JPH1033992A - 内燃機関用触媒コンバータの金属触媒担体 - Google Patents
内燃機関用触媒コンバータの金属触媒担体Info
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- JPH1033992A JPH1033992A JP8191960A JP19196096A JPH1033992A JP H1033992 A JPH1033992 A JP H1033992A JP 8191960 A JP8191960 A JP 8191960A JP 19196096 A JP19196096 A JP 19196096A JP H1033992 A JPH1033992 A JP H1033992A
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01N—GAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; GAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR INTERNAL COMBUSTION ENGINES
- F01N3/00—Exhaust or silencing apparatus having means for purifying, rendering innocuous, or otherwise treating exhaust
- F01N3/08—Exhaust or silencing apparatus having means for purifying, rendering innocuous, or otherwise treating exhaust for rendering innocuous
- F01N3/10—Exhaust or silencing apparatus having means for purifying, rendering innocuous, or otherwise treating exhaust for rendering innocuous by thermal or catalytic conversion of noxious components of exhaust
- F01N3/24—Exhaust or silencing apparatus having means for purifying, rendering innocuous, or otherwise treating exhaust for rendering innocuous by thermal or catalytic conversion of noxious components of exhaust characterised by constructional aspects of converting apparatus
- F01N3/28—Construction of catalytic reactors
- F01N3/2803—Construction of catalytic reactors characterised by structure, by material or by manufacturing of catalyst support
- F01N3/2807—Metal other than sintered metal
- F01N3/281—Metallic honeycomb monoliths made of stacked or rolled sheets, foils or plates
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-
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- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
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- F01N2330/00—Structure of catalyst support or particle filter
- F01N2330/30—Honeycomb supports characterised by their structural details
- F01N2330/38—Honeycomb supports characterised by their structural details flow channels with means to enhance flow mixing,(e.g. protrusions or projections)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は内燃機関用触媒コンバータの金属触
媒担体に関し、製造に当たり金属製薄板の接合を不要と
して製造が容易でコストの低廉化を図り、併せてフィル
ムアウトや外筒とのずれを防止した金属触媒担体を提供
することを目的とする。 【解決手段】 請求項１に係る発明は、一枚の帯状の金
属製薄板１３をつづら折りして積層した内燃機関用触媒
コンバータの金属触媒担体に於て、上記金属製薄板１３
の折り目１３ａに沿ってワイヤ１９を編み込むと共に、
当該ワイヤ１９の端部を、金属触媒担体を収容する外筒
又は金属触媒担体を構成する金属製薄板１３に固定した
ことを特徴とする。
媒担体に関し、製造に当たり金属製薄板の接合を不要と
して製造が容易でコストの低廉化を図り、併せてフィル
ムアウトや外筒とのずれを防止した金属触媒担体を提供
することを目的とする。 【解決手段】 請求項１に係る発明は、一枚の帯状の金
属製薄板１３をつづら折りして積層した内燃機関用触媒
コンバータの金属触媒担体に於て、上記金属製薄板１３
の折り目１３ａに沿ってワイヤ１９を編み込むと共に、
当該ワイヤ１９の端部を、金属触媒担体を収容する外筒
又は金属触媒担体を構成する金属製薄板１３に固定した
ことを特徴とする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関用触媒コ
ンバータの金属触媒担体に関する。
ンバータの金属触媒担体に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、内燃機関の排気系には、排ガスを
浄化する触媒コンバータが装着されているが、この種の
触媒コンバータに用いる触媒担体として、昨今、Ｆｅ−
Ｃｒ−Ａｌ系フェライトステンレス箔材（２０Ｃｒ−５
Ａｌ−Ｌａ−Ｆｅ）等の金属製薄板からなる金属触媒担
体が広く用いられている。
浄化する触媒コンバータが装着されているが、この種の
触媒コンバータに用いる触媒担体として、昨今、Ｆｅ−
Ｃｒ−Ａｌ系フェライトステンレス箔材（２０Ｃｒ−５
Ａｌ−Ｌａ−Ｆｅ）等の金属製薄板からなる金属触媒担
体が広く用いられている。
【０００３】そして、金属触媒担体の製造方法として、
従来、以下の如き製造方法が知られている。先ず、第一
の製造方法は、金属製薄板からなる帯状の波板と平板を
交互に重ね、これらを多重に巻回して断面円形或いは断
面楕円形状のハニカム構造のコアを形成した後、波板と
平板の相対移動をなくすために波板と平板の当接部分を
レーザー溶接又はロー材でロー付けし、或いはコア全体
を真空状態で加熱して波板と平板を拡散接合させるもの
である。
従来、以下の如き製造方法が知られている。先ず、第一
の製造方法は、金属製薄板からなる帯状の波板と平板を
交互に重ね、これらを多重に巻回して断面円形或いは断
面楕円形状のハニカム構造のコアを形成した後、波板と
平板の相対移動をなくすために波板と平板の当接部分を
レーザー溶接又はロー材でロー付けし、或いはコア全体
を真空状態で加熱して波板と平板を拡散接合させるもの
である。
【０００４】又、第二の製造方法は、金属製薄板からな
る帯状の波板と平板を定尺に裁断し、これらを交互に積
層してハニカム構造のコアを成形していくものであり、
第三の製造方法は、金属製薄板からなる帯状の波板をつ
づら折りし乍ら、定尺に裁断した平板を各折り目毎に挿
入してコアを成形していくもので、これらの方法にあっ
ても、波板と平板の相対移動をなくすために波板と平板
の当接部分がロー付け等によって接合される。
る帯状の波板と平板を定尺に裁断し、これらを交互に積
層してハニカム構造のコアを成形していくものであり、
第三の製造方法は、金属製薄板からなる帯状の波板をつ
づら折りし乍ら、定尺に裁断した平板を各折り目毎に挿
入してコアを成形していくもので、これらの方法にあっ
ても、波板と平板の相対移動をなくすために波板と平板
の当接部分がロー付け等によって接合される。
【０００５】そして、斯かる金属触媒担体に貴金属触媒
の担持処理を施した後、これを外筒内に接合（ロー付け
等）して触媒コンバータが製造されている。尚、上述し
たように波板と平板でコアを形成した後、これを金属製
の筒状の外筒内に挿入して、高温雰囲気中で波板と平板
及びコアの外周と外筒との間を拡散接合する方法も知ら
れている。
の担持処理を施した後、これを外筒内に接合（ロー付け
等）して触媒コンバータが製造されている。尚、上述し
たように波板と平板でコアを形成した後、これを金属製
の筒状の外筒内に挿入して、高温雰囲気中で波板と平板
及びコアの外周と外筒との間を拡散接合する方法も知ら
れている。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の金
属触媒担体は、波板と平板を多層に接合して排ガスが通
過するセルが形成されているが、いずれの製造方法に於
ても、波板と平板の二種類の金属製薄板が必要となると
共に、第二の積層式の製造方法にあっては、多くの波板
と平板を定尺に裁断しなければならず、又、第三のつづ
ら折り構造の金属触媒担体にあっては、各折り目毎に平
板を挿入しなければならず作業が煩雑であった。
属触媒担体は、波板と平板を多層に接合して排ガスが通
過するセルが形成されているが、いずれの製造方法に於
ても、波板と平板の二種類の金属製薄板が必要となると
共に、第二の積層式の製造方法にあっては、多くの波板
と平板を定尺に裁断しなければならず、又、第三のつづ
ら折り構造の金属触媒担体にあっては、各折り目毎に平
板を挿入しなければならず作業が煩雑であった。
【０００７】然も、波板と平板との溶接，ロー付け等の
接合作業は面倒でコストが嵩み、又、これらの接合が不
十分であると、フィルムアウトが発生したり金属触媒担
体と外筒がずれて金属触媒担体の破損に繋がる虞も指摘
されている。
接合作業は面倒でコストが嵩み、又、これらの接合が不
十分であると、フィルムアウトが発生したり金属触媒担
体と外筒がずれて金属触媒担体の破損に繋がる虞も指摘
されている。
【０００８】ところで、従来、この種の触媒コンバータ
は床下に装着されていたが、昨今、斯かる触媒コンバー
タに代え、エンジンの排気マニホールドに直接装着する
マニホールドコンバータが多くの車両に装着されてい
る。然し、このマニホールドコンバータは排気マニホー
ルドに装着される構造上、床下タイプの触媒コンバータ
に比し温度条件が厳しく、フィルムアウトや金属触媒担
体のずれを防止するには、波板と平板及び金属触媒担体
と外筒をより確実に接合しなけれはならなかった。
は床下に装着されていたが、昨今、斯かる触媒コンバー
タに代え、エンジンの排気マニホールドに直接装着する
マニホールドコンバータが多くの車両に装着されてい
る。然し、このマニホールドコンバータは排気マニホー
ルドに装着される構造上、床下タイプの触媒コンバータ
に比し温度条件が厳しく、フィルムアウトや金属触媒担
体のずれを防止するには、波板と平板及び金属触媒担体
と外筒をより確実に接合しなけれはならなかった。
【０００９】尚、特開平１−２３６９４８号公報には、
図６に示すように一枚の帯状の金属製薄板１に、所定の
長さに亘って波板部３と平板部５を交互に連続させて形
成し、波形部３と平板部５とをその境界部でつづら折り
して多重に積層した金属触媒担体７が開示されている。
而して、斯かる従来例によれば、金属触媒担体７の製造
に当たり波板と平板の二種類の金属製薄板が不要となる
と共に、金属製薄板１の折り目毎に平板を挿入する必要
がなくなった。
図６に示すように一枚の帯状の金属製薄板１に、所定の
長さに亘って波板部３と平板部５を交互に連続させて形
成し、波形部３と平板部５とをその境界部でつづら折り
して多重に積層した金属触媒担体７が開示されている。
而して、斯かる従来例によれば、金属触媒担体７の製造
に当たり波板と平板の二種類の金属製薄板が不要となる
と共に、金属製薄板１の折り目毎に平板を挿入する必要
がなくなった。
【００１０】然し、斯かる従来例にあっては、金属触媒
担体７の仕様毎に波形部３と平板部５の長さを変更しな
ければならず、又、依然として波形部３と平板部５や外
筒と金属触媒担体７との接合作業を要すると共に、これ
らの接合が不十分であると、フィルムアウトやずれが発
生して金属触媒担体７の破損に繋がる欠点があった。本
発明は斯かる実情に鑑み案出されたもので、製造に当た
り金属製薄板の接合を不要として製造が容易でコストの
低廉化を図り、併せてフィルムアウトや外筒とのずれを
防止した触媒コンバータの金属触媒担体を提供すること
を目的とする。
担体７の仕様毎に波形部３と平板部５の長さを変更しな
ければならず、又、依然として波形部３と平板部５や外
筒と金属触媒担体７との接合作業を要すると共に、これ
らの接合が不十分であると、フィルムアウトやずれが発
生して金属触媒担体７の破損に繋がる欠点があった。本
発明は斯かる実情に鑑み案出されたもので、製造に当た
り金属製薄板の接合を不要として製造が容易でコストの
低廉化を図り、併せてフィルムアウトや外筒とのずれを
防止した触媒コンバータの金属触媒担体を提供すること
を目的とする。
【００１１】
【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成するた
め、請求項１に係る発明は、一枚の帯状の金属製薄板を
つづら折りして積層した内燃機関用触媒コンバータの金
属触媒担体に於て、上記金属製薄板の折り目に沿ってワ
イヤを編み込むと共に、当該ワイヤの端部を、金属触媒
担体を収容する外筒又は金属触媒担体を構成する金属製
薄板に固定したことを特徴とする。
め、請求項１に係る発明は、一枚の帯状の金属製薄板を
つづら折りして積層した内燃機関用触媒コンバータの金
属触媒担体に於て、上記金属製薄板の折り目に沿ってワ
イヤを編み込むと共に、当該ワイヤの端部を、金属触媒
担体を収容する外筒又は金属触媒担体を構成する金属製
薄板に固定したことを特徴とする。
【００１２】そして、請求項２に係る発明は、請求項１
記載の金属触媒担体に於て、金属製薄板は、複数の山部
と谷部とからなる波形形状に形成され、山部と谷部は、
積層された金属製薄板同士の山部と谷部が同位相となら
ないように配置されていることを特徴とし、請求項３に
係る発明は、請求項２記載の金属触媒担体に於て、山部
は、排ガスの流れ方向に対し斜め方向へ所定の規則性を
以って順次配置されていることを特徴としている。
記載の金属触媒担体に於て、金属製薄板は、複数の山部
と谷部とからなる波形形状に形成され、山部と谷部は、
積層された金属製薄板同士の山部と谷部が同位相となら
ないように配置されていることを特徴とし、請求項３に
係る発明は、請求項２記載の金属触媒担体に於て、山部
は、排ガスの流れ方向に対し斜め方向へ所定の規則性を
以って順次配置されていることを特徴としている。
【００１３】（作用）請求項１に係る発明によれば、ワ
イヤが、積層された金属製薄板の相対移動を防止し、
又、ワイヤを外筒に固定した場合には、更にワイヤが外
筒と金属触媒担体のずれを防止することとなる。そし
て、請求項２及び請求項３に係る発明によれば、一枚の
金属製薄板を所定の形状につづら折りして積層すること
で金属触媒担体が形成され、この時、積層された金属製
薄板相互の山部と谷部が同位相とならず、対向する山部
同士が当接して目つぶれを防止し乍らセルを形成する。
イヤが、積層された金属製薄板の相対移動を防止し、
又、ワイヤを外筒に固定した場合には、更にワイヤが外
筒と金属触媒担体のずれを防止することとなる。そし
て、請求項２及び請求項３に係る発明によれば、一枚の
金属製薄板を所定の形状につづら折りして積層すること
で金属触媒担体が形成され、この時、積層された金属製
薄板相互の山部と谷部が同位相とならず、対向する山部
同士が当接して目つぶれを防止し乍らセルを形成する。
【００１４】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づき詳細に説明する。図１は請求項１乃至請求項３の
第一実施形態に係る内燃機関用触媒コンバータの金属触
媒担体を示し、当該金属触媒担体１１は、Ｆｅ−Ｃｒ−
Ａｌ合金等からなる一枚の帯状の薄板１３を、図２の如
くつづら折りして横方向に順次積層した構造となってい
る。
基づき詳細に説明する。図１は請求項１乃至請求項３の
第一実施形態に係る内燃機関用触媒コンバータの金属触
媒担体を示し、当該金属触媒担体１１は、Ｆｅ−Ｃｒ−
Ａｌ合金等からなる一枚の帯状の薄板１３を、図２の如
くつづら折りして横方向に順次積層した構造となってい
る。
【００１５】而して、上記薄板１３は、図３に示すよう
にルーバーコルゲート加工によって、同一の長さＬから
なる複数の山部１５と谷部１７が、夫々、排ガスＧの流
れ方向に対し斜め方向へ１／２Ｌ宛ずれて順次隣接，配
置された波形形状に形成されており、本実施形態は、斯
様に複数の山部１５と谷部１７を斜め方向へ所定の規則
性を以って順次配置することで、図４の如くつづら折り
して積層された薄板１３相互の山部１５と谷部１７が同
位相とならず、対向する山部１５同士が当接してセルの
目つぶれが生じないようになっている。
にルーバーコルゲート加工によって、同一の長さＬから
なる複数の山部１５と谷部１７が、夫々、排ガスＧの流
れ方向に対し斜め方向へ１／２Ｌ宛ずれて順次隣接，配
置された波形形状に形成されており、本実施形態は、斯
様に複数の山部１５と谷部１７を斜め方向へ所定の規則
性を以って順次配置することで、図４の如くつづら折り
して積層された薄板１３相互の山部１５と谷部１７が同
位相とならず、対向する山部１５同士が当接してセルの
目つぶれが生じないようになっている。
【００１６】尚、図４に示すように上記山部１５と谷部
１７は同一の長さＬを以って成形され、そして、排ガス
Ｇの流れ方向に対し斜め方向へ１／２Ｌ宛ずれて順次配
置されているため、薄板１３の両端部に配置された略半
数の山部１５′と谷部１７′は、他の山部１５や谷部１
７の１／２Ｌの長さとされている。そして、本実施形態
に係る金属触媒担体１１は、積層した薄板１３のフィル
ムアウトを防止するため、図１に示すように薄板１３の
折り目１３ａに沿って、１本の金属（例えば、φ０．１
〜φ０．４のＳＵＳ３１０Ｓ）製のワイヤ１９が、金属
触媒担体１１上部の上流側（エンジン側）端部１１ａか
ら下流側端部１１ｂに亘って編み込まれており、その両
端部は夫々金属触媒担体１１の外周（薄板１３の表面）
にスポット溶接されている。
１７は同一の長さＬを以って成形され、そして、排ガス
Ｇの流れ方向に対し斜め方向へ１／２Ｌ宛ずれて順次配
置されているため、薄板１３の両端部に配置された略半
数の山部１５′と谷部１７′は、他の山部１５や谷部１
７の１／２Ｌの長さとされている。そして、本実施形態
に係る金属触媒担体１１は、積層した薄板１３のフィル
ムアウトを防止するため、図１に示すように薄板１３の
折り目１３ａに沿って、１本の金属（例えば、φ０．１
〜φ０．４のＳＵＳ３１０Ｓ）製のワイヤ１９が、金属
触媒担体１１上部の上流側（エンジン側）端部１１ａか
ら下流側端部１１ｂに亘って編み込まれており、その両
端部は夫々金属触媒担体１１の外周（薄板１３の表面）
にスポット溶接されている。
【００１７】尚、ワイヤ１９は、図２に示すように薄板
１３をつづら折りして金属触媒担体１１を製造していく
際に、金属触媒担体１１の上流側（エンジン側）端部１
１ａと下流側端部１１ｂでＵターンさせ乍ら、上部に位
置する折り目１３ａに沿って順次編み込んでいけばよ
い。その他、図３中、符号２１で表示する太線部分は山
部１５や谷部１７を区画する平坦部である。
１３をつづら折りして金属触媒担体１１を製造していく
際に、金属触媒担体１１の上流側（エンジン側）端部１
１ａと下流側端部１１ｂでＵターンさせ乍ら、上部に位
置する折り目１３ａに沿って順次編み込んでいけばよ
い。その他、図３中、符号２１で表示する太線部分は山
部１５や谷部１７を区画する平坦部である。
【００１８】本実施形態に係る金属触媒担体１１はこの
ように構成されているから、積層された薄板１３相互の
山部１５と谷部１７が同位相とならず、対向する山部１
５同士が当接して目つぶれを防止し乍らセルを形成す
る。そして、金属触媒担体１１を外筒内に挿入するに当
たり、ワイヤ１９が金属触媒担体１１の形状を維持する
こととなる。
ように構成されているから、積層された薄板１３相互の
山部１５と谷部１７が同位相とならず、対向する山部１
５同士が当接して目つぶれを防止し乍らセルを形成す
る。そして、金属触媒担体１１を外筒内に挿入するに当
たり、ワイヤ１９が金属触媒担体１１の形状を維持する
こととなる。
【００１９】既述したように、従来、一枚の波板をつづ
ら折りして金属触媒担体を成形するには、折り目毎に平
板を挿入してセルを形成しなければならず、又、斯かる
波板を一枚で巻回したり積層していくと、波板の山部と
谷部が同位相となる部分が存在するため、山部と谷部が
重なり合ってセルの目つぶれや表面積の減少が生じて、
通気抵抗や触媒による排気浄化作用が著しく悪化してし
まう欠点があった。
ら折りして金属触媒担体を成形するには、折り目毎に平
板を挿入してセルを形成しなければならず、又、斯かる
波板を一枚で巻回したり積層していくと、波板の山部と
谷部が同位相となる部分が存在するため、山部と谷部が
重なり合ってセルの目つぶれや表面積の減少が生じて、
通気抵抗や触媒による排気浄化作用が著しく悪化してし
まう欠点があった。
【００２０】そして、その対策として、二枚の波板を逆
向きで合わせて巻回したり、積層の場合は一枚宛逆位相
となるように裏返す必要があったが、本実施形態によれ
ば、一枚の薄板１３を単につづら折りしていくだけであ
らゆる仕様の金属触媒担体１１が製造でき、然も、従来
のように折り目毎に平板を挿入してセルを形成していく
必要もないため、金属触媒担体１１が容易に製造でき、
そして、製造された金属触媒担体１１にセルの目つぶれ
が発生することもない。
向きで合わせて巻回したり、積層の場合は一枚宛逆位相
となるように裏返す必要があったが、本実施形態によれ
ば、一枚の薄板１３を単につづら折りしていくだけであ
らゆる仕様の金属触媒担体１１が製造でき、然も、従来
のように折り目毎に平板を挿入してセルを形成していく
必要もないため、金属触媒担体１１が容易に製造でき、
そして、製造された金属触媒担体１１にセルの目つぶれ
が発生することもない。
【００２１】又、上記金属触媒担体１１を図示しない外
筒内に収容して触媒コンバータを製造するに当たり、ワ
イヤ１９が金属触媒担体１１の形状を維持するので、外
筒内への金属触媒担体１１の収容が容易である。然も、
本実施形態によれば、金属触媒担体１１の製造工程で、
積層した薄板１３同士の接合（ロー付け，拡散接合，レ
ーザー溶接）が不要となるため、従来に比し容易に製造
することができコストの低廉化が可能となる。
筒内に収容して触媒コンバータを製造するに当たり、ワ
イヤ１９が金属触媒担体１１の形状を維持するので、外
筒内への金属触媒担体１１の収容が容易である。然も、
本実施形態によれば、金属触媒担体１１の製造工程で、
積層した薄板１３同士の接合（ロー付け，拡散接合，レ
ーザー溶接）が不要となるため、従来に比し容易に製造
することができコストの低廉化が可能となる。
【００２２】更に又、上記金属触媒担体１１にあって
は、平板が不要となるため軽量化が図れ、その結果、触
媒コンバータが低熱容量となって昇温時間が短縮できる
と共に、熱応力の吸収に優れ破断や脱落を引き起こす虞
もないし、ワイヤ１９が薄板１３の相対移動を防止する
ため、フィルムアウト現象が生ずることもない。尚、外
筒内に金属触媒担体１１を収容するには、筒状の外筒内
に金属触媒担体１１を挿入する他、外筒を断面略Ｕ字状
の一対の半割れ外筒として、両半割れ外筒で金属触媒担
体１１を包み込んでその接合部分を溶接する等の方法が
採られる。
は、平板が不要となるため軽量化が図れ、その結果、触
媒コンバータが低熱容量となって昇温時間が短縮できる
と共に、熱応力の吸収に優れ破断や脱落を引き起こす虞
もないし、ワイヤ１９が薄板１３の相対移動を防止する
ため、フィルムアウト現象が生ずることもない。尚、外
筒内に金属触媒担体１１を収容するには、筒状の外筒内
に金属触媒担体１１を挿入する他、外筒を断面略Ｕ字状
の一対の半割れ外筒として、両半割れ外筒で金属触媒担
体１１を包み込んでその接合部分を溶接する等の方法が
採られる。
【００２３】図５は請求項１乃至請求項３の第二実施形
態に係り、本実施形態は薄板のフィルムアウトを防止す
るワイヤの両端部を外筒に接合して、フィルムアウトの
防止と共に、外筒に対する金属触媒担体のずれを防止し
たものである。即ち、本実施形態に係る金属触媒担体２
３も、上記金属触媒担体１１と同様、一枚の金属製の薄
板１３をつづら折りしてこれを横方向に積層すると共
に、薄板１３の折り目に沿って、１本のワイヤ１９を金
属触媒担体２３上部の上流側端部２３ａから下流側端部
に亘って編み込んだものであるが、本実施形態は、斯か
る金属触媒担体２３を筒状の外筒２５内に挿入した後、
当該外筒２５の上流側端部側の左右上部に設けたスリッ
ト２７に、夫々、ワイヤ１９の両端部側を掛止し、これ
らを外筒２５の外周にスポット溶接等の適当な手段で固
定したことを特徴とする。
態に係り、本実施形態は薄板のフィルムアウトを防止す
るワイヤの両端部を外筒に接合して、フィルムアウトの
防止と共に、外筒に対する金属触媒担体のずれを防止し
たものである。即ち、本実施形態に係る金属触媒担体２
３も、上記金属触媒担体１１と同様、一枚の金属製の薄
板１３をつづら折りしてこれを横方向に積層すると共
に、薄板１３の折り目に沿って、１本のワイヤ１９を金
属触媒担体２３上部の上流側端部２３ａから下流側端部
に亘って編み込んだものであるが、本実施形態は、斯か
る金属触媒担体２３を筒状の外筒２５内に挿入した後、
当該外筒２５の上流側端部側の左右上部に設けたスリッ
ト２７に、夫々、ワイヤ１９の両端部側を掛止し、これ
らを外筒２５の外周にスポット溶接等の適当な手段で固
定したことを特徴とする。
【００２４】而して、本実施形態によれば、上記金属触
媒担体１１と同様、ワイヤ１９が薄板１３のフィルムア
ウトを防止するばかりでなく、ワイヤ１９が外筒２５に
対する金属触媒担体２３のずれを防止し、そして、金属
触媒担体２３と外筒２５との接合作業が不要となる利点
を有する。尚、本実施形態にあっても、外筒２５内に金
属触媒担体２３を収容するには、筒状の外筒２５内に金
属触媒担体２３を挿入する他、外筒を断面略Ｕ字状の一
対の半割れ外筒として、両半割れ外筒で金属触媒担体２
３を包み込んでその接合部分を溶接する等の方法を用い
てもよい。
媒担体１１と同様、ワイヤ１９が薄板１３のフィルムア
ウトを防止するばかりでなく、ワイヤ１９が外筒２５に
対する金属触媒担体２３のずれを防止し、そして、金属
触媒担体２３と外筒２５との接合作業が不要となる利点
を有する。尚、本実施形態にあっても、外筒２５内に金
属触媒担体２３を収容するには、筒状の外筒２５内に金
属触媒担体２３を挿入する他、外筒を断面略Ｕ字状の一
対の半割れ外筒として、両半割れ外筒で金属触媒担体２
３を包み込んでその接合部分を溶接する等の方法を用い
てもよい。
【００２５】又、上記各実施形態では、薄板１３の折り
目１３ａに沿って１本のワイヤ１９を金属触媒担体１
１，２３の上部に編み込んだが、金属触媒担体１１，２
３の中央部や下部、更には又、金属触媒担体１１，２３
の上部，中央部，下部を種々組み合わせてワイヤ１９で
編み込んでもよい。そして、上記実施形態では、薄板１
３に同一の長さＬからなる複数の山部１５と谷部１７
を、夫々、排ガスＧの流れ方向に対し斜め方向へ１／２
Ｌ宛ずらして隣接，配置したが、例えば薄板の両端部側
から山部と谷部の寸法を順次短くすると共に、排ガスの
流れ方向に対し隣接する山部と谷部を斜め方向へずら
し、積層された薄板同士の山部と谷部が同位相とならな
いように構成した薄板で金属触媒担体を成形してもよ
い。
目１３ａに沿って１本のワイヤ１９を金属触媒担体１
１，２３の上部に編み込んだが、金属触媒担体１１，２
３の中央部や下部、更には又、金属触媒担体１１，２３
の上部，中央部，下部を種々組み合わせてワイヤ１９で
編み込んでもよい。そして、上記実施形態では、薄板１
３に同一の長さＬからなる複数の山部１５と谷部１７
を、夫々、排ガスＧの流れ方向に対し斜め方向へ１／２
Ｌ宛ずらして隣接，配置したが、例えば薄板の両端部側
から山部と谷部の寸法を順次短くすると共に、排ガスの
流れ方向に対し隣接する山部と谷部を斜め方向へずら
し、積層された薄板同士の山部と谷部が同位相とならな
いように構成した薄板で金属触媒担体を成形してもよ
い。
【００２６】而して、これらの各実施形態によっても、
積層した薄板同士の接合作業が不要となるため、従来に
比し金属触媒担体を容易に製造することができコストの
低廉化が図れるし、ワイヤが薄板の相対移動を防止する
ため、フィルムアウトや金属触媒担体のずれが生ずるこ
ともない。
積層した薄板同士の接合作業が不要となるため、従来に
比し金属触媒担体を容易に製造することができコストの
低廉化が図れるし、ワイヤが薄板の相対移動を防止する
ため、フィルムアウトや金属触媒担体のずれが生ずるこ
ともない。
【００２７】
【発明の効果】以上述べたように、請求項１に係る発明
によれば、金属触媒担体の製造工程で、積層した薄板同
士の接合作業が不要となり、又、ワイヤを外筒に接合し
た場合には、更に金属触媒担体と外筒との接合が不要と
なるため、従来に比し金属触媒担体の製造が容易でコス
トの低廉化が図れることとなった。
によれば、金属触媒担体の製造工程で、積層した薄板同
士の接合作業が不要となり、又、ワイヤを外筒に接合し
た場合には、更に金属触媒担体と外筒との接合が不要と
なるため、従来に比し金属触媒担体の製造が容易でコス
トの低廉化が図れることとなった。
【００２８】又、ワイヤが薄板の相対移動を防止するた
め、フィルムアウト現象が生ずることもないし、ワイヤ
を外筒に接合した場合には、更に外筒に対する金属触媒
担体のずれが防止できる。そして、請求項２及び請求項
３に係る発明によれば、上記効果に加え、一枚の薄板を
単につづら折りしていくだけであらゆる仕様の金属触媒
担体が製造でき、然も、従来のように折り目毎に平板を
挿入してセルを形成していく必要もないため、金属触媒
担体が容易に製造でき、又、製造された金属触媒担体に
セルの目つぶれが発生することもない。
め、フィルムアウト現象が生ずることもないし、ワイヤ
を外筒に接合した場合には、更に外筒に対する金属触媒
担体のずれが防止できる。そして、請求項２及び請求項
３に係る発明によれば、上記効果に加え、一枚の薄板を
単につづら折りしていくだけであらゆる仕様の金属触媒
担体が製造でき、然も、従来のように折り目毎に平板を
挿入してセルを形成していく必要もないため、金属触媒
担体が容易に製造でき、又、製造された金属触媒担体に
セルの目つぶれが発生することもない。
【００２９】又、平板が不要となるため軽量となり、そ
の結果、低熱容量となって触媒コンバータの昇温時間が
短縮できると共に、熱応力の吸収に優れ破断や脱落を引
き起こす虞もなくなった。
の結果、低熱容量となって触媒コンバータの昇温時間が
短縮できると共に、熱応力の吸収に優れ破断や脱落を引
き起こす虞もなくなった。
【図１】請求項１乃至請求項３の第一実施形態に係る金
属触媒担体の斜視図である。
属触媒担体の斜視図である。
【図２】図１に示す金属触媒担体の製造方法を示す説明
図である。
図である。
【図３】図１の金属触媒担体を形成する薄板の部分斜視
図である。
図である。
【図４】図１の金属触媒担体の製造時に於ける薄板の積
層状態を示す説明図である。
層状態を示す説明図である。
【図５】請求項１乃至請求項３の第二実施形態に係る金
属触媒担体の斜視図である。
属触媒担体の斜視図である。
【図６】従来の金属触媒担体の製造工程を示す説明図で
ある。
ある。
１１，２３ 金属触媒担体 １１ａ，２３ａ 上流側端部 １１ｂ 下流側端部 １３ 薄板 １３ａ 折り目 １５，１５′ 山部 １７，１７′ 谷部 １９ ワイヤ ２５ 外筒 ２７ スリット
Claims (3)
- 【請求項１】 一枚の帯状の金属製薄板（１３）をつづ
ら折りして積層した内燃機関用触媒コンバータの金属触
媒担体に於て、 上記金属製薄板（１３）の折り目（１３ａ）に沿ってワ
イヤ（１９）を編み込むと共に、当該ワイヤ（１９）の
端部を、金属触媒担体（２３）を収容する外筒（２５）
又は金属触媒担体（１１）を構成する金属製薄板（１
３）に固定したことを特徴とする内燃機関用触媒コンバ
ータの金属触媒担体。 - 【請求項２】 金属製薄板（１３）は、複数の山部（１
５，１５′）と谷部（１７，１７′）とからなる波形形
状に形成され、山部（１５，１５′）と谷部（１７，１
７′）は、積層された金属製薄板（１３）同士の山部
（１５，１５′）と谷部（１７，１７′）が同位相とな
らないように配置されていることを特徴とする請求項１
記載の内燃機関用触媒コンバータの金属触媒担体。 - 【請求項３】 山部（１５，１５′）は、排ガスの流れ
方向に対し斜め方向へ、所定の規則性を以って順次配置
されていることを特徴とする請求項２記載の内燃機関用
触媒コンバータの金属触媒担体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8191960A JPH1033992A (ja) | 1996-07-22 | 1996-07-22 | 内燃機関用触媒コンバータの金属触媒担体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8191960A JPH1033992A (ja) | 1996-07-22 | 1996-07-22 | 内燃機関用触媒コンバータの金属触媒担体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1033992A true JPH1033992A (ja) | 1998-02-10 |
Family
ID=16283317
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8191960A Pending JPH1033992A (ja) | 1996-07-22 | 1996-07-22 | 内燃機関用触媒コンバータの金属触媒担体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1033992A (ja) |
-
1996
- 1996-07-22 JP JP8191960A patent/JPH1033992A/ja active Pending
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