JPH10332450A - 開式水路の流量演算回路 - Google Patents

開式水路の流量演算回路

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JPH10332450A
JPH10332450A JP9139000A JP13900097A JPH10332450A JP H10332450 A JPH10332450 A JP H10332450A JP 9139000 A JP9139000 A JP 9139000A JP 13900097 A JP13900097 A JP 13900097A JP H10332450 A JPH10332450 A JP H10332450A
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digital
analog
flow rate
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JP9139000A
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Ichiro Tomita
一郎 富田
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Ando Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 可変抵抗器による調整をなくし、開式水路の
流量を安定して求めることができる開式水路の流量演算
回路を提供する。 【解決手段】 切換スイッチ4は水位測定装置2が出力
する水位アナログ信号V 1と基準電圧V3と水位とに基づ
いて算出された流量信号V4と、これらの何れも信号も存
在しない零電位V2との内、何れか1つを選択的にアナロ
グ信号として出力し、A/D変換器6はこのアナログ信
号をディジタル変換して第1のディジタルデータとして
出力し、変換装置7は第1のディジタルデータを用いて
所定の演算を行い第2のディジタルデータを出力し、D
/A変換器8が第2のディジタルデータをアナログ変換
して流量信号V4を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自由水面を有す
る開式水路(開水路ともいう)の流量を測定する流量演
算回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は、従来技術による開式水路の流量
演算回路の概略構成を示すブロック図である。図5にお
いて51は開式水路、52は水位測定装置である。この
開式水路51は自由水面を有しており、水位測定装置5
2は開式水路51の水位haを測定し、この水位haに比
例した水位アナログ信号V1を出力する。
【0003】また55はオペアンプ(差動増幅器)であ
り、このオペアンプ55と抵抗R51とR55、そして
可変抵抗R61、R62とによって増幅回路を形成して
いる。ここで可変抵抗R61およびR62は、水位アナ
ログ信号V1を後述するA/D変換器3の入力レンジに
合わせる。
【0004】56はA/D(Analog/Digital)変換
器、57は変換装置、58はD/A変換器である。そし
て59はオペアンプであり、このオペアンプ59と抵抗
R53とR56、そして可変抵抗R63、R64とによ
っても増幅回路を形成している。ここで可変抵抗R63
およびR64は、D/A変換器58が出力するアナログ
信号である流量信号V4の出力レンジを調整する。
【0005】図5に示すA/D変換器56は、水位アナ
ログ信号V1を水位ディジタルデータに変換する。変換
装置57は、開式水路51における水位と流量との対応
を表す水位流量変換データを記憶した所定ビットのRO
M(Read Only Memory:読み出し専用記憶装置)を有
する。この変換装置57は、A/D変換器56によって
変換された水位ディジタルデータから、水位流量変換デ
ータに基づいて流量を求め、その流量に比例した流量デ
ィジタルデータを出力する。そしてD/A変換器58
は、流量ディジタルデータをアナログ信号に変換する。
【0006】上述したような開式水路51および水位h
aに対応する流量Qは、JIS B7553、JIS B
8032により規定されている。ここで示すような構成
において、水位測定装置52は開式水路51の水位ha
常時測定し、測定結果に比例した水位アナログ信号V1
出力する。この水位アナログ信号V1は、可変抵抗R6
1、R62によってレンジ変換された後に、A/D変換
器56により水位ディジタルデータへ変換され、変換装
置57に供給される。
【0007】変換装置57には、予め水位流量変換デー
タが記憶されている。このため、水位ディジタルデータ
によって示される水位に対応した流量が求められ、さら
にこの流量に比例した流量ディジタルデータが、D/A
変換器58に供給される。
【0008】D/A変換器58は、流量ディジタルデー
タをアナログ信号に変換するが、この流量信号はレンジ
合わせのために可変抵抗R63、R64によって調整さ
れ、流量信号V4として出力される。こうして得られた
流量信号V4は、開式水路51における単位時間当たり
の流量を表す信号として、流量演算回路の後段で利用さ
れる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このように、上述した
従来の開式水路の流量演算回路では、水位アナログ信号
1とA/D変換器6とのレンジ合わせのために、可変抵
抗R61、R62で調整する必要がある。同様に、D/
A変換器8のアナログ出力を流量信号V4とするため
に、可変抵抗R63、R64によるレンジ合わせという
調整も必要である。
【0010】即ち、可変抵抗で調整することにより、抵
抗R51、R55、R53およびR56と、オペアンプ
55、59と、そしてA/D変換器56、D/A変換器
58の各部品のばらつきによる誤差を打ち消すようにな
っている。しかしながら、温度変化による各部品の変動
に対しては、対策が施されていない。
【0011】従って、温度特性を考慮して、±100p
pm/℃の温度係数を有した抵抗R51、R53、R5
5およびR56を使用し、±200ppm/℃の温度係
数を有した可変抵抗R61〜R64を使用した場合、気
温が0℃〜40℃まで変化したとき、水位アナログ信号
1がA/D変換器56に供給されるまでに最大±1.2
%の誤差が生じる可能性がある。このとき同時に、D/
A変換器58の出力が流量信号V4として出力されるま
でに、最大で±1.2%の誤差が生じる可能性もある。
【0012】また、この他にもA/D変換器56あるい
はD/A変換器58等が有する温度変化による誤差も発
生し得る。即ち、装置全体の性能が温度特性によって左
右されることになる。
【0013】この発明は、このような背景の下になされ
たもので、可変抵抗器による調整をなくし、開式水路の
流量を安定して求めることができる開式水路の流量演算
回路を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1に記載の発明にあっては、開式水路の
水位を測定する水位測定手段と、前記開式水路の流量を
算出するための基準値信号を発生する基準値発生手段
と、前記水位測定手段が出力する水位信号と前記基準値
信号と前記水位とに基づいて算出された流量信号とこれ
らの何れも信号も存在しない接地電圧信号との内何れか
1つを選択的にアナログ信号として出力する選択手段
と、前記アナログ信号をディジタル変換して第1のディ
ジタルデータを出力するアナログ・ディジタル変換手段
と、前記第1のディジタルデータを用いて所定の演算を
行い第2のディジタルデータを出力するデータ変換手段
と、前記第2のディジタルデータをアナログ変換して前
記流量信号を出力するディジタル・アナログ変換手段と
を具備することを特徴とする。また、請求項2に記載の
発明にあっては、請求項1に記載の開式水路の流量演算
回路では、前記選択手段と前記アナログ・ディジタル変
換手段との間に前記アナログ信号を増幅する第1の増幅
手段が挿入されてなることを特徴とする。また、請求項
3に記載の発明にあっては、請求項1あるいは請求項2
の何れかに記載の開式水路の流量演算回路では、前記デ
ィジタル・アナログ変換手段が出力する前記流量信号を
増幅して出力し、且つ増幅された当該流量信号を前記選
択手段に供給する第2の増幅手段を具備することを特徴
とする。また、請求項4に記載の発明にあっては、請求
項1あるいは請求項2の何れかに記載の開式水路の流量
演算回路では、前記変換手段は、前記基準値信号と、前
記基準値信号を前記アナログ・ディジタル変換手段によ
ってディジタル変換した第1の補正データと、前記接地
電圧信号を前記アナログ・ディジタル変換手段によって
ディジタル変換した第2の補正データとに基づいて前記
水位信号を前記アナログ・ディジタル変換手段によって
ディジタル変換した第1のディジタルデータを補正する
ことを特徴とする。また、請求項5に記載の発明にあっ
ては、請求項4に記載の開式水路の流量演算回路では、
前記変換手段は、制御情報により前記選択手段を制御
し、前記第1の補正データと前記第2の補正データとを
算出し記憶することを特徴とする。また、請求項6に記
載の発明にあっては、請求項1あるいは請求項3の何れ
かに記載の開式水路の流量演算回路では、前記変換手段
は、前記基準値信号と、前記基準値信号を前記アナログ
・ディジタル変換手段によってディジタル変換した第1
の補正データと、前記接地電圧信号を前記アナログ・デ
ィジタル変換手段によってディジタル変換した第2の補
正データと、接地電圧を指示する第3の補正データと、
前記接地電圧を指示する第3の補正データをアナログ変
換しさらにディジタル変換した第4の補正データと、任
意の電圧を指示する第5の補正データと、前記任意の電
圧を指示する第2のディジタルデータをアナログ変換し
さらにディジタル変換した第6の補正データとに基づい
て前記水位信号を前記アナログ・ディジタル変換手段に
よってディジタル変換した第1のディジタルデータをさ
らに変換した第2のディジタルデータを補正することを
特徴とする。また、請求項7に記載の発明にあっては、
請求項6に記載の開式水路の流量演算回路では、前記変
換手段は、予め記憶された前記第3の補正データおよび
前記第5の補正データを出力するとともに制御情報によ
り前記選択手段を制御し、前記第1の補正データと前記
第2の補正データと前記第4の補正データと前記第6の
補正データとを算出し記憶することを特徴とする。
【0015】この発明によれば、選択手段は水位測定手
段が出力する水位信号と基準値信号と水位とに基づいて
算出された流量信号とこれらの何れも信号も存在しない
接地電圧信号との内何れか1つを選択的にアナログ信号
として出力し、アナログ・ディジタル変換手段はこのア
ナログ信号をディジタル変換して第1のディジタルデー
タとして出力し、データ変換手段は第1のディジタルデ
ータを用いて所定の演算を行い第2のディジタルデータ
を出力し、ディジタル・アナログ変換手段が第2のディ
ジタルデータをアナログ変換して流量信号を出力する。
このとき変換手段は、基準値信号と基準値信号をアナロ
グ・ディジタル変換手段によってディジタル変換した第
1の補正データと接地電圧信号をアナログ・ディジタル
変換手段によってディジタル変換した第2の補正データ
とに基づいて水位信号をアナログ・ディジタル変換手段
によってディジタル変換した第1のディジタルデータを
補正し、あるいは基準値信号と、基準値信号をアナログ
・ディジタル変換手段によってディジタル変換した第1
の補正データと接地電圧信号をアナログ・ディジタル変
換手段によってディジタル変換した第2の補正データと
接地電圧を指示する第3の補正データと接地電圧を指示
する第3の補正データをアナログ変換しさらにディジタ
ル変換した第4の補正データと任意の電圧を指示する第
5の補正データと任意の電圧を指示する第2のディジタ
ルデータをアナログ変換しさらにディジタル変換した第
6の補正データとに基づいて水位信号をアナログ・ディ
ジタル変換手段によってディジタル変換した第1のディ
ジタルデータをさらに変換した第2のディジタルデータ
を補正する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に、本発明について説明す
る。図1は、本発明の一実施の形態にかかる開式水路の
流量演算回路の構成を示すブロック図である。図1にお
いて、1は本実施の形態で流量の演算を行う対象となる
開式水路である。また2は、開式水路1内の水位を測定
する水位測定装置である。この開式水路1は自由水面を
有しており、水位測定装置2は開式水路1の水位ha
測定し、この水位haに比例した水位アナログ信号V1
出力する。
【0017】3は、本実施の形態において流量演算の基
準となる基準電圧V3を生成する基準電圧発生器であ
る。4は、切換スイッチである。この切換スイッチ4に
は、上述した水位アナログ信号V1と基準電圧V3の他
に、零電位V2と後述する本実施の形態における出力信号
である流量信号V4とが入力され、これらの内1つを選
択的に出力する。なおここでいう零電位とは、接地され
た状態等で電位が0であることを意味している。
【0018】5は、切換スイッチ4によって選択出力さ
れたアナログ信号を増幅する増幅器部である。この増幅
器部5は、オペアンプ5aとオペアンプ5aに負帰還を
与えるための抵抗R1、R2と、オフセット電圧を加え
るためのR5、R6およびR7とから構成されている。
【0019】なお増幅器部5の増幅度は、オペアンプ5
aのオープンループゲインならびに抵抗R1、R2の各
々の抵抗値によって決定されることは周知であるので、
詳細な説明は省略する。
【0020】6は、増幅器部5によって増幅されたアナ
ログ信号をディジタルデータに変換するA/D変換器で
ある。7は、A/D変換器6から入力されるディジタル
データに基づいて、出力すべき流量に対応したディジタ
ルデータを出力するとともに、上述した切換スイッチ4
を制御する制御データSCを出力する変換装置である。
【0021】この変換装置7はROM等を有しており、
このROMに書き込まれた変換テーブルや所定のデータ
(初期データ)や演算式に基づいたプログラムによっ
て、出力ディジタルデータおよび制御データSCの値を
決定する。また変換装置7はRAM(Random Access
Memory:随時読み書き可能記憶装置)も有しており、各
処理段階で生じる諸データを適宜記憶する。
【0022】8は、変換装置7が出力するディジタルデ
ータをアナログ信号に変換するD/A変換器である。9
は、D/A変換器8が出力するアナログ信号を増幅して
流量信号V4を出力する増幅器部である。この増幅器部
9は、オペアンプ9aとオペアンプ9aに負帰還を与え
るための抵抗R3、R4とから構成され、その増幅度は
上述の増幅器部5と同様に、オペアンプ9aのオープン
ループゲインならびに抵抗R3、R4の抵抗値によって
決定される。
【0023】以下に、本実施の形態の動作を説明する。
図2は、本実施の形態に電源を投入した直後の初期化処
理の動作手順を示すフローチャートである。この初期化
処理では、まず変換装置7によって0Vを意味するデー
タD0を出力し、増幅器部9からは流量信号V4として出
力する(ステップSa1)。このとき変換装置7は、制
御データSCによって切換スイッチ4に流量信号V4を選
択させ、A/D変換器6が出力するディジタルデータを、
1として記憶する(ステップSa2)。
【0024】次に変換装置7は、任意の何れかの電圧に
相当するデータD2を出力し、増幅器部9からは流量信号
4として出力する(ステップSa3)。このときも、切
換スイッチ4に流量信号V4を選択させ、A/D変換器6
が出力するディジタルデータをD3として記憶する(ス
テップSa4)。
【0025】図3は、本実施の形態の通常の処理におけ
る動作手順を示すフローチャートである。通常本実施の
形態では、まず変換装置7は制御データSCによって切換
スイッチ4に水位アナログ信号V1を選択させる(ステ
ップSb1)。ここで変換装置7は、A/D変換器6の
出力をデータXとして記憶する(ステップSb2)。
【0026】次に変換装置7は、制御データSCによっ
て切換スイッチ4に零信号V2を選択させる(ステップ
Sb3)。ここで変換装置7は、A/D変換器6の出力
をデータD4として記憶する(ステップSb4)。
【0027】さらに変換装置7は、制御データSCによ
って切換スイッチ4に基準電圧V3を選択させる(ステ
ップSb5)。この場合変換装置7は、A/D変換器6
の出力をデータD5として記憶する(ステップSb
6)。
【0028】この後変換装置7は、上述した基準電圧V
3、水位測定装置2の出力が0の場合のA/D変換器6の
出力に相当するデータD4、そして水位測定装置2の出力
が基準電圧V3である場合に、A/D変換器6が出力する
データD5に基づいて、実際に水位測定装置2が測定した
結果であるデータXを補正し、補正水位を求める(ステ
ップSb7)。以下に、これについて説明する。
【0029】図4は、図1に示す開式水路の流量演算回
路の等価回路であり、本実施の形態が通常の処理状態で
ある場合の各部のデータが示す値の様子を説明するため
の説明図である。なお、この図4に示す“入力”は水位
アナログ信号V1を示し、“出力”は流量信号V4を示し
ている。
【0030】図4に示すように、増幅器部5は Y=a+bX ・・・(1) という特性を有している。ここで、aは増幅器部5のオ
フセットを示し、bは増幅器部5のゲインを示してい
る。
【0031】そこで、上述のステップSb4におけるD
4およびステップSb6におけるD5は、各々次のように
求められる。 D4=a+b・V2 ・・・(2) D5=a+b・V3 ・・・(3)
【0032】そして上述の式(2)、式(3)およびV
2=0から、次の式も成り立つ。 a=D4 ・・・(4) b=(D5−D4)/V3 ・・・(5)
【0033】この式(4)および式(5)から、増幅器
部5への入力Xと出力Yとの関係は、次式のように求め
られる。 Y=(X−D4)・V3/(D5−D4) ・・・(6)
【0034】このように、水位測定装置2が測定した結
果であるデータXが補正され、補正水位データYが求め
られる。この後変換装置7は、この補正水位データYに
基づいて水位流量変換を行って流量Y'を算出する(ス
テップSb8)。
【0035】ところで図4に示す増幅器部9は、上述の
増幅器5と同様に、 Y'=a'+b'X' ・・・(7) という特性を有している。ここでも、a'は増幅器部9
のオフセットを示し、b'は増幅器部9のゲインを示し
ている。
【0036】そこで、上述のステップSa2におけるD
1およびステップSa4におけるD3は、各々次のように
求められる。 D1=a+b・(a'+b'・D0) ・・・(8) D3=a+b・(a'+b'・D2) ・・・(9)
【0037】また、上述の式(4)、式(5)、式
(8)ならびに式(9)から、次式も成り立つ。 a'=(D3−D4)・V3/(D5−D4) −(D3−D1)・V3・D2/(D2−D0)・(D5−D4) ・・・(10) b'=(D3−D1)・V3/(D2−D0)・(D5−D4) ・・・(11)
【0038】上述の式(10)および式(11)から、
増幅器9への入力X'と出力Y'との関係は、次式のよう
に求められる。 X'=(D2−D0)・(D5−D4)・Y'/(D3−D1)・V3 −(D3−D4)・(D2−D0)/(D2−D1)+D2 ・・・(12)
【0039】このように式(12)によれば、求められ
た流量であるデータY'が補正され、補正流量データX'
が求められる。即ち変換装置7は、式(12)に基づい
て流量データY'を補正し(ステップSb9)、この補正
流量データX'をD/A変換器8に供給する(ステップ
Sb10)ことで、増幅器部9からは補正された流量信
号V4が出力される。
【0040】ここで変換装置7は、切換スイッチ4に流
量信号V4を選択させ(ステップSb11)、このときA
/D変換器6が出力するディジタルデータを、D3とし
て記憶し直し(ステップSb12)、ステップSb1の
処理に戻る。
【0041】上述の測定サイクルを簡単に説明すると、
以下のようになる。式(4)および式(5)から、抵抗
R1、R2、R5、R6およびR7、オペアンプ5a、
ならびにA/D変換器6の各部品の特性のばらつきによ
るオフセットaとゲインbのばらつきとを補正し、実際
に切換スイッチ4に入力された信号を得ることができ
る。
【0042】同様に式(10)および式(11)から、
抵抗R3およびR4、オペアンプ9a、ならびにD/A
変換器8の各部品の特性のばらつきによるオフセット
a'とゲインb'のばらつきとを補正し、任意の流量信号
を出力するためにD/A変換器8へ供給するデータを得
ることができる。
【0043】次に、式(6)により得た水位データを水
位流量に変換し、式(12)により補正した流量出力値
を示すデータD2を求め、このデータD2をこのA/D変
換器6へ出力する。次に、切換スイッチ4で流量信号V4
を選択し、変換装置7はA/D変換後のデータD3を記
憶する。
【0044】以上説明したような通常の測定サイクルを
繰り返し、逐次データD4、D5、D 2およびD3を更新す
ることにより上述の式(4)、式(5)、式(10)お
よび式(11)が更新される。従って、使用部品の温度
特性、経年変化による特性の変化を随時補正することと
なる。
【0045】以下に、本実施の形態による具体的な動作
例を示す。なおここでは、A/D変換器6に12Bit
±10VバイポーラA/Dを使用し、D/A変換器8に
12Bit±5VバイポーラD/Aを使用した場合を例
に挙げて説明する。
【0046】まず図1に示す構成に、水位アナログ信号
として0〜8Vのレンジの信号を入力する。ここで増幅
器部5は、オフセット電圧−1V程度を加算し、ゲイン
−1倍程度になるように、抵抗R1、R2、R5、R6
およびR7を設定する。
【0047】一方増幅器部8は、オフセット電圧0V、
ゲイン−2.27倍程度になるように抵抗R3およびR
4を設定する。このような場合、水位信号が0Vのとき
には流量信号が0V、また水位信号が8Vのときには流
量信号が10Vとなるように、D/A変換器8へデータ
が出力される。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、選択手段は水位測定手段が出力する水位信号と基準
値信号と水位とに基づいて算出された流量信号とこれら
の何れも信号も存在しない接地電圧信号との内何れか1
つを選択的にアナログ信号として出力し、アナログ・デ
ィジタル変換手段はこのアナログ信号をディジタル変換
して第1のディジタルデータとして出力し、データ変換
手段は第1のディジタルデータを用いて所定の演算を行
い第2のディジタルデータを出力し、ディジタル・アナ
ログ変換手段が第2のディジタルデータをアナログ変換
して流量信号を出力する。このとき変換手段は、基準値
信号と基準値信号をアナログ・ディジタル変換手段によ
ってディジタル変換した第1の補正データと接地電圧信
号をアナログ・ディジタル変換手段によってディジタル
変換した第2の補正データとに基づいて水位信号をアナ
ログ・ディジタル変換手段によってディジタル変換した
第1のディジタルデータを補正し、あるいは基準値信号
と、基準値信号をアナログ・ディジタル変換手段によっ
てディジタル変換した第1の補正データと接地電圧信号
をアナログ・ディジタル変換手段によってディジタル変
換した第2の補正データと接地電圧を指示する第3の補
正データと接地電圧を指示する第3の補正データをアナ
ログ変換しさらにディジタル変換した第4の補正データ
と任意の電圧を指示する第5の補正データと任意の電圧
を指示する第2のディジタルデータをアナログ変換しさ
らにディジタル変換した第6の補正データとに基づいて
水位信号をアナログ・ディジタル変換手段によってディ
ジタル変換した第1のディジタルデータをさらに変換し
た第2のディジタルデータを補正するので、可変抵抗器
による調整をなくし、開式水路の流量を安定して求める
ことができる開式水路の流量演算回路が実現可能である
という効果が得られる。
【0049】即ち、例えば従来の流量演算回路では、負
帰還抵抗(図5ではR51、R62、R53、R64)
の精度や温度特性、同様にA/D変換器およびD/A変
換器の精度や温度特性、そしてオペアンプオフセット温
度特性等が、誤差要因として考えられる。
【0050】本発明による回路を用いることにより、負
帰還抵抗(図1ではR1、R2、R3、R4、R5、R
6、R7)の精度、A/D変換器およびD/A変換器の
温度特性をキャンセルできる。
【0051】この場合、基準電源の精度や温度特性が新
たに誤差要因として加わることになる。これについて、
例えば従来の精度と比較した場合、従来技術の誤差要因
の一部である抵抗や可変抵抗の温度特性による影響のみ
を考えただけでも、上述と同様に気温が0℃〜40℃ま
で変化した場合、A/D変換前に±1.2%、D/A変換
後に±1.2%の誤差が現れる恐れがある。
【0052】これが本発明によると、新たに誤差要因と
して考えられるものは基準電源の精度だが、無調整を考
えた場合、一般的な部品を使用しても±0.5%程度の範
囲に収まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態にかかる開式水路の流
量演算回路の構成を示すブロック図である。
【図2】 同実施の形態に電源を投入した直後の初期化
処理の動作手順を示すフローチャートである。
【図3】 同実施の形態の通常の処理における動作手順
を示すフローチャートである。
【図4】 図1に示す開式水路の流量演算回路の等価回
路であり、本実施の形態が通常の処理状態である場合の
各部のデータが示す値の様子を説明するための説明図で
ある。
【図5】 従来技術による開式水路の流量演算回路の概
略構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 開式水路 2 水位測定装置(水位測定手段) 3 基準電圧発生器(基準値発生手段) 4 切換スイッチ(選択手段) 5 増幅器部(第1の増幅手段) 6 A/D変換器(アナログ・ディジタル変換手段) 7 変換装置(データ変換手段) 8 D/A変換器(ディジタル・アナログ変換手段) 9 増幅器部(第2の増幅手段) V1 水位アナログ信号(水位信号) V2 零電位(接地電圧信号) V3 基準電圧(基準値信号) V4 流量信号

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開式水路(1)の水位を測定する水位測
    定手段(2)と、 前記開式水路の流量を算出するための基準値信号(V3)
    を発生する基準値発生手段(3)と、 前記水位測定手段が出力する水位信号(V1)と前記基準
    値信号と前記水位とに基づいて算出された流量信号(V
    4、Y')とこれらの何れも信号も存在しない接地電圧信
    号(V2)との内何れか1つを選択的にアナログ信号
    (X)として出力する選択手段(4)と、 前記アナログ信号をディジタル変換して第1のディジタ
    ルデータ(Y)を出力するアナログ・ディジタル変換手
    段(6)と、 前記第1のディジタルデータを用いて所定の演算を行い
    第2のディジタルデータ(X')を出力するデータ変換手
    段(7)と、 前記第2のディジタルデータをアナログ変換して前記流
    量信号を出力するディジタル・アナログ変換手段(8)
    とを具備することを特徴とする開式水路の流量演算回
    路。
  2. 【請求項2】 前記選択手段と前記アナログ・ディジタ
    ル変換手段との間に前記アナログ信号を増幅する第1の
    増幅手段(5)が挿入されてなることを特徴とする請求
    項1に記載の開式水路の流量演算回路。
  3. 【請求項3】 前記ディジタル・アナログ変換手段が出
    力する前記流量信号を増幅して出力し、且つ増幅された
    当該流量信号を前記選択手段に供給する第2の増幅手段
    (9)を具備することを特徴とする請求項1あるいは請
    求項2の何れかに記載の開式水路の流量演算回路。
  4. 【請求項4】 前記変換手段は、 前記基準値信号と、 前記基準値信号を前記アナログ・ディジタル変換手段に
    よってディジタル変換した第1の補正データ(D5)と、 前記接地電圧信号を前記アナログ・ディジタル変換手段
    によってディジタル変換した第2の補正データ(D4)と
    に基づいて前記水位信号を前記アナログ・ディジタル変
    換手段によってディジタル変換した第1のディジタルデ
    ータを補正することを特徴とする請求項1あるいは請求
    項2の何れかに記載の開式水路の流量演算回路。
  5. 【請求項5】 前記変換手段は、 制御情報(SC)により前記選択手段を制御し、 前記第1の補正データと前記第2の補正データとを算出
    し記憶することを特徴とする請求項4に記載の開式水路
    の流量演算回路。
  6. 【請求項6】 前記変換手段は、 前記基準値信号と、 前記基準値信号を前記アナログ・ディジタル変換手段に
    よってディジタル変換した第1の補正データと、 前記接地電圧信号を前記アナログ・ディジタル変換手段
    によってディジタル変換した第2の補正データと、 接地電圧を指示する第3の補正データ(D0)と、 前記接地電圧を指示する第3の補正データをアナログ変
    換しさらにディジタル変換した第4の補正データ(D1)
    と、 任意の電圧を指示する第5の補正データ(D2)と、 前記任意の電圧を指示する第2のディジタルデータをア
    ナログ変換しさらにディジタル変換した第6の補正デー
    タ(D3)とに基づいて前記水位信号を前記アナログ・デ
    ィジタル変換手段によってディジタル変換した第1のデ
    ィジタルデータをさらに変換した第2のディジタルデー
    タを補正することを特徴とする請求項1あるいは請求項
    3の何れかに記載の開式水路の流量演算回路。
  7. 【請求項7】 前記変換手段は、 予め記憶された前記第3の補正データおよび前記第5の
    補正データを出力するとともに制御情報により前記選択
    手段を制御し、 前記第1の補正データと前記第2の補正データと前記第
    4の補正データと前記第6の補正データとを算出し記憶
    することを特徴とする請求項6に記載の開式水路の流量
    演算回路。
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