JPH10328523A - 固体電解素子 - Google Patents

固体電解素子

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JPH10328523A
JPH10328523A JP9141465A JP14146597A JPH10328523A JP H10328523 A JPH10328523 A JP H10328523A JP 9141465 A JP9141465 A JP 9141465A JP 14146597 A JP14146597 A JP 14146597A JP H10328523 A JPH10328523 A JP H10328523A
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JP
Japan
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catalyst
cathode
anode
catalyst layer
solid electrolytic
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Application number
JP9141465A
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English (en)
Inventor
Hajime Nakatani
元 中谷
Shiro Yamauchi
四郎 山内
Takeaki Hanada
武明 花田
Yoshiharu Takeuchi
義治 竹内
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 陽極側において通電時に発生する酸素により
陽極及び陽極側の触媒が不働態化するのを防止する。 【解決手段】 白金族金属又は白金族金属の金属酸化物
の触媒により、膜10の一面に触媒の量が0.3mg/
cm2 〜3.0mg/cm2 となる厚さで形成した陰極
触媒層11と、水分透過性を有する第1の多孔質基材1
2とで陰極13を構成し、膜10の他面に触媒の量が
0.3mg/cm2 〜3.0mg/cm2 となる厚さで
形成した陽極触媒層14と、水分透過性を有する導電性
部材の相互間が20mm以下の第2の多孔質基材15と
で陽極16を構成したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はイオン導電性の固
体電解質を利用した固体電解素子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7は例えば特開平6−63343号公
報に記載された固体電解素子の断面図である。図7にお
いて、1は陽イオン導電性の固体高分子電解質層、2、
3は多孔質基材で、金属繊維の織布若しくは不織布、金
属の粉末焼結体、カーボン繊維、金属多孔板等を使用す
る。4、5は触媒層で、多孔質基材2、3と固体高分子
電解質層1との食い込み部に白金黒、白金担持カーボン
等が3次元的に分布している。なお、多孔質基材2と触
媒層4とで陽極6を、多孔質基材3と触媒層5とで陰極
7をそれぞれ構成している。8は直流電源、9は被除湿
室である。
【0003】次に動作について説明する。図7におい
て、両極6、7間に直流電源から電力を供給すると、非
除湿室9の水が電気分解して式(1)の反応により酸素
が発生するとともに被除湿室9の湿度が低下する。 2H2 O→O2 +4H+ +4e- ・・・(1) このときに発生する水素イオン(H+ )は固体高分子電
解質層1を通って陰極7に達する。また、電子(e-
は直流電源8を接続した外部回路を通って陰極7に達す
る。そして、式(2)の反応により陰極7側の酸素を消
費して水を発生する。 O2 +4H+ +4e- →2H2 O ・・・(2) さらに、水素イオン(H+ )とともに1〜3分子の複数
の水分子が陽極6側から陰極7側へ移動する。従って、
陰極7では式(2)の反応により生成する水とともに、
さらに余分の水が陽極6から移動して被除湿室9の湿度
が低下する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の固体電解素子は
以上のように構成されているので、陽極においては両極
間に通電したときに陽極側で酸素が発生する。従って、
陽極を構成している多孔質基材の金属及び触媒が酸化し
て腐食したり、不働態化が発生するという問題点があっ
た。
【0005】この発明は、陽極側において通電時に発生
する酸素により陽極及び陽極側の触媒が不働態化するの
を防止する固体電解素子を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係わる
固体電解素子は、固体電解質の膜を陽極と陰極とで挟持
して両極間に直流を印加し、陽極側で電解反応により酸
素を発生させ、陰極側で還元反応する固体電解素子にお
いて、陰極は白金族金属又は白金族金属の金属酸化物の
触媒により、膜の一面に上記触媒の量が0.3mg/c
2 〜3.0mg/cm2 となる厚さで陰極触媒層を形
成し、水分透過性を有する第1の多孔質基材を上記陰極
触媒層に接合したものであり、陽極は触媒により膜の他
面に触媒の量が0.3mg/cm2 〜3.0mg/cm
2 となる厚さで陽極触媒層を形成し、水分透過性を有す
る導電性部材の相互間が20mm以下に構成された第2
の多孔質基材を上記陽極触媒層に接合したものである。
【0007】請求項2の発明に係る固体電解素子は、固
体電解質の膜を陽極と陰極とで挟持して両極間に直流を
印加し、陽極側で電解反応により酸素を発生させ、陰極
側で還元反応する固体電解素子において、陰極は白金族
金属又は白金族金属の金属酸化物の触媒と固体電解質の
粉末とを混合して、膜の一面に触媒の量が0.3mg/
cm2 〜3.0mg/cm2 となる厚さで陰極触媒層
を形成し、水分透過性を有する第1の多孔質基材を陰極
触媒層に接合したものであり、陽極は触媒と固体電解質
の粉末とを混合して、膜の他面に触媒の量が0.3mg
/cm2 〜3.0mg/cm2 となる厚さで陽極触媒層
を形成し、水分透過性を有する導電性部材の相互間が2
0mm以下に構成された第2の多孔質基材を陽極触媒層
に接合したものである。
【0008】請求項3の発明に係る固体電解素子は、第
1の多孔質基材は炭素繊維で形成されたものである。
【0009】請求項4の発明に係る固体電解素子は、第
2の多孔質基材はチタンメッシュに白金メッキをしたも
のである。
【0010】請求項5の発明に係る固体電解素子は、第
1の触媒は白金担持率が10%〜50%の白金担持カー
ボンである。
【0011】請求項6の発明に係わる固体電解素子は、
固体電解質の膜の電流密度を0.1A以下にしたもので
ある。
【0012】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1は実施の形態1の構成を示す断面図
である。図1において、10は図2に示す固体電解質を
使用した厚さが170μmの膜で、例えば水素イオン導
電性(陽イオン導電性)の固体電解質として、例えばデ
ュポン(Du Pont)社製のナフィオン(NAFI
ON:登録商標)−117を使用する。11は膜10の
一面に形成した陰極触媒層で、イソプロピルアルコール
と水等の揮発性溶剤に白金黒を混合して、白金黒の量が
0.3mg/cm2 〜3.0mg/cm2 となる厚さで
膜10に塗布又は吹き付ける。12はカーボンを使用し
た厚さが200μmの水透過性を有する多孔質基材で、
カーボンペーパー、カーボンクロス等の炭素繊維であ
る。陰極触媒層11と多孔質基材12とで陰極13を構
成している。
【0013】14は膜10の他面に形成した陽極触媒層
で、イソプロピルアルコールと水等の揮発性溶剤に白金
黒を混合して、白金黒の量が0.3mg/cm2 〜3.
0mg/cm2 となる厚さで膜10に塗布又は吹き付け
る。15はチタメッシュ白金メッキした厚さが100μ
mの水透過性を有する多孔質基材である。陽極触媒層1
4と多孔質基材15とで陽極16を構成している。な
お、膜10と各極13、16とは、180℃の温度、5
0kg/cm2 の圧力で3分間のホットプレスにより、
互いに物理的に一体化すると共に電気的に接合される。
17は両極13、16間に接続された直流電源である。
なお、陰極触媒層11及び陽極触媒層14に混合する触
媒は、白金黒の他にルテニウム、イリジウム、パラジウ
ム等の白金族金属又は白金族金属の金属酸化物の例えば
酸化イリジウム等でもよい。
【0014】次に動作について説明する。図1におい
て、両極13、16間に直流電源17により直流電圧を
印加すると、陽極16側では水が電気分解されて式
(3)の反応により、陽極16側の除湿空間の湿度が低
下する。 2H2 O→O2 +4H+ +4e- ・・・(3) このときに発生する陽イオンの水素イオン(H+ )は、
固体電解質の膜10を通る。また、電子(e- )は直流
電源17を接続した外部回路を通って陰極13に達す
る。そして、式(4)の反応により陰極13側の酸素を
消費して水を発生する。 O2 +4H+ +4e- →2H2 O ・・・(4) さらに、水素イオン(H+ )とともに1〜3分子の複数
の水分子が陽極16から陰極13へ移動する。従って、
陰極13では式(4)の反応により生成する水ととも
に、さらに余分の水が陽極16から移動して陽極16側
の除湿空間の湿度が低下する。
【0015】図3は膜10の有効面積が100cm2
温度30℃及び相対湿度60%の大気中での電圧−電流
特性を示す説明図である。図1及び図3において、特性
Iに示すように触媒である白金黒の量を1mg/cm2
とした場合、両極13、16間に印加される電圧が3V
のとき、電流が4Aでほぼ飽和状態である。次に、特性
IIに示すように白金黒の量を0.3mg/cm2 とし
た場合は、1mg/cm2 のものに比して各触媒層1
1、14の抵抗が増加するので、電気化学反応に使われ
る電圧が減少するため膜10に流れる電流が減少する。
さらに、特性IIIに示すように白金黒の量を3mg/
cm2 とした場合は、1mg/cm2 のものに比して各
触媒層11、14の抵抗が減少するので、電気化学反応
に使われる電圧が増加するため膜10に流れる電流が増
加する。
【0016】図4は触媒である白金黒の量と膜10を流
れる電流との関係を示す説明図である。図4の特性I
は、大気中において温度が30℃、相対湿度が60%の
場合で、触媒である白金黒の量が3mg/cm2 以上で
は電流が飽和状態で増えない。即ち、電気化学反応によ
る除湿及び加湿能力は電流に比例するので、触媒である
白金黒の量を3mg/cm2 以上にしても性能の向上を
図ることができない。従って、高温多湿において使用す
る場合は、白金黒の量は3mg/cm2 とするのがよ
い。
【0017】図4の特性IIは、大気中における年間を
通じての平均値としての温度が15℃〜20℃、平均値
としての相対湿度が60%の場合である。温度が下がる
と電流が低下し、触媒である白金黒の量が1mg/cm
2 で電流が飽和する。さらに、触媒である白金黒の量を
0.3mg/cm2 まで減らしても電流の低下が約25
%で、性能の低下は僅少である。従って、触媒である白
金黒の量を0.3mg/cm2 としても、年間を通じて
所要の性能を発揮させることができる。空調された部屋
において、例えば温度が20℃、相対湿度が50%に制
御されている場合、0.3mg/cm2としても性能を
十分に発揮させることができる。
【0018】以上のように実施の形態1の発明によれ
ば、白金族金属又は白金族金属の金属酸化物の陰極触媒
層及び陽極触媒層を形成し、陰極を陰極触媒層と第1の
多孔質基材とを接合して構成し、陽極を陽極触媒層と第
2の多孔質基材とを接合して構成したので、両極間に通
電したときに酸素が発生しても反応を起こすことがない
ため、腐食が発生することなく、不働態化を防止でき
る。
【0019】実施の形態2.図5は実施の形態2の構成
を示す断面図である。図5において、10、12、15
及び17は実施の形態1のもにと同様のものである。1
8は膜10の一面に形成した陰極触媒層で、イソプロピ
ルアルコールと水等の揮発性溶剤に、膜10と同じ固体
電解質の粉末と白金黒とを混合し、白金黒の量が0.3
mg/cm2 〜3.0mg/cm2 となる厚さで膜10
に塗布又は吹き付ける。なお、陰極触媒層18と多孔質
基材12とで陰極19を構成している。20は膜10の
他面に形成した陽極触媒層で、イソプロピルアルコール
と水等の揮発性溶剤に、膜10と同じ固体電解質の粉末
と白金黒とを混合し、白金黒の量が0.3mg/cm2
〜3.0mg/cm2 となる厚さで膜10に塗布又は吹
き付ける。なお、陽極触媒層20と多孔質基材15とで
陽極21を構成している。
【0020】なお、膜10と各極19、21とは、18
0℃の温度、50kg/cm2 の圧力で3分間のホット
プレスにより、互いに物理的に一体化すると共に電気的
に接合される。なお、陰極触媒層18及び陽極触媒層2
0に混合する触媒は、白金黒の他にルテニウム、イリジ
ウム、パラジウム等の白金族金属又は白金族金属の金属
酸化物の例えば酸化イリジウム等でもよい。
【0021】各触媒層18、20は白金黒等の触媒及び
膜10と同じ固体電解質の粉末とを混合して、それぞれ
多孔質基材12又は15とホットプレスにより接合した
ことにより、膜10と各触媒18、20と各多孔質基材
12、15との接合を強固に行うことができる。
【0022】実施の形態1及び実施の形態2において、
陰極13、19側の触媒として白金黒を使用したものに
ついて説明したが、白金を重量比で10%〜50%担持
した白金担持カーボンを触媒として使用しても同様の効
果が期待される。例えば、白金50%担持カーボン触媒
の量が1mg/cm2 となる厚さで陰極触媒層を形成し
た場合、白金含有量は0.5mg/cm2 となる。白金
担持カーボンに使われる白金微粒子は、白金黒としての
白金100%の触媒よりも粒径が細かいので、反応性が
高くなる。そのため、白金黒100%の触媒に比して白
金の量が少なくても同様の効果を期待することができ
る。陽極16、21側では、電気化学反応によって発生
する活性酸素が触媒中の炭素と反応するので、陽極触媒
層に白金担持カーボンを使用できない。
【0023】図6は実施の形態1及び実施の形態2にお
いて、固体電解質の膜10の有効面積が100cm2
温度が30℃及び相対湿度が60%の大気中における電
流と、陽極16、21を構成する多孔質基材15の導電
部材相互間の距離との関係を示す説明図である。図6で
は、多孔質基材15をメッシュ状で導電部材相互間のピ
ッチを20mm以下にした場合、又は網目状その他で導
電部材相互間に所定の距離をあけるように構成した多孔
質基材15で導電部材相互間を20mm以下にした場合
に、膜10に流す電流を有効に活用することができるこ
とを示している。
【0024】そして、多孔質基材15の導電部材相互間
の距離を20mm以上にすると図6に示すように電流が
急激に低下する。即ち、除湿又はオゾン発生作用が低下
する。従って、各多孔質基材15をメッシュ状に形成す
る場合はピッチを20mm以下にするのがよい。なお、
陰極13、19側の多孔質基材12にも陽極16、21
側の多孔質基材14と同様にメッシュ状、網目状等を使
用してもよい。
【0025】実施の形態1及び実施の形態2において、
固体電解質の膜10の厚さを50μmから500μmに
設定することにより、良好な結果を得ることができる。
【0026】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、白金族金属又
は白金族金属の金属酸化物の触媒により、触媒の量が
0.3mg/cm2 〜3.0mg/cm2 となる厚さで
形成した陰極触媒層と第1の多孔質基材とで陰極を構成
し、触媒の量が0.3mg/cm2 〜3.0mg/cm
2 となる厚さで形成した陽極触媒層と導電性部材の相互
間が20mm以下の第2の多孔質基材とで陽極を構成し
たことにより、両極間に通電したときに酸素が発生して
も反応を起こすことがないため、腐食が発生することな
く、不働態化を防止できる。
【0027】請求項2の発明によれば、白金族金属又は
白金族金属の金属酸化物の触媒と固体電解質の粉末とを
混合して、触媒の量が0.3mg/cm2 〜3.0mg
/cm2 となる厚さで形成した陰極触媒層と第1の多孔
質基材とで陰極を構成し、触媒と固体電解質の粉末とを
混合して、触媒の量が0.3mg/cm2 〜3.0m
g/cm2 となる厚さで形成した陽極触媒層と導電性部
材の相互間が20mm以下の第2の多孔質基材とで陽極
を構成したことにより、両極間に通電したときに酸素が
発生しても反応を起こすことがないため、腐食が発生す
ることなく、不働態化を防止できる。さらに、触媒と固
体電解質の粉末とを混合して各触媒層を形成したので、
触媒と膜との接合を強固にすることができる。
【0028】請求項3の発明によれば、第1の多孔質基
材を炭素繊維で形成したことにより、局部電池が形成さ
れるのを防止することができる。
【0029】請求項4の発明によれば、第2の多孔質基
材をチタンに白金メッキしたもので形成したことによ
り、両極間に通電したときに酸素が発生しても反応を起
こすことがないため、不働態化を防止することができ
る。
【0030】請求項5の発明によれば、第1の触媒を白
金担持率が10%〜50%の白金担持カーボンで形成し
たことにより、白金族金属の粒子の比面積が大きくなる
ため、使用量の低減を図ることができる。
【0031】請求項6の発明によれば、固体電解素子の
膜の電流を0.1A/cm2 以下にしたことにより、膜
の劣化を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1の構成を示す断面図
である。
【図2】 実施の形態1に使用する固体電解質の分類を
示す説明図である。
【図3】 実施の形態1に使用する固体電解質の膜の電
圧−電流特性を示す説明図である。
【図4】 実施の形態1における触媒量と電流との関係
を示す説明図である。
【図5】 この発明の実施の形態2の構成を示す断面図
である。
【図6】 実施の形態1における多孔質基材のピッチと
電流の関係を示す説明図である。
【図7】 従来の固体電解素子の構成を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
11、18 陰極触媒層、12 第1の多孔質基材、1
3、19 陰極、14、20 陽極触媒層、15 第2
の多孔質基材、16、21 陽極。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹内 義治 兵庫県尼崎市塚口本町8丁目1番1号 菱 彩テクニカ株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固体電解質の膜を陽極と陰極とで挟持し
    て上記両極間に直流を印加し、上記陽極側で電解反応に
    より酸素を発生させ、上記陰極側で還元反応する固体電
    解素子において、上記陰極は白金族金属又は白金族金属
    の金属酸化物の触媒により、上記膜の一面に上記触媒の
    量が0.3mg/cm2 〜3.0mg/cm2 となる厚
    さで陰極触媒層を形成し、水分透過性を有する第1の多
    孔質基材を上記陰極触媒層に接合したものであり、上記
    陽極は上記触媒により上記膜の他面に上記触媒の量が
    0.3mg/cm2 〜3.0mg/cm2 となる厚さ
    で陽極触媒層を形成し、水分透過性を有する導電性部材
    の相互間が20mm以下に構成された第2の多孔質基材
    を上記陽極触媒層に接合したものであることを特徴とす
    る固体電解素子。
  2. 【請求項2】 固体電解質の膜を陽極と陰極とで挟持し
    て上記両極間に直流を印加し、上記陽極側で電解反応に
    より酸素を発生させ、上記陰極側で還元反応する固体電
    解素子において、上記陰極は白金族金属又は白金族金属
    の金属酸化物の触媒と上記固体電解質の粉末とを混合し
    て、上記膜の一面に上記触媒の量が0.3mg/cm2
    〜3.0mg/cm2 となる厚さで陰極触媒層を形成
    し、水分透過性を有する第1の多孔質基材を上記陰極触
    媒層に接合したものであり、上記陽極は上記触媒と上記
    固体電解質の粉末とを混合して、上記膜の他面に上記第
    2の触媒の量が0.3mg/cm2 〜3.0mg/cm
    2 となる厚さで陽極触媒層を形成し、水分透過性を有す
    る導電性部材の相互間が20mm以下に構成された第2
    の多孔質基材を上記陽極触媒層に接合したものであるこ
    とを特徴とする固体電解素子。
  3. 【請求項3】 第1の多孔質基材は、炭素繊維で形成さ
    れたものであることを特徴とする請求項1又は請求項2
    のいずれか一項に記載の固体電解素子。
  4. 【請求項4】 第2の多孔質基材は、チタンに白金メッ
    キをしたものであることを特徴とする請求項1から請求
    項3のいずれか一項に記載の固体電解素子。
  5. 【請求項5】 第1の触媒は、白金担持率が10%〜5
    0%の白金担持カーボンであることを特徴とする請求項
    1から請求項4のいずれか一項に記載の固体電解素子。
  6. 【請求項6】 固体電解質の膜の電流密度を0.1A以
    下にしたことを特徴とする請求項1から請求項5のいず
    れか一項に記載の固体電解素子。
JP9141465A 1997-05-30 1997-05-30 固体電解素子 Pending JPH10328523A (ja)

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