JPH10333731A - ロボット及びその制御方法並びに記憶媒体 - Google Patents

ロボット及びその制御方法並びに記憶媒体

Info

Publication number
JPH10333731A
JPH10333731A JP9143945A JP14394597A JPH10333731A JP H10333731 A JPH10333731 A JP H10333731A JP 9143945 A JP9143945 A JP 9143945A JP 14394597 A JP14394597 A JP 14394597A JP H10333731 A JPH10333731 A JP H10333731A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
behavior
action
robot
style
styles
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9143945A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3761286B2 (ja
Inventor
Toru Kamata
徹 鎌田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP14394597A priority Critical patent/JP3761286B2/ja
Publication of JPH10333731A publication Critical patent/JPH10333731A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3761286B2 publication Critical patent/JP3761286B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)
  • Numerical Control (AREA)
  • Manipulator (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】要素行動の数が増大しても、制御の応答遅れ及
び制御構造の複雑化を低減する 【解決手段】ロボットの行動を複数の行動様式A、B、
C、・・・に分け、その各々を複数の要素行動(A1、
A2、A3、・・・)、(B1、B2、B3、・・
・)、・・・に分け、該複数の行動様式の各々につい
て、該行動様式が発現する条件を定めておき、該複数の
要素行動の各々について、該要素行動が発現する条件を
定めておき、該複数の行動様式間に、一方の行動様式が
発現しているときに他方の行動様式の行動を抑制する上
位抑制関係を設定しておき、該複数の行動様式の各々に
ついて、一方の要素行動が発現しているときに他方の要
素行動を抑制する下位抑制関係を設定しておき、該複数
の行動様式のうち該上位抑制関係で抑制されずに発現し
ている行動様式のみについて、該下位抑制関係を満たし
ながら該複数の要素行動を時分割で並列処理する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロボットの行動を
複数の要素行動に分け、複数の要素行動間に抑制関係を
設定しておき、複数の要素行動を時分割で並列処理する
ロボット制御方法及びこの方法で制御されるロボット並
びにこの方法を実施するプログラムが記憶された記憶媒
体に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のロボットは、ビヘービアベース
トロボット(behavior based robot)と称されており、
このロボットに対する従来の制御の概略構成を図10に
示す。図中のSは、要素行動間の抑制を表している。行
動様式Aは要素行動A1〜A3に分けられ、要素行動A
1〜A3は時分割により並列処理される。要素行動A1
〜A3は、センサ検出信号等により発現の条件が定めら
れ、必要に応じさらに発現停止の条件が定められてい
る。例えば駆動系10がモータを備え、要素行動A1及
びA2が発現していて、要素行動A1がこのモータを右
回転させようとし、要素行動A2がこのモータを左回転
させようとした場合、要素行動A1が要素行動A2によ
り抑制されてモータが左回転される。同様に、要素行動
A1〜A3が発現している場合には、要素行動A1及び
A2が抑制されて、駆動系10に対する要素行動A3の
処理が優先的に実行される。すなわち、優先順位の降順
は、要素行動A3〜A1となっている。
【0003】この行動様式Aの制御に対応したプログラ
ム実行順を図11に示す。駆動系10は、ドライバ10
1、102及びこれらでそれぞれ駆動されるモータ10
3及び104を備えている。ドライバ101及び102
には、出力レジスタORの出力が供給され、例えば、出
力レジスタORが‘0110’のときにはモータ103
及び104がそれぞれ正回転及び逆回転し、出力レジス
タORが‘1000’のときにはモータ103及び10
4がそれぞれ逆回転及び停止する。
【0004】最初に、バッファレジスタBRの内容が初
期化される。 (11)要素行動A1のプログラムが実行されて、その
結果がバッファレジスタBRに書き込まれる。 (12)要素行動A2のプログラムが実行されて、その
結果がバッファレジスタBRに上書きされる。
【0005】(13)要素行動A3のプログラムが実行
されて、その結果がバッファレジスタBRに上書きされ
る。 (19)バッファレジスタBRの内容が出力レジスタO
Rに保持され、出力レジスタORの出力により、ドライ
バ101及び102を介しモータ103及び104の回
転が制御される。
【0006】以上のステップ11〜13及び19の処理
が繰り返し実行される。バッファレジスタBRに対する
このような上書きにより、優先順位の昇順が前進A1〜
A3となる。図10において、要素行動A1〜A3から
なる行動様式Aと、要素行動B1〜B3からなる行動様
式Bとを組み合わせた行動をロボットにとらせる場合、
要素行動間の抑制関係が矛盾しないよう、優先順位の降
順を例えば図示のように要素行動A1、B1、A2、A
3、B2、B3として、抑制関係を設定していた。例え
ば、前方物体をセンサで検出した場合に、この物体を障
害物とみなして回避する要素行動と、この物体を目的物
とみなしてこれに近づく要素行動とが、矛盾なく発現す
るように抑制関係を設定していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このように要
素行動を組み合わせると、全ての要素行動を時分割によ
り並列処理しなければならないので、要素行動の数の増
大に伴い、リアルタイム制御の応答が遅れる原因とな
る。また、要素行動の数の増大に伴い、要素行動間の抑
制関係が複雑になって、制御構造が複雑になる。
【0008】本発明の目的は、このような問題点に鑑
み、要素行動の数が増大しても、制御の応答遅れ及び制
御構造の複雑化を低減することが可能なロボット制御方
法及びこの方法で制御されるロボット並びにこの方法を
実施するプログラムが記憶された記憶媒体を提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段及びその作用効果】請求項
1のロボット制御方法では、例えば図1に示す如く、ロ
ボットの行動を複数の行動様式A、B、C、・・・に分
け、該複数の行動様式の各々について該行動様式を複数
の要素行動(A1、A2、A3、・・・)、(B1、B
2、B3、・・・)、・・・に分け、該複数の行動様式
の各々について、該行動様式が発現する条件を定めてお
き、該複数の要素行動の各々について、該要素行動が発
現する条件を定めておき、該複数の行動様式間に、一方
の行動様式が発現しているときに他方の行動様式の行動
を抑制する上位抑制関係(S)を設定しておき、該複数
の行動様式の各々について、一方の要素行動が発現して
いるときに他方の要素行動を抑制する下位抑制関係
(S)を設定しておき、該複数の行動様式のうち該上位
抑制関係で抑制されずに発現している行動様式のみにつ
いて、該下位抑制関係を満たしながら該複数の要素行動
を時分割で並列処理する。
【0010】このロボット制御方法によれば、複数の行
動様式間の上位抑制関係で抑制されずに発現している行
動様式のみについて、その複数の要素行動間の下位抑制
関係を満たしながら該複数の要素行動が時分割で並列処
理されるので、要素行動の数が増大しても、制御の応答
遅れ及び制御構造の複雑化を低減することができるとい
う効果を奏する。
【0011】請求項2のロボット制御方法では、請求項
1において、該複数の行動様式の各々が「発現状態」で
あるか「発現停止状態」であるかを記憶部に記憶してお
き、上記上位抑制関係で抑制されずに発現している行動
様式の行動を1回処理する毎に、該複数の行動様式の優
先順位の降順に該記憶部の内容を読み出し、最初に読み
出された「発現状態」の行動様式を、上記上位抑制関係
で抑制されずに発現している行動様式として次にその行
動様式の行動を1回処理する。
【0012】このロボット制御方法によれば、上位抑制
関係が容易に満たされるので、請求項1の制御構造を容
易に実現することができるという効果を奏する。請求項
3のロボット制御方法では、請求項1又は2において、
バッファレジスタの内容を初期化し、上記上位抑制関係
で抑制されずに発現している行動様式について、上記複
数の要素行動の優先順位の昇順に処理を行い、各要素行
動の処理毎にその結果をバッファレジスタに上書きし、
該処理を一巡した後の該バッファレジスタの内容を出力
することにより、上記下位抑制関係を満たす該複数の要
素行動を実行する。
【0013】請求項4の記憶媒体では、請求項1乃至3
のいずれか1つに記載の方法を実行するためのプログラ
ムが格納されている。請求項5のロボットでは、請求項
4記載のプログラムが格納された記憶手段を有し、該記
憶手段に格納された該プログラムに基づいて動作する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施形態を説明する。図2(a)は、制御対象としての走
行ロボット20の概略構成を示す。ロボット20では、
後輪21及び22がそれぞれモータ103及び104で
回転駆動され、前輪23及び24が自由輪となってい
る。ロボット20は、誘導路検出センサ25、リーダ2
6、前方物体検出センサ27、レシーバ28及びコンピ
ュータ29を備えている。誘導路検出センサ25、リー
ダ26、前方物体検出センサ27及びレシーバ28の出
力信号がコンピュータ29に供給され、これらの信号に
基づきコンピュータ29により、モータ103及び10
4の回転が制御されて、ロボット20の走行が制御され
る。
【0015】ロボット20は、走行面に貼着された誘導
路30に沿って走行する。誘導路30は、例えば磁気テ
ープであり、この場合、磁気センサである誘導路検出セ
ンサ25によりその磁界が検出される。この検出に基づ
いて、コンピュータ29により、誘導路30に対するロ
ボット20の姿勢及びずれが判定される。誘導路30の
側方には目標アドレス31、例えば磁気テープの断片が
配置されており、これに書き込まれた情報がリーダ26
で読み取られる。前方物体検出センサ27は、例えば反
射式赤外線センサであり、前方の所定距離内に存在する
物体を検出する。レシーバ28は、例えば赤外線センサ
であり、目標物等からの指令を受信するためのものであ
る。
【0016】各種環境(誘導路30、目標アドレス3
1、障害物及び目標物等の様々な配置)に対しロボット
20が同一プログラムで行動できるようにするために、
すなわちロボット制御プログラムの適用範囲を広くする
ために、ロボット20の行動が複数の要素行動に分けら
れている。複数の要素行動は、行動様式A、B及びCに
分類されている。図2(b)、図3(a)及び図3
(b)はそれぞれ行動様式A〜Cの概略内容を示してい
る。図中、20a1〜20a3、20b1〜20b3及
び20c1〜20c3は、ロボット20の状態を示して
いる。
【0017】行動様式Aでは、図2(b)に示す如く、
状態20a1で障害物32が検出されると、障害物32
を右回りして障害物32を回避し状態20a2のように
なり、誘導路30上に復帰し、誘導路30に対し姿勢を
正して状態20a3のようになる。行動様式Bでは、図
3(a)に示す如く、状態20b1のように走行中に目
標アドレス31が検出されると、目標アドレス31の内
容を読み取りこれを記憶し、この内容に従い方向転換し
て状態20b2のようになり、誘導路30Aに沿って走
行し、目標物33が検出されると停止して状態20b3
のようになる。
【0018】行動様式Cでは、図3(b)に示す如く、
誘導路30Aに沿って状態20c1のように後退し、状
態20c2で誘導路30が検出されると、前記記憶内容
に従い逆回転して方向転換し、誘導路30に対し姿勢を
正して状態20a3のようになる。図4は、行動様式A
〜Cの構成及びこれらの組み合わせの構成の概略を示し
ている。
【0019】行動様式A〜C間の抑制関係は、複数の行
動様式の優先順位昇順が行動様式A、B及びCの順とな
るように設定されている。行動様式Aは、前進A1、誘
導路の探索A2、誘導路への復帰A3、誘導A4及び前
方障害物回避A5の要素行動からなり、要素行動A1〜
A5間の抑制関係は、この順が優先順位昇順になるよう
に設定されている。行動様式Bは、前進B1、方向転換
B2、誘導B3及び停止B4の要素行動からなり、要素
行動B1〜B4間の抑制関係は、この順が優先順位昇順
になるように設定されている。行動様式Cは、後退C
1、誘導路の探索C2及び後退誘導C3の要素行動から
なり、要素行動C1〜C3間の抑制関係は、この順が優
先順位昇順になるように設定されている。
【0020】図5は、図4の制御に対応したプログラム
実行順を示しており、図11に対応している。このプロ
グラムは、図2(a)のコンピュータ29のメモリに格
納されており、状態レジスタSR、バッファレジスタB
R及び出力レジスタORはコンピュータ29に備えられ
ている。状態レジスタSRのフラグFA、FB及びFC
が1のときにはそれぞれ、行動様式A、B、Cが発現し
ており、フラグFA、FB及びFCが0のときにはそれ
ぞれ、行動様式A、B及びCが発現停止している。
【0021】最初に、不図示の初期化処理が行われ、次
にステップ40Cへ移る。この初期化処理において、バ
ッファレジスタBRの内容が初期化され、FA=1、F
B=0、FC=0と設定される。ステップ40Cにおい
て、FC=1と判定されると、FB=1又はFA=1で
あっても行動様式B又はAの行動は無効になり、ステッ
プ11C〜13Cにおいてそれぞれ後退C1〜C3が実
行される。
【0022】(11C)後退C1のプログラムが実行さ
れて、その結果がバッファレジスタBRに書き込まれ
る。 (12C)誘導路の探索C2のプログラムが実行され
て、その結果がバッファレジスタBRに上書きされる。 (13C)後退誘導C3のプログラムが実行されて、そ
の結果がバッファレジスタBRに上書きされる。
【0023】(19C)バッファレジスタBRの内容が
出力レジスタORに保持され、出力レジスタORの出力
により、ドライバ101及び102を介しモータ103
及び104の回転が制御される。次に、上記ステップ4
0Cに戻る。ステップ40CでFC=0と判定される
と、ステップ40Bへ移る。ステップ40BでFB=1
と判定されると、FA=1であっても行動様式Aの行動
は無効になり、上記ステップ11C〜13Cと同様にス
テップ11B〜14Bにおいてそれぞれ要素行動B1〜
B4が実行され、次に上記ステップ19Cと同様にステ
ップ19Bにおいて、バッファレジスタBRの内容が出
力レジスタORに保持され、ステップ40Cへ戻る。
【0024】ステップ40CでFC=0と判定され、ス
テップ40BでFB=0と判定されると、ステップ40
Aへ移る。ステップ40AでFA=1と判定されると、
上記ステップ11C〜13Cと同様にステップ11A〜
16Aにおいてそれぞれ、要素行動A1〜A6が実行さ
れ、次に上記ステップ19Cと同様にステップ19Aに
おいて、バッファレジスタBRの内容が出力レジスタO
Rに保持され、ステップ40Cへ戻る。
【0025】このような処理により、行動様式A〜C間
の抑制関係(上位抑制関係)で抑制されずに発現してい
る行動様式のみについて、その複数の要素行動間の抑制
関係(下位抑制関係)を満たしながら該複数の要素行動
が時分割で並列処理されることになる。このため、要素
行動の数が増大しても、制御の応答遅れ及び制御構造の
複雑化を大幅に低減することができる。
【0026】(1)行動様式A 次に、行動様式Aの要素行動である前進A1、誘導路の
探索A2、誘導路への復帰A3、誘導A4及び前方障害
物回避A5の制御内容を説明する。図7(a)〜(d)
はそれぞれ行動様式Aの誘導A4、前方障害物回避A
5、誘導路への復帰A3及び誘導路の探索A2の制御内
容を示す状態遷移図である。
【0027】行動様式Aは常に発現(常にFA=1)し
ており、行動様式B又は行動様式Cにより行動様式Aが
抑制されない限り、駆動系10に対する行動様式Aの出
力が有効になる。前進A1は、電源オン時等のリセット
により常に発現しており、他の行動様式及び要素行動に
より抑制されない限り有効である。
【0028】図中及び以下の全ての「旋回停止状態」
は、前進を意味している。誘導A4は、誘導路検出セン
サ25で誘導路30が検出されると発現する。図7
(a)において、ロボット20が旋回停止状態のとき
に、誘導路30に対するロボット20の左側への偏差が
設定値以上であると判定されると、ロボット20が右旋
回状態に遷移する。この偏差が設定値以下になると、旋
回停止状態に遷移する。この状態において、誘導路30
に対するロボット20の右側への偏差が設定値以上であ
ると判定されると、ロボット20が左旋回状態に遷移す
る。この偏差が設定値以下になると、旋回停止状態に遷
移する。また、右旋回状態において、誘導路30に対す
るロボット20の右側への偏差が設定値以上であると判
定されると、ロボット20が左旋回状態に遷移する。同
様に、左旋回状態において、誘導路30に対するロボッ
ト20の左側への偏差が設定値以上であると判定される
と、ロボット20が右旋回状態に遷移する。
【0029】誘導A4は、前方物体検出センサ27で前
方物体(行動様式Aでは障害物32)が検出されると発
現停止する。前方障害物回避A5は、この前方物体検出
により発現する。図7(b)において、ロボット20が
旋回停止状態のときに、前方物体検出センサ27により
障害物32が検出されると、右旋回状態に遷移する。こ
のとき、「障害物回避」が記憶される。この状態で前方
物体検出センサ27により障害物32が検出されなくな
ると、旋回停止状態に遷移し、前方障害物回避A5が発
現停止する。
【0030】誘導路への復帰A3は、「障害物回避」の
記憶があり且つ前方物体検出センサ27で障害物32が
検出されないときに発現する。図7(b)において、ロ
ボット20が旋回停止状態のときに、左旋回状態に遷移
する。誘導路30を横切ると、「障害物回避」の記憶が
消去され、旋回停止の状態に遷移し、誘導路への復帰A
3が発現停止する。
【0031】したがって、誘導路への復帰A3と前方障
害物回避A5とが交互に発現し、これによりロボット2
0が障害物32の右側を回り、障害物32が回避され
る。誘導路の探索A2は、誘導路30を横切ったことが
誘導路検出センサ25で検出されると発現し、図7
(d)の制御が行われる。図7(b)は、図7(a)に
おいて「左側への偏差が設定値以上」及び「右側への偏
差が設定値以上」をそれぞれ「誘導路30に対しロボッ
ト20が左向き」及び「誘導路30に対しロボット20
が右向き」と置き換えたものに等しい。
【0032】誘導路の探索A2は、誘導路30に対する
ロボット20の姿勢が正しくなったときに発現を停止す
る。これにより、次に障害物32が検出されるまで前進
A1が有効になる。 (2)行動様式B 次に、行動様式Bの要素行動である前進B1、方向転換
B2、誘導B3及び停止B4のの制御内容を説明する。
図8(a)〜(c)はそれぞれ行動様式Bの方向転換B
2、誘導B3及び停止B4の制御内容を示す状態遷移図
である。
【0033】行動様式Bは、目標アドレス31がリーダ
26で読み込まれたときに、例えば割り込み処理で、F
B=1と設定されて発現する。この状態遷移図を図6
(a)に示す。前進B1は、電源オン時等のリセットに
より常に発現しており、他の行動様式及び要素行動によ
り抑制されない限り有効である。
【0034】方向転換B2は、行動様式Bの発現により
発現する。図8(a)は、図7(a)において「左旋
回」及び「右旋回」をそれぞれ「左急旋回」及び「右急
旋回」と置き換え、「左側への偏差が設定値以上」及び
「右側への偏差が設定値以上」をそれぞれ「姿勢が目標
進路に対して左向き」及び「姿勢が目標進路に対して左
向き」と置き換えたものに等しい。ここに、「左急旋
回」及び「右急旋回」の「急」は、図2(a)の後輪2
1と後輪22とを同時に互いに逆方向へ回転させること
を意味する。また、「目標進路」は、リーダ26で読み
込まれた値であり、例えば「誘導路30に対し90゜時
計回りの方向」である。
【0035】方向転換B2は、姿勢が目標進路と同じに
なったことが判定されると発現停止する。誘導B3は、
誘導路30Aの検出により発現し、図8(b)の制御が
行われる。図8(b)は、図7(a)と同一である。停
止B4は、前方物体検出センサ27で前方物体(図3
(a)の目標物33)を検出すると発現し、図8(c)
において、停止状態に遷移し、「目標到達」を記憶す
る。この停止状態の前は、電源オン等のリセットにより
停止解除状態になっている。停止状態において、ロボッ
ト20は例えば目標物33から組立用部品を受け取る。
この受け取りが完了すると、目標物33からロボット2
0へ復帰指令が供給される。
【0036】停止B4では、レシーバ28でこの復帰指
令を受信したときに、「目標到達」の記憶が消去され
て、元の停止解除状態に遷移する。これにより、停止B
4が発現停止し、FB=0とされて、行動様式Bも発現
停止する。 (3)行動様式C 次に、行動様式Cの要素行動である後退C1、誘導路の
探索C2及び後退誘導C3の制御内容を説明する。図9
(a)及び(b)はそれぞれ行動様式Cの後退誘導C3
及び誘導路の探索C2の制御内容を示す状態遷移図であ
る。
【0037】行動様式Cは、復帰指令の受信により、例
えば割り込み処理で、FC=1と設定されて発現する。
この状態遷移図を図6(b)に示す。後退C1は、電源
オン時等のリセットにより常に発現しており、他の行動
様式及び要素行動により抑制されない限り有効である。
後退誘導C3は、誘導路30の検出により発現し、図9
(a)の制御が行われる。図9(a)は、図7(a)と
同一である。
【0038】後退誘導C3は、誘導路検出センサ25に
より誘導路30Aに対するロボット20の姿勢が正しく
なったことが検出されると、発現停止する。誘導路の探
索C2は、誘導路30を横切ったことが誘導路検出セン
サ25で検出されると発現し、図9(b)の制御が行わ
れる。図9(b)は、図8(a)において「目標進路」
を「誘導路30」と置き換えたものに等しい。
【0039】誘導路の探索C2は、ロボット20の姿勢
が誘導路30の方向に一致したと判定されたときに発現
停止する。これによりFC=0とされ、行動様式Cも発
現停止する。なお、本発明には外にも種々の変形例が含
まれる。例えば、上記実施形態ではロボットが走行ロボ
ットである場合を説明したが、本発明は各種ロボットに
適用可能である。また上記割り込み処理は、入力信号に
よる割り込み又はタイマー割り込みのいずれであっても
よく、割り込み処理の替わりに図5のステップ40Cに
入る直前で検出信号をチェックしてフラグを設定する処
理を行ってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成を示す図である。
【図2】(a)は本発明の一実施形態に係るロボットの
概略構成図であり、(b)はこのロボットの行動様式A
の概略内容説明図である。
【図3】(a)及び(b)はそれぞれロボットの行動様
式B及びCの概略内容説明図である。
【図4】本発明の一実施形態に係るロボット制御の概略
構成図である。
【図5】図4の制御に対応したプログラム実行順を示す
図である。
【図6】(a)及び(b)はそれぞれ行動様式B及びC
の発現及びその停止を示す状態遷移図である。
【図7】(a)〜(d)は行動様式Aの要素行動の制御
内容を示す状態遷移図である。
【図8】(a)〜(c)は行動様式Bの要素行動の制御
内容を示す状態遷移図である。
【図9】(a)及び(b)は行動様式Cの要素行動の制
御内容を示す状態遷移図である。
【図10】従来のロボット制御の概略構成図である。
【図11】図10中の行動様式Aの制御に対応したプロ
グラム実行順を示す図である。
【符号の説明】
10 駆動系 20 ロボット 25 誘導路検出センサ 26 リーダ 27 前方物体検出センサ 28 レシーバ 29 コンピュータ 30、30A 誘導路 31 目標アドレス 32 障害物 33 目標物 BR バッファレジスタ OR 出力レジスタ SR 状態レジスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G05D 1/02 G05D 1/02 H G05B 19/18 M

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロボットの行動を複数の行動様式に分
    け、該複数の行動様式の各々について該行動様式を複数
    の要素行動に分け、該複数の行動様式の各々について、
    該行動様式が発現する条件を定めておき、該複数の要素
    行動の各々について、該要素行動が発現する条件を定め
    ておき、 該複数の行動様式間に、一方の行動様式が発現している
    ときに他方の行動様式の行動を抑制する上位抑制関係を
    設定しておき、 該複数の行動様式の各々について、一方の要素行動が発
    現しているときに他方の要素行動を抑制する下位抑制関
    係を設定しておき、 該複数の行動様式のうち該上位抑制関係で抑制されずに
    発現している行動様式のみについて、該下位抑制関係を
    満たしながら該複数の要素行動を時分割で並列処理す
    る、 ことを特徴とするロボット制御方法。
  2. 【請求項2】 該複数の行動様式の各々が「発現状態」
    であるか「発現停止状態」であるかを記憶部に記憶して
    おき、 上記上位抑制関係で抑制されずに発現している行動様式
    の行動を1回処理する毎に、該複数の行動様式の優先順
    位の降順に該記憶部の内容を読み出し、最初に読み出さ
    れた「発現状態」の行動様式を、上記上位抑制関係で抑
    制されずに発現している行動様式として次にその行動様
    式の行動を1回処理する、 ことを特徴とする請求項1記載のロボット制御方法。
  3. 【請求項3】 バッファレジスタの内容を初期化し、 上記上位抑制関係で抑制されずに発現している行動様式
    について、上記複数の要素行動の優先順位の昇順に処理
    を行い、各要素行動の処理毎にその結果をバッファレジ
    スタに上書きし、 該処理を一巡した後の該バッファレジスタの内容を出力
    することにより、上記下位抑制関係を満たす該複数の要
    素行動を実行する、 ことを特徴とする請求項1又は2記載のロボット制御方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1つに記載の
    方法を実行するためのプログラムが格納されていること
    を特徴とする記憶媒体。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のプログラムが格納された
    記憶手段を有し、該記憶手段に格納された該プログラム
    に基づいて動作することを特徴とするロボット。
JP14394597A 1997-06-02 1997-06-02 ロボット制御方法、制御装置、記憶媒体及びロボット Expired - Fee Related JP3761286B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14394597A JP3761286B2 (ja) 1997-06-02 1997-06-02 ロボット制御方法、制御装置、記憶媒体及びロボット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14394597A JP3761286B2 (ja) 1997-06-02 1997-06-02 ロボット制御方法、制御装置、記憶媒体及びロボット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10333731A true JPH10333731A (ja) 1998-12-18
JP3761286B2 JP3761286B2 (ja) 2006-03-29

Family

ID=15350717

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14394597A Expired - Fee Related JP3761286B2 (ja) 1997-06-02 1997-06-02 ロボット制御方法、制御装置、記憶媒体及びロボット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3761286B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001070468A1 (fr) * 2000-03-24 2001-09-27 Sony Corporation Determination de l'action d'un robot et robot
JP2008500176A (ja) * 2004-05-26 2008-01-10 シーメンス・ファオアーイー・メタルズ・テクノロジーズ・ゲーエムベーハー・ウント・コ 少なくとも一のロボットを有する連続鋳造設備及び少なくとも一のロボットを備える連続鋳造設備を操作する方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001070468A1 (fr) * 2000-03-24 2001-09-27 Sony Corporation Determination de l'action d'un robot et robot
US6650965B2 (en) 2000-03-24 2003-11-18 Sony Corporation Robot apparatus and behavior deciding method
JP2008500176A (ja) * 2004-05-26 2008-01-10 シーメンス・ファオアーイー・メタルズ・テクノロジーズ・ゲーエムベーハー・ウント・コ 少なくとも一のロボットを有する連続鋳造設備及び少なくとも一のロボットを備える連続鋳造設備を操作する方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3761286B2 (ja) 2006-03-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2020079066A1 (en) Autonomous vehicle planning and prediction
CN108958235B (zh) 机器人运动规划
CN113341941A (zh) 一种无人驾驶设备的控制方法及装置
US20220194374A1 (en) Method for providing assistance to driver, and vehicle apparatus applying method
JPH10333731A (ja) ロボット及びその制御方法並びに記憶媒体
US20190258888A1 (en) Hardware and system of bounding box generation for image processing pipeline
US5025390A (en) Robotic workcell control system with a binary accelerator providing enhanced binary calculations
WO2021160273A1 (en) Computing system and method using end-to-end modeling for a simulated traffic agent in a simulation environment
JPH0830971B2 (ja) プログラマブルコントローラ
US5233693A (en) First-in first-out storage facility having bypassing loop thereof
JP2989617B2 (ja) 移動車の環境認識装置
Ahmad et al. An autonomous driver model for the overtaking maneuver for use in microscopic traffic simulation
CN116069017A (zh) 人工势场路径规划方法、装置、可读存储介质及电子设备
JP5798314B2 (ja) 情報処理装置
CN113954857B (zh) 一种自动驾驶控制方法及其系统、计算机设备、存储介质
Yokoi et al. Study on information processing using the vibrating potential field(an approach to the obstacle-avoidance problem).
CN117885764A (zh) 车辆的轨迹规划方法、装置、车辆及存储介质
WO2019203920A1 (en) Hardware and system of bounding box generation for image processing pipeline
JPH1165654A (ja) 無人搬送車
JPH01212309A (ja) ナビゲーション装置
CN113985889A (zh) 一种轨迹规划方法、装置、存储介质及电子设备
JPH0212387A (ja) Vlsiマイクロコントローラ
AVRAM et al. AN EXAMPLE OF IMPLEMENTING ADAS SYSTEMS ON A SMALL-SCALE MOBILE PLATFORM.
JP2982129B2 (ja) マイクロプログラム制御装置
JPS6325372B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050516

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050524

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050629

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060110

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060110

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100120

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110120

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110120

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120120

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130120

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130120

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140120

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees