JPH10330762A - 籾殻焼成排ガスの処理方法及びその装置 - Google Patents

籾殻焼成排ガスの処理方法及びその装置

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JPH10330762A
JPH10330762A JP9178781A JP17878197A JPH10330762A JP H10330762 A JPH10330762 A JP H10330762A JP 9178781 A JP9178781 A JP 9178781A JP 17878197 A JP17878197 A JP 17878197A JP H10330762 A JPH10330762 A JP H10330762A
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JP
Japan
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exhaust gas
rice
firing
burning
rice husk
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JP9178781A
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English (en)
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Shigeru Kitano
滋 北野
Shogo Tanaka
省吾 田中
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Meiwa Industry Co Ltd
Meiwa Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Meiwa Industry Co Ltd
Meiwa Kogyo Co Ltd
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Publication date
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 籾殻を焼成して燻炭を製造する際に発生する
籾殻焼成排ガス中の可燃性ガス等の有害成分を分離し、
有効に利用することができる籾殻焼成排ガスの処理方法
及びその装置を提供する。 【解決手段】 籾殻を焼成して燻炭を製造する際に発生
する籾殻焼成排ガスを冷水により冷却して、籾殻焼成排
ガス中の一部成分を凝縮分離させ、この一部成分が凝縮
分離された、冷却された籾殻焼成排ガス内でバーナを燃
焼して前記籾殻焼成排ガスに含まれる可燃性ガス成分を
燃焼除去することを特徴とする籾殻焼成排ガスの処理方
法及び装置にある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、籾殻を焼成して燻炭を
製造する際に発生する籾殻焼成排ガスの処理方法及び処
理装置に関する。また、本発明は、籾殻を焼成して燻炭
を製造する籾殼焼成装置に関し、籾殼焼成装置の排ガス
処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、収穫された籾を籾摺して玄米が
得られるが、このときに籾殻が発生する。籾摺の段階で
発生する籾殻の量は、処理される籾の量のおおよそ20
%に達し、籾殻の見掛け密度が100〜140kg/m
と小さいために、籾摺や乾燥施設で発生する籾殻の量
は、容積で、処理された籾の量と略匹敵しており、籾殼
の処理が問題となっている。ところで、籾殻は比較的腐
敗し難いので廃棄することができず問題とされている。
そこで、敷藁材、床土代替資材、又は焼成して燻炭とし
て利用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】籾殻を焼成する場合、
スクリューコンベヤに籾殻を載せて、焼成炉内を移動さ
せて籾殻を焼成しているが、この場合、燻炭排出側に排
気口が形成されるので、高温の排気が炉の排気口から排
出されるために、排気口付近は温度が高くなり、排気口
の壁部が損傷して問題である。また、その侭煙道を通し
て大気に放散するのは、熱損失を招くこととなり、また
排気中の可燃性ガス及び酸性ガスを大気に放散させるこ
ととなり、大気を汚染させて問題である。そこで排気を
燃焼処理し、次いで集塵して大気に放散させている。こ
の場合、排ガス処理設備が大掛かりとなり、多くの費用
を要して問題である。また、ロータリーキルン形式の炉
を使用する場合には、籾殻導入側に排気口が形成される
が、この場合も、排気に可燃性ガス及び酸性ガスが含有
されるので、その儘大気に放出することができず、また
籾殼の導入時における火災等が起こり易く、問題とされ
ている。本発明は、籾殻を焼成して燻炭を製造する際に
発生する高温の排ガス及び燻炭の処理並びに廃熱による
事故の問題を解決することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、籾殻を焼成し
て燻炭を製造する際に発生する籾殻焼成排ガス中の可燃
性ガス等の有害成分を分離し、有効に利用することがで
きる籾殻焼成排ガスの処理方法を提供することを目的と
している。即ち、本発明は、籾殻を焼成して燻炭を製造
する際に発生する籾殻焼成排ガスを冷水により冷却し
て、籾殻焼成排ガス中の一部成分を凝縮分離させ、この
籾殻焼成排ガス中の一部成分が凝縮分離され、冷却され
た籾殻焼成排ガス内でバーナを燃焼して前記籾殻焼成排
ガスに含まれる可燃性ガス成分を燃焼除去することを特
徴とする籾殻焼成排ガスの処理方法にあり、また本発明
は、籾殻を焼成して燻炭を製造する際に発生する籾殻焼
成排ガスを冷水により冷却して、籾殻焼成排ガス中の一
部成分を凝縮分離させ、この籾殻焼成排ガス中の一部成
分が凝縮分離され、冷却された籾殻焼成排ガス内でバー
ナを燃焼して前記籾殻焼成排ガスに含まれる可燃性ガス
成分の一部を燃焼除去し、可燃性ガスの一部が燃焼除去
された籾殻焼成排ガスを触媒と接触させて、前記籾殻焼
成排ガスに含まれる可燃性ガス成分の一部を酸化除去す
ることを特徴とする籾殻焼成排ガスの処理方法にあり、
さらに本発明は、籾殻を焼成して燻炭を製造する際に発
生する籾殻焼成排ガスを、冷却された籾殻により冷却
し、この冷却された籾殻焼成排ガスを冷水により冷却し
て、籾殻焼成排ガス中の一部成分を凝縮分離させ、この
籾殻焼成排ガス中の一部成分が凝縮分離された、冷却さ
れた籾殻焼成排ガス内でバーナを燃焼して前記籾殻焼成
排ガスに含まれる可燃性ガス成分の一部を燃焼除去し、
可燃性ガスの一部が燃焼除去された籾殻焼成排ガスを触
媒と接触させて、前記籾殻焼成排ガスに含まれる可燃性
ガス成分の一部を酸化除去することを特徴とする籾殻焼
成排ガスの処理方法にある。
【0005】さらに本発明は、焼成炉の上部壁に設けら
れている籾殻焼成炉の排ガス排出口が、熱交換器の高温
側入口に接続され、熱交換器の高温側出口が焼成炉の排
ガス入口に接続され、前記排ガス焼成炉内にバーナが設
けられ、前記排ガス焼成炉の焼成ガス出口が煙道に接続
されていることを特徴とする籾殻焼成炉の排ガス処理装
置にあり、さらにまた、本発明は、焼成炉の上部壁に、
冷却ジャケットを備える籾殻供給口が形成されると共
に、籾殻焼成排ガス排出口が形成されており、前記籾殻
焼成排ガス排出口は熱交換器の高温側入口に接続され、
熱交換器の高温側出口が排ガス燃焼処理炉の排ガス入口
に接続され、前記排ガス焼成炉内にバーナが設けられ、
前記排ガス焼成炉の焼成ガス出口が煙道に接続されてい
ることを特徴とする籾殻焼成炉の排ガス処理装置にあ
る。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明において、燻炭は、籾殻を
低酸素雰囲気下で一部焙焼してその燃焼熱で焙焼されず
に残る籾殻を焼成して製造される。籾殻の成分は、例え
ば、固定炭素:18.7重量%、揮発分:71.5重量
%及び灰分:9.8重量%であり、焼成後の燻炭の成分
は、固定炭素:62.7重量%及び灰分37.2重量%
であり、可成の量で揮発分が、可燃性ガス分、並びに籾
酢液及びタール分に加熱分解される。
【0007】籾殻焼成炉内に供給される籾殻は、籾殻焼
成炉の下部に設けられている燃焼器により下方から焼成
され、籾殻焼成炉の下方から炭化されるために、炉内に
供給された籾殻は炉内に堆積されて、下方に移動する過
程で焼成炭化される。籾殻焼成炉内は、概略、殆どの籾
殻が炭化されている炭化籾殻層の下層部分、炭化籾殻層
の燃焼熱で加熱され一部炭化されているにとどまる未炭
化籾殻層の中間層部分と、籾殻が堆積された侭の状態と
なっている籾殻層の上層部分とより形成される。上層部
分の籾殻層は、中間層部分として未炭化籾殻層が形成さ
れるように、籾殻の焼成部は堆積された籾殻により覆わ
れる。炭化された籾殻、即ち燻炭は、籾殻焼成炉の底部
に形成されている燻炭排出口より排出される。
【0008】本発明において、籾殻焼成炉に供給される
籾殻を、籾殻の着火温度以下の温度に間接的に冷却して
焼成炉内に供給すると、焼成炉内に供給される籾殻が、
焼成炉内に供給される前に、燃焼して火災等の発生を避
けることができるので好ましい。このように冷却された
籾殻を焼成炉内に供給することによって、焼成炉内上部
に形成される空間内を比較的低い温度に維持することが
でき、排ガス中のタール成分量を低く保つことができる
ので好ましい。またこのように冷却された籾殻を焼成炉
内に供給することによって、焼成炉内上部に未焼成の籾
殻層を形成することができ、焼成部への空気の侵入を少
なくでき、焼成部において、不十分な空気の存在下に、
籾殻の熱分解を行うことができるので好ましい。
【0009】本発明において、籾殻焼成炉内に侵入する
空気は出来る限り遮断されるために、焼成炉内上部空間
に溜まる焼成炉内排ガスは、焼成炉内で籾殻の加熱分解
により発生する一酸化炭素やメタンガス等の可燃性ガス
や籾酢液やタール成分が含まれており、これらによる環
境汚染を避けるために、焼成炉内排ガスを、まず冷却水
により冷却して、可燃性ガス中のタール成分を分離し、
ついで煙突内に燃焼器から火炎を吹き出して、可燃性ガ
スの一部を燃焼除去し、可燃性ガスの一部が燃焼除去さ
れた排ガスは、酸化触媒により接触酸化されて無害化し
て、煙突より大気に放散される。
【0010】本発明において、籾殻焼成排ガスは、焼成
炉から70乃至300℃という温度で、排出されるが、
例えば冷却された籾殻で焼成炉上部を冷却する場合に
は、70乃至100℃という比較的低温で、例えば80
℃温度で排出される。この排ガスの冷却には、気液間接
接触方式の熱交換器が冷却器として使用される。このよ
うな熱交換器としては、各種多管円筒形熱交換器、各種
プレート式熱交換器、又はスパイラル式熱交換器などを
使用することができる。この冷却過程において、排ガス
から籾酢液及びタール成分が凝縮して分離される。この
排ガスの熱交換器による冷却工程おいて、排ガスの冷却
に使用された冷却媒体の水は加熱されて、例えば温度約
80℃の温水となるので、配管路を介して温室の熱源と
して、また種籾消毒及び浸漬の加熱熱源として使用する
ことができる。この冷却段階で得られる籾酢液は、土の
中の環境を整えて作物の根の発育を助け、また微生物の
滑動をし易くし、殊に、水稲育苗用に適しており、例え
ば水稲種子の発芽を良好にし、また、稲の屈起力を向上
させ、稲苗の根量を増やし、根の活性を高めるなどの優
れた作用を有する。
【0011】タール成分が分離された籾殻焼成排ガス中
の可燃性ガス成分は、燃焼器からの火炎により燃焼され
て除去される。火炎燃焼により除去されずに残る可燃性
ガス成分を除去するために、火炎燃焼された籾殻焼成排
ガスは、酸化触媒層を通される。この酸化触媒層を通過
する間に、可燃性ガス成分は接触酸化反応により酸化さ
れて無害化され除去される。本発明において、籾殻焼成
排ガスの接触酸化反応を行う酸化触媒層は、一酸化炭素
の酸化触媒及び有機化合物の酸化触媒を使用することが
できる。
【0012】
【作用】本発明は、籾殻を焼成して燻炭を製造する工程
において発生する籾殻焼成排ガスを、冷水により冷却し
て、籾殻焼成排ガス中の一部成分を凝縮分離させ、この
一部成分が凝縮分離された、冷却された籾殻焼成排ガス
内でバーナ等の燃焼器を燃焼して前記籾殻焼成排ガスに
含まれる可燃性ガス成分の一部を燃焼除去し、可燃性ガ
スの一部が燃焼除去された籾殻焼成排ガスを触媒と接触
させて、前記籾殻焼成排ガスに含まれる可燃性ガス成分
を酸化除去するので、籾殻焼成排ガス中の可燃性ガスを
著しく低減でき、大気に放散することができ、環境汚染
を防止することができる。本発明は、冷却された籾殻に
より籾殻焼成ガスの一部が冷却されて、籾殻焼成炉の排
ガス出口温度を低く保つことができるので、籾殻焼成炉
を出る排ガス温度を低くでき、可燃性ガスの量を少なく
できる。また、冷却工程では、冷却水が排ガスにより加
熱されて、温水を副生することができる。また冷却工程
で得られる籾酢液は、タール分を低くすることができ
る。
【0013】
【実施例】以下に、図面を参照して、本発明の実施の態
様の一例を説明するが、以下の例示及び説明により、本
発明は、何ら制限を受けるものではない。図1は、本発
明の一実施例における燻炭を製造する籾殻焼成装置の籾
殻焼成排ガス処理装置の概略の説明図である。図2は、
本発明の一実施例における燻炭を製造する籾殻焼成装置
の籾殻焼成排ガス処理装置についての概略の説明図であ
る。図1及び図2において対応する箇所には同一の符号
が付されている。
【0014】図1に示す実施例において、籾殻焼成炉1
は基台2に設けられている。籾殻焼成炉1には、内部に
焼成部3が形成されている炉本体4を有しており、炉本
体4には、その上部に籾殻導入部5が形成され、下部に
は燻炭排出部6が形成されている。炉本体4の上部に
は、籾殻導入用開口7が形成されており、該籾殻導入用
開口7には、スクリューコンベヤの籾殻導入管8の一端
が接続しており、該籾殻導入管8の他端は籾殻供給用ホ
ッパー9の出口10に接続している。前記籾殻導入用開
口7を覆って、開閉蓋11が丁番(蝶番)により開閉可
能に取付けられている。籾殻導入管8の籾殻導入用開口
7側外周には、水冷ジャケット12が設けられている。
水冷ジャケット12には、冷却水入口13及び冷却水出
口14を備えている。
【0015】炉本体4の焼成部3の下方には焼成床部1
5が設けられており、その焼成床部15の一部には燻炭
排出口16が形成されている。燻炭排出口16の下方に
は燻炭排出管17が接続している。燻炭排出管17は、
冷却水導入口18及び冷却水排出口19が設けられてい
る水槽型冷却ジャケット20に覆われている。燻炭排出
管17の下端部21は、燻炭取出し用のスクリューコン
ベヤ22に接続している。籾殻焼成炉1から排出された
燻炭は、燻炭排出管17に充填された状態で、燻炭排出
管17を徐々に下方に移動する間に、水槽型冷却ジャケ
ット20の冷却水により冷却される。
【0016】本例において、燻炭排出管17の下端部2
1に接続して、斜め上方に傾斜して延びる燻炭取出し用
のスクリューコンベヤ22が設けられており、該燻炭取
出し用のスクリューコンベヤ22は、取り出される燻炭
が室温又は取出し温度にまで冷却されるように、燻炭排
出管17の下端部21に接続する側に、冷却水入口23
が設けられ、燻炭取出し側に冷却水出口24が設けられ
ている冷却ジャケット25で覆われており、燻炭排出管
17の下端部21から冷却された燻炭は、燻炭取出し用
スクリューコンベヤ22内に送り出されて、外部に取り
出すことができる。
【0017】籾殻焼成炉1の下部には、着火用のバーナ
ー26が設けられており、焼成炉本体内下部に形成され
ている籾殻堆積下層部27から着火されて燃焼する。本
例において、焼成炉内の籾殻堆積下層部27は炭化籾殻
層であり、炭化籾殻層27の上に形成される籾殻堆積中
層部28は未炭化籾殻層であり、該未炭化籾殻層28の
上に形成される籾殻堆積上層部29は、未炭化籾殻層2
8に対し炉内空気の侵入を抑制するための籾殻層であ
り、未炭化籾殻層28の全表面を覆って形成されてい
る。
【0018】本例においては、炉内の籾殻の量が一定の
範囲内にあることが、籾殻の燃焼に必要な最小限の空気
を供給して、自然の穏やかな籾殻の燃焼を安定させる上
で必要であるために、籾殻の供給は、炉内の籾殻の表面
の位置が一定の範囲内にあるように、籾殻の表面レベル
を検出して行われる。炉内の籾殻表面のレベルを検出す
る籾殻表面レベル検出装置は、下方先端の表面位置検出
部材が籾殻層内に潜り込まずに、籾殻表面上に位置する
ように、金属板部30、該金属板部30に接続する位置
検出用の金属棒体部31及びオンオフ型の近接センサ3
2を備えている。本例において、スクリューコンベヤ8
の駆動部(図示されていない)は近接センサ32に制御
可能に接続しており、近接センサ32に金属棒体部31
が接近したことを検出して、スクリュウコンベヤ8の駆
動を停止することができる。
【0019】本例において、炉内籾殻の表面は、炉内籾
殻の量の変動により上下するので、オンオフ型の近接セ
ンサ32により、上下する金属棒体部31の近接を検出
して、籾殻表面レベルを検出して、炉内の籾殻の量を知
ることができ、籾殻導入用のスクリュウコンベヤ8の駆
動を制御することができる。本例においては、炉内の可
燃性ガス濃度を低下させるために、炉内上部空間33の
温度は、冷却された籾殻を供給することにより、100
℃以下、好ましくは85℃以下という比較的低い温度、
例えば80℃の温度に保たれる。
【0020】炉本体4の上部には、ガス冷却器34に接
続する籾殻焼成排ガス排出管35が接続している。ガス
冷却器34は、支柱36により支持されており、内部
に、一方の管路37が該ガス冷却器34の上部の排ガス
導入口38を経て排ガス排出管35に接続し、他方の管
路39が該ガス冷却器34下部の冷却された排ガス流出
口40に接続し、もう一方の管路41が、凝縮液取出し
口42を備える凝集液溜め43に接続するT字形分岐管
44を備えている。T字形分岐管44に接続する排ガス
排出管35には、爆発防止用の安全弁45及び点検口部
46が設けられている。
【0021】ガス冷却器34には、T字形分岐管44の
周囲を囲んで、下部に冷却水入口47′が設けられ、上
部に冷却水出口48′が設けられている水槽型の冷却用
ジャケット49′が設けられている。炉本体4内の籾殻
焼成排ガスは、ガス冷却器34により冷却されて、体積
が収縮するために、炉本体4からガス冷却器34へと流
出する。籾殻焼成排ガスはガス冷却器34で冷却され
て、凝集された凝集ガス成分は凝集液取出し口42より
取り出される。本例において、凝集液は籾酢液及びター
ルである。籾酢液は、多量の酢酸を含んでおり、木酢液
同様に、土壌消毒液、木酢農法、木酢堆肥等に使用する
ことができる。
【0022】ガス冷却器34で冷却されて凝集ガス成分
が分離された籾殻焼成排ガスは、ガス冷却器34の冷却
ガス排出管47から、排気中の可燃性ガスを燃焼するた
めのバーナ48を備え、脚部49により支持されている
排気燃焼炉50に送られる。排気燃焼炉50において、
前記排ガス中の凝縮されずに残留する可燃性ガスの殆ど
が燃焼除去される。排気燃焼炉50内で、排ガスはバー
ナ48により加熱されて煙突51に送られて大気に放散
される。
【0023】本例は以上のように構成されているので、
籾殻焼成炉1で籾殻を焼成して燻炭を製造するときに、
籾殻焼成排ガス移出管5から排出される籾殻焼成排ガス
は、ガス冷却器34に入り冷却水により冷却され、籾酢
液及びタール等の凝集性ガスが凝縮分離される。凝集性
ガスが分離された籾殻焼成排ガスは、排気焼成炉50に
送られて、バーナ48により籾殻焼成排ガス中に残留す
る可燃性ガスが燃焼して、煙突51から大気に放散され
る。
【0024】本例は以上のように構成されているので、
籾殻を、籾殻ホッパー9に入れて、スクリューコンベヤ
8により、籾殻焼成炉本体4内に搬送する。籾殻焼成炉
本体4内に籾殻が所定の高さに堆積されたことを、籾殻
表面レベル検出装置の金属棒体部31の近接を近接セン
サ32により検出して、籾殻導入用のスクリューコンベ
ヤ8の作動を停止する。焼成炉本体4内に所定量の籾殻
が充填されたところで、籾殻バーナー26により籾殻に
着火し、籾殻の一部を部分燃焼させる。籾殻の一部の燃
焼熱で籾殻が乾留されて、燻炭が、堆積された籾殻の下
層部分27から形成される。
【0025】乾留されて生成した燻炭は、焼成用床部1
5に形成されている燻炭排出用出口16から、水槽型冷
却ジャケット20により冷却されている燻炭排出管17
内に送り出されて、燻炭排出管17内に充填された状態
で下方に移動する。燻炭排出管17内は、水槽型冷却ジ
ャケット20内の冷却水により、高温の燻炭が間接的に
冷却されるようになっている。冷却された燻炭は燻炭排
出管17の下端部21から、燻炭取出し用スクリューコ
ンベヤ22により、間欠的に、又は連続的に掻き出され
る。
【0026】本例において、燻炭取出し用スクリューコ
ンベヤ22には水冷用のジャケット25が設けられてお
り、スクリューコンベヤ22により搬送される過程でも
冷却される。冷却されて燻炭取出し用スクリューコンベ
ヤ22により搬送された燻炭は燻炭取出し口54から排
出される。燻炭取出し口54から排出された燻炭は、次
の工程、例えば造粒工程に送られて用途に応じて造粒し
て製品とされる。
【0027】焼成部3内に積まれた籾殻は、空気が不十
分な状態で加熱され、一部、熱分解して蒸気状の可燃性
ガスとなり、籾殻焼成炉本体4の排気流出管35から流
出し、蒸気状にならずに残る固体分は炭化して燻炭とな
る。籾殻焼成排ガス流出管35から排出される籾殻焼成
排ガスは、ガス冷却器34に入って冷却水により冷却さ
れて、籾酢液及びタール等の凝集性ガス成分が凝縮分離
され、冷却籾殻焼成排ガスとして、ガス冷却器34を流
出する。
【0028】凝集性ガス成分が分離された冷却された籾
殻焼成排ガスは、バーナ48により、排気燃焼処理炉5
0に送られて、籾殻焼成排ガス中に残留する可燃性ガス
の殆どが燃焼されて、煙突51に送られ、大気に放散さ
れる。本例において、排気燃焼処理炉50における燃焼
により、籾殻焼成排ガス中の可燃性ガスは、殆ど完全に
燃焼除去することができる。本例において、籾殻の焼成
により、籾殻炭及び籾酢液を得ると同時に排ガスが発生
するが、籾殻炭、籾酢液、排ガス及び排ガス中の可燃性
ガスの量及び組成は、籾殻焼成炉の焼成時の温度によ
り、かなり変動する。次に、本例における一事例を示
す。
【0029】例1本例において、籾殻100重量部が籾
殻焼成炉1に供給されて、熱分解された。炉本体4内上
部空間33における温度は、籾殻焼成排ガスの排出温度
と略同じであり、約80℃であり、製造された燻炭は3
7.3重量部であった。籾殻焼成炉1から籾殻焼成排ガ
ス流出管35からの籾殻焼成排ガスは、62.7重量部
であり、ガス冷却器34において、約30℃の温度に冷
却された。この冷却による凝集された籾酢液の量は1
5.6重量部であった。籾酢液を除去された排ガスは、
47.1重量部であり、入口温度が800℃に加熱され
ている排気燃焼処理炉50に送られて焼却処理された。
焼却処理された籾殻焼成排ガスの量は、35.3重量部
であり、排ガス中の可燃性ガスの量は概略25重量部で
あった。
【0030】図2に示す実施例は、煙突の一部に触媒式
燃焼装置が設けられている点で、図1に示す実施例と相
違している。本例において、排気燃焼処理炉50は煙突
51に接続しており、排気燃焼処理炉50で燃焼処理さ
れた排気は煙突51に入る。本例において、煙突51の
一部には触媒式燃焼装置52が設けられている。図2に
示す実施例において、排気燃焼処理炉50で燃焼されず
に残る可燃性ガスは、触媒式燃焼装置52で殆ど完全に
酸化除去される。このように触媒式燃焼装置52で可燃
性ガスが酸化除去された排気は煙突51に送られ、煙突
51の上部53から大気に放散される。
【0031】
【発明の効果】本発明は、籾殻を焼成して燻炭を製造す
る工程において発生する籾殻焼成排ガスを、冷水により
冷却して、籾殻焼成排ガス中の一部成分を凝縮分離さ
せ、この一部成分が凝縮分離された、冷却された籾殻焼
成排ガス内でバーナを燃焼して前記籾殻焼成排ガスに含
まれる可燃性ガス成分の一部を燃焼除去し、可燃性ガス
の一部が燃焼除去された籾殻焼成排ガスを触媒と接触さ
せて、前記籾殻焼成排ガスに含まれる可燃性ガス成分を
酸化除去するので、従来の籾殻焼成による燻炭製造法に
比して、排ガス中の可燃性ガスを有効に活用でき、大気
に放散するための可燃性ガスの除去処理が容易となる。
【0032】本発明は、冷却された籾殻により籾殻焼成
ガスの一部が冷却されて、籾殻焼成炉の排ガス出口温度
を低く保つことができるので、従来の燻炭製造時に排出
される排ガス温度に比して排ガス温度を低くでき、可燃
性ガスの量を少なくできる。また、冷却工程では、冷却
水が排ガスにより加熱されるので、温水を副製すること
ができる。また冷却工程で得られる籾酢液は、タール分
が低く、酢酸含有量の比較的高いものであり、多くの用
途に供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における燻炭を製造する籾殻
焼成装置における籾殻焼成排ガス処理装置の概略の説明
図である。
【図2】本発明の他の一実施例における燻炭を製造する
籾殻焼成装置の籾殻焼成排ガス処理装置についての概略
の説明図である。
【符号の説明】
1 籾殻焼成炉 2 基台 3 焼成部 4 炉本体 5 籾殻導入部 6 燻炭排出部 7 籾殻導入用開口 8 籾殻導入管 9 籾殻供給用ホッパー 10 籾殻供給用ホッパー9の出口 11 開閉蓋 12 水冷ジャケット 13、23 冷却水入口 14、24 冷却水出口 15 焼成床部 16 燻炭排出口 17 燻炭排出管 18 冷却水導入口 19 冷却水排出口 20 水槽型冷却ジャケット 21 燻炭排出管17の下端部 22 燻炭取出し用のスクリューコンベヤ 25 冷却ジャケット 26 バーナー 27 籾殻堆積下層部 28 籾殻堆積中層部、未炭化籾殻層 29 籾殻堆積上層部 30 金属板部 31 金属棒体部 32 近接センサ 33 炉内上部空間 34 ガス冷却器 35 籾殻焼成排ガス排出管 36 支柱 37、39、41 管路 38 排ガス導入口 40 排ガス流出口 42 凝集液取出し口 43 凝集液溜め 44 T字形分岐管 45 安全弁 46 点検口 47 冷却ガス排出管 47′ 冷却水入口 48 バーナ 48′ 冷却水出口 49 脚部 49′ 冷却用ジャケット 50 排気燃焼炉 51 煙突 52 触媒式燃焼装置 53 煙突の上部 54 燻炭取出し口

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 籾殻を焼成して燻炭を製造する際に発生
    する籾殻焼成排ガスを冷水により冷却して、籾殻焼成排
    ガス中の一部成分を凝縮分離させ、この籾殻焼成排ガス
    中の一部成分が凝縮分離され、冷却された籾殻焼成排ガ
    ス内でバーナを燃焼して前記籾殻焼成排ガスに含まれる
    可燃性ガス成分を燃焼除去することを特徴とする籾殻焼
    成排ガスの処理方法。
  2. 【請求項2】 籾殻を焼成して燻炭を製造する際に発生
    する籾殻焼成排ガスを冷水により冷却して、籾殻焼成排
    ガス中の一部成分を凝縮分離させ、この籾殻焼成排ガス
    中の一部成分が凝縮分離され、冷却された籾殻焼成排ガ
    ス内でバーナを燃焼して前記籾殻焼成排ガスに含まれる
    可燃性ガス成分の一部を燃焼除去し、可燃性ガスの一部
    が燃焼除去された籾殻焼成排ガスを触媒と接触させて、
    前記籾殻焼成排ガスに含まれる可燃性ガス成分の一部を
    酸化除去することを特徴とする籾殻焼成排ガスの処理方
    法。
  3. 【請求項3】 籾殻を焼成して燻炭を製造する際に発生
    する籾殻焼成排ガスを、冷却された籾殻により冷却し、
    この冷却された籾殻焼成排ガスを冷水により冷却して、
    籾殻焼成排ガス中の一部成分を凝縮分離させ、この籾殻
    焼成排ガス中の一部成分が凝縮分離された、冷却された
    籾殼焼成排ガス内でバーナを燃焼して前記籾殻焼成排ガ
    スに含まれる可燃性ガス成分の一部を燃焼除去し、可燃
    性ガスの一部が燃焼除去された籾殻焼成排ガスを触媒と
    接触させて、前記籾殻焼成排ガスに含まれる可燃性ガス
    成分の一部を酸化除去することを特徴とする籾殻焼成排
    ガスの処理方法。
  4. 【請求項4】 焼成炉の上部壁に設けられている籾殻焼
    成炉の排ガス排出口が、熱交換器の高温側入口に接続さ
    れ、熱交換器の高温側出口が焼成炉の排ガス入口に接続
    され、前記排ガス焼成炉内にバーナが設けられ、前記排
    ガス焼成炉の焼成ガス出口が煙道に接続されていること
    を特徴とする籾殻焼成炉の排ガス処理装置。
  5. 【請求項5】 焼成炉の上部壁に、冷却ジャケットを備
    える籾殻供給口が形成されると共に、籾殻焼成排ガス排
    出口が形成されており、前記籾殻焼成排ガス排出口は熱
    交換器の高温側入口に接続され、熱交換器の高温側出口
    が排ガス燃焼処理炉の排ガス入口に接続され、前記排ガ
    ス焼成炉内にバーナが設けられ、前記排ガス焼成炉の焼
    成ガス出口が煙道に接続されていることを特徴とする籾
    殻焼成炉の排ガス処理装置。
  6. 【請求項6】 煙道内に、さらに酸化触媒燃焼装置が設
    けられていることを特徴とする請求項3又は請求項4に
    記載の籾殻焼成炉の排ガス処理装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008214158A (ja) * 2007-03-06 2008-09-18 Maywa Co Ltd 籾殻から非晶質シリカの製造方法
JP2016118307A (ja) * 2014-12-18 2016-06-30 株式会社フォレスティ峯岸 コージェネレーション・システムおよび廃熱利用方法

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