JPH10332459A - 液面検知方法 - Google Patents

液面検知方法

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JPH10332459A
JPH10332459A JP9142091A JP14209197A JPH10332459A JP H10332459 A JPH10332459 A JP H10332459A JP 9142091 A JP9142091 A JP 9142091A JP 14209197 A JP14209197 A JP 14209197A JP H10332459 A JPH10332459 A JP H10332459A
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JP
Japan
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ultrasonic
liquid
liquid surface
sample
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JP9142091A
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Inventor
Hiroshi Araki
浩 荒木
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の課題は、超音波液面検知装置の構成
を複雑にすることなく、誤った液面検知を確実に防止す
ることができる液面検知方法を提供するものである。 【解決手段】 検体8を収容した検体チューブ13内の
液面位置を超音波で検知する超音波検知プローブ21を
用い、超音波検知プローブ21による液面からの反射波
を基に液面位置を測定する工程と、検体チューブ13の
情報に基づき定めた所定範囲を外部から入力する工程
と、前記測定工程で求めた液面位置と前記入力工程で入
力した所定範囲とを比較する工程とを備え、求めた液面
位置が前記所定範囲内にある場合、液面位置が測定でき
ているものと判断し、求めた液面位置が前記所定範囲外
にある場合、液面位置が測定できていないものと判断す
ることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、血液検体等を用い
る臨床検査用の自動分析装置や分注装置に適用される容
器中の検体液面を測定する液面検知方法に関する。
【0002】
【従来の技術】自動分析装置では、分注装置において容
器内に収容された分析用液体、例えば検体等の液面検知
が行われていた。液面検知を行うものとしては、超音波
を利用した液面検知手段によるものが一般に知られてお
り、この超音波を利用した液面検知手段としては、超音
波検知プローブを備えたものが比較的多く利用されてい
た。
【0003】始めに、図4,図5を参照して一般的な超
音波液面検知装置の構成について以下に説明する。図4
に示す超音波液面検知装置1は、常に安定した超音波の
基本波形を発信する超音波発生源2と、超音波を発振す
ると共に反射した反射波を受信する超音波検知プローブ
3と、超音波検知プローブ3に超音波を発振する旨の命
令を与えると同時に遅延パルスをHigh状態にするた
めのセット信号を後述するR−Sフリップフロップ4に
与えるタイミングコントロール回路5と、超音波検知プ
ローブ3で受信した反射波を受信信号として増幅するア
ンプ部6と、アンプ部6からの受信信号の受信波形を整
流波形に整流する整流回路7と、受信信号の整流波形が
所定値を超えた時点で液面を受信したと判断して遅延パ
ルスをLow状態にするためのリセット信号を後述する
R−Sフリップフロップ4に与える信号レベル判定回路
9と、信号レベル判定回路9からのリセット信号により
超音波を発振してからHigh状態である遅延パルスを
リセットしてLow状態にするR−Sフリップフロップ
4と、一定間隔のクロックを発生するクロック発生器1
0と、クロック発生器10からのクロックとR−Sフリ
ップフロップ4からの遅延パルス(High−Low
間)とによって発振から受信までに係った時間を算出す
るクロックカウンタ11と、クロックカウンタ11で求
めた時間を基に超音波検知プローブ3の配置された位置
から検体8液面までの距離を算出する演算処理手段12
とを備えていた。
【0004】ここで、前述した信号レベル判定回路9
は、任意に所定値を設定するための手段を備えており、
前記所定値と反射波の受信信号とを常に比較し、反射波
による受信信号が所定値を超えた時点が、検体8液面か
らの反射波を受信した時点であると判定するようにして
いる。但し、信号レベル判定回路9で設定されている所
定値は、容器(以下、検体チューブと称する)13の種
類により異なる径や反射対象物に応じて反射波の信号レ
ベルが変化してしまうことが考慮でき、各種条件に応じ
て毎回設定できるものとする。
【0005】また、一般に、検体8を収容した検体チュ
ーブ13は、搬送用のラック14に複数本収容されてお
り、適宜の搬送手段によって各検体チューブ13を少な
くとも1ヶ所の停止位置に順次停止させ、この停止状態
にて液面検知、分注等を行なうようになっている。
【0006】また、超音波検知プローブ3は、超音波発
生源2から基本波形の超音波を検体8に発振する超音波
発振器15と、検体8液面で反射した反射波を受信する
超音波受信器16と、超音波発振器15から発振される
超音波に指向性を持たせると共にラック14上面で反射
した反射波が超音波受信器16に受信されないように規
制するための指向性筒17とから構成される。
【0007】上述した構成からなる超音波検知装置1を
用い、従来は様々な液面検知方法がとられていた。以下
に、液面検知方法について、一般的に用いられていた方
法に関して二通りの方法を例とし、図を参照して説明す
る。
【0008】図4を用いて、第1の液面検知方法につい
て説明する。始めに、超音波発生源2は、常に超音波発
振器15へ安定した超音波の基本波形を発信する。次い
で、タイミングコントロール回路5が、超音波発振器1
5に超音波の発振命令を与えると同時に、R−Sフリッ
プフロップ4での遅延パルスをHigh状態にするセッ
ト信号を与える。
【0009】タイミングコントロール回路5からの命令
を受けた超音波発振器15は、検体8液面に向けて超音
波発生源2からの超音波を発振する。検体8に向けて発
振された超音波は、検体8液面で反射し、その反射波は
超音波受信器16で受信される。受信された反射波は、
アンプ部6を介して増幅され、受信信号に変換されて、
その受信信号の受信波形は、整流回路を通ることによっ
てAM信号復調包絡線検出器の要領で整流波形に整流さ
れる。
【0010】整流波形に変換された受信信号は、信号レ
ベル判定回路9で判定され、信号レベルが所定値以上の
場合、信号レベル判定回路9からR−Sフリップフロッ
プ4にリセット信号を与える。R−Sフリップフロップ
4は、信号レベル判定回路9からのリセット信号によっ
て超音波を発振したときからHigh状態となっていた
遅延パルスをリセットしてLow状態にする。
【0011】次いで、クロックカウンタ11にて、遅延
パルス(High−Low間)にクロック発生器10か
らの一定間隔のクロックを用いて、発振から受信までに
係った時間、すなわち超音波の伝播に要した時間を算出
し、求めた時間を基に演算処理手段12で超音波検知プ
ローブ(超音波発振器15又は超音波受信器16)3の
位置から検体8液面までの距離を算出する。
【0012】図6は、第2の液面検知方法についての参
照図である。以下に図4及び図6を参照して第2の液面
検知方法について説明する。なお、第1の液面検知方法
で用いたものと同じものについては、同符号を付して構
成及び作用についての説明を省略する。
【0013】第2の液面検知方法では、第1の液面検知
方法で説明した装置(図4参照)の超音波検知プローブ
3と検体8液面との間に、図6(a)に示すように吸音
性に優れた材質からなる遮音板18を介在したことによ
り、図6(b)に示すようなラック14上面での反射波
や検体チューブ13上端縁で反射した反射波が超音波受
信器16に到達しないようにしつつ、検体8液面で反射
した反射波のみを超音波受信器16で受信するようにし
ていた。
【0014】遮音板18について詳述すると、超音波検
知プローブ3を構成している超音波発振器15と超音波
受信器16とは通常近い位置にあるので、超音波検知プ
ローブ3の一箇所、例えば超音波検知プローブ3の中央
をp1とし、また検体チューブ13内の反射対象物であ
る検体8液面の中央をp2とする。遮音板18は、超音
波検知プローブ3の位置p1と検体8液面の位置p2と
の間において、さらにp1とp2とを結ぶ直線と交差す
る交点に、適当な大きさの穴18a、すなわち長い検体
チューブ13aはもとより短い検体チューブ13b上端
縁に超音波を発振しないように規制(吸収)でき、さら
に検体8液面からの反射波以外が超音波受信器16に到
達しないように設けられていた。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところが、第1の液面
検知方法では、以下のような問題点があった。超音波検
知プローブ3と検体8液面との距離の算出は、検体8液
面以外の距離測定結果は不要であるにもかかわらず、反
射された反射波が、検体チューブ13上端縁からのもの
であっても、検体8液面からのものであっても、また検
体チューブ13を収容保持しているラック14の上面で
あったとしても、これらの反射波のうち最初に超音波受
信器16で検出すると、距離を判定してしまう、すなわ
ち、どこで反射したとしても反射した位置に基づく距離
を測定結果とする可能性があった。
【0016】さらに、信号レベル判定回路9で受信信号
の整流波形の信号レベルが所定値を越えた時に、超音波
受信器16にて検体8液面からの反射波が受信されたと
判断するようにしていたため、以下のような不都合が生
じる可能性もあった(図5参照)。
【0017】例えば検体液面が波打っている場合や、検
体チューブ13内の検体8が少ない等の要因によって液
面が遠い場合、又は指向性増加のために設けた反射波の
遮蔽機構によって検体液面からの反射波が弱い場合に、
反射波のレベルが小さくなり、その信号レベルが所定値
に到達するかしないかのギリギリのレベルとなる可能性
があった。このように、反射波の信号レベルが小さい時
には、反射波の信号レベルの立ち上がりがなだらかな状
態になる。逆に、反射波が強く上記所定値を十分越えて
いる時には、反射波の信号レベルの立ち上がりが急勾配
となる。
【0018】上述したように様々な状態が考えられる反
射波を基に図5を参照して比較を行なうと、たとえ実際
の検体8液面までの距離が同じ条件であったとしても、
例えば、信号レベル判定回路9で立ち上がりが急となる
反射波を受信した場合と立ち上がりがなだらかな反射波
を受信した場合とで比較すると、前者の方が後者の方に
比べていち早く受信されてリセット信号がR−Sフリッ
プフロップ4に送信される。それに対して、後者の方は
前者に比べて若干の遅れが生じてしまっていた。このよ
うに反射波の状態によって、測定距離に誤差が生じてし
まう可能性があった。
【0019】また、一般に、検体等を収容する容器、特
に検体チューブ13の高さは、容量やメーカー等により
ばらつきが多いので、検体チューブ12上端縁からの反
射波を受信して、これを誤って液面と判断してしまう可
能性があった。さらに、超音波が検体チューブ13の上
端縁で反射した場合、検体チューブ13内壁面で反射し
た場合、検体チューブ13内壁面の水滴で反射した場
合、または検体8液面で反射した場合等の複数の反射波
が要因となって共鳴することにより、求めていた反射波
を小さくする場合もあった。
【0020】また、第2の液面検知方法では、以下のよ
うな問題点があった。第2の液面検知方法では、遮音板
18を設けるにあたり、配置する位置(高さ)、吸音性
に優れた材質、取り付け角度、超音波を通過させるのに
適当な穴径等を微妙に調整する等注意する点が多く構成
が複雑であった。さらに、遮音板18がある分だけ検体
チューブ13の上部と衝突し易くなるので、超音波検知
プローブ3と検体チューブ13との間には予め一定の配
置スペースを要するという制約もあった。
【0021】本発明の目的は、上記実情に鑑みてなされ
たものであり、超音波液面検知装置の構成を複雑にする
ことなく、誤った液面検知を確実に防止することができ
る液面検知方法を提供するものである。また、本発明の
目的は、再度、液面検知を要すると判断した場合に再液
面検知を迅速に行うことができる液面検知方法を提供す
るものである。
【0022】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る本発明
は、分析用液体を収容した容器内の液面位置を超音波で
検知する超音波検知手段を用い、超音波検知手段による
液面からの反射波を基に液面位置を測定する工程と、容
器情報に基づき定めた所定範囲を外部から入力する工程
と、前記測定工程で求めた液面位置と前記入力工程で入
力した所定範囲とを比較する工程とを備え、求めた液面
位置が前記所定範囲内にある場合、液面位置が測定でき
ているものと判断し、求めた液面位置が前記所定範囲外
にある場合、液面位置が測定できていないものと判断す
ることを特徴とする。
【0023】また、請求項1に係る発明で、液面位置が
測定できているものと判断し、前記所定範囲内の反射波
に複数の液面検出信号のピーク値が存在していた場合、
複数の液面検出信号の中で最も大きいピーク値を液面か
らの反射波であると判別することが好ましい。
【0024】また、請求項3に係る本発明は、分析用液
体を収容した容器内の液面位置を超音波検知手段によっ
て測定する液面検知装置を用い、固定配置された超音波
検知手段で液面から反射波を測定する工程と、前記測定
工程で求めた反射波の波形と事前に求めていた標準波形
とを比較する工程とを備え、求めた反射波の波形が標準
波形と異なっていると判別した場合、液面位置が測定で
きていないものと判断することを特徴とする。
【0025】さらに、請求項1又は請求項3に係る発明
で、液面位置が測定できていないものと判断した時、超
音波検知手段から発振する超音波の周波数を変更するこ
とにより、液面測定したときと同じ位置で再度液面の測
定を行うことが好ましい。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について詳述する。図1は、実施形態の概略構成
を示したブロック図を示したものである。以下に、図1
を参照して本実施形態で使用する超音波液面検知装置の
構成について説明する。
【0027】図1に示す超音波液面検知装置20は、該
装置20全ての制御及び各種演算を行う中央演算処理回
路22と、基本波形の超音波が発信可能で且つ中央演算
処理回路22からの命令によって基本波の周波数が変更
可能な超音波発生源23と、超音波を発振すると共に反
射した反射波を受信する超音波検知プローブ21と、超
音波検知プローブ21で受信した反射波の受信信号を増
幅するアンプ部24と、アンプ部24からの受信波形を
整流波形に整流する整流回路25と、一定周期間隔(こ
こでは約0.33mm程度の音波が空気中を伝わる時間
である1μSec間隔)でクロックを発生するクロック
発生器26と、発振開始から所定時間経過後までの間に
整流回路25からの整流波形とクロック発生器26から
のクロックとを基にクロック毎のデータをサンプリング
するA/Dコンバータ27と、A/Dコンバータ27か
らのサンプリングデータ(A/D変換値)を順次貯える
メモリ28と、容器情報としての検体チューブ13の上
端縁高さを検出してその検出データを中央演算処理装置
22へ送ることで自動入力を行なう適宜のセンサ(好ま
しくは光センサを高さ毎に並べたもの)からなる容器情
報入力手段29と、中央演算処理回路22に指示を送る
ホストコンピュータを備えた装置、ここでは分注装置3
0とから構成される。
【0028】ここで、上述した超音波検知プローブ21
は、超音波発生源23からの基本波形を超音波として検
体8に向けて発振する超音波発振器31と、検体8液面
で反射した反射波を受信する超音波受信器32と、超音
波発振器31から発振される超音波に指向性を持たせる
と共に、検体チューブ13を保持するためのラック14
上面で反射した反射波が超音波受信器32に受信するの
を規制するための指向性筒33とから構成される。
【0029】また、中央演算処理回路22は、容器情報
入力手段29に入力された容器情報に基づいてサンプリ
ングタイミングの所定範囲を設定する機能と、超音波発
振器31とA/Dコンバータ27とに液面検知の開始命
令を与える機能と、超音波検知プローブ21により検体
8液面を再測定する際に検体8液面に向けて発振する超
音波の周波数を変換する旨の命令を超音波発生源23に
与える機能と、メモリ28に貯えられたサンプリングデ
ータから反射波が戻ってきた時間を算出する機能と、ク
ロック毎のサンプリングデータを基に整流波形のピーク
値を求め、そのピーク値を基にして超音波検知プローブ
(超音波発振器31又は超音波受信器32)21から検
体8液面までの距離が算出できる機能と、算出した検体
8液面の位置が所定範囲外である場合は無視して再測定
を行う旨の判断を行う機能と、また算出した検体8液面
の位置が所定範囲内であったとしても予め入力又は記憶
されていた標準波形と算出した検体8液面での反射波の
波形とが異なっている場合、例えば整流波形にピーク値
が2個あった場合等は再測定を行う旨の判断を行う機能
とを備えている。なお、所定範囲とは検体チューブ13
に対し、検体8液面があるべき上限高さ位置と下限高さ
位置との間を示しており、該上下限高さ位置の入力が容
器情報入力手段29による容器情報の入力のことを示し
ている。
【0030】また、図示しないが、ラック14には、複
数本の検体チューブ13が保持されており、検体チュー
ブ13は、適宜の搬送手段(例えば、ベルトコンベア)
の間欠的駆動で超音波検知プローブ下方の液面検知位置
に順次に停止するようになっているものとする。
【0031】上述した構成からなる超音波液面検知装置
20による液面検知方法について、図1に示すブロック
図と、図2及び図3に示す中央演算処理回路22内での
処理を示したフローチャートとを用いて以下に説明す
る。始めに、超音波液面検知装置20は、検体チューブ
13内の検体8液面から超音波検知プローブ21までの
距離を求める旨の開始命令を分注装置30から受け取る
(図2中、工程1)。
【0032】次いで、メモリ28内の標準波形格納エリ
ア以外の内容をクリアし、これから蓄積されるデータに
対する待機状態を作った後(図2中、工程2)、容器情
報入力手段29によって反射対象物である検体8を収容
した検体チューブ13の上端縁高さ等の容器情報が中央
演算処理回路22に入力されていることを確認する(図
2中、工程3)。
【0033】次いで、超音波発生源23の基本波の発振
周波数を初期の所定値に設定し(図2中、工程4)、そ
の後、中央演算処理回路22は、検体8へ向けて超音波
を発振する旨の命令を超音波発振器31に送信すると共
に、A/D変換したサンプリングを開始する旨の命令を
A/Dコンバータ27に送信する(図2中、工程5)。
【0034】超音波の発振命令を受けた超音波発振器3
1は、超音波発生源23からの基本波形の超音波を増幅
して検体チューブ13内の検体8液面に向けて発振する
(図1参照)。超音波発振器31から発振された超音波
は、検体8液面で反射され、反射波として超音波検知プ
ローブ21の超音波受信器32で受信され、受信信号に
変換される。
【0035】超音波受信器32で受信された受信信号
は、アンプ部24を介して増幅され、整流回路25にて
整流波形に整流される。整流された受信信号は、クロッ
ク発生器26から等間隔のクロックが送信されているA
/Dコンバータ27に送信される。
【0036】中央演算処理回路22からの開始命令を受
けてから、受信信号を受け入れていたA/Dコンバータ
27は、十分な時間が経過するのを待ち(図2中、工程
6)、超音波の発振開始から反射波を受信するまでの変
化を経時的に追跡しながら、受信信号の整流波形の波形
データをクロック毎に時系列的にプロットし、そのクロ
ック毎の波形データはメモリ28に順次送信されると共
に貯えられ、その後、A/Dコンバータ27にはサンプ
リング停止命令が送信される(図2中、工程7)。
【0037】メモリ28に貯えられたクロック毎の波形
データは、中央演算処理回路22に初期位置から送信さ
れ(図2中、工程8)、中央演算処理回路22で整流波
形のピーク値を見つけるための演算処理のデータとして
用いられる(図3中、工程9)。なお、ここでいう整流
波形のピーク値とは、超音波が検体チューブ13内の検
体8液面で正常に反射した際のデータであり、これを基
に超音波検知プローブ21から検体8液面までの距離が
求めることができる。ここで、サンプリングしたデータ
のピーク値が所定範囲外である場合、中央演算処理回路
22では、液面が正常範囲に無い、すなわち液面が異常
であると判断して無視する(図3中、工程10)。
【0038】また、仮に、ピーク値が複数ある場合、複
数のピーク値の中から最大のものを探す処理が行われる
(図3中、工程11)。これは、例えば容器情報入力手
段29で入力された検体チューブ13上端縁高さ等の所
定範囲内において、受信信号の整流波形に2個以上のピ
ーク値が存在していた場合、整流波形のピーク値の大き
い方が検体8液面からの反射波であるという独自の所見
を見出したことに基づくものである。また、整流波形の
ピーク値がノイズ等によるスパイク的なピーク値を有し
ていた場合、中央演算処理回路22にて、そのピーク値
は除外(無視)する処理も行われる。
【0039】ここで、分析すべき全ての検体チューブ1
3のうち、最初に分析される検体チューブ13に関し
て、液面検知により求めた波形を標準波形として登録す
るものであるとオペレータが予め(開始以前)キーボー
ド等の入力手段を通じて分注装置30に対して指示して
いた場合か、または標準波形登録用のキャリブレーショ
ンチューブ(不図示)が分注装置30にセットされてい
た場合、超音波検知プローブ21で検知した初回の反射
波か、またはキャリブレーションチューブを識別したと
きの反射波を標準波形として中央演算処理回路22に保
存させる旨の指示が分注装置30から中央演算処理回路
22に送信される。
【0040】中央演算処理回路22に標準波形を登録す
る指示が送信されると、中央演算処理回路22は、ピー
ク値の最大値付近のサンプリングデータを時系列にプロ
ットしたときの波形を、中央演算処理回路22によって
メモリ上の標準波形格納エリアに格納し、この格納され
た反射波のサンプリングデータを標準波形として設定し
て処理を終了する(図3中、工程12)。
【0041】ここでもし、標準波形が登録されている
と、その入力済みの標準波形とサンプリングデータの波
形とを比較し、サンプリングデータの波形が標準波形と
異なっているか否かを確認する(図3中、工程13)。
【0042】標準波形は、前述したサンプリングデータ
の波形と比較するための波形が使われ、予め基準となる
波形、例えば、検体8液面が検体チューブ13に対し高
い場合、中程度の場合、低い場合等の条件の異なる波形
を入力しておき様々な場合のサンプリングデータの波形
と比較できるようにしておく。
【0043】ここで、異なっていないと判断された場
合、その時のピーク値は検体8液面からの反射波を間違
いなく受信できていたことを示しており、そのサンプリ
ング回数と、サンプリング間隔と音速とその他の系の予
め処理遅れとしてオフセットされた値等とを用いて検体
8液面から超音波検知プローブ21までの距離を算出し
(図3中、工程14)、該算出した距離情報を分注装置
30に送ることで、吸引ノズルの下降距離を適宜設定す
る。以後、分注装置30は、所要の分注が終わった後、
別の検体チューブ13について同様の動作を繰り返す
(図3中、工程15)。
【0044】また、異なっていると判断された場合、例
えば、所定範囲内にある2個以上のピークの位置が近い
場合、異常液面或いは複数の反射波が共鳴したことに起
因して、反射波が不当に小さくなった可能性等が考えら
れるため、中央演算処理回路22は、超音波発生源23
の基本波の周波数(超音波発生源23の発振周波数)を
共鳴しない程度の周波数に変更する指示を与え、再度、
超音波発振器31から検体8に向けて超音波を発振する
旨の命令を送信して距離の再測定を自動的に行わせる。
【0045】再測定を行う必要があると判断された場
合、中央演算処理回路22は、超音波発生源23へ基本
波の周波数を変換する旨の命令を送信し、後は図2中の
工程5以降と同様の動作を繰り返して超音波検知プロー
ブ21から検体8液面までの正確な距離を求めるように
する(図3中、工程16)。なお、ラック14上面から
の反射波は、検体8液面で反射される反射波に比べて小
さい上に、通常、指向性筒33によってラック14上面
での反射波を遮っているのでほとんど受信されることは
無い。
【0046】上述した液面検知方法を用いることによ
り、以下のような効果を達成することができる。本実施
形態によれば、検体8液面以外、例えば、検体チューブ
13上端縁により影響を受けた検体8液面の位置を、容
器情報入力手段29によって入力された検体チューブ1
3上端縁高さの所定範囲と比較し、求めた位置が所定範
囲外であると判断されると、検体チューブ13上端縁や
ラック14上面等で反射した反射波を検体チューブ13
内の検体8液面からの反射波と誤判断しないように算出
結果は無視し、自動的に再測定する事ができる。
【0047】また、たとえ算出した検体8液面の位置が
所定範囲内であったとしても、予め入力されていた標準
波形と比較して異なっているようならば、算出した検体
8液面の位置を無視しつつ自動的に再測定を行うように
したので、検体8液面の位置から超音波検知プローブ2
1までの距離を測定できていないことを迅速に判断する
と共に、信頼できる結果も迅速に得ることができる。
【0048】さらに、標準波形を数通り入力しておくこ
とにより、サンプリングデータの波形の立ち上がりが異
常になだらかなもの、異常に急勾配のもの、また、ピー
ク値が異常に大きいもの、異常に小さいもの等の、異常
の有無を標準波形とサンプリングデータの波形とを比較
することにより迅速に判断することができる。
【0049】また、反射波が検体8液面に到達したこと
を、クロック毎にサンプリングした整流波形のA/D変
換値のピーク値で検体液面を判断するようにしたので、
反射波の大きさのバラツキによる影響を受けずに正確に
液面検知できる。しかも、検体チューブ13のような容
器の径や反射対象物の反射特性等を前入力する工程が不
要なので、種々異なる径の容器及び任意の液体に関して
安定した測定結果が得られる。
【0050】また、再測定を超音波の周波数を変換して
行なうように構成したことによって、複数反射波による
共鳴の影響を小さくした状態での測定ができるので、液
面検知方法に用いる装置の構成を簡単にすることができ
ると共に、余分なデータを削除する等の無駄な時間をか
けること無く、信頼できる測定を迅速に行うことができ
る。
【0051】なお、本発明は上述した実施形態に限定さ
れず、種々の変更が可能である。例えば、上述した実施
形態では、指向性筒33によって検体8液面以外からの
反射波の受信を少なくし、また、従来行われていたよう
に遮音板によって行なう例もあるが、これらが無くて
も、不要な信号を無視することができるので、検体8液
面以外からの反射波の影響を受けることなく実施形態と
同様な効果が得られる。
【0052】また、本実施形態の容器情報入力手段29
は、上述したセンサの代わりに、中央演算処理装置に容
器情報又は測定距離の所定範囲を入力するキーボード、
マウス、タッチパネルといったようなマンマシンインタ
ーフェイス入力装置等を適用することもできる。
【0053】また、本実施形態の液面検知方法では、分
析用の液体に検体を用いていたが、特にこれに限られる
ものではなく、例えば、試薬のような液体の液面検知に
も適用することができる。また、使用する容器の種類や
形状も任意に選択してもよい。
【0054】また、実施形態中では、ホストコンピュー
タを備えた装置として分注装置を例示して説明したが、
特にこれに限られるものではなく、例えば、検体に関す
る画像、光量変化等を測定して分析結果を出力するため
の分析結果出力装置や、分析動作全体を行なう自動分析
機であってもよい。
【0055】
【発明の効果】本発明は、超音波液面検知装置の構成を
複雑にすることなく、誤った液面検知を確実に防止する
ことができる。また、本発明は、再度、液面検知を要す
ると判断した場合に再液面検知を迅速に行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の超音波液面検知装置のブロック
図。
【図2】図1に示す中央演算処理装置内での処理に関す
るフローチャート。
【図3】図1に示す中央演算処理装置内での処理に関す
るフローチャート。
【図4】第1の液面検知方法の参照図。
【図5】第1の液面検知方法の参照図。
【図6】第2の液面検知方法の参照図。
【符号の説明】
8 検体 13 検体チューブ 14 ラック 20 超音波液面検知装置 21 超音波検知プローブ 22 中央演算処理回路 23 超音波発生器 24 アンプ部 25 整流回路 26 クロック発生器 27 A/Dコンバータ 28 メモリ 29 容器情報入力手段 30 分注装置 31 超音波発振器 32 超音波受信器 33 指向性筒

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分析用液体を収容した容器内の液面位置
    を超音波で検知する超音波検知手段を用い、 超音波検知手段による液面からの反射波を基に液面位置
    を測定する工程と、 容器情報に基づき定めた所定範囲を外部から入力する工
    程と、 前記測定工程で求めた液面位置と前記入力工程で入力し
    た所定範囲とを比較する工程とを備え、 求めた液面位置が前記所定範囲内にある場合、液面位置
    が測定できているものと判断し、 求めた液面位置が前記所定範囲外にある場合、液面位置
    が測定できていないものと判断することを特徴とする液
    面検知方法。
  2. 【請求項2】 液面位置が測定できているものと判断
    し、前記所定範囲内の反射波に複数の液面検出信号のピ
    ーク値が存在していた場合、複数の液面検出信号の中で
    最も大きいピーク値を液面からの反射波であると判別す
    ることを特徴とする請求項1記載の液面検知方法。
  3. 【請求項3】 分析用液体を収容した容器内の液面位置
    を超音波検知手段によって測定する液面検知装置を用
    い、 超音波検知手段で液面から反射波を測定する工程と、 前記測定工程で求めた反射波の波形と事前に求めていた
    標準波形とを比較する工程とを備え、 求めた反射波の波形が前記標準波形と異なっていると判
    別した場合、液面位置が測定できていないものと判断す
    ることを特徴とする液面検知方法。
  4. 【請求項4】 液面位置が測定できていないものと判断
    した時、超音波検知手段から発振する超音波の周波数を
    変更することにより、液面位置を測定したときと同じ位
    置で再度液面の測定を行うことを特徴とする請求項1又
    は3記載の液面検知方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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