JPH08116556A - 画像処理方法および装置 - Google Patents

画像処理方法および装置

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JPH08116556A
JPH08116556A JP6249789A JP24978994A JPH08116556A JP H08116556 A JPH08116556 A JP H08116556A JP 6249789 A JP6249789 A JP 6249789A JP 24978994 A JP24978994 A JP 24978994A JP H08116556 A JPH08116556 A JP H08116556A
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JP
Japan
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image
viewpoint
pixel
input
cameras
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Application number
JP6249789A
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English (en)
Inventor
Akihiro Katayama
昭宏 片山
Kouichirou Tanaka
宏一良 田中
Eita Ono
英太 小野
Shinya Urisaka
真也 瓜阪
Hiroaki Sato
宏明 佐藤
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Priority to US08/543,121 priority patent/US6608622B1/en
Priority to EP95307291A priority patent/EP0707288B1/en
Publication of JPH08116556A publication Critical patent/JPH08116556A/ja
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  • Testing, Inspecting, Measuring Of Stereoscopic Televisions And Televisions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 観察者の視点位置および視線方向を空間中で
スムーズに移動できるようにすることを目的とする。 【構成】 多視点画像入力ステップS1と、視点検出ス
テップS2と、画像再構成ステップS3と、画像出力ス
テップS4とを順次行い、複数の異なる直線上に配置さ
れた複数の視点位置から得られる画像を入力するととも
に、上記画像を見ている観察者の目の位置、および上記
観察者が見ている方向を検出し、上記検出結果に基づい
て、上記検出された視点位置から見える画像を多視点画
像データから再構成するようにすることにより、空間内
の自由な視点移動に対応した画像を再構成できるように
して、空間内の任意な視点移動を可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像処理方法および装置
に係わり、例えば、複数の撮像手段(カメラ等)から得
られた画像を補間処理することにより、撮像手段の視点
とは異なった視点の画像を生成するようにする画像処理
装置およびその方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、複数の視点から見た画像を立体表
示する装置として、ステレオディスプレイやレンチキュ
ラーディスプレイ等がある。上記ステレオディスプレイ
は、2台のカメラから得られる画像を交互に高速に切り
替えて表示しするようにしており、観察者はそれに同期
するシャッターメガネや偏光メガネを用いることによ
り、映像を立体的に観察することができるようにした装
置である。
【0003】また、レンチキュラーディスプレイは、例
えば4台のカメラからの画像をそれぞれA,B,C,D
とし、第1の画像Aの画素位置(1,1)を、A(1,
1)と表記すると、図15に示すように、A,B,C,
Dを画素単位に並べる。そして、かまぼこ形の円柱状レ
ンズを多数配列したレンチキュラーシートと呼ばれてい
るシートを前面に張り付けることにより、4視点の映像
を立体的に表現することができるようにした装置であ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例ではカメラで狙った方向の立体像しか観察すること
ができなかった。すなわち、上記ステレオディスプレイ
では、2台のカメラを固定して物体を撮影した場合、観
察者が視点を移動しても見える画像は同じであった。
【0005】それに対し、レンチキュラーディスプレイ
では、観察者の視点の左右方向の移動はできる。しか
し、それは複数のカメラのどれかから見た画像を飛び飛
びに見るというものであった。すなわち、観察者の視点
を左右方向に連続的に移動させたり、あるいは空間中を
連続して視点移動したりすること(空間中の任意の位置
に視点を移し、任意の方向に視点を向けること)はでき
なかった。
【0006】本発明は上述の問題点にかんがみ、観察者
の視点位置および視線方向を空間中でスムーズに移動で
きるようにすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の画像処理方法
は、複数の異なる直線上に配置された複数の視点位置か
ら得られた画像を入力する多視点画像入力ステップと、
上記画像を見ている観察者の目の位置および見ている方
向を検出する視点検出ステップと、上記視点検出ステッ
プにより検出された視点位置から見える画像を多視点画
像データから再構成する画像再構成ステップと、上記再
構成された画像を画像出力装置を介して出力する画像出
力ステップとを備えている。
【0008】本発明の他の特徴によれば、上記複数の異
なる直線同志が交差する角度は、撮影するカメラの画角
と等しいか、またはそれよりも小さい。
【0009】本発明のその他の特徴によれば、直線上に
並んだ複数のカメラを一組用い、両端のカメラのレンズ
中心を結ぶ線分の中点を中心に回転させて撮影すること
により、複数組のカメラセットを使用して撮影した画像
と等価な画像を取得するようにしている。
【0010】本発明のその他の特徴によれば、上記多視
点画像入力ステップは、予め直線上に並べられた複数の
カメラを複数組用いて異なる視点位置から撮影された画
像が格納されたデータベースから入力するようにしてい
る。
【0011】本発明のその他の特徴によれば、上記多視
点画像入力ステップは、1台以上のカメラで撮影した画
像を補間処理することにより、上記撮影画像を撮影した
位置から見た画像とは異なる補間画像を生成し、上記撮
影画像と上記補間処理により生成した補間画像とを入力
するようにしている。
【0012】本発明のその他の特徴によれば、上記画像
再構成ステップは、上記観察者の視点位置および画像出
力装置の種類から画像の再構成に必要なパラメータを計
算し、そのパラメータを用いて再構成画像の各画素が、
上記多視点画像入力ステップで入力された多視点画像の
どの画素に対応するかを計算し、上記計算結果に基づい
て対応する画素を上記多視点画像データから抽出して画
像の再構成を行うようにしている。
【0013】また、本発明の画像処理装置は、複数の異
なる直線上に配置された複数の視点位置から得られる画
像を入力する多視点画像入力手段と、上記画像を見てい
る観察者の目の位置と見ている方向を検出する視点検出
手段と、上記視点検出手段によって検出された視点位置
から見える画像を、上記多視点画像データから再構成す
る画像再構成手段と、上記画像再構成手段によって再構
成された画像を出力する画像出力手段とを備えている。
【0014】本発明の画像処理装置他の特徴によれば、
上記複数の異なる直線同志が交差する角度は、撮影する
カメラの画角と等しいか、またはそれよりも小さい。
【0015】本発明の画像処理装置の他の特徴によれ
ば、直線上に並んだ複数のカメラを一組用い、両端のカ
メラのレンズ中心を結ぶ線分の中点を中心に回転させて
撮影することにより、複数組のカメラセットを使用して
撮影した画像と等価な画像を取得するようにしている。
【0016】本発明の画像処理装置のその他の特徴によ
れば、上記多視点画像入力手段は、予め直線上に並べら
れた複数のカメラを複数組用いて異なる視点位置から撮
影された画像が格納されたデータベースから入力するよ
うにしている。
【0017】本発明の画像処理装置のその他の特徴によ
れば、上記多視点画像入力手段は、1台以上のカメラで
撮影した画像を補間処理することにより、上記撮影画像
を撮影した位置から見た画像とは異なる補間画像を生成
し、上記撮影画像と上記補間処理により生成した補間画
像とを入力するようにしている。
【0018】本発明の画像処理装置のその他の特徴によ
れば、上記画像再構成手段は、上記観察者の視点位置お
よび画像出力装置の種類から画像の再構成に必要なパラ
メータを計算し、そのパラメータを用いて再構成画像の
各画素が、上記多視点画像入力ステップで入力された多
視点画像のどの画素に対応するかを計算し、上記計算結
果に基づいて対応する画素を上記多視点画像データから
抽出して画像の再構成を行うようにしている。
【0019】
【作用】本発明は上記技術手段よりなるので、複数の異
なる直線上に配置された複数の視点位置から得られた画
像が入力されたときに、上記画像を見ている観察者の目
の位置および上記観察者が見ている方向が検出され、上
記検出された結果に基づいて、検出された視点位置から
見える画像が多視点画像データから再構成されることに
なり、これにより、空間内の自由な視点移動に対応した
画像を再構成することができるようになるので、空間内
の任意な視点移動が可能になる。
【0020】また、本発明の他の特徴によれば、視点間
補間画像を多数生成するようにしているので、上記した
ように空間内の任意な視点移動を可能にするに際し、十
分に細かい視点間隔の多視点画像を多視点画像データベ
ースに保持しておく必要がなく、上記視点画像データベ
ースの記憶容量は小さくて済む。
【0021】
【実施例】以下、本発明の画像処理方法および装置の実
施例を図面を参照しながら説明する。図1は本発明の画
像処理方法を説明するためのフローチャート、図2は本
発明の画像処理装置の概略構成を示す機能ブロック図で
ある。
【0022】図1に示したように、本実施例の画像処理
方法は、まず、ステップS1において複数の異なる直線
上に配置された複数の視点位置から得られた画像を入力
する多視点画像入力処理を行う。
【0023】次に、ステップS2に進み、上記画像を見
ている観察者の目の位置および見ている方向を検出する
視点検出処理を行う。その後、ステップS3に進んで、
上記ステップS2の視点検出処理により検出された視点
位置から見える画像を、後述する多視点画像データから
再構成する画像再構成処理を行う。
【0024】次に、ステップS4において、上記ステッ
プS3において再構成された画像を画像出力装置を介し
て出力するとともに、ステップS6において上記再構成
された画像を表示スクリーンに表示する。
【0025】その後、ステップS6において処理を続行
するか否かを判断し、上記判断の結果、処理を続行する
場合にはステップS2に戻り、上述した処理を繰り返し
行う。まず、ステップS6の判断の結果、処理を終了す
る場合にはエンドとなる。
【0026】上述した画像処理は、図2に示した画像処
理装置によって行なわれる。図2において、は多視点
画像入力手段であり、複数の異なる直線上に配置された
複数の視点位置から得られる画像を入力するために設け
られているものである。
【0027】また、は観察者の目の位置と見ている方
向を検出するための視点検出手段であり、は上記視点
検出手段によって検出された視点位置から見える画像
を、多視点画像入力手段より得られた多視点画像デー
タから再構成するための画像再構成手段である。
【0028】は、上記画像再構成手段によって再構
成された画像を出力する画像出力手段であり、上記画像
出力手段から出力された画像が画像表示手段に表示
されるようになされている。
【0029】本実施例においては、上記複数の異なる直
線同志が交差する角度は、撮影するカメラの画角と等し
いか、またはそれよりも小さくなっている。また、画像
を取得するに際しては直線上に並んだ複数のカメラを一
組用い、両端のカメラのレンズ中心を結ぶ線分の中点を
中心に回転させて撮影することにより、複数組のカメラ
セットを使用して撮影した画像と等価な画像を取得する
ようにしている。
【0030】また、上記多視点画像入力手段は、予め
直線上に並べられた複数のカメラを複数組用いて異なる
視点位置から撮影された画像が格納された多視点画像デ
ータベースから入力するようにしている。
【0031】なお、上記多視点画像入力手段は、1台
以上のカメラから得られた画像より、補間処理を用いて
撮影した位置から見た画像とは異なる画像を生成し、撮
影した画像と補間処理により生成した画像を入力するよ
うにしてもよい。
【0032】また、上記画像再構成手段は、観察者の
視点位置および画像出力装置の種類から画像の再構成に
必要なパラメータを計算し、そのパラメータを用いて再
構成画像の各画素が入力された多視点画像のどの画素に
対応するかを計算し、対応する画素を多視点画像から抽
出して画像を再構成するようにしている。
【0033】次に、本発明の画像処理方法および装置を
より具体的に説明する。図3は、本発明の画像処理方法
を適用した画像表示装置の第1の実施例を示す構成図、
図4は本実施例における画像再構成原理を示す図であ
る。
【0034】図4に示したように、本実施例において
は、線分l0 ,l1 ,l2 上を非常に細かい間隔でカメ
ラを移動させながら撮影した画像を仮定する。ただし、
カメラのレンズ中心はこれらの線分上に存在し、光軸は
線分に対して直交している。また、画像の撮影は、線分
上の一点に対し、2枚の画像(その一点を始点として反
対方向を撮影した画像)が撮影されているとする。
【0035】各線分l0 ,l1 ,l2 の長さは等しく、
線分の中点において、線分l0 ,l 1 および線分l1
2 はそれぞれ角度θ(ここでは、簡単のためθ=60
°とする)で、交差(この点を原点とする)している。
【0036】また、図中の三角形はレンズ中心を一つの
頂点とし、カメラ撮像面を一辺としたものを表してい
る。ここでは、Rp がカメラのレンズ中心であり、これ
と対向する一辺がカメラの撮像面を表す。また、Vp
仮想カメラのレンズ中心であり、これと対向する一辺は
仮想カメラの撮像面を表す。
【0037】今、各線分l0 ,l1 ,l2 上で撮影した
画像を用いてVp を仮想撮影点(観察者から考えた場合
は視点)とした画像(これを仮想画像とする)を再構成
することを考える。Vp を仮想撮影点とした仮想画像V
u の画素の値は、仮想撮影点Vp と仮想画像Vu を結ん
だ線分を延長し、線分l0 ,l1 ,l2 と交わった点R
p を撮影視点(レンズ中心)として撮影した画像Ru
画素の値と同じであることがこの図から理解できる。仮
想画像を得るには、このように画素単位に光線追跡を行
い、仮想画像を構成する画素の値を一つづつ決定すれば
よい。
【0038】上記のような処理を行うことにより、限ら
れた撮影視点位置から撮影された画像から、任意の視点
位置および視線方向の画像を再構成することができる。
ただし、任意の視点位置および視線方向の画像を再構成
することができる領域は、線分l0 と線分l1 ,線分l
1 と線分l2 ,線分l2 と線分l0 の端点を結んで構成
される6角形内に限定される。
【0039】次に、図3を参照しながら本実施例の画像
表示装置の構成を説明する。図3において、1はヘッド
マウンティッド・ディスプレイ(HMD)等の画像表示
用の表示スクリーン、2は表示スクリーン1を眺める利
用者の目の位置を検出する視点検出器である。
【0040】3は前述のように平面上に並んだ十分に間
隔が細かい視点から、表示する対象物を撮影した多視点
画像データを保持している多視点画像データベースであ
る。4は表示スクリーン1に関するパラメータを保持す
る表示パラメータ保持部、5は多視点画像データベース
3の多視点画像を撮影した際の視点の並びの平面を表す
座標系を保持している撮影視点座標系保持部である。
【0041】6は多視点画像データベース3の多視点画
像の画像パラメータを保持している多視点画像パラメー
タ保持部である。7は視点検出器2からの信号をもとに
視点パラメータを算出する視点パラメータ算出部、8は
視点の移動に対応した画像を生成する画像生成部、9は
注目する画素を示す画素インデクス信号である。
【0042】10は視点パラメータと表示パラメータと
から、画素インデクス信号9の示す画素に対応する視線
方向を算出する視線パラメータ算出部、11は視線パラ
メータの表す視線と、撮影視点座標系が表す撮影視点の
並びの平面との交点(撮影視点)を算出する撮影視点パ
ラメータ算出部である。
【0043】12は視線パラメータ、撮影視点座標系、
撮影視点パラメータ、および多視点パラメータから視点
における画像の視線方向に対応する画素位置を算出する
画素位置算出部、13は画素位置と撮影視点パラメータ
をもとに、多視点画像データベース3の多視点画像か
ら、対応する画素値を算出する画素値算出部である。
【0044】14は表示スクリーン1へ画像を表示する
画像表示部である。15は、視点パラメータが更新され
たことを示す更新信号、16は画素値を表す画素値信号
である。なお、視線パラメータ算出部10、撮影視点パ
ラメータ算出部11、画素位置算出部12、および画素
値算出部13をまとめて画素値生成部17と呼ぶ。
【0045】次に、図4の画像処理装置の作用の概略を
述べる。表示スクリーン1を眺める利用者が頭の位置を
変えて視点を移動させると、視点検出器2の出力信号が
変化する。視点パラメータ算出部7は、この変化を受け
て、更新信号15を画像生成部8へ送る。
【0046】更新信号15を受けると、画像生成部8は
画素値生成部17に向けて画素値インデックス信号9を
出力する。これにより、画素値生成部17は上記視点移
動に対応した新たな画像の生成を開始する。その結果、
画像生成部8はすべての画素について、上記出力した画
素インデクス信号9に対応した画素値信号16を画素値
生成部17より得ることができる。
【0047】画素値生成部17では、まず視線パラメー
タ算出部10が、視点パラメータ算出部7から視点パラ
メータを取得するとともに、表示パラメータ保持部4か
ら表示パラメータを取得し、画素インデクス信号9に対
応する視線パラメータを算出する。
【0048】次に、撮影視点パラメータの表す視線と、
撮影視点座標系が表す撮影視点の並びの平面との交点
(撮影視点)を表す撮影視点パラメータを算出する。一
方、画素位置算出部12は、多視点画像パラメータ保持
部6から多視点画像パラメータを取得する。そして、こ
の取得した多視点画像パラメータの他に、視線パラメー
タ、撮影視点座標系、および撮影視点パラメータから、
撮影視点における画像の視線方向に対応する画素位置を
算出する。
【0049】画素値算出部13は、画素位置と撮影視点
パラメータを基に、多視点画像データベース3の多視点
画像から、対応する画素値信号16を算出し、この画素
値信号16を画像生成部8に出力する。画像生成部8
は、すべての画素について画素値信号16を画素値算出
部13より得ると、これらの画素値信号16に基づいて
画像を生成し、その生成した画像を画像表示部14へ送
る。
【0050】画像表示部14は、このようにして新しい
視点に対応して再構成された画像を表示スクリーン1の
表示面に表示する。この結果として、利用者は、多視点
画像データベース3に保持されている画像を、表示スク
リーン1を通して眺めることができるようになる。
【0051】次に、各部の処理を詳しく説明する。ただ
し、説明を分かりやすくするために、以下の説明では上
下方向の視差を省略して説明する。まず、図5および図
6を用いて、視線パラメータ算出部10で行う処理につ
いて説明する。
【0052】図5は、視線パラメータ算出部10の算出
原理を示す図である。1は表示スクリーン、21は表示
スクリーン1の端点(位置ベクトルVs )、22は長さ
が表示スクリーン1のピクセルピッチで、傾きが表示ス
クリーン1の傾きに一致するベクトル(表示スクリーン
ベクトルp)である。
【0053】23は、表示スクリーン1上の注目する画
素位置(位置ベクトルVu )、24は利用者の視点位置
(位置ベクトルVp )、25は注目する画素位置23に
対応する視線、26は視線25の傾きを表す視線ベクト
ル(v)である。
【0054】図6は、視線パラメータ算出部10の処理
を示すフローチャートである。まず、ステップS31で
視点パラメータ算出部7から視点パラメータを取得す
る。ここで視点パラメータは、図5の利用者の視点位置
24である。次にステップS32で表示パラメータ保持
部4から表示パラメータを取得する。
【0055】ここで、表示パラメータとは、表示スクリ
ーン1の端点21、表示スクリーンベクトル22であ
る。表示スクリーンベクトル22は、表示スクリーンの
傾き、実サイズおよびピクセルサイズから決定される。
【0056】次に、ステップS33で、図5に示す幾何
学に従い、画素インデクス信号9に対応する表示スクリ
ーン1上の注目する画素位置23を以下の(1)式で算
出する。ただし、(1)式において、画素インデクス信
号9をiとする。 Vu =Vs +i・p (1)
【0057】次に、ステップS34で、視点位置24か
ら眺めた場合の画素位置23の方向に対応する視線パラ
メータを求める。視線パラメータは、視点位置24およ
び視線ベクトル26の組み(Vp ,v)とする。視線2
5は図5に示す幾何学に従い、画素位置23および視点
位置24の2点を通る直線であり、視線ベクトル26は
以下の(2)式で算出する。 v=Vu −Vp (2)
【0058】次に、図7を用いて撮影視点パラメータ算
出部11および画素位置算出部12の処理を説明する。
図7は撮影視点パラメータ算出部11および画素位置算
出部12の算出原理を示す図である。
【0059】図7において、25は視線、41は多視点
画像データベース3の多視点画像を撮影した際の撮影視
点の並びの一部を示すn番目の撮影視点並び直線l
j (j =0,・・・,n,n=〔180/θ〕)であ
る。〔180/θ〕は180/θを越えない整数を表
す。ただし、撮影視点並び直線は各々の中点において角
度θで交差している。
【0060】42は撮影視点並び直線41(lj )の傾
きを表すベクトル(撮影視点並びベクトルrθ(j)・
x)である。ただし、ベクトルxは撮影視点並び直線l
0 の傾きを表すベクトルであり、
【0061】
【数1】
【0062】である。44は撮影視点並び直線41(l
j )の中点である原点、45は撮影視点42における画
角θの視野、46は、長さが多視点画像を撮影したカメ
ラの焦点距離で、傾きがカメラの傾きであるようなベク
トル(焦点ベクトルf)、47は撮影視点42における
カメラの撮像面である。
【0063】48は撮像面47と視線25との交点であ
る画素位置(位置ベクトルRu )、49は長さが撮像面
47のピクセルピッチで、傾きが仮想的な撮像面47の
傾き(通常は焦点ベクトル46に直角)に一致するベク
トル(撮像面ベクトルq)である。
【0064】ここで、撮影視点並びベクトル43および
原点44が撮影視点座標系を表す値として、撮影視点座
標系保持部5に保持されている。また、焦点ベクトル4
6および撮像面ベクトル49は、多視点画像パラメータ
として多視点画像パラメータ保持部6に保持されてい
る。
【0065】焦点ベクトル46は、多視点画像を撮影し
たカメラの焦点距離および傾きから決定される。撮像面
ベクトル49は、焦点ベクトル46に直交し、大きさが
撮像面のセルサイズ(1ピクセルの大きさ)に等しいベ
クトルである。
【0066】次に、図7を用いて撮影視点パラメータ算
出部11の処理を説明する。図7に示す幾何学に従う
と、撮影視点42は以下の(3),(4)式で表され
る。 Rp =t・rθ(j)・x (3) Rp =Vp +a・v (4)
【0067】ここで、撮影視点を一意に表すパラメータ
としてtを視点パラメータとする。また、j=0〜n,
n=〔180/θ〕,aは視線方向の係数である。j=
1〜nの各々に対して(3),(4)式を解くことによ
りtを算出し、R p を算出する。
【0068】このとき、複数の(j,t)の組が解とし
て得られるが、(j,t)によって定まる焦点ベクトル
fと視線ベクトルvのなす角が最も小さいものを解とし
て採用する。
【0069】次に、図7を用いて画素位置算出部12の
処理を説明する。図7の示す幾何学に従い、画素位置4
8は以下の(5),(6)式で表される。 Ru =Rp +rθ(j)・(f+k・q) (5) Ru =Rp +β・v (6)
【0070】ここで、画素位置48を一意に表すパラメ
ータとしてkを画素位置パラメータとする。βは視線方
向の係数である。(5),(6)式を解くことによりk
を算出し、これを画素位置算出部12の出力とする。
【0071】次に、画素値算出部13の処理について具
体的に説明する。本実施例では、多視点画像データベー
ス3に保持されている多視点画像は、十分細かい視点間
隔で撮影した画像である。
【0072】そこで、まず、撮影視点パラメータ算出部
11で算出された撮影視点パラメータの示す撮影視点4
2からの画像の近似画像として、撮影視点に一番近い点
から撮影された画像を、多視点画像データベース3から
見つける。次に、この画像のうち、画素位置算出部12
で算出された画素位置48に最も近い位置の画素の値を
取得し、これを出力の画素値信号16とする。
【0073】以上、説明をわかりやすくするため、上下
方向の視差を省略して各部の処理を説明したが、上下方
向の多視点画像を用意すれば、同様の方法で上下方向の
視差を考慮に入れた任意方向に視点移動可能な表示装置
を構成することができる。
【0074】なお、本実施例ではヘッドマウンティッド
・ディスプレイ(HMD)を用いて両方の目に同じ画像
を提示する場合を示したが、視点パラメータ算出部7が
左右各々の目の位置に対応する視点パラメータを算出
し、これに対応して画像生成部8が左右各々の目に提示
するための画像を生成することにより、前後上下左右に
視点移動可能な両眼立体表示装置となる。
【0075】次に、本発明の画像処理装置を、多視点画
像データベース3に保持されている多視点画像の視点間
隔が十分に細かくない場合でも、自由に視点移動表示で
きる画像表示装置に適用した第2の実施例を示す。
【0076】本実施例では、第1の実施例の多視点画像
データベース3と画素値算出部13の中間に、視点間補
間処理部を用いる。視点間補間処理部は多視点画像デー
タベース3中の粗い視点間隔で撮影された多視点画像か
ら十分に細かい視点間間隔の多視点画像を生成する。
【0077】こうして生成された多視点画像を用いて、
第1の実施例と同様に任意の視点からの画像を生成す
る。ただし、説明を分かりやすくするために、ここで
も、上下方向の視差を省略した場合について説明する。
このとき、多視点画像データベース3中の多視点画像
は、左右方向に1列分の直線上に並んだ撮影視点からの
多視点画像が保持されている。
【0078】以下、図8〜図14を用いて、視点間補間
処理部について詳しく説明する。図8は、本実施例の視
点間補間処理部の処理の流れを示すフローチャートであ
る。まずステップS7で、多視点画像データベース3の
中から、粗い視点間隔で撮影された多視点画像を取得す
る。
【0079】次に、ステップS8で、視点画像間の対応
点探索(動きベクトル検出)を行う。対応点探索が終了
すると、次にステップS9に移り、画像の視点間の補間
処理を行い、ステップS10で未補間画素値の推定を行
い、十分に細かい視点間間隔の多視点画像を求める。
【0080】図9は、ステップS8の対応点探索処理の
フローチャートである。ステップS11において、初期
設定として注目ラスタを各画像の第1ラスタにセットす
る。次に、ステップS12において各画像の注目ラスタ
をワークメモリに読み込み、仮想的にj番目のエピポー
ラプレーンEPIを構成する。
【0081】なお、ここで言うj番目のエピポーラプレ
ーンEPIとは、図10に示すように画像平面上の各点
EPj(x,i)が、 EPj(x,i)=Ni(x,j) を満たすような点EPj(x,i)の集合のことである。
【0082】ただし、Ni(x,j)はi番目の画像(ここで
は、i=1〜4)のjライン目におけるx番目の画素
値、すなわちi番目の画像において座標が(x,j) で表さ
れる画素の値を表している。
【0083】入力機器(カメラ)を等間隔かつ平行に設
置して撮影した多視点画像を考える場合、このエピポー
ラプレーンEPI上では、対応する点は全て直線上に並
んで存在する。したがって、対応点の検出は、直線を検
出することによって行えことができる。また、画像の補
間は検出された直線上で行えばよいことになる。
【0084】そこで、ステップS13において対応点が
存在する直線を抽出し、ステップS14において、得ら
れた直線から対応点を計算して記憶する。具体的なアル
ゴリズムを,図11のフローチャートを用いて示す。
【0085】まず、ステップS21において、優先順位
n=1、注目画素のラスタr=1に設定する。次に、ス
テップS22に移り、EPj(x,r)を注目画素とし、m=
k1〜k1+k2,x=1〜nxの範囲内で、
【0086】
【数2】
【0087】を満足するmを全て求める。ただし、mは
実数値も取りえるので、x+m×(i−r)の値は四捨
五入して対応するx座標を決定する。なお、TH2は対
応点を見つけるためのしきい値であり、ここでは120
0に設定している。
【0088】この1200の意味合いであるが、4ライ
ンのエピポーラプレーンEPIなので差分を3回計算す
ることになる。したがって、それぞれの差分値が20以
下くらいであれば、ほぼ同じ色であるという仮定のもと
に3×20×20=1200としている。
【0089】もし、理想的な入力系で画像にスペキュラ
ー成分が存在しない場合(各画像に写っている点は同じ
画素値を持つ)は、TH2=0で良いが、実際の入力系
では同じ点でも各画像で画素値がばらついているため、
幅を持たせて差分値を20としている。
【0090】したがって、入力系が高精度になるほどこ
の差分値は小さくなり、逆の場合は差分値を大きく設定
する必要がある。上記の手法は、画素値が三原色RGB
信号の場合にそれぞれに対して行う場合だが、それだけ
でなく、YIQ、あるいはHSIなどさまざまな表色系
に一度変換した場合にも対応でき、それぞれに適したし
きい値を設定して用いることも可能である。
【0091】また、k1は入力方式によって定まる値で
あり、カメラを平行にかつ等間隔に配置し撮影する場合
はk1=0である。k2はカメラ間隔と物体までの距離
により決定される値で、ここではk2=20に設定(す
なわち、20画素以上は移動しないと仮定)している。
ただし、nxは画像の主走査方向の画素数を表す。
【0092】また、EPj(x+m ×(i-r),i)が存在しない
場合は、このmにおける対応点は存在しないとして処理
を続ける。ただし、ステップS22においてEPj(x+m
×(i-r),i)が処理済の場合は、EPj(x+m ×(i-r),i)−
EPj(x,r)=0として処理を続ける。
【0093】次に、ステップS23に移り、ステップS
22により求まった傾きmの直線から優先順位nの対応
点を求め、メモリに記憶する。複数の対応点が求まる場
合は、便宜上全てを優先順位nの対応点として記憶す
る。対応点として求まった画素は処理済の画素とする。
【0094】ステップS23において、傾きmの直線よ
り求まった対応点が既に処理済の場合は、この点を対応
点から除外する。さらにwに未処理の画素数をセットす
る。次に、ステップS24に移り、未処理の画素数wが
0か否かを判定する。
【0095】上記判定の結果、0ならば処理を終了し、
ステップS14に戻る。また、判定の結果が0でなけれ
ばステップS25に移り、注目ラスタrが最終ラスタか
どうかを判定し、最終ラスタならばステップS26にお
いてr=1(先頭ラスタ)に設定し、そうでなければス
テップS27にて注目ラスタの値を1つ増やす。
【0096】図11中のRは、エピポーラプレーンEP
Iの構成ラスタ数(ここではR=4)を示している。次
に、ステップS28に移り、優先順位を示すnがNに等
しいか否かを判定する。Nは物体どうしが隠蔽しあう現
象(オクルージョン)の複雑さを表すための定数であ
る。
【0097】すなわち、定数Nが大きな値であれば物体
が幾重にも重なっている状態であり、定数Nが小さけれ
ば物体の重なりは少ない。定数Nの値の設定は、どの程
度のオクルージョンまで再現するかにより決まってく
る。ここでは、経験的な値としてN=(R−1)×1
0、すなわち、定数N=30に設定している。
【0098】ステップS28においてn≠Nならばステ
ップS30においてnの値を1増やし、uにwの値をセ
ットし、ステップS22に戻る。また、n=Nならばス
テップS29に移り、未処理の画素数が前回の処理時よ
りも減少したか否かを判定し、減少したならば、ステッ
プS30に移り、そうでなければ第j−EPIでの直線
検出処理を終了し、ステップS14に戻る。
【0099】上記のようなアルゴリズムで処理を行うこ
とにより、2枚の画像からでは求まらなかった対応点が
検出でき、また、オクルージョン等にも対応できるの
で、対応点探索の精度が向上する。
【0100】ステップS14において、入力画像のすべ
てのラスタについて処理が行われたか否かが判定され、
まだならば、ステップS15においてjの値を1増やし
てステップS12に戻る。また、すべてのラスタについ
て処理が終了したならば、ステップS9に移る。ここ
で、nyは入力画像の総ラスタ数を表している。ステッ
プS9では、画像の補間処理を行う。画像の補間処理
は、ステップS8より求まった対応点を用いて行う。
【0101】図12は、j番目のエピポーラプレーンE
PIを表している。図12において、al,blは優先
順位1の対応点を示し、c2は優先順位2の対応点を示
している。入力画像間に等間隔にn枚の画像を補間する
場合を考える。ここでは説明を簡単にするため、内挿ラ
スタ数を2とする。
【0102】このことをj番目のエピポーラプレーンE
PIで考えた場合、図14に示すようにエピポーラプレ
ーンEPIのライン間に2本ずつラスタを内挿し、原画
のエピポーラプレーンEPIの対応点同士を結んだ直線
上にある内挿されたラスタの画素値は対応点同士の平均
値に設定すればよい。以下、図13のフローチャートを
用いて説明する。
【0103】まず、ステップS51において画像補間処
理のための初期設定を行う。j=1にセットし、注目エ
ピポーラプレーンEPIを第j−EPIにセットする。
また優先順位nをn=Nにセットする。ここで、定数N
はステップS28で用いたN(N=30)と同じもので
ある。
【0104】次に、ステップS52に移り、第j−EP
I上の優先順位nの対応点を結んだ直線を考え、この直
線上にある内挿ラスタの画素値を直線上にある原画の画
素値の平均値にセットする。ただし、同じ優先順位の対
応点が複数ある場合は、対応点を結んだ直線の傾きの小
さい(ラスタに対して垂直な直線を傾き0と考える)も
のから順に処理を行う。
【0105】この処理を終えたらステップS53に移
り、注目EPI上の優先順位nのすべての対応点に対し
てステップS52の処理が終了したか否かの判定を行
い、終了していなければステップS52に戻る。また、
終了したならば、ステップS54に移り、現在処理して
いる優先順位が1かどうかの判定を行う。
【0106】そして、判定が1でなければ、ステップS
55にて優先順位を1つ減じて(n=n−1)ステップ
S52に移り、1ならばステップS56にて注目エピポ
ーラプレーンEPIが最終のものかどうかの判定を行
う。
【0107】ここで、nyはステップS14で用いたn
yと同じもので、入力画像の総ラスタ数である。注目ラ
スタが最終のエピポーラプレーンEPIでなければ、注
目EPIにセット(j=j+1)し、ステップS55に
戻る。最終のエピポーラプレーンEPIならば画像補間
処理を終了し、ステップS10に戻る。
【0108】以上述べたように、優先順位の低い(nの
値が大きい)対応点から順に処理を行い、優先順位の高
い対応点によって上書きすることで図14に示すよう
に、オクルージョンを考慮した補間処理を行うことがで
きる。ただし、a,b,cはそれぞれ対応点a1,b
1,c2により内挿された画素を表している。
【0109】次に、図8のステップS10に移り、ステ
ップS9において対応点の求まらなかった画素の値を周
囲の補間ずみの画素から推定する。上記推定の方法とし
ては、近傍の画素値の平均値を推定値とする方法や、最
も近い画素位置の推定値とする方法がある。
【0110】以上述べた構成および方法を用いて対応点
画像データベース3の画像から視点間補間画像を生成す
ることにより、撮影視点並びの直線上で、撮影視点以外
の視点からの画像が得られ、これから、任意視点からの
画像を生成することができる。したがって、多視点画像
データベース3には十分に細かい視点間隔の多視点画像
を保持しておく必要がなく、視点画像データベース3の
記憶容量が大幅に削減されるという効果がある。
【0111】また、以上は上下方向の視差を省略した場
合について説明したが、多視点画像データベース3に、
平面上の格子状の粗い視点間隔の撮影視点から撮影した
多視点画像を保持し、まず、左右方向にこれらの多視点
画像を視点間補間し、次に、上下方向に視点間補間する
ことにより、上下方向の視差も考えた画像を生成するこ
とができる。
【0112】次に、本発明の第3の実施例を説明する。
上述した第1の実施例では、カメラの画角と線分l0
1 ,l2 の交差する角度が等しいとして説明したが、
一般にカメラの画角よりも線分l0 ,l1 ,l2 の交差
する角度のほうが小さければ、線分l0 ,l1 ,l2
規定される領域内を自由に視点移動できる。
【0113】また、上記の各実施例では、あらかじめ撮
影された多視点画像が多視点画像データベース3に保持
されている構成とした。しかし、これを多視点画像を実
時間で取り込むことのできる多眼テレビカメラに置き換
える(直線上に並んだ複数のカメラの組を複数組用い
る)ことにより、実時間の任意視点画像撮影・表示シス
テムとなる。
【0114】また、実時間の撮影はできないが、例え
ば、線分l0 上に複数のカメラを並べて画像を撮影し、
次に、線分l1 の位置までカメラ全体を回転して撮影す
る。同様に線分l2 の位置までカメラを回転させて撮影
することにより、少ないカメラ台数で高速に撮影が可能
となる。
【0115】このとき、回転の中心を、直線上に並んだ
カメラ中の両端のカメラのレンズ中心を結んだ線分の中
点に選べば、自由に視点移動できる領域の大きさが最大
となる。
【0116】なお、本発明は単体の画像処理装置に適用
しても良いし、多視点テレビ、多視点テレビ電話端末や
多視点テレビ会議システムのようなシステム機器に適用
しても良い。さらに、コンピュータや他の画像処理装置
と組み合わせた複合装置にも適用できる。
【0117】
【発明の効果】本発明は上述したように、複数の異なる
直線上に配置された複数の視点位置から得られる画像を
入力するとともに、上記画像を見ている観察者の目の位
置および上記観察者が見ている方向を検出し、上記検出
結果に基づいて、検出した視点位置から見える画像を多
視点画像データから再構成するようにしたので、空間内
の自由な視点移動に対応した画像を再構成することがで
きるようになり、空間内の任意な視点移動を可能にする
ことができる。
【0118】また、本発明の他の特徴によれば、対応点
画像データベースの画像から補間処理により視点間補間
画像を多数生成するようにしたので、上記したように空
間内の任意な視点移動を可能にするために、十分に細か
い視点間隔の多視点画像を多視点画像データベースに保
持しておく必要がない。これにより、上記視点画像デー
タベースの記憶容量が小さくて済み、大型化および高コ
スト化させることなく装置を構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像処理方法の手順を説明するための
フローチャートである。
【図2】本発明の画像処理装置の概略構成を説明するた
めの機能構成図である。
【図3】本発明の画像処理装置を適用した第1の実施例
である画像表示装置の構成を示す図である。
【図4】本発明の原理を説明するための図である。
【図5】視線パラメータ算出物体の算出原理を示す図で
ある。
【図6】視線パラメータ算出部の処理手順を示すフロー
チャートである。
【図7】視線パラメータ算出部および画素位置算出部の
算出原理を示す図である。
【図8】第2の実施例の視点間補間処理部の処理手順を
示すフローチャートである。
【図9】対応点探索処理の処理手順を示すフローチャー
トである。
【図10】エピポーラプレーンを説明するための図であ
る。
【図11】エピポーラプレーン上での直線検出の流れを
示すフローチャートである。
【図12】検出された対応点の例を示す図である。
【図13】画像補間処理のフローチャートである。
【図14】検出された対応点から補間処理した例を示す
図である。
【図15】レンチキュラディスプレイをの一例を説明す
るための図である。
【符号の説明】
1 表示スクリーン 2 視点検出器 3 多視点画像データベース 4 表示パラメータ保持部 5 撮影視点座標系保持部 6 多視点画像パラメータ保持部 7 視点パラメータ算出部 8 画像生成部 9 画素インデクス信号 10 視線パラメータ算出部 11 撮影視点パラメータ算出部 12 画素位置算出部 13 画素値算出部 14 画像表示部 15 更新信号 16 画素値信号 17 画素値生成部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 瓜阪 真也 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 佐藤 宏明 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の異なる直線上に配置された複数の
    視点位置から得られた画像を入力する多視点画像入力ス
    テップと、 上記画像を見ている観察者の目の位置および見ている方
    向を検出する視点検出ステップと、 上記視点検出ステップにより検出された視点位置から見
    える画像を多視点画像データから再構成する画像再構成
    ステップと、 上記再構成された画像を画像出力装置を介して出力する
    画像出力ステップとを備えたことを特徴とする画像処理
    方法。
  2. 【請求項2】 上記複数の異なる直線同志が交差する角
    度は、撮影するカメラの画角と等しいか、またはそれよ
    りも小さいことを特徴とする請求項1に記載の画像処理
    方法。
  3. 【請求項3】 直線上に並んだ複数のカメラを一組用
    い、両端のカメラのレンズ中心を結ぶ線分の中点を中心
    に回転させて撮影することにより、複数組のカメラセッ
    トを使用して撮影した画像と等価な画像を取得するよう
    にしたことを特徴とする請求項1に記載の画像処理方
    法。
  4. 【請求項4】 上記多視点画像入力ステップは、予め直
    線上に並べられた複数のカメラを複数組用いて異なる視
    点位置から撮影された画像が格納されたデータベースか
    ら入力することを特徴とする請求項1に記載の画像処理
    方法。
  5. 【請求項5】 上記多視点画像入力ステップは、1台以
    上のカメラで撮影した画像を補間処理することにより、
    上記撮影画像を撮影した位置から見た画像とは異なる補
    間画像を生成し、上記撮影画像と上記補間処理により生
    成した補間画像とを入力することを特徴とする請求項1
    に記載の画像処理方法。
  6. 【請求項6】 上記画像再構成ステップは、上記観察者
    の視点位置および画像出力装置の種類から画像の再構成
    に必要なパラメータを計算し、そのパラメータを用いて
    再構成画像の各画素が、上記多視点画像入力ステップで
    入力された多視点画像のどの画素に対応するかを計算
    し、上記計算結果に基づいて対応する画素を上記多視点
    画像データから抽出して画像の再構成を行うことを特徴
    とする請求項1に記載の画像処理方法。
  7. 【請求項7】 複数の異なる直線上に配置された複数の
    視点位置から得られる画像を入力する多視点画像入力手
    段と、 上記画像を見ている観察者の目の位置と見ている方向を
    検出する視点検出手段と、 上記視点検出手段によって検出された視点位置から見え
    る画像を、上記多視点画像データから再構成する画像再
    構成手段と、 上記画像再構成手段によって再構成された画像を出力す
    る画像出力手段とを備えていることを特徴とする画像処
    理装置。
  8. 【請求項8】 上記複数の異なる直線同志が交差する角
    度は、撮影するカメラの画角と等しいか、またはそれよ
    りも小さいことを特徴とする請求項7に記載の画像処理
    装置。
  9. 【請求項9】 直線上に並んだ複数のカメラを一組用
    い、両端のカメラのレンズ中心を結ぶ線分の中点を中心
    に回転させて撮影することにより、複数組のカメラセッ
    トを使用して撮影した画像と等価な画像を取得するよう
    にしたことを特徴とする請求項7に記載の画像処理装
    置。
  10. 【請求項10】 上記多視点画像入力手段は、予め直線
    上に並べられた複数のカメラを複数組用いて異なる視点
    位置から撮影された画像が格納されたデータベースから
    入力することを特徴とする請求項7に記載の画像処理装
    置。
  11. 【請求項11】 上記多視点画像入力手段は、1台以上
    のカメラで撮影した画像を補間処理することにより、上
    記撮影画像を撮影した位置から見た画像とは異なる補間
    画像を生成し、上記撮影画像と上記補間処理により生成
    した補間画像とを入力することを特徴とする請求項7に
    記載の画像処理装置。
  12. 【請求項12】 上記画像再構成手段は、上記観察者の
    視点位置および画像出力装置の種類から画像の再構成に
    必要なパラメータを計算し、そのパラメータを用いて再
    構成画像の各画素が、上記多視点画像入力ステップで入
    力された多視点画像のどの画素に対応するかを計算し、
    上記計算結果に基づいて対応する画素を上記多視点画像
    データから抽出して画像の再構成を行うことを特徴とす
    る請求項7に記載の画像処理装置。
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