JPH10330797A - 洗剤組成物の製造装置および製造方法 - Google Patents

洗剤組成物の製造装置および製造方法

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JPH10330797A
JPH10330797A JP13727397A JP13727397A JPH10330797A JP H10330797 A JPH10330797 A JP H10330797A JP 13727397 A JP13727397 A JP 13727397A JP 13727397 A JP13727397 A JP 13727397A JP H10330797 A JPH10330797 A JP H10330797A
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JP
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spray
detergent
slurry
pressure
drying
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JP13727397A
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English (en)
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Riichi Nitta
利一 新田
Hideyuki Takahashi
秀行 高橋
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Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗剤スラリーを噴霧乾燥する際に、噴霧乾燥
生成物の水分の変動を少なくする制御方法と、混練・造
粒特性が良好で、製造装置や移送装置への付着の問題が
少ない衣料用粉末洗剤の製造装置とその製造方法を得る
こと。 【解決手段】 洗剤スラリー2を旋回流ノズル5から噴
霧して乾燥する噴霧乾燥装置において、噴霧量と噴霧圧
との積を所定範囲になるように制御することにより、含
有水分値のばらつきを小さくし、良好な混練を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、洗剤組成物の製
造装置、およびこの製造装置による洗剤スラリーの噴霧
乾燥方法と高嵩密度粒状洗剤組成物の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、洗剤スラリー原料を噴霧して
乾燥させ、所定範囲の水分を含有する粉状洗剤生成物を
得る噴霧乾燥技術が知られている。例えば、特開昭57
−10700号には、洗剤スラリーにおける品質制御方
法に関し、嵩密度および水分が設定値からはずれた場合
に設定値内に戻したり、装置の製造能力の変更、生成物
品質の目標値の変更や装置の運転上件を変更した場合で
も安定した制御を行うことができるコンピュータ制御式
噴霧乾燥法が開示されている。
【0003】また、噴霧乾燥した洗剤生成物に対し、炭
酸カリウムなど何種類かの洗剤成分を均一に乾式混合
し、水またはバインダー液を加えて混練する事により洗
剤生地に可塑性を与えてから造粒機に投入し、押し出し
造粒した後、粉砕・ふるい分け工程を経て目的とする形
状、粒度分布の粉末洗剤を得るなどの押し出し造粒技術
も従来から知られている。
【0004】例えば、特開昭61−69900号には、
ある型式のミキサーの中で界面活性剤とビルダーとを含
有する洗剤の噴霧乾燥生成物を表面改質材とバインダー
の存在の下に攪拌造粒処理を行うことを特徴とする流動
性の改良された高密度の粒状洗剤製造法が開示されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが上述の噴霧乾
燥や押し出し造粒を行って粒子状生成物を得る場合、生
成物中の水分含有率の許容範囲は比較的狭いのが普通な
ので、生成物中の所望の水分含有率を達成するためには
装置の運転状態を精密に制御する必要がある。
【0006】また、様々な理由によって装置の運転条件
を変更する必要が生ずる場合がある。その際、新たな設
定値(目標水分や生産能力)に整定するまでに時間がか
かりすぎると言う問題があり、設定を変更してから制御
が安定するまでの間の生成物を所望の品質に維持するこ
とが困難なので、後工程の押し出し造粒工程に影響を及
ぼし、稼働率が低下するという問題もでてくる。特に、
水分の変動は混練や押し出し造粒の運転(軸動力等の負
荷変動、装置への生成物の付着・凝集)に影響を及ぼす
ことが知られている。
【0007】例えば、水分が多すぎると、洗剤生成物が
乾燥品移送コンベアに付着・凝集して移送不能になった
り、また逆に水分が少なすぎると混練工程で他の添加成
分と均一に混練する事が出来なくなり、不均一な混練の
結果、負荷変動が大きくなるというような問題点があ
り、その解決策が課題となっていた。
【0008】本発明は、このような背景の下になされた
もので、洗剤スラリーを噴霧乾燥する際に、噴霧乾燥生
成物の水分の変動を少なくする制御方法と、混練・造粒
特性が良好で、製造装置や移送装置への付着の問題が少
ない衣料用粉末洗剤の製造装置とその製造方法を得るこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、洗剤スラリーを旋回流ノズルを用いて噴霧乾燥する
乾燥手段と、前記洗剤スラリーの噴霧圧または噴霧流量
を制御する制御手段とからなる洗剤スラリーの噴霧乾燥
装置と、この噴霧乾燥装置によって生成された前記洗剤
スラリーの噴霧乾燥生成物と他の洗剤成分とを混練・造
粒する混練・造粒装置と、を具備することを特徴とする
洗剤組成物の製造装置を提供する。
【0010】また請求項2に記載の発明は、前記噴霧乾
燥装置における前記洗剤スラリーの乾燥として、前記噴
霧圧と前記噴霧流量との積が所定範囲内に入るように、
前記噴霧圧または前記噴霧流量を制御することを特徴と
する請求項1に記載の洗剤組成物の製造装置による洗剤
スラリーの噴霧乾燥方法を提供する。
【0011】また請求項3に記載の発明は、前記噴霧乾
燥方法によって生成された洗剤スラリーの噴霧乾燥生成
物と、他の洗剤成分との前記混練・造粒装置による粒状
洗剤組成物の製造として、この粒状洗剤組成物に含まれ
る水分量を7.5〜9%の範囲に制御して高嵩密度の粒
状洗剤組成物とすることを特徴とする請求項1に記載の
洗剤組成物の製造装置による粒状洗剤組成物の製造方法
を提供する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施形態を、
図を参照しながら説明する。図1は、この発明の一実施
形態による洗剤スラリーの噴霧乾燥装置の構成を示すブ
ロック図である。この図において、スラリータンク1の
中の洗剤スラリー2は、スラリー供給ライン3によって
乾燥装置4の中の複数の旋回流ノズル5に送られ、この
旋回流ノズル5から噴霧されて、加熱された前記乾燥装
置4内で所定の水分含有率になるように乾燥される。
【0013】前記スラリー供給ライン3の経路には、モ
ータ6で駆動されるポンプ7、流量調整バルブ8、流量
計9、圧力計10が設けられ、これら流量計9、圧力計
10のデータにより制御装置11によって、前記モータ
6、および流量調整バルブ8を制御する構成とされる。
図2は前記旋回流ノズル5の詳細構造を示す図であり、
上部矢印A部から注入された前記洗剤スラリー2は、チ
ャンバー13で渦巻状に旋回してオリフィス14に達
し、噴霧される。
【0014】次に、図1および図2に示す構成による洗
剤スラリーの噴霧乾燥装置の制御装置の動作について説
明する。スラリータンク1内の洗剤スラリー2は、モー
タ6のよって駆動されるポンプ7によって加圧される。
この加圧による圧力値すなわち噴霧圧は、圧力計10に
よって計測され、制御装置11にフィードバック入力さ
れて、前記モータ6を駆動制御し、噴霧圧を所定範囲に
保つ制御が行われる。。
【0015】また、前記洗剤スラリー2は、高圧ポンプ
によって送り出され、このモータ6の回転数、噴霧する
旋回流ノズル5の本数と大きさで供給流量をコントロー
ルする。この供給流量は流量計9によって計測され、制
御装置11にフィードバックされて、前記噴霧ノズル本
数5を制御し、前記洗剤スラリー2の供給流量すなわち
噴霧量が所定範囲を保つように制御される。さらに、前
記制御装置11により、前記噴霧圧と前記噴霧量との積
が所定範囲となるように制御される。
【0016】この、噴霧圧と噴霧量との積が所定範囲と
なるような制御の実際について、図3および図4によっ
て説明する。図3(a)は、横軸を時間として、ノズル
1本当たりの洗剤スラリー2の噴霧量と噴霧圧との積の
数値(単位は、kg・m/s)を表した図であり、図3
(b)は、横軸を時間とした、洗剤スラリー2の噴霧乾
燥後の水分量(洗剤生地水分、単位は、%)を表した図
である。時間軸は、どちらの図もフルスケールが20時
間となっている。図3(a)の噴霧量×噴霧圧の数値を
表した図の、時刻t1から時刻t2までの間が、噴霧量
と噴霧圧との積の数値が、55を中心として50〜60
に保たれた範囲である。
【0017】一方、図4は洗剤生地水分値あるいは、混
練機水分値と混練機の負荷との関係を表した図であり、
横軸は前記洗剤生地水分値あるいは、混練機水分値をパ
ーセント(%)で表し、縦軸は混練機の負荷をキロワッ
ト時(kwh)で表している。この図において、混練機
水分が7.4%から9.0%の範囲が図3(a)の噴霧
量と噴霧圧との積の数値が、55を中心として50〜6
0に保たれた範囲であり、混練が良好に行われる水分範
囲であるものと考えられる。
【0018】混練が良好に行われる水分範囲外のうち、
噴霧量と噴霧圧との積の数値が50以下の、水分が少な
い領域では、負荷の変動が大きく、また、噴霧量と噴霧
圧との積の数値が60以上の、水分が多い領域では、混
練機に洗剤生地が付着してしまい、良好な混練が行われ
ない。
【0019】また、図3(b)の洗剤生地水分量を表し
た図の、時刻t11から時刻t12間での間が、洗剤生
地水分量の数値が6.4%〜6.9%となった範囲であ
り、噴霧乾燥は一般に時定数の大きなプロセスなので、
設定値に整定するまでの制御系の遅れおよび熱収支的平
衡が成り立つまでの時間遅れが約2時間あるので、前記
時刻t1〜t2に相当していることがわかり、噴霧量と
噴霧圧との積の数値を所定範囲に制御すれば良いことが
わかる。このように、洗剤生地水分が所定範囲内となる
ように制御することが、良好な混練を行うための条件で
あることがわかる。
【0020】従って、良好な混練を行うためには、洗剤
生地の水分が所定範囲内になるようにする事が必要であ
り、そのためには、洗剤スラリーの噴霧乾燥装置の前記
乾燥装置4における噴霧量と噴霧圧との積の数値を所定
範囲内になるように制御すればよいことがわかる。
【0021】以上、本発明の一実施形態の動作を図面を
参照して詳述してきたが、本発明はこの実施形態に限ら
れるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設
計変更等があっても本発明に含まれる。
【0022】
【発明の効果】これまでに説明したように、この発明に
よれば、噴霧乾燥装置における洗剤スラリーの含有水分
量を所定範囲に制御するようにしたので、良好な混練が
できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態による洗剤スラリーの噴
霧乾燥装置の構成構成を示すブロック図である。
【図2】 本発明の一実施形態による洗剤スラリーの噴
霧乾燥装置の旋回流ノズルの詳細構成を示す図である。
【図3】 ノズル1本当たりの噴霧量と噴霧圧との積
と、洗剤生地成分の水分量との関係を示す図である。
【図4】 洗剤生地水分、混練機水分と混練機の負荷変
動、混練状況との関係を示す図である。
【符号の説明】
1 スラリータンク 2 洗剤スラリー 3 スラリー供給ライン 4 乾燥装置 5 旋回流ノズル 6 モータ 7 ポンプ 8 流量調整バルブ 9 流量計 10 圧力計 11 制御装置 13 チャンバー 14 オリフィス

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗剤スラリーを旋回流ノズルを用いて噴
    霧乾燥する乾燥手段と、 前記洗剤スラリーの噴霧圧または噴霧流量を制御する制
    御手段と、 前記噴霧圧と前記噴霧流量とのうち、少なくともいずれ
    かを制御する制御手段と、を具備することを特徴とする
    洗剤組成物の噴霧乾燥装置。
  2. 【請求項2】 前記噴霧乾燥装置における前記洗剤スラ
    リーの乾燥は、 前記噴霧圧と前記噴霧流量との積が所定範囲内に入るよ
    うに、前記噴霧圧、前記噴霧流量の少なくともいずれか
    を制御することにより、含有水分値を所定範囲内に制御
    することを特徴とする請求項1に記載の洗剤組成物の製
    造装置による洗剤スラリーの噴霧乾燥方法。
  3. 【請求項3】 請求項2の噴霧乾燥方法によって生成さ
    れた洗剤スラリーの噴霧乾燥生成物と、他の洗剤成分と
    を混練・造粒する事を特徴とする粒状洗剤組成物の製造
    方法。
JP13727397A 1997-05-27 1997-05-27 洗剤組成物の製造装置および製造方法 Withdrawn JPH10330797A (ja)

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Effective date: 20040803