JPH10328638A - 組立式廃棄物処理炉 - Google Patents

組立式廃棄物処理炉

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JPH10328638A
JPH10328638A JP9155818A JP15581897A JPH10328638A JP H10328638 A JPH10328638 A JP H10328638A JP 9155818 A JP9155818 A JP 9155818A JP 15581897 A JP15581897 A JP 15581897A JP H10328638 A JPH10328638 A JP H10328638A
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Japan
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pipe
waste
heating
gas
treatment furnace
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JP9155818A
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Ryoda Sato
亮拿 佐藤
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E50/00Technologies for the production of fuel of non-fossil origin
    • Y02E50/30Fuel from waste, e.g. synthetic alcohol or diesel

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  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低コストで製造でき、且つ、故障に伴う休止
期間を短縮できる廃棄物処理炉を提供する。 【構成】 水平な搬入管1、上部が開口した3方口管
2、下方に向かって傾斜した第1加熱管3、第2加熱管
4、搬送管5及び第3加熱管6を、被処理物である廃棄
物の搬送方向に順次連結する。第1加熱管3、第2加熱
管4及び搬送管5を所定の角度で傾斜させるために、3
方口管2と第1加熱管3の間に、湾曲した管路をもつ連
結管8を設ける。第3加熱管6を所定の角度で傾斜させ
るために、搬送管5と第3加熱管6の間に、湾曲した管
路をもつ連結管9を設ける。3方口管2の開口部に排気
管10を接続し、これにガスタンク11、油化装置12
及びエマルジョン化装置13を接続する。これらの炉体
構成部材は、それぞれの専門業者に製造させたユニット
部材である。廃棄物の種類等に応じて、ユニット部材の
組み合わせを変える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、汚染土砂やヘド
ロ、シュレッダーダスト、プラスチック屑、生ゴミ等の
各種廃棄物をの無害化処理し、且つその廃棄物の全てを
再生利用することができる組立式廃棄物処理炉に関す
る。
【0002】
【従来の技術】汚染土砂やヘドロ、シュレッダーダス
ト、プラスチック屑、生ゴミ等の各種廃棄物を無害化す
るために、様々な廃棄物処理炉が開発されている。これ
に関し、本出願人もマルチアークを利用した各種の廃棄
物処理炉を提案している。そして、本出願人が提案した
ものも含め、従来の廃棄物処理炉は、全て処理すべき廃
棄物の種類に応じて専用設計され、且つ専用部材を用い
て一貫生産されるタイプである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、廃棄物は地
域によってその種類が大きく異なる。即ち、汚染土砂が
多く生じる地域もあれば、シュレッダーダストが多く生
じる地域もある。そして、汚染土砂の処理では有機ガス
は殆ど生じないが、シュレッダーダストやプラスチック
屑の処理では大量の有機ガスが生じるので、汚染土砂が
多く生じる地域には、汚染土砂の処理に適した設計の廃
棄物処理炉を設置する必要があり、シュレッダーダスト
やプラスチック屑が多く生じる地域には、それぞれの処
理に適した設計の廃棄物処理炉を設置する必要がある。
【0004】しかしながら、従来の廃棄物処理炉は、空
気を大量に供給して廃棄物を燃焼させるので、不完全燃
焼対策や、発生する有毒ガスの対策、排気煙突等を必要
とし、その関係から廃棄物の種類に応じた専用設計の一
貫生産タイプであることを余儀なくされ、そのために設
計から製造までに多大の工数を必要とし、非常に高価な
ものになっている。また、従来一般の廃棄物処理炉は、
専用設計の一貫生産タイプであるにもかかわらず、単に
廃棄物を無害化するに止まり、廃棄物から経済的価値の
ある有益物を生み出すまでには至っていない。これらの
ため、廃棄物の処理は、これまではコストのかかる行政
サービスとして位置づけられている。また、無害化とは
いっても、ダイオキシンを含む排ガスを放出するなど、
完全な無害化には至っていない。
【0005】これに対し、本出願人が開発したマルチア
ーク式の廃棄物処理炉は、マルチアークに伴う超高温、
電磁振動等の強力なエネルギーにより、廃棄物の処理に
伴って発生するダイオキシンを含め、その廃棄物を完全
に無害化することができ、しかも、その廃棄物を金属、
セラミック等の有益物質に転化させることができる特徴
がある。
【0006】しかし、従来の廃棄物処理炉は余りにも高
価であるので、廃棄物から有益物質を生み出すことはで
きても、それによって経済的な利益を生じるまでにはな
かなか至らず、地域産業の振興に利用されるようなこと
はなかった。
【0007】また、従来の廃棄物処理炉は、その一部が
故障すると、炉全体の休止を余儀なくされ、しかも、そ
の修理に時間がかかるので、故障に伴う休止期間が長い
という問題がある。
【0008】本発明はかかる事情に鑑みて創案さたもの
であり、従来より格段に低コストで製造でき、しかも、
故障に伴う休止期間の大幅短縮を可能にする組立式廃棄
物処理炉を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる組立式廃
棄物処理炉は、搬入される廃棄物を連続的に加熱処理し
て廃棄物よりガスを発生させると共に、発生ガス及びガ
ス発生後の廃棄物を回収する非燃焼方式の廃棄物処理炉
であって、処理すべき廃棄物の種類等に応じて組み合わ
された複数種類のユニット部材により、炉体が構成され
ていることを特徴とする。
【0010】本発明にかかる組立式廃棄物処理炉は、非
燃焼方式であるため、不完全燃焼対策や、発生する有毒
ガスの対策、排気煙突等を実質的に必要としないので、
基本的な構造が簡単であり、廃棄物の種類による構造の
違いも比較的少ない。そこで炉体をユニット化し、複数
種類のユニット部材を、それぞれ得意とする各地方の専
門業者に別々に多量発注し、製造させておく。処理炉を
施工するときは、その地域で生じる廃棄物の種類に応じ
て、必要なユニット部材を部材製造業者から取り寄せ、
現地で組み立てる。これにより、廃棄物の種類に応じた
処理炉が製造されるにもかかわらず、その製造コストを
従来の専用設計・一貫施工方式のものに比べて約1/3
以下に低減することができる。
【0011】また、処理炉の一部が故障した場合は、該
当するユニット部材を部材製造業者から取り寄せて交換
すればよいので、修理に要する休止期間を大幅に短縮す
ることができ、修理に要するコストについても大幅低減
が可能である。
【0012】本発明にかかる組立式廃棄物処理炉は、直
立型でも傾斜型でもよい。廃棄物の加熱は炉を外側から
加熱する間接加熱でも、炉内に空気を供給しないでその
炉内を直接加熱する直接加熱でもよい。要は炉内に搬送
される廃棄物を燃焼させなければよく、効率は直接加熱
方式の方が高い。
【0013】炉体が傾斜型の場合、複数種類のユニット
部材としては、例えば傾斜配置され、内部に搬送される
廃棄物を加熱する加熱管、加熱管の上端側の端部に接続
され、加熱管での加熱に伴って生じるガスを排出させる
ための開口部を備えた3方口管、及び3方口管と加熱管
の間に設けられ、加熱管に所定の傾斜角度を付与するべ
く湾曲した連結管等を挙げることができる。
【0014】加熱管を傾斜配置することにより、加熱管
で生じるガスが下から上に導かれ、そのガスが持つ熱を
有効に利用しながら、効率的にガス排出が行われる。廃
棄物の重さや大きさによって加熱管の傾斜角度を変える
必要があるが、連結管の種類を変えるだけでこれに対応
できる。
【0015】ガスが水蒸気のような害のないものであれ
ば、3方口管に接続される排気管を通して、これを外部
に放出する。このとき、排気管に熱交換器を取り付ける
ことにより、そのガスの熱が回収される。ガスが、樹脂
を加熱したときに生じる有機ガスの場合は、そのガスを
回収し、加熱管に設けられるバーナの燃料等として利用
する。ガスがダイオキシン等を含む有害ガスの場合は、
排気管に、マルチアークを利用した無害化装置を取り付
ける。
【0016】ここにおける排気管、ガス回収装置、マル
チアークを利用した無害化装置等も、ユニット部材とし
て、各地方の専門業者に別々に多量発注し、製造させて
おく。
【0017】なお、マルチアークとは、先端を接近させ
て中心線の周囲に対照的に傾斜配置された複数本の電極
棒に位相が異なる電圧を印加して発生させる超高温のア
ーク炎であり、電磁振動、回転磁界、紫外線等を伴うこ
とにより、フロン、ダイオキシン等の分解の困難な物質
も無害化することができる。また、これを水中で発生さ
せることにより、その水を酸素と水素に分解することが
できる。このとき発生するガスはブラウンガスと呼ば
れ、酸素の供給なしで高温で燃焼する。また、水中でマ
ルチアークを発生させることにより生じるマルチアーク
水はクラスターが極めて微細になっているので、このマ
ルチアーク水の中に油を注入することにより、水中に微
細な油粒子が分散したエマルジョンが生成される。この
エマルジョンは、油自体の燃焼性が劣る場合も、燃焼性
の非常に高いものとなる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は本発明の第1の実施形態に
かかる組立式廃棄物処理炉の概略的側面図である。
【0019】第1の実施形態にかかる組立式廃棄物処理
炉は、有毒物質を含まない灰、ヘドロ、土砂等に、紙、
布、繊維屑、おが屑、木片屑、プラスチック屑等が混入
した廃棄物の処理に適した処理炉である。
【0020】この処理炉は、水平な搬入管1、上部が開
口した3方口管2、下方に向かって傾斜した第1加熱管
3、第2加熱管4、搬送管5、第3加熱管6及び容器7
を、被処理物である廃棄物の搬送方向に順次連結した基
本構造になっている。
【0021】ここで、第1加熱管3、第2加熱管4及び
搬送管5は、入側の水平な3方口管2に対して所定の傾
斜角度で下降傾斜しており、この傾斜角度を得るため
に、3方口管2と第1加熱管3の間には、湾曲した管路
をもつ側面視で楔形の連結管8が設けられている。ま
た、第3加熱管6は、入側の搬送管5より更に大きい角
度で下降傾斜しており、この傾斜角度を得るために、搬
送管5と第3加熱管6の間には、湾曲した管路をもつ側
面視で楔形の連結管9が設けられている。
【0022】第1加熱管3は複数の油バーナ3aを備え
ており、管内を通過する廃棄物を油バーナ3aから噴出
される火炎により低温加熱(200℃以下)する。第2
加熱管4は複数の油バーナ又はガスバーナ4aを備えて
おり、管内を通過する廃棄物を油バーナ又はガスバーナ
4aから噴出される火炎により200〜350℃程度に
中温加熱する。搬送管5は廃棄物を強制的に搬送する歯
車等の搬送機5aを備えており、これにより廃棄物を強
制搬送すると共に、搬送機5aの前後に設けられたバー
ナ5bにより廃棄物を400℃程度に加熱する。第3加
熱管6は複数のガスバーナ6aを備えており、管内を通
過する廃棄物をガスバーナ6aから噴出される火炎によ
り500℃程度に高温加熱する。
【0023】3方口管2は、廃棄物を強制的に搬送する
コンベア等の搬送機2aを備えている。3方口管2の上
部開口には、排気管10が垂直に接続されている。排気
管10の上端にはガスタンク11が接続されており、こ
のガスタンク11には油化装置12とエマルジョン化装
置13が直列に接続されている。油化装置12はガスタ
ンク11に回収された有機ガスを油化する装置である。
また、エマルジョン化装置13は水中で発生させたマル
チアーク中に、油化装置12で生成された油を注入する
ことにより、水中に微細な油粒子を分散させたエマルジ
ョンを生成する装置である。
【0024】なお、上述した構成部材は全てそれぞれの
専門業者にて製作されたユニット部材である。
【0025】廃棄物は搬入管1から3方口管2を通って
第1加熱管3に投入される。その廃棄物は自重で第1加
熱管3を通過し、この過程で油バーナ3aから噴出され
る火炎により低温加熱(200℃以下)される。油バー
ナ3aに供給される燃料としては、油化装置12で生成
される油、或いはエマルジョン化装置13で生成される
エマルジョンが使用される。第1加熱管3を通過した廃
棄物は、第2加熱管4に投入され、ここで油バーナ又は
ガスバーナ4aから噴出される火炎により200〜35
0℃程度に中温加熱される。ガスバーナ4aに供給され
る燃料としては、ガスタンク11に回収された有機ガ
ス、或いはマルチアークを用いて生成されたブラウンガ
スが使用される。第2加熱管4を通過した廃棄物は、搬
送管5を経て第3加熱管6に投入され、ここでガスバー
ナ6aから噴出される火炎により500℃程度に高温加
熱される。ガスバーナ6aに供給される燃料としては、
マルチアークを用いて生成されたブラウンガスが使用さ
れる。そして廃棄物は、その高温雰囲気により非燃焼状
態でガス化し、融点の低いものは溶融し、それぞれ有効
に利用される。但し、各加熱管での加熱温度は被処理物
の種類によって任意に変更できるのは勿論である。
【0026】以上のようにして廃棄物が順次高温に加熱
されることにより、廃棄物からは水蒸気だけでなく、廃
棄物中に含まれるプラスチック等の有機物が気化するこ
とにより有機ガスが発生する。廃棄物から発生した有機
ガスは、温度が高いので、下降傾斜した第1加熱管3、
第2加熱管4、搬送管5及び第3加熱管6を上昇し、効
率よくガスタンク11に回収される。回収された有機ガ
スは、ガスバーナの燃料として直接使用されると共に、
油及びエマルジョンの製造原料となる。また、この加熱
処理により、廃棄物中の有機物が炭化すると共に、残っ
た土砂等の無機物も加熱により減菌処理される。これに
より、処理後の廃棄物は、炭素を含む加熱減菌土砂とし
て、土壌や道路、土地造成への利用が可能になる。ま
た、ポーラス状のセメント状にすることにより、護岸工
事用の型材や排水管等としての利用が可能になる。
【0027】廃棄物はその加熱処理に伴って軽くなり、
加熱管内の自重による搬送が困難になる。そのために、
第2加熱管4と第3加熱管6の間に搬送管5が設けられ
ると共に、第3加熱管6の傾斜角度が入側の加熱管の傾
斜角度より大きく設定されている。
【0028】有毒物質を含まない灰、ヘドロ、土砂等
に、紙、布、繊維屑、おが屑、木片屑、プラスチック屑
等が混入した廃棄物を処理する場合でも、これらの比率
等は地域に固有であるため、異なる地域に処理炉を設置
する場合は、第1加熱管3、第2加熱管4及び搬送管5
の傾斜角度、及び第3加熱管6の傾斜角度を変える必要
がある。その場合でも、連結管8,9のみを変えればよ
い。また、搬送管5を必要としない場合は、これを省略
すればよく、逆に搬送管5だけで搬送が困難な場合は、
第1加熱管3と第2加熱管4の間にも搬送管を設ければ
よい。
【0029】いずれにしても、本発明にかかる組立式廃
棄物処理炉では、構成部材が全てユニット化されている
ので、そのユニット部材の最小限の変更や増減により、
広い範囲の廃棄物に対応することができる。また、部材
が破損した場合は、その部材のみを交換すればよい。
【0030】図2は本発明の第2の実施形態にかかる組
立式廃棄物処理炉の概略的側面図である。
【0031】第2の実施形態にかかる組立式廃棄物処理
炉は、以下の点で、第1の実施形態にかかる組立式廃棄
物処理炉と相違している。
【0032】3方口管2は、上部に2つの開口を有す
る。3方口管2の入側には、連結管14を介して予備加
熱管15が接続されている。予備加熱管15は上昇傾斜
しており、廃棄物を強制的に搬送するために、プッシャ
ー等の搬送機15aを備えると共に、その廃棄物を加熱
するために複数のバーナ15bを備えている。3方口管
2の入側の開口部には、排気管16が接続されている。
3方口管2の出側の開口部には、第1の実施形態にかか
る組立式廃棄物処理炉と同様に、排気管10が接続さ
れ、これにはガスタンク11を介して油化装置12及び
エマルジョン化装置13が接続されている。
【0033】3方口管2の出側には、第1の実施形態に
かかる組立式廃棄物処理炉と同様に、第1加熱管3、第
2加熱管4、搬送管5及び第3加熱管6が接続されてい
る。そして、第3加熱管6の出側には高温加熱管17,
17が接続され、その出側にはルツボ18が接続されて
いる。高温加熱管17は、マルチアーク発生機構17a
を備え、そのマルチアークを廃棄物に照射することによ
り、これを溶融させる。
【0034】第2の実施形態にかかる組立式廃棄物処理
炉は、シュレッダーダスト等の金属分が多い廃棄物の処
理に適する。その廃棄物が予備加熱管15を通過する過
程で、廃棄物から水分、空気、低温で気化するガスが生
じる。これらのガスは、予備加熱管15内を上昇し、入
側の排気管16から炉外に排出される。
【0035】予備加熱管15で予備処理された廃棄物
は、引き続き第1加熱管3、第2加熱管4、搬送管5及
び第3加熱管6により加熱処理され、これにより廃棄物
中の有機物から有機ガスが回収される。この工程は第1
の実施形態にかかる組立式廃棄物処理炉と同じである。
そして、加熱処理された廃棄物は、高温加熱管17,1
7を通過する過程でマルチアークの照射により超高温に
加熱され、金属はもとより土砂等のセラミック系物質も
溶融する。溶融物はルツボ18内で比重差により種毎に
分別される。これにより、廃棄物からセラミック及び各
種の金属が取り出される。
【0036】このように、第2の実施形態にかかる組立
式廃棄物処理炉は、第1の実施形態にかかる組立式廃棄
物処理炉と比べ、廃棄物の種類の違いに起因して機能が
大きく異なるが、構造上の違いは、予備加熱炉15、排
気管16、高温加熱管17,17及びルツボ18を付加
し、3方口管2を2開口形式のものに交換するに止ま
る。従って、この組立式廃棄物処理炉も、その機能に比
して非常に安価なものになる。
【0037】また、いずれの組立式廃棄物処理炉も北海
道、九州、沖縄、東北、関東、中部、近畿、中国等の中
小企業でも製造や保守点検、回収工事等に参加できると
いう大きなメリットがある。更に、廃棄物を全てエネル
ギー源や商品とすることができるというメリットもあ
る。従って、地方の産業振興に極めて有利である。
【0038】図3は本発明にかかる組立式廃棄物処理炉
に使用されるユニット部材の概略的側面図である。この
ユニット部材は、3方口管2に接続される排気管19で
ある。この排気管19は、通気性のある上下のセラミッ
ク19a,19a間に、マルチアーク発生機構19bを
備えている。廃棄物の加熱に伴って有毒ガスが発生する
場合は、この排気管19を3方口管2の開口部に接続す
ることにより、その有毒ガスはマルチアークの照射によ
り無害化される。
【0039】図4は本発明にかかる組立式廃棄物処理炉
に使用される別のユニット部材の概略的正面図、概略的
側面図及び概略的背面図である。このユニット部材は、
廃棄物を強制搬送する搬送管20である。この搬送管2
0は、搬送効率を上げるために、2つの羽車状の搬送機
20a,20bを搬送方向に沿って2段に設け、且つ一
方を横幅方向中央部に、他方を横幅方向両側部に設けた
構成になっている。また、加熱を促進するために、搬送
機20a,20bの間にはバーナ20cが設けられてい
る。
【0040】図5は本発明にかかる組立式廃棄物処理炉
に使用される更に別のユニット部材の概略的正面図及び
概略的側面図である。このユニット部材は、マルチアー
クを使用した高温加熱管17の入側に設けられるレベラ
管21である。このレベラ管21は歯車状の押潰しロー
ラ21aを備えている。マルチアークを使用した高温加
熱管17では、廃棄物に効率よくマルチアークを照射す
るために、マルチアーク発生機構17a(電極棒)が管
内に深く挿入される。そのため、管内に搬入される廃棄
物が盛り上がっている場合は、その廃棄物がマルチアー
ク発生機構17a(電極棒)に当たり、これを破損させ
る危険がある。しかるに、マルチアークを使用した高温
加熱管17の入側にこのレベラ管21を設けることによ
り、高温加熱管17に搬入される廃棄物の上面レベルが
常にマルチアーク発生機構17a(電極棒)より下方の
適正な位置に管理されので、マルチアーク発生機構17
a(電極棒)が破損する危険性は完全に排除される。
【0041】
【発明の効果】以上に説明した通り、本発明にかかる組
立式廃棄物処理炉は、処理すべき廃棄物の種類等に応じ
て組み合わされた複数種類のユニット部材により、炉体
が構成されているので、地域に密着した処理能力の高い
炉体を従来より格段に安価に製造することができ。従っ
て、廃棄物から有益物質を製造する場合に経済的な利益
を上げることが可能となり、廃棄物の処理を税金に依存
しない独立した民営事業として成立させることができ
る。しかも、その地域の中小企業による製造も可能な簡
単な構造であるので、大企業やゼネコン以外に各地方の
中小企業もその事業に参加できる。よって、その社会
的、経済的効果は多大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る組立式廃棄物処
理炉の概略的側面図である。
【図2】本発明の第2の実施形態に係る組立式廃棄物処
理炉の概略的側面図である。
【図3】本発明にかかる組立式廃棄物処理炉に使用され
るユニット部材(排気管)の概略的側面図である。
【図4】本発明にかかる組立式廃棄物処理炉に使用され
る別のユニット部材(搬送管)を示し、(a)は概略的
正面図、(b)は概略的側面図、(c)は概略的背面図
である。
【図5】本発明にかかる組立式廃棄物処理炉に使用され
る更に別のユニット部材(レベラ管)を示し、(a)は
概略的正面図、(b)は概略的側面図である。
【符号の説明】
1 搬入管 2 3方口管 3 第1加熱管 4 第2加熱管 5,20 搬送管 6 第3加熱管 7 容器 8,9,14 連結管 10,16,19 排気管 11 ガスタンク 12 油化装置 13 エマルジョン化装置 15 予備加熱管 17 高温加熱管 18 ルツボ 21 レベラ管

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬入される廃棄物を連続的に加熱処理し
    て廃棄物よりガスを発生させると共に、発生ガス及びガ
    ス発生後の廃棄物を回収する非燃焼方式の廃棄物処理炉
    であって、処理すべき廃棄物の種類等に応じて組み合わ
    された複数種類のユニット部材により、炉体が構成され
    ていることを特徴とする組立式廃棄物処理炉。
  2. 【請求項2】 前記炉体は、傾斜型又は直立型である請
    求項1に記載の組立式廃棄物処理炉。
  3. 【請求項3】 前記炉体は傾斜型であり、且つ複数種類
    のユニット部材として、傾斜配置され、内部に搬送され
    る廃棄物を加熱する加熱管と、加熱管の上端側の端部に
    接続され、加熱管での加熱に伴って生じるガスを排出さ
    せるための開口部を備えた3方口管と、3方口管と加熱
    管の間に設けられ、加熱管に所定の傾斜角度を付与する
    べく湾曲した連結管とを具備することを特徴とする請求
    項2に記載の組立式廃棄物処理炉。
JP9155818A 1997-05-28 1997-05-28 組立式廃棄物処理炉 Pending JPH10328638A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005325337A (ja) * 2004-04-09 2005-11-24 Hyun Yong Kim 高温リフォーマー
JP2006167658A (ja) * 2004-12-17 2006-06-29 Jipangu Energy:Kk 汚染土壌の無害化方法及びシステム

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