JPH10335055A - 電磁調理器用トッププレート及びその製造方法 - Google Patents

電磁調理器用トッププレート及びその製造方法

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JPH10335055A
JPH10335055A JP10091757A JP9175798A JPH10335055A JP H10335055 A JPH10335055 A JP H10335055A JP 10091757 A JP10091757 A JP 10091757A JP 9175798 A JP9175798 A JP 9175798A JP H10335055 A JPH10335055 A JP H10335055A
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JP
Japan
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top plate
electromagnetic cooker
temperature
heat
intermediate portion
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Application number
JP10091757A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuo Matsunaga
哲夫 松永
Masaru Nakai
勝 中井
Hirotoshi Yamakawa
裕俊 山川
Takanobu Kadogaki
隆宣 角垣
Kazuaki Toshikura
一彰 利倉
Shinichi Yamamoto
伸一 山元
Masanori Ichiji
正典 伊知地
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NIKKO KASEI KK
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
NIKKO KASEI KK
Fuji Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 結晶化ガラス単体からなる従来の電磁調理器
用トッププレートでは、被加熱体をトッププレートに載
置する際の衝撃によりトッププレートが破損する場合が
ある。また、上面部を樹脂積層板により構成したもの
は、耐磨耗性、耐熱性に劣り、模様等の焼き付けによる
着色性も悪い。本発明はこれらの問題を解決することを
課題とする。 【解決手段】 非磁性、非導電性のシート材料を複数枚
積層し、表面を改質した上面部、非磁性、非導電性のシ
ート材料、ウェブ材料等からなる中間部、非磁性、非導
電性のシート材料を複数枚積層した下面部からなり、上
面部と中間部との間に温度センサを配置する。または、
前記上面部を結晶化ガラスまたは耐熱ガラスにより構成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高周波電源で駆動
される誘導加熱コイルにより、食材を加熱する磁性体の
鍋、釜または板などの被加熱体を電磁誘導作用で加熱す
る電磁調理器において、被加熱体を載置し、かつ被加熱
体の温度を測定する電磁調理器用トッププレート及びそ
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電磁調理器用トッププレートとし
ては、以下の構造のものが知られている。すなわち、上
部に誘導加熱コイルを備える電磁調理器の上方に非磁性
で非導電性のトッププレートが配置される。トッププレ
ートに鉄等の磁性体からなり食材を加熱する鍋などの被
加熱体が載置される。温度調節センサと過熱防止センサ
とが1枚のシートに埋め込まれ、当該シートがトッププ
レートの下表面に実装される。上記トッププレートによ
れば、温度調節センサと過熱防止センサとにより被加熱
体の温度調節や過熱温度の検出を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
トッププレートは結晶化ガラス(セラミック)単体で構
成されていたため、以下の不都合を有していた。鍋、釜
等の被加熱体をトッププレートに載置する時の衝撃によ
り、トッププレートが破損することがあった。更に、そ
の破損したトッププレートにより、利用者が損傷するこ
ともあった。加熱した被加熱体をトッププレートから外
した直後、トッププレートに高温度の熱が残っており、
安全性の点から改良が望まれていた。また、結晶化ガラ
スは硬脆材料であるため、製造上加工が困難であった。
このように、従来技術のトッププレートは、耐衝撃特
性、破損時の安全性、残熱特性、製造上の加工性におい
て不都合を有し、改良が望まれていた。
【0004】そこで本発明は、耐衝撃性が高く、熱容量
及び残熱性の少ない、破損時にも絶縁性を保持して感電
事故等を未然に防止できると共に、安全性の高い電磁調
理器用トッププレート及びその製造方法を提供しようと
するものである。また、トッププレートの加工を容易に
し、商品価値の高い電磁調理器用トッププレートを提供
することも目的とする。更に本発明は、上面部の耐磨耗
性、耐熱性を高めると共に、被加熱体が上面部から離れ
た状態でも見かけ上、被加熱体の温度を近似して感温で
きるようにした電磁調理器用トッププレートを提供する
こともその目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、非磁性で非導電性を有する
シート材料を複数枚積層し、当該表面を改質した上面部
と、非磁性で非導電性を有するシート状材料、ウエブ状
材料、又は熱融着繊維を内蔵したフェルト状シート、又
はウエブ状材料から成る中間部と、非磁性で非導電性を
有するシート材料を複数枚積層した下面部との3層から
構成され、前記上面部と前記中間部との間に被加熱体の
温度を測定するための温度センサを埋め込んだものであ
る。
【0006】請求項2記載の発明は、結晶化ガラスまた
は耐熱ガラスからなる上面部と、非磁性で非導電性を有
するシート状材料、ウエブ状材料、又は熱融着繊維を内
蔵したフェルト状シート又はウエブ状材料から成る中間
部とを備え、前記上面部と前記中間部との間に被加熱体
の温度を測定するための温度センサを埋め込んだもので
ある。
【0007】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の電磁調理器用トッププレートにおいて、前記温度
センサに接触する感温銅板を備えたものである。
【0008】請求項4記載の発明は、請求項1,2また
は3記載の電磁調理器用トッププレートにおいて、前記
中間部は、複数の単気泡を有し、比重が0.2〜1.4
であることを特徴とする。
【0009】請求項5記載の発明は、請求項1,2,3
または4記載の電磁調理器用トッププレートにおいて、
前記温度センサは、前記中間部の表面中央部に配置され
た1の温度制御センサと、当該温度制御センサを中心と
した周囲に配置された複数の過大温度検出センサとから
構成されることを特徴とする。
【0010】請求項6記載の発明は、上面部、中間部、
下面部の3層から構成され、被加熱体の温度を測定する
ための温度センサを上面部と中間部との間に設ける電磁
調理器用トッププレートにおいて、前記上面部は、非磁
性で非導電性を有するクロス織物にワニスを含浸して一
定温度で乾燥したシート材料を製造し、当該シート材料
を複数枚積層して加熱及び加圧下で融着一体化させた
後、当該表面に熱処理加工を行い改質し、前記中間部
は、非磁性で非導電性を有するフエルト材又はウエブ状
物の基材にバインダを含浸して一定温度で乾燥し、前記
下面部は、非磁性で非導電性を有するクロス織物にワニ
スを含浸して一定温度で乾燥したシート材料を製造し、
当該シート材料を複数枚積層して加熱及び加圧下で融着
一体化させ、前記上面部、中間部、下面部を、これらの
相互間に充填された耐熱性接着剤又は中間部のバインダ
により相互に固着することを特徴とする。
【0011】請求項7記載の発明は、請求項6記載の電
磁調理器用トッププレートの製造方法において、前記上
面部または下面部に含浸される前記ワニスは、シリコー
ン、無機系バインダ、ポリイミドまたは耐熱フェノール
の耐熱性バインダと、水酸化アルミニウム等の金属水和
物、シリカ、マグネシアまたはアルミナ等の金属酸化
物、チッ化ホウ素の無機フェラーとを混合したものであ
ることを特徴とする。
【0012】請求項8記載の発明は、請求項6または7
記載の電磁調理器用トッププレートの製造方法におい
て、前記上面部及び下面部の前記クロス織物は、ガラ
ス、アラミド、カーボン、またはカイノール等から成る
ことを特徴とする。
【0013】請求項9記載の発明は、少なくとも上面
部、中間部を備え、被加熱体の温度を測定するための温
度センサを上面部と中間部との間に設ける電磁調理器用
トッププレートにおいて、前記上面部を、結晶化ガラス
または耐熱ガラスにより構成し、前記中間部は、非磁性
で非導電性を有するフエルト材又はウエブ状物の基材に
バインダを含浸して一定温度で乾燥し、前記上面部と中
間部とを、両者の間に充填された耐熱性接着剤又は中間
部のバインダによって相互に固着することを特徴とす
る。
【0014】請求項10記載の発明は、請求項6,7,
8または9記載の電磁調理器用トッププレートの製造方
法において、前記中間部のフエルト材は、ガラスフエル
ト、アラミドフエルト、カーボンフエルト、テフロンフ
エルト、セラミックフェルト、ロックウールフェルト、
またはテトロンフェルトであることを特徴とする。
【0015】請求項11記載の発明は、請求項6,7,
8または9記載の電磁調理器用トッププレートの製造方
法において、前記中間部のウエブ状物は、ガラスウー
ル、ロックウール、またはカーボンウエブであることを
特徴とする。
【0016】請求項12記載の発明は、請求項6,7,
8,9,10または11記載の電磁調理器用トッププレ
ートの製造方法において、前記中間部に含浸されるバイ
ンダは、無機系バインダ、シリコーン、ポリイミドまた
は耐熱フェノールであることを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図に沿って本発明の実施形
態を説明する。図1は本発明の実施形態の構成図であ
る。実施形態は、被加熱体が直接載置される上面部1、
中間部2、下面部3の三層の複合板から構成され、上面
部1と中間部2との間には被加熱体の温度を検出するた
めの温度センサ4が埋め込まれる。上面部1と中間部
2、中間部2と下面部3との間には耐熱性接着剤5が充
填され、双方を強固に接着する。
【0018】上面部1は、ガラス、アラミド、カーボ
ン、カイノール等のクロス織物を基材とし、これにワニ
スを含浸して室温及び一定温度(80〜170℃)で乾
燥したシート状材料を製造し、これを複数枚積層して加
熱(100〜180℃)及び加圧下(20〜150Kg
/cm2)で融着一体化させるものである。上記ワニスと
しては、シリコーン、無機系バインダ、ポリイミド、耐
熱フェノール等の耐熱バインダと、水酸化アルミニウム
等の金属水和物、シリカ、マグネシア、アルミナ等の金
属酸化物、チッ化ホウ素等の無機フィラーとを混合した
ものが使用される。さらに、前記融着一体化させたもの
の表面に、セラミックス溶射(Al23,TiO2
等)、テフロン溶射、耐熱バインダ塗装、ガラス層形成
処理(低融点のガラスフリット、ガラス転写紙等)等の
熱処理加工(温度250〜850℃)を行い、表面改質
をしたものである。
【0019】中間部2は、ガラスフエルト、アラミドフ
エルト、カーボンフエルト、テフロンフエルト、セラミ
ックフェルト、ロックウールフェルト、またはテトロン
フェルト等のフエルト材、又はガラスウール、カーボン
ウエブ、ロックウール等のウエブ状物に、無機系、シリ
コーン、ポリイミド、耐熱フェノール等のバインダを含
浸して、一定温度(20〜60℃)で乾燥したシート状
材料又はウエブ状材料から成る。中間部2として、上記
シート状材料又はウエブ状材料の代わりに、熱融着繊維
を内蔵したフエルト状シートを用いても良い。
【0020】中間部2の全体には、適当数の単気泡(ボ
イド)を残し、比重0.2〜1.4の低密度状態にす
る。いわゆる綿状にする。この作用は、熱伝導率を小さ
くできること、機械的耐衝撃性を高くできること、中間
部2のクッション効果により温度センサ4の保護ができ
ること、さらに表面材にひび割れ等が発生しても下面ま
での単気泡の連続性が無いため表面に水がこぼれても絶
縁性が保持できることである。
【0021】上面部1と中間部2との接着には、無機
系、シリコン系、イミド系の耐熱性接着剤5を使用す
る。なお、耐熱性接着剤5が濡れた状態で温度センサ4
を埋め込み、大きな空気ボイドが残らないように注意す
る。または、加熱(20〜170℃)及び加圧下(10
〜50Kg/cm2)で一体化してトッププレートを製
造する。
【0022】下面部3は、前述した上面部1と基本的に
は同様の構成である。但し、上面部1の表面と異なり、
表面改質していないものを用いる。すなわち、下面部3
の表面には、熱処理加工を行わない。
【0023】中間部2と下面部3との接着には、前述し
た耐熱性接着剤5を使用する。このように、下面部3を
中間部2と接着することにより、静荷重に対して強固に
なり、トッププレートとして十分な機械的強度を得るこ
とができる。
【0024】図2は、温度センサ4の配置例を示した図
である。温度センサ4及びセンサリード線4cは、低密
度状態の中間部2の表面に埋め込まれる(図2(b)参
照)。図2において、中間部2の表面中央に被加熱体の
温度を検出する温度制御センサ4aを配置し、当該温度
制御センサ4aを中心とした周囲4箇所に被加熱体の過
大加熱を検出する過大温度検出センサ4bを配置する。
上記温度センサ4の作用は、被加熱体の温度を正確に検
出すると同時に、調理時の鍋の空焚き等のように過大な
熱が発生した場合に、トッププレート、被加熱体等を焼
損しないように加熱運転を即停止させることにある。
【0025】また、この実施形態においては、上記温度
センサの検出感度を維持し、かつ被加熱体の熱がトップ
プレートに残熱として残らないようにするため、熱伝導
性が高く熱容量の大きな上面部1の厚さを薄くし、熱伝
導性が低く熱容量の小さい中間部2の厚さを厚くするの
が望ましい。
【0026】次に、本発明の他の実施形態を説明する。
上述した実施形態によれば、従来のように結晶化ガラス
単体で構成されるトッププレートに比べ、耐衝撃特性等
がある程度改善されるが、特に上面板を樹脂製の積層板
で構成する場合には、耐磨耗性に劣り、その表面が被加
熱体の底面との接触によって削られ、傷付いてしまう場
合がある。また、耐熱樹脂製の積層板は耐熱が350〜
500℃であるため、表面に描かれる絵柄の色も限定さ
れてしまうと共に、焼き付け温度を高温にできないので
着色力も弱いという問題がある。更に、被加熱体がトッ
ププレートから離れてしまうと被加熱体の温度を検出で
きず、過熱防止機能が十分に働かないおそれもあった。
本実施形態は上記の点に鑑み、なされたものである。
【0027】まず、図3(a)はこの実施形態の平面
図、図3(b)は図3(a)のB−B拡大断面図であ
る。これらの図において、1’は上面部であり、薄い結
晶化ガラスによって構成されている。2は前記同様の中
間部であり、上面部1’と中間部2とは図示されていな
い耐熱性接着剤5によって一体的に接着されるか、中間
部2のバインダによって一体的に固着される。なお、こ
の実施形態において、下面部3は必ずしも設けなくても
良い。
【0028】上面部1’と中間部2との間には、先の実
施形態と同様に温度センサ4(温度制御センサ4aまた
は過大温度検出センサ4b)が配置されるが、これに加
えて本実施形態では、図3(a),(b)に示すような
円形の感温銅板6が温度センサ4に接触した状態で配置
されている。この感温銅板は厚さが数mm程度であり、
図3(c)に示すような扇形の感温銅板6a、あるい
は、図3(d)に示すように複数のセンサ4に対して共
用可能な半円弧状の感温銅板6bでもよい。何れにして
も、誘導加熱コイル(図示せず)から発生する磁束が鎖
交して渦電流を生じる程度の大きさを有していれば、そ
の形状は特に限定されない。
【0029】本実施形態では、結晶化ガラスからなる上
面部1’を使用することで、被加熱体と接触する部分の
耐熱性、耐磨耗性を高めることができ、結晶化ガラスを
単体で使用する場合に比べて機械的強度が2倍程度に高
められる。このため、上面部1’の表面に傷が付くのを
防止することができる。また、結晶化ガラスは耐熱性を
有するので、着色時に色が限られることもなく、焼き付
け温度の不足によって着色が不十分になる等の不都合も
ない。更に、上面部1’の結晶化ガラスが破損してもひ
び割れするだけであり、飛散によって人体を傷付けるよ
うなこともない。また、鍋、釜等の被加熱体からの煮こ
ぼれがひび割れ箇所から浸透しても、中間部2の防水作
用によって誘導加熱コイル側まで届かないので、絶縁劣
化や腐食を引き起こすおそれもないものである。
【0030】温度センサ4に接触するように設けた感温
銅板6(または6a,6b)は、被加熱体が上面部1’
に接触している間はその平均的温度を検出してより正確
な温度検出に寄与する。また、被加熱体が上面部1’の
表面から離れた場合には、誘導加熱コイルから発生した
磁束が銅板6に集中的に鎖交するので、この銅板6自体
に流れる渦電流により自己発熱量が増え、温度センサ4
の見かけ上の検出温度が上がり、被加熱体がプレートの
耐熱温度以上になろうとしてもこの温度上昇によって電
磁調理器の過熱運転を停止させ、保護することができ
る。
【0031】更に、感温銅板の厚さや面積を変えれば、
被加熱体が上面部1’に接触していなくても近似的に温
度検出を行うことができ、検出温度のフィードバックに
よって被加熱体の温度を近似的に制御することも可能に
なる。すなわち、極めて低コストで非接触状態の温度検
出を行うことができるから、調理上、至って便利であ
り、例えば従来の1/50の価格で非接触形の温度検出
器を実現したのと同等な佐用効果が得られる。
【0032】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、以下に述
べるような、従来技術にはない特有の効果を奏する。ま
ず、結晶化ガラス単体からなる従来のトッププレートと
比較して、耐衝撃特性が3〜5倍強くなる。すなわち、
上面部、下面部は引っ張り応力の強い材料で構成され、
中間部はエネルギーを吸収する材料で構成されるため、
重い被加熱体をトッププレートに載置したときの静荷重
に十分耐えられる。また、従来のトッププレートでは不
可能であった穴あけ、切断、切り欠き等の機械による後
加工が可能になる。上面部を結晶化ガラス等により構成
する場合には、その高耐熱性により、セラミック溶射、
テフロン溶射、耐熱バインダ塗装、ガラス層成形処理等
の熱処理加工が可能となり、トッププレート表面に加熱
位置等の表示や、模様等のデザインを高耐熱、耐磨耗で
形成できるようになり、商品価値を一層高めることがで
きる。中間部はフエルト状又はウエブ状の材料から構成
されるため、従来のトッププレートと比較して約1/3
の重量に軽量化することができ、取り扱いが極めて容易
になる。上面部と中間部との間に温度センサを配置する
ことにより、温度センサを衝撃等から保護することがで
きると同時に、被加熱体の温度調節を精度良く行うこと
ができ、過熱による事故を未然に防止することができ
る。
【0033】加えて、温度センサに接触する感温銅板を
設けたことにより、被加熱体が上面部から離れた状態で
も近似的に被加熱体の温度検出が可能になり、検出温度
に基づく誘導加熱コイルの適切な通電制御によってトッ
ププレートの過熱防止を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の構成図である。
【図2】図2(a)は、図1の実施形態における温度セ
ンサの配置を示した上面図、図2(b)は図2(a)の
A−A拡大断面図である。
【図3】図3(a)は本発明の他の実施形態の平面図、
図3(b)は図3(a)のB−B拡大断面図、図3
(c),図3(d)は感温銅板の変形例を示す平面図で
ある。
【符号の説明】
1,1’ 上面部 2 中間部 3 下面部 4 温度センサ 4a 温度制御センサ 4b 過大温度検出センサ 4c センサリード線 5 耐熱性接着剤 6,6a,6b 感温銅板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山川 裕俊 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 (72)発明者 角垣 隆宣 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 (72)発明者 利倉 一彰 大阪府大阪市北区大淀北1丁目6番41号 日光化成株式会社内 (72)発明者 山元 伸一 滋賀県甲賀郡石部町石部135 日光化成株 式会社技術研究所内 (72)発明者 伊知地 正典 滋賀県甲賀郡石部町石部135 日光化成株 式会社技術研究所内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非磁性で非導電性を有するシート材料を
    複数枚積層し、当該表面を改質した上面部と、非磁性で
    非導電性を有するシート状材料、ウエブ状材料、又は熱
    融着繊維を内蔵したフェルト状シート又はウエブ状材料
    から成る中間部と、非磁性で非導電性を有するシート材
    料を複数枚積層した下面部との3層から構成され、 前記上面部と前記中間部との間に被加熱体の温度を測定
    するための温度センサを埋め込むことを特徴とする電磁
    調理器用トッププレート。
  2. 【請求項2】 結晶化ガラスまたは耐熱ガラスからなる
    上面部と、非磁性で非導電性を有するシート状材料、ウ
    エブ状材料、又は熱融着繊維を内蔵したフェルト状シー
    ト又はウエブ状材料から成る中間部とを備え、 前記上面部と前記中間部との間に被加熱体の温度を測定
    するための温度センサを埋め込むことを特徴とする電磁
    調理器用トッププレート。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の電磁調理器用ト
    ッププレートにおいて、 前記温度センサに接触する感温銅板を備えたことを特徴
    とする電磁調理器用トッププレート。
  4. 【請求項4】 請求項1,2または3記載の電磁調理器
    用トッププレートにおいて、 前記中間部は、複数の単気泡を有し、比重が0.2〜
    1.4であることを特徴とする電磁調理器用トッププレ
    ート。
  5. 【請求項5】 請求項1,2,3または4記載の電磁調
    理器用トッププレートにおいて、 前記温度センサは、前記中間部の表面中央部に配置され
    た1の温度制御センサと、当該温度制御センサを中心と
    した周囲に配置された複数の過大温度検出センサとから
    構成されることを特徴とする電磁調理器用トッププレー
    ト。
  6. 【請求項6】 上面部、中間部、下面部の3層から構成
    され、被加熱体の温度を測定するための温度センサを上
    面部と中間部との間に設ける電磁調理器用トッププレー
    トにおいて、 前記上面部は、非磁性で非導電性を有するクロス織物に
    ワニスを含浸して一定温度で乾燥したシート材料を製造
    し、当該シート材料を複数枚積層して加熱及び加圧下で
    融着一体化させた後、当該表面に熱処理加工を行い改質
    し、 前記中間部は、非磁性で非導電性を有するフエルト材又
    はウエブ状物の基材にバインダを含浸して一定温度で乾
    燥し、 前記下面部は、非磁性で非導電性を有するクロス織物に
    ワニスを含浸して一定温度で乾燥したシート材料を製造
    し、当該シート材料を複数枚積層して加熱及び加圧下で
    融着一体化させ、 前記上面部、中間部、下面部を、これらの相互間に充填
    された耐熱性接着剤又は中間部のバインダによって相互
    に固着することを特徴とする電磁調理器用トッププレー
    トの製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の電磁調理器用トッププレ
    ートの製造方法において、 前記上面部または下面部に含浸される前記ワニスは、シ
    リコーン、無機系バインダ、ポリイミドまたは耐熱フェ
    ノールの耐熱性バインダと、水酸化アルミニウム等の金
    属水和物、シリカ、マグネシアまたはアルミナ等の金属
    酸化物、チッ化ホウ素の無機フェラーとを混合したもの
    であることを特徴とする電磁調理器用トッププレートの
    製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項6または7記載の電磁調理器用ト
    ッププレートの製造方法において、 前記上面部及び下面部の前記クロス織物は、ガラス、ア
    ラミド、カーボン、またはカイノール等から成ることを
    特徴とする電磁調理器用トッププレートの製造方法。
  9. 【請求項9】 少なくとも上面部、中間部を有し、被加
    熱体の温度を測定するための温度センサを上面部と中間
    部との間に設ける電磁調理器用トッププレートにおい
    て、 前記上面部を、結晶化ガラスまたは耐熱ガラスにより構
    成し、 前記中間部は、非磁性で非導電性を有するフエルト材又
    はウエブ状物の基材にバインダを含浸して一定温度で乾
    燥し、 前記上面部と中間部とを、両者の間に充填された耐熱性
    接着剤又は中間部のバインダによって相互に固着するこ
    とを特徴とする電磁調理器用トッププレートの製造方
    法。
  10. 【請求項10】 請求項6,7,8または9記載の電磁
    調理器用トッププレートの製造方法において、 前記中間部のフエルト材は、ガラスフエルト、アラミド
    フエルト、カーボンフエルト、テフロンフエルト、セラ
    ミックフェルト、ロックウールフェルトまたはテトロン
    フェルトであることを特徴とする電磁調理器用トッププ
    レートの製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項6,7,8または9記載の電磁
    調理器用トッププレートの製造方法において、 前記中間部のウエブ状物は、ガラスウール、カーボンウ
    エブまたはロックウールであることを特徴とする電磁調
    理器用トッププレートの製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項6,7,8,9,10または1
    1記載の電磁調理器用トッププレートの製造方法におい
    て、 前記中間部に含浸されるバインダは、無機系バインダ、
    シリコーン、ポリイミドまたは耐熱フェノールであるこ
    とを特徴とする電磁調理器用トッププレートの製造方
    法。
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