JPH10329727A - 電動式パワーステアリング装置 - Google Patents

電動式パワーステアリング装置

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JPH10329727A
JPH10329727A JP16065097A JP16065097A JPH10329727A JP H10329727 A JPH10329727 A JP H10329727A JP 16065097 A JP16065097 A JP 16065097A JP 16065097 A JP16065097 A JP 16065097A JP H10329727 A JPH10329727 A JP H10329727A
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JP
Japan
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seal
projection
force
mounting hole
ball screw
Prior art date
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Application number
JP16065097A
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English (en)
Inventor
Toshihiro Fukuda
利博 福田
Tetsuya Takezaki
哲也 竹崎
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NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
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Publication date
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Publication of JPH10329727A publication Critical patent/JPH10329727A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コストを大幅に増大させることなく、組立容
易性及び信頼性を確保した電動式パワーステアリング装
置用のシールを提供する。 【解決手段】スリット17dは、突起17bが半径方向
内方に向かう力を付与されたときは、突起17bの変位
を許容するが、突起17bが取付孔10hに係合した状
態でシール17の内周部が軸線方向に向かう力を付与さ
れたときは、前記軸線方向の力により生じた応力の伝達
を制限し、それにより突起17bの変位を抑止するよう
になっているので、例えば、シール17の組付時には、
半径方向外方から押圧すれば、突起17bは容易に変位
して取付孔10hに係合するが、一旦取り付けられた後
は、たとえシール17の内周部に軸線方向外方に向かう
力が加わっても、突起17bは容易に変位せず、それに
より突起17bと取付孔10hとの係合を確保でき、も
ってシール17の脱落を防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両の電動式パワー
ステアリング装置に関し、より詳細には、ボールねじを
介して同軸電動モータの出力をラック軸に伝達するよう
にした電動式パワーステアリング装置のシールに関す
る。
【0002】
【従来の技術】車両の電動式パワーステアリング装置と
して、補助操舵トルクとなる電動モータの回転出力を歯
車装置により減速して操舵機構の出力軸に伝達し、ステ
アリングホイールに印加された操舵力を補助して、車輪
の操舵を行なうように構成したものが知られている。
【0003】ところで、かかる電動式パワーステアリン
グ装置の一形式として、ラックピニオン式舵取装置のラ
ック軸周囲に配置されたスリーブ部材を、電動モータの
回転子として回転させ、その回転出力をボールねじ機構
を介してラック軸の長手方向推力に変換するようにした
ものが知られている。
【0004】この形式の電動式パワーステアリング装置
において、ボールねじ機構は、ラック軸の外周に設けら
れた外ねじ溝と、この外ねじ溝に対向するように形成さ
れた内ねじ溝を内周に有し、軸受によりラック軸に対し
て回転可能に支持されたボールスクリューナットと、両
ねじ溝間に形成された転動路内に転動自在に配置された
多数のボールとによって構成されている。
【0005】ところで、かかる転動路内に異物が侵入す
ると、両ねじ溝若しくはボールが早期に摩耗し、電動式
パワーステアリング装置の作動時の騒音等を招来する恐
れがある。これに対し、ラック軸が外部に露出されてボ
ールねじ機構に異物が到達しないよう、通常ハウジング
とタイロッド等を連結する伸縮自在な防塵ブーツが通常
設けられているが、長期間使用する内に防塵ブーツが破
れ、そこから侵入した塵芥等の異物がボールスクリュー
ナット内部に到達する恐れがある。そこで、ボールスク
リューナットの端部にシールを設け、転動路内に異物が
侵入するのを防止することが、例えば実開昭63−59
776号に示すように既に提案されている。
【0006】
【解決しようとする課題】ここで、ボールスクリューナ
ットにシールを取り付ける際には、作業効率アップを図
るべく組立容易性が要求されている。一方、シールを一
旦取り付けた後はしっかりと固着し、ラック軸の摺動摩
擦等により脱落しないという信頼性も要求されている。
更には、シールの製造コストをなるべく抑えたいという
要求もある。このように互いに相反する要求を満足する
ことは一般的に困難であり、従って従来技術のシールに
おいては、例えば組立容易性やコストをある程度犠牲に
して信頼性を確保するというような設計を行っていた。
【0007】このような問題点に鑑み、本願発明は、コ
ストを大幅に増大させることなく、組立容易性及び信頼
性を確保したシールを有する電動式パワーステアリング
装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成すべ
く、本願発明のシールは、操舵軸の外周において螺旋状
に形成された外溝と、該外溝に対向するようにして内溝
を内周に形成した回転ナット部材と、前記外溝と前記内
溝とで形成する転動路内に転動自在に配置された複数の
ボールとからなり、前記回転ナット部材が内周に取付孔
を形成している、電動式パワーステアリング装置用のボ
ールスクリュー機構に用いるシールにおいて、前記取付
孔に係合するようになっている、半径方向に突出する突
起と、前記突起が半径方向内方に向かう力を付与された
ときは、前記突起の変位を許容するが、前記突起が前記
取付孔に係合した状態で前記シールの内周部が軸線方向
に向かう力を付与されたときは、前記軸線方向の力によ
り生じた応力の伝達を制限し、それにより前記突起の変
位を抑止するようになっている制御手段とを有してい
る。
【0009】
【作用】本願発明によれば、前記シールは、前記突起が
半径方向内方に向かう力を付与されたときは、前記突起
の変位を許容するが、前記突起が前記取付孔に係合した
状態で前記シールの内周部が軸線方向に向かう力を付与
されたときは、前記軸線方向の力により生じた応力の伝
達を制限し、それにより前記突起の変位を抑止するよう
になっている制御手段を有しているので、例えば、前記
シールの組付時には、半径方向外方から押圧すれば、前
記突起は容易に変位して前記取付孔に係合するが、一旦
取り付けられた後は、たとえ前記シールの内周に軸線方
向外方に向かう力が加わっても、前記突起は容易に変位
せず、それにより前記突起と前記取付孔との係合を確保
でき、もって前記シールの脱落を防止できる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施の形態を図
面を参照して以下に詳細に説明する。図1は、本願発明
の実施例である電動式パワーステアリング装置の軸線方
向一部断面図である。
【0011】図1において、ハウジング1は、ブラケッ
ト2、3により図示しない車体に固定されている。ハウ
ジング1内を操舵軸であるラック軸4が挿通され、ラッ
ク軸4はその両端において、タイロッド5、6に連結さ
れている。タイロッド5、6は、図示しない操舵機構に
連結されている。
【0012】ブラケット3の右方において、ハウジング
1から斜め上方に延在するようにステアリング軸7が設
けられている。ステアリング軸7は、その上方端を図示
しない中間軸を介してステアリングホイールに連結する
ように構成され、一方その下方端にピニオン(不図示)
を形成している。
【0013】ピニオンは、ハウジング1内でラック軸4
のラックに噛合している。なお、このラックとピニオン
とで変換機構を構成する。ステアリングホイールを回転
させると、その回転角度に応じてラック軸4が図中左右
に移動するようになっている。図示していないが、ステ
アリング軸7の一部に、操舵トルクを検出する操舵トル
ク検出器が設けられている。
【0014】更に図1を参照して、本実施の形態を詳細
に説明する。ハウジング1は、大小円管を直列に連結し
たようなチューブ1aと、チューブ1aの右端を閉止す
る基部1bとを互いに固定して形成されている。チュー
ブ1a内には円管状の固定子8aが固定されており、ま
た、固定子8aの一部を巻回する複数のセグメントから
なるコイル8bが設けられている。
【0015】固定子8aの内側には同様に厚肉円管状の
回転子8cが、細長い薄肉円管状のスリーブ9周りに一
体的に回転するように取り付けられている。固定子8a
とコイル8bと回転子8cとスリーブ9とで、ブラシレ
スタイプの電動モータ8を形成している。
【0016】スリーブ9の外周であって、永久磁石であ
る回転子8cと軸受11との間には、位相検知用の磁石
16aが取り付けられている。この磁石16aは、永久
磁石の極性を検知するため、永久磁石の極性とある相関
関係を有するように設置されている。この極性位相は、
磁石16aに隣接して配置された電気基板16bに取り
付けられたホール素子(不図示)により検知され、かか
る極性位相を示す電気信号が、不図示の制御回路へと出
力されるようになっている。
【0017】かかる制御回路は、回転方向に分割された
各コイル8bのセグメントに順次電流を供給分配し、そ
の結果、電動モータ8は所定の回転出力を発生するよう
に駆動制御されるようになっている。スリーブ9内をラ
ック軸4が延在している。
【0018】スリーブ9の右方端近傍には、鍔部9aが
形成されている。スリーブ9の右方端は、軸受11によ
りハウジング1の基部1bに対して回転自在に支持され
ている。アンギュラコンタクトタイプ(又はラジアル玉
軸受)である軸受11は、外輪、内輪、および両輪間の
ボールとから形成されている。内輪の左端は、スリーブ
9の鍔部9aに当接している。
【0019】スリーブ9の左方端は、略円管状のボール
スクリューナット10の右方端に形成された拡径部10
aに圧入嵌合している。ボールスクリューナット10
は、内側に螺旋状の内ねじ溝10bを有し、内ねじ溝1
0bは、ラック軸4の左方部に形成された外ねじ溝4a
に対向して転動路を形成し、該転動路内に複数のボール
12が収容されている。なお、スリーブ9とボールスク
リューナット10とで、回転ナット部材を構成する。
【0020】ボール12は、ボールスクリューナット1
0とラック軸4が相対回転する際に生じる摩擦力軽減の
ために用いられる。なお、ボールスクリューナット10
は、その内部に循環路(不図示)を有し、ボールスクリ
ューナット10の回転時に、該循環路を介してボール1
2は循環可能となっている。ボールスクリューナット1
0はナット部材を構成する。
【0021】ボールスクリューナット10の左方端は、
軸受13によりハウジング1のチューブ1aに対して回
転自在に支持されている。軸受13は、外輪、内輪、お
よび両輪間のボールとから形成される、軸受11と同じ
アンギュラコンタクトタイプの軸受である。軸受13の
内輪右方端は、ボールスクリューナット10の左端に形
成された段部10cに当接している。すなわち、軸受1
1の内輪と軸受13の内輪とは、スリーブ9とボールス
クリューナット10を間に介在させて、互いに近接する
方向の相対移動が禁止されるようになっている。
【0022】軸受13の外輪は、予圧手段である押圧部
材14の内方端部に当接している。押圧部材14は略円
管状の部材であって、その外周に雄ねじが形成され、該
雄ねじは、チューブ1aの左方端に形成された雌ねじに
噛合している。すなわち、押圧部材14をねじ込むこと
により、軸受13の外輪は図中右方に押されるようにな
っている。押圧部材14の抜け防止のため、固定ねじ環
15がチューブ1aの左端外周に螺合取付されている。
【0023】図2は、図1の電動式パワーステアリング
装置において、ボールスクリューナット10の近傍を拡
大して示す図である。ボールスクリューナット10は、
その左端内周にシール取付用段部10dと、その右端の
拡径部10aに隣接してシール取付用段部10eとを形
成している。シール取付用段部10d、10eの上下に
は、シール取付用の上方孔10f、10gと下方孔10
h、10iがそれぞれ形成されている。シール取付用段
部10d、10e内には、2つのシール17が、後述す
る突起(図3)を各孔10f、10g、10h、10i
に係合させるようにして、それぞれ取り付けられてい
る。シール取付用段部10dの左方には、軸線方向外方
に向かうにつれ拡径するテーパ部10kが形成されてい
る。
【0024】図3は、図2のシール17をボールスクリ
ューナット内方から見た拡大図である。図4は、図3の
シール17をIV−IV線で切断して矢印方向に見た図
である。図4から明らかなように、シール17はリング
状であって、その内周は、ラック軸4の外ねじ溝4aに
合致する形状となっている。
【0025】図3において、樹脂製であるシール17
は、その上端に半径方向外方に突出する上方突起17a
を形成し、一方その下端にも半径方向外方に突出する下
方突起17bを形成している。上方突起17aの幅Aと
下方突起17bの幅Bとの間には、以下の関係が成立し
ている。 A<B
【0026】図2に示すシール取付用の上方孔10f、
10gの開口形状は、上方突起17aの形状に合致し、
下方孔10g、10iの開口形状は、下方突起17bの
形状に合致している。よって下方突起17bは、開口形
状の小さい上方孔10f、10gに係合することはでき
ない。これによりシールの誤組防止を図ることができ
る。
【0027】更にシール17は、上方突起17aの下方
において、袋孔状のスリット17cを形成し、一方 下
方突起17bの上方において、同様に袋孔状のスリット
17dを形成している。両スリット17c、17dは、
各突起の幅よりも長く周方向に延在している。シール1
7は樹脂製であるので、スリット17c、17dは型を
適切に成形することによって容易に形成できる。なお、
スリット17c、17dは、突起17a、17bが半径
方向内方に向かう力を付与されたときは、突起17a、
17bの変位を許容するが、突起17a、17bが前記
孔に係合した状態でシールの内周部が軸線方向に向かう
力を付与されたときは、前記軸線方向の力により生じた
応力の伝達を制限し、それにより突起17a、17bの
変位を抑止するようになっている制御手段を構成する。
【0028】次に、図面を参照して本実施の形態の動作
を説明する。図1において、車両が直進状態にあり、不
図示のステアリングホイールからラック軸4へ回転力が
入力されていない場合、不図示の操舵トルク検出器から
実質的なトルク信号が出力されないため、不図示の制御
回路は電動モータ8を回転駆動しない。従って、この電
動式パワーステアリング装置は補助操舵力を出力しない
状態にある。
【0029】一方、車両がカーブを曲がろうとする場合
には、ステアリングホイールが操舵されて操舵力がラッ
ク軸4へ伝達されるため、操舵トルク検出器から操舵ト
ルクに応じた信号が出力され、制御回路の駆動制御に応
じて電動モータ8はスリーブ9を回転させる。スリーブ
9が回転するとボールスクリューナット10も回転し、
それによりラック軸4を左もしくは右方向に移動させて
補助操舵力を発生させるようになっている。この場合、
一連のボール12は、両ねじ溝10b、4aとで構成さ
れる転動路内を、両ねじ溝から押圧されつつ転動し、不
図示のコマ若しくはチューブを通って先のねじ溝へと循
環されるようになっている。
【0030】この電動式パワーステアリング装置の組立
時に、押圧部材14は、軸受13の外輪に予圧力を印加
するため、この力は、軸受13のボール、内輪、ボール
スクリューナット10、スリーブ9、軸受11の内輪、
ボール、外輪を介して伝達され、一方軸受11は基部1
bより反力を受ける。すなわちこの予圧により、軸受1
1、13において、軸受のボールを外輪および内輪で互
いに反対方向に押圧して、軸受内部のガタを排除するよ
うになっている。
【0031】なお、この予圧力は、スリーブ9とボール
スクリューナット10との間で離隔を防止する方向に働
くから、電動モータ動作時にボールスクリューナット1
0を左方に引っ張るような力が加わっても、スリーブ9
からのその抜けを防止できる。すなわち、スリーブ9と
ボールスクリューナット10との間に抜け対策としてカ
シメ結合等を行なう必要がなく、これら間の圧縮方向の
力および回転方向の力に耐え得るように設計すれば足り
る。
【0032】次に、本願発明のシールの組付の態様につ
き、以下に説明する。図5(a)は、シール17がボー
ルスクリューナット10に組み付けられる直前の状態を
示し、図5(b)は、シール17がボールスクリューナ
ット10に組み付けられた後の状態を示す部分断面図で
ある。
【0033】図5(a)において、シール17が軸線方
向右方(矢印方向)に移動させられて、ボールスクリュ
ーナット10に侵入すると、突起17bはテーパ部10
kより上方に押されて、二点鎖線で示す自由状態から実
線で示すような傾動状態になるよう変位する。かかる場
合、突起17bが上方に押されるとスリット17dがつ
ぶれて、突起17bはより傾動しやすくなっている。従
ってシール17は、容易にテーパ部10kを乗り越え
て、突起17bを下方孔10hに係合させることがで
き、それによりシールの組付作業性が向上する。
【0034】一方、図5(b)においては、シール17
がボールスクリュー10に組み付けられている状態で、
ラック軸4(図2)の摺動摩擦等によりシール17の内
周が、軸線方向左方(矢印方向)に外力を受けたとする
と、シール17は二点鎖線で示す組付状態からスリット
17dが開いた実線で示すような状態まで変形する。し
かしながら、シール17の内周部が軸線方向に力を受け
ても、スリット17dはシール17の内周部から外周部
への応力の伝達を制限して、突起17bが変位すること
を極力抑止する。このため、突起17b自体は下方孔1
0hに係合した状態を維持することとなる。従って、シ
ール17はかかる外力が生じても、ボールスクリューナ
ット10から脱落しないようになっている。
【0035】なお、下方突起17bと下方孔10hを例
に取り、シール17の機能を説明したが、上方突起17
aと上方孔10fとの間にも同様な作用が生じる。ま
た、シール17の機能を達成する上で、テーパ部10k
は必ずしも必要なものではなく、スリーブ9に隣接する
シール17はテーパ部を利用することなく、ボールスク
リューナット10に組み込まれる。
【0036】シール17はボールスクリューナット10
の内周形状に対して方向性を有するため、上方突起17
aと下方突起17bとの幅を異ならせることにより、上
下逆に組み付けられることがないようにしている。ま
た、突起17a、17bは、その軸線方向位置によりナ
ット溝とシール溝との相対位置を調整するよう設けられ
ている。
【0037】以上、本発明を実施の形態を参照して説明
してきたが、本発明は上記実施の形態に限定して解釈さ
れるべきではなく、適宜変更・改良が可能であることは
もちろんである。例えば、本実施の形態においてはシー
ルはボールスクリューナットの両端に取り付けられてい
るが、一方のシールをスリーブに設けても良い。
【0038】
【発明の効果】以上述べたように、本願発明のシールに
よれば、シールは、突起が半径方向内方に向かう力を付
与されたときは、前記突起の変位を許容するが、前記突
起が取付孔に係合した状態で前記シールの内周部が軸線
方向に向かう力を付与されたときは、前記軸線方向の力
により生じた応力の伝達を制限し、それにより前記突起
の変位を抑止するようになっている制御手段とを有して
いるので、例えば、前記シールの組付時には、半径方向
外方から押圧すれば、前記突起は容易に変位して前記取
付孔に係合するが、一旦取り付けられた後は、たとえ前
記シールの内周に軸線方向外方に向かう力が加わって
も、前記突起は容易に変位せず、それにより前記突起と
前記取付孔との係合を確保でき、もって前記シールの脱
落を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施例である電動式パワーステアリ
ング装置の軸線方向一部断面図である。
【図2】図1の電動式パワーステアリング装置におい
て、ボールスクリューナット10の近傍を拡大して示す
図である。
【図3】図2のシール17をボールスクリューナット内
方から見た拡大図である。
【図4】図3のシール17をIV−IV線で切断して矢
印方向に見た図である。図
【図5】図5(a)は、シール17がボールスクリュー
ナット10に組み付けられる直前の状態を示し、図5
(b)は、シール17がボールスクリューナット10に
組み付けられた後の状態を示す部分断面図である。
【符号の説明】
1………ハウジング 4………ラック軸 9………スリーブ 10………ボールスクリューナット 11、13………軸受 17………シール

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操舵軸の外周において螺旋状に形成され
    た外溝と、該外溝に対向するようにして内溝を内周に形
    成した回転ナット部材と、前記外溝と前記内溝とで形成
    する転動路内に転動自在に配置された複数のボールとか
    らなり、前記回転ナット部材が内周に取付孔を形成して
    いる、電動式パワーステアリング装置用のボールスクリ
    ュー機構に用いるシールにおいて、 前記取付孔に係合するようになっている、半径方向に突
    出する突起と、 前記突起が半径方向内方に向かう力を付与されたとき
    は、前記突起の変位を許容するが、前記突起が前記取付
    孔に係合した状態で前記シールの内周部が軸線方向に向
    かう力を付与されたときは、前記軸線方向の力により生
    じた応力の伝達を制限し、それにより前記突起の変位を
    抑止するようになっている制御手段とを有するシール。
  2. 【請求項2】 複数組の前記突起と前記取付孔とが設け
    られており、各組の突起と取付孔とは、他の組の突起と
    取付孔とその大きさが異なっており、前記突起を、大き
    さの合致する前記取付孔に係合させることにより、前記
    シールは、前記回転ナット部材の内周に対して所定の位
    相で取り付けられるようになっている請求項1記載のシ
    ール。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012021586A (ja) * 2010-07-14 2012-02-02 Nsk Ltd 押えプレート、ボールねじ、ボールねじ用潤滑剤供給体収容ケース
JP2012021587A (ja) * 2010-07-14 2012-02-02 Nsk Ltd 押えプレート、ボールねじ、ボールねじ用潤滑剤供給体収容ケース
JP2012021588A (ja) * 2010-07-14 2012-02-02 Nsk Ltd 押えプレート、ボールねじ、ボールねじ用潤滑剤供給体収容ケース

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