JPH1033439A - 建築物の壁面清掃器及びそれを備えた壁面清掃装置 - Google Patents

建築物の壁面清掃器及びそれを備えた壁面清掃装置

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JPH1033439A
JPH1033439A JP20887296A JP20887296A JPH1033439A JP H1033439 A JPH1033439 A JP H1033439A JP 20887296 A JP20887296 A JP 20887296A JP 20887296 A JP20887296 A JP 20887296A JP H1033439 A JPH1033439 A JP H1033439A
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JP
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wall
suction
water supply
squeegee
cleaning
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JP20887296A
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Kyo Fukutomi
経 福冨
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Nihon Bisoh Co Ltd
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Nihon Bisoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡便で作業効率が高く、作業者が手作業で使
用し得ると共に、自動清掃装置に用いても小型軽量に構
成し得る建築物の壁面清掃器及びそれを備えた壁面清掃
装置を提供する。 【解決手段】 壁面清掃器1の清掃ヘッド10は、スク
イジー11の後端部に送排水部12が結合され、その内
部空間が仕切板12Aによって厚さ方向に二分割され、
その一方の給水空間13の後面部には洗浄水供給手段と
しての給水ノズル17が配設されると共に、この給水ノ
ズル17と隣接する上側に所定径の空気供給孔18が開
口形成され、他方の排水空間14の後面部には吸引ノズ
ル19が配設されて構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビル等建築物の窓
や外壁面を清掃する壁面清掃器及びそれを備えて自動的
に外壁面を清掃する壁面清掃装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ビル等建築物の窓や外壁面の清掃は、屋
上から吊り下げたロープに直接支持されたりローブに支
持されたゴンドラに搭乗した作業者が手作業で行ってい
る。つまり、スポンジやブラシで洗浄水をかけて洗浄し
た後、スクイジーで水滴を拭い取るものである。
【0003】しかし、近時建築物の高層化が進み、これ
に伴って窓の数が飛躍的に増大したことにより、手作業
による清掃作業では能率が悪いため、建築物の壁面に沿
って移動しつつ自動的に清掃作業を行うことのできる自
動清掃装置も提案されている。このような自動清掃装置
としては、例えば、図13に示す自動清掃装置3のよう
に、上下に所定間隔離れて配設されたスクイジー3A,
3Bの間に回転ブラシ3Cが設けられて構成される。こ
れは、建築物の上部から吊り下げロープ4によって壁面
2に沿って昇降可能に支持され、清掃水が供給される回
転ブラシ3Cで壁面2を清掃しつつ下降し、上側のスク
イジー3Aで水滴を拭き取り、下側のスクイジー3Bで
流下する汚水を受けとめて回収するようになっているも
のである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、低層の建築
物では相変わらず作業者の手作業によって清掃作業が行
われており、簡便で作業能率の高い清掃機器が望まれて
いる。
【0005】また、自動清掃装置においても、多量の洗
浄水を使用すると共に汚水の飛散も多く、装置構成が複
雑であって大型で重いという問題があった。
【0006】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであって、簡便で作業効率が高く、作業者が手
作業で使用し得ると共に、自動清掃装置に用いても小型
軽量に構成し得る建築物の壁面清掃器及びそれを備えた
壁面清掃装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明に係る建築物の壁面清掃器は、弾性を有する素材によ
って前方に開口する中空部を備えて形成されたスクイジ
ー部材の前記中空部内が、先端部を除いて隔壁部材によ
って分割され、その一方に吸引手段が接続されると共
に、他方に洗浄水供給手段が接続され、該洗浄水供給手
段接続部位の近傍に空気供給孔を備えて構成されている
ことを特徴とする。
【0008】また、上記壁面清掃器を備えた壁面清掃装
置として、駆動手段によって周回駆動される無端ベルト
部材と、該無端ベルト部材の外面側の周回部位を壁面に
吸着させる吸着手段とを備え、壁面に吸着して移動可能
な壁面吸着移動装置に、上記壁面清掃器のスクイジー部
材が設けられて構成されていることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下添付図面を参照して本発明の
実施の形態を説明する。図1は本発明に係る建築物の壁
面清掃器の構成を概念的に示す図である。
【0010】図示壁面清掃器1は、スクイジー部材とし
ての清掃ヘッド10と、給排水ユニット20とにより構
成されている。
【0011】清掃ヘッド10は、その拡大断面図を図2
に示すように、スクイジー11の後端部に送排水部12
が結合されて構成されている。
【0012】スクイジー11は、ゴム等の弾性を有する
素材によって先端部側が漸次薄く形成された板状で、そ
の中央に中空部としての貫通孔11Cが前後方向に貫通
しており、図2に示すように断面で見ると上下に二枚の
所定厚さで先細りのスクイジー11A,11Bが上下に
所定間隔で並設されたようになっている。尚、その長さ
(紙面と直交する方向)は適宜設定され、貫通孔11C
の長手方向の端部は側壁によって閉塞されているもので
ある。
【0013】また、図中下側のクイジー11Bの先端部
には、図2のA矢視図である図3に示すように吸気用の
切り欠き11Dが断続的に形成されている。
【0014】送排水部12は、金属板によって形成さ
れ、厚さ方向中央に位置する隔壁部材としての仕切板1
2Aの上下両面に、山形に屈曲された外板12B,12
Cが固定されて、仕切板12Aを中心として上下に断面
形状直角三角形の空間(給水空間13,排水空間14)
が形成されると共に両空間13,14の先端側にスクイ
ジー11の貫通孔11Cと対応する厚さで先端が開口す
る嵌合部15が延設されている。
【0015】スクイジー11と送排水部12とは、送排
水部12の嵌合部15がスクイジー11の貫通孔11C
に嵌合し、スクイジー11を厚さ方向に貫通するネジ1
6によって共締めされて一体に結合されている。送排水
部12の嵌合部15の先端はスクイジー11の幅方向略
中央に達し、スクイジー11の後半部位は嵌合部15に
よって補強され、スクイジー11の前半部位はそれ自体
の弾性で自由に屈曲し得るようになっている。
【0016】送排水部12の給水空間13の後面部には
洗浄水供給手段としての給水ノズル17が配設されると
共に、この給水ノズル17と隣接する上側に所定径の空
気供給孔18が開口形成されている。これら給水ノズル
17及び空気供給孔18は、送排水部12の長手方向に
所定間隔で複数設けられているものである。
【0017】また、排水空間14の後面部には、吸引手
段としての吸引ノズル19が配設されている。この吸引
ノズル19は、送排水部12の長手方向に所定間隔で複
数設けられているものである。
【0018】上記清掃ヘッド10の給水ノズル17は、
可撓性を有する給水パイプ31を介して後述する給排水
ユニット20の給水タンク21に接続され、吸引ノズル
19は、可撓性を有する排水パイプ32を介して吸引ポ
ンプ22に接続されている。即ち、清掃ヘッド10は、
固定配設された給排水ユニット20に対して給水パイプ
31及び排水パイプ32の長さの範囲内で自由に移動可
能となっているものである。
【0019】給排水ユニット20は、上部に吸引ポンプ
22を備えた排水タンク23の上に給水タンク21が設
けられて構成されており、前述の如く清掃ヘッド10と
可撓性を有する給水パイプ31及び排水パイプ32を介
して接続されているものである。吸水タンク21は清掃
ヘッド10に供給する洗浄水を貯蔵し、排水タンク23
は吸引ポンプ22によって吸引された汚水を収容貯蔵す
るものである。
【0020】上記のごとく構成された外壁面清掃器1
は、そのスクイジー11の先端を清掃対象壁面2に圧接
させると共に給排水ユニット20の吸引ポンプ21を駆
動して吸引パイプ31を介して清掃ヘッド10の排水空
間14内を吸引しつつ壁面2に沿って移動させて壁面清
掃を行う。
【0021】ここで、スクイジー10の先端を清掃対象
壁面2に圧接した状態では、清掃対象壁面2によって清
掃ヘッド10内(給水空間13及び排水空間14)が準
気密状態となり、この状態で吸引ポンプ21によって清
掃ヘッド10の排水空間14が吸引されるとスクイジー
11の先端部で連通する給水空間13が吸引されること
となる。このため、負圧となった給水空間13に給水ノ
ズル17から給水タンク21内の洗浄水が噴出すると共
に空気供給孔18から空気が流入し、洗浄水と空気が混
合した状態となって図中矢印で示すようにスクイジー1
1の先端部を介して(即ち清掃対象壁面2で方向転換し
て)給水空間13から排水空間14に移動し、排水ノズ
ル19に吸引される。この給水空間13から排水空間1
4に洗浄水と空気の混合体が流れている状態で、清掃ヘ
ッド10を壁面2に対して移動させることにより、洗浄
水と空気の混合体によって壁面の汚れを流し、スクイジ
ー11の先端で汚れと水滴を拭い取って清掃することが
できる。尚、この時、図中下側のクイジー11Bの先端
部に形成された切り欠き11Dからも空気が吸入される
ため、清掃ヘッド10の壁面2への吸着が防がれ、円滑
な移動が可能となる。
【0022】排水ノズル19から吸引された洗浄後の汚
水は、排水パイプ32を介して給排水ユニット20の排
水タンク23に収容される。
【0023】尚、給水タンク21内の洗浄水は吸引ポン
プ21によって清掃ヘッド10の排水空間14が吸引さ
れることによって負圧となった給水空間13に噴出する
ものであるが、図1と異なり給排水ユニット20を清掃
ヘッド10より高く位置させれば洗浄水は自由落下する
ために供給はより容易となる。
【0024】上記構成の外壁面清掃器1は、清掃ヘッド
10に図示しないが取っ手を設け、この取っ手を掴んで
作業者が手作業で清掃作業を行っても壁面清掃作業を効
率的に行うことができるが、自動的に壁面清掃を行う自
動装置に利用することもできる。
【0025】図4は上記壁清掃機器1を壁面移動装置5
0に備えて成る壁面清掃装置40の半断面平面図,図5
はその側面図である。
【0026】図示壁面清掃装置40は、左右両側にそれ
ぞれ移動無限軌道機構60を備えた壁面吸着移動装置と
しての壁面移動装置50の上下端部に、それぞれ外壁面
清掃器1の清掃ヘッド10(10U,10D)が設けら
れて構成されている。
【0027】壁面移動装置50は、フレーム51の左右
両側に移動無限軌道機構60が設けられると共に、フレ
ーム51の上側となる端部に結合された補助吊り下げ用
のワイヤーロープ52によって吊り下げられるようにな
っている。
【0028】以下、各部を詳細に説明するが、図6以降
の図面は壁面を水平とし、図中左側を上方として示す。
【0029】移動無限軌道機構60は、図6に拡大側面
図を示すように、フレーム51の前後に配設されたロー
ラー61,62間に無端ベルト部材としての無端ベルト
70が掛け回され、この無端ベルト70に吸着手段とし
ての吸着機構80を備えて構成されている。左右の移動
無限軌道機構の前ローラー61の回転軸64は連続して
おり、この回転軸64がチェーン65を介して移動駆動
モーター66によって回転駆動され、これによって左右
の無端ベルト70は同期駆動されるようになっている。
【0030】無端ベルト70は、図6のB−B拡大断面
図である図7に断面を,図10に外面の平面図を示すよ
うに、薄いステンレス鋼板等の屈曲変形可能な金属製の
基板71の外面に、単発泡ポリウレタン等の気密性を有
する弾性部材72によって区画分けされて複数の吸着室
73が形成されると共に、基板71の内面中央にガイド
凸状74が突設されて構成されている。尚、このガイド
凸状74はローラー61,62に対する斜行・脱落を防
ぐものであり、これと対応するローラー61,62の幅
方向中央位置にはガイド凸状74が嵌合する溝が形成さ
れているものである。
【0031】吸着室73は、前後方向の長さが無端ベル
ト70の平行周回軌道中に複数配置されるように設定さ
れた矩形状(図示例では前後に僅かに長い長方形)であ
って左右二列に配列されると共に、左右の列が互いに半
ピッチ変位した状態で(即ち千鳥状態に)配置されてい
る。即ち、換言すると、弾性部材72は、金属基板71
の外面側の両縁及び中央に位置する三条の縦条72S,
72Cと、中央の縦条72Cと側縁の縦条72Sとを繋
ぐ横条72Xとを形成しており、左右の横条72Xは縦
方向に半ピッチづつずれて配置されているものである。
また、吸着室73内のやや外縁寄りの略中央位置に相当
する金属基板71の部位には、吸気孔71Aが開口形成
されている。
【0032】吸着機構80は、図6,図7,図7に示す
部位の平面図である図8及びそのC矢視図である図9に
示す(図8及び図9に無端ベルト70は示さず)よう
に、フレーム51にブラケット81を介して支持されて
無端ベルト70の外側の平行周回軌道の内側に設けられ
た支持板82の下面に、左右一対のガイド板83がそれ
ぞれスペーサー板84を介して固定され、これらの内部
に前後方向に無端ベルト70の吸着室73の前後配置間
隔(吸気孔71Aの配置間隔)と等しい間隔で複数の吸
気通路85が形成されると共に、それぞれの吸気通路8
5がコネクタ86を介して図示しない吸引手段に接続さ
れて構成されている。
【0033】左右のガイド板83(スペーサー板84)
は、それぞれ支持板82の両側に沿って配設されて無端
ベルト70の左右の吸着室73と対応して位置し、その
外面(図7,9中下側の面)は無端ベルト70の平行周
回軌道の内面に一致している。
【0034】ガイド板83は、アルミニウム等による所
定厚さの金属板であって、その前後端縁部の下面が浅い
勾配で上向きに面取りされると共に、下面にネオプレン
ゴム等による所定硬度で所定厚さの弾性体シート83A
が張り付けられ、更に、その下面にフッ素樹脂等による
低摩擦係数のシート83Bが張り付けられている。その
無端ベルト70の吸気孔71Aと対応する幅方向の位置
には、吸気通路85を形成する透孔83Cが貫通形成さ
れている。
【0035】透孔83Cは、無端ベルト70の吸着室7
3の前後配置間隔(即ち吸気孔71Aの配置間隔)と等
しい間隔で配設され、ガイド板83の下面図である図1
1に示すように隣接するもの同士が連続しない程度に前
後方向に長い長孔となっている。
【0036】また、スペーサー板84には、ガイド板8
3の透孔83Cと対応する位置に大径の通気孔84Aが
形成されており、この通気孔84Aと対応する支持板8
2の部位にそれぞれ吸気管86が接続されている。
【0037】上記構成の吸着機構80は、ガイド板83
の透孔83Cとスペーサー板84の通気孔84Aとによ
って連通する吸気通路85が形成され、この吸気通路8
5は吸気管86を介して図示しない吸引装置に接続され
て吸引されるようになっている。これにより、ガイド板
83の透孔83Cに無端ベルト70の吸気孔71Aが合
致した状態では、吸気通路85が吸着室73と連通し、
吸着室73内が吸引される。また、ガイド板83の透孔
83Cは長穴であるために無端ベルト70の吸気孔71
A以外の部位を吸引することとなり、この吸引力によっ
て無端ベルト70(の裏面)はガイド板83に圧接さ
れ、弾性体シート83Aを弾性変形させつつ密着する。
【0038】上記吸着機構80を備えた移動無限軌道機
構60は、吸着機構80が作用している状態では、無端
ベルト70の外面が平坦な面に接すると吸着室73内が
負圧となって弾性部材72が対象面に密着し、吸着状態
となる。ガイド板83は無端ベルト70の平行周回軌道
に沿って設けられて無端ベルト70の吸着室73と対応
する複数の吸気通路85を備えているため、ガイド板8
3と対応する無端ベルト70の外側の平行周回軌道に位
置する複数の吸着室73が同時に吸着状態となり、これ
によって、無端ベルト70は全体として安定した吸着力
が得られる。即ち、対象面に凹凸があって弾性部材72
が変形して隙間を生じて気密状態が保てないような場合
でも、凹凸と対応する部位の吸着室73の吸着が行われ
なくなるのみでその前後に位置する吸着室73の吸着は
継続されるため、無端ベルト70全体としては多数の吸
着室73によって吸着が継続されるのである。更に、無
端ベルト73の左右両側の吸着室73が半ピッチづつず
れて形成されているため、左右に隣接する吸着室73が
同条件で吸着不良を生ずる虞が少なくなっているもので
ある。
【0039】無端ベルト70が移動駆動モーター66に
よって周回駆動されると、ガイド板83に沿って移動す
る吸着室73は、その吸気孔71Aがガイド板83の隣
接する透孔83C(吸気通路85)と順次連通状態とな
って吸引が継続される。この移動時において、無端ベル
ト70は前述の如く透孔83Cを介した吸引力によって
ガイド板83に密着しているが、表面の低摩擦係数のシ
ート83Bの作用によって円滑に移動することができ
る。また、前後のローラー61,62と隣接するガイド
板83の前後端部においては、無端ベルト70の周回移
動によってガイド板83の吸気通路85と対応する位置
に至った吸着室73は吸引が開始され、ガイド板83か
ら外れた吸着室73は吸引が行われなくなって吸着が解
除される。ここで、ガイド板83の両側(無端ベルト7
0は両方向に周回するため)の端部の位置は、吸気孔7
1Aがガイド板83から外れて吸着室73内が吸気孔7
1Aを介して外気と連通状態となった後、ローラー6
1,62に沿って屈曲するように設定されており、無端
ベルト70の壁面からの引き離しが容易に行えるように
なっている。
【0040】上記の如く構成された移動無限軌道機構6
0を備える壁面移動装置50は、吸着機構80によって
無端ベルト70が壁面に吸着することで壁面に取り付
き、無端ベルト70の移動駆動モーター66による周回
駆動によって、壁面に取り付いた状態で移動することが
できる。尚、ワイヤーロープ52は壁面移動装置50を
補助的に支持するものであり、万一無端ベルト70の吸
着が外れた場合に機能する。
【0041】壁面移動装置50の上下に配設された清掃
ヘッド10(10U,10D)は、図4及び図5に示す
ように、壁面移動装置50の幅より所定量長く、フレー
ム51の上下端面にそれぞれ揺動可能に枢支された支持
金具53(53U,53D)にその送排水部12が固定
されて支持されると共に、俯仰機構90によって、その
先端のスクイジー11が壁面2に圧接された清掃作用位
置とスクイジー11が壁面2から離間する退避位置の間
を揺動操作されるようになっている。
【0042】俯仰機構90は、その軸方向を無端ベルト
70と平行に配設された左右一対の操作ロッド91の両
端部に、それぞれ上下両支持金具53の上方に延設され
たレバー53Aの先端が枢着され、この操作ロッド91
が連結部材92を介して俯仰ネジシャフト93によって
前後に移動操作されるように構成されている。
【0043】俯仰ネジシャフト93は、操作ロッド91
と平行(即ち無端ベルト70と平行)として回転自在に
フレーム51に設けられ、その図5中下側の端部がフレ
ーム51に設けられた俯仰モーター94のシャフトと接
続されて、この俯仰モーター94によって正逆両方向に
回転駆動されるようになっている。
【0044】この俯仰ネジシャフト93には、俯仰メネ
ジ95が螺合配設されており、この俯仰メネジ95に、
操作ロッド91に固定された連結部材92が操作ロッド
91と直交する方向には相対移動可能且つ操作ロッド9
1と平行な方向には相対移動不能に係合している。
【0045】このように構成された俯仰機構90は、俯
仰モーター94によって俯仰ネジシャフト93が回転駆
動されると、俯仰メネジ95が俯仰ネジシャフト93上
を移動し、これによって連結部材92を介して操作ロッ
ド91がその軸方向に移動操作される。この操作ロッド
91の移動によって、その両端にそれぞれ連結された支
持金具53が揺動操作され、清掃ヘッド10が揺動する
ものである。
【0046】前後の清掃ヘッド10は、操作ロッド91
の移動によって同方向に揺動するために壁面移動装置5
0に対する離接が逆となり、一方が清掃作用位置にある
状態では他方は退避位置となるようになっている。図5
に示す状態は、図中上側の清掃ヘッド10Uが清掃作用
位置であって、図中下側の清掃ヘッド10Dが退避位置
にある。この状態から、俯仰メネジ95の回転によって
操作ロッド91が図中下側に移動操作されることによ
り、両清掃ヘッド10U,10Dが図中時計回りに揺動
して図中上側の清掃ヘッド10Uが退避位置となり、図
中下側の清掃ヘッド10Dが清掃作用位置となる。
【0047】上記のごとく構成された外壁面清掃装置4
0は、建築物の上部から補助支持用ワイヤーロープ52
によって補助的に吊り下げられた状態で、両側の移動無
限軌道機構60の無端ベルト70が吸着機構80によっ
て建築物の壁面2に吸着しつつ周回駆動され、これによ
って壁面2上を移動しつつ上下の清掃ヘッド10(10
U,10D)によって清掃を行う。
【0048】例えば、建築物の上部から下方に向けて移
動しつつ上方側の清掃ヘッド10Uで壁面2を清掃し、
上方側の清掃ヘッド10Uでは清掃できない壁面2の下
端部近傍は下方側清掃ヘッド10Dに切り替えることで
壁面2を隈無く清掃することができるものである。
【0049】尚、清掃ヘッド10と共に外壁面清掃器1
を構成する給排水ユニット20,移動無限軌道60の吸
着機構80の吸引装置,各駆動部の電源及び各部の駆動
を制御する制御装置は、建築物の屋上に配置されたり屋
上から吊り下げられたゴンドラ上に設けられ、可撓性を
有する管路やケーブルを介して外壁面清掃装置40に接
続されるものである。
【0050】また、上記外壁面清掃装置40は、壁面移
動装置50の上下両側にそれぞれ清掃ヘッド10を設け
て構成したものであるが、図12(A)に概念平面図,
(B)にその側面図を示すように、壁面移動装置50に
旋回可能に設けられた旋回アーム部材としてのアーム5
5の先端に清掃ヘッド10を支持し、このアーム55の
旋回によって壁面移動装置50の上下に選択的に位置さ
せることができるように構成しても良いものである。
【0051】
【発明の効果】以上述べたように、本願発明に係る建築
物の壁面清掃器は、隔壁部材によって分割されスクイジ
ー部材の中空部内の一方を吸引手段によって吸引するこ
とによって他方側に洗浄水供給手段からの洗浄水と空気
供給手段からの空気が供給されて壁面清掃を行うことが
でき、簡便で作業能率が高く、作業者が手作業で使用し
得ると共に、自動清掃装置にも利用し得るものである。
【0052】また、上記壁面清掃器を備えた本発明に係
る壁面清掃装置は、無端ベルトが吸引手段によって吸引
されて周回駆動され、壁面吸着移動装置が壁面に吸着移
動しつつ壁面を清掃することができ、多量の洗浄水を使
用することなく、汚水の飛散もなく、小型軽量に構成で
きるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る建築物の外壁面清掃器の構成を概
念的に示す図である。
【図2】清掃ヘッドの拡大断面図である。
【図3】図2のA矢視に相当する下側スクイジーの先端
部を示す図である。
【図4】壁面清掃装置の半断面平面図である。
【図5】図4の側面図である。
【図6】移動無限軌道機構の拡大側面図である。
【図7】図6のB−B断面図である。
【図8】図7に示す部位の平面図である。
【図9】図8のC矢視図である。
【図10】無端ベルトの外面図である。
【図11】ガイド板の下面図である。
【図12】(A)は他の構成の壁面清掃装置を示す平面
図,(B)はその側面図である。
【図13】従来構成としての自動清掃装置の側面図であ
る。
【符号の説明】
1 壁面清掃器 10 清掃ヘッド(スクイジー部材) 11C 貫通孔(中空部) 12A 仕切板(隔壁部材) 17 給水ノズル(洗浄水供給手段) 18 空気供給孔 19 吸引ノズル(吸引手段) 40 壁面清掃装置 50 壁面移動装置(壁面吸着移動装置) 55 アーム(アーム部材) 70 無端ベルト(無端ベルト部材) 80 吸着機構(吸着手段)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性を有する素材によって前方に開口す
    る中空部を備えて形成されたスクイジー部材の前記中空
    部内が、先端部を除いて隔壁部材によって分割され、そ
    の一方に吸引手段が接続されると共に、他方に洗浄水供
    給手段が接続され、該洗浄水供給手段接続部位の近傍に
    空気供給孔を備えて構成されていることを特徴とする建
    築物の壁面清掃器。
  2. 【請求項2】 上記スクイジー部材の中空部内は、上記
    隔壁部材によってその厚さ方向に分割されていることを
    特徴とする請求項1に記載の壁面清掃器。
  3. 【請求項3】 駆動手段によって周回駆動される無端ベ
    ルト部材と、該無端ベルト部材の外面側の周回部位を壁
    面に吸着させる吸着手段とを備え、壁面に吸着して移動
    可能な壁面吸着移動装置に、上記壁面清掃器のスクイジ
    ー部材が設けられて構成されていることを特徴とする請
    求項1又は2に記載の壁面清掃器を備えた壁面清掃装
    置。
  4. 【請求項4】 上記スクイジー部材は、上記壁面吸着移
    動装置の移動方向前後両側に設けられていることを特徴
    とする請求項3に記載の壁面清掃装置。
  5. 【請求項5】 上記スクイジー部材は、上記壁面吸着移
    動装置に旋回可能に設けられた旋回アーム部材に支持さ
    れ、該旋回アーム部材の旋回によって前記壁面吸着移動
    装置の移動方向前後に位置し得るように設けられて構成
    されていることを特徴とする請求項3に記載の壁面清掃
    装置。
JP20887296A 1996-07-19 1996-07-19 建築物の壁面清掃器及びそれを備えた壁面清掃装置 Pending JPH1033439A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101299430B1 (ko) * 2011-04-06 2013-08-29 한국기계연구원 건물 외벽용 작업대차 고정장치
CN113123468A (zh) * 2021-04-16 2021-07-16 张德清 一种模块化搭建的节能建筑

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