JPH10330886A - 軟化焼鈍特性に優れたシャドウマスク用Fe−Ni系合金薄板およびその焼鈍方法 - Google Patents

軟化焼鈍特性に優れたシャドウマスク用Fe−Ni系合金薄板およびその焼鈍方法

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JPH10330886A
JPH10330886A JP15922197A JP15922197A JPH10330886A JP H10330886 A JPH10330886 A JP H10330886A JP 15922197 A JP15922197 A JP 15922197A JP 15922197 A JP15922197 A JP 15922197A JP H10330886 A JPH10330886 A JP H10330886A
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softening
annealing
less
alloy
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JP15922197A
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Takeshi Kuboi
健 久保井
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Hitachi Metals Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生産性に有効かつ軟化焼鈍特性に優れたシャ
ドウマスク用Fe−Ni系合金薄板を提供することを目
的とする。 【解決手段】 重量%でNi32〜40%、Si≦0.
1%、Mn≦0.5%、B5〜50ppmを含有し、残
部が実質的にFeでなる組成を有し、合金内に存在する
微量元素は、Al≦400ppm、N≦50ppm、
(S+O)≦150ppm、P≦100ppmであり、
他は不可避的に含有する不純物からなり、かつ板厚の中
心での(100)の集積度が90%以下であり、さらに
B(wt%)/N(wt%)>0.2であることを特徴
とするシャドウマスク用Fe−Ni系合金薄板を、プレ
ス成形前の軟化焼鈍を800℃以下で行う事を特徴とす
る軟化焼鈍特性に優れたシャドウマスク用Fe−Ni合
金薄板およびその軟化焼鈍方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プレス成形加工を
行う前の軟化焼鈍特性を向上させることにより、生産効
率および製造コストの面で有利かつ、軟化焼鈍後のプレ
ス成形性に優れたシャドウマスク用Fe−Ni系合金お
よびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】Fe−Ni系合金材料は、優れた低熱膨
張特性を有するため、各種表示装置として使用されるブ
ラウン管のシャドウマスク材に使用される。シャドウマ
スクは通常、厚さ0.3mm以下の薄板として用いら
れ、微細な電子ビーム透過孔をエッチング加工により形
成した後、プレス成形による曲げ成形を施しシャドウマ
スクとして必要な形状を形成し、ブラウン管に組み込ま
れる。
【0003】この際、シャドウマスクには高精度で電子
ビームを遮蔽することが求められるので、その材料とな
るシャドウマスク材には極めて高いエッチング加工精度
とプレス成形精度とを両立させることが要求される。
【0004】このような特性を得るために、介在物の低
減、結晶粒度の調整、結晶方位の制御など従来から様々
な手法が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】プレス成形精度を向上
させるために適用されている手法の一つとして、エッチ
ング加工により電子ビーム透過孔を形成した材料を加熱
した状態で成形する方法いわゆる温間プレス成形法が特
公平5−49727号等に提案されている。
【0006】温間において成形することは、材料の耐力
を減ずることができ、成形精度を高めることが可能とな
り、有効である。
【0007】また、上述したようなプレス成形や冷間圧
延の前処理として、素材を800℃以上に加熱する軟化
焼鈍処理が行われている。このような軟化焼鈍処理は、
充分な再結晶により材料を軟化させ、加工し易くするた
めの処理として有効である。
【0008】しかし、800℃以上の高温で長時間の軟
化焼鈍処理を適用することは、エネルギーの消費が増大
し、取り扱いも難しくなるので、できるだけ低い温度あ
るいはできるだけ短い時間で軟化が可能な素材が求めら
れている。
【0009】このような軟化焼鈍処理を適用する素材に
おいて、酸素量を低減して、酸化物系介在物を低減して
プレス成形性を向上させることが、特開平7−4865
1に提案されている。このように、介在物を低減するこ
とは、プレス成形性を改善する手段として有効である。
しかし、精錬条件を厳しくすれば介在物を低減すること
は可能になるが、素材製造時のコストがかかるため、実
際の製品に応用することには限界がある。
【0010】また、プレス成形性向上のために、板厚表
面での(100)方位が5〜75%のFe−Ni系シャ
ドウマスク合金にCoを添加し、B含有量を0.001
0%以下とした、特開平6−158229が提案されて
いる。
【0011】さらに、プレス成形性向上のために、板厚
の表面での(100)方位が5〜75%のFe−Ni系
シャドウマスク合金にCr、Sb含有量を規定し、B含
有量を0.005%以下とした特開平7−70704が
提案されている。
【0012】これらの提案では、Bは熱間加工性を向上
させる作用があるが、その含有量が多くなるとプレス前
焼鈍時に形成される再結晶の粒界に偏析し、結晶粒の成
長性が阻害され、結果的には著しい混粒組織を生ずる、
としている。
【0013】しかし、本発明者の検討によると、実際に
プレス前焼鈍時に形成される再結晶の粒界に偏析した
り、ピン止め効果や、引きずり効果によって結晶粒の成
長性を阻害しているのは、Al、N、S及O等の不純物
元素による影響が大きい。
【0014】さらに、本発明者の検討によると、板厚の
表面での(100)方位は、板厚の中心と比較し結晶粒
の回転が容易であるため(100)方位が低下しやす
い、一方、板厚の中心では結晶粒の回転は表層と比べて
困難である。
【0015】また、さらに、800℃を超える高温での
軟化焼鈍時においては、板厚の表面と中心での差異は若
干であるが、800℃以下の低温での軟化焼鈍時におい
ては、板厚の表面における(100)方位の低下が著し
いのに対して、板厚の中心の(100)方位の低下は少
なく、板厚の表面と、中心では(100)方位の低下の
傾向には大きな差異が生じていることを確認した。
【0016】本発明者はこれまでに、この問題を化学組
成の面から解決する手段として特願平8−225035
を提案した。この発明は、軟化焼鈍特性に効果のあるB
(at%)を特定量添加し、かつB(at%)/N(a
t%)の比率およびAl、S、O、P等の微量元素を規
定することにより、軟化焼鈍特性に優れた電子部品用F
e−Ni合金薄板を得るものである。
【0017】本発明者は、今回の更なる研究において、
特願平8−225035よりも生産効率性に優れた方法
を検討した。よって、本発明はより生産性に有効かつ軟
化焼鈍特性に優れたシャドウマスク用Fe−Ni系合金
薄板を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明者は、軟化特性と
金属組織および化学組成の関係について研究を行った。
その結果、母材がNi32〜40%、Si≦0.1%、
Mn≦0.5%の材料において、軟化に有害なAlを4
00ppm以下、Nを50ppm以下とした時に、特定
量のB(ホウ素)を含有させると結晶粒の成長を促進し
軟化をはやめるという効果を見出した。さらに板厚の中
心での(100)の集積度を90%以下とすることによ
り、より一層結晶粒の成長を促進し軟化を速めることを
見出した。これが本発明の第1発明である。
【0019】前途したように、母材がNi32〜40
%、Si≦0.1%、Mn≦0.5%の材料において、
軟化に有害なAlを400ppm以下、Nを50ppm
以下とした時に、特定量のB(ホウ素)を含有させる
と、BはBNとして析出するか、金属組織の合金中に固
溶する。金属組織中にBNとて析出または、固溶された
Bは結晶粒の移動を容易にし、成長を促進し、軟化を速
めるとことを見出した。これが本発明の第2発明であ
る。この発明条件においては、軟化に有害なAlを40
0ppm以下、Nを50ppm以下とすると、効果は大
きくなる。
【0020】また、本発明者は上記母材に不可避的に含
有するS,O,Pを(S+O)≦150ppm、P≦1
00ppmにすることにより、さらに軟化焼鈍特性が向
上し、かつ軟化焼鈍によるプレス成形性をも向上させる
ことを見出した。これが本発明の第3発明である。
【0021】本発明者は、さらに検討を進め、上記のよ
うな金属組織と化学組成を有する材料において、軟化特
性の劣化効果のあるNと軟化特性の向上効果のあるBの
比で、Bの割合を指定値以上に高くすることにより、軟
化特性が向上して行く傾向を見出した。そして、詳細に
研究を行った所、B(wt%)/N(wt%)>0.2
に制御することにより、軟化特性がさらに向上し、かつ
プレス成形性の向上が図れることを突きとめた。これが
本発明の第4発明である。
【0022】さらに、本発明者は、(100)の集積度
と軟化特性の関係について詳細に検討した所、Ni32
〜40%、Si≦0.1%、Mn≦0.5%、B5〜5
0ppm、Al≦400ppm、N≦50ppm、(S
+O)≦150ppm、P≦100ppm、B/N>
0.2の化学組成を有する材料においては、板厚の中心
での(100)の集積度を80%以下にすることによ
り、一層の軟化特性の向上が図れ、かつ軟化焼鈍後のプ
レス成形性の向上にも効果が図れることを見出した。こ
れが本発明の第5発明である。
【0023】本発明の軟化焼鈍方法は、上記の第1発明
から第5発明に記載のシャドウマスク用Fe−Ni系合
金薄板をプレス成形する際に、プレス成形前の軟化焼鈍
を800℃以下という低温で行なうものである。本発明
のような特定な組織を有する材料については、低い軟化
焼鈍でも容易にプレス成形性を得ることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】上述したように本発明の最大の特
徴は、Fe−Ni系合金に特定量のB(ホウ素)を添加
し、かつ板厚の中心での(100)方位の集積度を低減
することにより、シャドウマスク材のプレス成形前の軟
化焼鈍時に、結晶粒成長を速め、焼鈍を低温化あるいは
短時間化させる効果がある事を見出したところにあり、
更には、この効果を得ることができる最適な化学組成範
囲と金属組織を解明したことにある。
【0025】まず、発明者は特定量のBを含有させるこ
とにより、焼鈍時に結晶粒の成長が促進され、軟化焼鈍
の低温化あるいは短時間化が計れることを見出した。こ
れは、特定量のBを含有させることによりBNが析出す
るようになり、ピン止め効果により結晶粒の成長を著し
く抑制するAlNの析出が低減されること、あるいはF
e−Ni系合金がBを固溶することにより、結晶粒の移
動が容易になるためと考えられる。
【0026】次に板厚の中心の(100)方位と軟化機
構の関係について述べる。Fe−Ni系合金薄板の再結
晶集合組織の優先方位は<100>{001}であり、
立方体方位と呼ばれる方位に、高い集積度で配向する。
この方位に非常に高い割合で集積した場合の結晶粒界は
安定であるため、800℃以下という低温での軟化焼鈍
条件では、軟化の促進は難しく、軟化焼鈍の処理温度が
高温化することが分かった。
【0027】更に調査を進めたところ、(100)の集
積度と軟化特性には相関があり、板厚の中心での粒成長
の自由度は、板厚の表面と比べ低くなることから、板厚
の中心での(100)の集積度を90%以下にすると、
軟化特性が向上することを見出した。
【0028】この効果は、Al(アルミニウム)、N
(窒素)を規制し、さらに好ましくはS(硫黄)、O
(酸素),P(リン)といった微量不純物も低減し、か
つ軟化特性を向上させるBをB(wt%)/N(wt
%)>0.2の割合で添加した場合においては、板厚の
中心での(100)の集積度を80%以下にすることに
より、さらに軟化特性の向上が可能になる。
【0029】このように5〜50ppmという特定量の
Bを添加させることによる、板厚の中心での(100)
低減の効果を得るためには、NおよびAlの管理が最も
重要となり、さらに効果を高めるためにはN、Alの管
理に加えてS、O、Pの管理が必要となり、最もよい効
果を得るためにはN、Al、S、O、Pの管理に加え
て、軟化特性向上の効果のあるBをB(wt%)/N
(wt%)>0.2に制御することにより得られる。
【0030】本発明においては、上述したようにBは軟
化を促進する効果のある重要な元素であり、5ppm以
上添加することにより、十分な効果が得られる。上限を
50ppm以下とした理由は、本発明の材料はシャドウ
マスク用の薄板素材であり、エッチング加工によってビ
ーム透過孔を素材に形成するが、その際にBを50pp
mより多く含有した材料はエッチングスピードが著しく
低下し、エッチング加工時の生産性を低下させるため
に、B含有量の上限を50ppmとした。
【0031】Nは上述したようにAlNとして析出しピ
ン止め効果を起こすなどの軟化を抑制する効果がある。
また、過度のBN析出も軟化特性を劣化させるため、5
0ppm以下に低減する必要がある。
【0032】上述したように、BはNをBNとして固定
するか、あるいは固溶されることにより軟化特性を向上
させているという、これらのメカニズムに従う最適なB
(wt%)/N(wt%)比について検討を行った所、
B(wt%)/N(wt%)>0.2とすることが好ま
しいという結論を得た。
【0033】Al(アルミニウム)は脱酸剤として用い
られてるが、不純物として存在する元素であり、鋼中に
存在するN,O、特にNと結合して介在物となり、40
0ppmを超えると、結晶粒の成長を抑制するピン止め
効果を、あるいは粒界に存在するAlの引きずり効果
(Drag効果)、若しくはその両方を引き起こして軟
化を阻害する。このために特定量のB添加と板厚の中心
付近での(100)の集積度低減による軟化特性の向上
効果を阻害させないために400ppm以下に制限する
必要がある。
【0034】S(硫黄)やO(酸素)は不可避的に含有
する元素であり、Sは鋼中のMnなどと結合して介在物
となるし、OはAl、Si(珪素)、Mn(マンガン)
などの元素と結合し介在物となり、ピン止め効果を引き
起こし、軟化を阻害するので、可能な限り低減すること
が望ましい。しかし、これらの元素を取り除き高純度に
することは経済性の面から困難である。よって経済的で
あり、かつ軟化特性が十分に得られる成分範囲を検討し
た結果、SとOを合わせた含有量が150ppmを越え
ると著しく軟化特性を劣化させることを見出し、S+O
を150ppm以下に制限することにより、より一層優
れた軟化特性が得られることを見出した。
【0035】P(リン)は引きずり効果を引き起こし、
結晶粒成長を阻害する元素なので、軟化特性を低下させ
る。しかし、Pは原料の選択や精錬の経済性の面から低
減には限界がある。そこで本発明者はPの含有量の変化
と軟化特性の関係について検討を行った結果、Pの含有
量が100ppm以下であると殆ど軟化特性に影響があ
らわれないことを見出し、Pの含有量の上限を100p
pmとした。
【0036】Niは、32%未満では熱膨張率が高くな
るために、低熱膨張材としての特性が得られなくなるた
めに、下限を32%とした。また、Niを40%を超え
て添加しても熱膨張特性が劣化するために、上限を40
%とした。
【0037】Siは、脱酸剤として添加されるか、ある
いは合金中に不可避的に存在する元素である。0.1%
を超えると、エッチング加工を行う際のエッチング液の
劣化などを速めるので、0.1%を上限とした。
【0038】Mnは、脱酸元素として添加されるか、あ
るいは合金中に不可避的に存在する元素である。0.5
%を超えると、MnSの析出が著しくなり、軟化を遅く
することから、上限を0.5%とした。
【0039】本発明の化学組成以外のもう1つの特徴で
ある(100)の集積度について説明する。本発明者
は、化学組成面から以外にも金属組織の面からの改善の
検討を行ったところ、上述したように、立方体方位に集
積させないことにより、結晶粒の成長を促進することが
可能となり、軟化特性を向上させることができることを
見出した。軟化特性の向上が計れる立方体方位の集積度
の指標として(100)方位の集積度を選び、この(1
00)方位の集積度と軟化特性の関係を詳細に検討した
結果、(100)の集積度が90%以下になると、軟化
特性が向上することを見出した。
【0040】さらに詳細に検討したところ、化学組成的
に最も軟化が促進される材料、すなわちB5〜50pp
m含有し、Al≦400ppm、N≦50ppm、(S
+O)≦150ppm、P≦100ppm、B/N>
0.2に微量元素を制御した素材においては、(10
0)の集積度を80%以下にすることにより、さらに軟
化特性が向上することを見出した。
【0041】本発明のFe−Ni系合金薄板を得るため
にあたっては、例えば、本発明の組成を満たす薄板にな
るよう、所定の成分に調整した溶湯を造塊あるいは鋳造
したものを、熱間圧延し、冷間圧延の工程における焼鈍
温度を高くすることや圧延率を低くすることにより(1
00)の集積度を低下させること、すなわち立方体方位
への集積度を低下させることで可能となる。
【0042】このような化学組成と金属組織を有する素
材は、経済性を損なうことなくシャドウマスク用Fe−
Ni系合金薄板を製造することが可能である。そしてこ
のようなシャドウマスク用素材は、プレス成形前の軟化
焼鈍を800℃以下の低温で行っても、十分に耐力が低
減でき、プレス成形を行うことが可能となる。
【0043】ここで、本発明の軟化焼鈍特性向上の効果
について、図をもって具体的に説明する。図1にN含有
量を25ppmとし、B含有量を変化させB(wt%)
/N(wt%)比を変化させた、板厚の中心の(10
0)の集積度が86%の本発明品(A)および板厚の中
心の(100)の集積度が96%の比較品(B)のFe
−Ni系合金薄板に、800℃×20分の軟化焼鈍を施
した試料の、軟化焼鈍特性を求めたグラフを示す。
【0044】図1より、B(wt%)/N(wt%)の
比が0.2の、本発明試料でHV130以下となること
が分かる。このことは、B(wt%)/N(wt%)の
比を管理し、板厚の中心の(100)の集積度が90%
以下の試料で、軟化焼鈍特性向上の効果を示す。
【0045】図2、3および4に示すミクロ組織写真
は、N及びB含有量をあらかじめ15ppmで調整し、
B(wt%)/N(wt%)の比が1.0の材料にO、
S及びPの含有量を変化させたものである。更に、オー
ステナイトの平均結晶粒径を、あらかじめ14μmに調
整したFe−Ni系合金薄板に800℃×20分間の軟
化焼鈍を行った後、そのミクロ組織を光学顕微鏡にて2
00倍で観察したものである。
【0046】写真(A)で用いたFe−Ni系合金薄板
はBは7ppm、Nは33ppm、Al含有量は250
ppm、(S+O)は113ppm、およびPは84p
pmであり、板厚の中心の(100)の集積度は73%
であり、本発明を満たすものである。
【0047】写真(B)で用いたFe−Ni系合金薄板
はBは7ppm、Nは32ppm、Al含有量は370
ppm、(S+O)は130ppm、およびPは86p
pmであり、板厚の中心の(100)の集積度は87%
であり、本発明を満たすものである。
【0048】写真(C)で用いたFe−Ni系合金薄板
はBは4ppm、Nは19ppm、Al含有量は390
ppm、(S+O)は130ppm、およびPは88p
pmであり、板厚の中心の(100)の集積度は95%
であり、比較材である。
【0049】前途した試料の軟化焼鈍後の断面ミクロ組
織を、それぞれ20視野観察を行なった。図2、3およ
び4より、軟化焼鈍後における写真(A)、(B)、
(C)の平均結晶粒径はそれぞれ、18μm、17μ
m、14μmであり、(A)および(B)は比較材
(C)に比べて、結晶粒の成長が著しく促進しているの
が分かる。
【0050】また、(A)および(B)についても、板
厚の中心の(100)の集積度が73%である(A)
は、板厚の中心の(100)の集積度が87%である
(B)より結晶粒が成長しているのが認められ、本発明
が軟化焼鈍特性において従来にない優れた効果を示すこ
とが分かる。
【0051】
【実施例】以下本発明の実施例について説明する。試料
は、熱間圧延工程までは同一の工程で作製し、冷間圧延
工程は下記に示しAからEの4つの工程で作製した。
【0052】工程A:真空溶解−熱間加工(厚さ2.5
mm)−酸洗い−表面研削−冷間圧延(厚さ0.25m
m)−“焼鈍(850℃)”−冷間圧延(厚さ0.2
0)−歪み取り焼鈍(700℃)
【0053】工程B:真空溶解−熱間加工(厚さ2.5
mm)−酸洗い−表面研削−冷間圧延(厚さ0.6m
m)−“焼鈍(750℃)”−冷間圧延(厚さ0.25
mm)−“焼鈍(850℃)”−冷間圧延(厚さ0.2
0)−歪み取り焼鈍(700℃)
【0054】工程C:真空溶解−熱間加工(厚さ2.5
mm)−酸洗い−表面研削−冷間圧延(厚さ0.6m
m)−“焼鈍(850℃)”−冷間圧延(厚さ0.25
mm)−“焼鈍(850℃)”−冷間圧延(厚さ0.2
0)−歪み取り焼鈍(700℃)
【0055】工程D:真空溶解−熱間加工(厚さ2.5
mm)−酸洗い−表面研削−冷間圧延(厚さ1.0m
m)−“焼鈍(850℃)”−冷間圧延(0.4mm)
−“焼鈍(750℃)”−冷間圧延(厚さ0.25m
m)−“焼鈍(850℃)”−冷間圧延(厚さ0.2
0)−歪み取り焼鈍(700℃)
【0056】工程E:真空溶解−熱間加工(厚さ2.5
mm)−酸洗い−表面研削−冷間圧延(厚さ1.0m
m)−“焼鈍(850℃)”−冷間圧延(0.4mm)
−“焼鈍(850℃)”−冷間圧延(厚さ0.25m
m)−“焼鈍(850℃)”−冷間圧延(厚さ0.2
0)−歪み取り焼鈍(700℃)
【0057】本実施例では、“ ”で示した冷間圧延
工程での軟化焼鈍の回数を増やすことや高温にすること
により、板厚の中心付近での(100)方位の集積度を
下げた。すなわち、A(高い)>B>C>D>E(低
い)の順で板厚の中心付近での(100)の集積度が低
くなっている。
【0058】表1に作製した試料の化学組成を示す。
【0059】
【表1】
【0060】No1、2はBの含有量の少ない試料であ
る。
【0061】No3、4、5、6は本発明の第1発明お
よび第2発明の化学組成の規定条件であるNi32〜4
0%、Si≦0.1%、Mn≦0.5%、B5〜50p
pm、Al≦400ppm、N≦50ppmの範囲にあ
り、BとNの含有量を変化させ、軟化特性の変化を比較
した試料である。
【0062】No7はAlの含有量が400ppmを超
えている試料である。
【0063】No8は本発明の第3発明の化学組成の既
定条件であるNi32〜40%、Si≦0.1%、Mn
≦0.5%、B5〜50ppm、Al≦400ppm、
N≦50ppm、S+O≦150ppm、P≦100p
pmの範囲にある試料である。
【0064】No9は本発明の第4発明の化学組成の規
定条件であるNi32〜40%、Si≦0.1%、Mn
≦0.5%、B5〜50ppm、Al≦400ppm、
N≦50ppm、S+O≦150ppm、P≦100p
pmかつB(WT%)/N(WT%)>0.2の範囲に
ある試料である。
【0065】No10はNの含有量が50ppmを超え
ている試料である。
【0066】軟化焼鈍特性の評価方法としては、温度
(℃)×20(分)で温度を変化させ、温度が800℃
以下でビッカース硬さで130(HV)以下になる試料
を、低温での軟化焼鈍特性に優れている試料であると評
価した。また、試料を800(℃)×時間(分)で時間
を変化させ、時間が20分以下でビッカース硬さで13
0(HV)以下になる試料を、短時間での軟化焼鈍特性
に優れている試料であると評価した。
【0067】AからEの工程で作製したNo1から10
の各試料の軟化焼鈍特性の評価結果を表2に示す。
【0068】
【表2】
【0069】No1、2のBの含有量が5ppm未満の
材料では、製造工程を変えて(100)の集積度を低く
しても、800℃×20分の焼鈍で130HV以下には
ならなかった。このことから、特定量のBの添加は軟化
焼鈍特性に好影響を与えているのが分かる。
【0070】No3、4、5、6では、(100)方位
の集積度が90%以下となっている工程B、C、D、E
で作製した請求項1の規定を満たす試料は、800℃×
20分以下の焼鈍条件で130HV以下の硬さとなる。
この事とNo1、2の結果を比較検討すると、本発明の
第1発明の条件を満たすことにより軟化焼鈍特性の向上
が計れることが分かる。しかし、化学組成の規定のみ満
たし、(100)方位の集積度が90%以下という条件
を満たしていない工程Aで作製した試料は、800℃×
20分以上の焼鈍条件でなければ、130HV以下の硬
さにならず、軟化焼鈍特性が優れた試料とはなっていな
い。このことから化学組成だけでなく、(100)方位
の集積度も重要であることが分かる。
【0071】No7のAlの含有量が400ppmを超
えている試料では、工程AからEのどの工程で作製した
試料も、800℃×20分以上の焼鈍条件でなければ、
130HV以下の硬さにならず、軟化焼鈍特性が劣った
材料となっている。この事から、Al含有量のコントロ
ールも本発明においては重要であることが分かる。
【0072】No8は、本発明の第3発明の化学組成に
関する規定を満たしている試料である。この試料におい
て、(100)方位が90%以下となっている工程B、
C、D、Eで作製した試料は、800℃×20分以下の
焼鈍条件で130HVの硬さが得られるだけなく、(S
+O)を150ppmを超えて含有し、かつPを100
ppm以上超えているNo3、4、5の試料や(S+
O)を150ppm超えて含有しているNo6の試料と
を、同一の工程で作製した試料で比較すると分かるよう
に、本発明の第2発明の化学組成の規定を満たしている
No8の方がより低温あるいは短時間で130HV以下
の硬さが得られる。このことから、(S+O)≦150
ppmかつP≦100ppmと化学組成を厳しくコント
ロールすることにより、軟化焼鈍特性のより一層の向上
が計れることが分かる。しかし、このNo8の化学組成
でも、(100)方位の集積度が90%以上の95%あ
る工程Aで作製した試料では、800℃×20分以下の
軟化焼鈍条件では、130HV以下の硬さが得られてい
ない。
【0073】No9は、本発明の第4発明の化学組成に
関する規定を満たしている試料である。この試料におい
て、(100)方位が90%以下となっている工程B、
C、D、Eで作製した試料は、800℃×20分以下の
焼鈍条件で130HVの硬さが得られるだけでなく、B
(wt%)/N(wt%)の値以外は殆ど同じ化学組成
をもつNo8の同一工程で作製した試料と比較すると分
かるように、B(wt%)/N(wt%)の値が0.2
7と、0.2を超えているNo9の方が、軟化焼鈍特性
に優れていることが分かる。また、このように化学組成
をコントロールしたNo9のような試料においては、工
程A、B、C、D、Eの比較から分かるように、(10
0)方位の集積度を90%以下にすることに、著しく軟
化焼鈍特性を改善することが可能であり、さらに(10
0)方位の集積度を80%以下にすることにより、さら
なる軟化焼鈍特性の改善が計れることが分かる。
【0074】No10は、N含有量が50ppmを超え
て55ppm含有している試料であり、工程AからEの
どの工程で試料を作製しても、800℃×20分以下の
軟化焼鈍条件では、130HV以下の硬さにはならず、
軟化焼鈍特性が劣っていることが分かる。
【0075】
【発明の効果】以上述べたように本発明のシャドウマス
ク用Fe−Ni系合金薄板および軟化焼鈍方法であれ
ば、800℃以下で焼鈍するだけで軟化が可能であり、
より具体的には800℃×20分以下という低温、短時
間の焼鈍条件でプレス成形が可能な硬さまで軟化させる
ことが可能である。従って、本発明によればプレス前の
軟化焼鈍温度を低温化あるいは短時間化することが可能
となる。このことは、成分調整の簡易化による生産性の
向上に加えて、焼鈍に要するコストの削減を可能とする
ので、経済的効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のB/N比と硬さとの関係を示す軟化焼
鈍特性グラフである。
【図2】本発明のシャドウマスク用Fe−Ni系合金薄
板の軟化焼鈍後の金属組織の顕微鏡写真である。
【図3】本発明のシャドウマスク用Fe−Ni系合金薄
板の軟化焼鈍後の金属組織の顕微鏡写真である。
【図4】比較用のシャドウマスク用Fe−Ni系合金薄
板の軟化焼鈍後の金属組織の顕微鏡写真である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量%でNi32〜40%、Si≦0.
    1%、Mn≦0.5%、B5〜50ppmを含有し、残
    部が実質的にFeでなる組成を有し、合金内に存在する
    不純物元素のうちAl≦400ppm、N≦50ppm
    であり、他は不可避的に含有する不純物からなり、かつ
    板厚の中心での(100)の集積度が90%以下である
    事を特徴とする軟化焼鈍特性に優れたシャドウマスク用
    Fe−Ni系合金薄板。
  2. 【請求項2】 重量%でNi32〜40%、Si≦0.
    1%、Mn≦0.5%、B5〜50ppmを含有し、残
    部が実質的にFeでなる組成を有し、合金内に存在する
    不純物元素のうちAl≦400ppm、N≦50ppm
    であり、前記BがBNとして析出するか、前記Bが前記
    組成の合金に固溶することで、結晶粒の移動を容易にし
    たことを特徴とする軟化焼鈍特性に優れたシャドウマス
    ク用Fe−Ni系合金薄板。
  3. 【請求項3】 重量%でNi32〜40%、Si≦0.
    1%、Mn≦0.5%、B5〜50ppmを含有し、残
    部が実質的にFeでなる組成を有し、合金内に存在する
    不純物元素のうちAl≦400ppm、N≦50pp
    m、(S+O)≦150ppm、P≦100ppmであ
    り、他は不可避的に含有する不純物からなり、かつ板厚
    の中心での(100)の集積度が90%以下である事を
    特徴とする軟化焼鈍特性に優れたシャドウマスク用Fe
    −Ni系合金薄板。
  4. 【請求項4】 重量%でNi32〜40%、Si≦0.
    1%、Mn≦0.5%、B5〜50ppmを含有し、残
    部が実質的にFeでなる組成を有し、合金内に存在する
    微量元素は、Al≦400ppm、N≦50ppm、
    (S+O)≦150ppm、P≦100ppmであり、
    他は不可避的に含有する不純物からなり、かつ板厚の中
    心での(100)の集積度が90%以下であり、さらに
    B(wt%)/N(wt%)>0.2である事を特徴と
    する軟化焼鈍特性に優れたシャドウマスク用Fe−Ni
    系合金薄板。
  5. 【請求項5】 重量%でNi32〜40%、Si≦0.
    1%、Mn≦0.5%、B5〜50ppmを含有し、残
    部が実質的にFeでなる組成を有し、合金内に存在する
    微量元素は、Al≦400ppm、N≦50ppm、
    (S+O)≦150ppm、P≦100ppmであり、
    他は不可避的に含有する不純物からなり、かつ板厚の中
    心での(100)の集積度が80%以下であり、さらに
    B(wt%)/N(wt%)>0.2である事を特徴と
    する軟化焼鈍特性に優れたシャドウマスク用Fe−Ni
    系合金薄板。
  6. 【請求項6】 請求項1から5に記載の軟化焼鈍特性に
    優れたシャドウマスク用Fe−Ni系合金薄板をプレス
    成形する際に、プレス成形前の軟化焼鈍を800℃以下
    で行う事を特徴とする軟化焼鈍特性に優れたシャドウマ
    スクの用Fe−Ni合金薄板の軟化焼鈍方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2800753A1 (fr) * 1999-11-09 2001-05-11 Nippon Mining Co Alliage fe-ni a bas coefficient de dilatation thermique pour masque en semi-tension, masque en semi-tension en cet alliage et tube image en couleurs utilisant le masque

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