JPH10331764A - 冷媒液用電磁ポンプの製造方法 - Google Patents
冷媒液用電磁ポンプの製造方法Info
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- JPH10331764A JPH10331764A JP9141498A JP14149897A JPH10331764A JP H10331764 A JPH10331764 A JP H10331764A JP 9141498 A JP9141498 A JP 9141498A JP 14149897 A JP14149897 A JP 14149897A JP H10331764 A JPH10331764 A JP H10331764A
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Abstract
つその作業性、信頼性および経済性を高める冷媒液用電
磁ポンプの製造方法を提供する。 【解決手段】 一端に流入接手(12)を他端に吐出接手(1
3)をそれぞれ有する電磁ポンプの管柱シリンダ(21)内
に、戻しばね(17)と補助ばね(18,16) の間に逆止弁を内
蔵した電磁プランジャ(22,23) が嵌装されている。流入
接手と吐出接手の少なくとも一方の接手側と補助ばねと
の間で、前記接手の流入口または吐出口より挿入される
押桿(51)に係止当接する突出部分をその中心穴の周面に
有するばね受座金(31,32) を押桿により押圧して、補助
ばねと戻しばねを他方の側の接手方向に圧縮偏位させる
ことにより、ばね受座金を管柱シリンダの一端と接手と
の接合部から乖離させた状態に保った上で、接合部をろ
う付けまたは溶接固定する。
Description
吸収式冷房機などにおける比較的高度な真空環境内で循
環する冷媒液用電磁ポンプの製造方法に関する。
術には、さきに本願出願人らが提案した特開平8-145504
号公報に開示されたもの、特願平7-320710号ならびに特
願平8-130155号によるものがある。これらの先行技術の
冷媒液用電磁ポンプの構成およびその一般的な作用など
については、それぞれの明細書に記載されている通りで
あるから、ここに再びその説明を繰り返すことは省略す
るが、本発明が特に前記特願平8-130155号における問題
点を解決した前記電磁ポンプ自体およびその製造方法で
あるので、まずこの先行技術についてその概要を説明す
る。
願人がさきに提案した技術は、その明細書に記載の説明
通り、流入および吐出接手や第一ならびに第二の環状磁
路の材料費および加工費を節減すると共に、内部の気密
性を保ってこれらを管柱シリンダと固定封止するための
ろう付けや溶接箇所を、前記管柱シリンダの内部におけ
る第一および第二電磁プランジャの摺動往復位置を避け
て乖離させることにより、ろう付けや溶接時に発生する
酸化被膜や変形ひずみが前記電磁プランジャの作動を阻
害することにより起こる冷媒液の流量特性の低下を防止
できるように構成して、気密性高く低コストをねらった
特に吸収式冷房機など高度真空環境内で冷媒液などを循
環させる電磁ポンプである。
滑装置の潤滑油を圧送供給用として、本願発明者等が初
めて1960年代に市場に提供してから久しいが、在来から
この場合には、O リングなど合成ゴムや合成樹脂製のシ
ール部材の使用が一般的であった。このような場合に
は、ポンプの内圧によってO リングなどのシール部材が
押圧されて気密ならびに油密性を増し、耐久性も大であ
る。
度真空環境内でしかも低温になると、このようなシール
部材では収縮や硬化することによってシール性や耐久性
が悪化して気密、水密保持に信頼性がない。それ故、一
般に冷凍機関係では、上記欠点がなく、しかも機械的強
度のあるろう付けや溶接によって接合部の気密、水密を
保つことが通例である。
の先行技術においては、その図1、図2の(a)、
(b)について明細書記載の通り、第一、第二両電磁プ
ランジャの往復作動装置は管柱シリンダと流入および吐
出接手とのろう付けまたは溶接位置より離れているの
で、前記熱の影響を受けにくく、したがって前記弊害は
避けられるが、第一および第二両補助ばねのそれぞれ一
方の側の端末座がその全周にわたって加熱される。その
ために鈍されてへたり座屈を生じて、これが電磁プラン
ジャと管柱シリンダ間の側圧摺動摩擦抵抗を増して、電
磁プランジャの往復運動を阻害し、ポンプの吐出性能を
劣化させるのみならず、前記第一および第二補助ばねの
耐久性を減殺する重大な欠陥発生の要因となる。
めには、冷却水の注入設備や防水、防滴手段等の設備費
用が増大する一方、ろう付けや溶接時の熱損失も大きな
ものとなる。本発明は、これらの弊害や損失を排除し
て、気密、水密性と機械的な強度を確実に保持しかつそ
の作業性、信頼性および経済性を高める製造手段を得る
ことを目的とし、その課題とする。
めには、特に吸収式冷房機などの高度真空環境内を冷媒
液を循環させるような本発明に係る冷媒液用電磁ポンプ
は、すなわち電磁コイルの軸心縦貫孔に挿嵌され、その
一端部位に流入接手と他端部位に吐出接手とをそれぞれ
接続する管柱シリンダ内に、戻しばねと補助ばねとの間
で、逆止弁を内蔵した電磁プランジャが圧支されて摺動
往復自在に嵌装された容積形貫流ポンプにおいて、本発
明により、前記流入およびもしくは吐出の少なくとも一
方の接手側と前記補助ばねとの間で、前記接手の流入口
もしくは吐出口より挿入された押桿に係止当接する突出
部分をその中心穴の内周面に設けたばね受座金を前記押
桿により押圧して、補助ばねと戻しばねとを他方の側の
接手方向に圧縮偏位させて、ばね受座金を前記管柱シリ
ンダの一端部位と接手との接合部から乖離させた状態に
保った上、前記接合部をろう付けもしくは溶接して固定
することを特徴とする製造方法によればよい。
容積形貫流ポンプにおいて、本発明により、前記流入お
よびもしくは吐出の少なくとも一方の接手側と前記補助
ばねおよびもしくは戻しばねとの間に中心穴を有するば
ね受座金を備え、このばね受座金を介して前記一方の接
手側の流入口もしくは吐出口から、段付き鍔部と開き爪
とを有するチャックを備えた押桿を挿入押圧して、補助
ばねと戻しばねとを他方の側の接手方向に圧縮偏位させ
て、ばね受座金を前記管柱シリンダの一端部位と接手と
の接合部から乖離させた状態を保った上、前記接合部を
ろう付けもしくは溶接して固定することを特徴とする製
造方法によればよい。
により詳細に説明する。図1は、本発明の電磁ポンプの
一つの実施の形態を一部断面して示した縦断面図であ
る。図1の電磁ポンプにおいて、電磁コイル24の軸心
縦貫孔にそれぞれ逆止弁42、43を内蔵し、それらの
中間に戻しばね17を、そして互いの他端に第一および
第二補助ばね18、16を介してタンデムに圧支挟設さ
れた第一および第二電磁プランジャ22、23が管柱シ
リンダ21内に摺動往復自在に嵌装されている。管柱シ
リンダ21の流入側に流入口10を有する流入接手12
が、吐出側には吐出口11を有する吐出接手13がそれ
ぞれ嵌着され、そしてその接合部においてろう付けまた
は溶接Wによって固定されかつ前記非磁性体をもってな
る管柱シリンダ21の内部に気密を保つように封止され
る。
8の一端部と逆止弁42ならびに第一電磁プランジャ2
2との間および戻しばね17の一端部と逆止弁43なら
びに第二電磁プランジャ23との間にそれぞれ介設した
中心穴を有するばね座金である。また、流入接手12側
と第一補助ばね18の他端部との間には、穴径寸法d1
の中心穴をもつばね受座金31を、そして吐出接手13
側と第二補助ばね16の一端部との間には、穴径寸法d
2 の中心穴をもつばね受座金32をそれぞれ介設してい
る。
二環状磁路14、15は非磁性体からなる環状のスペー
サ35と36を介して環状磁路20と共に外嵌積層しか
つ電磁コイル24の軸心縦貫孔に挿嵌される。そして上
記環状磁路14、15、スペーサ35、36、環状磁極
20の何れかもしくはその複数のものが管柱シリンダ2
1の所定の位置に低温でろう付け可能な軟ろう付けもし
くは接着剤などで固定される。前記第二環状磁路15に
嵌装したスナップリング(軸用C形止め輪34)などを
介して外枠継鉄25が下板28に複数のねじ29をもっ
て螺締結されることによって磁気座金26、27に挟ま
れた電磁コイル24が挟着固定されている。図2に示す
ように、電磁コイル24は環境の温度変化、特に低温時
の結露によっての絶縁破壊不良を防止するために、合成
樹脂などによる絶縁モールド部37をもってそのリード
線38の取付基部もしくは防水形の端子と共に外装保護
される。
24への断続パルス状電流の付勢によってポンプ作用を
なす容積型貫流ポンプである。以下、その作用について
述べる。電磁コイル24が付勢されると、周期中の導通
時に、電磁コイル24の軸心上で戻しばね17を介して
対向する第一および第二の電磁プランジャ22、23
が、電磁コイル24の軸心上の中心点の方へ引かれるソ
レノイド引力と、前記中心点外周付近で管柱シリンダ2
1に所定位置で外嵌固定された環状磁極20の両端部と
前記両電磁プランジャとのそれぞれ磁気空隙を埋めてパ
ーミアンスを増大させる空隙引力とによって、前記戻し
ばね17を圧縮して前記中心点の方向に移動する。この
往行程において、第一電磁プランジャ22に備えた逆止
弁2は押し上げる流体の流動圧力によって閉じて、第一
電磁プランジャ22の移動した容積の流体は第二電磁プ
ランジャ23に備えた逆止弁43を開成して吐出口から
吐出される。同時に、管柱シリンダ21内には等量の流
体が流入する。この行程では、第二電磁プランジャ23
の移動による容積変化は差引ゼロであり、したがって吐
出側への流出量はない。
中の非導通期間には、磁気吸引力が消滅減衰するから、
戻しばね17の反発力によって前記両電磁プランジャ2
2、23は元の静止位置に復帰しようとする復行程の移
動がある。この復行程において、第二電磁プランジャ2
3に備えた逆止弁43は流動圧力によって閉じて、第二
電磁プランジャ23の容積変化量の流体を吐出口から吐
出する。この行程では、第一電磁プランジャ2に備えた
逆止弁42は開口して、両電磁プランジャ22、23の
容積変化量の和の流体が管柱シリンダ21内に流入す
る。
出するポンプ作用が営まれ、要するに理論的には電磁コ
イル24を付勢するパルス電流の周期ごとの吐出回数と
吐出量は倍増する。前記両電磁プランジャ22、23に
それぞれ内蔵した逆止弁42、43は図示したようなダ
ックビル弁であるが、合成ゴムや合成樹脂で成型した他
の例えばフラット弁およびこれと係合する弁座との組み
合わせでも本発明の場合にはこれを採用できる。
電磁プランジャ22、23は、その摺動往復作動位置に
は、管柱シリンダに歪みを与えたり、酸化被膜をその内
面に残すような高温ろう付けや溶接箇所がないので、円
滑に作動して、ポンプの吐出性能を阻害したり変動を与
えたりするおそれが全くない。そして、ポンプ内部、す
なわち管柱シリンダ21内は、流入接手と吐出接手の接
合部2箇所のみがろう付けや溶接によって完全に封止れ
ているので、外部に対する気密が保持され、漏洩のおそ
れがない。
イル24に断続パルス状電流、すなわち交流半波整流電
流もしくはこれを位相制御した電流、或いは直流電流の
周波数または周期中のデューテイ比を変換するなどの方
法をもってした電流を付勢することによってポンプの出
力を制御するものである。流入接手12と吐出接手13
とはそれぞれ金属配管のろう付け溶接によって接続さ
れ、電磁ポンプ1は横置きに設置されて水平対向式電磁
プランジャポンプとして使用されることが多い。
シリンダ21内にばね受座金32、第二補助ばね16、
第二電磁プランジャ23、ばね座金45、戻しばね1
7、第一電磁プランジャ22、ばね座金44、第一補助
ばね18およびばね受座金31(以下これらの部材を総
称して単に積層封入部材と称する)を順次積層して、前
記管柱シリンダの両端にそれぞれ嵌合する吐出接手13
と流入接手12との間に封止されるのである。
入接手12とが電磁コイル24の軸心縦貫孔を挿入通過
可能にしてあれば、W2 とW1 で示すようなろう付けや
溶接を実施後にポンプを組み立てることも可能である。
管柱シリンダに外嵌する第一もしくは第二環状磁極1
4、15等を低温のいわゆる軟ろうによってろう付けす
るときは、前記W1 、W2 のろう付けもしくは溶接以前
に行なえばよい。
も加熱によって磁性材料の透磁率などの磁気特性を損じ
るおそれがあるので、特に環状磁極20は軟ろう付けも
避けた方がよい。スペーサ35ならびに36は非磁性体
でなければならないから、その何れかを非磁性体の金属
材料をもってし、これを管柱シリンダ21に軟ろう付け
してもよく、他をエンジニヤリングプラスチック製とす
ることもよい。
ダ付けの場合のように管柱シリンダ21の熱変形や酸化
被膜の発生による電磁プランジャの作動を阻害するおそ
れはない。前記第一および第二環状磁路14、15、ス
ペーサ35、36を接着剤をもって管柱シリンダ21の
所定位置に接着固定する場合は、前記W1 、W2 のろう
付けや溶接処理後でもよい。前述した軟ろう付けや接着
剤によっての所定位置に固定する場合は、気密、水密の
保持でもなく、機械的強度もさほど必要としないから、
高価なろう付けや溶接の必要はない。
リンダ21と吐出および流入接手13、12とのろう付
けもしくは溶接するW2 、W1 の位置には、第二ならび
に第一補助ばね16、18のそれぞれの端末座があるた
めに、この組み込みの状態で作業するときは前記ばねの
端末座およびその付近が全周にわたって加熱されて焼鈍
され、そのためへたり、座屈することで、両電磁プラン
ジャ23、22が管柱シリンダ21との間に側圧による
摺動摩擦抵抗を増大させて、その往復作動を阻害し、ポ
ンプの吐出能力を減殺するのみならず、前記両補助ばね
の耐久性を劣化させる重大な欠陥を招来する。
用の増大や熱損失も大きい。この弊害や損失を排除して
本発明の目的を果たす手段の一実施の形態を先ず図3に
よって説明する。図3は、その一部断面を示す拡大説明
図である。まず、管柱シリンダ21と吐出接手13とを
W2 で示すようにろう付けもしくは溶接して、センタ受
け部56を備えた接手止転把57内に図のように挿嵌す
る。
の一端要部に備えたセンタ台金59のセンタ部58に回
動自在に支持されるようになっている。管柱シリンダ2
1内には、さきに述べた積層封入部材が順次積層され、
管柱シリンダ21の他端部には流入接手12を軽く圧入
することで封止されている。流入接手12の内径D1 を
有する流入接手10には、センタ受付き撮み50を備え
た押桿51が挿入され、その先端部位の段付の嵌挿部5
2がばね受座金31の内径d1 を有する中心穴に嵌挿さ
れて、前記センタ受付き撮み50を流入接手12の端部
まで押しつけることによって、ばね受座金31を介して
第一補助ばね18、戻しばね17、第二補助ばね16を
撓ませ、前記積層封入部材は吐出接手13の側に偏位
し、もちろん第一補助ばね18の流入接手12側の端末
座も前記W1 の位置から大きく乖離し、センタ受付き撮
み50は台枠60のコの字形の他端要部にねじ部55を
もって螺合し、転把54を有するセンタ部53により回
動自在に押圧支持され、前記乖離した状態を維持させ
る。
がらW1 の位置の全周にわたってろう付けもしくは溶接
を行なう。このような方法で行なえば、前述した弊害を
排除することができる。前記ばねの端末座がW1 の位置
から乖離しているので、冷却は濡れ雑巾の類で要部を覆
って注水することでも充分可能となり、その設備も簡単
で費用が嵩まない。
を流入口の内径D1 よりも小径にしなくては、押桿の端
部に係止当接しないのであるが、この内径d1 が小であ
ることは、特に流入液の流動抵抗が増加して流入量の低
下となり、したがって吐出量も低下して不利である。そ
れ故、吐出圧力を有する吐出接手13の吐出口11側で
その内径D2 よりも小径のd2 の中心穴をもつばね受座
金32側にW2 のろう付けもしくは溶接するのにこの方
法を選び、前記W1 のろう付けもしくは溶接を先に行な
うことがよい場合がある。
13が共に電磁コイル24の軸心縦貫孔に挿入不能なほ
ど、その外径が大きい場合には、電磁コイル24に先ず
管柱シリンダ21を挿入後に流入および吐出接手12、
13のW1 、W2 を交互にろう付けもしくは溶接処理し
なくてはならないことになるので、前記両ばね受座金3
1、32の中心穴の内径d1 とd2 をそれぞれ前記した
D1 とD2 の寸法よりも小さくする必要がある。
絶縁モールド部37は冷却水に対する絶縁保護に好都合
である。また、前記中心穴の内径d1 、d2 を両接手の
流入口および吐出口の内径D1、D2 より大きな寸法に
とり、中心穴の内側に複数個例えば3箇所の爪状の突出
部分を設けて、前記押桿に係止当接する方法もある。こ
の場合には、前記流入口10と吐出口11の断面積と同
等以上のばね受座金31、32の中心穴の面積を得るこ
とができて、流動抵抗を増大させることはないように思
われるが、中心穴の内側に突出部分があると、液体の通
過時に渦流や乱流を生じ、吐出流量の低下や騒音発生の
要因となる。
複数の小孔や簀子状、網目状の流路を設けたものは、ば
ね16、17、18の反発力に打ち勝つ力で押桿51を
押圧するので、その変形、破損のおそれがあり、かつ流
動抵抗の増加、前記渦流、乱流による吐出量の低下と騒
音の発生の要因となる。なお、図のようにばね受座金3
1、32の中心孔の径d1 およびd2 が流入口10と吐
出口11のそれぞれの内径寸法D1 およびD2 よりも各
小さいことは、それぞれの接手の流入口10もしくは吐
出口11より挿入する押桿51の先端部位の嵌挿部52
に係止当接する突出部分をその中心穴の内側に全周にわ
たって設けたものであることを意味する。
タ部53と58との間に懸架させる管柱シリンダ21な
どの部材は縦、横何れの向きに置くことも差し支えな
い。さらに、センタ部53を転把54を回動してねじ部
55により、前記センタ部53をセンタ受付き撮み50
に押しつけまたは開離移動させる方法に変えて、リンク
機構によるいわゆるトッグルレンチや空気圧シリンダの
ピストン機構によるものであってもよい。
の断面積、すなわちそれぞれの内径D1 およびD2 に比
較して前記ばね受座金31および32の中心穴の径d1
およびd2 の寸法を同等にして流動抵抗を増加させない
方法として図4、図5に示す本発明の他の実施の形態が
ある。図4はこの実施の形態を示す一部縦断面拡大説明
図であり、図5は図4のA−A視チャック部分、すなわ
ち開き爪穴止治具のスリット部分を示す説明図である。
爪76の嵌挿部を備え、他端部の鍔75と一体の押桿7
1の貫通孔77に挿入されかつ前記先端部の貫通孔77
に備えたテーパー穴77aに係合する引桿74のテーパ
ー部74aが、前記鍔75との間に座金79を介してセ
ンタ受撮み80にねじ部78をもって螺合している開き
爪穴止治具70である。
ば3箇所のスリット73を有するコレットチャックの部
類に属する、いわゆる穴用の開きチャックである。段付
鍔部72、開き爪76、テーパー穴77aとこれに係合
する前記引桿74のテーパー部74aの当接部分の表層
は硬化処理をする等の耐磨耗措置がなされる。
めると、窄まり、その段付鍔部72の外側径も流入口1
0の内径寸法D1 よりも小さくなり、この流入口10へ
の押桿71の挿入は容易である。この挿入後、センタ受
撮み80を回動してねじ部78を締めると、引桿74が
センタ受撮み80の方に引かれ、テーパー穴77aを拡
げることで、段付鍔部72も開き爪76と共に開いてば
ね受座金31のd1 の内径を有する中心穴に嵌挿されか
つその段付鍔部72によって係止当接してこのばね受座
金31を押圧することができる。W1 のろう付けもしく
は溶接後には、センタ受撮み80を弛めると、前述した
通り押桿71はばね受座金31の中心穴はもちろん、流
入口10からも容易に挿脱できる。
り、その他の操作および図示する符号の説明は図3の場
合と同様である。なお、開きチャック作用をする前記各
部材は、ろう付けもしくは溶接の加熱の影響によって鈍
ってばね作用の反発力を失ったり、耐磨耗性を減じるこ
とのないようにテンパー温度が比較的高温の特殊鋼をも
って構成する必要がある。
は吐出接手12、13側にねじ止め、掛け金止め、挟み
止めなどの手段で装着可能の場合には、図3に示すよう
な両センタ部53と58との間に懸架せずに、接手止転
把57とセンタ台金とを一体にして台枠60のコの字形
の一端に軸嵌合させて回動自在にしたものに、吐出もし
くは流入接手13、12を載置して、ろう付けもしくは
溶接することも差し支えない。
磁ポンプの製造方法は、前述の実施の形態における管柱
シリンダ内に二つの電磁プランジャをタンデムに積層す
る場合に限らず、一個の電磁プランジャを補助ばねと戻
しばねとの間に圧支した場合でも、これを採用しても差
支えない。
電磁ポンプは、前記実施の形態の欄で述べた理由によ
り、以下のような効果が得られる。 a)吸収式ガス冷房機などの冷媒水を含む冷媒液などの
高度真空環境内における潤滑用ポンプを小型軽量化した
電磁ポンプにおける、流入および吐出接手と管柱シリン
ダとの封止気密保持のための接合固定は、前記管柱シリ
ンダの両端部二箇所のみで、しかもその内部を摺動往復
する二つの電磁プランジャの作動位置を避けて乖離した
管柱シリンダの端部で、両補助ばねの収容端部でろう付
けまたは溶接をするので、このときに発生する高熱によ
る酸化被膜や変形歪みとによる両電磁プランジャの作動
を阻害する摩擦抵抗が、従来技術によるものと比較して
大幅に減少して作動が円滑になり、ポンプの吐出流量特
性が著しく向上した。
ジャを圧支するばねの端末座をばね受座金を介して押桿
で押圧偏位させて、管柱シリンダと吐出接手または流入
接手のろう付けもしくは溶接箇所の位置から乖離させた
状態でこれを行なうので、加熱によって前記ばねの端末
座が鈍ってへたり、座屈して、電磁プランジャと管柱シ
リンダ間の側圧摺動摩擦抵抗を増して電磁プランジャの
往復運動を阻害し、その損耗とポンプの吐出能力を劣化
させること、および前記ばねの破損などこれらの耐久性
を減殺することを未然に防止することができ、それによ
りポンプの吐出性能と耐久性を高めることができた。
となりかつ冷却装置が簡便となり、経済的である。 d)穴用の開きチャックである開き爪穴止治具を備えた
押桿を用いることで、前記両ばね受座金の中心穴の内径
寸法を、流入接手の流入口もしくは吐出接手の吐出口の
内径寸法と同等以上にすることが可能となり、ポンプ作
用時の液体の流動抵抗を増すことなく、したがって吐出
流量を低下させることなく、渦流や乱流による騒音発生
も抑制することができる。
の一部断面を示す縦断面説明図である。
図である。
の実施の形態の一部断面を示す拡大縦断面説明図であ
る。
実施の形態の一部を示す拡大断面説明図である。
である。
Claims (2)
- 【請求項1】 電磁コイルの軸心縦貫孔に挿嵌され、そ
の一端部位に流入接手と他端部位に吐出接手とをそれぞ
れ接続する管柱シリンダ内に、戻しばねと補助ばねとの
間に、逆止弁を内蔵した電磁プランジャが圧支されて摺
動往復自在に嵌装された容積形貫流ポンプにおいて、前
記流入およびもしくは吐出の少なくとも一方の接手側と
前記補助ばねとの間で、前記接手の流入口もしくは吐出
口より挿入された押桿に係止当接する突出部分をその中
心穴の内周面に設けたばね受座金を前記押桿により押圧
して、補助ばねと戻しばねとを他方の側の接手方向に圧
縮偏位させて、ばね受座金を前記管柱シリンダの一端部
位と接手との接合部から乖離させた状態に保った上、前
記接合部をろう付けもしくは溶接して固定することを特
徴とする冷媒液用電磁ポンプの製造方法。 - 【請求項2】 電磁コイルの軸心縦貫孔に挿嵌され、そ
の一端部位に流入接手と他端部位に吐出接手とをそれぞ
れ接続する管柱シリンダ内に、戻しばねと補助ばねとの
間に、逆止弁を内蔵した電磁プランジャが圧支されて摺
動往復自在に嵌装された容積形貫流ポンプにおいて、前
記流入およびもしくは吐出の少なくとも一方の接手側と
前記補助ばねおよびもしくは戻しばねとの間に中心穴を
有するばね受座金を備え、このばね受座金を介して前記
一方の接手の流入口もしくは吐出口から、段付き鍔部と
開き爪とを有するチャックを備えた押桿を挿入押圧し
て、補助ばねと戻しばねとを他方の側の接手方向に圧縮
偏位させて、ばね受座金を前記管柱シリンダの一端部位
と接手との接合部から乖離させた状態を保った上、前記
接合部をろう付けもしくは溶接して固定することを特徴
とする冷媒液用電磁ポンプの製造方法。
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JP9141498A JP2846874B2 (ja) | 1997-05-30 | 1997-05-30 | 冷媒液用電磁ポンプの製造方法 |
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JP2846874B2 JP2846874B2 (ja) | 1999-01-13 |
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