JPH1032842A - 複眼画像処理方法及び装置 - Google Patents

複眼画像処理方法及び装置

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JPH1032842A
JPH1032842A JP8206455A JP20645596A JPH1032842A JP H1032842 A JPH1032842 A JP H1032842A JP 8206455 A JP8206455 A JP 8206455A JP 20645596 A JP20645596 A JP 20645596A JP H1032842 A JPH1032842 A JP H1032842A
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JP
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compound
images
signals
imaging
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JP8206455A
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Inventor
Takeo Sakimura
岳生 崎村
Katsumi Iijima
克己 飯島
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複眼撮像系による高画質、高精細なパノラマ
画像を見ることができると共に、立体視撮像表示により
左右2視点からの画像を1枚の画像に合成して表示する
ために正確な距離情報を示した画像を見ることができる
複眼画像処理方法及び装置を提供する。 【解決手段】 各々の撮像光学系4a,4bを同期して
撮像し、得られた複数の画像をそれらの画像の同期関係
を保持したまま1系統の画像に合成してパノラマ画像1
2を作成し、該画像12をモニター3に表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複眼画像処理方法
及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より多系統の画像信号の同期処理で
は、各系統の画像信号に対してそれぞれ1組のカメラ、
TV(テレビジョン)ディスプレイを用意し、これら複
数の装置に対して同期信号発生器からの同期信号を送っ
て操作することにより、同期した画像信号の入出力を行
っていた。例えば、広い画角を持つ画像を複数のカメラ
を使って領域を分割して撮像して、これを大画面に表示
する場合、まず、同期信号発生器からの各カメラに同期
信号を送信し、この信号に従って撮像を行うと同期の取
れた撮像を行うことができる。次に、複数のカメラで得
られた各系統の画像信号をそれぞれ1つのTVディスプ
レイに互いに同期を取りながら表示してこれらを並べる
と、等価的に大画面の画像を同期して表示することが可
能となる。
【0003】一方、1つの画像出力装置を用いてパノラ
マ撮像表示を行う場合では、例えば単眼のカメラにおい
て広角レンズ等を用いたパノラマ撮像装置等が知られて
いる。また、複眼撮像装置を用いて2つの撮像光学系に
よって左右2系統の画像を撮像し、1つの画像出力装置
上で重ね合わせてパノラマ画像に見えるように配置して
表示する方法が知られている。
【0004】複眼撮像装置を用いたパノラマ撮像表示法
では、単眼の場合と比べて広角レンズを用いる必要がな
いため画像の歪みが少ない或いは画素数の多い画像を得
るためのシステムのコストパフォーマンスが良い等の利
点が挙げられる。
【0005】一方、複眼撮像装置を用いた立体視撮像表
示法では、複眼撮像装置によって1枚の画像領域に左右
交互に出力して、これを液晶シャッター等の眼鏡で見る
ことにより立体感のある画像を見ることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来例にあっては、複数系統の画像を表示するために
複数の画像出力装置を用意することは困難であると共
に、システムの構成を複雑にするという問題点があっ
た。また、1つの画像出力装置を用いて表示する場合に
は、1系統の画像信号のための表示機能しかないため、
複数系統の画像信号を1度に表示することができないと
いう問題点があった。
【0007】図6は従来の複眼撮像システムの回路構成
の一例を示すブロック図であり、同図において複眼撮像
システムは、被写体の撮像を行う複眼撮像装置600
と、画像処理及び画像出力の制御を行うパーソナルコン
ピュータ(以下パソコンと記述する)601と、画像出
力装置であるであるモニター602とから構成されてい
る。
【0008】まず、複眼撮像装置600において、レン
ズ6001a,6001bで結像した左右2つの画像を
それぞれCCD(撮像素子)6002a,6002bで
取得する。画像は図示しない同期信号発生器からの信号
を基に左右で同期して取得する。得られる画像信号をA
(アナログ)/D(デジタル)コンバータ6003a,
6003bでそれぞれデジタル画像に変換してメモリ6
004に蓄積する。これら2系統の画像信号をインター
フェースケーブル603を介してパソコン601内のパ
ラレルインターフェース6011に入力する。そして、
CPUバス6016を介してパソコン601内のメモリ
6013に転送した後、CPU(中央制御装置)601
2の制御によってモニター602の表示に必要な画像処
理を行う。ここで、複眼撮像装置600のCCD600
2a,6002bが互いに同期して撮像を行っているの
で、その後の画像信号のデジタル画像変換や画像転送が
同期して行われていなくても、メモリ6013に転送さ
れる左右2つの画像は互いに同期の取れた画像となって
いる。そこで次に、パソコン601内のディスプレイコ
ントローラ6014によってメモリ6013上の画像を
VRAM6015に転送するために1度に1系統の画像
信号に対してのみしか行わないので、多系統の画像を表
示するためにはVRAM6015への画像転送を複数回
行って、その都度モニター602に表示する必要があ
る。
【0009】従って、図7に示すように複眼撮像装置に
よる動画パノラマ撮像表示において、2つの撮像光学系
で時間t0で同期して撮像した右画像701a、左画像
701bは、まず、図6のモニター602の時間t0の
ディスプレイ画面301に右画像701aが表示され、
次にディスプレイ画面302で左画像701bが表示さ
れることにより、該ディスプレイ画面302で両画像7
01a,701bが重ね合わされてパノラマ画像とな
る。
【0010】ところが、時間t1での次のフレームでは
左右2系統の画像702a,702bの内、右画像70
2aが時間t1でのディスプレイ画面303に表示さ
れ、このとき撮像された時間の異なる(時間t0)左画
像701bも時間t1でのディスプレイ画面303に表
示されることになる。即ち、左右の画像間を通過する物
体が存在するときに左右両方の画像上に表示されるか或
いは両画像共に表示されないことが起き得る。また、左
右の画像の境界上に動く物体が存在した場合、パノラマ
画像上で不連続な表示を行うという問題点があった。
【0011】同様に動画立体視撮像表示においても、左
右2視点からの画像が同期して表示されないために、例
えば撮像装置の視線の方向に動く物体を表示する場合に
視差が変化してしまい、画像の奥行き方向における物体
の正確な位置を認識できないという問題点があった。例
えば図8に示すように複眼撮像装置の視線方向に複眼撮
像装置600に向かってくるボール800を撮像する場
合、時間t0で同期して撮像された右画像801a、左
画像801bはディスプレイ画面303上ではボール8
00の正確な位置を示した立体視画像を構成するが、時
間t1での次のフレームでは左右2系統の画像802
a,802bの内、右画像802aが時間t1でのディ
スプレイ画面303に表示され、このとき撮像された時
間の異なる(時間t0)右画像802aも時間t1での
ディスプレイ画面303に表示されることになるので、
ボール800の視差は正確ではなく、正確なボール80
0の位置を示した立体視画像を構成しないという問題点
があった。
【0012】本発明は上述した従来の技術の有するこの
ような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的と
するところは、複眼撮像系による高画質、高精細なパノ
ラマ画像を見ることができると共に、立体視撮像表示に
より左右2視点からの画像を1枚の画像に合成して表示
するために正確な距離情報を示した画像を見ることがで
きるようにした複眼画像処理方法及び装置を提供しよう
とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の複眼画像処理方法は、少なくとも2つ
以上の撮像系を用いて画像処理を行う複眼画像処理方法
において、各々の撮像系を同期して撮像し、得られた複
数の画像信号をそれらの画像の同期関係を保持したまま
1系統の画像信号に合成し、該画像を表示することを特
徴とするものである。
【0014】また、上記目的を達成するために請求項2
記載の複眼画像処理方法は、請求項1記載の複眼画像処
理方法において、前記得られた複数の画像信号をそれら
の画像の同期関係を保持したまま1つのメモリ空間に転
送することを特徴とするものである。
【0015】また、上記目的を達成するために請求項3
記載の複眼画像処理方法は、請求項1または2記載の複
眼画像処理方法において、前記1系統の画像信号は、パ
ノラマ画像を指し、前記得られた複数の画像信号をそれ
らの画像の同期関係を保持したまま1枚のパノラマ画像
を表示することを特徴とするものである。
【0016】また、上記目的を達成するために請求項4
記載の複眼画像処理方法は、請求項1または2記載の複
眼画像処理方法において、前記1系統の画像信号は、立
体視画像を指し、前記得られた複数の画像信号をそれら
の画像の同期関係を保持したまま1枚の立体視画像を表
示することを特徴とするものである。
【0017】また、上記目的を達成するために請求項5
記載の複眼画像処理装置は、少なくとも2つ以上の撮像
系を用いて画像処理を行う複眼画像処理装置において、
各々の撮像系を同期して撮像するための撮像同期手段
と、該撮像同期手段により同期して撮像することにより
得られた複数の画像信号をそれらの画像の同期関係を保
持したまま1系統の画像信号に合成する画像信号合成手
段と、該画像信号合成手段により合成された該画像を表
示する画像表示手段とを具備したことを特徴とするもの
である。
【0018】また、上記目的を達成するために請求項6
記載の複眼画像処理装置は、請求項1記載の複眼画像処
理装置において、前記得られた複数の画像信号をそれら
の画像の同期関係を保持したまま1つのメモリ空間に転
送する画像信号転送手段を具備したことを特徴とするも
のである。
【0019】また、上記目的を達成するために請求項7
記載の複眼画像処理装置は、請求項5または6記載の複
眼画像処理装置において、前記1系統の画像信号は、パ
ノラマ画像を指し、前記画像表示手段は、前記得られた
複数の画像信号をそれらの画像の同期関係を保持したま
ま1枚のパノラマ画像を表示することを特徴とするもの
である。
【0020】また、上記目的を達成するために請求項8
記載の複眼画像処理装置は、請求項5または6記載の複
眼画像処理装置において、前記1系統の画像信号は、立
体視画像を指し、前記画像表示手段は、前記得られた複
数の画像信号をそれらの画像の同期関係を保持したまま
1枚の立体視画像を表示することを特徴とするものであ
る。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施の形態を図
1〜図5に基づき説明する。
【0022】(第1の実施の形態)まず、本発明の第1
の実施の形態を図1〜図3に基づき説明する。図1は、
本発明の第1の実施の形態に係る複眼画像処理装置であ
るパノラマ撮像表示用の複眼撮像システムの構成を示す
図であり、同図において複眼撮像システムは、複眼撮像
装置1と、パーソナルコンピュータ(以下、パソコンと
記述する)2と、モニター3とから構成されている。
【0023】複眼撮像装置1はその前面左右にそれぞれ
撮像手段としての2つの撮像光学系4a,4bを備えて
いる。複眼撮像装置1は画像信号を送信するためのイン
ターフェースケーブルを5を介してパソコン2に接続さ
れている。また、パソコン2にはインターフェース6を
介して画像出力装置であるモニター3が接続されてい
る。パソコン2は画像入力部7、画像処理部8、画像合
成部9及び画像表示部10を有している。
【0024】このような構成において、まず、複眼撮像
装置1の2つの撮像光学系4a,4bによって撮像した
左右2系統の画像信号11a,11bをインターフェー
スケーブルを5を介してパソコン2に送信する。ここで
2つの撮像光学系4a,4bは、パノラマ撮像表示を行
う場合、ミラー等を用いて撮像する画像の視点が一致す
るように構成されている。パソコン2では複眼撮像装置
1から送信される画像信号11a,11bを画像入力部
7で入力し、画像処理部8で色変換処理や画像サイズ変
換処理を、そして画像合成部9で両画像信号11a,1
1bのパノラマ合成処理を行ってから、画像表示部10
によりインターフェース6を介してモニター3に1枚の
パノラマ合成画像12を表示する。
【0025】図2は上記図1に示す複眼撮像システムに
おける複眼撮像装置1及びパソコン2の回路構成を示す
ブロック図である。同図において、複眼撮像装置1の2
つの撮像光学系4a,4bは、それぞれレンズ101
a,101b、CCD(撮像素子)102a,102b
及びA(アナログ)/D(デジタル)コンバータ103
a,103bを備えている。また、複眼撮像装置1の後
部にはパソコン2と接続するためのインターフェースケ
ーブル4を備えている。また、複眼撮像装置1の内部に
はメモリ104を備えている。
【0026】また、パソコン2は、その内部においてC
PUバス202にパラレルインターフェース201(図
1の画像入力部7に対応する)、CPU(中央制御装
置)203、メモリ204、ディスプレイコントローラ
205(図1の画像表示部10に対応)、画像処理部2
07(図1においては8)及び画像合成部207(図1
においては9)が接続されている。ディスプレイコント
ローラ205はVRAM206を有している。複眼撮像
装置1からの左右2系統の画像信号11a,11bの入
力はパラレルインターフェース201により行い、モニ
ター3への画像の出力はディスプレイコントローラ20
5を介して行っている。
【0027】そして、複眼撮像装置1において左右2つ
のレンズ101a,101bで結像した左右2つの画像
がそれぞれのCCD102a,102bに投影される。
これら2つのCCD102a,102bは図示しない同
期信号発生器から出力される同期信号を基に左右で同期
して露光を行うため、互いに同期した撮像を行う。同期
して撮像した左右2つの画像信号をA/Dコンバータ1
03a,103bでそれぞれの信号をアナログからデジ
タルへ変換してからメモリ104へ蓄積する。これら2
系統の画像信号をインターフェースケーブル5を介して
パソコン2へ入力する。
【0028】複眼撮像装置1からの左右2系統の画像信
号11a,11bをパソコン2内のパラレルインターフ
ェース201より入力し、CPUバス202を介してパ
ソコン2内のメモリ204に転送する。ここで、画像処
理部207の制御により画像サイズを変換したり、色空
間の変換等、モニター3の表示に必要な画像処理を行
う。そこで、次に画像合成部207において左右2枚の
画像を1枚のパノラマ画像に合成する。
【0029】図3に2枚の画像をパソコン2上で1枚の
パノラマ画像に合成してモニター3に表示するまでの処
理の流れを示す。同図において、まず、パソコン2に入
力された右画像300a、左画像300bをパソコン2
のメモリ204に転送してからステップS301及びス
テップS302で画像処理部207の制御により画像サ
イズ変換処理及び色空間変換処理等、ディスプレイ表示
に必要な画像データの処理を行う。
【0030】ここで、従来の技術の項でも説明したよう
に、パノラマ撮像表示法では、ステップS301及びス
テップS302における画像サイズ変換処理及び色空間
変換処理で得られた右画像300a、左画像300b
を、1つのモニター3上でその繋ぎ目がなくなるように
重ね合わせて表示していた。しかし、ディスプレイコン
トローラ205の画像表示は一度に1系統の画像信号に
対してのみ行うので、2系統の画像300a,300b
を表示するためには、ディスプレイコントローラ205
によりメモリ204からVRAM206に左右それぞれ
の画像300a,300bを1回ずつ転送してモニター
3に表示する必要があり、このため同期して表示するこ
とができないという問題点があった。
【0031】そこで、次のステップS303で画像合成
部208の制御により、右画像300a、左画像300
bを予め作成したパノラマ画像の各領域にそれぞれ転送
し、両画像300a,300bの境界における繋ぎ目や
色を補正して合成する。これにより、パノラマ画像を表
示する際には1系統の画像信号としてVRAM206へ
のデータ転送を行ってモニター3に表示することができ
るため、複眼撮像装置1によって同期して撮像した2系
統の画像300a,300bはモニター3上で同期して
表示することができる。こうして合成されたパノラマ画
像をステップS304でディスプレイ表示する。
【0032】ここで、画像サイズの変換や色空間の変換
処理及び1枚のパノラマ画像の合成処理は、図2のパソ
コン2内の画像処理部207および画像合成部208に
よりハードウェア上で行われているが、同様にこれらの
アプリケーションソフトウェアを用いて処理しても良
い。
【0033】1枚のパノラマ画像に合成した後、CPU
203の制御信号によりディスプレイコントローラ20
5が1系統のパノラマ画像をメモリ204からモニター
3に表示する。
【0034】以上の手法では、左右2つの画像は、パソ
コン2上で1枚の画像として合成され、モニター3に1
度に表示されるので、2つの画像の境界に存在する動く
物体は常にパノラマ画像で連続的に表示される。これに
より画像の境界で不連続な表示のない高画質及び高精細
なパノラマ画像を見ることができる。
【0035】ここで本実施の形態においては、図1で左
右2系統の画像信号11a,11bをパソコン2内の画
像処理部8及び画像合成部9により、パノラマ合成画像
を作成したが、これら画像処理部及び画像合成部を複眼
撮像装置1内に備えることも可能である。また、パソコ
ン2の代わりに、画像処理部及び画像合成部を備えたワ
ークステーション等の装置を用いることも可能である。
【0036】また、図2において複眼撮像装置1とパソ
コン2を接続するインターフェースケーブル6は,2つ
のインターフェースにより各系統別々に転送したり、1
つのインターフェースを用いて2系統の画像信号を左右
時分割してパソコン2に転送することが可能である。そ
の他、パソコン2内のCPUバス202はISAバス、
PCIバス等、種々の規格のバスを用いることができ
る。
【0037】(第2の実施の形態)次に、本発明の第2
の実施の形態を図4及び図5に基づき説明する。なお、
本実施の形態における複眼撮像システムの基本的な構成
は、上述した第1の実施の形態における図2と同一であ
るから、同図を流用して説明する。
【0038】図4は本実施の形態に係る複眼画像処理装
置である立体視撮像表示用の複眼撮像システムの構成を
示す図であり、同図において、上述した第1の実施の形
態における図1と同一部分には、同一符号が付してあ
る。図4において図1と異なる点は、図1の構成に偏光
眼鏡13を付加すると共に、画像出力装置として水平方
向の1ラインおきに偏光方向が交互に変化する偏光板を
持つ液晶モニター3aとしたことである。
【0039】図4の構成において、まず、複眼撮像装置
1の2つの撮像光学系4a,4bによって撮像した左右
2系統の画像11a,11bをインターフェースケーブ
ル5を介してパソコン2に送信する。ここで立体視撮像
表示を行う場合、2つの撮像光学系4a,4bを例えば
65mm間隔にそれぞれ平行に配置して、2視点からの
被写体の撮像を行う。パソコン2では複眼撮像装置1か
ら送信される画像信号を画像入力部7で入力し、画像処
理部8で色変換処理や画像サイズ変換処理を行い、画像
合成部9で右画像4a、左画像4bの立体視画像合成処
理を行ってから、画像表示部10によりインターフェー
ス6を介して画像出力装置である液晶モニター3に1枚
の立体視画像12aを表示する。
【0040】図5に2枚の画像をパソコン2上で1枚の
立体視画像に合成してモニター3に表示するまでの処理
の流れを示す。同図において、まず、パソコン2に入力
された右画像300a、左画像300bをパソコン2の
メモリ204に転送してからステップS501及びステ
ップS502で画像処理部207の制御により画像サイ
ズ変換処理及び色空間変換処理等、ディスプレイ表示に
必要な画像データの処理を行う。
【0041】次のステップS503でパソコン2のメモ
リ204に転送した右画像300a、左画像300bを
画像合成部208の制御により、予め作成した1枚の立
体視画像の領域に水平方向の1ラインおきに交互に配置
して、右画像300aと左画像300bとが交互に並ん
だストライプ状の画像を作成する。こうして作成された
画像をステップS504で1度にディスプレイ表示す
る。
【0042】液晶モニター3aは画面に水平方向の1ラ
インおきに偏光方向が交互に変化する偏光板を持ってお
り、画像はストライプ状に偏光方向が異なって表示され
る。従って、先に作成したストライプ状の立体視画像
を、この液晶モニター3aによって表示すると、右画像
300aがある方向のみの偏光光だけが透過して表示さ
れ、左画像300bはそれと異なる偏光光のみを透過し
て表示される。
【0043】一方、ユーザーは左右それぞれに液晶モニ
ター3aに表示される画像と同じ偏光光のみを透過する
機能を備えた偏光眼鏡13を装着しており、右目には右
画像300aが表示されている偏光光のみを透過し、左
目には左画像300bが表示されている偏光光のみを透
過するようになっている。この偏光眼鏡12を用いてユ
ーザーは右画像300aを右目のみで、左画像300b
を左目のみで見ることになり、ユーザーは立体感のある
画像を見ることができる。
【0044】以上の手法では、左右2画像はパソコン2
上で1枚の画像として合成され、液晶モニター3aに1
度に表示されるので、モニター表示における左右2つの
画像は常に同期した画像となり、動画において常に連続
的な画像表示を行うことができる。
【0045】本実施の形態では、液晶モニター3aによ
る立体視画像の表示方法について説明したが、同期して
撮像した左右2系統の画像の組を一纏めにして取り扱う
ことが必要である。そこで、立体視画像の表示方法で
は、例えば液晶モニター3a上に左右2系統の画像を切
り換えて表示し、この切り換え表示動作に同期してシャ
ッターの開閉を行う液晶シャッター眼鏡を用いて見る方
法についても同様に実施可能である。
【0046】以上のようにして視覚的に良好な立体画像
を見ることができる。
【0047】複眼撮像装置1では撮像光学系4a,4b
をパノラマ撮像表示ではミラー等を用いて撮像する画像
の視点が一致するように配置し、立体視撮像表示では6
5mm間隔にそれぞれ平行に配置することにより、被写
体の撮像を行っているが、これらの撮像光学系4a,4
bの配置の変更は容易に行うことができる。従って、1
つの複眼画像入出力装置において、2次元のパノラマ撮
像表示及び3次元の立体視撮像表示の両方の撮像表示を
行うことが可能である。
【0048】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の複眼画像処
理方法及び装置によれば、パノラマ撮像表示において、
少なくとも2つ以上の撮像系によって同期して得られた
複数系統の画像を1枚のパノラマ画像に合成して表示す
るため、ユーザーは画像の境界で不連続な表示のない高
画質及び高精細なパノラマ画像を見ることができるとい
う効果を奏する。また、立体視撮像表示においても、左
右2視点からの画像を1枚の画像に合成して表示するた
め、正確な距離情報を示した画像を見ることができると
いう効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る複眼画像処理
装置である複眼撮像システムの構成を示す図である。
【図2】同システムの回路構成を示すブロック図であ
る。
【図3】同システムの処理動作の流れを示すフローチャ
ートである。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る複眼画像処理
装置である複眼撮像システムの構成を示す図である。
【図5】同システムの処理動作の流れを示すフローチャ
ートである。
【図6】従来の複眼画像処理装置である複眼撮像システ
ムの回路構成を示すブロック図である。
【図7】従来システムにおけるパノラマ撮像表示処理説
明図である。
【図8】従来システムにおける立体視撮像表示処理説明
図である。
【符号の説明】
1 複眼撮像システム 2 パソコン 3 モニター 3a 液晶モニター 4a 撮像光学系 4b 撮像光学系 5 インターフェースケーブル 6 インターフェース 7 画像入力部 8 画像処理部 9 画像合成部 10 画像表示部 11a 右画像 11b 左画像 12 パノラマ合成画像 12a 立体視画像 13 偏光眼鏡 101a レンズ 101b レンズ 102a CCD 102b CCD 103a A/Dコンバータ 103b A/Dコンバータ 104 メモリ 201 パラレルインターフェース 202 CPUバス 203 CPU 204 メモリ 205 ディスプレイコントローラ 206 VRAM 207 画像処理部 208 画像合成部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも2つ以上の撮像系を用いて画
    像処理を行う複眼画像処理方法において、各々の撮像系
    を同期して撮像し、得られた複数の画像信号をそれらの
    画像の同期関係を保持したまま1系統の画像信号に合成
    し、該画像を表示することを特徴とする複眼画像処理方
    法。
  2. 【請求項2】 前記得られた複数の画像信号をそれらの
    画像の同期関係を保持したまま1つのメモリ空間に転送
    することを特徴とする請求項1記載の複眼画像処理方
    法。
  3. 【請求項3】 前記1系統の画像信号は、パノラマ画像
    を指し、前記得られた複数の画像信号をそれらの画像の
    同期関係を保持したまま1枚のパノラマ画像を表示する
    ことを特徴とする請求項1または2記載の複眼画像処理
    方法。
  4. 【請求項4】 前記1系統の画像信号は、立体視画像を
    指し、前記得られた複数の画像信号をそれらの画像の同
    期関係を保持したまま1枚の立体視画像を表示すること
    を特徴とする請求項1または2記載の複眼画像処理方
    法。
  5. 【請求項5】 少なくとも2つ以上の撮像系を用いて画
    像処理を行う複眼画像処理装置において、各々の撮像系
    を同期して撮像するための撮像同期手段と、該撮像同期
    手段により同期して撮像することにより得られた複数の
    画像信号をそれらの画像の同期関係を保持したまま1系
    統の画像信号に合成する画像信号合成手段と、該画像信
    号合成手段により合成された該画像を表示する画像表示
    手段とを具備したことを特徴とする複眼画像処理装置。
  6. 【請求項6】 前記得られた複数の画像信号をそれらの
    画像の同期関係を保持したまま1つのメモリ空間に転送
    する画像信号転送手段を具備したことを特徴とする請求
    項1記載の複眼画像処理装置。
  7. 【請求項7】 前記1系統の画像信号は、パノラマ画像
    を指し、前記画像表示手段は、前記得られた複数の画像
    信号をそれらの画像の同期関係を保持したまま1枚のパ
    ノラマ画像を表示することを特徴とする請求項5または
    6記載の複眼画像処理装置。
  8. 【請求項8】 前記1系統の画像信号は、立体視画像を
    指し、前記画像表示手段は、前記得られた複数の画像信
    号をそれらの画像の同期関係を保持したまま1枚の立体
    視画像を表示することを特徴とする請求項5または6記
    載の複眼画像処理装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008530954A (ja) * 2005-02-18 2008-08-07 イーストマン コダック カンパニー 複数レンズを使用するデジタルカメラ
JP2010122345A (ja) * 2008-11-18 2010-06-03 Sony Corp 画像表示装置と画像表示方法および画像表示システム
CN108593668A (zh) * 2018-05-11 2018-09-28 苏州沃尚光电科技有限公司 一种复眼检测装置

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