JPH10334587A - リード,ライトヘッド分離型ディスク装置 - Google Patents

リード,ライトヘッド分離型ディスク装置

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JPH10334587A
JPH10334587A JP13965797A JP13965797A JPH10334587A JP H10334587 A JPH10334587 A JP H10334587A JP 13965797 A JP13965797 A JP 13965797A JP 13965797 A JP13965797 A JP 13965797A JP H10334587 A JPH10334587 A JP H10334587A
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head
write
disk device
processing
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JP13965797A
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Atsushi Tanaka
淳 田中
Kazuhisa Fujimoto
和久 藤本
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】単一のヘッドでリードとライトを行うと、ラン
ダムなI/Oの場合シーク時間が余計に増加する。 【解決手段】リード専用ヘッド,ライト専用ヘッドを設
けることにより、ライトのシーケンシャルな処理を妨げ
ず、シーク時間を短縮と単位時間に処理出来るI/O数
を増加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は情報処理装置におけ
るディスク制御とそれを用いた装置に係わり、特にサー
チ時間の短縮と単位時間に処理可能なI/O数の増加に
関わる。
【0002】
【従来の技術】ランダムアクセス記憶装置であるディス
ク装置では、半導体メモリと異なりデータアクセスを行
うためには機械的操作を必要とし、そのためアクセス性
能がメモリに比較して1000000 倍も遅く、単位時間に処
理出来るI/O数(平均I/O数)も少ない。
【0003】図2に従来のディスク装置260の例を示
す。ディスク装置260の機械的操作は、ディスク記憶
媒体290等にある目的のデータを得るために、ヘッド
位置決め機構285を使ってヘッド270等をデータの
存在する場所へ移動(ヘッドポジショニング)するこ
と、スピンドルモータ機構305によって回転している
ディスク290等に書き込まれた目的のデータがヘッド
のリード位置まで来るのを待つことである。このような
ディスク装置260の機械的操作時間は、ヘッドを目的
のデータがあるトラックにまで移動するために必要なシ
ーク時間,データの存在するセクタがヘッド下に来るま
でに必要なサーチ時間に大きく分けられる。それらの処
理時間は上で述べた機械的制約によりミリ秒のオーダの
ままである。
【0004】ヘッドポジショニング後のデータのリー
ド,ライトはディスクコントローラ200によって行わ
れるが、これらは全て電子回路で構成され処理時間もマ
イクロ秒オーダなので性能的には問題とならない。また
データのアクセスはディスク装置260内のヘッド27
0からヘッド280の内、同時期に一つだけしか選択し
ないので、単位時間に処理出来るI/O数は少なくな
る。
【0005】このようなディスク装置の機械的操作時間
を低減するための技術として、ディスクの回転数の高速
化,ヘッドポジショニング機構の高性能化が挙げられる
が、機械的部品を使っていることにより、シーク,サー
チ時間を半減するほどには向上していない。
【0006】I/O処理内で機械的操作が発生する理由
は、発生するI/Oのアドレスのランダム性にある。よ
ってディスクコントローラ230に来るI/Oの順番を
データの整合性が成立する範囲で並べ替え、シーク時間
の発生を最小化する技術(エレベータシーク)がある。
このような技術は、例えばアダプテックプレス社(Adap
tec Press )出版の“アンダスタンディングI/Oサブ
システム(Understanding I/O Subsystem)”229
ページに記載されている。
【0007】また、データのライトについてディスク媒
体にログと呼ばれる順次データ構造を構成し、そこにラ
イトデータを発生順に順次書込みを行うログ構造化ファ
イルシステム(LFS)と呼ばれる技術がある。
【0008】図3を用いて説明すると、ディスク装置1
00内のデータは先頭アドレスから末尾アドレスに向か
って順次書込みを行うようなログ構造をしており、data
#2を上位装置600が(1)リードした後(2)デー
タの使用を行い、最後に(3)ライトを行うとdata#2の
アドレスは元の位置とは異なるヘッドの存在する近辺の
未使用領域になる。そして次のアドレスが次のライトの
ポインタとして登録される。これによりデータは全て近
接アドレスにライトするので、シーク時間が短縮でき
る。このような技術は、例えばフレッドダグリス他著
“ログ ストラクチャド ファイル システムズ”、コ
ンプコン'89,1989(Fred Douglis etal,”Log−
Structured File Systems”,COMPCON'89,198
9)に記載されている。
【0009】一方、I/O当りの機械的操作時間は変わ
らないが、単位時間当りに処理できるI/O数を増加す
る技術として、独立にヘッドポジショニングを行う複数
のヘッドでデータをアクセスする技術がある。これによ
り同時期に複数のI/Oを処理できるので、単位時間当
りのI/O処理数が多くなる。このような技術は、例え
ば特開平7−262722 号に記載されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記シ
ーク,サーチ時間を短縮するためにエレベータシークを
使った場合、あるI/Oがディスク媒体の外周にあり次
のI/Oがディスク媒体の内周側にあると、後に処理す
るI/Oのシーク時間は最大シーク時間がかかる問題が
ある。また、ログ構造化ファイルシステムを使った場
合、ディスク装置260はデータアクセスを同時期に1
回しか行わないので、リードとライトが交互に行われる
場合は順次書込みは乱され、よけいなシークが発生する
問題がある。このような問題が発生しやすい処理として
は、データ圧縮処理や複数ドライブを並列稼働させるデ
ィスクアレイのライト時のXOR(排他的論理和)処理
が挙げられる。データ圧縮については従来からある技術
であり、説明は省略する。ディスクアレイについても従
来からある技術であり、例えばパターソンその他著“ア
ケース フォー リダンダント アレイズ オブ イ
ンエクスペンシブディスクス(RAID)”ACM SIGMO
D、1988(Patterson, et al,"A Case forRedundant Array
s of Inexpensive Disks(RAID), ACM SIGMOD Conferenc
e,(June1988))に記載されている。
【0011】一方、上記単位時間当りに処理できるI/
O数を増加するために複数のヘッドでデータをアクセス
する場合、ヘッド数が従来のディスク装置に比べ倍以上
になるため、ディスク装置の値段が大きく上昇するこ
と、各I/Oの処理の順番を制御する方式が複雑になる
などの問題がある。
【0012】本発明の目的は、ディスク装置のコストの
上昇を押さえながらシーク時間の短縮と単位時間当りに
処理できるI/O数を増加する技術を提供することにあ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のリード,ライトヘッド分離型ディスク装置
は、ディスク記憶媒体に情報を記憶再生するディスク装
置において、複数の独立したヘッドポジショニング機構
とリード専用ヘッドとライト専用ヘッドと上位装置から
来るI/Oの処理順番を制御するディスクコントローラ
を配置し、複数のI/OをリードI/O,ライトI/O
に分類し、各々専用のヘッド及びヘッドポジショニング
機構で独立に処理を行うことで、上記課題を解決する。
【0014】また本発明のリード,ライトヘッド分離型
ディスク装置は、リードI/O,ライトI/Oを専用の
ヘッド及びヘッドポジショニング機構で独立に処理を行
うことと、エレベータシーク、ログ構造化ファイルシス
テムを組み合わせることにより、上記課題を解決する。
【0015】また本発明のリード,ライトヘッド分離型
ディスク装置は、ヘッドをリードI/O,ライトI/O
専用に分離して使うことにより、上記課題を解決する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を用い本発明によるリ
ード,ライトヘッド分離型ディスク装置について詳細に
説明する。以下磁気ディスク装置を例に挙げて説明を行
う。
【0017】図1に、本発明における一実施例の構成図
を示す。図1において10はディスク装置100を制御
し、上位にある装置とのデータのリード,ライトを行う
ディスクコントローラである。15はディスクコントロ
ーラ10内の各制御部,回路,メモリ,バッファを制御
する制御用マイクロプロセッサであり、制御用マイクロ
プログラムにもとづいて各処理を実行する。20はコン
トローラ用メモリであり、制御マイクロプロセッサ15
が処理を実行する際に必要な制御情報,コマンドキュー
イングを行う際に必要なコマンドキューテーブル400
(図5a)や上位インターフェイステーブル450(図
5b),ログ構造化ファイルシステム,エレベータシー
クなどのアプリケーションを実行するのに必要なテーブ
ル等を格納する。
【0018】コントローラ用メモリ20は適当なタイミ
ングで制御用マイクロプロセッサ10が書き換える。2
5はスピンドルモータ制御部であり、ディスク記憶媒体
を高精度で回転させるためにスピンドル機構を制御す
る。30,70はヘッド位置決め制御部であり、リード
ヘッド1,2,n,m(110,115,120,14
0)およびライトヘッド1,2(130,135)を正
しいデータのある位置に移動させるために、ヘッド位置
決め機構125,145を制御する。
【0019】35は上位インターフェイス回路であり、
CPUや主記憶等の上位装置とのデータ,コマンドのや
り取り,データの変換,転送速度の調整等を行う。また
上位から来たコマンドを解釈し、その結果を制御マイク
ロプロセッサ15に伝える。40はリード,ライトバッ
ファであり、上位インターフェイス回路を経て上位装置
からきたコマンド,ライトデータを一時的に格納した
り、ディスク装置100からリードしたデータを一時的
に格納する。
【0020】50は信号検出回路であり、リードヘッド
1,2,n,m(110,115,120,140)に
よってリードされた信号を再生した波形を1,0の2値
のパルスのパターンに変換を行う。55は信号復調回路
であり、信号検出回路50によってパルス化された信号
を、採用した復調方式に従ってもとのリードデータに変
換し、リード,ライトバッファ40へ送信する。
【0021】60は信号変調回路であり、リード,ライ
トバッファ40から送信されたライトデータを採用した
変調方式に従ってパルス信号に変換する。65は信号書
込み回路であり、信号変調回路60から来たパルス信号
を電流に変換し、ライトヘッド1,2(130,13
5)へ送信する。
【0022】100はディスク装置であり、ディスク記
憶媒体,ヘッド,スピンドル等を格納する。105,1
06はヘッド切り替スイッチであり、ディスクコントロ
ーラ10の指定するデータをリード,ライトできるヘッ
ドを選択し、そのヘッドに信号検出回路50または信号
書込み回路65を接続する。
【0023】110,115,120,140はリード
ヘッド1,2,n,mであり、ヘッド切替スイッチ10
5で選択されるとそのヘッドは、要求のあったデータを
ディスク記憶媒体1,2等からリードする。130,1
35はライトヘッド1,2であり、ヘッド切替スイッチ
106で選択されるとそのヘッドは、要求のあったデー
タをディスク記憶媒体1,2(150,155)にライト
する。125,145はヘッド位置決め機構であり、そ
れぞれヘッド位置決め制御部の命令に従って、リードヘ
ッド1,2,n,m(110,115,120,14
0)、ライトヘッド1,2(130,135)を正しい
位置にポジショニングする。
【0024】150,155はディスク記憶媒体1,2
であり、ライトヘッド1,2から書き込まれたデータ信
号を媒体内に記憶し、リードヘッド1,2(110,1
15)からリードされた場合データ信号を出力する。1
60はディスク記憶媒体(サーボ専用)であり基本的に
はディスク記憶媒体1,2と同じものである。しかしデ
ィスク記憶媒体(サーボ専用)は、一般のデータをライ
ト,リードすることはなく、ヘッドの位置決めを行うた
めの位置情報が始めから書き込まれている。この位置情
報をリードヘッド120,140からリードすることに
より、ヘッド位置決め機構125,145は正しくヘッ
ドポジショニングを行うことができる。165はスピン
ドルモータ機構であり、スピンドルモータ制御部の命令
に従ってスピンドルモータを回転させる。
【0025】本実施例においては、従来のディスク装置
とは異なり、リード専用のヘッドとライト専用のヘッド
を持つ。従来と同様にリード,ライトを同じヘッドで共
用する技術を使うことも可能であるが、そのためにはヘ
ッドの個数が多く必要となりコストがかかる欠点があ
る。そこで現在ディスク装置のヘッドとして期待されて
いるMRヘッド(Magneto Resistive Head)を使うことで
この欠点を解決する。このような技術は、例えば日経エ
レクトロニクス、1991.9.30(no.537)77ペ
ージから95ページに記載されている。
【0026】MRヘッドの構成図を図4に示す。一般の
MRヘッドでは、ライトヘッド350であるインダクティ
ブヘッドとリードヘッド360であるMR素子が絶縁体
355をはさんで一つのヘッドを形成している。本発明で
は、このMRヘッドをライトヘッド350とリードヘッ
ドの2個に分割して別々のヘッドとして使用する。これ
により1個のヘッドと同等なコストでリードヘッド,ラ
イトヘッドを作ることが可能になる。
【0027】図5に、コントローラ用メモリ20内のコ
マンドキューテーブル400と上位インターフェイステ
ーブル450を示す。この他にもディスク装置を制御す
るために必要な情報がコントローラ用メモリ20内には
存在するが、従来のディスクコントローラにあるものと
同じであり説明は省略する。また、キューイング処理時
に使用するコマンド数のしきい値等の設定値等も格納さ
れる。
【0028】コマンドキューテーブル400内の各行は
処理中か未処理のI/Oを表し、上位インターフェイス
回路35から送られてくる情報にもとづいて登録、また
は変更される。また処理が終了したI/Oについてはコ
マンドキューテーブル400から削除する。405はキ
ュータグでありディスクコントローラに到着したI/O
コマンドを一意に区別するための番号である。410は
コマンド種類であり、リードコマンド(Read),ライト
コマンド(Write)の区別を行う。415は先頭論理ブ
ロックアドレスであり、リードするデータの存在するア
ドレスまたは、データのライト先のアドレスである。4
20はブロック数であり、リードまたはライトするデー
タの大きさを示す。
【0029】ブロック数の大きさはディスク装置の物理
仕様によって変化するが、一般的な例では512バイト
である。425は処理順位であり、コマンド処理の順番
を示す。ここに書かれている順番にディスク装置100
は処理を行う。
【0030】処理順位はRH,WHのフラグの後に処理
順位が書かれている。ここでフラグRHはリードヘッド
1,2(110,115)での処理を行うことを表し、
WHはライトヘッド1,2(130,135)での処理
を行うことを表している。例えば、RH1はリードヘッ
ド1,2(110,115)で1番目に処理されるリー
ドコマンドとなる。またPending のフラグは、処理を行
わず、そのままの状態で待機することを表している。4
30はステータスを表し、各コマンドの状態を書き込
む。ここで実行中とは現在ディスク装置100で処理を
行っている状態を表している。キューイング中とは、処
理を行う順番待ちであることを表している。ペンディン
グ中とは、処理を延期または中断していることを表して
いる。
【0031】制御マイクロプロセッサ15はコマンドキ
ューテーブル400を参照して、その中で一番優先度の
高いコマンドの処理を実行する。上位インターフェイス
テーブル450はコマンドキューテーブル400に登録
されているコマンドを出した上位装置のIDとリードま
たはライトデータのあるべきバッファ上のアドレスの対
応をとる。各行が一つのコマンドを表す。キュータグ4
55はコマンドキューテーブル400内のキュータグ4
05と同じである。460はイニシエータIDであり、
上位装置の区別を行うために用いる。465はバッファ
内アドレスであり、各コマンドと対応するリード,ライ
トバッファ40内のアドレスを表す。バッファ内アドレ
ス465を用いてデータをリード,ライトバッファ40
内の適当なアドレスに格納することができる。
【0032】上記の2種類のテーブルでコマンドを管理
することで、I/O処理のキューイング、コマンドの順
番の入れ換え、リードコマンドとライトコマンドの分離
等が可能となる。
【0033】図6に、キューイングのアルゴリズムを示
す。ここでリード,ライトコマンドの個別の処理方式に
ついては、現在のディスク装置と変わるところがないの
で説明は省略する。
【0034】まず制御用コントローラ15は、キューイ
ング処理を開始する(ステップ500)。次に処理が終了し
たコマンドをコマンドキューテーブル400から削除す
る(ステップ501)。次に実行中、キューイング中の
コマンド数は前もって登録したコマンド数のしきい値以
下かどうかを検査する(ステップ505)。
【0035】もし、しきい値以上であれば、ディスク装
置100はもうコマンド処理を受け付けられないので、
上位装置から来たコマンドはコマンドキューテーブル4
00の末尾に追加して登録される(ステップ510)。
もし、しきい値以下であればコマンドキューテーブル4
00内のキュータグ405の中で実行中のコマンドを除
いたものの中で優先順位が一番高いコマンドに参照ポイ
ンタを設定する(ステップ515)。
【0036】次に参照ポインタのさすコマンドと参照ポ
インタより前にある実行中もしくは処理待ちのコマンド
に関してその先頭論理ブロックアドレス415とブロッ
ク数420を比較する(ステップ520)。次に比較し
た結果、参照ポインタのさすコマンドとそれより前にあ
るコマンドでアクセスするデータに重なりがあるかどう
かを調べる(ステップ525)。もしデータに重なりが
ある場合、参照ポインタのさすコマンドはそれより前に
あるコマンドの処理が終了するまで処理を開始できない
ので、コマンド処理順位425を延期(pending)し(ス
テップ530)、ステップ550へ飛ぶ。
【0037】もしデータに重なりがない場合、そのコマ
ンドは処理可能なので、次にコマンドの種類を判別する
(ステップ535)。もしリードコマンドならば、リー
ド処理のキューの末尾に登録するためにリードフラグ
(RH)と処理の順番を決めて処理順位425に書き込
む(ステップ540)。もしライトコマンドならば、ラ
イト処理のキューの末尾に登録するためにライトフラグ
(WH)と処理の順番を決めて処理順位425に書き込
む(ステップ545)。次にコマンドキューテーブル4
00内の参照ポインタを1加算し(ステップ550)、
参照ポインタがコマンドキューテーブル400内のキュ
ータグ数(テーブルの行数)より大きいかどうか検査す
る(ステップ555)。
【0038】もし大きければ、登録すべきコマンドは残
っていないので、コマンドキューテーブル400内に登
録されたコマンドをリード処理用のキュー,ライト処理
用のキューに入れ、リードヘッド1,2(110,11
5)およびライトヘッド1,2(130,135)での
処理を行い(ステップ556)、キューイング処理を終
了する(ステップ560)。もし小さければ、さらに登
録すべきコマンドが残っている可能性があるので、ステ
ップ520へ戻る。
【0039】以上のアルゴリズムを用いることにより、
上位装置から来たコマンドはキューイングされ、アクセ
スに矛盾がない限り、リードとライト処理が分割され、
別々の専用ヘッドで並列に処理される。
【0040】本発明のリード,ライトヘッド分離型ディ
スク装置はログ構造化ファイル(LFS)を構成した場
合に特にライト性能向上の効果がある。
【0041】図7に、本発明のリード,ライトヘッド分
離型ディスク装置を使ってLFSを構成した場合の効果
を示す。図7は横軸に処理時間を表し、ライト処理につ
いて従来の処理と、リードライト分離ヘッド+LFSの
場合について比較している。従来の処理では、リードコ
マンドとライトコマンドが混在するため図7にあるよう
にリードのシークがよけいにかかることになる。また一
般にリードとライトの処理に関連性は低いため、ライト
データを発生順に順次書込みを行うつもりでも、前回の
リードのため実際の処理はシークが発生してしまう。
【0042】それに対して本発明では、ライト専用のヘ
ッドで処理を行うため途中にリードが入ることはなく、
従ってライトデータを発生順に順次書込みでき、シーク
時間の短縮が可能となる。またログ構造化ファイル(L
FS)において負荷を増大させる、不要となったデータ
の消去処理(ガベージコレクション)においても、リー
ド専用のヘッドにおいてシーケンシャルにデータ検索を
行い、まだ必要なデータはライト専用ヘッドを用いデー
タ検索と並列に適当な場所へシーケンシャルにライトを
行う。こうすることで従来の単一ヘッド位置決め装置を
持ったディスク装置260に比べ処理性能が向上する。
【0043】これと同様な効果は圧縮処理,ディスクア
レイ装置を構成した場合に必要なライト時のXOR処理
においてもみられる。圧縮の場合、データのリードを行
い、圧縮処理の後適当な場所にライトを行う。よって本
発明のリード,ライトヘッド分離型ディスク装置を用い
ると、図7と同様にライト時の処理時間の短縮が可能に
なる。
【0044】ディスクアレイ装置を構成した場合に必要
なXOR処理の場合、これは上位から来たデータと上位
から指定されたアドレスのデータを排他的論理和(XO
R)をとり、そのデータを上位装置に送信し指定したア
ドレスにライトを行う。よって本発明のリード,ライト
ヘッド分離型ディスク装置を用いると、図7と同様にラ
イト時の処理時間の短縮が可能になるが、アドレスが固
定されているので、その効果は大きくはない。
【0045】リード処理は従来の単一ヘッド位置決め装
置285のディスク装置260と比較すると、ライト処
理が混在しない分、単位時間あたりのリード処理数が増
加するが、ヘッド位置決め装置が複数あるディスク装置
と比較すると、リード処理数は変わらない。しかし、リ
ードのアドレスに関連性がある場合、本発明では、リー
ド専用のヘッドで処理するのでエレベータシークを行っ
た場合シーク時間の短縮が可能になり、リード処理数を
含めた性能向上が可能になる。
【0046】本実施例ではヘッド位置決め装置数を2個
で説明したが、これを拡張して2個以上の複数ヘッド位
置決め装置にすることも、自明の事項に属する。またヘ
ッドの個数についても特に限定されることはない。また
本発明の実施例では磁気ディスクを用いて説明したが、
これが他の記憶媒体、例えば光ディスク等で同様なこと
を行うことも、自明の事項となる。
【0047】
【発明の効果】本発明において、開示される代表的なも
のの効果を説明すると、以下のとおりである。ディスク
記憶媒体に情報を記憶再生するディスク装置において、
複数の独立したヘッドポジショニング機構とリード専用
ヘッドとライト専用ヘッドと上位装置から来るI/Oの
処理順番を制御するディスクコントローラを配置し、複
数のI/OをリードI/O,ライトI/Oに分類し各々
専用のヘッド及びヘッドポジショニング機構で独立に処
理を行うので、単位時間に処理出来るI/O数を増加す
ることができる。
【0048】また本発明のリード,ライトヘッド分離型
ディスク装置は、リードI/O,ライトI/Oを専用の
ヘッド及びヘッドポジショニング機構で独立に処理を行
うことと、エレベータシーク、ログ構造化ファイルシス
テムを組み合わせることにより、I/O処理内のシーク
時間を削減することができる。
【0049】また本発明のリード,ライトヘッド分離型
ディスク装置は、データ圧縮処理や、ディスクアレイの
ライト時のXOR処理を本装置で行うことにより、各処
理の処理時間を短縮をすることが出来る。
【0050】また本発明のリード,ライトヘッド分離型
ディスク装置は、MRヘッドをリードI/O,ライトI
/O専用に分離して使うことにより、独立にヘッドポジ
ショニングを行う複数のMRヘッドを使う場合に比べ、
ディスク装置のコストを削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のディスク装置を示すブロッ
ク図。
【図2】従来のディスク装置のブロック図。
【図3】LFSの制御の説明図。
【図4】MR磁気ヘッドの要部斜視図。
【図5】コントローラ用メモリ内部のテーブルの説明
図。
【図6】本発明の一実施例のディスク装置におけるI/
Oのキューイング制御のフローチャート。
【図7】本発明の実施例での性能向上を示す説明図。
【符号の説明】
10…ディスクコントローラ、15…制御用マイクロプ
ロセッサ、20…コントローラ用メモリ、25…スピン
ドルモータ制御部、30,70…ヘッド位置決め制御
部、35…上位インターフェイス回路、40…リード,
ライトバッファ、50…信号検出回路、55…信号復調
回路、60…信号変調回路、65…信号書込み回路、1
00…ディスク装置、105,106…ヘッド切り替ス
イッチ、110,115,120,140…リードヘッ
ド1,2,n,m、125,145…ヘッド位置決め機
構、130,135…ライトヘッド1,2、150,1
55…ディスク記憶媒体1,2、160…ディスク記憶
媒体(サーボ専用)、165…スピンドルモータ機構。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディスク記憶媒体に上位装置から送られて
    きたコマンドに従って、ディスクコントローラとディス
    ク装置を用いてデータのリード,ライトを行う記憶装置
    において、複数の記憶媒体に対して複数のヘッド位置決
    め装置と複数のヘッドを配置し、ヘッド位置決め装置毎
    にリード専用ヘッドまたはライト専用ヘッドを搭載し、
    それぞれのヘッド位置決め装置がリードまたはライトの
    処理の一方のみ行うことを特徴とするリード,ライトヘ
    ッド分離型ディスク装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のリード,ライトヘッド分離
    型ディスク装置において、上位装置から送られてきたコ
    マンドをディスクコントローラでリード,ライトコマン
    ドに分類し、それぞれをディスク装置のリード専用ヘッ
    ド、またはライト専用ヘッドに並列処理させることを特
    徴とするリード,ライトヘッド分離型ディスク装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載のリード,ライトヘッド分離
    型ディスク装置においてリードヘッドをMRヘッド(Ma
    gneto Resistive Head)のMR素子部分を用い、ライト
    ヘッドをインダクティブヘッドを用いることを特徴とす
    るリード,ライトヘッド分離型ディスク装置。
  4. 【請求項4】請求項1記載のリード,ライトヘッド分離
    型ディスク装置において、ログ構造化ファイルシステム
    (LFS)を実装し、データのリードをリード専用ヘッ
    ド,順次書込みを行うデータのライトをライト専用ヘッ
    ドに行わせることを特徴とするリード,ライトヘッド分
    離型ディスク装置。
  5. 【請求項5】請求項4記載のリード,ライトヘッド分離
    型ディスク装置においてリードに関しては、シーク時間
    が最小になるようにコマンドを並べ替えることを特徴と
    するリード,ライトヘッド分離型ディスク装置。
  6. 【請求項6】請求項1記載のリード,ライトヘッド分離
    型ディスク装置においてデータ圧縮を行うことを特徴と
    するリード,ライトヘッド分離型ディスク装置。
  7. 【請求項7】請求項1記載のリード,ライトヘッド分離
    型ディスク装置においてライトデータと指定されたアド
    レスにあるデータの排他的論理和(XOR処理)をとり
    ディスク装置に格納することを特徴とするリード,ライ
    トヘッド分離型ディスク装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006050648A (ja) * 2001-06-14 2006-02-16 Samsung Electronics Co Ltd メモリ管理方法

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JP2006050648A (ja) * 2001-06-14 2006-02-16 Samsung Electronics Co Ltd メモリ管理方法

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