JPH10338565A - 無機質硬化性組成物 - Google Patents
無機質硬化性組成物Info
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- JPH10338565A JPH10338565A JP15115197A JP15115197A JPH10338565A JP H10338565 A JPH10338565 A JP H10338565A JP 15115197 A JP15115197 A JP 15115197A JP 15115197 A JP15115197 A JP 15115197A JP H10338565 A JPH10338565 A JP H10338565A
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C04—CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
- C04B28/00—Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements
- C04B28/24—Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements containing alkyl, ammonium or metal silicates; containing silica sols
- C04B28/26—Silicates of the alkali metals
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 入手安定性に優れたメタカオリンを含有し、
さらに硬化後、より優れた外観を有する硬化体が得られ
る無機質硬化組成物を提供する。 【解決手段】 固めみかけ比重0.5〜1.2のメタカ
オリン100重量部、アルカリ金属ケイ酸塩3重量部〜
150重量部、水10重量部〜150重量部、および充
填剤50重量部〜400重量部を含有する、無機質硬化
性組成物。
さらに硬化後、より優れた外観を有する硬化体が得られ
る無機質硬化組成物を提供する。 【解決手段】 固めみかけ比重0.5〜1.2のメタカ
オリン100重量部、アルカリ金属ケイ酸塩3重量部〜
150重量部、水10重量部〜150重量部、および充
填剤50重量部〜400重量部を含有する、無機質硬化
性組成物。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は無機質硬化性組成物
に関し、より詳細には、入手安定性に優れたメタカオリ
ンを含有し、注型成形後の外観が優れている無機質硬化
性組成物に関する。
に関し、より詳細には、入手安定性に優れたメタカオリ
ンを含有し、注型成形後の外観が優れている無機質硬化
性組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、メタカオリンなどのSiO2
−Al2 O3 系粉体およびアルカリ金属ケイ酸塩水溶液
を含有する無機質硬化性組成物を注型し、硬化すること
によって、セメント系プレス品と同等の高強度成形体が
提供されている。このような成形体は、主として壁材な
どの建材として用いられている。
−Al2 O3 系粉体およびアルカリ金属ケイ酸塩水溶液
を含有する無機質硬化性組成物を注型し、硬化すること
によって、セメント系プレス品と同等の高強度成形体が
提供されている。このような成形体は、主として壁材な
どの建材として用いられている。
【0003】しかし、SiO2 −Al2 O3 系粉体とし
て入手安定性に優れたメタカオリンを用いる無機質硬化
性組成物では、混合物の粘度を低くし、十分に組成物を
混練するために必要とされる水の量が多くなる。このた
め、得られる硬化体に白色化、着色不良などが生じ、硬
化体の外観が著しく損なわれていた。
て入手安定性に優れたメタカオリンを用いる無機質硬化
性組成物では、混合物の粘度を低くし、十分に組成物を
混練するために必要とされる水の量が多くなる。このた
め、得られる硬化体に白色化、着色不良などが生じ、硬
化体の外観が著しく損なわれていた。
【0004】このような問題点を解決するために、有機
処理されたベントナイトを含有することによって、外観
に優れた硬化体を提供する無機成形体用組成物がある
(特開平4−59648号公報を参照)。しかし、この
組成物を用いて硬化体を形成した場合にあっては、一般
に高価な有機処理されたベントナイトを必要とする。
処理されたベントナイトを含有することによって、外観
に優れた硬化体を提供する無機成形体用組成物がある
(特開平4−59648号公報を参照)。しかし、この
組成物を用いて硬化体を形成した場合にあっては、一般
に高価な有機処理されたベントナイトを必要とする。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来の課
題を解決するためになされたものであり、その目的とす
るところは、入手安定性に優れたメタカオリンを含有
し、さらに硬化後、より優れた外観を有する硬化体が得
られる無機質硬化性組成物を提供することにある。
題を解決するためになされたものであり、その目的とす
るところは、入手安定性に優れたメタカオリンを含有
し、さらに硬化後、より優れた外観を有する硬化体が得
られる無機質硬化性組成物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、本発明にかかる無機質硬化性組成物は、固めみかけ
比重0.5〜1.2のメタカオリン100重量部、アル
カリ金属ケイ酸塩3重量部〜150重量部、水10重量
部〜150重量部、および充填剤50重量部〜400重
量部を含有する構成とした。
に、本発明にかかる無機質硬化性組成物は、固めみかけ
比重0.5〜1.2のメタカオリン100重量部、アル
カリ金属ケイ酸塩3重量部〜150重量部、水10重量
部〜150重量部、および充填剤50重量部〜400重
量部を含有する構成とした。
【0007】A.メタカオリン メタカオリンとしては、固めみかけ比重0.5以上1.
2以下のメタカオリンが用いられる。好ましい固めみか
け比重は、0.6以上1.2以下である。
2以下のメタカオリンが用いられる。好ましい固めみか
け比重は、0.6以上1.2以下である。
【0008】固めみかけ比重0.5未満のメタカオリン
を用いて無機質硬化性組成物を生成する場合には、均一
な組成物を作成するために必要とされるアルカリ金属ケ
イ酸塩水溶液の量が増加するため、組成物を硬化させる
ことによって得られる硬化体の表面に白色化、着色不良
などが生じ、得られる硬化体の外観が著しく損なわれ
る。一方、固めみかけ比重が1.2を超えると、特にカ
オリン鉱物からメタカオリンを得た場合に、メタカオリ
ン粉体の粒径があまりにも大きくなる場合があり、得ら
れた組成物が硬化しにくく、さらに硬化した場合であっ
ても、得られる硬化体の表面に白色化、着色不良などが
生じ、硬化体の外観が著しく損なわれる。
を用いて無機質硬化性組成物を生成する場合には、均一
な組成物を作成するために必要とされるアルカリ金属ケ
イ酸塩水溶液の量が増加するため、組成物を硬化させる
ことによって得られる硬化体の表面に白色化、着色不良
などが生じ、得られる硬化体の外観が著しく損なわれ
る。一方、固めみかけ比重が1.2を超えると、特にカ
オリン鉱物からメタカオリンを得た場合に、メタカオリ
ン粉体の粒径があまりにも大きくなる場合があり、得ら
れた組成物が硬化しにくく、さらに硬化した場合であっ
ても、得られる硬化体の表面に白色化、着色不良などが
生じ、硬化体の外観が著しく損なわれる。
【0009】なお、本明細書中において、「固めみかけ
比重」とは、「セラミックス実験マニュアル」(日刊工
業新聞社刊)46ページに記載されているように、タッ
ピングホルダー中に備えられた100cm3 のカップに
粉体をカップの上まで入れ、次いで3分間かけて180
回のタッピングを行ってカップ中に粉体を充填した後、
粉体の重量を測定し、この重量を、タッピング後に粉体
がカップ中で占める体積で除することによって算出され
る。
比重」とは、「セラミックス実験マニュアル」(日刊工
業新聞社刊)46ページに記載されているように、タッ
ピングホルダー中に備えられた100cm3 のカップに
粉体をカップの上まで入れ、次いで3分間かけて180
回のタッピングを行ってカップ中に粉体を充填した後、
粉体の重量を測定し、この重量を、タッピング後に粉体
がカップ中で占める体積で除することによって算出され
る。
【0010】固めみかけ比重0.5以上1.2以下のメ
タカオリンを得る手段としては、特に限定されないが、
例えば、以下の2通りの手段が挙げられる。
タカオリンを得る手段としては、特に限定されないが、
例えば、以下の2通りの手段が挙げられる。
【0011】1番目の手段は、粉体状の市販のメタカオ
リンに対して、ボール、ロッドなどの媒体を用いて、機
械的エネルギーを作用させる手段である。2番目の手段
は、市販のカオリン鉱物(例えば、カオリナイト、ディ
ッカイト、ナクライト、ハロイサイトなど)を600℃
から950℃で焼成し、結晶水を消失させることによっ
てメタカオリンを生成させ、次いでこのように生成した
メタカオリンに、ボール、ロッドなどの媒体を用いて、
機械的エネルギーを作用させる手段である。カオリン鉱
物を焼成する際には、カオリン鉱物を予め加圧成形して
おいてもよい。
リンに対して、ボール、ロッドなどの媒体を用いて、機
械的エネルギーを作用させる手段である。2番目の手段
は、市販のカオリン鉱物(例えば、カオリナイト、ディ
ッカイト、ナクライト、ハロイサイトなど)を600℃
から950℃で焼成し、結晶水を消失させることによっ
てメタカオリンを生成させ、次いでこのように生成した
メタカオリンに、ボール、ロッドなどの媒体を用いて、
機械的エネルギーを作用させる手段である。カオリン鉱
物を焼成する際には、カオリン鉱物を予め加圧成形して
おいてもよい。
【0012】「機械的エネルギー」とは、圧縮力、剪断
力、および衝撃力を意味する。これらの機械的エネルギ
ーのうち、1種類の機械的エネルギーをメタカオリンに
作用させてもよく、2種類以上の機械的エネルギーを組
み合わせて作用させてもよい。機械的エネルギーを作用
させる機器としては、例えば、ボールミル、振動ミル、
遊星ミル、媒体撹拌型ミル、ローラミル、乳鉢などが挙
げられる。
力、および衝撃力を意味する。これらの機械的エネルギ
ーのうち、1種類の機械的エネルギーをメタカオリンに
作用させてもよく、2種類以上の機械的エネルギーを組
み合わせて作用させてもよい。機械的エネルギーを作用
させる機器としては、例えば、ボールミル、振動ミル、
遊星ミル、媒体撹拌型ミル、ローラミル、乳鉢などが挙
げられる。
【0013】機械的エネルギーの大きさは0.1kwh
/kg以上30kwh/kg以下であることが好まし
く、さらに好ましくは1.0kwh/kg以上26kw
h/kg以下である。0.1kwh/kg未満の機械的
エネルギーの大きさの場合には、粉砕後のメタカオリン
と、アルカリ金属ケイ酸塩水溶液との反応性が低下する
傾向がある。30kwh/kgを超える機械的エネルギ
ーの大きさの場合には、粉砕装置への負荷が大きくな
り、粉砕装置の摩耗、損傷などが増大し、摩耗、損傷な
どによるメタカオリンへの不純物の混入などの問題が発
生する場合がある。
/kg以上30kwh/kg以下であることが好まし
く、さらに好ましくは1.0kwh/kg以上26kw
h/kg以下である。0.1kwh/kg未満の機械的
エネルギーの大きさの場合には、粉砕後のメタカオリン
と、アルカリ金属ケイ酸塩水溶液との反応性が低下する
傾向がある。30kwh/kgを超える機械的エネルギ
ーの大きさの場合には、粉砕装置への負荷が大きくな
り、粉砕装置の摩耗、損傷などが増大し、摩耗、損傷な
どによるメタカオリンへの不純物の混入などの問題が発
生する場合がある。
【0014】機械的エネルギーに供されるメタカオリン
の粒子径は、特に限定されないが、機械的エネルギーを
効率よく作用させるという観点から、平均粒子径で0.
01μm以上500μm以下が好ましく、さらに好まし
くは0.1μm以上500μm以下であり、さらにより
好ましくは0.1μm以上100μm以下である。
の粒子径は、特に限定されないが、機械的エネルギーを
効率よく作用させるという観点から、平均粒子径で0.
01μm以上500μm以下が好ましく、さらに好まし
くは0.1μm以上500μm以下であり、さらにより
好ましくは0.1μm以上100μm以下である。
【0015】ボールミル、振動ミル、遊星ミル、媒体撹
拌型ミル、ローラミル、乳鉢などを用いてメタカオリン
を粉砕する場合には、メタカオリンに、必要に応じて粉
砕助剤が添加され得る。「粉砕助剤」とは、機械的エネ
ルギーをメタカオリンに作用させる際に、メタカオリン
の粉体が粉砕装置内部に付着したり、メタカオリンの粉
体が凝集することを防ぐために添加される補助剤を意味
する。このような粉末助剤としては、アルコール類(例
えば、メタノール、エタノール)、アルコールアミン類
(例えば、トリエチルアミン)、金属脂肪酸類(例え
ば、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸カルシウ
ム)、ケトン類(例えば、アセトン)などが挙げられ
る。これらの粉砕助剤は、単独でも、あるいは2種類以
上を組み合わせても用いられ得る。
拌型ミル、ローラミル、乳鉢などを用いてメタカオリン
を粉砕する場合には、メタカオリンに、必要に応じて粉
砕助剤が添加され得る。「粉砕助剤」とは、機械的エネ
ルギーをメタカオリンに作用させる際に、メタカオリン
の粉体が粉砕装置内部に付着したり、メタカオリンの粉
体が凝集することを防ぐために添加される補助剤を意味
する。このような粉末助剤としては、アルコール類(例
えば、メタノール、エタノール)、アルコールアミン類
(例えば、トリエチルアミン)、金属脂肪酸類(例え
ば、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸カルシウ
ム)、ケトン類(例えば、アセトン)などが挙げられ
る。これらの粉砕助剤は、単独でも、あるいは2種類以
上を組み合わせても用いられ得る。
【0016】B.アルカリ金属ケイ酸塩 本発明において用いられるアルカリ金属ケイ酸塩は、式
M2 O・nSiO2 (ここで、MはK、Na、およびL
iからなる群から選択される1種以上の金属である)で
表されるケイ酸塩である。
M2 O・nSiO2 (ここで、MはK、Na、およびL
iからなる群から選択される1種以上の金属である)で
表されるケイ酸塩である。
【0017】用いられるアルカリ金属ケイ酸塩の重量
は、固めみかけ比重0.5以上1.2以下のメタカオリ
ン100重量部を基準として、3重量部以上150重量
部以下、好ましくは50重量部以上130重量部以下で
ある。アルカリ金属ケイ酸塩の重量が3重量部未満であ
る場合には、得られる組成物が硬化しにくく、硬化した
場合であっても、得られた硬化体の表面に粉末が生じ、
それによる斑点、割れなどが生じる。アルカリ金属ケイ
酸塩の重量が150重量部を超える場合には、得られる
硬化体中にアルカリ金属塩が析出し、結晶が生じるた
め、組成物の保存安定性が悪い。
は、固めみかけ比重0.5以上1.2以下のメタカオリ
ン100重量部を基準として、3重量部以上150重量
部以下、好ましくは50重量部以上130重量部以下で
ある。アルカリ金属ケイ酸塩の重量が3重量部未満であ
る場合には、得られる組成物が硬化しにくく、硬化した
場合であっても、得られた硬化体の表面に粉末が生じ、
それによる斑点、割れなどが生じる。アルカリ金属ケイ
酸塩の重量が150重量部を超える場合には、得られる
硬化体中にアルカリ金属塩が析出し、結晶が生じるた
め、組成物の保存安定性が悪い。
【0018】アルカリ金属ケイ酸塩において、SiO2
/M2 O(Mは以前に定義した通りである)のモル比
は、0.1以上2.5以下が好ましく、さらに好ましく
は0.5以上2.0以下である。SiO2 /M2 Oのモ
ル比が0.1未満である場合には、得られる組成物が硬
化した際、硬化体に割れが発生し、硬化体の外観が著し
く損なわれる場合がある。一方、SiO2 /M2 Oのモ
ル比が2.5を超える場合には、得られる組成物がゲル
化し、硬化が十分に起こらず、さらに組成物が硬化した
際、硬化体の表面に泡が発生し、硬化体の外観が著しく
損なわれる場合がある。
/M2 O(Mは以前に定義した通りである)のモル比
は、0.1以上2.5以下が好ましく、さらに好ましく
は0.5以上2.0以下である。SiO2 /M2 Oのモ
ル比が0.1未満である場合には、得られる組成物が硬
化した際、硬化体に割れが発生し、硬化体の外観が著し
く損なわれる場合がある。一方、SiO2 /M2 Oのモ
ル比が2.5を超える場合には、得られる組成物がゲル
化し、硬化が十分に起こらず、さらに組成物が硬化した
際、硬化体の表面に泡が発生し、硬化体の外観が著しく
損なわれる場合がある。
【0019】C.水 本発明において用いられる水の量は、固めみかけ比重
0.5以上1.2以下のメタカオリン100重量部を基
準として、10重量部以上150重量部以下であり、好
ましくは80重量部以上125重量部である。水の量が
10重量部未満である場合には、メタカオリンとアルカ
リ金属ケイ酸塩と水とが、十分に混合せず、混合が不十
分な組成物が生じ、さらにこのような組成物は硬化しに
くい。このような組成物を硬化させた場合であっても、
硬化体の表面に白色化、着色不良などが生じ、硬化体の
外観は著しく損なわれる。また、水の量が10重量部未
満である場合には、メタカオリン、充填剤などの粉体が
水中で充分に分散せず、これらの粉体が塊となって硬化
体の表面に生じ、これによっても硬化体の外観が著しく
損なわれることがある。一方、水の重量が150重量部
を超える場合には、メタカオリンおよびアルカリ金属ケ
イ酸塩の水に対する濃度が希薄となり、組成物が硬化し
にくく、硬化した場合であっても、得られる硬化体の表
面に色ムラ、割れなどが生じ、無機質硬化性組成物が硬
化した後に得られる硬化体の外観は著しく損なわれる。
さらに、硬化体が十分な強度を有さない。
0.5以上1.2以下のメタカオリン100重量部を基
準として、10重量部以上150重量部以下であり、好
ましくは80重量部以上125重量部である。水の量が
10重量部未満である場合には、メタカオリンとアルカ
リ金属ケイ酸塩と水とが、十分に混合せず、混合が不十
分な組成物が生じ、さらにこのような組成物は硬化しに
くい。このような組成物を硬化させた場合であっても、
硬化体の表面に白色化、着色不良などが生じ、硬化体の
外観は著しく損なわれる。また、水の量が10重量部未
満である場合には、メタカオリン、充填剤などの粉体が
水中で充分に分散せず、これらの粉体が塊となって硬化
体の表面に生じ、これによっても硬化体の外観が著しく
損なわれることがある。一方、水の重量が150重量部
を超える場合には、メタカオリンおよびアルカリ金属ケ
イ酸塩の水に対する濃度が希薄となり、組成物が硬化し
にくく、硬化した場合であっても、得られる硬化体の表
面に色ムラ、割れなどが生じ、無機質硬化性組成物が硬
化した後に得られる硬化体の外観は著しく損なわれる。
さらに、硬化体が十分な強度を有さない。
【0020】本発明において用いられる水は、その全量
をアルカリ金属ケイ酸塩の水溶液の溶媒として供給され
てもよく、あるいはアルカリ金属ケイ酸塩とは別個に提
供されてもよい。また、一部をアルカリ金属ケイ酸塩の
水溶液の溶媒として供給され、残りをアルカリ金属ケイ
酸塩とは別個に供給されてもよい。全量をアルカリ金属
ケイ酸塩の水溶液の溶媒として供給されることが好まし
い。
をアルカリ金属ケイ酸塩の水溶液の溶媒として供給され
てもよく、あるいはアルカリ金属ケイ酸塩とは別個に提
供されてもよい。また、一部をアルカリ金属ケイ酸塩の
水溶液の溶媒として供給され、残りをアルカリ金属ケイ
酸塩とは別個に供給されてもよい。全量をアルカリ金属
ケイ酸塩の水溶液の溶媒として供給されることが好まし
い。
【0021】アルカリ金属ケイ酸塩水溶液としては市販
のアルカリ金属ケイ酸塩水溶液が用いられ得る。また、
このような市販のアルカリ金属ケイ酸塩水溶液に、アル
カリ金属水酸化物、水などを添加することにより、アル
カリ金属ケイ酸塩水溶液の組成を任意に調整すること、
およびnの値を所望の値とすることもできる。
のアルカリ金属ケイ酸塩水溶液が用いられ得る。また、
このような市販のアルカリ金属ケイ酸塩水溶液に、アル
カリ金属水酸化物、水などを添加することにより、アル
カリ金属ケイ酸塩水溶液の組成を任意に調整すること、
およびnの値を所望の値とすることもできる。
【0022】D.充填剤 本発明において用いられる充填剤は、アルカリ金属ケイ
酸塩に対する活性が低い限り当該技術分野で任意の充填
剤(例えば、有機質充填剤または無機質充填剤)が用い
られるが、無機質充填剤が好ましい。無機質充填剤とし
ては特に限定されないが、例えば、ケイ砂、岩石粉末、
火山灰(シラス、抗火石など)、ケイ灰石、炭酸カルシ
ウム、ケイ石粉、ケイソウ土、雲母、マイカ、シリカフ
ュームなどが挙げられる。
酸塩に対する活性が低い限り当該技術分野で任意の充填
剤(例えば、有機質充填剤または無機質充填剤)が用い
られるが、無機質充填剤が好ましい。無機質充填剤とし
ては特に限定されないが、例えば、ケイ砂、岩石粉末、
火山灰(シラス、抗火石など)、ケイ灰石、炭酸カルシ
ウム、ケイ石粉、ケイソウ土、雲母、マイカ、シリカフ
ュームなどが挙げられる。
【0023】充填剤のアルカリ金属ケイ酸塩水溶液に対
する活性が低いことが所望される理由は、活性度が高い
充填剤をアルカリ金属ケイ酸塩水溶液に添加した場合、
水溶液のゲル化が急速にすすみ、混合、成形などが困難
になるからである。
する活性が低いことが所望される理由は、活性度が高い
充填剤をアルカリ金属ケイ酸塩水溶液に添加した場合、
水溶液のゲル化が急速にすすみ、混合、成形などが困難
になるからである。
【0024】充填剤の量は、固めみかけ比重0.5以上
1.2以下のメタカオリン100重量部を基準として、
50重量部以上400重量部以下である。充填剤の量が
50重量部未満であると、組成物を硬化させることによ
り得られた硬化体に、割れが発生する。充填剤の量が4
00重量部を超えると、得られる組成物を硬化した際、
組成物を硬化させることにより得られた硬化体に、割
れ、色ムラなどが発生し、さらに硬化物の強度が低下す
る傾向がある。
1.2以下のメタカオリン100重量部を基準として、
50重量部以上400重量部以下である。充填剤の量が
50重量部未満であると、組成物を硬化させることによ
り得られた硬化体に、割れが発生する。充填剤の量が4
00重量部を超えると、得られる組成物を硬化した際、
組成物を硬化させることにより得られた硬化体に、割
れ、色ムラなどが発生し、さらに硬化物の強度が低下す
る傾向がある。
【0025】E.その他の添加物 本発明の無機質硬化性組成物は、必要に応じて、補強繊
維、軽量骨材、顔料、発泡剤、発泡助剤、起泡剤などを
含有する。
維、軽量骨材、顔料、発泡剤、発泡助剤、起泡剤などを
含有する。
【0026】E.1 補強繊維 補強繊維としては、通常のセメント製品に使用される補
強繊維が使用され得る。このような補強繊維としては、
例えば、ポリプロピレン繊維、ビニロン、レーヨン、耐
アルカリガラス繊維、炭素繊維、アクリル繊維、アラミ
ド繊維、アクリロニトリル繊維などの繊維が挙げられ
る。これらの補強繊維は、単独であるいは2種類以上を
組み合わせて用いられる。補強繊維の繊維径は1μm以
上500μm以下が好ましく、補強繊維の繊維長は1m
m以上15mm以下が好ましい。補強繊維の繊維径が1
μm未満である場合には、補強繊維を本発明の組成物に
混合する際にファイバーボールが形成され、硬化後の成
型体の強度が低下する傾向がある。補強繊維の繊維径5
00μmを超える場合には、補強効果(例えば、引っ張
り強度向上など)が十分得られない場合がある。補強繊
維の繊維長が1mm未満である場合にも、同様に補強効
果が十分に得られない場合がある。補強繊維の繊維長が
15mmを超える場合には、補強材料が本発明の組成物
中に十分に分散せず、均一な強度を有する硬化体が得ら
れない傾向がある。補強繊維の配合量は、特に限定され
ないが、固めみかけ比重0.5以上1.2以下のメタカ
オリン100重量部を基準として、10重量部以下が好
ましい。10重量部を超える場合には、補強材料が本発
明の組成物中に十分に分散せず、均一な強度を有する硬
化体が得られない傾向がある。
強繊維が使用され得る。このような補強繊維としては、
例えば、ポリプロピレン繊維、ビニロン、レーヨン、耐
アルカリガラス繊維、炭素繊維、アクリル繊維、アラミ
ド繊維、アクリロニトリル繊維などの繊維が挙げられ
る。これらの補強繊維は、単独であるいは2種類以上を
組み合わせて用いられる。補強繊維の繊維径は1μm以
上500μm以下が好ましく、補強繊維の繊維長は1m
m以上15mm以下が好ましい。補強繊維の繊維径が1
μm未満である場合には、補強繊維を本発明の組成物に
混合する際にファイバーボールが形成され、硬化後の成
型体の強度が低下する傾向がある。補強繊維の繊維径5
00μmを超える場合には、補強効果(例えば、引っ張
り強度向上など)が十分得られない場合がある。補強繊
維の繊維長が1mm未満である場合にも、同様に補強効
果が十分に得られない場合がある。補強繊維の繊維長が
15mmを超える場合には、補強材料が本発明の組成物
中に十分に分散せず、均一な強度を有する硬化体が得ら
れない傾向がある。補強繊維の配合量は、特に限定され
ないが、固めみかけ比重0.5以上1.2以下のメタカ
オリン100重量部を基準として、10重量部以下が好
ましい。10重量部を超える場合には、補強材料が本発
明の組成物中に十分に分散せず、均一な強度を有する硬
化体が得られない傾向がある。
【0027】E.2 軽量骨材 本発明に用いられる軽量骨材としては、当該技術分野で
用いられる任意の軽量骨材が用いられ得る。このような
軽量骨材としては、特に限定されないが、無機質発泡体
(例えば、バーライト、ガラスバルーン、シリカバルー
ン、フライアッシュバルーン、およびシラス発泡体)、
有機質発泡体(例えば、フェノール樹脂、ウレタン樹
脂、ポリエチレン樹脂、およびポリスチレン樹脂)が挙
げられる。軽量骨材の量は特に限定されないが、固めみ
かけ比重0.5以上1.2以下のメタカオリン100重
量部を基準にして、150重量部以下が好ましい。15
0重量部を超える場合には、本発明の組成物の成形作業
が困難となり、そして得られる硬化体の強度が低下し、
硬化体の表面平滑性が低下する場合がある。
用いられる任意の軽量骨材が用いられ得る。このような
軽量骨材としては、特に限定されないが、無機質発泡体
(例えば、バーライト、ガラスバルーン、シリカバルー
ン、フライアッシュバルーン、およびシラス発泡体)、
有機質発泡体(例えば、フェノール樹脂、ウレタン樹
脂、ポリエチレン樹脂、およびポリスチレン樹脂)が挙
げられる。軽量骨材の量は特に限定されないが、固めみ
かけ比重0.5以上1.2以下のメタカオリン100重
量部を基準にして、150重量部以下が好ましい。15
0重量部を超える場合には、本発明の組成物の成形作業
が困難となり、そして得られる硬化体の強度が低下し、
硬化体の表面平滑性が低下する場合がある。
【0028】E.3 顔料 本発明に用いられる顔料としては、当該技術分野で用い
られる任意の顔料が用いられ得る。このような顔料とし
ては特に限定されないが、金属酸化物(例えば、酸化
鉄、酸化チタン、酸化コバルト)、カーボンブラックな
どが挙げられる。顔料の量は、特に限定されないが、固
めみかけ比重0.5以上1.2以下のメタカオリン10
0重量部を基準として、50重量部以下が好ましい。5
0重量部を超える顔料を用いた場合には、50重量部の
顔料を用いた場合と比較して、顔料による隠蔽性が変化
せず、不経済である。
られる任意の顔料が用いられ得る。このような顔料とし
ては特に限定されないが、金属酸化物(例えば、酸化
鉄、酸化チタン、酸化コバルト)、カーボンブラックな
どが挙げられる。顔料の量は、特に限定されないが、固
めみかけ比重0.5以上1.2以下のメタカオリン10
0重量部を基準として、50重量部以下が好ましい。5
0重量部を超える顔料を用いた場合には、50重量部の
顔料を用いた場合と比較して、顔料による隠蔽性が変化
せず、不経済である。
【0029】E.4 発泡剤 本発明に用いられる発泡剤としては、当該技術分野で用
いられる任意の発泡剤が用いられ得る。このような発泡
剤としては特に限定されないが、金属粉末(例えば、マ
グネシウム粉末、カルシウム粉末、クロム粉末、マンガ
ン粉末、鉄粉末、コバルト粉末、ニッケル粉末、銅粉
末、亜鉛粉末、アルミニウム粉末、ガリウム粉末、スズ
粉末)、ケイ素系粉末(例えば、ケイ素粉末およびフェ
ロシリコン)、および過酸化物(例えば、過酸化水素、
過酸化ナトリウム、過酸化カリウム、および過酸化ホウ
酸ナトリウム)が挙げられる。コスト、安全性、入手容
易性、および混合容易性の観点から、アルミニウム粉末
および過酸化水素水が好ましい。発泡剤の粒径は1μm
以上200μm以下が好ましい。発泡剤の粒径が1μm
未満である場合には、本発明の組成物中に発泡剤が十分
に分散せず、さらに組成物が急速に発泡する傾向があ
る。一方、発泡剤の粒径が200μmを超える場合に
は、組成物が十分に発泡しない傾向がある。発泡剤の量
は、固めみかけ比重0.5以上1.2以下のメタカオリ
ン100重量部を基準として、5重量部以下が好まし
い。発泡剤の量が5重量部を超える場合には、組成物を
成形することが困難になり、得られる硬化体の強度が著
しく低下する傾向がある。
いられる任意の発泡剤が用いられ得る。このような発泡
剤としては特に限定されないが、金属粉末(例えば、マ
グネシウム粉末、カルシウム粉末、クロム粉末、マンガ
ン粉末、鉄粉末、コバルト粉末、ニッケル粉末、銅粉
末、亜鉛粉末、アルミニウム粉末、ガリウム粉末、スズ
粉末)、ケイ素系粉末(例えば、ケイ素粉末およびフェ
ロシリコン)、および過酸化物(例えば、過酸化水素、
過酸化ナトリウム、過酸化カリウム、および過酸化ホウ
酸ナトリウム)が挙げられる。コスト、安全性、入手容
易性、および混合容易性の観点から、アルミニウム粉末
および過酸化水素水が好ましい。発泡剤の粒径は1μm
以上200μm以下が好ましい。発泡剤の粒径が1μm
未満である場合には、本発明の組成物中に発泡剤が十分
に分散せず、さらに組成物が急速に発泡する傾向があ
る。一方、発泡剤の粒径が200μmを超える場合に
は、組成物が十分に発泡しない傾向がある。発泡剤の量
は、固めみかけ比重0.5以上1.2以下のメタカオリ
ン100重量部を基準として、5重量部以下が好まし
い。発泡剤の量が5重量部を超える場合には、組成物を
成形することが困難になり、得られる硬化体の強度が著
しく低下する傾向がある。
【0030】E.5 発泡助剤 本発明に用いられる発泡助剤としては、当該技術分野で
用いられる任意の発泡助剤が用いられ得る。このような
発泡助剤としては特に限定されないが、多孔質粉体(例
えば、シリカゲル、ゼオライト、活性炭、およびアルミ
ナゲル)、金属脂肪酸塩(例えば、ステアリン酸金属
塩、およびパルチミン酸金属塩)が挙げられる。発泡助
剤の量は特に限定されないが、固めみかけ比重0.5以
上1.2以下のメタカオリン100重量部を基準とし
て、10重量部以下が好ましい。発泡助剤の量が10重
量部未満である場合には、破泡などが生じ、組成物の発
泡に悪影響を及ぼす傾向がある。
用いられる任意の発泡助剤が用いられ得る。このような
発泡助剤としては特に限定されないが、多孔質粉体(例
えば、シリカゲル、ゼオライト、活性炭、およびアルミ
ナゲル)、金属脂肪酸塩(例えば、ステアリン酸金属
塩、およびパルチミン酸金属塩)が挙げられる。発泡助
剤の量は特に限定されないが、固めみかけ比重0.5以
上1.2以下のメタカオリン100重量部を基準とし
て、10重量部以下が好ましい。発泡助剤の量が10重
量部未満である場合には、破泡などが生じ、組成物の発
泡に悪影響を及ぼす傾向がある。
【0031】E.6 起泡剤 本発明に用いられる起泡剤としては、当該技術分野で用
いられる任意の起泡剤が用いられ得る。このような起泡
剤としては特に限定されないが、高級アルコール硫酸エ
ステル塩、アルキルエーテル硫酸エステル塩、芳香族誘
導体スルホン酸塩、イミダゾリン誘導体、脂肪酸アミ
ド、動物系タンパク質が挙げられる。起泡剤の量は、固
めみかけ比重0.5以上1.2以下のメタカオリン10
0重量部を基準として、10重量部以下が好ましい。起
泡剤の量が10重量部を超える場合には、組成物が十分
に硬化せず、硬化不良を生じる傾向がある。
いられる任意の起泡剤が用いられ得る。このような起泡
剤としては特に限定されないが、高級アルコール硫酸エ
ステル塩、アルキルエーテル硫酸エステル塩、芳香族誘
導体スルホン酸塩、イミダゾリン誘導体、脂肪酸アミ
ド、動物系タンパク質が挙げられる。起泡剤の量は、固
めみかけ比重0.5以上1.2以下のメタカオリン10
0重量部を基準として、10重量部以下が好ましい。起
泡剤の量が10重量部を超える場合には、組成物が十分
に硬化せず、硬化不良を生じる傾向がある。
【0032】F.混合方法 上記のメタカオリン、アルカリ金属ケイ酸塩水溶液、お
よびその他の添加物を混合する方法としては特に限定さ
れないが、例えば、(1)固形原料を粉体化することによ
り乾式混合し、この混合物をアルカリ金属ケイ酸塩水溶
液に添加して混合する方法、(2)アルカリ金属ケイ酸塩
水溶液に固形原料を順次添加して混合する方法、および
(3)全ての原料を同時に混合する方法が挙げられる。
よびその他の添加物を混合する方法としては特に限定さ
れないが、例えば、(1)固形原料を粉体化することによ
り乾式混合し、この混合物をアルカリ金属ケイ酸塩水溶
液に添加して混合する方法、(2)アルカリ金属ケイ酸塩
水溶液に固形原料を順次添加して混合する方法、および
(3)全ての原料を同時に混合する方法が挙げられる。
【0033】本発明の無機質硬化性組成物を製造するた
めに用いられる混合機としては、通常の混合機が用いら
れる。このような混合機としては、例えば、パドル回転
型混合機、振動式混合機、スクリュー式混合機が挙げら
れる。
めに用いられる混合機としては、通常の混合機が用いら
れる。このような混合機としては、例えば、パドル回転
型混合機、振動式混合機、スクリュー式混合機が挙げら
れる。
【0034】発泡剤を用いる場合には、作業性、気泡の
安定性などの観点から、発泡剤を除く各原料を混合した
後、最後に発泡剤を添加することが好ましい。
安定性などの観点から、発泡剤を除く各原料を混合した
後、最後に発泡剤を添加することが好ましい。
【0035】起泡剤を用いる場合には、(1)起泡剤を除
く各原料を混合した後、最後に起泡剤を添加する方法、
および(2)起泡剤を除く原料を用いてスラリーを形成
し、予め起泡剤を水に添加することにより気泡を生成し
た水溶液にこのスラリーを添加して混合する方法が好ま
しい。(2)の場合の起泡剤の濃度は、0.1g/リット
ル以上5g/リットル以下が好ましい。起泡剤の濃度が
0.1g/リットル未満である場合には、生成した泡の
安定性が悪いため、破泡が生じやすくなる傾向がある。
一方、起泡剤の濃度が5g/リットルを超える場合に
は、無機質硬化性組成物の硬化不良が生じる場合があ
る。
く各原料を混合した後、最後に起泡剤を添加する方法、
および(2)起泡剤を除く原料を用いてスラリーを形成
し、予め起泡剤を水に添加することにより気泡を生成し
た水溶液にこのスラリーを添加して混合する方法が好ま
しい。(2)の場合の起泡剤の濃度は、0.1g/リット
ル以上5g/リットル以下が好ましい。起泡剤の濃度が
0.1g/リットル未満である場合には、生成した泡の
安定性が悪いため、破泡が生じやすくなる傾向がある。
一方、起泡剤の濃度が5g/リットルを超える場合に
は、無機質硬化性組成物の硬化不良が生じる場合があ
る。
【0036】本発明の無機質硬化性組成物を用いて成形
体を得るためには、上記各原料を混合することにより生
成したスラリー形態の組成物を、所望の型に注入して硬
化させる方法が挙げられる。この手段において用いられ
る注入方法としては、(1)スラリー形態の組成物を所望
の型に自然落下させることによって注入する方法、(2)
スラリー形態の組成物をポンプなどを用いて所望の型に
充填する方法が挙げられる。
体を得るためには、上記各原料を混合することにより生
成したスラリー形態の組成物を、所望の型に注入して硬
化させる方法が挙げられる。この手段において用いられ
る注入方法としては、(1)スラリー形態の組成物を所望
の型に自然落下させることによって注入する方法、(2)
スラリー形態の組成物をポンプなどを用いて所望の型に
充填する方法が挙げられる。
【0037】このスラリー形態の組成物を所望の型に注
入する際に、型に振動を与えることにより、スラリーの
レベリング、展開などを促進することもできる。振動方
向は、鉛直方向、水平方向、三次元方向のいずれの方法
でも構わない。
入する際に、型に振動を与えることにより、スラリーの
レベリング、展開などを促進することもできる。振動方
向は、鉛直方向、水平方向、三次元方向のいずれの方法
でも構わない。
【0038】上記のように成形された本発明の無機質硬
化性組成物を硬化する際の温度は、常温でも構わない
が、硬化促進のためには、50℃〜200℃が好まし
い。
化性組成物を硬化する際の温度は、常温でも構わない
が、硬化促進のためには、50℃〜200℃が好まし
い。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を詳し
く説明する。
く説明する。
【0040】固めみかけ比重0.5〜1.2のメタカオ
リン粉体を用いることにより、上記のモル比のケイ酸ナ
トリウム水溶液と組み合わせて得られる組成物を硬化さ
せて得られる硬化体の表面の最大色差が非常に低く、さ
らにこのようにして得られた硬化体の表面に、白色化ム
ラ、割れ、および発泡が生じない。
リン粉体を用いることにより、上記のモル比のケイ酸ナ
トリウム水溶液と組み合わせて得られる組成物を硬化さ
せて得られる硬化体の表面の最大色差が非常に低く、さ
らにこのようにして得られた硬化体の表面に、白色化ム
ラ、割れ、および発泡が生じない。
【0041】このような組成物を、必要に応じて所定の
形状に成形した後、加温することによって、硬化体を形
成する。そのような硬化体の外観は白色化ムラ、割れな
どがなく、極めて優れた外観である。
形状に成形した後、加温することによって、硬化体を形
成する。そのような硬化体の外観は白色化ムラ、割れな
どがなく、極めて優れた外観である。
【0042】従って、本発明の組成物を用いることによ
って、成形後、極めて外観が優れた硬化体を製造するこ
とができる。
って、成形後、極めて外観が優れた硬化体を製造するこ
とができる。
【0043】
【実施例】以下の実施例により、本発明の無機質硬化性
組成物をさらに詳細に説明するが、本実施例は例示の目
的にのみ用いられ、限定の目的で用いられない。
組成物をさらに詳細に説明するが、本実施例は例示の目
的にのみ用いられ、限定の目的で用いられない。
【0044】(固めみかけ比重0.5以上1.2以下の
メタカオリン粉体の生成) (生成例その1)メタカオリン(エンゲルハード社製、
商品名「SATENTONE SP 33」)を、振動
ミル(中央化工機社製、形式「MB−1」)を用いて、
粉体:ボールの重量比を1:1として2時間かけて粉砕
し、固めみかけ比重0.65のメタカオリン粉体(以
下、「メタカオリン粉体1」という)を生成した。
メタカオリン粉体の生成) (生成例その1)メタカオリン(エンゲルハード社製、
商品名「SATENTONE SP 33」)を、振動
ミル(中央化工機社製、形式「MB−1」)を用いて、
粉体:ボールの重量比を1:1として2時間かけて粉砕
し、固めみかけ比重0.65のメタカオリン粉体(以
下、「メタカオリン粉体1」という)を生成した。
【0045】(生成例その2)メタカオリン(エンゲル
ハード社製、商品名「SATENTONE SP 3
3」)を、ボールミル(増田理化工業社製、形式「UB
M−2」)を用いて、粉体:ボールの重量比を1:7と
して、24時間かけて粉砕し、固めみかけ比重0.85
のメタカオリン粉体(以下、「メタカオリン粉体2」と
いう)を生成した。
ハード社製、商品名「SATENTONE SP 3
3」)を、ボールミル(増田理化工業社製、形式「UB
M−2」)を用いて、粉体:ボールの重量比を1:7と
して、24時間かけて粉砕し、固めみかけ比重0.85
のメタカオリン粉体(以下、「メタカオリン粉体2」と
いう)を生成した。
【0046】(生成例その3)メタカオリン(ECC社
製、商品名「POLESTAR 450」)を、振動ミ
ル(中央化工機社製、形式「MB−1」)を用いて、粉
体:ボールの重量比を1:2として、4時間かけて粉砕
し、固めみかけ比重0.71のメタカオリン粉体(以
下、「メタカオリン粉体3」という)を生成した。
製、商品名「POLESTAR 450」)を、振動ミ
ル(中央化工機社製、形式「MB−1」)を用いて、粉
体:ボールの重量比を1:2として、4時間かけて粉砕
し、固めみかけ比重0.71のメタカオリン粉体(以
下、「メタカオリン粉体3」という)を生成した。
【0047】(生成例その4)メタカオリン(ECC社
製、商品名「POLESTAR 450」)を、ボール
ミル(増田理化工業社製、形式「UBM−2」)を用い
て、粉体:ボールの重量比を1:3として、50時間か
けて粉砕し、固めみかけ比重0.91のメタカオリン粉
体(以下、「メタカオリン粉体4」という)を生成し
た。
製、商品名「POLESTAR 450」)を、ボール
ミル(増田理化工業社製、形式「UBM−2」)を用い
て、粉体:ボールの重量比を1:3として、50時間か
けて粉砕し、固めみかけ比重0.91のメタカオリン粉
体(以下、「メタカオリン粉体4」という)を生成し
た。
【0048】(生成例その5)メタカオリン(エンゲル
ハード社製、商品名「SATENTONE SP 3
3」)を、ボールミル(増田理化工業社製、形式「UB
M−2」)を用いて、粉体:ボールの重量比を4:1と
して、6時間かけて粉砕し、固めみかけ比重0.45の
メタカオリン粉体(以下、「メタカオリン粉体5」とい
う)を生成した。
ハード社製、商品名「SATENTONE SP 3
3」)を、ボールミル(増田理化工業社製、形式「UB
M−2」)を用いて、粉体:ボールの重量比を4:1と
して、6時間かけて粉砕し、固めみかけ比重0.45の
メタカオリン粉体(以下、「メタカオリン粉体5」とい
う)を生成した。
【0049】(生成例その6)メタカオリン(エンゲル
ハード社製、商品名「SATENTONE SP 3
3」)の固めみかけ比重を測定し、そのまま以下の比較
例2および4に供した(以下、「メタカオリン粉体6」
という)。この固めみかけ比重は0.33であった。
ハード社製、商品名「SATENTONE SP 3
3」)の固めみかけ比重を測定し、そのまま以下の比較
例2および4に供した(以下、「メタカオリン粉体6」
という)。この固めみかけ比重は0.33であった。
【0050】(生成例その7)メタカオリン(ECC社
製、商品名「POLESTAR 450」)の固めみか
け比重を測定し、そのまま以下の比較例2および4に供
した(以下、「メタカオリン粉体7」という)。この固
めみかけ比重は0.29であった。
製、商品名「POLESTAR 450」)の固めみか
け比重を測定し、そのまま以下の比較例2および4に供
した(以下、「メタカオリン粉体7」という)。この固
めみかけ比重は0.29であった。
【0051】(生成例その8)カオリン(エンゲルバー
ド社製、商品名「ASP600」)100重量部および
水40重量部を混合し、1辺10cmの立方体形状の容
器に入れた。次いで、この容器を面圧10kg/cm2
で加圧し、次いで700℃で72時間かけて焼成し、メ
タカオリン硬化体を得た。このメタカオリン硬化体を、
ボールミル(増田理化工業社製、形式「UBM−2」)
を用いて、粉体:ボールの重量比を1:7として、48
時間かけて粉砕し、固めみかけ比重0.76のメタカオ
リン粉体(以下、「メタカオリン粉体8」という)を生
成した。
ド社製、商品名「ASP600」)100重量部および
水40重量部を混合し、1辺10cmの立方体形状の容
器に入れた。次いで、この容器を面圧10kg/cm2
で加圧し、次いで700℃で72時間かけて焼成し、メ
タカオリン硬化体を得た。このメタカオリン硬化体を、
ボールミル(増田理化工業社製、形式「UBM−2」)
を用いて、粉体:ボールの重量比を1:7として、48
時間かけて粉砕し、固めみかけ比重0.76のメタカオ
リン粉体(以下、「メタカオリン粉体8」という)を生
成した。
【0052】(生成例その9)粉砕時間を5時間にした
こと以外は、生成例その8と同様にして、固めみかけ比
重1.3のメタカオリン粉体(以下、「メタカオリン粉
体9」という)を生成した。
こと以外は、生成例その8と同様にして、固めみかけ比
重1.3のメタカオリン粉体(以下、「メタカオリン粉
体9」という)を生成した。
【0053】(アルカリ金属ケイ酸塩水溶液の調製) (調製例その1)ケイ酸カリウム水溶液(日本化学工業
社製、商品名「1K 珪酸カリ」)100重量部、およ
び水酸化カリウム(和光純薬社製、特級試薬)11.1
重量部を、脱イオン水20.8重量部に添加して混合
し、SiO2 /K2 Oのモル比が1.4および濃度45
%(重量比)のケイ酸カリウム水溶液(以下、「ケイ酸
カリウム水溶液1」という)を調製した。
社製、商品名「1K 珪酸カリ」)100重量部、およ
び水酸化カリウム(和光純薬社製、特級試薬)11.1
重量部を、脱イオン水20.8重量部に添加して混合
し、SiO2 /K2 Oのモル比が1.4および濃度45
%(重量比)のケイ酸カリウム水溶液(以下、「ケイ酸
カリウム水溶液1」という)を調製した。
【0054】(調製例その2)ケイ酸ナトリウム水溶液
(日本化学工業社製、1号)100重量部、および水酸
化ナトリウム(和光純薬社製、特級試薬)9.3重量部
を、脱イオン水44.8重量部に添加して混合し、Si
O2 /Na2 Oのモル比が1.5および濃度40%(重
量比)のケイ酸ナトリウム水溶液(以下、「ケイ酸ナト
リウム水溶液1」という)を調製した。
(日本化学工業社製、1号)100重量部、および水酸
化ナトリウム(和光純薬社製、特級試薬)9.3重量部
を、脱イオン水44.8重量部に添加して混合し、Si
O2 /Na2 Oのモル比が1.5および濃度40%(重
量比)のケイ酸ナトリウム水溶液(以下、「ケイ酸ナト
リウム水溶液1」という)を調製した。
【0055】(調製例その3)ケイ酸カリウム水溶液
(日本化学工業社製、商品名「1K 珪酸カリ」)10
0重量部、および水酸化カリウム(和光純薬社製、特級
試薬)60.9重量部を、脱イオン水105.3重量部
に添加して混合し、SiO2 /K2 Oのモル比が0.6
および濃度38%(重量比)のケイ酸カリウム水溶液
(以下、「ケイ酸カリウム水溶液2」という)を調製し
た。
(日本化学工業社製、商品名「1K 珪酸カリ」)10
0重量部、および水酸化カリウム(和光純薬社製、特級
試薬)60.9重量部を、脱イオン水105.3重量部
に添加して混合し、SiO2 /K2 Oのモル比が0.6
および濃度38%(重量比)のケイ酸カリウム水溶液
(以下、「ケイ酸カリウム水溶液2」という)を調製し
た。
【0056】(調製例その4)ケイ酸ナトリウム水溶液
(日本化学工業社製、1号)100重量部、および水酸
化ナトリウム(和光純薬社製、特級試薬)25.5重量
部を、脱イオン水106.3重量部に添加して混合し、
SiO2 /Na2 Oのモル比が1および濃度32%(重
量比)のケイ酸ナトリウム水溶液(以下、「ケイ酸ナト
リウム水溶液2」という)を調製した。
(日本化学工業社製、1号)100重量部、および水酸
化ナトリウム(和光純薬社製、特級試薬)25.5重量
部を、脱イオン水106.3重量部に添加して混合し、
SiO2 /Na2 Oのモル比が1および濃度32%(重
量比)のケイ酸ナトリウム水溶液(以下、「ケイ酸ナト
リウム水溶液2」という)を調製した。
【0057】(実施例1)メタカオリン粉体1(100
重量部)、ケイ酸カリウム水溶液1(200重量部)、
無機質充填剤としてのケイ砂(100重量部、林化成株
式会社製、商品名「フラタリーサンド48M」)、無機
質充填剤としてのワラストナイト(100重量部、カキ
ウチより入手、商品名「中国産ワラストナイト」)、お
よび顔料(1重量部、黒色、バイエル社製、商品名「バ
イフェロックス318」)を、5リットルオムニミキサ
ー(千代田技研製)に入れ、2分間混合し、スラリー状
の組成物を生成した。次いでこのスラリー状の組成物を
型枠内に自然落下により注入して成形し、85℃まで加
熱して、6時間かけて組成物を硬化させた。この硬化体
表面の色ムラについて最大色差(ΔE)を求めることに
より、そして白色化ムラおよび割れについて目視により
硬化体の外観評価を行った。最大色差(ΔE)を求める
方法は、JIS Z−8730「色差表示方法」に記載
されており、本実施例ではミノルタカメラ株式会社製の
「CM2002」を用い、JIS Z−8730の式
(1)に基づいて最大色差(ΔE)を求めた。この最大
色差は小さいほど、硬化体の表面はより高い美観を有す
る。この外観評価の結果を、実施例2〜7についての評
価と共に、表1に示す。
重量部)、ケイ酸カリウム水溶液1(200重量部)、
無機質充填剤としてのケイ砂(100重量部、林化成株
式会社製、商品名「フラタリーサンド48M」)、無機
質充填剤としてのワラストナイト(100重量部、カキ
ウチより入手、商品名「中国産ワラストナイト」)、お
よび顔料(1重量部、黒色、バイエル社製、商品名「バ
イフェロックス318」)を、5リットルオムニミキサ
ー(千代田技研製)に入れ、2分間混合し、スラリー状
の組成物を生成した。次いでこのスラリー状の組成物を
型枠内に自然落下により注入して成形し、85℃まで加
熱して、6時間かけて組成物を硬化させた。この硬化体
表面の色ムラについて最大色差(ΔE)を求めることに
より、そして白色化ムラおよび割れについて目視により
硬化体の外観評価を行った。最大色差(ΔE)を求める
方法は、JIS Z−8730「色差表示方法」に記載
されており、本実施例ではミノルタカメラ株式会社製の
「CM2002」を用い、JIS Z−8730の式
(1)に基づいて最大色差(ΔE)を求めた。この最大
色差は小さいほど、硬化体の表面はより高い美観を有す
る。この外観評価の結果を、実施例2〜7についての評
価と共に、表1に示す。
【0058】(実施例2)メタカオリン粉体2(100
重量部)、ケイ酸ナトリウム水溶液1(160重量
部)、ワラストナイト(100重量部)、および顔料
(2重量部、黒色)を用いて実施例1と同様に組成物を
生成し、硬化させ、硬化体の外観評価を行った。
重量部)、ケイ酸ナトリウム水溶液1(160重量
部)、ワラストナイト(100重量部)、および顔料
(2重量部、黒色)を用いて実施例1と同様に組成物を
生成し、硬化させ、硬化体の外観評価を行った。
【0059】(実施例3)メタカオリン粉体3(100
重量部)、ケイ酸カリウム水溶液2(65重量部)、ケ
イ砂(100重量部)、および顔料(1重量部、黒色)
を用いて実施例1と同様に組成物を生成し、硬化させ、
硬化体の外観評価を行った。
重量部)、ケイ酸カリウム水溶液2(65重量部)、ケ
イ砂(100重量部)、および顔料(1重量部、黒色)
を用いて実施例1と同様に組成物を生成し、硬化させ、
硬化体の外観評価を行った。
【0060】(実施例4)メタカオリン粉体4(100
重量部)、ケイ酸ナトリウム水溶液2(180重量
部)、ケイ砂(70重量部)、ワラストナイト(70重
量部)、無機質充填剤としてのケイ石粉(50重量部、
住友大阪セメントより入手、商品名「ファインシリカ1
0000ブレーン」)、および顔料(1重量部、黒色)
を用いて実施例1と同様に組成物を生成し、硬化させ、
硬化体の外観評価を行った。
重量部)、ケイ酸ナトリウム水溶液2(180重量
部)、ケイ砂(70重量部)、ワラストナイト(70重
量部)、無機質充填剤としてのケイ石粉(50重量部、
住友大阪セメントより入手、商品名「ファインシリカ1
0000ブレーン」)、および顔料(1重量部、黒色)
を用いて実施例1と同様に組成物を生成し、硬化させ、
硬化体の外観評価を行った。
【0061】(実施例5)メタカオリン粉体8(100
重量部)、ケイ酸カリウム水溶液2(150重量部)、
ケイ砂(200重量部)、ケイ石粉(100重量部)、
および顔料(1重量部、黒色)を用いて実施例1と同様
に組成物を生成し、硬化させ、硬化体の外観評価を行っ
た。
重量部)、ケイ酸カリウム水溶液2(150重量部)、
ケイ砂(200重量部)、ケイ石粉(100重量部)、
および顔料(1重量部、黒色)を用いて実施例1と同様
に組成物を生成し、硬化させ、硬化体の外観評価を行っ
た。
【0062】(実施例6)メタカオリン粉体2(100
重量部)、ケイ酸ナトリウム水溶液2(150重量
部)、ケイ砂(300重量部)、および顔料(2重量
部、黒色)を用いて実施例1と同様に組成物を生成し、
硬化させ、硬化体の外観評価を行った。
重量部)、ケイ酸ナトリウム水溶液2(150重量
部)、ケイ砂(300重量部)、および顔料(2重量
部、黒色)を用いて実施例1と同様に組成物を生成し、
硬化させ、硬化体の外観評価を行った。
【0063】(実施例7)メタカオリン粉体8(100
重量部)、ケイ酸ナトリウム水溶液1(160重量
部)、ケイ砂(75重量部)、ワラストナイト(75重
量部)、ケイ石粉(50重量部)、および顔料(1重量
部、黒色)を用いて実施例1と同様に組成物を生成し、
硬化させ、硬化体の外観評価を行った。
重量部)、ケイ酸ナトリウム水溶液1(160重量
部)、ケイ砂(75重量部)、ワラストナイト(75重
量部)、ケイ石粉(50重量部)、および顔料(1重量
部、黒色)を用いて実施例1と同様に組成物を生成し、
硬化させ、硬化体の外観評価を行った。
【0064】(比較例1)メタカオリン粉体5(100
重量部)、ケイ酸カリウム水溶液1(200重量部)、
ケイ砂(100重量部)、ワラストナイト(100重量
部)および顔料(1重量部、黒色)を用いて実施例1と
同様に組成物を生成しようとしたが、これらの成分が十
分に混合せず、組成の不均一な組成物ができた。
重量部)、ケイ酸カリウム水溶液1(200重量部)、
ケイ砂(100重量部)、ワラストナイト(100重量
部)および顔料(1重量部、黒色)を用いて実施例1と
同様に組成物を生成しようとしたが、これらの成分が十
分に混合せず、組成の不均一な組成物ができた。
【0065】(比較例2)メタカオリン粉体6(100
重量部)、ケイ酸ナトリウム水溶液1(260重量
部)、ワラストナイト(100重量部)、および顔料
(2重量部、黒色)を用いて実施例1と同様に組成物を
生成し、硬化させ、硬化体の外観評価を行った。この外
観評価の結果を、比較例2〜8についての評価と共に、
表2に示す。
重量部)、ケイ酸ナトリウム水溶液1(260重量
部)、ワラストナイト(100重量部)、および顔料
(2重量部、黒色)を用いて実施例1と同様に組成物を
生成し、硬化させ、硬化体の外観評価を行った。この外
観評価の結果を、比較例2〜8についての評価と共に、
表2に示す。
【0066】(比較例3)メタカオリン粉体7(100
重量部)、ケイ酸カリウム水溶液1(280重量部)、
ケイ砂(100重量部)、ワラストナイト(100重量
部)、および顔料(2重量部、黒色)を用いて実施例1
と同様に組成物を生成し、硬化させ、硬化体の外観評価
を行った。
重量部)、ケイ酸カリウム水溶液1(280重量部)、
ケイ砂(100重量部)、ワラストナイト(100重量
部)、および顔料(2重量部、黒色)を用いて実施例1
と同様に組成物を生成し、硬化させ、硬化体の外観評価
を行った。
【0067】(比較例4)メタカオリン粉体6(100
重量部)、ケイ酸ナトリウム水溶液2(320重量
部)、ケイ砂(70重量部)、ワラストナイト(70重
量部)、ケイ石粉(50重量部)、および顔料(1重量
部、黒色)を用いて実施例1と同様に組成物を生成し、
硬化させ、硬化体の外観評価を行った。
重量部)、ケイ酸ナトリウム水溶液2(320重量
部)、ケイ砂(70重量部)、ワラストナイト(70重
量部)、ケイ石粉(50重量部)、および顔料(1重量
部、黒色)を用いて実施例1と同様に組成物を生成し、
硬化させ、硬化体の外観評価を行った。
【0068】(比較例5)メタカオリン粉体8(100
重量部)、ケイ酸カリウム水溶液2(120重量部)、
ケイ砂(200重量部)、ケイ石粉(100重量部)、
および顔料(1重量部、黒色)を用いて実施例1と同様
に組成物を生成し、硬化させ、硬化体の外観評価を行っ
た。
重量部)、ケイ酸カリウム水溶液2(120重量部)、
ケイ砂(200重量部)、ケイ石粉(100重量部)、
および顔料(1重量部、黒色)を用いて実施例1と同様
に組成物を生成し、硬化させ、硬化体の外観評価を行っ
た。
【0069】(比較例6)メタカオリン粉体2(100
重量部)、ケイ酸ナトリウム水溶液2(300重量
部)、ケイ砂(300重量部)、および顔料(2重量
部、黒色)を用いて実施例1と同様に組成物を生成し、
硬化させ、硬化体の外観評価を行った。
重量部)、ケイ酸ナトリウム水溶液2(300重量
部)、ケイ砂(300重量部)、および顔料(2重量
部、黒色)を用いて実施例1と同様に組成物を生成し、
硬化させ、硬化体の外観評価を行った。
【0070】(比較例7)メタカオリン粉体8(100
重量部)、ケイ酸カリウム水溶液2(280重量部)、
ケイ砂(75重量部)、ワラストナイト(75重量
部)、ケイ石粉(50重量部)、および顔料(1重量
部、黒色)を用いて実施例1と同様に組成物を生成し、
硬化させ、硬化体の外観評価を行った。
重量部)、ケイ酸カリウム水溶液2(280重量部)、
ケイ砂(75重量部)、ワラストナイト(75重量
部)、ケイ石粉(50重量部)、および顔料(1重量
部、黒色)を用いて実施例1と同様に組成物を生成し、
硬化させ、硬化体の外観評価を行った。
【0071】(比較例8)メタカオリン粉体1(100
重量部)、ケイ酸カリウム水溶液1(280重量部)、
ケイ砂(300重量部)、ワラストナイト(200重量
部)、および顔料(1重量部、黒色)を用いて実施例1
と同様に組成物を生成し、硬化させ、硬化体の外観評価
を行った。
重量部)、ケイ酸カリウム水溶液1(280重量部)、
ケイ砂(300重量部)、ワラストナイト(200重量
部)、および顔料(1重量部、黒色)を用いて実施例1
と同様に組成物を生成し、硬化させ、硬化体の外観評価
を行った。
【0072】(比較例9)メタカオリン粉体3(100
重量部)、ケイ酸カリウム水溶液(65重量部、日本化
学工業社製、商品名「A珪酸カリ」)、ケイ砂(100
重量部)、および顔料(1重量部、黒色)を用いて実施
例1と同様に組成物を生成し、硬化させ、硬化体の外観
評価を行った。この外観評価の結果を表2に示す。な
お、本比較例9で用いたケイ酸カリウム水溶液のSiO
2 /K2 Oのモル比は3、濃度は38%(重量比)であ
った。
重量部)、ケイ酸カリウム水溶液(65重量部、日本化
学工業社製、商品名「A珪酸カリ」)、ケイ砂(100
重量部)、および顔料(1重量部、黒色)を用いて実施
例1と同様に組成物を生成し、硬化させ、硬化体の外観
評価を行った。この外観評価の結果を表2に示す。な
お、本比較例9で用いたケイ酸カリウム水溶液のSiO
2 /K2 Oのモル比は3、濃度は38%(重量比)であ
った。
【0073】
【表1】
【0074】
【表2】
【0075】上記の表1および表2より、所定の固めみ
かけ比重のメタカオリン、アルカリ金属ケイ酸塩、水、
および充填剤を所定の比で含有する無機質硬化性組成物
を硬化させることによって得られる硬化体の表面の最大
色差は小さく、そして白色化ムラ、割れおよび発泡がな
いことが理解される。従って、このような無機質硬化性
組成物を用いることにより、非常に外観に優れた硬化体
が得られることが理解される。
かけ比重のメタカオリン、アルカリ金属ケイ酸塩、水、
および充填剤を所定の比で含有する無機質硬化性組成物
を硬化させることによって得られる硬化体の表面の最大
色差は小さく、そして白色化ムラ、割れおよび発泡がな
いことが理解される。従って、このような無機質硬化性
組成物を用いることにより、非常に外観に優れた硬化体
が得られることが理解される。
【0076】
【発明の効果】本発明により、入手安定性に優れたメタ
カオリンを含有し、さらに注型成形後、優れた外観を有
する成形体が得られる無機質硬化性組成物が提供され
る。このような組成物は、例えば、優れた外観を有する
壁材などの建材を作製するために用いられ得る。
カオリンを含有し、さらに注型成形後、優れた外観を有
する成形体が得られる無機質硬化性組成物が提供され
る。このような組成物は、例えば、優れた外観を有する
壁材などの建材を作製するために用いられ得る。
Claims (1)
- 【請求項1】 固めみかけ比重0.5〜1.2のメタカ
オリン100重量部、アルカリ金属ケイ酸塩3重量部〜
150重量部、水10重量部〜150重量部、および充
填剤50重量部〜400重量部を含有する、無機質硬化
性組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15115197A JPH10338565A (ja) | 1997-06-09 | 1997-06-09 | 無機質硬化性組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15115197A JPH10338565A (ja) | 1997-06-09 | 1997-06-09 | 無機質硬化性組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10338565A true JPH10338565A (ja) | 1998-12-22 |
Family
ID=15512482
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15115197A Withdrawn JPH10338565A (ja) | 1997-06-09 | 1997-06-09 | 無機質硬化性組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10338565A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001040135A3 (en) * | 1999-11-30 | 2001-12-06 | Engelhard Corp | Manufacture of reactive metakaolin by grinding and use in cement-based composites and alkali-activated systems |
JP2010254522A (ja) * | 2009-04-24 | 2010-11-11 | Sekisui Chem Co Ltd | 無機硬化性組成物 |
JP2018177623A (ja) * | 2017-04-21 | 2018-11-15 | ケイミュー株式会社 | 無機質硬化性組成物、及び無機質硬化体 |
CN115010461A (zh) * | 2022-06-21 | 2022-09-06 | 广西民族大学 | 一种偏高岭土基防霉易清洁无机装饰板材及其制备方法 |
-
1997
- 1997-06-09 JP JP15115197A patent/JPH10338565A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001040135A3 (en) * | 1999-11-30 | 2001-12-06 | Engelhard Corp | Manufacture of reactive metakaolin by grinding and use in cement-based composites and alkali-activated systems |
JP2010254522A (ja) * | 2009-04-24 | 2010-11-11 | Sekisui Chem Co Ltd | 無機硬化性組成物 |
JP2018177623A (ja) * | 2017-04-21 | 2018-11-15 | ケイミュー株式会社 | 無機質硬化性組成物、及び無機質硬化体 |
CN115010461A (zh) * | 2022-06-21 | 2022-09-06 | 广西民族大学 | 一种偏高岭土基防霉易清洁无机装饰板材及其制备方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040217 |
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A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060718 |
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|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20060822 |