JPH10338589A - 水稲病害防除用組成物及びそれを用いる防除方法 - Google Patents

水稲病害防除用組成物及びそれを用いる防除方法

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JPH10338589A
JPH10338589A JP10090293A JP9029398A JPH10338589A JP H10338589 A JPH10338589 A JP H10338589A JP 10090293 A JP10090293 A JP 10090293A JP 9029398 A JP9029398 A JP 9029398A JP H10338589 A JPH10338589 A JP H10338589A
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rice
disease
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composition
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JP10090293A
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Seigo Ouchi
誠悟 大内
Shoji Okada
昭二 岡田
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来の防除方法よりも、効率的かつ確実に菌核
病を防除することを課題とする。 【解決手段】農薬成分としてのピラゾール系植物病害防
除化合物と肥料成分とを含有する水稲病害防除用農薬含
有肥料組成物を、苗の移植時または籾の播種時に水田に
側条施用することにより、稲作期間全般にわたり問題と
なる菌核病の被害が効率よく防除でき、従って、水稲病
害を防除するうえにおいて大巾な省力化を図ることがで
きると共に、より確実な防除効果が得られ、しかも施肥
効果をも発揮し得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は水稲病害防除用農薬
含有肥料組成物及びそれを用いる水稲病害防除方法に関
する。
【0002】
【従来の技術分野】水稲病害のうち、防除すべき重要な
病害として、紋枯病、褐色菌核病、赤色菌核病及び褐色
紋枯病などの菌核を形成する病害(以下「菌核病」と総
称する)があげられる。菌核病の病原菌は、直径2〜3mm
の菌糸の塊からなる耐久体(菌核)を形成して越冬す
る。菌核は、代かきによって水面に浮上し、田植え後の
稲の株元に付着する。菌核から発芽した菌糸は下位葉鞘
に侵入し、次第に上位葉鞘へと進展する。被害は7月下
旬から発生し始め、8月中旬〜9月上旬にかけて急速に進
展する。早期栽培、早植え栽培では、7月下旬〜9月上旬
が稲の出穂期から登熟期に当たり、止葉葉鞘や穂にも被
害が及ぶことがあり、該被害が著しい場合は15〜30
%程度の減収を引き起こすこともある。従来のかかる菌
核病の防除方法としては、病害発生初期から後期にかけ
て、菌核病防除用の粉剤を数回にわたって茎葉散布する
か、又は粒剤を数回にわたって水面施用していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな数回にわたる薬剤処理作業は、農家にとり重労働で
あり、殊に盛夏期の水田におけるかかる作業は極めて過
酷なものである。また、このような薬剤処理作業は、菌
核病の発生状況に即応して行わねばならず、その時期の
見極め及び時宜を得た処理を行うことが難しく、従来の
方法では、その防除効果は充分なものではなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】このような状況下に、本
発明者らは鋭意検討を行った結果、ある特定の化学構造
を持つ植物病害防除化合物を含有する農薬含有肥料組成
物を、苗の移植時または籾の播種時に水田に側条施用す
ることにより、稲作期間全般にわたり問題となる菌核病
の被害が効率よく防除でき、従って、水稲病害を防除す
るうえにおいて大巾な省力化を図ることができると共
に、より確実な防除効果が得られることを見出し、本発
明に至った。すなわち、本発明は、農薬成分としてのピ
ラゾール系植物病害防除化合物と肥料とを含有する水稲
病害防除用農薬含有肥料組成物(以下、本発明組成物と
記す)を提供する。又本発明は、該本発明組成物を、苗
の移植時または籾の播種時に水田に側条施用することに
よる水稲病害防除方法(以下、本発明方法と記す)を提
供するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明組成物中に含有される肥料
とは、肥料成分、たとえば窒素、リン、カリウム、珪
素、マグネシウム、カルシウム、マンガン、ホウ素、鉄
等の水稲が要求する種々の元素を含有するものであり、
具体例としては、尿素、硝酸アンモニウム、硝酸苦土ア
ンモニウム、塩化アンモニウム、硫酸アンモニウム、リ
ン酸アンモニウム、硝酸アンモニウム、硝酸ソーダ、硝
酸カルシウム、硝酸カリウム、石灰窒素、ホルムアルデ
ヒド加工尿素肥料(UF)、アセトアルデヒド加工尿素
肥料(CDU)、イソブチルアルデヒド加工尿素肥料
(IBDU)、グアニール尿素(GU)等の窒素質肥
料、過リン酸石灰、重過リン酸石灰、熔成リン肥、腐植
酸リン肥、焼成リン肥、重焼リン、苦土過リン酸、リン
酸アンモニウム、ポリリン酸アンモニウム、メタリン酸
カリウム、メタリン酸カルシウム、硫リン安、リン硝安
カリウム、塩リン安等のリン酸質肥料、塩化カリウム、
硫酸カリウム、硫酸カリソーダ、硫酸カリ苦土、重炭酸
カリウム、リン酸カリウム等のカリウム質肥料、珪酸カ
ルシウム等の珪酸質肥料、硫酸マグネシウム、塩化マグ
ネシウム等のマグネシウム質肥料、生石灰、消石灰、炭
酸カルシウム等のカルシウム質肥料、硫酸マンガン、硫
酸苦土マンガン、鉱さいマンガン等のマンガン質肥料、
ホウ酸、ホウ酸塩等のホウ素質肥料、鉄鋼スラグ等の含
鉄肥料等の肥料取締法に定められる普通肥料(複合肥料
を含む)を挙げることができる。中でも窒素(N)、リ
ン(P)およびカリウム(K)より選ばれる肥料成分の
一種以上、特にこれら三種全ての肥料成分を含有するも
のが好ましい。その具体例としてはNPK成分型(N−
25−K2O)肥料が挙げられ、かかる肥料として
は、例えば、5-5-7、12-12-16等の1型平上り型、5-5-
5、14-14-14等の2型水平型、6-6-5、8-8-5等の3型平
下がり型、4-7-9、6-8-11等の4型上り型、4-7-7、10-2
0-20等の5型上り平型、4-7-4、6-9-6等の6型山型、6-
4-5、14-10-13等の7型谷型、6-5-5、18-11-11等の8型
下がり平型、7-6-5、14-12-9等の9型下がり型、3-20-
0、18-35-0等の10型NP型、16-0-12、18-0-16等の1
1型NK型、0-3-14、0-15-15等の12型PK型等を挙
げることができる。用いる肥料の形態は、粒状、粉状、
塊状、液状等の何れでもよく、種々の形態の肥料を用い
ることができる。また、徐放性が付与された肥料を原料
として用いることにより、本発明組成物を製造すること
もできる。ここで、徐放性の付与方法としては、たとえ
ば、リン酸をリン酸カルシウムの形で含有させたり、ピ
ッチ、イオウ、樹脂等を添加する等の方法や、被覆資材
(たとえば、ポリオレフィン等の樹脂)を溶媒(たとえ
ば、トルエン)に溶解あるいは分散し、この溶液または
分散液を肥料成分の表面に被覆し、乾燥することにより
溶媒を除去することで被覆肥料とする方法を挙げること
ができる。なお、被覆資材の被覆肥料に対する重量割
合、すなわち被覆率は、たとえば約2〜30重量%の範
囲である。本発明組成物は、農薬成分としてのピラゾー
ル系植物病害防除化合物と肥料との他に、適当な補助成
分を含有してもよい。該補助成分として、たとえば、タ
ルク、ろう石、シリカ等の水不溶性無機物質等の助剤を
含有させることにより、本発明組成物を製造する際の固
結防止を図ることもできる。
【0006】本発明において用いられるピラゾール系植
物病害防除化合物は、下記の一般式化2
【化2】 (式中、R1はメチル基、エチル基またはトリフルオロ
メチル基を表わし、R2はメチル基、ハロゲン原子また
は水素原子を表わし、R3は水素原子またはメチル基を
表す。)で示される化合物であり、これらの化合物を単
独でも、又二種以上を混合して用いてもよい。尚、R3
がメチル基の場合は、該化合物には、イソベンゾフラン
の3位の炭素に由来する光学異性体が存在するが、本発
明における該化合物には、これらの異性体及びその混合
物も含まれる。該化合物としては、上記一般式におい
て、R1がメチル基であり、R2が塩素原子であり、R3
がメチル基である化合物(以下、化合物Aと記す)が好
ましい。尚、上記一般式 化2で示されるピラゾール系
植物病害防除化合物は、たとえば、特開平2−1314
81号公報等に記載される製造方法により製造すること
ができる。
【0007】上記ピラゾール系植物病害防除化合物は、
他の何らの成分も加えず、そのまま本発明組成物の製造
に使用することができる。また固体担体、液体担体等の
各種担体と混合し、必要であればさらに添加剤として界
面活性剤、その他の製剤用補助剤を加えて、乳剤、水和
剤、水中懸濁剤、水中乳濁剤、粒剤、粉剤等に製剤し
て、本発明組成物の製造に使用することもできる。これ
らの製剤は、有効成分として該化合物を、通常、重量比
で0.001%〜95%含有する。
【0008】このような製剤化に際し用いられる固体担
体としては、たとえば粘土類(カオリンクレー、ベント
ナイト、フバサミクレー、酸性白土等)、タルク類、珪
藻土、合成含水酸化珪素、セラミック、その他の無機鉱
物(セリサイト、石英、硫黄、活性炭、水和シリカ等)
等の微粉末あるいは粒状物等があげられ、液体担体とし
ては、たとえば水、アルコール類(メタノール、エタノ
ール等)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン
等)、芳香族炭化水素類(ベンゼン、トルエン、キシレ
ン、エチルベンゼン、メチルナフタレン等)、脂肪族炭
化水素類(ヘキサン、シクロヘキサン、灯油、軽油
等)、エステル類(酢酸エチル、酢酸ブチル等)、ニト
リル類(アセトニトリル、イソブチロニトリル等)、エ
ーテル類(ジイソプロピルエーテル、ジオキサン等)、
酸アミド類(N、N−ジメチルホルムアミド、N、N−
ジメチルアセトアミド等)、ハロゲン化炭化水素類(ジ
クロロメタン、トリクロロエタン、四塩化炭素等)、ジ
メチルスルホキシド、大豆油、綿実油等の植物油等があ
げられる。
【0009】界面活性剤としては、たとえばアルキル硫
酸エステル類、アルキルスルホン酸塩、アルキルアリー
ルスルホン酸塩、アルキルアリールエーテル類およびそ
のポリオキシエチレン化物、ポリエチレングリコールエ
ーテル類、多価アルコールエステル類、糖アルコール誘
導体等があげられる。
【0010】固着剤や分散剤等の製剤用補助剤として
は、たとえばカゼイン、ゼラチン、多糖類(でんぷん、
アラビアガム、セルロース誘導体、アルギン酸等)、リ
グニン誘導体、ベントナイト、糖類、合成水溶性高分子
(ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリ
アクリル酸類等)等があげられ、安定剤としては、たと
えばPAP(酸性リン酸イソプロピル)、BHT(2、
6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール)、BH
A(2−tert−ブチル−4−メトキシフェノールと3−
tert−ブチル−4−メトキシフェノールとの混合物)、
植物油、鉱物油、界面活性剤、脂肪酸またはそのエステ
ル等があげられる。
【0011】フロアブル剤(水中懸濁剤または水中乳濁
剤)の製剤は、一般に1〜75%の化合物を0.5〜15
%の分散剤、0.1〜10%の懸濁助剤(たとえば、保護
コロイドやチクソトロピー性を付与する化合物)、0〜
10%の適当な補助剤(たとえば、消泡剤、防錆剤、安
定化剤、展着剤、浸透助剤、凍結防止剤、防菌剤、防黴
剤等)を含む水中で微小に分散させることによって得ら
れる。水の代わりに化合物がほとんど溶解しない油を用
いて油中懸濁剤とすることも可能である。保護コロイド
としては、たとえばゼラチン、カゼイン、ガム類、セル
ロースエーテル、ポリビニルアルコール等が用いられ
る。チクソトロピー性を付与する化合物としては、たと
えば合成含水酸化珪素、ベントナイト、アルミニウムマ
グネシウムシリケートなどの無機微粉末やキサンタンガ
ム、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、ポリアク
リル酸等の水溶性高分子が挙げられる。
【0012】上記の肥料とピラゾール系植物病害防除化
合物とを含有する本発明組成物は、たとえば、以下の方
法によって製造することができる。 1.粒状または塊状の肥料(約50〜99.9重量部)
を遊星運動型混合機等の粉砕要素のない混合機中へ入
れ、ポリビニルアルコール、ポリビニルアセテート等の
粘着剤(約0.1〜5重量部)を含む水溶液を混合操作
過程でスプレーする。ポリビニルアルコール、ポリビニ
ルアセテート等の粘着剤の溶液を肥料の表面上に均一に
分布させた後、該混合機に粉末状に製剤されたピラゾー
ル系植物病害防除化合物(約1〜50重量%の有効成分
を含有)を入れ、約10〜30分間経過した後、混合機
を運転しながら、約50から150℃で乾燥することに
より粒状または塊状の本発明組成物を得る。 2.アセトン、キシレン等の溶剤にピラゾール系植物病
害防除化合物(約0.01〜20重量%の有効成分を含
有)を溶解させた液を流動コーティング装置や粉砕要素
のない混合機を用い、粒状又は塊状の肥料にコーティン
グ又は含浸させた後、風乾または約50〜150℃で加
熱乾燥することにより、本発明組成物を得る。 3.ピラゾール系植物病害防除化合物又はその水和剤も
しくは粉剤(約0.01〜5重量%の有効成分を含有)
と粉状の肥料とを混合した後、皿型造粒機等の造粒機を
用いて造粒することにより本発明組成物を得る。 4.水中懸濁剤または水中乳濁剤に製剤されたピラゾー
ル系植物病害防除化合物(約1〜75重量%の有効成分
を含有)と液状の肥料とを攪拌機の付いた混合槽に入
れ、均一になるように混合して本発明組成物を得る。尚
本発明組成物が粒状または塊状の場合、その粒径は、ハ
ンドリングの面から約1〜10mmの範囲が好ましい。
本発明組成物において、肥料含有量は、通常99.99
9〜約75重量%、好ましくは99.999〜約95重
量%であり、また、ピラゾール系植物病害防除化合物の
含有量は、有効成分量として、通常約25〜0.001
重量%、好ましくは約2〜0.01重量%である。
【0013】このようにして製造された本発明組成物
を、苗の移植時または籾の播種時に水田に側条施用する
ことにより、稲作期間全般にわたり菌核病の被害が防除
でき、従来の防除方法と比較して、大巾に省力化を図る
ことができると共に、より確実な防除効果を発揮するこ
とができ、しかも施肥効果をも発揮し得る。本発明によ
り防除可能な菌核病の例を表1に示す。
【表1】
【0014】本発明組成物は、苗の移植時または籾の播
種時に水田に側条施用される。ここで言う側条施用と
は、一般に「側条施用」と呼ばれる施肥方法と同様の方
法であり、本発明組成物は土壌の下層部に側条として施
用される。その一例としては、列状に移植される稲苗の
株元と株元または列状に播種される籾と籾とを結んで得
られる線にほぼ平行で、且つ該線より水平方向に約2〜1
5cm離れた線上の深さ3〜15cmの水田土壌中に本発明組成
物を施用する方法を示すことができる。本発明組成物の
施用量、施用濃度は、気象条件等により変わりうるが、
通常、本発明組成物の施用量としては、肥料の量にし
て、約1〜20000g/a、好ましくは約10〜200
0g/a、有効成分であるピラゾール系植物病害防除化合
物の量にして、約0.1〜100g/a、好ましくは約
0.5〜10g/aである。また、本発明組成物は必要に
応じ、他の植物病害防除剤、殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫
剤、除草剤、植物生長調節剤、肥料及び土壌改良剤から
なる1種以上と混合して施用するか、または同時に施用
することもできる。
【0015】
【実施例】以下に、本発明を製造例及び試験例でさらに
詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるもので
はない。 製造例1 粒状肥料(住友化学工業株式会社製、N−P25−K2
O=6%−20%−20%、粒度1.4mm〜2.6m
m)999.11部を粉砕要素のない混合機中に入れ、
化合物Aを0.89部含むアセトン液50部を、混合機を
回転させながら粒状肥料に含浸させた後、風乾によりア
セトンを除去することにより、農薬含有肥料組成物(農
薬有効成分量:0.089重量%)を得る。
【0016】試験例1 製造例1によって製造された農薬含有肥料組成物75部
とウレタン樹脂被覆尿素25部(住友化学工業株式会社
製:N成分量40%、粒度1.4〜2.6mm)とを均
一に混合し、水稲(品種:日本晴)の苗を本田に移植す
る際、側条施肥田植え機を用いて稲株の横3cm、深さ5
cmの水田土壌に筋状に、6kg/a(農薬有効成分量と
して4g/a、N成分量として840g/a、P成分量
として840g/a、K成分量として840g/a)相
当の該混合物を処理した。尚、樹脂被覆尿素は、25℃
の水中で窒素成分の80%が溶出する期間が20日、1
00日、140日のものを各々20部:40部:40部
の割合で混合したものを用いた。又、対照区には、上記
農薬含有肥料組成物75部とウレタン樹脂被覆尿素25
部の混合物の代わりに、農薬を含有していない肥料組成
物75部とウレタン樹脂被覆尿素25部の混合物6kg
/a(N成分量として840g/a、P成分量として8
40g/a、K成分量として840g/a)相当を、上
記と同様にして施した。移植後32日目に、圃場面積1
2m2当たり10gの紋枯病菌の菌核を稲の株元に接種
し、移植後60、80、93日目に試験区内の100株
につき紋枯病の被害度を調査した。被害度は被害株の最
高病班高(mm)と草丈(mm)を測定し、羽柴式被害
度調査法(羽柴、日本植物病理学会報第51巻、第252−2
54頁、1984年)にしたがって、次式により求めた。 被害度=1.62×((最高病班高/草丈)×100−
20) 但し、被害度の計算値が0以下の場合は0とし、100以
上の場合は100とする。試験は1区163m2の2か所で行
い、平均値を算出した。結果を表2に示す。表2から明
らかなように、本発明組成物で処理された区では、苗移
植93日経過後においても、対照区と比較して、紋枯病の
顕著な抑制が認められた。
【表2】
【発明の効果】本発明組成物を、苗の移植時または籾の
播種時に水田に側条施用することにより、稲作期間全般
にわたり菌核病の被害が防除でき、従来の防除方法と比
較して、大巾に省力化を図ることができると共に、より
確実な防除効果を発揮することができ、しかも施肥効果
をも発揮し得る。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】農薬成分としての一般式 化1 【化1】 (式中、R1はメチル基、エチル基またはトリフルオロ
    メチル基を表わし、R2はメチル基、ハロゲン原子また
    は水素原子を表わし、R3は水素原子またはメチル基を
    表す。)で示されるピラゾール系植物病害防除化合物
    と、肥料成分とを含有することを特徴とする水稲病害防
    除用農薬含有肥料組成物。
  2. 【請求項2】ピラゾール系植物病害防除化合物が、一般
    式 化1において、R1がメチル基であり、R2が塩素原
    子であり、R3がメチル基である化合物である、請求項
    1に記載の農薬含有肥料組成物。
  3. 【請求項3】水稲病害が菌核病である請求項1または2
    に記載の農薬含有肥料組成物。
  4. 【請求項4】請求項1または2に記載の水稲病害防除用
    農薬含有肥料組成物を、苗の移植時または籾の播種時に
    水田に側条施用することを特徴とする水稲病害防除方
    法。
  5. 【請求項5】水稲病害が菌核病である請求項4に記載の
    防除方法。
  6. 【請求項6】水稲病害が、紋枯病、褐色菌核病、赤色菌
    核病及び褐色紋枯病の1種以上である請求項4又は5に
    記載の防除方法。
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