JPH10337468A - 反応装置の漏洩検査方法及びその漏洩検査装置 - Google Patents

反応装置の漏洩検査方法及びその漏洩検査装置

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JPH10337468A
JPH10337468A JP14833697A JP14833697A JPH10337468A JP H10337468 A JPH10337468 A JP H10337468A JP 14833697 A JP14833697 A JP 14833697A JP 14833697 A JP14833697 A JP 14833697A JP H10337468 A JPH10337468 A JP H10337468A
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reaction vessel
reaction
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path
pressure
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JP14833697A
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English (en)
Inventor
Shuji Oyagi
衆司 大八木
Kensho Nagano
憲昭 長野
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Obayashi Corp
Original Assignee
Obayashi Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 閉じておくべき操作弁を簡単に再点検するこ
とができる上、連通路や外部連通部、それに接続部等に
おける漏洩や、操作弁の故障や破損等による漏洩につい
ても発見が容易に可能であり、被処理物の確実な漏洩防
止を図ることができる反応装置の漏洩検査方法及びその
漏洩検査装置を提供すること。 【解決手段】 反応装置2の漏洩検査装置40は、加圧
空気源又は加圧窒素源から流路50,52,54を通じ
て、反応容器内部から各弁10a,12a,20a,2
8a,30a,32aに至る経路内に加圧気体を導入す
る。反応容器4内部から前記各弁に至る経路内に漏洩が
あれば、制御部46が圧力センサ44により反応容器4
内部に生じた圧力低下を検出して警報器48により外部
に知らせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内部に仕込み原料
等の被処理物が導入されて被処理物に対して加熱や冷
却、薬品の混合または撹拌等の反応処理を行う気密に形
成された反応容器とこれに連通する周辺機器とを備えた
反応装置に係り、特に、反応容器内部に導入された被処
理物が反応処理の際に外部に漏洩しないようにするため
の漏洩検査方法及び漏洩検査装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば化学プロセスにおける回分操作等
といった化学処理に使用される化学装置の1つとして、
内部に仕込み原料等の被処理物が導入されて被処理物に
対して加熱や冷却、薬品の混合または撹拌等の反応処理
を行う気密に形成された反応容器を有する反応装置が知
られている。この反応装置は、前記反応容器に付帯して
1乃至複数の周辺機器を備え、これらの周辺機器は、反
応容器内部と1または複数の連通路を介して相互に連通
可能に接続されている。さらに、連通路には、当該連通
路を遮断する遮断弁等の各種操作弁が複数設けられてい
る。また、反応容器や周辺機器には、被処理物供給部や
処理済み物取出部、通気部といった外部と連通される外
部連通部が多数設けられている。そして、これら外部連
通部においても、これを遮断する遮断弁等の各種操作弁
が複数設けられている。
【0003】そして、このような反応装置にあっては、
反応容器内部で反応処理を行うに際して、反応容器内部
に導入した被処理物が、前記連通路や前記外部連通部を
通じて外部に漏洩しないようにするために、反応処理の
前に被処理物の導入に際して、被処理物の導入に関わる
被処理物供給部や反応容器内部の空気を抜くための通気
部等を除き、被処理物の導入に関わらない、被処理物を
外部に漏洩させる虞のある連通路や外部連通部について
は、それぞれ対応した操作弁を閉じて流通を遮断するよ
うになっている。さらに、従来においては、操作弁に緩
みや締め忘れがある場合が考えられるため、目視や増締
め等により各操作弁を再点検を行うようになっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記反
応装置においては、反応容器内部に被処理物を導入する
際に、閉じておくべき操作弁の数が極めて多く、目視や
増締め等の再点検作業は、非常に煩雑なものになってい
た。特に、閉じておくべき操作弁に緩みや締め忘れ等が
あった場合には、大きなトラブルを引き起こす虞がある
ため、前記再点検作業には多大な神経を浪費した。ま
た、操作弁の緩みや締め忘れ以外に、連通路や外部連通
部、それに接続部等における漏洩や、操作弁の故障や破
損等による漏洩については、発見が極めて困難であり、
確実な漏洩防止を図ることはできなかった。
【0005】本発明は、前記事情に鑑みてなされたもの
であって、その目的は、閉じておくべき操作弁を簡単に
再点検することができるとともに、連通路や外部連通
部、それに接続部等における漏洩や、操作弁の故障や破
損等による漏洩についても発見が容易に可能であり、被
処理物の確実な漏洩防止を図ることができる反応装置の
漏洩検査方法及びその漏洩検査装置を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明に係る反応装置の漏洩検査方法にあっては、反
応処理が行われる気密に形成された反応容器と、該反応
容器内部に連通路を介して接続された周辺機器と、該反
応容器や該周辺機器に設けられ、該反応容器内部や該周
辺機器を外部と連通させる外部連通部と、該連通路や該
外部連通部に設けられた複数の操作弁とを備えた反応装
置において、該反応容器内部で反応処理を行うに際し、
該複数の操作弁のうち所定の操作弁を操作して所定の該
連通路や該外部連通部を遮断して該反応容器及び該周辺
機器を相互に連通させつつ外部から隔離した後、該反応
容器内部から該所定の操作弁に至る経路に加圧気体を導
入して該反応容器内部の圧力を上昇させてから、所定の
時間経過した後、該反応容器内部に所定の圧力低下が発
生したか否かを検出して、該反応容器内部から該所定の
操作弁に至る経路の漏洩の有無を検査することを特徴と
する。
【0007】前記漏洩検査方法にあっては、反応容器内
部で反応処理を行うに際し、反応容器及び周辺機器を相
互に連通させつつ外部から隔離した後、反応容器内部か
ら前記所定の操作弁に至る経路に加圧気体を導入し、反
応容器内部から前記所定の操作弁に至る経路内の内部圧
力を上昇させる。ここで、反応容器内部から所定の操作
弁に至る経路内に漏洩箇所がある場合には、加圧気体を
導入してから所定の時間が経過した後、その漏洩箇所を
通じて反応容器内部から所定の操作弁に至る経路内に所
定の圧力低下が発生する。これによって、反応容器内部
で所定の圧力低下が発生するか否かを検出することによ
って、反応容器内部から所定の操作弁に至る経路に漏洩
箇所があるか無いかを検査することができる。
【0008】これによって、前記反応装置では、反応処
理を行うに際して、閉じておくべき操作弁について、緩
みや締め忘れ等がないかを簡単に再点検することがで
き、再点検作業の軽減やその作業時間の短縮を図ること
ができるとともに、操作弁以外の、連通路や外部連通
部、それに接続部等における漏洩や、操作弁の故障や破
損等による漏洩についても同様に容易に調査することが
できる。そして、漏洩が確認された場合には、点検を行
い、漏洩が確認されなくなるまで、繰り返し漏洩検査を
行うことによって、反応容器内部から所定の操作弁に至
る経路を確実に外部から隔離された状態にすることがで
きる。従って、反応容器内部に被処理物を導入する際に
は、反応容器内部から被処理物が漏洩する等のトラブル
の発生を確実に防止することができ、確実かつ安全な反
応処理を行うことができる。
【0009】他方、本発明に係る反応装置の漏洩検査装
置にあっては、反応処理が行われる気密に形成された反
応容器と、該反応容器内部に連通路を介して接続された
周辺機器と、該反応容器や該周辺機器に設けられ、該反
応容器内部や該周辺機器を外部と連通させる外部連通部
と、該連通路や該外部連通部に設けられた複数の操作弁
とを備え、該反応容器内部で反応処理が行われるに際
し、該複数の操作弁のうち所定の操作弁が操作されるこ
とにより所定の該連通路や該外部連通部が遮断されて該
反応容器及び該周辺機器が相互に連通されつつ外部から
隔離される反応装置において、該反応容器内部から該所
定の操作弁に至る経路に加圧気体を導入する圧力導入手
段と、該圧力導入手段による圧力導入後の経過時間を計
測するタイマー手段と、該タイマー手段の計測時間が所
定の時間に達したときに、該反応容器内部から該所定の
操作弁に至る経路に所定の圧力低下が発生したか否かを
検出する圧力検出手段と、該圧力検出手段の検出結果を
知らせる報知手段とを備えたことを特徴とする。
【0010】前記構成の漏洩検査装置にあっては、反応
容器内部で反応処理を行うに際し、反応容器及び周辺機
器を相互に連通させつつ外部から隔離した後、圧力導入
手段により反応容器内部から前記所定の操作弁に至る経
路内に加圧気体を導入して、タイマー手段により圧力導
入後所定の時間が計測された後、圧力検出手段により反
応容器内部に所定の圧力低下が発生したか否かを検出す
ることで、反応容器内部から所定の操作弁に至る経路に
漏洩箇所があるかないかを検査することができる。そし
て、圧力検出手段の検出結果については、報知手段によ
り自動的に知らされるので、反応容器内部から所定の操
作弁に至る経路の漏洩について簡単に知ることができ、
再点検作業の軽減やその作業時間の短縮を図ることがで
きる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に本発明に係る反応装置の漏
洩検査方法及びその漏洩検査装置の実施形態について、
添付図面に基づき説明する。
【0012】図1は、本発明に係る反応装置2及びその
漏洩検査装置40の一実施形態を概略的に示したもので
ある。反応装置2は、気密に形成された反応容器4と、
周辺機器として反応容器4に付帯したコンデンサ6及び
受器8とを備えている。ここで、反応容器4は、内部に
仕込み原料等の被処理物が導入されて、被処理物に対し
加熱若しくは冷却又は薬品の混合、撹拌等の反応処理が
行われるところで、その上部には、外部連通部として
の、被処理物を外部から供給する被処理物供給路10と
被処理物に混入される薬品を外部から供給する薬品供給
路12とが接続されている。また、反応容器4の上部に
は被処理物の撹拌を行う撹拌機14が、また、反応容器
4の上部外壁にはキャップ15の取り外しにより反応容
器4内部を開口可能な外部連通部としてのハンドホール
16が、さらにまた、反応容器4の下方部外側には、こ
れを囲繞して、被処理物に対し加熱若しくは冷却処理を
施す加熱・冷却用ジャケット18がそれぞれ設けられて
いる。また、反応容器4の底部には、処理の済んだ被処
理物を外部に取り出すための外部連通部としての底排路
20が設けられている。そして、前記被処理物供給路1
0、前記薬品供給路12及び排底路20には、それぞれ
各経路内の流通を遮断する操作弁としての仕込み弁10
a、滴下弁12a及び底排弁20aが設けられている。
【0013】一方、コンデンサ6及び受器8は、共に気
密に形成された容器からなる。コンデンサ6は、その側
部に反応容器4の上部から延出されたコンデンサ連通路
22が接続され、反応容器4内部に連通可能に接続され
ている。また、受器8は、その上部にコンデンサ6の底
部から延出された受器連通路24が接続されていて、コ
ンデンサ6を経由して反応容器4内部に連通可能に接続
されている。コンデンサ連通路22と受器連通路24と
の間には、双方を相互に連通する還流路26が介設され
ていて、この還流路26と、受器連通路24の還流路2
6との接続部より受器8側には、それぞれ各経路内の流
通を遮断する操作弁としての還流弁26a及び留去弁2
4aが設けられている。また、受器8の底部には、内部
の収容物を外部に排出するための外部連通部としての底
排路28が設けられ、この底排路28には流通を遮断す
る操作弁としての底排弁28aが設けられている。ま
た、コンデンサ6及び受器8の上部には、それぞれ内部
の空気を抜くための外部連通部としての通気路30,3
2が設けられ、双方の通気路30,32は合流して通気
口へと延出されている。各通気路30,32にはそれぞ
れ流通を遮断する操作弁としての通気弁30a,32a
が設けられている。
【0014】そして、このような構成の反応装置2で
は、反応容器4内部に導入した被処理物が外部に漏洩し
ないようにするために、反応容器4、コンデンサ6及び
受器8については相互の連通状態を確保したまま、外部
連通部としての被処理物供給路10、薬品供給路12、
反応容器4及び受器8の各底排路20,28、コンデン
サ6及び受器8の各通気路30,32、並びにハンドホ
ール16については全て遮断又は閉塞すべく、当該反応
装置2に複数ある操作弁のうちの所定の操作弁、即ち仕
込み弁10a、滴下弁12a、反応容器4及び受器8の
各底排弁20a,28a、コンデンサ6及び受器8の各
通気弁30a,32aの各操作弁を全て遮断操作または
キャップ15によりハンドホール16を閉塞することに
よって、反応容器4内部、コンデンサ6及び受器8を外
部から隔離するようになっている。
【0015】そして、反応容器4内部、コンデンサ6及
び受器8が外部から隔離されたか否かについて、反応装
置2に付設された前記漏洩検査装置40により点検す
る。
【0016】ここで、漏洩検査装置40は、反応容器4
内部から閉じておくべき前記所定の操作弁、即ち仕込み
弁10a、滴下弁12a、反応容器4及び受器8の各底
排弁20a,28a、コンデンサ6及び受器8の各通気
弁30a,32aに至る各経路にかけて加圧気体を導入
して圧力を上昇させて、所定の時間経過した後、反応容
器4内部から閉じておくべき前記所定の操作弁に至る各
経路に所定の圧力低下が発生するか否かを検出すること
によって、漏洩の有無を調べるようになっている。そし
て、この漏洩検査装置40は、反応容器4内部から前記
閉じておくべき前記所定の操作弁に至る各経路にかけて
加圧気体を導入する圧力導入手段としての圧力導入部4
2と、圧力導入してから所定の時間経過した後、反応容
器4内部から閉じておくべき前記所定の操作弁に至る各
経路に圧力低下が発生したか否かを検出する圧力検出手
段としての圧力センサ44及び制御部46と、この制御
部46に付設され、圧力低下が発生したか否かを外部に
知らせる報知手段として設けられた警報器48とを備え
ている。以下に、この漏洩試験装置40の各構成につい
て詳しく説明する。
【0017】圧力導入部42は、加圧気体として加圧さ
れた空気若しくは気体窒素をそれぞれ供給する加圧空気
源若しくは加圧窒素源から延出された加圧空気供給系5
0及び加圧窒素供給系52を備えている。この他、圧力
導入部42は、他の加圧気体の供給系を備えていてもよ
い。これら加圧空気供給系50及び加圧窒素供給系52
は、共に下流部において相互に合流されて加圧気体供給
系54となって反応容器4上部に内部に連通して接続さ
れている。加圧空気供給系50及び加圧窒素供給系52
には、それぞれ加圧空気若しくは加圧窒素の流通を遮断
可能な遮断弁50a,52aが設けられていて、加圧気
体供給系54へは、加圧空気若しくは加圧窒素のいずれ
か一方を選択して送給することができるようになってい
る。加圧空気及び加圧窒素の選択については、反応容器
4内部に導入される被処理物の特性に応じて行う。ま
た、加圧気体供給系54には、加圧空気若しくは加圧窒
素の流通を開放または閉鎖する電磁弁56が設けられて
いる。電磁弁56は、前記制御部46によって開閉制御
されるようになっている。
【0018】他方、圧力センサ44は、前記圧力導入部
42の加圧気体供給系54に前記電磁弁56よりも下流
側に分岐部54aを介して設けられていて、加圧気体供
給系54を通じて反応容器4の内部圧力を検出できるよ
うになっている。圧力センサ44は、その検出結果を制
御部46に出力するようになっている。この他、圧力セ
ンサ44については、反応容器4内部の圧力の検出が可
能であれば、前記圧力導入部42加圧気体供給系54以
外に他の箇所に設けられてもよく、また圧力の検出が可
能であれば他の圧力検出手段であってもよい。
【0019】一方、制御部46は、前記電磁弁56を開
閉制御するとともに、圧力センサ44から反応容器4内
部の圧力の検出結果を得て、反応容器4内部に圧力低下
が発生したか否かを調べて、漏洩箇所があるかないかを
判断し、前記警報器48によりその判断結果を外部に知
らせる。以下に、制御部46の作動順序について詳しく
説明する。図2は、制御部46の判断手順を示したもの
であり、また図3(a)〜(c)は、反応容器4内部の
圧力変化と、制御部46による各機器の制御タイミング
とを示したものである。制御部46は、漏洩箇所を検査
するにあたり、まず、加圧気体供給系54に設けられた
電磁弁56を開き(S1)、加圧気体供給系54を通じ
て反応容器4内部に加圧空気または加圧窒素を導入して
反応容器4内部から閉じておくべき前記所定の操作弁に
至る各経路かけて内部圧力Paを上昇させる。このと
き、制御部46は、圧力センサ44により反応容器4の
内部圧力Paを逐次検出している(S2)。そして、圧
力センサ44の検出圧力Paが所定の圧力Pmax に達し
たとき(S3)には、前記電磁弁56を閉鎖させて加圧
気体の導入を中止して反応容器4内部の圧力上昇を停止
させる(S4)。
【0020】ここで、制御部46は、タイマー手段とし
てタイマー機能を備えていて、図3(a)及び(c)に
示すように、電磁弁56を閉鎖させた後、そのタイマー
機能を作動させて(S5)、圧力導入後の経過時間を計
測するようになっている(S6)。そして、タイマー機
能による計測時間が所定の時間T0 に達したときに、圧
力センサ44により反応容器4の内部圧力Paを検出す
る(S7)。
【0021】ここで、反応容器4内部から閉じておくべ
き前記所定の操作弁に至る各経路に漏洩箇所がある場合
には、図3(b)のグラフAに示すように、反応容器4
の内部圧力Paは、電磁弁56の閉弁操作した直後から
徐々に低下して大気圧Poへと近づき収束してゆく。一
方、漏洩箇所がない場合には、反応容器4の内部圧力P
aは、図3(b)のグラフBに示すように、ほぼ一定に
保たれて圧力低下はほとんど発生しない。予め、圧力セ
ンサ44の検出誤差や微小漏洩部等による圧力低下を考
慮に入れて前記圧力Pmax よりの所定の圧力分だけ小さ
い許容圧力Pmin を設定しておき、この許容圧力Pmin
と、所定の時間T0 経過後の反応容器4の内部圧力Pa
とを対比して、所定の時間T0 経過後の反応容器4の内
部圧力Paが許容圧力Pmin よりも小さい場合には「漏
洩あり」と判断する(S9)一方、許容圧力Pmin と同
等若しくはこれよりも大きい場合には「漏洩なし」と判
断する(S10)。なお、前記所定の時間T0 や前記許
容圧力Pmin は、反応容器4内部やこの反応容器4内部
から閉じておくべき前記所定の操作弁に至る各経路の内
容積等を考慮に入れて設定される。
【0022】そして、制御部46は、「漏洩あり」と判
断した場合には、警報器48を作動させ、警報音を鳴ら
したり、またランプを点灯させたり、さらにまたディス
プレイ等に表示させたりして作業員等の外部に知らせ
る。この他、警報器については、制御部が「漏洩なし」
と判断した場合についても、ディスプレイ等に表示させ
て外部に知らせるようにするのが好ましい。また、本発
明に係る報知手段としては、前記警報器以外に、外部に
知らせることが可能であれば他の報知手段であってもか
まわない。
【0023】前記漏洩検査装置40により「漏洩なし」
と判断された場合には、仕込み弁10aやコンデンサ6
及び受器8の通気弁30a,32aを開いて、反応容器
4内部への被処理物の導入を行う。
【0024】以上から、前述したような漏洩検査装置4
0を備えた反応装置2によれば、所定の操作弁、即ち滴
下弁12a、反応容器4及び受器8の各底排弁20a,
28aの各操作弁を全て遮断操作またはキャップ15に
より閉塞した後、反応容器4内部から閉じておくべき前
記所定の操作弁に至る経路について漏洩箇所があるかな
いかを調査することができるので、操作弁の緩みや締め
忘れ等がないかどうかを簡単に再点検することができ、
再点検作業の軽減や作業時間の短縮等を図れる。また、
連通路や外部連通部、それに接続部等における漏洩や、
操作弁の故障や破損等による漏洩についても発見が容易
に可能であり、被処理物の漏洩を確実に防止することが
できて、確実かつ安全な反応処理を行うことができる。
【0025】ところで、前記実施の形態では、反応装置
2は、周辺機器としてコンデンサ6及び受器8を備えて
いたが、他の周辺機器を備えていてもよい。
【0026】
【発明の効果】以上発明の実施の形態で説明したように
本発明に係る反応装置の漏洩検査方法によれば、反応容
器内部で反応処理を行うに際し、反応容器及び周辺機器
を相互に連通させつつ外部から隔離した後、反応容器内
部から前記所定の操作弁に至る経路に加圧気体を導入
し、加圧気体を導入してから所定の時間経過した後、反
応容器内部で所定の圧力低下が発生するか否かを検出す
ることによって、反応容器内部から所定の操作弁に至る
経路に漏洩箇所があるか無いかを検査することができる
ので、閉じておくべき操作弁に緩みや締め忘れ等がない
かを簡単に再点検することができ、点検作業の軽減化や
作業時間の短縮化を図ることができるとともに、操作弁
以外に他の箇所において生じた漏洩についても同様に簡
単に調査することができる。そして、漏洩が認められた
場合には、再点検を行って、漏洩が確認されなくなるま
で繰り返し漏洩検査を行うことによって、反応容器内部
から前記所定の操作弁に至る経路を確実に外部から隔離
された状態にすることができる。従って、反応容器内部
に被処理物を導入する際には、反応容器内部から被処理
物が漏洩する等のトラブルの発生を確実に防止すること
ができ、確実かつ安全な反応処理を行うことができる。
【0027】また、本発明に係る反応装置の漏洩検査装
置によれば、複数の操作弁のうち所定の操作弁を操作し
て反応容器及び周辺機器を相互に連通させつつ外部から
隔離した後、圧力導入手段により反応容器内部から前記
所定の操作弁に至る経路内に加圧気体を導入して、タイ
マー手段により圧力導入後所定の時間が計測された後、
圧力検出手段により反応容器内部に所定の圧力低下が発
生した否かを検出することで、反応容器内部から前記所
定の操作弁に至る経路に漏洩箇所があるかないかを簡単
に検査することができる。そして、報知手段により圧力
検出手段の検出結果が自動的に知らされるので、反応容
器内部から前記所定の操作弁に至る経路に漏洩箇所があ
るかないかを容易に知ることができ、再点検作業の軽減
や作業時間の短縮を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る反応装置とその漏洩検査装置の一
実施形態を概略的に示した構成図である。
【図2】本発明に係る漏洩検査装置の検査手順の一実施
形態を示したフローチャート図である。
【図3】本発明に係る反応装置の反応容器内部の圧力変
化と、漏洩検査装置が備えた電磁弁及びタイマー機能の
動作状況を示したタイムチャート図である。
【符号の説明】
2 反応装置 4 反応容器 6 コンデンサ 8 受器 10 被処理物供給系 22 コンデンサ連通路 24 受器連通路 28 底排路 30 通気路 32 通気路 40 漏洩検査装置 42 圧力導入部 44 圧力センサ 46 制御部 48 警報器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反応処理が行われる気密に形成された反
    応容器と、該反応容器内部に連通路を介して接続された
    周辺機器と、該反応容器や該周辺機器に設けられ、該反
    応容器内部や該周辺機器を外部と連通させる外部連通部
    と、該連通路や該外部連通部に設けられた複数の操作弁
    とを備えた反応装置において、 該反応容器内部で反応処理を行うに際し、該複数の操作
    弁のうち所定の操作弁を操作して所定の該連通路や該外
    部連通部を遮断して該反応容器及び該周辺機器を相互に
    連通させつつ外部から隔離した後、該反応容器内部から
    該所定の操作弁に至る経路に加圧気体を導入して該反応
    容器内部の圧力を上昇させてから、所定の時間経過した
    後、該反応容器内部に所定の圧力低下が発生したか否か
    を検出して、該反応容器内部から該所定の操作弁に至る
    経路の漏洩の有無を検査することを特徴とする反応装置
    の漏洩検査方法。
  2. 【請求項2】 反応処理が行われる気密に形成された反
    応容器と、該反応容器内部に連通路を介して接続された
    周辺機器と、該反応容器や該周辺機器に設けられ、該反
    応容器内部や該周辺機器を外部と連通させる外部連通部
    と、該連通路や該外部連通部に設けられた複数の操作弁
    とを備え、該反応容器内部で反応処理が行われるに際
    し、該複数の操作弁のうち所定の操作弁が操作されるこ
    とにより所定の該連通路や該外部連通部が遮断されて該
    反応容器及び該周辺機器が相互に連通されつつ外部から
    隔離される反応装置において、 該反応容器内部から該所定の操作弁に至る経路に加圧気
    体を導入する圧力導入手段と、該圧力導入手段による圧
    力導入後の経過時間を計測するタイマー手段と、該タイ
    マー手段の計測時間が所定の時間に達したときに、該反
    応容器内部から該所定の操作弁に至る経路に所定の圧力
    低下が発生したか否かを検出する圧力検出手段と、該圧
    力検出手段の検出結果を知らせる報知手段とを備えたこ
    とを特徴とする反応装置の漏洩検査装置。
JP14833697A 1997-06-05 1997-06-05 反応装置の漏洩検査方法及びその漏洩検査装置 Pending JPH10337468A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008513879A (ja) * 2004-09-17 2008-05-01 フィッシャー−ローズマウント システムズ, インコーポレイテッド 反応装置に関連する異常状況を検出するためのシステムおよび方法

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