JPH10331020A - ヘルメット - Google Patents

ヘルメット

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JPH10331020A
JPH10331020A JP15798297A JP15798297A JPH10331020A JP H10331020 A JPH10331020 A JP H10331020A JP 15798297 A JP15798297 A JP 15798297A JP 15798297 A JP15798297 A JP 15798297A JP H10331020 A JPH10331020 A JP H10331020A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
helmet
gap
shell material
air outlet
Prior art date
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Pending
Application number
JP15798297A
Other languages
English (en)
Inventor
Toru Kobayashi
徹 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TS Tech Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Seat Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Seat Co Ltd filed Critical Tokyo Seat Co Ltd
Priority to JP15798297A priority Critical patent/JPH10331020A/ja
Publication of JPH10331020A publication Critical patent/JPH10331020A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、簡略化された構成で
衝撃から頭部を保護することができ、製造における部品
点数及び部品の組み付け工程を減少させるとともに、部
品管理費及び材料費等の費用を低減し、より安価に製造
することのできるヘルメットを提供する。 【解決手段】 外殻材2の内側に間隙5を形成して内
殻材3を配設してなる帽体シェル1と、間隙5に連通し
て帽体シェル1内に空気を流入/流出させるためのエア
インレット11/エアアウトレット12と、を有するヘ
ルメットHにおいて、帽体シェル1の外殻材2と内殻材
3とはブロー成形により一体に成形され、帽体シェル1
に衝撃が加わったときに、間隙5に存在する空気が空気
抵抗として緩衝するとともに、エアインレット11或い
はエアアウトレット12の少なくとも一方を通して間隙
5から空気を排出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は主として自動二輪車
の車両搭載時に着用するヘルメットに関する。
【0002】
【従来の技術】自動二輪車に搭載する際にはヘルメット
の着用が義務付けられているが、一般に従来のヘルメッ
トにおいては、着用したときの頭部の保護のために、図
2に示すように衝撃緩衝材として、ヘルメットを構成し
ている帽体シェルの外殻材102と内殻材103との間
に発泡樹脂材からなるライナー105が配設されてい
る。この衝撃緩衝材としてのライナー105は、安価で
軽量且つ性能が良好であるため、一般に発泡スチロール
が用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記のように発
泡スチロール等の発泡樹脂材を内殻材と外殻材との間に
配設したヘルメットでは、発泡樹脂材の着脱のために
は、これら内殻材、外殻材、発泡樹脂材の加工と、着脱
のための部品が必要であり、加工数と部品点数の増加に
より製造原価が高くなるという問題があった。
【0004】本発明の目的は、簡略化された構成で衝撃
から頭部を保護することができ、製造における部品点数
及び部品の組み付け工程を減少させるとともに、部品管
理費及び材料費等の費用を低減し、より安価に製造する
ことのできるヘルメットを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のヘルメットは、
外殻材の内側に間隙を形成して内殻材を配設してなる帽
体シェルと、前記間隙に連通して帽体シェル内に空気を
流入/流出させるためのエアインレット/エアアウトレ
ットと、を有するヘルメットにおいて、前記帽体シェル
の外殻材と内殻材とはブロー成形により一体に成形さ
れ、前記帽体シェルに衝撃が加わったときに、前記間隙
に存在する空気が空気抵抗として緩衝するとともに、前
記エアインレット或いは前記エアアウトレットの少なく
とも一方を通して前記間隙から空気を排出するように構
成したことを特徴とする。
【0006】前記エアインレットは前記帽体シェルの被
着時前方に形成され、前記アウトレットは前記帽体シェ
ルの被着時後方と、前記内殻材に形成されると好適であ
る。
【0007】また前記エアインレット及びエアアウトレ
ットは3mm乃至10mmの径であると良い。
【0008】さらに前記エアインレット及びエアアウト
レットは前記帽体シェルの被着時前方及び前記帽体シェ
ルの被着時後方においてそれぞれ6箇所乃至10箇所形
成されていると良い。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明のヘルメットHは、外殻材
2の内側に間隙5を形成して内殻材3を配設してなる帽
体シェル1と、間隙5に連通して帽体シェル1内に空気
を流入/流出させるためのエアインレット11/エアア
ウトレット12と、を有している。
【0010】またヘルメットHは、帽体シェル1の外殻
材2と内殻材3とがブロー成形により一体に成形されて
いる。
【0011】そして帽体シェル1に衝撃が加わったとき
に、間隙5に存在する空気が空気抵抗として緩衝すると
ともに、エアインレット11或いはエアアウトレット1
2の少なくとも一方を通して間隙5から空気が排出され
るように構成されている。
【0012】このように本発明のヘルメットHは、外部
から衝撃が加わったとき、先ず硬質の外殻材2により衝
撃エネルギを分散し、次に間隙5の空気が空気抵抗とし
て緩衝するとともに間隙5の空気をエアインレット11
或いはエアアウトレット12の少なくとも一方より排出
することにより、衝撃エネルギを吸収し、外部から加わ
る衝撃から頭部を保護することができる。
【0013】上記のように、ヘルメットHは帽体シェル
1における外殻材2と内殻材3とがブロー成形により一
体に形成されているとともに、従来外殻材2と内殻材3
との間に配設されていた衝撃緩衝材を用いることなく、
外部からの衝撃を緩衝することができるので、簡単な構
成で衝撃から頭部を保護することができる。
【0014】よってヘルメットの製造における部品点数
及び部品の組み付け工程を減少させ、部品管理費及び材
料費等の費用を低減することができるので、より安価に
ヘルメットを製造することが可能となる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。なお、以下に説明する部材,配置等は本発明を
限定するものでなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変
することができるものである。
【0016】図1は本発明に係るヘルメットを示す断面
図である。本例のヘルメットHは、頭部を覆う概略半球
状の帽体シェル1から構成されている。本例の帽体シェ
ル1は図1で示すように、外殻材2と、内殻材3と、こ
れら外殻材2と内殻材3との間に形成された間隙5と、
庇4と、を主要構成要素としている。なお、図1におけ
る符号6は、ヘルメットHの脱落を防止するためのベル
ト(図示せず)を取り付けるための取付穴である。
【0017】本例の外殻材2及び庇4は、ポリプロピレ
ン(PP)、ABS樹脂、ポリカーボネート(PC)、
ポリエチレン(PE)、ポリアミド(PA)等の硬質合
成樹脂材からなり、板厚が3〜5mmで一体に成形され
ている。
【0018】本例の内殻材3は、ポリプロプレン(P
P)、ポリエチレン(PE)、ポリ塩化ビニル(PV
C)等の軟質合成樹脂又は半硬質或いは外殻材2と同材
料から構成されており、板厚が1〜2mm程度で形成さ
れている。また内殻材3は外殻材2との間に間隙5を形
成して、外殻材2及び庇4と一体に成形されている。
【0019】庇4は外殻材2の被着時前方となる部分に
位置している。この庇4は、直射日光が着用者の目に入
るのを防止してまぶしさを抑えたり、降雨時に帽体シェ
ル1に付着した雨水が着用者の顔面に垂れるのを防止す
るものである。
【0020】上記庇4の下面における帽体シェル1の被
着時前方には、走行時に風(空気)を入れるエアインレ
ット11が形成され、このエアインレット11は、外殻
材2と内殻材3との間の間隙5と連通している。
【0021】またエアアウトレット12は、帽体シェル
1の着用時後方となる部分に間隙5と連通するように形
成されている。
【0022】なお上記エアインレット及びエアアウトレ
ットは、孔の径は3mm乃至10mmの間に形成され、
帽体シェル1の着用時前方となる部分及び後方となる部
分それぞれにおいて、6箇所乃至10箇所程度形成され
ると良い。
【0023】内殻材3には空気孔としてのエアアウトレ
ット12が間隙5と連通して形成されている。この空気
孔としてのエアアウトレット12は、前記帽体シェル1
に形成されたエアアウトレット12と同様に、径の大き
さが3mm乃至10mmの間で形成されており、内殻材
3の強度を低下させないように適宜の数を形成して構成
されている。
【0024】そして上記エアインレット11,エアアウ
トレット12が形成されていることにより、エアインレ
ット11から導入された風(空気)が連通する間隙5に
流入して、内殻材3に設けた空気孔としてのエアアウト
レット12から吹き出し、着用者の頭部を通風して排出
され、帽体シェル1後方に形成されたエアアウトレット
12から排出されヘルメットH内を換気するように構成
されている。
【0025】以上のように構成されたヘルメットHは次
のように形成する。すなわち、スリットダイを用いて、
上記外殻材2となるシートと、内殻材3となるシートと
の2枚のシートを押し出してから所定金型で形成するシ
ートブロー成形によって、帽体シェル1を成形し、帽体
シェル1の被着時前方にエアインレット11を穿孔し、
帽体シェル1の被着時後方にエアアウトレット12を穿
孔するとともに、内殻材3の所定箇所に空気孔としての
エアアウトレット12を穿設する。
【0026】次に上記のようにして構成されたヘルメッ
トHの、外部からの衝撃に対する衝撃エネルギの吸収方
法について説明する。外部からの衝撃を受けたとき、ヘ
ルメットHは、先ず硬質の外殻材2により衝撃エネルギ
を分散する。
【0027】次にエアインレット11及びエアアウトレ
ット12を目的とする穴から瞬間的に空気を抜いてクッ
ションの役目をさせ、これにより衝撃を緩衝し、外部か
ら加わる衝撃から頭部を保護する。本例のヘルメットH
によれば衝撃値を約3分の1に低下させることができ
る。
【0028】このように本発明に係るヘルメットHは、
間隙5を空気室とし、エアインレット11及びエアアウ
トレット12をエアーダクトとして、衝撃的な外力を空
気抵抗として吸収するものである。
【0029】以上のように本発明のヘルメットHは、帽
体シェル1における外殻材2と内殻材3とがブロー成形
により一体に形成されているとともに、衝撃吸収を外殻
材2及び内殻材3間の間隙5における空気をエアインレ
ット11及びエアアウトレット12の穴から瞬間的に抜
くことによって衝撃エネルギを空気抵抗として吸収する
構成となっているので、外殻材2と内殻材3との間にパ
ッド材等の衝撃緩衝材を配設する必要がなく、部品点数
を削減しより簡単な構成で外部から加わる衝撃から頭部
を保護することができる。
【0030】さらに本例のヘルメットHにはエアインレ
ット11及びエアアウトレット12が形成されているの
で、ベンチレーションシステムとして、エアインレット
11から流入した空気が、内殻材3の所定位置に設けら
れた空気孔としてのエアアウトレット12を通して着用
者の頭部に流れ込み、頭部を冷却した後にエアアウトレ
ット12から流出することでベンチレーションを行うこ
とができるのは勿論である。
【0031】また、上記実施例では庇4を備えたヘルメ
ットHを示したが、庇4が形成されていないヘルメット
としても良い。
【0032】
【発明の効果】以上のように本発明のヘルメットによれ
ば、簡略化された構成で衝撃から頭部を保護することが
できるため、製造における部品点数及び部品の組み付け
工程を減少させるとともに、部品管理費及び材料費等の
費用を低減させることができるので、ヘルメットの製造
をより安価に行うことが可能となる。
【0033】また、本発明のヘルメットによれば、エア
アウトレット及びエアインレットを有しているので、ベ
ンチレーション効果が得られ、快適に着用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るヘルメットの第1実施例を示す断
面図である。
【図2】従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 帽体シェル 2 外殻材 3 内殻材 4 庇 5 間隙 6 取付穴 11 エアインレット 12 エアアウトレット 20 物体 H ヘルメット

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外殻材の内側に間隙を形成して内殻材を
    配設してなる帽体シェルと、前記間隙に連通して帽体シ
    ェル内に空気を流入/流出させるためのエアインレット
    /エアアウトレットと、を有するヘルメットにおいて、 前記帽体シェルの外殻材と内殻材とはブロー成形により
    一体に成形され、 前記帽体シェルに衝撃が加わったときに、前記間隙に存
    在する空気が空気抵抗として緩衝するとともに、前記エ
    アインレット或いは前記エアアウトレットの少なくとも
    一方を通して前記間隙から空気を排出するように構成し
    たことを特徴とするヘルメット。
  2. 【請求項2】 前記エアインレットは、前記帽体シェル
    の被着時前方に形成され、前記アウトレットは、前記帽
    体シェルの被着時後方と、前記内殻材に形成されること
    を特徴とする請求項1記載のヘルメット。
  3. 【請求項3】前記エアインレット及びエアアウトレット
    は3mm乃至10mmの径であることを特徴とする請求
    項1記載のヘルメット。
  4. 【請求項4】前記エアインレット及びエアアウトレット
    は前記帽体シェルの被着時前方及び前記帽体シェルの被
    着時後方においてそれぞれ6箇所乃至10箇所形成され
    ていることを特徴とする請求項1記載のヘルメット。
JP15798297A 1997-05-30 1997-05-30 ヘルメット Pending JPH10331020A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8117679B2 (en) 2006-03-22 2012-02-21 Fox Head, Inc. Molded articles and molding methods particularly for a protective helmet
WO2014025082A1 (ko) * 2012-08-10 2014-02-13 주식회사 창의산업 냉각팬을 구비한 안전모

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8117679B2 (en) 2006-03-22 2012-02-21 Fox Head, Inc. Molded articles and molding methods particularly for a protective helmet
WO2014025082A1 (ko) * 2012-08-10 2014-02-13 주식회사 창의산업 냉각팬을 구비한 안전모
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