及び、タイ
    ミング制御信号を生成するコントロール回路からの出力
    信号を入力し、液晶パネルのドレインラインを駆動する
    第1のシングル出力ドライバ回路と、前記増幅部からの
    映像信号出力及び前記コントロール回路からの出力信号
    を入力し前記列方向に分割された対向電極に出力が接続
    されてなる第2のシングル出力ドライバと、を含む、こ
    とを特徴とする請求項2記載の液晶表示装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012047807A (ja) * 2010-08-24 2012-03-08 Sony Corp 表示装置および電子機器

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