JPH10337999A - 石膏胎七宝焼による七宝玉の製造方法 - Google Patents

石膏胎七宝焼による七宝玉の製造方法

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JPH10337999A JP14898897A JP14898897A JPH10337999A JP H10337999 A JPH10337999 A JP H10337999A JP 14898897 A JP14898897 A JP 14898897A JP 14898897 A JP14898897 A JP 14898897A JP H10337999 A JPH10337999 A JP H10337999A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の七宝焼は、銅、銀などの金属板を素材
としているので玉や立体造形物を作るのが難しく、入手
しにくい材料もありまた高価である。このため、金属材
料より入手しやすく安価で、軽く、熱に強く固まりやす
く、立体的に造形しやすい材料が必要であった。七宝焼
による七宝玉の制作でも軽くて大粒の七宝玉が作りやす
い玉の胎となる素材が必要であった。 【解決手段】 本発明は金属材料に代えて、安価で入手
しやすく、軽くて造形しやすい石膏粉末を素材に利用し
たところが特徴である。かたまり易く造形しやすく、七
宝焼温度では燃えない石膏の性質と、扱い易くて熱に溶
け冷えると堅くて丈夫な七宝焼の釉薬で玉の胎を作り、
彩色七宝釉薬を盛って焼台の支柱に差込み、炉内の空中
で焼成し石膏胎の七宝玉が従来の七宝焼技術で製造出来
るようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、石膏胎七宝焼によ
る七宝玉の製造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の七宝焼は、次の手順で製造されて
いた。これを工程順に説明する。 (1)素地の銅板をなます。 (2)銅板を酸洗いして、酸化物や油、ゴミ等の汚れを
落とす。 (3)銅管の両面に裏引きして乾燥する。 (4)焼台に乗せて電気炉で焼成する。 (5)ブラシで叩き小さな空気穴を一面にあけた銀箔
を、裏引きして焼成した銅板の表面に乗せ炉で焼付け
る。 (6)銀箔を焼付けた銅板の表面に彩色釉薬を盛り、乾
燥させて焼成する。釉薬の種類、七宝の種類により
(6)の工程が増える。 (7)焼成した銅板の縁の酸化物や突起物を落とし、金
具を接着剤で付けて装身具となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の七宝焼
には、次のような問題点がある。 (1)銅、銀等が素地で重量があり高価である。又入手
しにくい物もある。 (2)扁平のものや湾曲したものは出来ても、玉や立体
造形物が出来ない。 (3)汚れを落とすのに薬品を使うので、危険が伴うし
手間も掛かる。 (4)銀箔に空気穴をあけるため、製造工程が煩雑で手
間が掛かる。 本発明は、上記問題を解決することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に係る石膏胎七宝
焼による七宝玉の製造方法は、次の(1)〜(5)工程
を備えたものである。 (1)石膏粉末と七宝釉薬を水でこね、練り石膏を作
り、銅管1の先端に練り石膏を丸くなるように巻き付け
石膏玉2を作る工程。 (2)石膏玉2の全面に水糊を塗り乾燥した裏引七宝釉
薬をふりかけて裏引玉3を作り、焼台4の立ち上げた支
柱5に銅管1を差込み、電気炉で焼成し裏引焼成玉6を
作る工程。 (3)裏引焼成玉6を銀箔で包んで銀箔玉7を作り、焼
台4の支柱5に銅管1を差込み、炉で焼付ける工程。 (4)銀箔玉7に彩色釉薬も盛って彩色玉8を作り、彩
色玉8の銅管1を焼台4の支柱5に差込み、炉で焼成し
て彩色焼成玉9を作る工程。 (5)彩色焼成玉9から銅管1を切離し、石膏胎の七宝
玉10にする工程。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を実施例にも
とずき図面を参照して説明する。 (1)図1の銅管1の先端に練り石膏を丸くなるように
巻き付け、図2に示すように、石膏玉2を作る。 (2)石膏玉2の全面に水糊を塗り乾燥した裏引七宝釉
薬をふりかけて図3で示すように、裏引玉3を作り乾燥
する。 (3)図4で示すように、焼台4の網に立ち上げた支柱
5に銅管1を差込み、電気炉で焼成し裏引焼成玉6を作
る。 (4)裏引焼成玉6を銀箔で包み、図5で示すように銀
箔玉7を作り焼台4の支柱5に銅管1を差込み炉で焼付
ける。 (5)銀箔玉7に彩色釉薬を盛り、図6に示すように、
彩色玉8を作り乾燥する。 (6)図7で示すように、支柱5に彩色玉8の銅管1を
差込み、炉で焼成して彩色焼成玉9を作る。釉薬の種
類、七宝の種類により、上記(5)と(6)の工程が増
える。 (7)図8に示すように、彩色焼成玉9から銅管1を切
離し、図9に示すように石膏胎の七宝玉10にする。石
膏胎の七宝玉10を装身具にするときは、次の(8)、
(9)の工程によって行う。 (8)図10に示すように、飾り金具11にピン12を
通し、これに接着剤を付けて石膏胎の七宝玉10の銅管
1aに差込み固定する。 (9)図11に示すように、くさり13を付けて石膏胎
の七宝玉装身具となる。石膏胎の七宝玉を箱の蓋のつま
みにするときは、(10)、(11)の工程によって行
う。 (10)図12に示すように、箱の蓋14の下からその
穴14aに接着剤の付いた止め金具15を入れ、石膏胎
の七宝玉10の銅管1aに差込み固定する。 (11)図13に示すように、石膏胎の七宝玉10を箱
の蓋のつまみにする。
【0006】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
上述の構成としたので、次の効果を奏する。 (1)石膏粉末素材を胎とした七宝焼が出来る。 (2)丸いもの、細長いもの、角形のもの等の石膏胎の
七宝玉だ出来るから、 a、玉形の軽い装身具が出来る。 b、つまみや工芸品の部品等として幅広く利用出来る。 (3)石膏粉末は安価で入手しやすく、造形がしやす
く、大粒の石膏胎の七宝玉が出来る。 (4)銅管を使うため、玉に穴をあけることなく金具を
付けるのに都合が良い。 (5)縁の酸化物の処理が不要であり、銀箔に空気穴を
あけないで済むので、製造工程あ簡単で手間が省ける。 (6)薬品を使わないので安全な作業が出来るし、手間
が省ける。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の石膏胎の七宝玉の製造工程を示す斜視
図である。
【図2】実施例の石膏胎の七宝玉の製造工程を示す斜視
図である。
【図3】実施例の石膏胎の七宝玉の製造工程を示す斜視
図である。
【図4】実施例の石膏胎の七宝玉の製造工程を示す斜視
図である。
【図5】実施例の石膏胎の七宝玉の製造工程を示す斜視
図である。
【図6】実施例の石膏胎の七宝玉の製造工程を示す斜視
図である。
【図7】実施例の石膏胎の七宝玉の製造工程を示す斜視
図である。
【図8】実施例の石膏胎の七宝玉の製造工程を示す斜視
図である。
【図9】実施例の石膏胎の七宝玉の製造工程を示す斜視
図である。
【図10】実施例の石膏胎の七宝玉の製造工程を示す斜
視図である。
【図11】実施例の石膏胎の七宝玉の製造工程を示す斜
視図である。
【図12】実施例の石膏胎の七宝玉の製造工程を示す斜
視図である。
【図13】実施例の石膏胎の七宝玉の製造工程を示す斜
視図である。
【符号の説明】
1 銅管 1a 銅管穴 2 石膏玉 3 裏引玉 4 焼台 5 支柱 6 裏引焼成玉 7 銀箔玉 8 彩色玉 9 彩色焼成玉 10 石膏胎の七宝玉 11 飾り金具 12 ピン 13 くさり 14 蓋 14a 蓋のあな 15 止め金具

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の(1)〜(5)の工程を備えた石膏
    胎七宝焼による七宝玉の製造方法。 (1)石膏粉末と七宝釉薬を水でこね、練り石膏を作
    り、銅管1の先端に練り石膏を丸くなるように巻き付
    け、石膏玉2を作る工程。 (2)石膏玉2の全面に水糊を塗り裏引七宝釉薬をふり
    かけて裏引玉3を作り、焼台4の立ち上げた支柱5に銅
    管1を差込み、電気炉で焼成し裏引焼成玉6を作る工
    程。 (3)裏引焼成玉6を銀箔で包んで銀箔玉7を作り、焼
    台4の支柱5に銅管1を差込み、炉で焼く付ける工程。 (4)銀箔玉7に彩色釉薬を盛って彩色玉8を作り彩色
    玉8の銅管1を焼台4の支柱5に差込、炉で焼成して彩
    色焼成玉9を作る工程。 (5)彩色焼成玉9から銅管1を切離し、石膏胎の七宝
    玉にする工程。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104275976A (zh) * 2013-07-05 2015-01-14 陶源 一种个性化的立体装饰品
CN105538990A (zh) * 2015-12-15 2016-05-04 铜陵铜官府文化创意股份公司 景泰蓝工艺画的制作方法

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