JPH10337841A - 凹版胴およびその版面形成方法 - Google Patents

凹版胴およびその版面形成方法

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JPH10337841A
JPH10337841A JP16662397A JP16662397A JPH10337841A JP H10337841 A JPH10337841 A JP H10337841A JP 16662397 A JP16662397 A JP 16662397A JP 16662397 A JP16662397 A JP 16662397A JP H10337841 A JPH10337841 A JP H10337841A
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JP
Japan
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cylinder
printing
plate
intaglio
image
Prior art date
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Pending
Application number
JP16662397A
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English (en)
Inventor
Masao Kawakami
眞雄 川上
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Nikka KK
Original Assignee
Nikka KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 凹版印刷で、画線部を同一サイズで転写する
ことができるとともに、境界が鮮明な印刷画像を得るよ
うにする。 【解決手段】 凹版印刷に用いられる版胴10の表面に
画線部12を彫刻し、その後に版胴をプラズマ窒化処理
装置にて版形成面を窒化処理により表層の改質を行って
版面を形成する。窒化改質層14は画線部12の形状を
変えないため、印刷品質が高くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は凹版胴およびその版
面形成方法に係り、印刷鮮明度を非常に高くすることが
できるようにした凹版胴およびその版面形成方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に凹版印刷は、図2に示しているよ
うに、画線が形成された版胴1と、これに接する圧胴2
との間に印刷紙3を通し、版胴1に形成された画線部4
と同一の絵柄を印刷紙に転写する。版胴1の表面にイン
キ5を塗布するために、版胴1はインキ容器6に一部浸
漬されている。版胴1の表面に塗布されたインキ5に
は、画線部4以外の非画線部にも付着するため、印刷の
直前で版胴1の非画線部上の余剰のインキをドクターブ
レード7によって掻き取るようにしている。これにより
印刷紙3には、画線部4のインキ5のみが転写されて印
刷される。
【0003】ところで、凹版印刷では、金属シリンダに
より形成された凹版胴の表面に印刷画線を食刻して形成
される。例えば、グラビア印刷では、重クロム塩酸で感
光したカーボンティッシュに透明ポジティブを焼き付
け、白線スクリーンを焼き付けてから、銅メッキしたシ
リンダに圧を加えて転写する。これに温湯を与えてティ
ッシュのゼラチンが水を吸ってシリンダに密着する。そ
こで一定温度以上の湯で現像することにより、光にあた
った部分が銅面に残る。それに塩化鉄液をかけ流し腐食
させ、版面とする。腐食版面が形成されたシリンダの表
面を清浄にして、耐刷力を増すために、シリンダ表面に
クロムメッキを施している。すなわち、従来の版胴1
は、図3に示しているように、版面形成工程でシリンダ
表面に画線部4を形成し、しかる後に画線部4を含むシ
リンダ全面にクロムメッキ層8を形成することによって
版胴1となしているのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の方法
では、図3に示すように、版下から形成した画線部4の
表面にクロムメッキ層9が形成されるため、これを印刷
した場合には、画線部4がそのまま転写されず、メッキ
層9によって縮小された状態で印刷されることになる。
また、メッキ層9は液体浸漬であるため、画線部4のエ
ッジ部分が明瞭に形成されない。このようなことから、
従来の凹版印刷では、印刷性状が悪く、実際の画線部よ
りは縮小された状態となるとともに、境界部分がぼけて
しまうため、印刷品質が悪いという欠点があった。
【0005】本発明は、上記従来の問題点に着目し、画
線部を同一サイズで転写することができるとともに、境
界が鮮明な印刷画像を得ることのできる凹版胴およびそ
の版面形成方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る凹版胴は、凹版印刷に用いられる版胴
の表面に画線を彫刻した後に母材表面を窒化処理により
版形成表層の改質を行って形成されたことを特徴とする
ものである。また、本発明に係る凹版胴の版面形成方法
は、凹版印刷に用いられる版胴の表面に画線を彫刻し、
その後に版胴をプラズマ窒化処理装置にて版形成面を窒
化処理により表層の改質を行って版面を形成するように
構成した。
【0007】
【作用】上記構成によれば、画線部を内包するような被
膜が版胴表面に形成されないようにしつつ、耐刷力を増
すための窒化処理が行われる。これにより、実際の版下
と同一の画線部に対してインキを充填させることがで
き、これによりサイズの縮小がなく、画線部のエッジ部
分の明瞭化を図った凹版印刷が可能となる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る凹版胴およ
びその版面形成方法の具体的実施の形態を図面を参照し
て詳細に説明する。図1は実施形態に係る凹版胴に版面
を形成する方法の工程図である。まず、同図(1)に示
すように、版胴10の表面に画線部12を形成する。こ
れは従来の同様の手法により形成すればよく、重クロム
塩酸で感光したカーボンティッシュに透明ポジティブを
焼き付け、白線スクリーンを焼き付けてから、銅メッキ
したシリンダに圧を加えて転写する。これに温湯を与え
てティッシュのゼラチンが水を吸ってシリンダに密着す
る。そこで一定温度以上の湯で現像することにより、光
にあたった部分が銅面に残る。それに塩化鉄液をかけ流
し腐食させ、版面とする。また、版下の不透明原稿を電
子的に走査させ、その濃度や色相に応じて彫刻装置を稼
動させ、シリンダ表面に彫刻針により孔を彫って画線部
12とするようにしてもよい。
【0009】次いで、図1(2)に示す如く、上記画線
部12が施された版胴10の表面全体を窒化処理により
画線部12の形状を維持しつつ、版胴10の母材表層面
を窒化化合物に改質するのである。この改質処理はプラ
ズマ窒化法により行えばよく、温度200〜700℃の
炉内において、1〜20時間のラジカル窒化処理によっ
て行い、これによって図示しているように、版胴10の
画線部12を含む表層部に1〜10μmの窒化改質層1
4を形成する。この改質処理によって版胴10の画線部
12は当初の彫刻線形状を保ち、したがってこれにイン
キ付けを行った場合でも、画線部12が正確に印刷紙に
転写されることになる。
【0010】このような構成によれば、実際の画線部と
同一サイズの画線が印刷紙に転写され、また画線部12
のエッジは被膜により覆われることがないので境界部分
が極めて明瞭に転写される。このため、実施形態による
版胴10を用いて印刷した状態では印刷品質が非常に高
くなるという効果がある。
【0011】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、凹版印
刷に用いられる版胴の表面に画線を彫刻し、その後に版
胴をプラズマ窒化処理装置にて版形成面を窒化処理によ
り表層の改質を行って版面を形成した凹版胴としたの
で、画線部を同一サイズで転写することができるととも
に、境界が鮮明な印刷画像を得ることのでき、従来の凹
版印刷での問題点を改善できるという優れた効果が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る凹版胴の版面形成工程図であ
る。
【図2】凹版印刷装置の概略構成図である。
【図3】従来の凹版胴の版面形成工程図である。
【符号の説明】
10 凹版胴 12 画線部 14 窒化改質層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 凹版印刷に用いられる版胴の表面に画線
    を彫刻した後に母材表面を窒化処理により版形成表層の
    改質を行って形成されたことを特徴とする凹版胴。
  2. 【請求項2】 凹版印刷に用いられる版胴の表面に画線
    を彫刻し、その後に版胴をプラズマ窒化処理装置にて版
    形成面を窒化処理により表層の改質を行って版面を形成
    することを特徴とする凹版胴の版面形成方法。
JP16662397A 1997-06-09 1997-06-09 凹版胴およびその版面形成方法 Pending JPH10337841A (ja)

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JP16662397A JPH10337841A (ja) 1997-06-09 1997-06-09 凹版胴およびその版面形成方法

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JPH10337841A true JPH10337841A (ja) 1998-12-22

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