JPH10333472A - 加熱定着装置及び同用加熱ローラ - Google Patents

加熱定着装置及び同用加熱ローラ

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JPH10333472A
JPH10333472A JP14791497A JP14791497A JPH10333472A JP H10333472 A JPH10333472 A JP H10333472A JP 14791497 A JP14791497 A JP 14791497A JP 14791497 A JP14791497 A JP 14791497A JP H10333472 A JPH10333472 A JP H10333472A
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layer
heating
heat generating
heat
width
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JP14791497A
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Inventor
Takashi Fujita
貴史 藤田
Hidenori Machida
秀則 町田
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発熱幅の異なる複数の発熱層により発熱幅を
変化させる能動的な方法を用い、より効果的に端部温度
上昇を低減でき、短い幅の紙の連続通紙時に無駄なエネ
ルギー消費のほとんどない加熱定着装置を提供する。 【解決手段】 円筒状の加熱ローラ10に回転自在な加
圧ローラを圧接し、ローラを回転しながら印刷用紙を挟
持しトナーを印刷用紙に融着する加熱定着装置に関す
る。加熱ローラ10は、基体13a内面に形成された第
1絶縁層11aと、第1絶縁層11aの内面に形成さ
れ、最大通紙幅に応じた幅に形成された第1発熱層11
bと、第1発熱層11bの内面に形成された第2絶縁層
12aと、第2絶縁層12aの内面に形成され、最小連
続通紙幅に応じた幅に形成された第2発熱層12bとを
備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真式装置、
複写機、ファクシミリ等に使用される加熱定着装置に関
し、特に省電力化のために基体の熱容量が小さい加熱定
着装置及び同用加熱ローラに関する。
【0002】
【従来の技術】トナー画像の定着方法としては、熱導電
により加熱定着する加熱定着方法、トナーに高圧力を加
えることにより粘度を低下させ用紙の繊維中に入り込ま
せて定着する圧力定着方法、溶剤蒸気でトナーの樹脂を
溶かし定着する溶剤定着方法が知られている。加熱定着
方法は、トナーを熱によって溶解させ、用紙に圧力をか
けて固定させる方法で、広く採用されている。
【0003】一般に、電子写真式装置、複写機、ファク
シミリ等には、加熱ローラに加圧ローラを圧接した加熱
定着装置が設けられている。この加熱定着装置では、図
6に示すように、加熱した加熱ローラ171を回転させ
ながらトナー173を転写した用紙174を加熱ローラ
171と加圧ローラ172とによって圧接して用紙17
4にトナー173を加熱して融着し印字している。この
印字品位を保つには、定着温度内で加熱ローラの表面温
度を一定に維持することが必要である。
【0004】加熱定着方法でも、最も一般的なのが金属
ローラの内面から、ハロゲンランプで加熱する方式のも
のである。ところが、この方式のものは、輻射熱を利用
するので、エネルギーの変換効率が悪く、消費電力が嵩
み、またウォームアップ時間が長いという欠点がある。
【0005】近年の環境規制、環境保護意識の高まりか
ら、各種の電子写真装置は不使用時に定着ヒータをオフ
にすることが必要とされている。不使用時に定着ヒータ
をオフにするためには、センサーにより使用者の接近な
どを関知し、定着ヒータを昇温させる技術なども提案さ
れている。このような使用時に自動的に定着ヒータを昇
温する機能を有する電子写真装置も、使用時以外に定着
部を加熱しない電子写真装置に含まれる。
【0006】上述したような省エネ型の電子写真装置で
は、迅速な定着部の昇温が求められる。金属基体内部か
らハロゲンヒータで加熱する方式でこの要求を満たすた
めには、肉厚を1mm以下にする基体の薄肉化が行われ
ている。
【0007】また、もう一つの手段として、発熱層を有
する直接加熱方式の定着ローラがある。この場合も同様
に基体の薄肉化が組み合わされることで、さらに迅速な
昇温が達成される。
【0008】例えば、本出願人は、先に、特願平7−2
84152号を提案した。この特願平7−284152
号の「定着ローラ」では、導電性繊維を特定の式に応じ
て配置することで、必要な抵抗値を得られると共に極め
て迅速に昇温する定着ローラを得ることができる。そし
て、熱伝導性の高い炭素繊維を用いると温度分布の均一
なものが得られる。
【0009】なお、特願平7−284152号に示した
特定の式は、定着ローラの軸方向と交わる導電性繊維の
角度をθとし、発熱層の定着ローラの軸方向の長さをl
とし、導電性繊維又は導電繊維と結合材との集合体にお
ける繊維方向の表面抵抗をRsとし、円周率をπとし、
発熱層の半径をrとし、発熱体の抵抗をRとしたとき、 θ=cos-1(lRS/2πrR)1/2 である。
【0010】また、例えば、本出願人は、先に、特願平
8−303753号を提案した。この特願平8−303
753号の「定着装置」では、加圧ローラに接触するク
リーニング部材をアルミニウム等の高熱伝導性を有する
部材を用いて構成することで、端部の温度上昇を低減す
ることができる。
【0011】また、例えば、本出願人は、先に、特願平
9−70984号を提案した。この特願平9−7098
4号の「定着装置」では、加圧ローラに接触するクリー
ニングローラを微小なギャップを介して2本配置するこ
とで、端部の温度上昇の低減効果を長期にわたって安定
させることができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の発明は、発生する端部の温度上昇を軸方向に温度を均
一化することで抑制する、受動的な方法である。そのた
め、端部の温度上昇は低減されるが決して0にはなら
ず、短い幅の紙の連続通紙時にはどうしても不要な部分
も加熱し、無駄なエネルギーが消費されてしまう。ま
た、以下のような場合はこれらの方法での対処が困難と
なる。即ち、芯金を薄肉化して昇温時間をより短くする
場合には、軸方向への熱伝導する熱量が減少するため、
軸方向の温度の均一化が図れない。
【0013】また、熱伝導率の小さな芯金材料を用いた
場合にも、軸方向への熱伝導する熱量が減少するため、
軸方向の温度の均一化が図れない。また、高線速で使用
する場合には、通紙により奪われる時間当たりの熱量が
多くなるため、短い幅の紙の連続通紙時に無駄なエネル
ギーを消費するという問題がある。
【0014】そこで、本発明は上記問題点を解決し、発
熱幅の異なる複数の発熱層により発熱幅を変化させる能
動的な方法を用い、より効果的に端部温度上昇を低減で
き、短い幅の紙の連続通紙時に無駄なエネルギー消費の
ほとんどない加熱定着装置及び同用加熱ローラを提供す
ることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の加熱定着装置では、円筒状の加熱ローラに
回転自在な加圧ローラを圧接し、ローラを回転しながら
印刷用紙を挟持しトナーを印刷用紙に融着する加熱定着
装置であって、前記加熱ローラは、芯金内面に形成され
た第1絶縁層と、該第1絶縁層の内面に形成され、最大
通紙幅に応じた幅に形成された第1発熱層と、該第1発
熱層の内面に形成された第2絶縁層と、該第2絶縁層の
内面に形成され、最小連続通紙幅に応じた幅に形成され
た第2発熱層とを備えていることを特徴としている。こ
の構成では、直接加熱による迅速な昇温が可能であり、
紙幅に応じた複数の発熱層を有するため、短い幅の紙を
連続通紙しても、端部の温度が上昇するのを防止するこ
とができる。
【0016】また、請求項2の加熱定着装置では、請求
項1に記載の加熱定着装置において、前記第1発熱層及
び第2発熱層は、これらの発熱層を通電制御する制御手
段に接続されていることを特徴としている。この構成で
は、第1発熱層と第2発熱層とを独立して通電制御する
ことができる。
【0017】また、請求項3の加熱定着装置では、請求
項1又は2に記載の加熱定着装置において、前記第1発
熱層と前記第2発熱層との一端部同士の電極を接続し、
該接続された電極を介して共通の摺動電極から給電する
とともに、他端部は独立した摺動電極が第1発熱層と第
2発熱層との各々に接続されていることを特徴としてい
る。この構成では、一方の電極を共有とすることがで
き、簡略な構造で端部の温度上昇を防止することができ
る。
【0018】また、請求項4の加熱定着装置では、請求
項3に記載の加熱定着装置において、前記第2絶縁層
は、前記第2発熱層の共通の摺動電極側端部から前記第
1発熱層の共通の摺動電極側端部まで延在して被覆され
ているとともに、その内周に第2発熱層と第1発熱層と
のそれぞれの端部を接続する導体が配置されていること
を特徴としている。この構成では、一方の電極を共有と
しており、延在された第2絶縁層上に配置した導体によ
り二つの発熱層を接続しているため、より簡略な構造で
端部温度上昇のない構成とすることができる。
【0019】また、請求項5の加熱ローラでは、回転自
在な加圧ローラに圧接され、該ローラを回転しながら印
刷用紙を挟持しトナーを印刷用紙に融着する円筒状の加
熱ローラであって、前記加熱ローラは、芯金内面に形成
された第1絶縁層と、該第1絶縁層の内面に形成され、
最大通紙幅に応じた幅に形成された第1発熱層と、該第
1発熱層の内面に形成された第2絶縁層と、該第2絶縁
層の内面に形成され、最小連続通紙幅に応じた幅に形成
された第2発熱層とを備えていることを特徴としてい
る。この構成では、直接加熱による迅速な昇温が可能で
あり、紙幅に応じた複数の発熱層を有するため、短い幅
の紙を連続通紙しても、端部の温度が上昇するのを防止
することができる。
【0020】また、請求項6の加熱ローラでは、請求項
5に記載の加熱ローラにおいて、前記第1発熱層と前記
第2発熱層との一端部同士の電極を接続し、該接続され
た電極を介して共通の摺動電極から給電するとともに、
他端部は独立した摺動電極が第1発熱層と第2発熱層と
の各々に接続されていることを特徴としている。この構
成では、一方の電極を共有とすることができ、簡略な構
造で端部温度上昇のない加熱ローラを得ることができ
る。
【0021】また、請求項7の加熱ローラでは、請求項
6に記載の加熱ローラにおいて、前記第2絶縁層は、前
記第2発熱層の共通の摺動電極側端部から前記第1発熱
層の共通の摺動電極側端部まで延在して被覆されている
とともに、その内周に第2発熱層と第1発熱層とのそれ
ぞれの端部を接続する金属箔が配置されていることを特
徴としている。この構成では、一方の電極を共有として
おり、延在された第2絶縁層上に配置した導体により二
つの発熱層を接続しているため、より簡略な構造にする
ことができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。なお、共通部分には同一の符号を
付しその説明を省略している。
【0023】(実施例1)本発明の加熱定着装置に用い
る加熱ローラの第1の実施例を図1に示す。加熱ローラ
10は、最大通紙幅296mm(A3縦)、最小連続通
紙幅182mm(B5縦)に対して、長さ370mm、
肉厚0.4mm程度のアルミニウム基体13aの内周
に、集成マイカから成る第1絶縁層11aを設け、その
内周に炭素繊維からなる特願平7−284152号の方
法で規定した螺旋に配置された第1発熱層(バインダー
としてイミド樹脂を含む、幅310mm)11bを有
し、さらにその内周に、集成マイカからなる第2絶縁層
12aを設けその内周に炭素繊維からなる特願平7−2
84152号の方法で規定した螺旋に配置された第2発
熱層(バインダーとしてイミド樹脂を含む、幅210m
m)12bを有している。
【0024】両端にはアルミニウムにニッケルメッキを
施した幅5mmのキャップ状の給電電極15を圧入し
た。さらに加熱ローラ10の表面には離型層13bとし
てフッ素樹脂層を設けてある。
【0025】第1発熱層11bへの給電電極15および
この給電部材15に摺動すべくバネ等の導電性の弾性部
材14に固定された摺動電極(ブラシ電極)14aは回
転中心に、穴15aが空いている。また、第2発熱層1
2bへの給電電極17はキャップ形状であり、第2発熱
層12bの摺動電極16aは上述の穴15aを通って回
転中心に当接されている。さらに、第1発熱層11bの
摺動電極14aは上述の穴15aの周囲に当接されてい
る。
【0026】なお、図1では図示を省略してあるが、後
述する図5に示した比較例2と同様の加圧ローラが設け
られて加熱定着装置が構成されている。加熱ローラ10
の表面には、表面温度を検出するサーミスタ等の温度検
出手段18aが配設してある。通電制御部18は温度検
出手段18aを介して加熱ローラ10の表面温度が定着
可能な設定温度になるように第1又は第2発熱層11
b,12bに通電する。
【0027】即ち、先ず、時刻t0 で電源を入れる。通
電制御部18は第1発熱層11b又は第2発熱層12b
に通電し、第1発熱層11b又は第2発熱層12bを加
熱する。通電制御部18は温度検出手段18aを介して
加熱ローラ10の表面温度を検知している。
【0028】時刻t1 で通電制御部18は加熱ローラ1
0の表面温度が定着可能な設定温度に達したことを検知
し、以後設定温度を基準に温度管理する。即ち設定温度
を基準にオーバーシュートを繰り返しながら追従する。
この状態で定着動作が開始されると、加熱ローラ10及
び加圧ローラ91(図5参照)は、図示しない駆動手段
により駆動ギヤ19を介して互いに逆方向に回転する。
そして、用紙搬送路に沿って搬送される用紙を加熱圧接
し、トナーを用紙に融着する。
【0029】実施例1によれば、直接加熱による迅速な
昇温が可能であり、紙幅に応じた二つの発熱層11b、
12bを有するため、短い幅の紙を連続通紙しても、端
部の温度が上昇することなく、長期にわたって使用する
ことができる。
【0030】(実施例2)本発明の加熱定着装置に用い
る加熱ローラ20の第2の実施例を図2に示す。これは
実施例1において、第2発熱層12bの駆動ギヤ19と
反対側(駆動側)の給電電極17と第1発熱層11bの
駆動ギヤ19と反対側(駆動側)の給電電極25とを導
体である金属部材26を介して電気的に接続し、駆動ギ
ヤ19と反対側の摺動電極24aを共通にして一つとし
たものである。実施例2によれば、一方の電極を共有と
しているため、簡略な構造で端部の温度が上昇しない定
着装置を得ることができる。
【0031】(実施例3)本発明の加熱定着装置に用い
る加熱ローラ30の第3の実施例を図3に示す。これは
実施例2において、第2絶縁層32aを駆動ギヤ19と
反対側(駆動側)に向けて延長するとともに、第2発熱
層12bの駆動ギヤ19と反対側(駆動側)の給電電極
17をなくし、金属箔36により第2発熱層11bの駆
動ギヤ19と反対側(駆動側)の端部と第1発熱層11
bの駆動ギヤ19と反対側の給電電極25とを電気的に
接続し、駆動ギヤ19と反対側(駆動側)の給電電極2
5を一つとしたものである。実施例3によれば、金属箔
により二つの発熱層を接続して一方の電極を共有とした
ので、より簡略な構造で端部の温度上昇のない定着装置
を得ることができる。
【0032】(比較例1)比較例1の加熱ローラ80
は、実施例1の加熱ローラ10から、第2発熱層12
b、第2絶縁層12a及びその電極16,16a,17
を省いた構成である。なお、図4中、84は図1の弾性
部材14、84aは図1の摺動電極14a、85は図1
の給電電極15に相当する。
【0033】(比較例2)比較例1の加熱定着装置にお
いて、加圧ローラ91に特願平8−303753号で規
定したアルミニウム製のクリーニングローラを当接した
構成である。なお、加圧ローラ91は金属芯金92にシ
リコーンスポンジ93および表面層としてフッ素樹脂チ
ューブ(図示しない)を被覆したものであり、加熱ロー
ラ90の方向に図示しないばね、ゴム等の弾性体を用い
て加圧する。
【0034】(結果)各実施例において、B5縦の20
0枚連続通紙を行い、温度分布(通紙中央、B5縦端
部、A3縦端部)を測定した。実施例1〜3では、第2
発熱層だけに通電した。その時の積算消費電力も測定し
た。また、第1発熱層のみに通電し、昇温時間の測定も
行った。
【0035】
【表1】
【0036】表1の結果から、本発明の実施例では短い
幅の紙を連続通紙しても端部の温度上昇が発生せず、こ
の場合の消費電力が低減されていることがわかった。昇
温時間はほとんど差異が見られない。
【0037】以上において、発熱層に用いる発熱体は、
炭素繊維に限らず、金属の薄膜、セラミック等でもよ
く、摺動電極構造も任意のものが使用できる。ただし、
摺動部の磨耗は摺動速度に影響を受けるので、回転中心
に当接しているものが最も磨耗が少なく、長期にわたっ
て使用することが可能である。
【0038】
【発明の効果】以上の説明から明らかな如く請求項1の
発明によれば、円筒状の加熱ローラに回転自在な加圧ロ
ーラを圧接し、ローラを回転しながら印刷用紙を挟持し
トナーを印刷用紙に融着する加熱定着装置であって、前
記加熱ローラは、芯金内面に形成された第1絶縁層と、
該第1絶縁層の内面に形成され、最大通紙幅に応じた幅
に形成された第1発熱層と、該第1発熱層の内面に形成
された第2絶縁層と、該第2絶縁層の内面に形成され、
最小連続通紙幅に応じた幅に形成された第2発熱層とを
備えているので、直接加熱による迅速な昇温が可能であ
り、紙幅に応じた複数の発熱層を有するため、短い幅の
紙を連続通紙しても、端部温度上昇することなく、長期
に使用することができる加熱定着装置を提供することが
できる。
【0039】また、請求項2の発明によれば、請求項1
の加熱定着装置において、前記第1発熱層及び第2発熱
層は、これらの発熱層を通電制御する制御手段に接続さ
れているので、請求項1の効果に加えて、第1発熱層と
第2発熱層とを独立して通電制御することができる加熱
定着装置を提供することができる。
【0040】また、請求項3の発明によれば、請求項1
又は2に記載の加熱定着装置において、前記第1発熱層
と前記第2発熱層との一端部同士の電極を接続し、該接
続された電極を介して共通の摺動電極から給電するとと
もに、他端部は独立した摺動電極が第1発熱層と第2発
熱層との各々に接続されているので、請求項1又は2の
効果に加えて、一方の電極を共有とすることができ、簡
略な構造で端部温度上昇のない加熱定着装置を得ること
ができる。
【0041】また、請求項4の加熱定着装置によれば、
請求項3に記載の加熱定着装置において、前記第2絶縁
層は、前記第2発熱層の共通の摺動電極側端部から前記
第1発熱層の共通の摺動電極側端部まで延在して被覆さ
れているとともに、その内周に第2発熱層と第1発熱層
とのそれぞれの端部を接続する導体が配置されているの
で、一方の電極を共有としており、延在された第2絶縁
層上に配置した導体により二つの発熱層を接続している
ため、より簡略な構造で端部温度上昇のない加熱定着装
置を得ることができる。
【0042】また、請求項5の加熱ローラによれば、回
転自在な加圧ローラに圧接され、該ローラを回転しなが
ら印刷用紙を挟持しトナーを印刷用紙に融着する円筒状
の加熱ローラであって、前記加熱ローラは、芯金内面に
形成された第1絶縁層と、該第1絶縁層の内面に形成さ
れ、最大通紙幅に応じた幅に形成された第1発熱層と、
該第1発熱層の内面に形成された第2絶縁層と、該第2
絶縁層の内面に形成され、最小連続通紙幅に応じた幅に
形成された第2発熱層とを備えているので、直接加熱に
よる迅速な昇温が可能であり、紙幅に応じた複数の発熱
層を有するため、短い幅の紙を連続通紙しても、端部温
度上昇することなく、長期に使用することができる加熱
ローラを提供することができる。
【0043】また、請求項6の加熱ローラによれば、請
求項5に記載の加熱ローラにおいて、前記第1発熱層と
前記第2発熱層との一端部同士の電極を接続し、該接続
された電極を介して共通の摺動電極から給電するととも
に、他端部は独立した摺動電極が第1発熱層と第2発熱
層との各々に接続されているので、一方の電極を共有と
することができ、簡略な構造で端部温度上昇のない加熱
ローラを得ることができる。
【0044】また、請求項7の加熱ローラによれば、請
求項6に記載の加熱ローラにおいて、前記第2絶縁層
は、前記第2発熱層の共通の摺動電極側端部から前記第
1発熱層の共通の摺動電極側端部まで延在して被覆され
ているとともに、その内周に第2発熱層と第1発熱層と
のそれぞれの端部を接続する金属箔が配置されているの
で、一方の電極を共有としており、延在された第2絶縁
層上に配置した導体により二つの発熱層を接続している
ため、より簡略な構造で端部温度上昇のない加熱ローラ
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係わる加熱定着装置の
加熱ローラ及び制御部分を示す図である。
【図2】本発明の第2の実施例に係わる加熱定着装置の
加熱ローラを示す図である。
【図3】本発明の第3の実施例に係わる加熱定着装置の
加熱ローラを示す図である。
【図4】第1比較例の加熱ローラを示す図である。
【図5】第2比較例の加熱定着装置を示す図である。
【図6】従来の加熱定着装置の略示側面図である。
【符号の説明】
10 加熱ローラ 11 基体(芯金) 11a 第1絶縁層 11b 第1発熱層 12a 第2絶縁層 12b 第2発熱層 14 弾性部材 14a 摺動電極 16a 摺動電極 18 通電制御手段 20 加熱ローラ 24 弾性部材 24a 摺動電極 30 加熱ローラ 91 加圧ローラ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状の加熱ローラに回転自在な加圧ロ
    ーラを圧接し、ローラを回転しながら印刷用紙を挟持し
    トナーを印刷用紙に融着する加熱定着装置であって、 前記加熱ローラは、芯金内面に形成された第1絶縁層
    と、該第1絶縁層の内面に形成され、最大通紙幅に応じ
    た幅に形成された第1発熱層と、該第1発熱層の内面に
    形成された第2絶縁層と、該第2絶縁層の内面に形成さ
    れ、最小連続通紙幅に応じた幅に形成された第2発熱層
    とを備えていることを特徴とする加熱定着装置。
  2. 【請求項2】前記第1発熱層及び第2発熱層は、これら
    の発熱層を通電制御する制御手段に接続されていること
    を特徴とする請求項1に記載の加熱定着装置。
  3. 【請求項3】 前記第1発熱層と前記第2発熱層との一
    端部同士の電極を接続し、該接続された電極を介して共
    通の摺動電極から給電するとともに、他端部は独立した
    摺動電極が第1発熱層と第2発熱層との各々に接続され
    ていることを特徴とする請求項1又は2に記載の加熱定
    着装置。
  4. 【請求項4】 前記第2絶縁層は、前記第2発熱層の共
    通の摺動電極側端部から前記第1発熱層の共通の摺動電
    極側端部まで延在して被覆されているとともに、その内
    周に第2発熱層と第1発熱層とのそれぞれの端部を接続
    する導体が配置されていることを特徴とする請求項3に
    記載の加熱定着装置。
  5. 【請求項5】 回転自在な加圧ローラに圧接され、該ロ
    ーラを回転しながら印刷用紙を挟持しトナーを印刷用紙
    に融着する円筒状の加熱ローラであって、 前記加熱ローラは、芯金内面に形成された第1絶縁層
    と、該第1絶縁層の内面に形成され、最大通紙幅に応じ
    た幅に形成された第1発熱層と、該第1発熱層の内面に
    形成された第2絶縁層と、該第2絶縁層の内面に形成さ
    れ、最小連続通紙幅に応じた幅に形成された第2発熱層
    とを備えていることを特徴とする加熱ローラ。
  6. 【請求項6】 前記第1発熱層と前記第2発熱層との一
    端部同士の電極を接続し、該接続された電極を介して共
    通の摺動電極から給電するとともに、他端部は独立した
    摺動電極が第1発熱層と第2発熱層との各々に接続され
    ていることを特徴とする請求項5に記載の加熱ローラ。
  7. 【請求項7】 前記第2絶縁層は、前記第2発熱層の共
    通の摺動電極側端部から前記第1発熱層の共通の摺動電
    極側端部まで延在して被覆されているとともに、その内
    周に第2発熱層と第1発熱層とのそれぞれの端部を接続
    する金属箔が配置されていることを特徴とする請求項6
    に記載の加熱ローラ。
JP14791497A 1997-06-05 1997-06-05 加熱定着装置及び同用加熱ローラ Withdrawn JPH10333472A (ja)

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